衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

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追加で新しいプロファイルを作成する

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追加で新しいプロファイルを作成する

次はレポート閲覧単位であるプロファイルを編集していくのだが、お薦めなのは、最初にGoogle アナリティクスのアカウントを作成した際に自動的に作成されたプロファイルはそのまま残したまま、新しいプロファイルを作成して、そこで設定を加えていくことだ

その理由を知るには、「プロパティ」「プロファイル」の関係を理解しなければならない。「プロファイル」はレポート閲覧単位を意味するのだが、「プロパティ」はデータを収集する単位を意味する。

たとえば「プロパティ」は、ibukuro.blogspot.jpというサブドメイン配下全体の閲覧行動のデータを収集する単位であるのに対して、「プロファイル」は、その元データから、多少の加工処理を加えたデータをベースにレポートを作成するレポート画面の最小単位である。

つまり元データの塊が「プロパティ」、その元データから派生して作ったさまざまなレポート画面が「プロファイル」ということになる。

プロファイルでの設定詳細については次回くわしく解説するが、イメージしやすくするため具体例をあげよう。

たとえば、閲覧したURLに付与されていたパラメータなどがあった場合に、あるパラメータだけは元データから削除するような「フィルタ」を掛けることが可能だ。もし、この時にフィルタの記述を間違えて、残しておくべきパラメータを削除してしまったりした場合には取り返しがつかないわけだ。

そのため一番大元のデータは加工を施さずに残しておくのがよいのである。プロファイルの設定で大元のデータに加工を施して何か手違いでもあったら、もう元に戻せないので、大元のデータはそのまま手を付けず、新しいプロファイルを作成して、そこに処理を施すべきなのだ。

「Google アナリティクスのアカウント」「プロパティ」「プロファイル」の3つのレベルについての詳細は別項でまた触れるとして、ここでは新しいプロファイルを追加で1つ作っておこう。既存のプロパティの管理画面の右側にある「 + 新しいプロファイル」(図5赤枠部分)をクリックする。

図5:「衣袋のブログ」という名前のプロパティ管理画面
図5:「衣袋のブログ」という名前のプロパティ管理画面

すると図6のようなプロファイルの新規作成画面に移動する。

図6:プロファイルの新規作成画面
図6:プロファイルの新規作成画面

「プロファイル名」には「プロファイルA」と入力する(図7赤枠部分)。

「タイムゾーンの国または地域」は、プルダウンメニューから「日本」を選択(図7青枠部分)し、[プロファイルを作成](図7緑枠部分)をクリックする。

図7:プロファイルの新規作成画面にそれぞれ入力したところ
図7:プロファイルの新規作成画面にそれぞれ入力したところ

すると図8の画面に移動する。ここは「衣袋のブログ」という名前のプロパティ管理画面で、「プロファイルA」というプロファイルが選択されているところだ。図5では「衣袋のブログ」が選択されていたが、ここでは「プロファイルA」が選択されている。

プロファイル選択画面の下のタブは、まず「アセット」(図8青枠部分)が表示されている。これはその下の5つのカスタマイズを指定できるメニューだ。この各部分については、共通の機能や各種カスタマイズを解説するところで別途詳しく触れる。

図8:「衣袋のブログ」という名前のプロパティ管理画面
図8:「衣袋のブログ」という名前のプロパティ管理画面

なお、ここは「衣袋のブログ」という名前のプロパティ管理画面なので、その配下に所属する2つのプロファイルのもどちらかをプルダウンで選択できるようになっている。

図9:プロファイルはプルダウンから選択可能
図9 :プロファイルはプルダウンから選択可能

とりあえず、今回は新たにプロファイルを作るところまでを解説した。次回はプロファイルの設定を取り上げる予定だ。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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