Webのコト、教えてホシイの!

カラーユニバーサルデザインとはどのような手法ですか? CUDO副理事長・伊賀公一さんに聞いてきた

色のユニバーサルデザインとは何なのか。基本の考え方と、Webサイトで使える具体的なデザイン手法を伺った。
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あれ テレビの リモコンを 見て ください ここに 赤青黄緑って 書いてあるんです なぜわざわざ 色名を 書いて いるんでしょうか? ↑このマンガを描いている星井 それは 色弱の人向け なんですよ ↑Web担編集長・四谷さん そっか… 人によって 色の見え方が 違うのか… Web担・内藤さん↓ 最近は Webサイトを 作る際にも カラー ユニバーサル デザインを 意識する ことが 増えてきましたね カラー ユニバーサル デザイン ってなんですか? 今回は カラー ユニバーサル デザインについて 伊賀公一さんに 話を聞きに 行きましょう!
どうも よろしく お願いします NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構 (CUDO) 伊賀公一さん お願い します! 伊賀さんは 特定の赤と黄と緑が 識別できない P型色覚 なんですよね はい えっ そうなんですか!! おもいっきり 赤と黄と緑が ありますね… だけど… あらゆる色に 色名を添え書き するのは 難しいですよね カラーユニバーサル デザインには 色名を書く 以外にも 様々な色覚の人に 利用しやすくする デザイン手法があるんです
色弱者は 日本国内では 男性の 20人に 1人 女性の 500人に 1人 合計 300万人以上いると 言われています えっ そんなにっ 呼称について お聞きしたいんですが どの呼び方が 適切なので しょうか? 「色弱」「色盲」 「色覚障害」「色覚異常」 2005年に 日本眼科学会は 「色盲」「色弱」という 呼称を廃止し 現在は「色覚異常」 と呼んでいますが 色覚の異常ではなく 違いなので CUDOでは C型・P型・D型と 色覚のタイプ別に 呼ぶことを 提唱しています ・C型色覚(Common=一般的な/Cipher=0型) 眼科によって「正常色覚」と診断される 一般的な錐体を3種持つ人。 日本人男性の約95%,女性の99%以上を占める。 ・P型色覚  P(強度 Protanope=1型2色覚)  P型の強度 赤い光を受け取るL錐体がなかったり、 機能していないタイプ。緑の光を受け取るM錐体と 青の光を受け取るS錐体の2本で色を感じる。  PA(弱度 Protanormaly=1型3色覚)  P型の弱度。M錐体と似た分光感度のL錐体を持つ。 色の感じ方は、P型とC型の中間と考えられている。 ・D型色覚  D(強度 Deuteranope=2型2色覚)  D型の強度 緑の光を受け取るM錐体がなかったり、 機能していないタイプ。  赤い光を受け取るL錐体と、青い光を受け取るS錐体の2本で色を感じる。  DA(D型弱度 Deuternormaly=2型3色覚)  D型の弱度。L錐体と似た分光感度のM錐体を持つ。  色の感じ方は、D型とC型の中間と考えられている。
まぁただ P型とD型の人全体を 表す呼称については 交通で困難や不便を 感じている人を 「交通弱者」 というように 色に関して 困りごとを 抱えているので 色の弱者すなわち 「色弱者」 と呼ぶのが 良いのではないかと 思います 了解 しました 色弱者にとって 区別がつきにくい色には どんなものが あるんですか? C型色覚にとっての 青/紫 水色/ピンク 明るい灰色/淡い水色 灰色/淡い緑 深緑/茶色 濃い赤/焦げ茶 赤/緑 黄色/黄緑 明るい茶色/オレンジ/明るい緑 などがありますなので 見分けやすい ようにという意図で これらの色の区別に 何らかの情報が 付与されていると 色弱者には その情報を読み取れないので 困ってしまうんです
それは大変ですね そもそも ユニバーサルデザインとは どういうものなんですか? 年齢・性別・文化・障害などの 個々の状況にかかわらず 誰もが快適に使える 状況を設計するという考え方 ですね この考え方を 色に関しても 実施していこうというのが カラーユニバーサルデザイン なのです 色弱者にとっても 快適な 世界の実現を 目指しているんですね では 具体的に どのような 取り組みを しているの でしょうか? 我々 カラー ユニバーサル デザイン機構では カラー ユニバーサル デザインの 3つのポイントを 定めています ①できるだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ ②色を見分けにくい人(場合)でも情報が伝わるようにする ③色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする
①できるだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ まず 1つ目が 「見分けやすい 配色を選ぶ」 明度を 変えたり 彩度を 変えたりすることで 見分けることが できるように なります ②色を見分けにくい人(場合)でも情報が伝わるようにする 次に グラフや図形の 色+形の違いを 使って 情報を伝わり やすくします ③色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする 最後は 色名を 記入することで 色覚タイプの 違う人との コミュニケーションを しやすくします
Webサイトが わかりやすい配色に なっているかを 確認するには どうすれば良いんでしょうか? たとえば このようなさまざま色がありますがこれを 色覚シミュレーションすると このようになります
確かに 見分けづらいですね 人によって 色の見え方が こんなにも 違うんだ それらも ふまえて 作らないと ダメですね 今後さらに 色覚のことを 広く理解するためには どの様な手法が ありますか? 検定がありますので そちらに挑戦して いただきたい ですね 早く 色覚の多様性に 対応する 社会を実現 したいですね Web担でも 関連情報と 知識の普及に 力を入れて いきます それでは 最後 読者に一言 お願いします
カラーユニバーサル デザインは より多くの人にとって 「整理された 見分けやすいデザイン」です 色覚は多様である という視点に立った 配色やデザインを ぜひ心がけて みてください カラーユニバーサル デザインは 今後ますます 重要になります より多くの人に わかりやすく 伝わりやすい ことを 目指しましょう 今回の取材で 色覚のことを 知れて よかったです ホシイノも カラーユニバーサル デザインに 対応します! いや… このマンガは 白黒だから…

次回は7月26日(金)公開予定

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