職場の“孤独感”が深刻化、7割が「感じたことがある」【パーソルキャリア調べ】
転職サービス「doda」などを運営するパーソルキャリアの調査機関『Job総研』は、「2025年 職場の孤独実態調査」を実施した。職場で感じる孤独感などについて、576人の社会人男女を対象に調査している。
約7割の社会人が「職場で孤独を感じた経験がある」

まず、職場で孤独を感じた経験を聞くと、とてもある・ある・どちらかといえばあるの合計は69.2%にのぼった。孤独を感じた時期としては、コロナ禍前の2019年では19.8%だったのが年々増加していき、2025年では67.2%で最多となった。

年代別に見ると、孤独を感じた経験が「ある派」が最も多かったのは50代で73.8%、ついで30代が73.1%となった。男女別では、男性が72.2%、女性が64.0%と差が見られた。

役職別に見ると、「ある派」が最も多かったのは「主任クラス」で80.7%、「課長クラス」が72.1%と続いた。また、具体的に孤独を感じた場面としては、「人間関係が希薄だと気づいた時」が34.8%で最も多く、以下「職場で雑談が少ない時」「上司や同僚に相談しにくい時」と続いた。
職場での孤独感によって「退職した」が2割「退職検討した」が4割

職場で感じた孤独感の理由を聞くと、「年齢・性別・価値観が違う」が38.6%で最多に。そうした孤独感が及ぼす影響としては、「不安・ストレスを感じやすい」「職場への帰属意識が下がる」「モチベーションが下がる・転職を考えるきっかけになる」などが挙げられた。

仕事やメンタルへの影響を聞くと、「影響する派」が83.0%と圧倒的に。また、そうした理由で「退職したことがある」は21.3%、「退職を検討したことがある」は45.4%にのぼった。
職場の孤独感への対策は「していない・諦めた」が多数派

職場での孤独感を拭う対策について聞くと、1位は「特に何もしていない」で30.3%、2位は「諦めた」で23.3%となり、問題に対処できていない現状が明らかになった。また、職場以外でも孤独を感じるかと言う質問では、「感じる派」が60.1%となった。

職場で孤立している人はいるかを聞くと、「いる」が28.9%、「わからない」が40.5%という結果に。また、孤独感の軽減に必要なこととしては、「リラックスできる場所」「気軽に会話できる対面の場」「定期的な1on1面談」などが挙げられた。
調査概要
- 【調査対象者】現在就業中のJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
- 【調査条件】全国/男女/20~50代
- 【調査期間】2025年5月9日〜5月14日
- 【有効回答数】576人
- 【調査方法】インターネット調査
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