ドコモがCARTA HDを連結子会社に、1人ひとりに紐づく「Single ID Marketing」展開
ドコモ、電通、CARTA HDが業務提携、傘下にD2Cを再編、データ分断を解消して横断活用
7:01 マーケティング/広告 | その他 | 便利ツール/サービス
NTTドコモは、デジタルマーケティング事業のCARTA HOLDINGS(CARTA HD)をTOB(株式公開買付け)で連結子会社化すると6月16日に発表した。CARTA HD親会社の電通グループと3社で業務資本提携し、「Single ID」をベースにしたマーケティングソリューションを展開する。買収完了後にCARTA HD株式はドコモが51%以上3分の2未満、電通グループが3分の1超49%以下を所有し、CARTA HDは上場廃止となる予定。

子会社化したCARTA HDの傘下にドコモ、電通グループ、NTTアドで共同出資したデジタルマーケティング支援のD2Cを再編する。ドコモが保有する約1億人の顧客基盤データとCARTA HDの広告配信技術やメディアとの関係を組み合わせて「Single ID Marketing」を展開する。IDに紐づくオンライン・オフラインの購買データやアプリ起動、位置情報データを活用し、マーケティングの戦略立案、広告配信、効果検証まで一貫して支援する。
従来のマーケティングでは、プロセスごとに異なるデータを使用するため情報が分断されがちだったが、Single IDを活用することで横断的に分析することができる。CARTA HDは、2024年12月期の連結売上高が242億7500万円、営業利益が21億3900万円の企業で、アドプラットフォームや運用型テレビ広告などの分野で強みを持つ。ドコモは電通グループとAI(人工知能)時代に対応したマーケティングDX(デジタル変革)を目指す。

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