楽天インサイトが広告の正確な効果測定「R-アドベリフィケーション・インサイト」開始

IASと連携、適切に広告接触した閲覧者を対象にブランド認知や購買意欲の変化を調査

山川 健(Web担 編集部)

2019年10月28日 7:02

楽天の100%子会社でマーケティングリサーチ事業の楽天インサイトは、広告価値毀損(きそん)測定大手の米国インテグラル・アド・サイエンス(IAS)のソリューションと連携し、広告配信プラットフォームを通じて配信した広告の正確な効果測定「R-アドベリフィケーション・インサイト」を始める、と10月25日発表した。

指定したターゲットに広告が適切に配信されているか分析し、広告接触者のブランド認知や購買意欲の変化について調べる。IASの計測指標で適切に広告に接触したと判断される閲覧者を対象にする。IASは、企業が設定したリスクレベルに基づき、広告表示に不適切とされるサイトへの広告配信を自動制御する技術を持つ。

R-アドベリフィケーション・インサイトでは登録モニターにアンケート調査を行い、企業や商品・サービスに対する認知や、広告閲覧前後で購買意欲がどのように変化したかを調べる。従来の調査は、ブランド毀損のおそれがあるサイトに広告が掲載されてもモニターの申告で広告接触とされ、調査対象になることがあった。

IASとの連携で正確な調査が可能になる。アドフラウド(機械による不正な広告閲覧・クリック)、ビューアビリティ(ユーザーに見られる状態)、ブランドセーフティ(ブランドを損なう可能性があるサイトへの広告表示)が問題になり、アドベリフィケーション(広告の価値毀損検証と対策)への意識が高まっているため展開する。

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