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ギフトの購入場所、身内への贈り物はECサイトがトップ。友人・職場向けは実店舗が多い傾向

エクスクリエが実施した「ギフトの購買行動に関する調査」によると、ギフトの購入場所について、両親・子ども・兄弟といった身内への贈り物では「ECサイト」が最も多く、友人や職場の人向けの贈り物は「実店舗(専門店)」での購入が多い傾向だった。
調査対象は全国15歳~69歳男女1200人、調査日は2025年8月28日。
ギフトに最も選ばれているのは「食品」や「スイーツ」
直近1年以内にギフトを贈った経験のある人に、どんな相手に何を贈ったのかを聞いたところ、ギフトには「食品・グルメ」と「スイーツ・お菓子」が多かった。次点で、身内や恋人には「ファッション関連」のギフトを選ぶ傾向があった。
「食品・グルメ」は、贈る相手が配偶者、自分の両親、配偶者の両親・親族が最も多い。
「スイーツ・お菓子」は、贈る相手が恋人・パートナー、子ども、兄弟・姉妹、同性の友人、異性の友人、職場・仕事関連が最も多くなっている。

主な購入場所はECサイト、専門店、百貨店・デパート
ギフトの購入場所について聞いたところ、配偶者やパートナーへの贈り物は「百貨店・デパート」での購入が最も多い。身内への贈り物は「Amazon、楽天などのECサイト」がトップで、友人や職場の人へは「専門店(実店舗)」での購入が多い傾向。ギフトを贈る相手によって購入場所に違いが見られた。

ギフト選びの困りごと、女性は「アイデア不足」や「相手の所有状況」男性は「ラッピング」
ギフトを贈る際に困ることを聞いたところ、男女共に「相手の好みがわからない」が最多の30.7%。性別で見ると、女性は次点で「何を贈ればよいかアイデアが浮かばない」が30.7%、「選択肢が多すぎて決められない」が24.9%だった。男性は次点で「何を贈ればよいかアイデアが浮かばない」が21.7%、「自分のセンスに自信がない」が20.7%だった。

3000円未満のギフトが好まれる傾向
直近1年以内にギフトをもらった経験のある人に、もらって負担に感じないギフトの金額を聞いたところ、全体では最多が「3000円未満」で29.0%、続いて「5000円未満」が26.8%、「2000円未満」が15.5%だった。
性別で見ると、女性で最も多かった回答は「3000円未満」30.3%、「5000円未満」30.3%だった。男性で最も多かった回答は「5000円未満」で31.3%、次点で「3000円未満」で27.1%だった

調査概要
- 調査日:2025年8月28日
- 調査手法:クロス・マーケティング「QiQUMO」を利用した調査
- 調査対象:全国に住む15歳~69歳の男女1200人
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:ギフトの購入場所、身内への贈り物はECサイトがトップ。友人・職場向けは実店舗が多い傾向
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Googleの「AI モード」が登場! EC事業者が知っておくべき“AI時代”のSEOの本質とその対策 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

Googleは9月9日、新しい検索「AI モード」の提供を日本語でも開始しました。スタートから約2週間。Web上には「AIO(AI最適化)」「AEO(AIエージェント最適化)」「LLMO(大規模言語モデル最適化)」といったワードが増え、早くも「AI モデル対策」をうたったSEO対策の営業も出てきたと聞きます。「AI モード」を試された方はご存じの通り、「AI モード」の結果には「AIの回答には間違いが含まれている場合があります」と注意書きが添えられています。まだまだ発展途上の「AI モード」を含めたSEO対策はどうすればいいのか。進むべき道を考察します。
ECの読者さんが進むべき“SEO”対策
Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始 |Google Japan Blog
https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/ai-mode-search/
要チェック記事
SEO関連
AI検索 vs Google検索 20代がAIより従来型を使う理由 | Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/81697
“調査で最も興味深いのは、利用場面による明確な使い分けが既に確立されていることだ”
“AI検索を「特に利用しない」層が50%と半数を占めており、検索利用はまだ途上段階”
“20代が目的に応じて最適なツールを見極める判断を行っている様子がうかがえる”
記事のアンケート母数は少ないですが、的を射ていると思います。
何年か前に「Z世代は検索エンジンを使わない」などと言われた頃、就活生向けのSNS講座を担当したことがあります。その際に「検索を使わないのではなく、検索以外も使う。用途によって使い分けているだけ」という言葉を聞いたことがありました。
たとえば、友達と行くお店は「TikTok」で検索し、「Instagram」でメニューなどの写真を見る、Googleマップの口コミを参考にして予約は食べログで――。就活に必要な情報はGoogleで、求人サイトの情報や経験者のブログを読むといった行動はまさに使い分けだなと感じました。
前回の記事で書いた通り、SEOのEを検索エンジンのEではなく、あらゆる場所「Everywhere」と捉えていく必要がありそうですね。
メディアがGoogleを提訴。「AI OverviewsのせいでWeb閲覧が激減」 | GIZMODE
https://www.gizmodo.jp/2025/09/google-ai-overviews-causes-a-decline-in-web-browsing.html
訴訟を起こしたのは、「Rolling Stone」や「The Hollywood Reporter」を傘下に持つ米国のメディア企業のPenske Media社です。メディアの訴えは確かに切実です。
“彼らの訴えはシンプルで、検索結果トップにAIによる記事要約が表示されると、ユーザーは記事本体を読む必要がなくなったため、トラフィックが減った”
“「Daily Mail」を運営するDMG Mediaは、AI Overviewsの提供開始以来、クリック率が89%も落ちた”
確かにアクセスの9割減は死活問題どころではない打撃ですが、AIOの影響と共に低品質なコンテンツがないか見直すなど、サイトの運営方針を刷新することも必要ではないでしょうか。しかし、Googleは一貫して下記の通り主張しています。
“AI Overviewsでは、ユーザーは検索をより便利だと感じ、より多く使うようになるので、それはコンテンツが発見される新たな機会となります。こうした根拠のない主張に対しては反論していきます”
私の周囲でも、「AI Overviews(AIO)」の登場で、確かに前年比で2~3割のアクセスが減少が認められるサイトは多く見聞きします。それでもコンバージョンが落ちているかと言われれば、そこまででもないというのが現状です。やはり質の高いコンテンツを提供し、ユーザーの興味関心を引くことに注力することも大切でしょう。
【順位計測ツールに影響あり】Googleが検索結果の表示件数の指定機能を停止 | ナイルのSEO相談室
https://www.seohacks.net/column/29216/
“Google検索では、検索結果のURLの末尾に「&num=100」という文字を付けると、検索結果を1ページに100件分のページリンクを表示させることができました”
“多くの順位チェックツールはこの仕組みを利用して、11位以降の順位もまとめて取得していたのです”
“ところが2025年9月11日頃から、この指定が効かなくなるケースが確認され始めています”
検索結果のURLに「&num=100」を追加することで、通常ユーザーが目にすることがないような検索結果の10ページ目、91~100位までをツールが表示させていたため、「Search Console」の表示回数が多く出されていたということですね。
私のクライアントでも、同様の状況は確認されており、この指定ができなくなった2025年9月11日前後の期間を比較すると5%~10%程度の減少がありました。
ランキングチェックツールを使っている方には影響が多少あると思われます。しかし、そもそも人が検索していない検索データであれば不要と思えるのですが、順位チェックは有用な側面があるので悩ましいところです。
いくつかのツールでは、すでに暫定的な対策を講じているようですので、お使いのツールのアナウンスや続報をチェックしてみてください。
それでも「AI モード」、AIO、生成AIなどの流入経路は多種多様になってきていますから、自社とお客さんのより相性の良い場所を見つけていく努力が必要ですね。
マーケティング関連
「こんな過疎町に……?」住民9割反対から“道の駅日本一”に なめことロイズが起こした逆転劇:地域経済の底力 | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2509/05/news023.html
じゃらんの2024年「全国道の駅グランプリ」1位に輝いた宮城県大崎市の「あ・ら・伊達な道の駅」は開業から25年間、ほぼ右肩上がりの成長を続け、年間320万人の来場、年間売上20億円を誇る大人気の道の駅。
当初は北西7kmほど先にある鳴子温泉へ向かう途中のトイレ休憩場として活用され、その後、人気に火をつけたのが表題にある「なめこ」と北海道の有名チョコレートブランド「ロイズ」。最初の火付け役のなめこ生産者は、あと1年、道の駅の開業が遅れていれば廃業していたそうです。
“もうやめようかと思っていた時に、ダメ元でここに出品してみた”
まずは人を呼ぶこと、ECサイトでいえばアクセス獲得ですね。その次にそこに来る理由となる看板商品という大切なことが実践されています。
そして、発信をすることで不思議なめぐり合わせのようなことが起こる。これはSNSでの発信で出会う可能性が生まれることと似ていると感じました。
宝くじは買わないと当たる権利さえないのど同様に、やってみたからこそわかること、生まれるものはありますよね。
ところで、なぜ北海道のチョコが宮城で? ということも本記事をご覧ください。
何がどうつながるかわからないからこそ今から動いてみる、反対意見に流されないことの大切さを学ぶ記事でした。
店員がいない「無人書店」続々、人の目気にせずじっくり吟味…コスト削減しながら「24時間営業」も | 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/20250913-OYT1T50005/
日販によると、2016年~2021年で全国の駅、駅前立地の書店の出店数は約60店舗に対し、退店数は約120店舗だそうです。倍速で減り続ける書店の新しい可能性を示唆する無人書店の取り組みを興味深く読みました。
“行きたい時に行くことができて、好きな世界に浸れる。スマートフォン的な使い方ができる点が受けているのではないか。魅力的な本を集め、来店客の期待に応えたい”
とは、店主の言葉ですが、行きたいときにスマホやPCで好きな世界に浸れるということもECサイトに通じることかと感じました。
24時間いつでも利用できるECサイトのなかでも、巨大モールが持つ、欲しい商品を翌日配送してくれるスピードや価格面に対し、中小ECが立ち向かうことは至難の業。
お店とお客さんが好きなものや世界観を共有できる場所になれることこそが、個人や中小企業のECのあるべき姿ではないでしょうか。消費者行動論の専門家、慶応大学の白井美由里教授は、
“ただしセルフサービスは人によって好き嫌いがある。安心感や快適性などのサービス向上が今後の普及の鍵になるかもしれない”
と、結んでおり、自社にとってちょうどいい距離感や温度感をサイト上に育んでいくことが今後のECサイトには重要なポイントだと個人的には考えています。
オリオンビール、Tシャツで若者浸透 グッズ販売2年で3倍の30億円 | 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC04CZU0U5A900C2000000/
2025年9月25日に東京証券取引所への上場を予定しているオリオンビールのグッズ販売が3倍に成長しているという記事です。同社のアパレルグッズを購入した若者たちは、
“かわいいし、沖縄に行ったことがすぐにわかる。たくさん写真を撮りたい”
“ビール会社とは意識していない”
と話し、アパレル分野で認知が高まっている様子がうかがえます。
私が若い頃に流行したアパレルのロゴを調べてみると、海外のオイルメーカー、アーティストのアルバムジャケットだったりということがありました。ユニクロと企業のコラボTシャツでも、広く企業の商品ロゴなどが売り出されていますが、歩く広告塔たちによって「見たたことがある」と認知度が上がることはプラスですね。
小さなお店でも看板やロゴのグッズをオンデマンドで制作しているところもあります。当社も会社のロゴを入れたアパレルグッズがあります。「無名の企業のグッズを誰が買うねん」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現に有名な芸能事務所の社長が愛用しています。
自社を愛することを1人であろうと、こうしたグッズを身に着け、始めることは将来、オリオンビールのようなブランディングにつながるかもしれませんよね。
そうして私は今日も自社のロゴ入りパーカーとサコッシュを身につけ外に繰り出します。
今、みなさんにお伝えしたいこと
“なにかを成し遂げたいのなら、死ぬ気で働かないといけない時期が必ずあると思うんだ” | 岩井圭也 サバイブ!特設サイト(祥伝社)
https://www.shodensha.co.jp/survive/
これはベンチャー企業舞台にした小説「サバイブ!」からの一節。
就活中に難病に倒れ、退院を機に起業した主人公と仲間たちのお話。動画制作会社としてスタートしたものの決まったのは社名だけという、いかにも青春なテーマなのですが、実在するベンチャー企業をモデルに書き起こされた作品です。
流行語にもなった「倍返し」のような爽快復讐劇でもない本作は、創業から20年後に生き残っているベンチャー企業は0.3%という厳しい現実と夢とを垣間見させてくれる物語です。
2020年1月に創業した株式会社ユウキノインも9月で7期目を迎えました。中小企業庁のデータによればベンチャー企業の生存率は、5年後で約15%で10年後で6.3%と言われています。
7年であれば、その間の11%ほどでしょうか。当社も現時点でなんとか1/10に生き残ることができました。
この「ネッ担まとめ」を一緒に担当する石田さんは2011年に起業(すごい!)。中林さんは先日、法人を設立されました(おめでとうございます!)。
いつも読んでくださる読者の皆さんとも一緒に15年、20年と生存できるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
それではまた次回! 酒匂(さこっち)の「ネッ担ニュースまとめ」をよろしくお願います。
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オリジナル記事:Googleの「AI モード」が登場! EC事業者が知っておくべき“AI時代”のSEOの本質とその対策 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ
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ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。
UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。
ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。
Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。
Amazonが4日間開催する「プライム感謝祭」、あと払い(ペイディ)やメルペイ、リクルートポイントの利用でポイント還元などのキャンペーン実施

アマゾンジャパンが10月7日から10日まで開催するAmazonプライム会員限定のセール「プライム感謝祭」で、「あと払い(ペイディ)」「メルペイ」「リクルートポイント」の利用でポイントを還元するキャンペーンなどを実施する。
あと払い(ペイディ)
キャンペーンページにエントリーし、「プライム感謝祭」の買い物で「ペイディ」を利用すると、合計支払い金額の最大3%のAmazonポイント(最大500ポイント)を還元。キャンペーンは通年で実施しており終了日は未定。「翌月払い」のみが対象となり、3・6回あと払いでの決済は対象外。還元ポイントの付与時期は2025年12月中旬を目途としている。

メルペイ
キャンペーンページでエントリーし、「Amazon.co.jp」で「メルペイ」ネット決済を連携、初めて「メルペイ」(メルペイ残高・メルカリポイント・メルペイのあと払い)を利用して買い物をすると、決済金額の15%分のメルカリポイント(合計上限1500ポイント)を付与する。対象期間は9月16日から10月10日まで。還元ポイントの付与時期は2025年11月末頃。

リクルートポイント
新たにAmazonアカウントとリクルートIDを連携し、エントリーしたユーザーを対象に抽選で最大1万リクルートポイントが当たるキャンペーンを実施する。キャンペーン期間は9月25日から10月21日まで。ポイントの付与時期は2025年11月末を目途としている。

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「TikTok Shop」で売れるコンテンツ作りの基礎+プロモーションの実践ロードマップ+成功のための6ステップ

ついに日本でもスタートした「TikTok Shop」。アプリ内で発見から購入まで完結する“発見型EC”として注目され、リリース初日から登録セラー数が7800社を突破するなど、大きな話題を呼んでいます。「TikTok Shop」で成果を出す上で核となる「コンテンツ戦略」にフォーカス、これからファンを増やしたいブランドやEC担当者に向けて、実践的な戦略や成功のポイントを解説します。
新興ブランドでも勝てる余地は十分にある。「TikTok Shop」が広げる可能性
すでに「TikTok Shop」が運用されている海外市場では、驚異的な成長を遂げています。たとえば中国では、2024年の「抖音(Douyin)」全体のGMV(流通取引総額)が5480億ドルを記録。英英国やインドネシアでは、多くの「TikTok」発のブランドがGMVランキングにランクインし、大手企業をしのぐ成果を上げています。(参考:CHARM.IO「Top UK Beauty Shops on TikTok: Who’s Leading in Sales and Engagement」、FindNiche「Top 100 TikTok Shop in Indonesia 2025」)
このように「TikTok Shop」の最大の強みは、ブランドの知名度や広告予算の大小にかかわらず、発見を起点に購買へと自然につなげられる点にあります。つまり、まだ立ち上げ間もないブランドであっても、工夫次第で一気に注目を集め、売り上げを伸ばすことが可能なのです。特に日本国内では、黎明期である今こそ先行者としてのポジションを築きやすく、伸びしろの大きい段階と言えるでしょう。

(画像はTikTok「Introducing TikTok Shop」からキャプチャ)
すべての起点は「コンテンツ」
「TikTok Shop」で話題化や売上アップを狙うためには、何から始めるべきなのか。具体的な戦略とノウハウを解説していきます。
「TikTok Shop」を開設した直後にまず取り組むべきことは、「質にこだわったコンテンツを継続的に発信する」です。
その理由は、「TikTok」というプラットフォームが持つ独自の構造にあります。「TikTok」では、「コンテンツそのものの質」こそが成果を左右する最大の要素となっているからです。
「Instagram」「YouTube」のようにフォロワー数が投稿のリーチや評価に大きく影響するプラットフォームとは異なり、「TikTok」ではフォロワー数にかかわらず、良質なコンテンツがアルゴリズムによって選別され、多くのユーザーに届けられる仕組みがあります。
つまり、コンテンツそのものの力が、リーチやCV(コンバージョン)に直結する設計になっているのです。
この仕組みを正しく理解した上で、「TikTok」ならではの文脈やユーザーの期待に沿ったコンテンツを継続的に発信していくことこそが、「TikTok Shop」で成果を出す上で欠かせない“出発点”となります。
コンテンツ制作で押さえるべきポイント
「TikTok Shop」の特長を踏まえて、成果を上げるために重要なコンテンツ制作ポイントを整理しておきましょう。
ショート動画を軸に“露出の最大化”を狙う
「TikTok Shop」で商品を販売する方法は、主にショート動画、ライブコマース、ショップページの3つです。このうち、特に重視すべきなのがショート動画です。実際に、米国市場では売り上げの約半数がショート動画経由で発生しているというデータもあり、これはグローバル全体でも同様の傾向が見られます。
まずはショート動画を積極的に活用し、露出を最大化することが最優先となります。

(画像はFit Small Business「30 TikTok Shop Statistics to Know in 2025」を元にPLAN-Bが作成)
アカウント運用、インフルエンサー投稿、広告から始める
新興ブランドが「TikTok Shop」のプロモーションで取り組むべき施策は、大きく分けて次の3つです。
①アカウント運用:自社アカウントで商品の露出を狙う
まずは自社の公式アカウントを活用し、訪問したユーザーの購買意欲を刺激するコンテンツを準備しましょう。ここは唯一、費用をかけずに露出量を自社でコントロールできる領域です。
特に意識すべきなのは、「質にこだわりすぎるよりも、量を優先すること」。たとえば「まずは週3本投稿」を目安に、継続的にコンテンツ量を増やしていくことが大切です。
②インフルエンサーの投稿:影響力を持つインフルエンサーとのコラボで露出アップ
次に実施すべきなのは、インフルエンサーとのコラボレーションです。質の高いクリエイティブ制作に長けているインフルエンサーに商品を紹介してもらうことで、一気に露出を拡大することが可能です。
ただし、特に「TikTok」においては、単にフォロワー数が多いインフルエンサーに依頼すれば成果が出るというわけではありません。
では、どのようなインフルエンサーを選べばよいのでしょうか? その判断の参考として、私たちが月間3万件以上の投稿データを継続的に分析するなかで見えてきた、「成果を出せるインフルエンサー」に共通する要素を紹介します。
- 消費者目線で「気づき」をくれる:企業にはない視点や言葉選びで、商品の魅力をより自然に伝える力。投稿の切り口が新たな発見につながることもあります
- トレンドを敏感にキャッチする:SNSトレンドを素早く捉え、投稿に自然に取り入れられる感度の高さ
- 購買を促す「プレゼン力」がある:「なぜおすすめなのか」「どのような人向けか」などを、自分の言葉でわかりやすく語れる力
- フォーマット適応力を備えたコンテンツ表現力:各SNSに最適な形式・構成で投稿を作り上げる表現力

③広告運用:露出量をコントロールし接触を増加させる
最後に押さえたいのが、広告による露出のブーストです。「TikTok Shop」の広告ソリューション「GMV Max」を活用すれば、あらかじめ設定した利益水準を維持しながら広告配信を行うことができ、広告初心者にも扱いやすい設計になっています。

補足:アフィリエイト施策は“タイミング”が重要
「TikTok Shop」には、アフィリエイターとマッチングできる公募機能「TikTok Shop Affiliate」も用意されています。ただし、知名度が低い商品をアフィリエイターに紹介してもらうことはハードルが高いのが実情です。
なぜなら、アフィリエイターの多くは「売れやすい商品=人気がある商品」を優先的に選ぶからです。そのため、ある程度の認知を獲得したあとでアフィリエイターに選ばれる状況を作ることで、自発的な紹介が起こり、拡散効果が大きくなるという流れをめざすのが理想的です。
「TikTok」で売れる仕組みとは?
露出最大化のための戦略に焦点を当ててきましたが、ここからは、次のステップである「どうすれば売れるのか」について掘り下げていきます。
フェーズに応じて「認知型動画」と「販売型動画」を使い分ける
コンテンツの再生数や話題性が高くても 、それだけで売り上げにつながるとは限りません。「TikTok」で売り上げを伸ばすためには、動画の役割を明確に理解したうえで、フェーズに応じたコンテンツ戦略を設計する必要があります。
動画には大きく分けて、次の2つのタイプがあります。
- 認知型動画:興味喚起を目的としたコンテンツ
- 販売型動画:購入行動を後押しする訴求型コンテンツ
具体的に、どのフェーズでどのようなコンテンツを届けるべきかについては後述します。フェーズごとの設計こそが成果を左右する重要なポイントであることを、ぜひ押さえておいてください。
「流行り」は偶然ではなく“演出”できる
今や「TikTok」は、トレンドの発信源として大きな影響力を持っています。実際に、「TikTokで話題だから」という理由で購入に至る、いわゆる“「TikTok」売れ”も頻発しています。
しかしこうした話題化は、すべてが偶然に起きているわけではありません。むしろ多くの場合、意図的に演出・コントロールされた結果なのです。
そのカギを握っているのが、「TikTok」独自の強力なレコメンドアルゴリズムです。ユーザーの興味・関心を精緻(せいち)に捉え、関連性の高いコンテンツを次々と表示する仕組みによって、「話題の商品」として意図的に認知され、購買へとつながっていく流れが生まれています。
ユーザーが商品などに7回接触すると記憶に残り、購買につながりやすくなるという「セブンヒッツ理論」があるように、「TikTok」のアルゴリズムも、そうした心理効果を後押しする構造を持っています。
この仕組みを踏まえると、多くのコンテンツをあらかじめ用意しておくことがいかに重要かわかります。接触回数を増やすことで、ユーザーに「話題の商品」として認知され、購買意欲を高める流れを意図的に生み出すことができるのです。

「TikTok」でモノを売るためのロードマップ
最後に「TikTok Shop」で成果を上げるための全体戦略を、ユーザーの購買フェーズに沿って分解しながら紹介します。
プロモーションロードマップ:ユーザーフェーズ別の施策設計
「TikTok」で購買を生み出すには、ユーザーのフェーズから逆算したプロモーション、クリエイティブ戦略が欠かせません。
具体的には、下の図のようにまずは「知ってもらうこと」を出発点として、それぞれのユーザーのフェーズ(非認知/認知/興味・関心/比較検討)を踏まえ、「どのタイミングでどのようなコンテンツを届けるべきか」を段階的に設計していくことが、王道の戦略と言えるでしょう。

「TikTok Shop」成功のための6ステップ
「TikTok Shop」運用を成功に導くためには、次の6ステップを理解し、段階的に進めていくことが重要です。
①まずは「土台」を整える
どれだけプロモーション施策を行っても、公式アカウントやShopページが未整備のままでは購買につながりにくいのが実情です。ユーザーが安心して購入できるよう、アカウント情報や商品ページなどを整備しておきましょう。
②クリエイティブ企画の立案
次に重要なのは、商品に合わせたクリエイティブの企画立案です。前述したユーザーフェーズ別のクリエイティブ戦略をもとに、投稿設計を行います。
③インフルエンサー、アフィリエイターを動かす
自社発信だけでは限界があるため、数を意識して複数のクリエイターを起用し、市場に多面的な投稿を増やすことで「話題性の演出」につなげていきます。
④広告で加速させる
各投稿の効果を最大化させるため、広告を活用してインプレッション量と獲得効率を加速させていきます。
⑤顧客フェーズを分析し、PDCAを回し続ける
認知が必要なのか、最後の一押しが必要なのか、ユーザーのフェーズを見極めながら適切なクリエイティブを作り続けます。常にPDCAを回し、コンテンツと施策の精度を高めていくことが成長のカギです。
⑥クリエイターから “自発的に手が上がる”状態へ
一定の話題性と実績が出てくると、アフィリエイターやクリエイター側から「紹介したい」という動きが自然と出てくる段階に入ります。このタイミングでは、効率的な運用体制、レギュレーション整備、長期的な獲得継続のための工夫が必要になります。
まとめ
「TikTok Shop」は、従来の検索型ECとは異なり、知名度や予算に左右されにくく、新興ブランドでもコンテンツ次第で勝てる余地が十分にあります。
重要なのは「誰に・どのタイミングで・どのような形で、どれだけ届けるか」。つまり、コンテンツの量によって話題化を演出しつつ、ユーザーのフェーズに合わせた質と導線を掛け合わせることが、「TikTok」で成果を出すカギになります。
「TikTok Shop」にチャレンジする皆さんの一歩を後押しするヒントになれば幸いです。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「TikTok Shop」で売れるコンテンツ作りの基礎+プロモーションの実践ロードマップ+成功のための6ステップ
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千趣会の「ベルメゾン」、AI搭載のレコメンド導入で顧客との関係性強化と売上維持を実現

千趣会はECサイト「ベルメゾンネット」に、AI搭載のリアルタイム・レコメンドサービスを導入し、顧客とのエンゲージメント強化と売上維持を実現している。

千趣会は過去に、リアルタイム・レコメンドサービスを導入していたが、多機能性のある「統合型マーケティングツール」へ切り替え。ただ、導入したところ、内部システムが複雑で連携がうまくいかない、カスタマイズに膨大な費用がかかるといった課題が発生したため、リアルタイム・レコメンドサービスを再度導入した。
導入後、「ベルメゾンネット」が大規模なシステム改修を実施する環境下でも、顧客とのエンゲージメントを実現。ECサイトへのアクセスが限られる状況下でも訪れるロイヤル顧客に対し、AIが1人ひとりのニーズを的確に捉えて商品を提案し続けた結果、レコメンド経由の受注額は高い水準を維持したという。
千趣会が導入したのはシルバーエッグ・テクノロジーが提供するリアルタイム・レコメンドサービス「アイジェント・レコメンダー」。
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店長の年収最大2000万円、スタッフの子供に「家族食堂制度」などトリドールHDが始めた「心的資本経営」とは

トリドールホールディングスは9月から、人的資本経営をさらに深化させた独自の経営手法として、人の「心」を起点にする「心的資本経営」を始動した。
「心的資本経営」とは
「心的資本経営」は、「従業員の『心』の幸せ」と「お客様の『心』の感動」を共に重要な資本と捉え、「心」も満たし続けることで持続的な事業成長を実現するという独自の経営思想。好循環作り、永続的な人材確保、離職率の改善、求人や教育コストの削減、店舗の地元への地域貢献など、さまざまな価値を長期的に生み出し、グループ全体で持続的な事業成長をめざすものとしている。
トリドールホールディングスでは2024年6月から「心的資本経営」の社内浸透を推進。その結果、従業員の離職率は約12.9%低下、寄せられた顧客からのポジティブな声は24.5%増加するなど、成果が表れている。
労働人口の減少、人材獲得競争の激化に直面する飲食業界では、省人化・機械化が急速に進んでいる。トリドールHDは、あえて省人化・機械化の対極にある「人の力」に最大限注力する経営方針を掲げ、主力業態である丸亀製麺ではその思想を体現するために「手づくり・できたて」のうどん、人の温もりが感じられる接客を大切にし続けているという。
こうした実績と業界環境を踏まえ、「人の力」が顧客に唯一無二の感動を届け、ブランドの源泉になると再認識。「心的資本経営」という原動力の元でトリドールグループ全体で経営改革を始動したという。
従業員の「幸福実感」=「ハピネス」が「心的資本経営」の起点
従業員の「幸福実感」=「ハピネス」が「心的資本経営」の起点。従業員が心から幸福感を持って働ける職場環境を整えることで、自らが考え行動するという内発的動機が育まれるという。
店舗の持続的な「繁盛」は、顧客の感動体験の積み重ね。その成果を従業員へ適切に還元し、再びハピネスが高まり、感動体験の質が深化していくという好循環が形成されるとしている。
なお、「心的資本経営」は「ハピネス(幸福)」と「カンドウ(感動)」の頭文字を組み合わせた「ハピカン経営」という呼称で全従業員に共有。このトリドール独自の実践モデルを「ハピカン繁盛サイクル」と定義している。

従来の店長制度を刷新、最大で年収2000万円へ
「心的資本経営」を具現化するため、従来の店長制度を刷新。新たに「ハピカンオフィサー制度」を導入した。店舗での「ハピカン繁盛サイクル」の実現が主たる役割という。
従来、店長が担っていたオペレーション業務の一部を他メンバーへ移管。店舗で働く従業員1人ひとりの内発的動機を引き出し、店長業務は店舗独自の感動体験の創造をリードする役割へとシフトする。
報酬制度も抜本的に見直す。「ハピカン繁盛サイクル」の実践レベルに応じて報酬が変動し、最大で年収2000万円を得られる制度として報酬体系を構築した。丸亀製麺では「ハピカンキャプテン」という呼称で、2025年11月からの導入に向けて研修を進めている。
今後、国内その他業態へも展開し、2028年には丸亀製麺で300人の「ハピカンキャプテン」を育成予定としている。
食事を無償提供する「家族食堂制度」も開始
従業員本人だけではなく、その家族にも良い体験を届けることを目的とした新制度「家族食堂制度」も開始する。
トリドールグループの店舗で働く従業員の15歳以下の子供を対象に、所属するブランドの全国の店で、いつでも無償で食事を楽しめる機会を提供する制度。家族との団らんの時間づくりや従業員の子育て支援、職場への理解を深めるきっかけとして導入する。
2025年12月に「丸亀製麺」「天ぷらまきの」「焼き鳥とりどーる」「長田本庄軒」「とんかつとん一」で導入し、その後他ブランドへの展開も視野に入れている。
独自指標「ハピネススコア」を設計・導入
「心的資本経営」の基盤を支えるデータサイエンスとして、独自指標「ハピネススコア」を設計・導入。丸亀製麺では2024年4月から、顧客の食後の感情をアンケートによって「感動スコア」として可視化している。 2025年7月からは店舗で働く従業員の心の満足度を計る「ハピネススコア」を導入。従業員と顧客双方の「心の状態」を可視化し、業績との相関・因果関係を複数の統計手法を用いて明らかにするという。 初期分析では、「ハピネススコア」が高い店舗ほど感動スコアが高く、業績への貢献が明確に現れる傾向を確認。今後は、この成果をさらに深掘りした詳細と「ハピカンアクション」を促進するデータサイエンスの活用を発表予定としている。
省人化が進む時代だからこそ、「人の力」が唯一無二の感動を生む源泉だと信じている。「心的資本経営」を通じて、従業員の幸福とお客さまの感動が循環する仕組みを育み、これからも「食の感動で、この星を満たせ。」という使命を追求していく。(トリドールHD 粟田貴也社長)
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オリジナル記事:店長の年収最大2000万円、スタッフの子供に「家族食堂制度」などトリドールHDが始めた「心的資本経営」とは
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Amazon Japan Upfront 2025
アマゾンが「Amazon Japan Upfront 2025」を開催。「Amazon Upfront」はアマゾンの広告事業の戦略を発表する年次イベントで、日本では初開催。「Prime Video広告」で今後提供を予定している新しい広告フォーマットとして、「FITO(ファーストインプレッションテイクオーバー)」「インタラクティブ動画広告」「インタラクティブポーズ広告」を発表した。
アップサイクルでHamee、髙島屋、ジョンマスターオーガニックグループが協業。第1弾商品を販売開始

Hamee(ハミィ)は、プラスチックリサイクルサービス「ParallelPlastics(パラレルプラスティックス)」で、髙島屋が手がける企画「Depart de Loop コスメ再生プロジェクト」、ジョンマスターオーガニックグループとの協業を開始すると発表した。
協業の第1弾商品として、髙島屋の顧客やジョンマスターオーガニックグループから回収した化粧品の空容器を使用し、再生プラスチック100%の「アップサイクルコーム」を共同開発。10月1日から、髙島屋の「ジョンマスターオーガニック」を含む一部店舗・ECで、数量限定で販売する。

「アップサイクルコーム」は、化粧品空容器を回収し、髙島屋のバイヤーが自ら色や種類を選別・洗浄。その後、「ParallelPlastics」の再生プロセス(粉砕・成型)でアップサイクルした。
2種類以上のプラスチックが使われる複合プラスチックの場合、それぞれの溶解温度が異なるため、マーブル模様が生まれるという。また、化粧品空容器由来の“色”を約1割配合し、残り約9割には販売終了し廃棄予定だった住設部品の再生材を使用。浴室内での使用にも向いている。カラーは全4色を展開。
協業の経緯
Hameeの「ParallelPlastics」は、倉庫在庫や製造端材、使用済み樹脂などのプラスチックをアップサイクルするサービス。型落ちしたスマホケースを中心に、多くの不要なプラスチック製品をアップサイクルしてきた。
髙島屋の「Depart de Loop コスメ再生プロジェクト」は、不要な「メイク用品」とプラスチック素材の「化粧品空容器」をクレヨンやキャンドルにアップサイクルしてきた。両社は2024年、エコロジー関連展示会での出会いをきっかけに、協業に向けての取り組みを開始。素材の魅力を引き出す製品設計や安全性・衛生面や再生を見据えたデザインなど、約1年の開発期間を経て「アップサイクルコーム」を発売した。
ジョンマスターオーガニックグループを迎えたのは、「ParallelPlastics」の理念「人と地球を美しくしたい」に共感していたこと、ヘアケアの代表的なブランドとして高島屋の顧客との親和性が高いことという。
製品情報
- 製品名:<ジョンマスターオーガニック>Depart de Loop アップサイクルコーム(全4色)※髙島屋限定
- 価格:各3520円(税込)
- 発売日:2025年10月1日
- 取扱店舗: 髙島屋が運営する化粧品ECサイト「TBEAUT」、髙島屋の店舗(日本橋「ベルサンパティック」、新宿・玉川・大宮・柏・京都「ベルナチュレール」、 横浜・高崎・大阪・泉北「化粧品」、いよてつ「グリーンコスメティックガーデン」)
- 販売会社:ジョンマスターオーガニックグループ
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家具総合商社の関家具、自社ソファブランドのECサイトを開設。AR家具配置、バーチャルショールームなど展開

関家具は9月19日、自社ソファブランド「RELAX FORM」の自社ECサイトを開設した。「3Dカラーシミュレーター」「AR試し置き」「バーチャルショールーム」などを活用し、オンライン上でリアルのショールームのようなショッピング体験を提供する。
「RELAX FORM」は全国の家具店やインテリアショップへの卸売りで展開してきた。このほど、顧客との接点をさらに広げる取り組みとして自社ECサイトを開設した。特長として次の3つの機能を搭載している。
3Dカラーシミュレーター
オンライン上でソファを360度自由に回転できる。カラーや素材の切り替えも可能としている。
AR配置シミュレーション
ユーザーがスマホをかざすと、自宅のリビングにARで実寸大のソファを“配置”でき、サイズ感や通路の余裕を確認できる。

バーチャルショールーム
ユーザーは店舗にいるようにオンライン上の空間を回遊しながら、複数のモデルを見比べることができる。

これらの機能は、ユーザーの家具選びの不安を解消し、「サイズが合わなかった」「イメージと違った」といった買い物の失敗を防ぐことに役立てる。
関家具は、ECを「買う場所」にとどめず、理想のリビングライフを共につくる「体感の場」として、新しいソファ選びを提案する。

ブランドの世界観を伝える取り組みとして、公式SNSの運営にも力を入れている。ソファ開発の裏側や、暮らしを豊かにするライフスタイルの提案を発信している。

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「楽天市場」のAI診断からユーザーに適したコスメを提案する新たな化粧品選び「ビューティ アドバイザー」とは

楽天グループは9月18日、「楽天市場」でAIを活用してユーザーのパーソナルカラーや肌の状態、顔の輪郭を診断し、適したリップやアイシャドウなどのコスメ関連商品を提案するコンテンツ「ビューティ アドバイザー」を開始した。
「ビューティ アドバイザー」では、パーソナルカラー診断、肌タイプ診断、顔スタイル診断を提供。AIで診断したユーザーのパーソナルカラーや肌の状態、顔の輪郭などのパーソナルデータと、ユーザーが登録したプロフィールデータを基に、各ユーザーに適したコスメを提案する。
日本最大級のコスメ・美容プラットフォーム「LIPS」に蓄積された商品の評価やクチコミデータ、診断時の季節や最新トレンドを反映した情報をかけ合わせることで、「楽天市場」に出店する約170のコスメブランド公式ショップのなかから、ユーザーに合ったメイクアップやスキンケア商品を提案する。

ユーザーの「忙しくてコスメを買いに行く時間がない」「自分に似合うカラーがわからない」といった美容に関する課題に対して、「ビューティー アドバイザー」はAI診断で適したコスメを提案。これにより、ユーザーはコスメ探しの手間が省けるだけでなく、AI診断結果に基づいたコスメを手軽に検討し選択できるようになる。
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14か月で累計売上30億円超え。 韓国のネイルブランド「ohora」の急成長を支えたEC戦略とは

韓国発のセルフジェルネイルブランド「ohora(オホーラ)」は、2021年の日本上陸からわずか14か月で累計売上30億円を達成した。EC事業の立ち上げにありがちな“落とし穴”をどう回避し、どのように成長したのか。「ohora」の日本カントリーマネージャーであるグルガジャパン取締役のオー・ジュンヨン氏と、DGビジネステクノロジーの古屋仁俊氏が、その急成長を支えた、綿密に練られた設計と仕組みについて解説する。

韓国発のネイルブランドが日本上陸
手や足の爪に施すネイルアートは、ネイリストに施術してもらうほかセルフネイルも一般的だ。セルフネイルのなかでも爪に貼って形を整え、UVライトで硬化させるだけのネイルシールは、その手軽さから人気を集めている。2019年に韓国で誕生した「ohora」は、独自開発した新素材のネイルシール「セミキュアジェルネイル」を世界中で展開している。

「ohora」のネイルシールは400種類以上のデザインがそろっており、20代から30代を中心に支持されている。「ohora」を展開するグルガジャパンのオー・ジュンヨン氏は「1箱1800円で2回ほど使えるコスパの良さや、ネイルサロンで仕上げたかのようなクオリティが強み」と話す。
「ohora」が日本市場に参入した目的は、大きく3つある。第1に、グローバル展開の最初のステップとして日本で挑戦したかったこと、第2に、従来のネイルシールとは異なる「セミキュアネイル」という新しい選択肢を日本市場で試し、定着させたかったことだ。そして第3として、韓国でSNSを中心に成功した方程式を、日本のアーリーアダプター層にも応用し、認知拡大の基盤を作りたいという狙いがあった。(オー氏)
グルガジャパン 取締役 オー・ジュンヨン氏
「ohora」は日本進出にあたりコンペを実施してパートナーを選定した。「ohora」が最終的にデジタルガレージグループを選んだ理由は、設計からオペレーション構築まで最もスピード感を持って進めることができると判断したことと、韓国で成功し、日本でも実践したいと考えていたCRM活用に実績があると判断したためだという。
DGビジネステクノロジーをはじめとしたデジタルガレージグループ(以下DGグループ)では、EC事業の立ち上げに際し、必要な事業計画の作成からチャネル開拓、商品企画、注文・物流の管理、プロモーション、CRMまで、製造以外はトータルで支援可能だ。
「ohora」日本展開の戦略とは
DGグループは2021年、「オンライン販路のスピード立ち上げと売上基盤の整備」「ブランド体験を重視した統一されたUXでの新規シェア獲得」「広告とSNSを組み合わせた統合マーケティング」という3つの戦略軸で「ohora」日本展開の支援をスタートした。

初年度は早期にシェアを取ることに注力するため、オンラインの販路から立ち上げた。また、韓国では基本的にデジタルマーケティングが主流だが、日本ではメディア傾向を踏まえて、デジタルに加えて統合的なプロモーションを実施することにした。(古屋氏)
DGビジネステクノロジー プロフェッショナルソリューション本部 コマースコンサルティング部 部長 古屋仁俊氏
EC立ち上げにありがちな落とし穴をどう回避したか
DGグループでは多くのブランドのEC支援の経験から、EC立ち上げ期にありがちな課題を「7つの落とし穴」としてまとめている。
- 開発:自社ECの立ち上げに時間がかかり、販売機会を逸する
- モール活用:モール単体で売り上げを作りに行き、後続施策につながらない
- 集客:認知が取れない。広告効果が低く、初期投資が無駄に感じる
- CRM:顧客がたまらず、初回購入で終わる
- 分析:感覚と属人性に頼り、失敗を繰り返す
- LTV/育成:初回購入後の継続率が低い
- 物流:注文データや倉庫との連携が複雑で出荷遅延が発生し、対応コストが増大する
「ohora」を支援するうえでも、これらの落とし穴を回避するために、対策をしっかりと組み立ててからEC事業をスタートした。
1.開発
ECサイト構築には通常6か月から1年程度かかることが多いが、スピードを重視し、「Shopify」でサイトを構築した。「Shopify」にはECサイトの課題や規模に合わせてさまざまな機能をアプリで追加でき、スピーディな構築が可能だ。また、改修や追加開発、運用も柔軟に行える。
2.モール活用
ECモールへの過度な依存は韓国ブランドでも課題とする企業が多い。「ohora」は現在、楽天市場、Amazon、Qoo10に出店しているが、自社ECとECモール店舗が共存するよう戦略的に設計した。その結果、顧客の重複率は4%未満に抑えられており、それぞれの販路で顧客基盤を着実に築いている。
「ohora」の日本での売上シェアは自社ECが半分以上となっている。これは他の韓国ブランドには見られない理想的な割合。(オー氏)
3.集客
多くのブランドが苦戦する集客について、立ち上げ初期は韓国での成功事例を参考に広告施策を実施した。しかし成果が出なかったため、広告に加え、テレビCMやPR、SNSなどを連動させた統合型マーケティングにシフト。その結果、初年度から高い認知率を獲得することに成功した。
韓国の成功パターンだけに頼っていたら、今の「ohora」の成功はなかった。当時は日本市場でのノウハウがなかったが、多様なメディアで顧客とのタッチポイントを作れたことが非常に有効だった。(オー氏)
4.CRM
「初回購入で終わってしまう」というよくあるECの課題に対し、「ohora」は2回目の購入率が40%と非常に高い数字を維持している。これは商品の良さに加え、LINEを活用した顧客コミュニケーションが功を奏しているという。「Shopify」とLINEを連携させ、顧客データに基づいてカゴ落ちや再入荷通知など、メッセージ内容を変えて送信している。
5.分析・6. LTV/育成
「ohora」ではダッシュボードを早期に作成し、プロジェクトメンバー全員が同じ数字を見て、振り返りや仮説検証を行う仕組みを作った。さらに、市場調査や他社比較も加味してPDCAサイクルを回す分析手法を採用。LTV・育成面では、LINEに加え、パーソナルカラー診断などのコンテンツやレコメンド機能も活用し、顧客が新しいネイルデザインを発見できる取り組みを積極的に行っている。
7.物流
以前は注文データの管理を手動で行い、韓国から出荷していたため配送までに時間がかかるなど、課題を抱えていた。それを国内出荷に切り替え、OMS(受注管理システム)やWMS(倉庫管理システム)に加えてノーコードツールを導入し、注文データの取得から配送までを完全に自動化した。その結果、配送のリードタイムが大幅に改善され、月3000件あった配送に関する問い合わせが10分の1にまで減少した。
物流の自動化・効率化によって、人的リソースだけでなくコスト削減につながった。削減できた費用は、広告費や新規顧客獲得のための予算に回せている。(オー氏)
3つの成長ステップとその成果
ここからは、「ohora」が日本市場に本格参入してからの14か月を、3つのフェーズに分けて解説する。
フェーズ1:モール限定のテストマーケティング
2021年3月にECモールでの販売を開始。日本市場でのニーズや勝ちパターンの検証を目的に、ECモールのイベントやキャンペーンにも積極的に参加し、SNSの活用にも力を入れた。新商品を販売するとSNSでユーザーが反応してくれるようになり、販売開始から間もなく1日の売上が1000万円を突破した。
購入者の増加に伴い口コミが生成され、その口コミが新たな購入者を呼ぶという好循環が生まれた。(古屋氏)
立ち上げ初期にこのサイクルを構築できたことが、その後の成長につながったと認識している。(オー氏)
フェーズ2:自社ECサイトローンチ
2021年6月、自社ECサイトをオープンした。ネイル用品の需要は6月から8月にかけてピークを迎えるため、この時期を逃すことなく、フェーズ1での成功体験を自社ECサイトにもつなげたいという狙いがあった。テレビCMも放映し、自社ECへのアクセスを促す動線も作った。同時にインフルエンサーやアンバサダーと協力し、LINEやInstagramを活用してさまざまな層にリーチし、話題作りをした。
SNSで話題になったとしても購入に直結しないことを踏まえ、KPIは「LINEの友だちになってもらうこと」に設定。これが購入検討段階の顧客とのつながりを増やし、後の売上拡大に大きく貢献することとなった。夏の需要期には月商3億円規模にまで成長し、自社ECの売り上げが全体の50%に達した。
フェーズ3:ナーチャリング本格化
夏の需要期が終わった9月以降は、新規顧客の獲得が難しくなる。そこで、夏にLINEの友だちになったものの、まだ購入に至っていない未購入者を中心に、ナーチャリング(育成)に力を入れた。「ohora」では過去180日以内の購入履歴から顧客を9つの階層(Tier)に分けて分析・アプローチ施策を展開している。

LINEの全体配信だけでなく、セグメント配信やシナリオ設計も活用し、パーソナライズされたメッセージを配信した。その結果、需要期以降LINE経由での新規顧客獲得の割合は35%に達し、LINEが新規獲得にも有効であることを証明した。
これは、購入に至らなくてもまずは友だちになってもらう施策を徹底的に打ち出してきた成果だ。また、トライアンドエラーで施策を積み重ねていく継続的なPDCAが重要だと考えている。(古屋氏)
また、ポップアップショップといったオフラインでの取り組みも開始した。オンラインとオフラインの相互送客施策を展開し、ある地域ではポップアップショップ開始後、検索経由の流入が160%増加したケースもあった。ポップアップショップでは「ohora」の商品を体験できるブースを設置。ブースは常に満席で、商品を体験したおよそ8割が商品を購入した。
タッチポイントを増やすことで認知が広がり、実際に商品を体験する機会の提供が購入につながったと考えている。
ポップアップショップでは、オンラインでは得られない顧客のリアルな声を聞く機会を得た。実際のトレンドや商品開発、広告戦略に生かすことができ、オフラインとオンラインの両軸で展開することで双方が連動するシナジーが生まれた。(オー氏)

こうした取り組みを経て2022年4月、事業スタートからの「ohora」の累計売上は14か月で30億円を突破した。また、発売9か月で購入者数26万人、販売個数150万個といった実績のほか、韓国ブランドとして初めて楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤーを獲得することもできた。以降もディズニーなど大手ブランドとのコラボ商品で話題性を作り、新しい顧客との出会いを創出している。

持続可能な成長の仕組み作りが事業の未来を左右する
韓国ブランドのほとんどは1、2年でブームが去ってしまう。しかし、「ohora」はDGグループとの協業によって、顧客のロイヤルティを深めたことやオペレーションの改善により収益性を高めるなど、ビジネスを構造化できたことが最大の成功要因。(オー氏)
DGビジネステクノロジーは、2025年4月にDGグループ内のナビプラス、DGコマース、スクデットの3社が統合し、新しく発足した会社だ。事業・マーケティングをはじめとしたビジネスコンサルティングからECサイトの構築・運用、CXサービス、セキュリティソリューションまで、幅広いサービスを提供している。また、AIやフィンテックといった先端技術の研究開発にも力を入れている。
またテクノロジーだけでなく、ブランド成長の仕組みをゼロから設計・実装する支援を強みとしている。ブランド運営に必要なチャネル設計、商品企画、プロモーション、バックヤード、CRMなどを一括で支援し、設計だけでなく実行までを支える。

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関家具、化粧品EC「エトヴォス」も買収したLVMH系ファンドと資本提携

関家具は9月17日、LVMH系のプライベートエクイティ投資会社であるLキャタルトンと、戦略的資本提携について合意したと発表した。
各種報道によると、関家具の創業家がLキャタルトンへ株式の過半を売却するという。これにより関家具は、Lキャタルトンの現経営陣と密接に連携しながら、さらなる成長を加速させていくとしている。
Lキャタルトンは、グローバルにおけるコンシューマー業界への投資実績を通じて蓄積した深い知見とノウハウの提供を通じて、関家具のさらなる企業価値の向上を支援。革新的な製品開発の継続、実店舗の拡充、ECにおける顧客体験の向上、BtoB領域における顧客基盤の拡大や物流機能のさらなる強化に注力するという。
パートナーシップ締結に伴い、関家具の代表取締役会長である関文彦は、名誉会長兼名誉創業者に就任。春田秀樹社長は、引き続き関家具、関家具カーゴ、関家具本店の3社の代表取締役社長を務める。
関家具は、創業家の関家、さらに27年にわたり在籍する現社長の春田秀樹氏による安定したリーダーシップの下、過去57年間にわたり着実な成長を遂げている。あらゆる景気局面においても堅調に事業を拡大し、製品および顧客セグメントの戦略的な多角化にも成功している。関家具の次なる成長ステージに向けて、緊密に連携しながら、価値向上の実現を伴走できることを大変光栄に思う。(Lキャタルトン・パートナー清水俊孝氏)
グローバルのコンシューマー業界において豊富な投資実績を有するLキャタルトンを当社のパートナーとして迎えられることを、大変嬉しく思う。今後もお客様に継続的な付加価値のあるサービスと製品をご提供すべく、Lキャタルトンと協働し、さらなる中長期的な成長と企業価値向上を実現していく。(関家具・春田秀樹社長)
Lキャタルトンは2020年に化粧品EC「エトヴォス」を買収。そのほかOWNDAYSなどに出資している。関家具の2024年5月期の売上高は185億円 。
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越境ECで失敗しないコツとは? 言語、文化、決済、物流など考慮しなければいけないこと+対応策を解説 | 今日から試せるネットショップ運営ノウハウ powered by カラーミーショップ

近年、スマートフォンの普及やインバウンド需要の高まりを背景に、越境EC市場は目覚ましい成長を遂げています。ですが、言語や文化の壁、複雑な物流、多様な決済方法への対応など、越境ECには乗り越えるべき課題も少なくありません。そこでこの記事では、越境ECが注目される理由から、具体的な課題、そしてそれらを解決し成功へと導くための具体的な方法や失敗しないコツまで解説します。
ツクルくん越境ECって漠然と難しそうっていうイメージだなぁ。
カラミちゃんそんなツクル君に、なぜ難しいと思うのか実際の課題と、解決策を具体的に紹介しますね。難しいと思い込まず、越境ECにチャレンジしてみてください。
越境ECの状況は?

近年、国境を越えたEC取引への注目が高まっていますが、越境EC市場は実際にどのような状況にあるのでしょうか。
経済産業省が発表した「令和5年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2023年における日本から海外への越境ECの市場規模は引き続き拡大していることがわかりました。
日本・米国・中国3か国間の越境ECデータを見ると、米国消費者の日本からの購入額は1兆4798億円(前年比13.3%増)、中国消費者の日本からの購入額は2兆4301億円(前年比7.7%増)となっています。このことから、日本発の越境EC取引は増加傾向にあるといえます。
さらに同資料では、世界全体の越境EC市場が2021年の7850億米ドルから2030年には7兆9380億米ドルに達すると見込まれており、世界的見ても今後、越境ECは拡大し続けると予想されます。
越境ECが注目されている理由

なぜ今、越境ECがこれほどまでに注目を集めているのでしょうか。主な理由を見ていきます。
スマートフォンの普及による市場の拡大
スマートフォンの普及により、消費者は時間や場所を問わず24時間いつでも商品を検索・購入できるようになり、オンラインショッピングの利用が広がりました。さらに、多言語対応アプリや翻訳機能の進化により言語の壁が低くなり、海外の商品も手軽に購入できるようになっています。
加えて、「Amazon Pay」をはじめとするモバイル決済の充実により、国や通貨の違いを気にせずスムーズに決済できる環境が整ったことも、越境ECの利用を後押ししたといえるでしょう。
インバウンド観光客のリピート購入増加
国土交通省の発表によると、2024年の訪日外国人数は3867万人で、コロナ禍前の2019年を500万人以上も上回り、過去最多を更新しました。
こうしたインバウンドの盛り上がりとあわせて増えているのが、日本を訪れた外国人が気に入った商品を帰国後に再び購入する「リピート買い」です。
特に、日本ならではの食品や化粧品、伝統工芸品などは「現地では手に入りにくい」「品質が信頼できる」といった理由から、越境ECサイト経由での購入が増加しているといわれています。
このように、インバウンドと越境ECは連動しており、リアルな訪問体験がオンライン購入につながるという、新たな購買行動のサイクルが生まれつつあります。
越境EC支援ツールやシステムの充実
ここ数年、越境ECを手軽に始められる支援ツールやシステムが数多く登場し、多くのEC事業者から注目を集めています。
これまでは越境ECを行うために、多くのコストや十分な準備期間が必要でしたが、さまざまなツールやサービスが登場したことで、越境ECを始めるハードルも下がったと言えます。
ツールの充実により、中小企業でも比較的に低コストで海外市場への参入が可能となり、越境ECへの参入が現実的な選択肢として広がりつつあります。
越境ECの課題・よくある悩み・問題点とは?

市場拡大を続ける越境ECには多くのビジネスチャンスがある一方で、解決すべき課題も多く存在します。以下に、主な課題とその特長をあげていきます。
【越境ECの課題1】物流・配送にかかるコストや期間
越境ECにおける最大の課題の1つが、物流・配送に関する問題です。
国際配送は国内配送と比較して配送費用が大幅に高くなり、商品単価が低い場合は配送費が商品価格を上回るケースも珍しくありません。
また、各国の配送インフラや物流システムの違いにより、配送業者との契約や通関手続きなど複雑な配送環境の整備が必要となります。
さらに、長期間の輸送により破損リスクが高まるため、しっかりと梱包しなければならず、資材コストも増加するでしょう。
配送は消費者の満足度に影響を与えるため、信頼できる物流パートナーの選択や効率的な配送経路の構築が求められます。
【越境ECの課題2】現地における集客
越境ECでは現地での効果的な集客も大きな課題です。進出国では文化や言語、購買習慣が日本とは異なるため、国内と同じ手法では通用しないケースが多く見られます。
たとえばコンテンツを作るにしても、現地の文化や表現を理解しなければ、共感を得られるものが作れません。また、Googleの利用率が低い国では、Googleを前提としたSEOの効果が期待できない可能性もあるため、現地で主流の検索エンジンやSNSに合わせた戦略が不可欠です。
さらに、SNSの利用傾向や人気インフルエンサーも国ごとに異なるため、綿密な市場調査が必須でしょう。このように現地の文化や消費行動に合わせて、プロモーション方法や商品訴求の仕方を一から見直す必要があります。
【越境ECの課題3】多様な決済方法の導入
越境ECでは、国や地域によって主流の決済方法が異なるため、現地に合わせた対応が欠かせません。たとえば中国では「Alipay」や「WeChat Pay」、東南アジアでは「GrabPay」などが広く利用されており、こうした手段に対応していないと購入の機会を逃してしまう恐れがあります。
ただし、各決済サービスを導入するには個別の契約やシステム連携が必要となり、開発・運用の手間やコストがかかります。
さらに、決済手数料は日本より高めに設定されていることが多く、利益率の低下につながる点も注意が必要です。
各国の法規制やセキュリティ要件への対応も求められるため、外部の決済代行サービスをうまく活用するなど、負担を抑えながら多様なニーズに対応しなければなりません。
【越境ECの課題4】各国の法律・税制の対応
越境ECでは、販売対象国ごとに異なる法律や税制への対応が事業者にとって大きな負担といえます。
たとえば、国によって禁止されている品目や、販売に特別な許可が必要な商品が存在します。また、原産地証明や関税の支払いなど、複雑な手続きが必要となる場合もあります。
さらに、個人情報保護法や消費者保護法、返品・交換に関する義務など、各国で異なる法律に従わなければなりません。
もし意図していなくても違反してしまうと、販売停止や罰金などの重いペナルティが科せられる可能性があるでしょう。
【越境ECの課題5】文化や言語の違い
越境ECにおいて、文化や言語の違いは避けて通れない課題です。単なる翻訳では現地の消費者に響かず、文化背景に配慮した商品説明やマーケティングが求められます。
たとえば、色や数字、デザインの好みに関する価値観は国ごとに異なり、UI/UXにも現地の感覚を反映する必要があります。
また、商品レビューや問い合わせ対応を現地語で行うには、語学力だけでなく文化理解と商品知識を併せ持つ人材が不可欠で、人件費の増加も避けられません。
さらに、各国の祝日や季節感に合わせたプロモーション展開、時差を考慮したカスタマーサポート体制も重要です。
こうした文化・言語対応が不十分な場合、顧客体験を損ねるだけでなく、ブランドイメージの低下や売上減少につながるリスクがあります。
越境EC課題を解決するサイト構築とは

上記であげたような越境ECの課題を解決するには、初めから越境ECに対応している方法でECサイトを構築することがポイントです。
ここでは、初めての人でも取り組みやすい越境ECサイトの構築方法2つと、課題に対する解決方法をご紹介します。
越境ECに対応している国内モールに出店する
海外販売に対応している国内のECモールを活用することで、上記にあげたような課題を解決し、手軽に越境ECを始められます。
たとえばAmazonの場合は、「Amazon Global Selling」に登録することで、北米・ヨーロッパ・アジアなど複数の国や地域で商品を販売できるようになります。
登録後はAmazonの「FBA(フルフィルメント by Amazon)」を利用し、あらかじめ商品を海外の倉庫に送っておくことで、現地からのスピーディな配送が可能になります。これにより配送期間を短縮できるだけでなく、送料の削減にもつながります。
そのほかにも、Amazonでは多言語の商品ページ作成、現地通貨での決済、関税処理や法規制への対応などもサポートされており、越境ECにありがちな言語や制度面での不安をカバーしてくれます。
こうした仕組みを活用することで、越境ECの課題を解決しつつ、比較的スムーズに事業をスタートさせられるでしょう。
自社ECで越境ECサービスを利用する
越境ECを手軽に行えるサービスを導入すれば、国内向けの自社ECサイトに、多言語対応や海外向けの決済システム、国際配送などの仕組みを組み込めるため、物流や決済、法規制といった課題を解決できるでしょう。
ECモールは手軽に販売できる一方、デザインや機能に制約があったり、他社との価格競争に陥りがちだったりと、国内外を問わずブランディングは難しいです。
その点、自社ECサイトなら自社の世界観を自由に表現し、ブランドを海外にしっかりと発信できます。
越境ECで失敗しないためのコツ

越境ECを成功させるためには、できるだけ事前の準備を行い、緻密な計画を立てることが重要です。以下に、失敗を防ぐためのポイントを解説します。
参入前の市場調査・リサーチを入念に行う
越境ECを始める前には、事前の市場調査がとても重要です。
進出を考えている国でどんな商品が売れているのか、どんな価格帯が主流なのかをチェックし、消費者の購買習慣や競合の出店状況などを確認すれば、自社商品が受け入れられやすいかの判断材料になります。
参入を決めたら、インフラ面の確認も忘れずに。特に決済方法は国ごとに大きく異なるため、現地でよく使われている支払い手段や、配送日数・送料・通関の難易度なども事前に把握しておきます。
さらに、現地の文化やトレンドの理解もカギになります。広告や商品紹介の表現が文化的に適切か、どんな販促手法が効果的かをリサーチしておくことで、現地に響くマーケティングが可能になります。
スモールスタートして事業を拡大していく
越境ECは、最初から大きく展開しようとするのはリスクが大きいため、スモールスタートで始めるのがおすすめです。
まずは、取り扱う商品や販売地域を絞ってテスト販売を行い、その結果から得られたデータをもとに販売戦略を見直していきましょう。
そして一定の成果が確認できたら、少しずつ商品ラインや販売エリアを広げていき、着実にビジネスを育てていくことが大切です。
このように段階的に進めることで、初期コストやリスクを抑えながら、持続可能な事業成長につなげることができるでしょう。
売れやすい商品を販売する
売れやすい商品を販売することは、越境EC成功のカギです。
市場調査で需要が高く、かつ現地消費者に響く商品を選ぶことで、効率的に売り上げを伸ばせるといえます。
たとえば、越境ECサービスを提供するBEENOSが発表した「BEENOS 越境EC×ランキング発表会2024」によると、世界的に日本の「おもちゃ・ホビーグッズ」「トレーディングカード」は人気です。
また、インバウンドで訪日した外国人が帰国後に越境ECでリピート購入する商品として、日本ならではの食品や化粧品、伝統工芸品なども人気であるとお伝えしました。
ただし、国によっては別のジャンルの人気があるため、やはりきちんと市場調査をすることが重要です。さまざまな市場やデータを調査し、売れやすい商品を扱うことで、効率的に越境ECを軌道に乗せられるでしょう。
まとめ
拡大を続ける越境EC市場には多くのビジネスチャンスがある一方で、物流・配送コスト、現地集客、多様な決済方法への対応、などの課題が伴います。
ですが、これらの問題を解決するには越境EC対応モールを利用したり、「カラーミーショップ」のように海外販売機能を持つ自社ECサービスを活用したりするのが効果的です。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:越境ECで失敗しないコツとは? 言語、文化、決済、物流など考慮しなければいけないこと+対応策を解説 | 今日から試せるネットショップ運営ノウハウ powered by カラーミーショップ
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この記事はカラーミーショップの公式Webメディア『よむよむカラーミー by GMOペパボ』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。
手帳ブランド・アシュフォードに学ぶライブコマースで視聴者を楽しませる企画、トークの秘訣【配信現場を大公開】 | E-Commerce Magazine Powered by futureshop

みなさんは、ライブコマースの配信現場を見たことはあるでしょうか? 配信に使う機材、撮影場所、企画の立て方、視聴者さんと会話するコツなど、ライブコマースを行う具体的な方法について「よくわからない」「イメージがつかめない」という質問をいただくケースが数多くありました。
そこで今回、ライブコマースの成功事例をお伝えする連載の第4回では、システム手帳メーカーのアシュフォードにご協力いただき、ライブコマースの配信現場の取材に行ってきました。ライブコマースの準備や配信中のようすをお伝えするとともに、出演者の向井善昭さんにインタビューを実施し、ライブコマースを始めたきっかけや企画を立てる方法論、視聴者さんを楽しませるために意識していることなどをうかがいました。
配信からシステム手帳がいくつも売れていく“アシュフォード流”のライブコマースとは? ライブコマースを検討している事業者さんや、ライブコマースを強化していきたい事業者さんは、同社の取り組みをぜひ参考にしてください(取材は2025年1月15日に実施しました。記載内容は同日時点の情報です)。

システム手帳メーカーのアシュフォードを訪問
アシュフォードは1986年創業のシステム手帳メーカーです。手のひらサイズからB5まで5種類の大きさのシステム手帳やリフィル(手帳の中身)、革製の手帳カバーなどを販売しています。
商品の企画から販売まで手がける総合手帳メーカーとして、個性的かつ魅力的な商品を展開してきました。主な販売チャネルは書店や文具店、雑貨ショップ、量販店といった実店舗ですが、近年は公式オンラインショップを軸としたEC事業も拡大しています。
販促の一環でライブも行っており、インスタライブは2020年4月から毎週火曜日、2024年4月からは「Live cottage(ライブコテージ)」を導入して、自社ライブを隔週水曜日に配信しています。

ライブコマースの準備から配信までレポート
1月15日の昼12時過ぎ、配信開始の約30分前に出演者の向井さん(写真右)たちが配信の準備を始めました。ライブの配信場所はアシュフォードの東京オフィス内にある会議室。ライブで紹介する手帳カバーを机の上に並べ、撮影用のスマートフォンと照明をセッティングします。配信の約20分前にはInstagramアカウントのストーリーズでライブ配信の内容をあらためて告知しました。


ライブコマースの管理画面は別のスタッフさんが操作します。ライブの配信中は視聴数などをリアルタイムでチェックしながら、視聴者さんからのコメントの見落としを防ぎ、ときには出演者の向井さんにカンペを出すこともあるそうです。ライブの配信システムはフューチャーショップが提供しているライブコマース配信プラットフォーム「Live cottage」を使用しています。

時刻は12時30分。ライブが始まると、向井さんは軽妙なトークで視聴者さんに語り始めました。今回のライブでは手帳カバーの人気シリーズ「シャルトル」の新作を紹介することを説明し、人気ランキングや商品開発の裏話などを話すことも伝えて視聴者さんの期待感を高めていきます。また、コメント投稿の方法や商品情報を閲覧する方法、ECサイトへ遷移して購入する手順なども説明しました。
向井さんは配信中、撮影用のスマートフォンの画面を見ながら、商品を紹介したり視聴者さんからの質問に答えたりしてライブを進行していきます。
身振り手振りを交えて、システム手帳を手に持ったときのサイズ感や使用感、重さ、革の手触りなどを紹介。リフィルを留めるリングの直径やカードホルダーの数など、お客さまが気になる細部の作りも丁寧に説明しました。

視聴者さんから「ベルトの太さは、M5以外同じなのでしょうか」といった質問が寄せられると、向井さんは「それぞれサイズが違います」と返答し、サイズ違いのシステム手帳を手に取ってベルトの太さの違いを比べて見せるなど、ライブだからこそ実現できる売り方を実践していました。
ライブ台本は、メインのトピックやタイムスケジュールが記載されているものを事前に作成しています。話す内容も台本にもとづいて事前に大まかに決めておき、本番ではアドリブを交えてトークを展開しています。



商品開発の経緯やブランドへの思いも語る
配信開始からおよそ30分が経過し、視聴者数も徐々に増えていくなか、向井さんのトークにますます磨きがかかります。
B5サイズなど大きな商品を手に取って「インパクトがすごいじゃないですか」「大きいので革の質感を存分に味わえます」「これを持って社内を歩いている自分を想像してみてください」といった売り文句で購入意欲を喚起。システム手帳の利用シーンも具体的に説明し、スケジュール管理だけでなくジャーナリング(考えていることを書き出して思考を整理すること)や大事なメモの保管、リフィルの余白をデコレーションするなど、さまざまな使い方を提案してシステム手帳の魅力を伝えました。
また、10年以上前にシャルトルシリーズを発売した経緯にも言及し、「書くことを楽しめるシステム手帳を作りたいという思いで商品化した」と説明。商品化にこぎつけるまでの紆余曲折や開発の裏話など、ECサイトでは伝えきれない思いを熱く語るようすも印象的でした。

お客さん同士がコメント欄で会話
今回のライブは数十人がリアルタイムで視聴し、コメントも大いに盛り上がりました。
冒頭から「実物がじっくり見られるというのでとても楽しみにしてました!」といったコメントが次々と投稿され、ライブを楽しみにしていたお客さまの熱量が伝わってきます。
また、「既にシャルトルピンクを持っているからいいや、じゃなくて他のカラーも別腹で欲しくなるのがシャルトルの魅力ですよ 不思議な魔力を持ってます」というコメントも。
このコメントに向井さんが「シャルトルアンバサダーやってほしいね。ベストコメントです」と応じると、別の視聴者さんが「イエトル(※シャルトルのイエロー:編集部注)はカスタードクリーム。シロトル(※シャルトルのホワイト:編集部注)は生クリーム。確かにベツバラですね」というコメントを投稿し、さらにそのコメントに別の視聴者さんが「なるほど!!!」と返すなど、コメントでのやり取りが続きます。
視聴者さん同士がコメントで交流するその光景は、ブランドのファンが集まるライブコマースの魅力を実感する一幕でした。

なお、今回のライブで紹介したシャルトルのホワイトカラーは、配信中にライブ経由で複数の購入があったほか、アーカイブ動画経由でもECサイトで商品が売れるなど、成果もしっかりと出ていました。
ライブ後の向井さんにインタビュー
ライブの終了後、向井さんにインタビューを実施しました。フューチャーショップの稲生がインタビュアーを務め、ライブの企画の立て方や紹介する商品の選び方、ライブを始めたきっかけ、視聴者さんを楽しませるために意識していることなど、気になるポイントを質問しました。

視聴者さんを楽しませるために意識していること
fs稲生:ライブお疲れさまでした! 向井さんのエネルギーが画面越しにも伝わってきて、見ているこちらも元気になるような配信でした。
向井さん:お客さまに楽しんでいただくには、まずは配信者が楽しまなくてはいけないと思っていますので、私自身がライブを楽しむことを常に心がけています。
fs稲生:ライブをやりたいと思っても、しゃべりに自信がないという方もいらっしゃいます。そういった方は、どうすればうまくしゃべれるでしょうか。
向井さん:私も偉そうなことを言えるほど上手くはありませんが、1つアドバイスするとしたら、「うまくしゃべらなくていい」と思うと気が楽になるかもしれません。商品のことを正確に伝えなくてはいけないとか、間違ってはいけないと気負うと、緊張してしゃべりにくくなってしまうでしょう。
ライブの配信中は、とにかく視聴者さんと楽しくおしゃべりすることに集中してみてはどうでしょうか。しゃべり方がつたなくてもいい。同じようなことを繰り返ししゃべってもいいと思うんです。私は、視聴者さんからコメントでツッコミがくると、しっかり見てくださっているんだと感じてむしろ嬉しいですよ。

ライブ配信を始めたきっかけ
fs稲生:ライブ配信を始めたきっかけを教えていただけますか?
向井さん:ライブを始めたきっかけは、2020年春に新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実店舗での販売が難しくなったことです。
まずはインスタライブを始めました。お店で買い物ができないお客さまのために、せめてウインドウショッピングを楽しんでいただきたいと思ったからです。物流倉庫から配信し、お客さまが「見たい」とコメントで言っていただいた商品を倉庫の棚から持ってきて、すぐに紹介するスタイルが好評でした。インスタライブは今でも毎週火曜日に配信しています。
fs稲生:2024年4月に「Live cottage(ライブコテージ)」をご導入いただき、自社ライブ配信を開始されました。インスタライブに加えて自社ライブを始めた理由をお聞かせいただけますか?
向井さん:インスタライブを配信していくなかで、ライブ中に商品を買いたいというお客さまもいらっしゃいましたので自社ライブ配信でのライブコマースを始めました。
そもそも、インスタライブを始めた当初から、ライブ中に商品を買えるようにしたいとは思っていました。弊社の商品は中国でも販売しており、中国ではライブコマースでの販売で驚くほど売れています。その流れを見ている中で、視聴画面からECサイトに直接遷移することができる「Live cottage」の存在を知り、システム的に使い勝手が良さそうだったので導入を決めました。

インスタライブと自社ライブの役割の違い
fs稲生:インスタライブと自社ライブの使い分けについてお聞きしたいのですが、まずは、インスタライブはどのような役割があるのでしょうか。
向井さん:インスタライブは、ブランドのファンの方々に加え、システム手帳がなんとなく気になっているような潜在層とのコミュニケーションも意識して配信しています。アシュフォードの商品やブランドコンセプトなどを説明するだけでなく、システム手帳の歴史やカルチャーといった話題も織り交ぜることで、システム手帳に興味を持っていただくことを心がけています。
スマホでスケジュール管理ができる時代になり、システム手帳の役割も変わりました。たとえば、自分の気持ちや考えを文字にすることで思考を整理する「ジャーナリング」のためにシステム手帳を買うユーザーさんは少なくありません。また、手帳のページをシールなどで装飾したり、気分に合わせてカバーを変えたりするなど、ファッションの1つとして使う方もいらっしゃいます。そういった手帳文化の変遷を踏まえて、手書きの手帳の良さを啓発することを意識しています。
fs稲生:自社ライブは、どのような位置付けなのでしょうか。
向井さん:自社ライブで意識していることの1つは「商品を買っていただく」ことです。ライブを視聴するお客さまは、ブランドの熱心なファンの方々が多く、アシュフォードの商品をいくつもご愛用いただいているお客さまもいらっしゃいます。ですから、ライブの企画を決めるときは、視聴してくださるお客さまの気持ちを想像し、どのような情報を伝えれば購入していただけるかを考えています。
また、自社ライブでは「店頭で接客しているような感覚」も大切にしています。店舗では、お客さまは商品を手に取ったり、店員さんに質問したりしながら買い物をしますよね。ライブでは、お客さまの代わりに私が商品を手に取って、お客さまが気になる商品のディテールや革の質感、使い勝手、サイズ感などをできるだけリアルに伝えるよう意識しています。
ただし、自社ライブ は売ることを重視しているとは言え、数字だけを追っているわけではありません。ブランドのファンの方々に、ブランドのことをさらに好きになっていただくことを第一に考えています。

ライブコマースの売上貢献とアーカイブの効果
fs稲生:本日の配信中に、向井さんが紹介したシャルトルのシステム手帳がライブ経由で売れていました。今日のライブで特に意識したことはありますか?
向井さん:今日紹介したシャルトルのホワイトカラーは、2024年12月に発売した商品です。発売前から楽しみに待っていてくださったお客さまは、おそらくすでに購入していらっしゃると思います。ですから、今日の配信では、〈シャルトルの新作が気になっていて、買おうか迷っている方〉が知りたいであろうことをお伝えするように意識しました。

fs稲生:過去のライブコマースでは、アーカイブでも商品が売れていますね。アーカイブすることも想定して配信内容を決めているのでしょうか。
向井さん:そうですね。購入を迷っているお客さまが配信後に見返していただくことも想定しています。
ライブ配信は、お客さまのご都合によってリアルタイムで視聴できる方が限られてしまいます。また、配信には準備などのリソースもかかるため、ライブ視聴だけで終わらせてしまうのはもったいないと考えています。

そのため、ライブ配信後にはアーカイブ動画を視聴していただけるよう、会員さまにメールレターをお送りしています。さらに、ECサイト内での購買体験を向上させるため、商品ページにアーカイブ動画を埋め込み、訪れた方が〈その商品を紹介している映像〉を見られるようにしています。
単なる商品紹介動画と違い、ライブ配信のアーカイブにはお客さまからのコメントが含まれているため、レビューのような効果を生み出します。商品ページにアーカイブ動画を掲載することで、商品の詳細情報が伝わり、購買意欲の向上や購入前の不安解消につながり、結果的に売り上げの増加が期待できると考えています。

ライブはECサイトには載せきれない思いを伝える場所
fs稲生:あらためてうかがいますが、ライブコマースには、どのようなメリットがあると感じていますか?
向井さん:ライブは、ECサイトやコーポレートサイトといった他のオンラインの顧客接点と比べて、売り手とお客さまの心理的な距離が近いと感じています。
私はブランドプランナーも務めていますので、商品化の経緯や作り手としての思い、もの作りの裏話などもよく話すのですが、そういった編集されていない本音や、ここだけの話を楽しんでくださっている視聴者さんもいらっしゃいます。
ECサイトやコーポレートサイトには載せきれない、作り手・売り手としての思いのようなものも存分に伝えることができて、お客さまの共感を生むことができるのが、ライブの魅力ではないでしょうか。
fs稲生:最後に、これからライブコマースを始めてみたいと考えている事業者さまに向けてメッセージをお願いできますか?
向井さん:ライブに出演する方は、難しく考えすぎず、ブランドへの思いや、ブランドに対する「好き」という感情を素直にお客さまに伝えると良いと思います。あとは、自分自身が楽しんで配信すれば、その感情が画面の向こうのお客さまにも伝わると思いますよ。
fs稲生:配信者さんが楽しみながら、ブランドや商品への素直な思いを伝えることが、視聴者さんに楽しんでいただくコツなのかもしれませんね。本日はライブコマースの現場を取材させていただき、本当にありがとうございました!

取材を終えて
ライブコマースの効果について考えるとき、視聴者数やライブ経由の売り上げといった数字が重要であることは言うまでもありません。その一方で、数字だけに着目するのではなく、「ブランドのファンの方々に、ブランドのことをさらに好きになっていただくことを第一に考えている」という向井さんの言葉は、ライブコマースの本質をついているとも感じました。
配信者である向井さん自身がライブを楽しみ、作り手・売り手としての思いを率直に伝える。また、店頭で接客しているようなイメージで商品を紹介し、視聴者さんの気持ちに寄り添って会話を交わす。そういった向井さんのライブ に向き合う姿勢は、これからライブコマースに挑戦したいと考えている方や、すでにライブコマースを実践されている方にとって、示唆に富むものだったのではないでしょうか。
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この記事はフューチャーショップのオウンドメディア『E-Commerce Magazine』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。
購入完了後のサンクスページで広告表示→新たな収益を創出。エニグモが「BUYMA」に導入

エニグモは海外ブランド・ファッション通販「BUYMA(バイマ)」において、注文完了後のサンクスページ画面で広告を配信する取り組みを始めた。
小売りやEC事業者などが保有する会員データベースを活用し、消費者の購買・行動データをベースに広告を配信する取り組みは「リテールメディア」と呼ばれている。「BUYMA」で取り扱っていないサービスや商品の広告を表示するリテールメディアの取り組みを通じて、付帯収益の創出を図る。
注文完了後のサンクスページ画面で広告を配信する仕組みは、米国のECマーケティングテクノロジー企業Rokt(ロクト)の「Rokt Thanks」を導入して実現した。

「Rokt Thanks」は、ECサイトで顧客が買い物を完了した直後の「サンクスページ(購入完了ページ、購入確認画面)」上で、顧客それぞれにとって関連性の高い広告をパーソナライズで表示する。Rokt独自のAI・機械学習技術を用いて導入ECサイトが所有するファーストパーティデータを分析。オファーの内容から画面上での表示方法に至るまで、「BUYMA」の世界観に合わせて最適化ができる。購入直後というタイミングを活用し、購買体験を妨げず自然に情報を届けられる設計。
「BUYMA」は、世界中のパーソナルショッパーから直接商品を購入できるマーケットプレイス。出品数は650万点以上、185カ国に在住するパーソナルショッパーが23万人以上登録されており、日本では入手困難なアイテムを含む豊富な商品ラインナップを提供している。こうした希少性やグローバル性により、平均購入単価は3万円を超えており、「特別な購買体験」を重視したサービスだとしている。
エニグモは「Rokt Thanks」の導入にあたり、購買体験への影響を確認、ネガティブな反応は見られなかったため全面展開したという。
購入体験のなかで最適なオファーの表示を実現したことで、パフォーマンスも高い水準で達成。導入後の3ヶ月間(2025年4月から2025年6月までの実績値)に、表示されたオファーに対する顧客からの平均クリック率は5.8%を達成し、広告による収益性を示すeCPM(広告1000回表示あたりの広告収入)は2万円+の付帯収益の獲得を実現した。
「Rokt Thanks」は、トランザクションの増加に比例して付帯収益を創出できる仕組み。エニグモは、主力サービスに注力してユーザー数や取引数を拡大することが、そのまま付帯収益の成長にもつながる構造が成立しており、コアビジネスの進化とともに価値が連動する健全な循環モデルとして機能しているという。
エニグモの執行役員 今寺優介氏は以下のようにコメントした。
「BUYMA」では、“ハレの日のサービス”として、心に残る特別な購買体験を大切にしている。「Rokt Thanks」の導入にあたっては、この世界観を損なわずに新たな価値を加えられるかを重視した。購入完了後という文脈を活かし、自然な形で外部オファーを届けられる設計や、導入・運用のしやすさが決め手となった。社内の運用負荷はほとんどなく、安定した成果が得られている。
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バニッシュ・スタンダードが「オムニチャネル接客」構想を発表。店舗スタッフDXアプリ「STAFF START」のオフライン接客サポート機能を提供

バニッシュ・スタンダードは、店舗DXアプリ「STAFF START」で顧客の見える化とAIアドバイスによる「オムニチャネル接客」を実現する構想を発表した。
AIによる接客支援機能などを提供
「オムニチャネル接客」では、店舗スタッフが「STAFF START」で顧客データやAIを活用し、オフライン(実店舗)とオンライン(EC)双方で売り上げを最大化できることをめざしている。構想実現に向けて、3つの機能を発表した。
① AIアシスタント機能第二弾「接客支援AI」

各店舗スタッフがより質の高い接客を実現するために、膨大な顧客行動データに基づいたアドバイスを提供するAI機能。9月3日に提供した、オンライン接客の投稿をアシストする「コメント下書き作成機能」に続いて提供する機能だ。
店舗スタッフごとに、新規・リピート顧客別の平均購入金額・平均購入回数、商品売上ランキング情報といったEC売上実績を閲覧できる。さらにAIのアドバイスを加えることで、より質の高いオンライン接客を支援する。
また、オフライン、オンライン双方の顧客情報に基づくアドバイスを実店舗での接客にも活用できる機能を2026年1月ごろに実装予定だという。
② オムニチャネル顧客カルテ(2026年1月ごろ提供開始予定)

店舗での購入履歴、ECでの購入履歴・お気に入り情報などを「STAFF START」アプリに集約。来店したユーザーの顧客IDを読み取ると、各スタッフが閲覧できるようにする。
ユーザーとの会話から得た情報は「接客メモ」機能を使うことで、ユーザー情報のアップデートが可能。また、ユーザーデータをもとに、最適な接客トークをAIが提案する。
「オムニチャネル接客カルテ」の事前申込受付は、9月17日から開始している。
③ スタッフCRM(2026年ごろ提供開始予定)

実店舗やECサイトで接客したユーザーに対し、各店舗スタッフがCRMを行える機能。接客したユーザーにアプリを通じて直接アプローチを行ったり、スタッフからの連絡を各ブランドの公式アプリ上に配信したりできる。
また、どんなユーザーにどのような内容を送信したらよいかを、AIが顧客データを元に提案する。
スタッフの満足度向上が重要
サービス提供に際し、バニッシュ・スタンダード 代表取締役CEOの小野里寧晃氏は、「スタッフと買い手の人口減少が重要な課題だ」と話す。また、今回オフライン接客でのサービス提供を開始した理由について、次のようにコメントした。
LTVを生み出すのはブランド体験。店舗が世界観、温度感などを表現しており、ブランド体験ができる場所を失ってはいけない。
本丸(オフライン・店舗)でのお客さまの満足度向上が、スタッフの満足度向上、成功体験にもつながる。システム上でのオムニチャネルは進んでいるが、人と人とのオムニチャネルはできていない。(小野里氏)
バニッシュ・スタンダード 代表取締役CEOの小野里寧晃氏
発表会に出席した、パル 取締役専務執行役員の堀田覚氏は、「リアル店舗の価値をきちんと定義しなければいけない」と話す。
パルもコロナ禍でECが加速度的に伸びた。しかし、エンゲージメントが高くないまま終わってしまうケースもあり、課題感として持っていた。
エンゲージメント強化に一番良いのがリアルだと考えている。ECだけで成長するのではなく、両輪で進めていくことを自社の強みにしていきたい。(堀田氏)
パル 取締役専務執行役員の堀田覚氏
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AIとSEOを取り巻く情報を収集・分析すると、SEOの基本原則は変わらず、「ユーザーのニーズに直接応えられるような、高品質で役に立つオリジナリティのあるコンテンツを、信頼できる人やお店が作成していくこと」に行き着きます。
生成AIが劇的に進化し、ECを含めた業務の改善や効率化につながった事例は増えています。検索での変化はどうでしょうか? 人々の調べ方、探し方の原則はそのまま、媒介するツールの置き換わりによって、ゆるやかに進化、変化していくような気がしています。
つまりはE-E-A-T(Googleがサイトやコンテンツを評価するための基準)、「専門性(Expertise)」「経験(Experience)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼(Trustworthiness)」が重要で、Googleの掲げる概念は至極、当然のことだと再認識しているところです。
「何を言うか」よりも「誰が何を言うか」をGoogleが重要視していることを踏まえると、自分が何者かになるしかないと考えられます。
“小さいお店だから”“無名のブランドだから”といって歩を止めるのではなく、愚直に自分たちが「どこで何をしていて、それをどんな人たちへ届けようとしているのか、何を知っていて、何を解決できるのか」を丁寧に発信していくことが、真のSEO対策ではないかと思うのです。
私が「さこっち」というニックネームをハンドルネームとして使用するSNSのアカウントの数を調べたところ、部分一致も含め約250ほど確認できました。
「AI モード」で「さこっちとは誰のこと?」「さこっちって?」と聞いてみると、最上位に「代表的な人物としては、SEOコンサルタントの『酒匂雄二』さんがあげられます」のように生成されることが多いです。
私のXのアカウントは、敢えて本名を掲載していません。しかし、Googleは自社サイトのニックネームや会社名などとひも付けるため、オーガニック検索でも、会社のサイト、Xの私のアカウントが並んで表示され、その後には私ではない同名のInstagramのアカウントが並びます。
起業当初「さこっちと名乗っているのに、さこっちで全然上位に出てこない。SEOをしているならさこっちで1位になれ」と言われたことがあります。確かにSEOを生業としている者として、せめて「さこっち」で1位にならねば!と、試行錯誤しました。
14年間在職した前職時代からECやSEO関連の登壇の機会がありましたが、起業して5年の今、酒匂雄二の上位表示は現職のものばかり。前職時代の情報は20位あたりでようやく出てくるようになりました。
この結果から、現在進行系の関連度、情報の鮮度などが評価されていることが考えられます。みなさんの“Now”を発信していくことが、お客さまに見つけてもらう“SEOのいろは”の“い”なのではないでしょうか。
この記事を読んでくださる多くの方がEC関連のお仕事をされていることでしょう。皆さんは、どんな顧客向けに、どんな商品やサービスを、その知識を提供できる何者なのか――ということを発信していますか?
これが、皆さんが進むべき“SEO”対策なのかもしれないですね。