Aggregator

“韓国コスメ”で成長めざすeBayの「Qoo10」が掲げた2025年度の経営方針とは? 企業価値1000億円20社、100億円100社を育成

8ヶ月 4 週間 ago

eBay Japan合同会社は3月14日、韓国ソウル市で実施したセラーカンファレンス「Qoo10 K-Beauty Conference」で、2025年度の新たな経営方針を発表した。

Bain & Companyの調査レポート(2025)によると、「Qoo10」は日本のオンラインサービスで“No.1ビューティープラットフォーム”に成長したという。その成長を支えているのが、韓国発の化粧品“韓国コスメ”と言われる「K-Beauty」分野。

eBay Japanはこの「K-Beauty企業」の企業価値と育成について方針を公表。1000億円企業20社、100億円企業100社を育成すると表明した。

「Qoo10」は2010年6月に日本での運営をスタート(当時の運営はジオシス)。2018年にeBay Inc.(イーベイ)がジオシスの日本事業を買収。日本法人のeBay Japanが「Qoo10」の運営を担っている。eBay Japanによると、「Qoo10」は2ケタ成長を続けているという。会員数は2500万人。

「Qoo10」が“韓国コスメ”で成長している背景には、強固なネットワークを保有していることがあげられる。母体のeBayは、2009年にオンラインマーケットを展開していたGmarketを買収。eBay Koreaに社名変更し、eBayによるAPAC事業の拠点を担った。Bay Koreaは2021年に新世界グループ入りしたものの、「Qoo10」に携わっていたリソースや人材などはeBay Japanへ移管。韓国でのネットワークなどはeBay Japanが抱えている。

ネットワークとは、韓国コスメに携わるブランド企業、ODM/OEM企業、運営パートナー、セールスマーケティングチャンネルといったネットワークとサプライチェーンの仕組み。「Qoo10」に韓国コスメ企業が出店し、日本への商品販売で成長を遂げているという。

韓国のセラー企業によると、日本は世界第3位のビューティー市場であり、K-POPなどの韓国文化への理解が深く、ここ数年で親しみを抱いている層が拡大したことなどにより、“韓国コスメ”の消費が増えているとする。

また、「Qoo10」はZ世代を中心に若年層の利用が高く、それをターゲットとする韓国企業が出店。「Qoo10」を日本進出の登竜門の位置付け、規模拡大を図っているという。

瀧川 正実

eBay JapanのECモール「Qoo10」、2025年1回目の「メガ割」で流通額490億円。初日の「Live ショッピング」は4.2億円を記録

8ヶ月 4 週間 ago

eBay Japan合同会社は、ECモール「Qoo10」で実施した2025年最初のセール企画「メガ割」(2月28日~3月12日に実施)の流通額が490億円に達したと発表した。前年同期に実施した「メガ割」比で25%増という伸び率だった。

「Qoo10」流通総額の推移
「Qoo10」流通総額の推移

1日目の訪問者数は600万人、期間中の購入者数は350万人。販売商品アイテム数は45万個、初日の「Live ショッピング」販売件数は7.3万件で、流通額は4億2000万円を記録した。

「メガ割」は、年4回実施している「Qoo10」最大のショッピング祭り。20%割引クーポンでのセールのほか、特設コーナー「ONLY」「タイムセール」「本日のメガ割商品」「急上昇ショップ」「メガ割ランキング」「Live Shopping」「インナービューティー」「春コーデ」「春の新生活」「コンタクトレンズ特集」「Q-Teen」「Qmart」を企画した。

「Qoo10」最大のセール「メガ割」では20%増割引クーポンなどを実施
「Qoo10」最大のセール「メガ割」では20%増割引クーポンなどを実施
「メガ割」の特設コーナーではさまざまな企画を実施
「メガ割」の特設コーナーではさまざまな企画を実施

eBay Japanは年間の流通総額を明らかにしていないが、毎年2ケタ成長を続けているという。各セールの流通額も公表していなかったが、今回は韓国ソウル市で初めて実施したセラー向けカンファレンス「Qoo10 K-Beauty Conference」で、春の「メガ割」に関する流通額を公表した。

瀧川 正実

フューチャーショップが「TENCO」との連携開始。完全オリジナルデザイン+独自機能を搭載したアプリを構築可能に

8ヶ月 4 週間 ago

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップは、CORINが提供するアプリ構築パッケージ「TENCO」との連携を開始した。

完全オリジナルデザイン+独自機能を持つアプリを構築できる

「futureshop」または「futureshop omni-channel」を利用している事業者は、完全オリジナルデザイン+独自機能を搭載したアプリを構築できるようになる。「TENCO」の特長は次の通り。

完全オリジナルデザインでアプリを作成

レイアウトやカラー変更だけでなく、アイコンやアニメーションも完全オリジナルデザインのアプリを作成できる。要件に合わせて作り込んだアプリによって、他社との差別化を図ることができるという。

独自機能を自由に組み合わせ可能

アプリ利用を促進する初回ログイン特典、連続ログインガチャ機能、AIによるおすすめ商品自動プッシュ通知、アドベントカレンダーなどの機能を組み合わせることで、事業の強みを生かしたマーケティング施策を実施できる。

フューチャーショップ futureshop TENCOを活用して実装できる機能について
「TENCO」を活用して実装できる機能について(画像は「futureshop」のサイトからキャプチャ)

「TENCO」で実装したアプリのアクティブ率は最高64.3%を達成し、アプリ経由のEC売上は121.6%向上した実績を持つ。

「TENCO」連携オプション利用料金は初期費用2万5000円、月額費用1万円(いずれも税抜き、「futureshop」側で発生する費用)。「TENCO」本体の利用料金は別途CORINへの問い合わせが必要となる。

フューチャーショップは、2024年2月にECサイトと連携して利用できるアプリプラットフォーム「future M-App」をオプションサービスとして提供している。

藤田遥

アスクル初のピッチイベント「いい明日がくるPITCH CAMP」開催。スタートアップ5社が登壇し、協業アイディアを発表

8ヶ月 4 週間 ago

アスクルは2月18日、事業開始以来初となるピッチイベント「いい明日がくるPITCH CAMP」を実施した。スタートアップ企業5社が登壇。各企業が提供するサービスなどを活用してアスクルとどのような協業が行えるかといったアイディアを発表した。

国内スタートアップ企業5社が新規ビジネスのアイディアなどを発表

「いい明日がくるPITCH CAMP」は、アスクルが持つアセットを有効活用したイノベーションへの期待、共創機会の創出を目的として実施したイベント。当日はアスクルのさまざまな部署や立場の社員が会場・オンラインあわせて311人が参加した。

スタートアップのHelpfeel、goooods、STORES、AgeWellJapan、コミューンが登壇。イベントのテーマである「働く人に“うれしい”を届け続ける共創イノベーション」に基づき、アスクルおよび各企業の成長につながるアイディア、新規ビジネスの提案などを行った。

Helpfeel:アスクル利用ユーザー・社員の「うれしい」を実現

Helpfeelは、「情報格差をなくす」をコンセプトに、AIを活用して自己解決率を上げるFAQツールを提供している。

アスクル ピッチイベント「いい明日がくるPITCH CAMP」 Helpfeelが提供している検索型AI-FAQシステム「Helpfeel」
Helpfeelが提供している検索型AI-FAQシステム「Helpfeel」(画像はHelpfeelのサイトからキャプチャ)

「うれしいを届け続ける」の観点から、同社のツールを活用し、アスクル利用ユーザーの問い合わせ負荷軽減、削減による外注費用の削減、検索関連商品のクロスセルによる売り上げ向上に寄与するアイディアを提案した。

Helpfeel 営業部 菊池玄士朗氏
Helpfeel 営業部 菊池玄士朗氏

goooods:物流×B2Bの強みを生かした「サンプル体験」の構築

goooodsは、中小卸売企業の取引先開拓から決済業務までの卸し業務をワンストップで行えるBtoBプラットフォームを提供している。

アスクル ピッチイベント「いい明日がくるPITCH CAMP」 goooodsが運営しているBtoBプラットフォーム「goooods(グッズ)」
goooodsが運営しているBtoBプラットフォーム「goooods(グッズ)」
(画像はgoooodsのサイトからキャプチャ)

アスクルの持つ物流ノウハウを生かした協業により、物流業務に強みのあるBtoBのマーケットプレイスとして、「圧倒的に便利なサンプル体験ができる」仕組みの構築を提案。また、企業間マッチング、与信審査なども「ASKUL」とのシームレスな連携で実現できると話した。

goooods CEO 菅野圭介氏
goooods CEO 菅野圭介氏

STORES:中小企業の商いを支援

STORESは、ネットショップ構築サービス、POSレジアプリなどのサービスを提供しており、2024年末に中小事業者向けの「中小支援プラン」を開始した。

アスクル ピッチイベント「いい明日がくるPITCH CAMP」 STORESが提供しているサービス
STORESが提供しているサービス(画像はSTORESのサイトからキャプチャ)

アスクルと協業して中小企業と消費者間をつなぎ、「ASKUL」利用企業の商いの支援、たとえば配送課題の解決、DXによる業務効率化、売り上げ向上などの実現につながるアイディアを提案した。

STORES CFO 齋藤健太郎氏
STORES CFO 齋藤健太郎氏

AgeWellJapan:シニア世代とのリアル接点を生かす

AgeWellJapanは、シニア世代向けのウェルビーイングサービスを提供し、新しい超高齢化社会の実現をめざしている。

アスクル ピッチイベント「いい明日がくるPITCH CAMP」 AgeWellJapanが提供しているサービスの1つ
AgeWellJapanが提供しているサービスの1つ(画像はAgeWellJapanのサイトからキャプチャ)

ほとんどが大学生で構成される「Age-Well Designer(エイジウェルデザイナー)」を育成し、シニア世代向けスマートフォンレクチャーなどを実施している。同社のシニア世代とのリアル接点、アスクルのビッグデータを活用したシニア世代向けの商品開発を提案した。

AgeWellJapan COO 戸田一樹氏
AgeWellJapan COO 戸田一樹氏

コミューン:コミュニティを活用したLTV向上などを提案

コミューンは、コミュニティを活用してユーザーのインサイト発掘、商品購入などを行えるコミュニティプラットフォーム「commune(コミューン)」などを手がけている。

アスクル ピッチイベント「いい明日がくるPITCH CAMP」 コミューンが提供しているコミュニティプラットフォーム「commune」について
コミューンが提供しているコミュニティプラットフォーム「commune」について
(画像はコミューンのサイトからキャプチャ)

アスクルとの協業では、「これからのブランドをお客さまと創出する」をテーマに、コミュニティを形成し、各ユーザーに最適な商品とで会えるネットワークの構築を提案。ユーザーの解像度を高めて、PB商品の開発、既存顧客のLTV向上などにつなげられると話した。

執行役員 VP of Sales 高橋範行氏
執行役員 VP of Sales 高橋範行氏

各企業のプレゼンテーションを受け、アスクルの保苅真一氏(取締役 CTO)は「アスクルが新規事業の立ち上げに悩んでいるなかで、とても良い刺激になった。各企業ともディープダイブして拾い上げる力が強いと感じた」とコメントした。

藤田遥

コーセーが「コスメデコルテ」の広告モデルに大谷翔平選手を継続起用/西友を買収するトライアルホールディングスとは【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

8ヶ月 4 週間 ago
2025年3月7日~2025年3月13日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. コーセー、大谷翔平選手を継続起用。2025年も「コスメデコルテ」の広告モデルに

    コーセーは「コスメデコルテ」の美容液の広告モデルとして、2024年に引き続き2025年も大谷翔平選手を起用する。ポップアップ店舗や広告ビジュアルを全国で展開する

    2025/3/10
  2. 西友を買収するトライアルホールディングスとは? 完全子会社化の狙いは? 相乗効果は?

    西友は九州を中心に流通小売事業を営むトライアルホールディングスの傘下となる。西友のEC事業も同グループのEC事業成長に向けたシナジーを見込むという

    2025/3/11
  3. LINEヤフー「Yahoo!ショッピング」が2025年に強化するのはマーケティング+購買体験の改善【2025年戦略+2024年】

    LINEヤフーの「Yahoo!ショッピング」について、2024年の流通額は前年比プラス成長を達成。2025年はマーケティングの強化と購買体験の改善に取り組む。

    2025/3/11
  4. ファミリーマート、ECサイト「ファミマオンライン」をオープン。限定商品を展開。商品の店舗受取にも対応

    ファミリーマートはECサイト「ファミマオンライン」を開設。店舗サービスとネットワークをかけあわせた「オンラインコンビニ」としてのあり方をめざす

    2025/3/12
     
  5. ファミリーマート、プリントコンテンツを購入できる「ファミマプリント」をクリエイター向けに刷新。代金の一部を還元する仕組みも計画

    「ファミマプリント」をリニューアルし、クリエイターが作品を発表・販売しやすい仕様とする

    2025/3/13
     
  6. メルカリが携帯電話事業に参入、個人間でギガの売買ができるモバイルサービス「メルカリモバイル」とは?

    データ容量(ギガ)を1GB200円から個人間で売り買いでき「メルカリモバイル」をメルカリがスタートした。

    2025/3/7
     
  7. LINEヤフーがLINE公式アカウントで新たに提供を始めた高度なチャット機能搭載の有料オプション「チャットProオプション」とは

    LINEヤフーが「LINE公式アカウント」で新たな有料オプション「チャットProオプション」を開始。タグ管理や履歴保存期間延長で顧客管理を強化できる。2025年度中に生成AI機能も追加予定。

    2025/3/7
     
  8. 大和ハウスグループが出店型のECモール事業に参入。特長は「Frespo」など商業施設とデジタルの「DL-TOWN」の融合

    大和リースは4月、テナント型ECモール「DL-TOWN」をオープン 。地域密着型の複合商業施設と連携し、OMOを実現していく。「DL-TOWN」は、7カテゴリーの「地域に根差した特別な逸品」を取りそろえる 。地域の伝統や文化を守りながら生産者と全国の消費者をマッチングする 。

    2025/3/7
     
  9. WOWOW、組織改定で「EC事業部」を新設。事業最大化を図る

    WOWWOWは2025年4月1日付の組織改定と人事を発表。組織改定はコンテンツ事業の強化など、3つの方針を基盤としている

    2025/3/7
     
  10. AmazonのEC向け新生成AIエージェント「Alexa+」とは? 音声ショッピングのさらなる進化、サードパーティのサービスにも対応

    Amazonは、生成AIを組み込んだ音声アシスタント付きデバイスのアップグレード版をローンチします。ユーザーの代わりにタスクを実行できる機能の強化、高度なパーソナライズ機能を備えていることが特長です

    2025/3/13
     

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

藤田遥

ペットゴーがコミュニティ+ECのメディアコマースへ。メディア会社を買収、ペットビジネスのプラットフォームをめざす方針

8ヶ月 4 週間 ago

ペットフードやペット関連ヘルス商品のECを展開するペットゴーは3月7日、ペットメディアやペットフェスの運営などを手がけるFLAFFY(フラッフィー)の株式を80%取得し、連結子会社化すると発表した。「モノを売る」だけでなく、「情報を通じたペットオーナーとのつながり」を強化し、新たなビジネスモデルの創出をめざす。

FLAFFYの廣田智沙 代表取締役(左)と、ペットゴーの黒澤 弘 代表取締役社長(右)
FLAFFYの廣田智沙 代表取締役(左)と、ペットゴーの黒澤 弘 代表取締役社長(右)

株式譲渡の実行は4月1日の予定で、ペットゴーによる株式買取額は4億500万円。FLAFFYの廣田智沙社長は買収後も引き続き代表取締役社長に就く。ペットゴーは株式取得にあたる対価の一部として、廣田社長に対して第三者割当による自己株式処分を実施。処分価額の総額は4585万8100円。ペットゴーの株式を保有してもらうことで、経営参加意識を高め、企業価値の向上につなげる。

FLAFFYは、SNSを中心に20万人以上のフォロワーを有するペットメディアを運営。ペット関連企業のSNSを中心としたマーケティング支援や、数万人が来場する国内最大規模の野外ペットイベントの企画・運営を手がけている。

FLAFFYが運営するペットメディアの1例(画像はFLAFFYのSNSメディア「FLAFFY.me」のアカウントから編集部が追加)
FLAFFYが運営するペットメディアの1例(画像はFLAFFYのSNSメディア「FLAFFY.me」のアカウントから編集部が追加)

設立は2021年7月15日。2024年6月期の売上高は前期比2.8倍となる9000万円、営業利益は同24.5倍となる4900万円 。大幅な増収増益を達成している。

ペットゴーの手がける事業にFLAFFYが培ってきたSNSマーケティングのノウハウを応用。ペットゴーの収益力のさらなる強化、事業拡大、企業価値向上につなげる。コマースとメディアの相互送客により顧客基盤を拡大し、「ペットのライフスタイルを幅広くカバーするプラットフォーム」として、ペット関連ビジネスの拡大を図る。

ペットゴーは2004年の創業以来、ペット向け商材を主としたペットヘルスケア事業を展開。14のオンライン店舗を運営し、D2Cブランド「VETSOne(ベッツワン)」などを手がける。FLAFFYが有するペットコミュニティや、ペットイベントの運営に関するノウハウはさまざまな価値をもたらすと見ている。

ペットゴーの2024年3月期連結業績は、売上高が前期比1.2%減の99億500万円、営業利益が同4.6%増の2億4700万円、経常利益は同4.6%増の2億4100万円、当期純利益は同12.4%増の1億7200万円。

高野 真維

顧客との適切なタッチモデル構築が事業成長にもたらす効果とは? 構築企業の8割が「新規顧客数が増えた」

8ヶ月 4 週間 ago

バーチャレクス・コンサルティングが実施した「カスタマーサクセス日本市場動向&実態調査」によると、顧客ごとの状況やニーズに合わせて接点を最適化し、適切なフォローアップやコミュニケーションを行う手法「タッチモデル」を構築している企業は8割が「新規顧客数が増えた」と実感している。このほか、顧客の満足度アップ、継続率アップなど、タッチモデルの構築がさまざまな面から事業の成長に寄与していることがわかった。

調査期間は2025年2月21~26日で、調査対象は自社でカスタマーサクセスに取り組んでいる839人。

「カスタマーサクセスの効果を感じている」と回答した効果実感層(494人)と、「効果を感じていない」または「どちらとも言えない」と回答した効果未実感層(345人)のそれぞれに「タッチモデル構築の有無」を聞いたところ、効果実感層は48.8%が「構築している」と回答。一方、カスタマーサクセスの効果未実感層で「構築している」と答えたのは9.6%にとどまった。タッチモデルを構築している企業の方がカスタマーサクセスの効果を実感しやすい状況がうかがえる。

タッチモデルを構築しているか(調査グループ:「カスタマーサクセスの効果を感じている」「カスタマーサクセスの効果を感じていない/どちらともいえない」)
タッチモデルを構築しているか(調査グループ:「カスタマーサクセスの効果を感じている」「カスタマーサクセスの効果を感じていない/どちらともいえない」)

「タッチモデルあり」「タッチモデルなし」と答えた回答者それぞれに、サブスクリプション商材の有無・不明を掛け合わせて「カスタマーサクセス効果を感じるか」を聞いたところ、「タッチモデルあり」のグループの多くがサブスクリプション商材を扱っている。そのうち82.8%が「カスタマーサクセスの効果を感じている」と回答した。

「タッチモデルなし」かつサブスクリプション商材ありの企業は「カスタマーサクセス効果あり」が35.6%だった。

サブスクリプション商材の取り扱い有無と、カスタマーサクセスの効果実感(タッチモデルの有無別)
サブスクリプション商材の取り扱い有無と、カスタマーサクセスの効果実感(タッチモデルの有無別)

業績について直近一年間の新規顧客数の変化を聞いたところ、タッチモデルを構築している企業では80.3%が「新規顧客数が増えた」、15.0%が「変わらない」、4.7%が「減少した」と回答。タッチモデルを構築していない企業は「新規顧客数が増えた」が57.9%となっており、タッチモデルありの企業と比べると22.4ポイント低かった。

直近一年間の新規顧客数の変化(タッチモデル有無別)
直近一年間の新規顧客数の変化(タッチモデルの有無別)

直近一年間の新規売り上げの変化を聞いたところ、タッチモデルありの企業では78.1%が「増加した」と回答。タッチモデルなしの企業では「増加した」は54.1%にとどまり、タッチモデルありの企業と比べると24ポイント低いた。38.7%が「変わらない」、7.2%が「減少した」と回答している。

直近一年間の新規売り上げの変化(タッチモデル有無別)
直近一年間の新規売り上げの変化(タッチモデルの有無別)

カスタマーサクセスの取り組み前後のアップセル率の変化を「タッチモデルあり/なし」で比較すると、タッチモデルを構築している企業では65.0%が「アップセル率が上がった」、25.5%が「変わらない」と回答。タッチモデルなしの企業では「上がった」が34.9%となっており、タッチモデルありの企業の同回答を30.1ポイント下回っている。

カスタマーサクセス取り組み前後のアップセル率の変化(タッチモデル有無別)
カスタマーサクセス取り組み前後のアップセル率の変化(タッチモデル有無別)

顧客満足度や推奨度を測るネット・プロモーター・スコア(NPS)を聞いたところ、タッチモデルありの企業では62.8%が「向上した」と回答。一方で、タッチモデルなしの企業は「向上した」は31.8%にとどまり、回答のうち「変わらない」「低下した」の割合が相対的に高い結果となった。

カスタマーサクセス取り組み前後のNPS変化(タッチモデル有無別)
カスタマーサクセス取り組み前後のNPS変化(タッチモデル有無別)

継続率の変化を聞いたところ、タッチモデルありの企業では65.7%が「増えた」と回答。タッチモデルなしの企業の同回答を23.9ポイント上回った。

カスタマーサクセス取り組み前後の継続率変化(タッチモデル有無別)
カスタマーサクセス取り組み前後の継続率変化(タッチモデル有無別)

調査概要

  • 調査方法:インターネットアンケート
  • 調査実施期間:2025年2月21~26日
  • 調査対象地域:全国
  • 調査対象:20歳から65歳の有職者(契約社員、派遣社員、パート・アルバイト、個人事業主・フリーランス、専業主婦・主夫、家事手伝い、学生を除く)6万4138人のうち、自社でカスタマーサクセスに取り組んでいる839人
大嶋 喜子

イーベイ・ジャパン「eBay」、日本市場の成長が継続。2025年の成長のカギは「真贋鑑定」と「整備済み品」

9ヶ月 ago

越境ECのマーケットプレイス「eBay(イーベイ)」を運営する米eBayの日本法人イーベイ・ジャパンが発表した2024年の越境ECレポートによると、日本市場の成長が継続しているという。

越境ECレポートは、2024年(1-12月)に日本の販売事業者が出品した商品の販売動向をまとめたもの。

日本市場への高い期待

調査によると、越境EC取引における日本への購買期待度はヨーロッパと同等に高いものの、アジア市場全体に対する信頼度への偏見があり、日本からの出品には「真贋保証」の付加価値が特に重要視されている。

高級ファッションアイテム購入者の62%が越境EC(CBT)を利用。「eBay」「Amazon」を通じ、EU・英国・日本などの市場から商品を選ぶ傾向が高いという。理由は豊富な商材と最適な価格。一方で、品質や信頼性も重要視されており、偽物や送料・返品ポリシーへの不安が購入の障壁となっている。

米国在住者に対し、過去12か月以内に外国(越境EC)にて高級ファッションアイテムを購入した顧客データ
米国在住者に対し、過去12か月以内に外国(越境EC)にて高級ファッションアイテムを購入した顧客データ

市場ごとの選択基準にも違いがある。ヨーロッパは「信頼」、アジアは「価格」を重視。日本は厳格な偽造品対策で信頼を得ているものの、CBT購入者の多くは依然としてヨーロッパ市場を選ぶ傾向にあるという。

背景には、中国や南アジア市場に対する不信感の影響がある。日本がさらなる信頼を獲得するには、真贋保証の強化や購入者の不安を解消する仕組みの充実が不可欠だという。

2025年注目のアイテムは?

ハンドバッグ・腕時計・ジュエリー(真贋鑑定対象アイテム)

2025年3月から、日本の販売事業者向けに「ハンドバッグ」「腕時計」「ジュエリー」の真贋鑑定付き配送サービスを提供する。国内指定のセンターへ商品を送付後、鑑定を経てアメリカのバイヤーへ国際発送する仕組み。返品時も真贋センターで状態を確認し、登録時の条件と相違がなければ返送される。特に、ChanelやCartier、Van Cleef&Arpelsのブランドの購買率が高いという。

鑑定トレーディングカード

日本のトレーディングカードは世界的に需要が高く、PSA(Professional Sports Authenticator)の評価を受けた信用度の高いものが多いため、コレクターや投資家からの注目度が上がっているという。

2024年、「eBay」に出品している日本企業から販売された鑑定済みトレーディングカードは、前年比98%増。鑑定済みと未鑑定のカードでは販売単価に5倍以上の差が生じることもあり、鑑定済みカードの出品数が増加しているという。

リファービッシュ製品(整備済み品):主に電化製品、その他楽器やゴルフ(スポーティンググッズ)カテゴリーが対象

2025年3月をめどに、日本の販売事業者向けに「eBay Refurbished Program」を開始する予定。アカウントパフォーマンスなど特定の条件を満たした販売事業者は、商品を「Refurbished(整備済み品)」として出品できる。

「Refurbished」マークのバッジが商品ページに表示されることで、商品の可視性が向上するという。返品対応も強化。商品到着後30日以降の返品は、「eBay」提携の保証会社が対応する。

2024年 Q1~4 越境ECレポート ハイライト

2024年の越境EC市場で、日本の商品への注目が高まった要因は以下の通り。

Q1 (1月~3月) - 円安と配送サービスの影響

  • 円安により海外バイヤーにとって日本製品が割安となり、競争力が向上
  • 高速配送サービス(DHLやFedEx)導入により、アメリカなどへの配送が迅速化
  • 日本独自のカスタマーサービスが国際的に高評価され、ブランド力が向上
  • 中古品の需要増加とサステナビリティへの関心の高まりが相まって、日本の中古商品が注目
  • eBay公式サービスや多国展開ツールの普及で新たなセラーが参入し、市場が拡大

Q2 (4月~6月) - インバウンド需要の増加とその影響

  • 2024年6月、訪日外国人が過去最高を記録し、帰国後も日本製品のEC購入が増加
  • リピート購買や言葉の壁を越えた購入など、インバウンドの購買行動が活発化
  • 北米や英語圏で人気の高い「eBay」を通じ、日本製品の売り上げが増加

Q3 (7月~9月) - 米国経済の回復と円高の影響

  • 米国経済の堅調な推移により、円高が進んでも日本からの輸出は好調を維持
  • 米国大統領選の影響もあり、米国市場動向に注目が集まる
  • 日本製品への関税増加の懸念はあるが、中古品やコレクティブルズ商材に対する需要は維持予測

Q4 (10月~12月) – 真贋保証への需要の増加、新たなカテゴリーへの注目

  • 高級品購入者の間で越境ECの利用が一般化
  • 日本からの購入に対する期待はヨーロッパ市場と同等に高い
  • アジア市場の信頼度の偏見から、日本の出品には「真贋保証」を重要視
  • エコの観点からも、Refurbished(整備済み品)への注目が高まる

2024年年間売れ筋商品

デジタルカメラ

最も売れたのは、「Canon」のPowershotシリーズと「Sony」のCyber-shotシリーズ。どちらもコンパクトで初心者からプロまで使いやすい機能を備えている。PCやスマートフォンで簡単に編集でき、SNSへの投稿がしやすい点も人気の理由となっている。

メンズアパレル&バッグ ブランド小物

ヴィンテージクロージングの人気が高まる中、高品質な日本のウェアが注目されている。「エビスジーンズ」は高い購買率を誇る人気アイテムだという。さらに「オニツカタイガー」などの日本ブランドのスニーカーも、売り上げをけん引している。

自動車パーツ

日本の自動車メーカーの車は引き続き人気で、特に燃費の良いプリウスや1980、1990年代のスポーツカーの純正パーツがよく売れているという。なかでも今注目すべきはバイクパーツ。販売規模は自動車パーツにはまだ及ばないものの「ヤマハ」「ホンダ」「カワサキ」「スズキ」を中心に売上が伸び、その成長率は自動車パーツの3倍に達している。

2024年年間カテゴリーランキング

取引額TOP10

2024年の「eBay」取引額ランキング
2024年の「eBay」取引額ランキング

成長率TOP3(前年同期比)

取引額10位までのカテゴリーにおける成長率1位、2位、3位
取引額10位までのカテゴリーにおける成長率1位、2位、3位
  • 前年2位だった「デジタルカメラ」が、さらに大きく成長を見せ1位となった
  • 前年TOP3外だった「メンズアパレル&バッグ ブランド小物」が2位
  • 「自動車パーツ」は前年に引き続きTOP3にランクイン
宮本和弥

AmazonのEC向け新生成AIエージェント「Alexa+」とは? 音声ショッピングのさらなる進化、サードパーティのサービスにも対応 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9ヶ月 ago
Amazonは、生成AIを組み込んだ音声アシスタント付きデバイスのアップグレード版をローンチします。ユーザーの代わりにタスクを実行できる機能の強化、高度なパーソナライズ機能を備えていることが特長です

Amazonは、生成AIを組み込んだ音声アシスタント「Alexa」のアップグレード版を発表しました。Amazonのプライム会員は無料で利用でき、非会員は月額料金が必要です。ユーザーが利用したいサービスの予約、ECでほしい商品の注文を完了するなど、従前のモデル以上に、音声アシスタントとAIがユーザーのアクションをサポートする機能を備えています。

サービスの予約やEC注文の決済などを「Alexa+」が自動化

Amazonが2月26日に発表した生成AIを組み込んだ音声アシスタント「Alexa」のアップグレード版「Alexa+」には、新たなEC機能も搭載されています。

この新サービスは、より自然な会話、スマートな自動化、ECとのさらなる深い融合を実現するために設計したとAmazonは説明します。Amazonの有料会員サービス「Amazonプライム」の会員は、追加料金なしで利用可能。プライムに登録していない一般会員は、OpenAIの「ChatGPT Plus」など競合するAIサービスと同等の月額19.99ドルを支払うことで「Alexa+」を利用できます。

Amazonは数週間以内に米国でβ版の提供を開始し、その後数か月にわたって段階的に展開していく予定です。

タスク実行能力が従来品以上にアップ

Amazonは、「Alexa+」にはユーザーの代わりにタスクを実行できるAIエージェントを組み込んでおり、その能力や機能は従来の音声アシスタントの域を超えていると説明しています。

「Alexa+」の利用イメージ(Amazonのニュースリリースから編集部が追加)
「Alexa+」の利用イメージ(Amazonのニュースリリースから編集部が追加)

AIエージェントにより、サービスの予約やECで注文する商品の決済など、複数の動作が必要なタスクを、ユーザーの手入力を必要とせずに「Alexa」が独立して管理できるようになっています。

「Alexa」は自主的にアクションをするように設計しており、数万のサービスとデバイスを操作します。私たちが知る限り、これほどの規模で展開しているのはAmazonだけです。(Amazon デバイス・サービス担当シニアバイスプレジデント パノス・パネイ氏)

サードパーティが提供するサービスにも対応

Amazonによると、「Alexa+」の特長はAmazon独自のECエコシステムと、サードパーティサービスを融合していることです。

ユーザーは「Alexa+」を通じて、次のプラットフォームを通じた取引やサービスを利用できます。

  • 食料品や生鮮食品の注文:「Amazon.com」「Whole Foods Market」「Amazon Fresh」
  • フードデリバリー:「Grubhub」「Uber Eats」
  • 予約やアポイントメント:「OpenTable」「Vagaro」
  • イベントのリマインダーやチケット購入:「Ticketmaster」
  • 音楽ストリーミング:「Spotify」「Apple Music」「Amazon Music」

高度なパーソナライズ機能を搭載

「Alexa+」は従前の機能に加えて、IoT機器の制御、予約管理、楽曲検索のサポートをします。「ユーザーの興味に基づいて、商品の検索、購入の提案、ECの注文も可能です」(パネイ氏)

Amazonは「Alexa+」が高度なパーソナライズ機能を備えていることを強調しています。「Alexa+」は過去のインタラクションから学習するように設計。ユーザーによって頻繁に注文される商品、優先度が高い配送先住所、購買行動を記憶します。「これにより『Alexa+』はパーソナライズされたレコメンデーションを提供できる」とAmazonはニュースリリースで説明しています。

ユーザーごとにパーソナライズした商品やサービスを提案する(画像はAmazonのニュースリリースから編集部がキャプチャ)
ユーザーごとにパーソナライズした商品やサービスを提案する(画像はAmazonのニュースリリースから編集部がキャプチャ)

「Alexa+」の狙いはプライム会員向けの特典強化

Amazonは、プライム会員に追加料金なしで「Alexa+」を提供することで、有料会員向けの特典を強化し、より幅広い利用を促進することをめざしています。

今回の新機能は、Amazonが販売しているスマートスピーカー「Echo Show」のシリーズ8、10、15、21などの特定の「Echo」デバイスのユーザーが早期アクセスできるようになるそうです。

スマートスピーカーに加えて、「Alexa+」は、Appleの「App Store」とGoogleの 「Play Store」からダウンロードできる新しいモバイルアプリと、「Alexa.com」のブラウザベースのインターフェースからも利用できます。

「Alexa+」について(編集部が追加)

複数のAmazonデバイスに対応

「Alexa+」はマルチチャネルに対応し、ユーザーはデバイス間をまたいで利用できます。たとえば、「Echo」デバイスの会話は、スマートフォン、車、またはコンピューターで継続でき、「Alexa+」はすべてのプラットフォームでその内容を保持します。

マルチチャネルでのアクセスや利用を可能としている(画像はAmazonのニュースリリースから編集部がキャプチャ)
マルチチャネルでのアクセスや利用を可能としている(画像はAmazonのニュースリリースから編集部がキャプチャ)

生成AIの活用を促進

「Alexa+」の今回の発表は、生成AIを自社のプラットフォームに組み込むというAmazonの広範な取り組みの一環です。

2024年9月に実施した年次カンファレンス「Accelerate」でAmazonは、販売事業者がビジネスを管理および拡大するのを支援するように設計した生成AIアシスタント「Project Amelia」を発表しました。

「Project Amelia」について(編集部が追加)

Amazonの競合他社も同様の動きを見せています。

ファッション専門のフリマアプリを運営するPoshmark Inc.は、販売者向けにサイズ、色、ブランドなどの商品リストの詳細を自動的に生成する「Smart List AI」の提供を2025年1月から開始しました。

アパレル商品をBtoB-ECでリセールする運営のThredUpは、3つの新しいAI搭載ツールを導入。顧客がアイテムを見つけて購入するのを支援するために、自然言語と画像認識を使用するスタイルチャットボットと高度な検索機能を2024年8月に追加しています。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360

夢展望、「eBay」に出店。欧米市場での販路拡大を加速

9ヶ月 ago

アパレルECの夢展望は、海外販売強化の一環として、越境ECプラットフォーム「eBay」に新たに出店する。夢展望は今後、主力ブランド「DearMyLove」の販売拡大を欧米市場で推進する。

「eBay」への出店を通じ欧米圏の販路拡大を図る
「eBay」への出店を通じ欧米圏の販路拡大を図る

夢展望は、経営戦略の重要な骨子の1つとして海外展開を掲げ、2024年8月から越境EC事業を本格着手。現在は米国、中国、韓国、台湾エリアに展開している。

夢展望は、自社が展開する独自性の高いファッションアイテムや、アニメ・ゲームキャラクターとのコラボアイテムと、「eBay」は親和性が高いプラットフォームと考えている。

2024年7月~9月の「eBay」での購入動向では、「レディース アパレル&バッグ ブランド小物」カテゴリが取引額1位に、3位には「アニメアート&キャラクターグッズ」がランクイン。これに加えて、「eBay」のユーザー率は、北米で73%、欧州で16%と欧米エリアに特に集中している(2025年2月時点)。

夢展望は、BEENOSが提供する越境EC支援サービスを活用し、国内向けECサイトを米国向けに対応。「eBay」出店も加えて、夢展望の欧米圏における市場拡大を推進する。まずは欧米エリアでのユーザー数および認知度アップを進める。

【編集部からのお知らせ】中川政七商店、アイスタイル、三越伊勢丹、クラダシ、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー(3/13(木)開催)

【登録・資料は無料】他社と差別化を図るメディアミックス戦略、老舗BtoB企業がEC化率9割を達成したワケ、型番商品を自社で購入してもらうための施策などを学べるネッ担主催のオンラインセミナーです。実施日は3/13(木)

三越伊勢丹、アイスタイル、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー【3/13(木)開催】

多種多様なECサイトのサクセスストーリーをお届けする 1Daysセミナー
2/13 17:00 448 19 0
高野 真維

ファミリーマート、プリントコンテンツを購入できる「ファミマプリント」をクリエイター向けに刷新。代金の一部を還元する仕組みも計画

9ヶ月 ago

ファミリーマートは、店内に設置しているマルチコピー機でユーザーがプリントコンテンツを購入できるサービス「ファミマプリント」をリニューアルし、芸能事務所や個人で活動しているクリエイターなどが自身の作品を販売しやすいサービスを2025年3月から開始する。

全国各地で活動しているクリエイター、ファミリーマートでしか買えない作品、豊富なジャンルをそろえたラインアップなど、ユーザーがお気に入りのクリエイターを応援したくなるような作品の販売を予定している。

2025年秋には、印刷代金の一部をクリエイターに還元する仕組みの実装を予定。全国のファミリーマートがクリエイターとファンをつなぐ架け橋となって収益化を支援する。

店内設置のマルチコピー機「ファミマプリント」を刷新する
店内設置のマルチコピー機「ファミマプリント」を刷新する

幅広いクリエイター層へプラットフォームを開放。全国に約1万6200店を持つファミリーマートの店舗サービスとリテールメディアをかけあわせることで、作品を広く認知・販売できる機会を創出、ファミリーマートならではの価値の提供を図る。

2025年3月からは、芸能事務所タイタンに所属する人気若手芸人のブロマイドを展開。ブロマイドはこれまで販売機会が限られていたが、ファンはファミリーマート限定で購入できる。このほか、SNSで話題のペットのブロマイドなどの発売を順次予定している。

「ファミマプリント」で自社のコンテンツやサービスを販売する企業の一例
「ファミマプリント」で自社のコンテンツやサービスを販売する企業の一例

「ファミマプリント」は、ゲームやアニメなどのエンタメ、検定・過去問など、ユーザーが購入できる幅広いコンテンツを取りそろえている。会員登録は不要。利用数は年々伸長しているという。 

【編集部からのお知らせ】中川政七商店、アイスタイル、三越伊勢丹、クラダシ、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー(3/13(木)開催)

【登録・資料は無料】他社と差別化を図るメディアミックス戦略、老舗BtoB企業がEC化率9割を達成したワケ、型番商品を自社で購入してもらうための施策などを学べるネッ担主催のオンラインセミナーです。実施日は3/13(木)

三越伊勢丹、アイスタイル、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー【3/13(木)開催】

多種多様なECサイトのサクセスストーリーをお届けする 1Daysセミナー
2/13 17:00 448 19 0
大嶋 喜子

売上400億円をめざすコンタクトEC最大手のパレンテ。吉田社長に聞く成長の理由と今後の戦略 | 通販新聞ダイジェスト

9ヶ月 ago
コンタクトレンズECの最大手に成長したパレンテ。2025年6月期はさらに、前期比7%増の売上高を見込む。事業拡大の軌跡と今後の成長戦略を社長に聞く

コンタクトレンズのECを行うパレンテは、業績が堅調に推移する。市場ニーズを捉え、コンタクト業界ではいち早くECを開始。2024年6月期の売上高は、328億円と最大手に成長した。今期は、約7%増の350億円を見込む。吉田忠史社長に、今後の成長戦略を聞いた。

パレンテ 吉田忠史社長
パレンテ 吉田忠史社長

2025年6月期は350億円を見込む。EC成長の理由とは?

――2008年にECを始めた。

当時、コンタクトレンズは店頭購入が中心で市場は飽和していた。一方で、EC化率は、3~5%しかなかった。ECに経営資源を集中したことで成長できた。スマートフォンの普及とともにEC化率が上昇したことも追い風になった。

配送網の構築が「早く届く」差別化につながる

――EC定着に向け、何に取り組んだ。

コンタクトのECの浸透は、配送網の構築が大きかった。コンタクトは、各社、同一メーカーから仕入れるケースが多く、差別化を図りにくい。「早く届く」というのは、サイトを選択する重要な要素になる。全国4拠点に配送拠点を持ち、できる限り翌日配送で顧客に安心感を提供した。

自社ECの認知拡大+安価での提供を推進

――自社通販サイト「レンズアップル」の認知に向けた取り組みは。

動画コンテンツの普及初期は、YouTubeで「コンタクトレンズ」と検索してもサイトの情報は上がってこなかった。「レンズアップル」を想起させるコンテンツ、コンタクトの適切な利用方法などを情報発信して認知を図っている。ECモールにも積極的に出店し、常に他サイトと価格比較を行って、安価な提供を心がけている。

パレンテの自社ECサイト「レンズアップル」(画像はサイトから編集部がキャプチャ)
パレンテの自社ECサイト「レンズアップル」(画像はサイトから編集部がキャプチャ)

積極的に動画を活用

――自身もYouTubeに出演している。

売り手の顔を見せることで、通販利用の不安感を払しょくできるのではないか。

――今後の動画活用の方向性は。

動画で商品を見つけ、購入できるカスタマージャーニーに注力したい。海外では、動画プラットフォームで、そのまま購入するトレンドが強まっている。日本もいずれそうなる。今のうちから動画プラットフォームで「コンタクトレンズ」と検索したら顧客が当社のコンテンツに辿り着く導線の設計を進めている

自社ブランドの育成は堅調

――自社ブランドを2013年に開発した。経緯は。

コンタクトは、海外製が多く、輸入で為替の影響を受けやすい。メーカー側の経営方針で調達が困難になるリスクもある。一方、国内仕入れ品は、基本的に国内販売しかできないルールがある。海外展開を視野に、自社でオペレーションできる事業基盤を築きたかった。

――育成も順調に進んでいる。

発売当初、プライベートブランドを販売するメーカーはほとんどなかった。他のメーカー品とスペック等は同水準だが、安価な提供で浸透した。

国内外の成長戦略

3年以内にASEAN進出を加速

――市場は今後どう動く。

グローバルの視点では拡大基調にある。一般的に、生活水準や所得向上に応じてメガネからコンタクトの切り替えが進むと言われる。普及率が低い中国やASEAN、インドは成長余地があり、海外展開は必要になる。

――海外展開の戦略は。

現在はPB品を中心にTmallやジンドンなど中華系プラットフォームで販売している。中期計画では、3年以内に、フィリピン、ベトナム、インドネシアなどASEAN進出を加速させる。ニュージーランドやオーストラリアなどその他の国も検討している。

国内では遠近対応商品の開発を推進

――国内市場はどう評価しているか。

少子高齢化の影響で長期的に利用者は減るだろう。ただ、高齢者の利用を見据え、メーカー各社は、遠近両用コンタクトの開発を進めている。各社の商品は「中近が見やすい」「手元が見やすい」など特徴が異なる。これをわかりやすく伝え、ニーズに対応したい。

一方で、スマホの普及とともに若年層の近視が増え、利用期間も長くなっている。視力補正する消費者の割合は約2割だが、カラーコンタクトの普及で利用者層、用途の幅も広がっている。カラコン市場のニーズにも対応していきたい。

――今後の目標は。

2028年度で400億円の売り上げをめざす。返品保証やセット購入の利便性を強みにPB品の存在感を高める。適切な利用法を学べる「コンタクトレンズ検定」など、独自の啓発活動も行っており、業界のリーディングカンパニーの地位を確立したい。アイケア関連のサプリメントなど、コンタクト利用者の生活を充実させる商品・サービス領域への進出も視野に入れている。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

→ 年間購読を申し込む(通販新聞のサイト)
通販新聞の過去記事を読む(通販新聞のサイト)
→ 通販新聞についてもっと詳しく知りたい

通販新聞

三越伊勢丹グループが新規顧客、ギフト需要を獲得している新たなECの取り組みとは?

9ヶ月 ago
EC部門、法人外商部門、物流子会社が一体となり、新規顧客の獲得、新たな顧客体験の提供につなげている三越伊勢丹グループの新たなECの取り組み。

EC化が進むOMO時代に合わせた新たなビジネスの開発を進めている三越伊勢丹グループ。その1つが、ギフトEC、法人外商を組み合わせた新たなECサービスです。EC部門、法人外商部門、物流子会社が一体となり、新規顧客の獲得、新たな顧客体験の提供につなげています。その取り組みとは?

三越伊勢丹グループが取り組む新たなECビジネスを学べるオンラインイベントはこちら

三越伊勢丹グループが新規顧客、ギフト需要を獲得している新たなECの取り組みとは?
法人、法人の従業員という新たな顧客開拓に成功しています

足を店舗に運ばずに気軽にギフトを贈ることができるミレニアル世代向けギフトEC「MOO:D MARK」をオープンしたのが2019年。サイトに流入する前後のユーザーの動き・他社の動員状況を分析し、自社開発から伊勢丹バイヤーが厳選した約4000種類のアイテムを扱っています。

その三越伊勢丹グループが、ギフトECを軸に新規顧客の開拓を加速するために法人外商を融合したビジネスモデルを構築。従来のBtoCに加え、法人向けギフトを通じたBtoBtoCによる新たな顧客開拓に成功しています。

法人外商は、多様な業界の企業に対してオーダーメイドのギフトソリューションを提 供。顧客の特定のニーズに合わせたサービスを展開することにより、年間取引社数は1000社を超え、安定した成長を続けているそうです。

この新たなECの取り組みについて、三越伊勢丹のEC事業の担当者が全体戦略を踏まえて、ECギフト市場、法人外商との連携による新たなビジネスモデルを解説。ギフト発送業務などグループの物流面を担う三越伊勢丹ビジネス・サポートセンターの物流戦略も交え、三越伊勢丹グループの通販・ECの取り組みを解説していきます。

三越伊勢丹グループが新規顧客、ギフト需要を獲得している新たなECの取り組みとは?
ギフトECと物流サービスのフロー図
ネッタヌネッタヌ

三越伊勢丹グループの新たなECの取り組みから、新規事業開発、ギフト市場の動向、新たな顧客開拓のヒントを学べるはずです。

近年、ソーシャルギフトを中心にニーズが高まっているギフトEC。このギフトECをどのように既存ビジネスに組み合わせることができるのか。三越伊勢丹グループさんの取り組みはとても参考になるはずです。

全体戦略から物流面までを解説するこのセッション、ぜひご試聴ください。

▼講演時間:11:00~11:45

ア三越伊勢丹グループが新規顧客、ギフト需要を獲得している新たなECの取り組みとは?
【編集部からのお知らせ】中川政七商店、アイスタイル、三越伊勢丹、クラダシ、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー(3/13(木)開催)

【登録・資料は無料】他社と差別化を図るメディアミックス戦略、老舗BtoB企業がEC化率9割を達成したワケ、型番商品を自社で購入してもらうための施策などを学べるネッ担主催のオンラインセミナーです。実施日は3/13(木)

三越伊勢丹、アイスタイル、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー【3/13(木)開催】

多種多様なECサイトのサクセスストーリーをお届けする 1Daysセミナー
2/13 17:00 448 19 0
ネットショップ担当者フォーラム編集部

ビームス、北アメリカに現地法人を設立。2025年春に現地向けECサイトのオープン見込む

9ヶ月 ago

ビームスはこのほど、北アメリカ地域における事業の確立と強化のため、米国カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とする現地法人BEAMS America, Inc.の設立を発表した。2025年春には北アメリカ地域を対象とした常設のECサイト(beams-america.com)の開設を予定しており、現在はティザーサイトを公開している。

北アメリカ地域を対象とするECの開設を見込む(画像はティザーサイト)
北アメリカ地域を対象とするECの開設を見込む(画像はティザーサイト)

BEAMS America, Inc.運営で、2025年3月7日から4月20日までの期間限定で、メンズカジュアルレーベル「BEAMS」を中心としたポップアップショップ「BEAMS POP-UP LA」をロサンゼルスのダウンタウン地区で開催。期間中は現地の顧客を中心とするローカルコミュニティーを招いて、新商品のローンチイベントやレセプションパーティーなども行う。

米国カリフォルニア州・ロサンゼルスで、2025年3月7日から4月20日までの期間限定で開催しているポップアップショップ
米国カリフォルニア州・ロサンゼルスで、2025年3月7日から4月20日までの期間限定で開催しているポップアップショップ

ビームスの設楽洋代表取締役社長は次のようにコメントしている。

ビームスは2026年に50周年を迎える。大きな節目となるタイミングで、満を持してアメリカに拠点を設ける。各地でそうしてきたように、アメリカでもまたコミュニティーを築きながら共に進化を続けるなかで、互いの文化の融合から生まれる化学反応を楽しみにしている。

ビームス 設楽 洋 代表取締役社長
ビームス 設楽 洋 代表取締役社長

BEAMS America, Inc.は、ビームスの長年のパートナー企業であるPacific Fashion Works, LLCとビームスの合弁会社として、2024年9月に設立した。Chief Executive Officer(CEO)は、ビームス常務取締役の宅間正之氏。

北アメリカ地域における事業の確立と強化をめざし、常設店の出店を視野に入れて始動しており、2024年11月から12月にかけてロサンゼルスで、2025年1月から2月にかけてニューヨークで、オリジナルメンズレーベル「BEAMS PLUS」の期間限定店舗を出店した。

高野 真維

中川政七商店のAI+データ活用、クラダシのEC運営術、SNS活用・オムニチャネル・リピーター施策など10社の成功事例などを解説

9ヶ月 ago
中川政七商店の顧客が商品を手に取る「きっかけ」作り、クラダシのマーケティング戦略、ミレーのオムニチャネル成功事例、売上拡大につながるSNS活用などを事例を交えて解説

中川政七商店のAI+データを活用した顧客が商品を手に取る「きっかけ」作り、クラダシのマーケティング戦略+「Shopify」活用術、ミレーなどのオムニチャネル成功のポイント、急成長しているDtoCブランドに学ぶSNS活用法などを、事例を交えて解説する。

オムニチャネル、SNS活用、BtoBなど10社の成功事例を解説するオンラインイベントはこちら

ブランディング、SNS活用、オムニチャネル、リピート顧客獲得――ECサイト運営でやるべきことは多岐にわたっている。こうした各施策で成功する企業はどのような取り組みを行っているのだろうか。セッションでは、フューチャーショップが「futureshop」利用企業のなかから成功企業事例を10社、課題と解決に結びついたポイントをあわせて紹介する。

オムニチャネル事例では、アウトドアアイテムを取り扱う「ミレー」を紹介。アプリを実装してオンライン・オフラインを連携したポイント連携、コンテンツ発信などを行いEC売り上げ年間成長率40%を達成した。

ミレーのほか、SNS活用、DtoC、ブランディング、BtoB、サイト改善、リピート率向上を達成した企業事例がEC成長を遂げた秘訣(ひけつ)を解説する。

ネッタヌネッタヌ

アパレル・ファッション、雑貨、コスメ、食品、BtoB、DtoCなどさまざまな業種の企業を紹介します。

「自社ECサイトを運営しているが、売り上げに悩んでいる」「SNSを活用した広告に依存しないマーケティング施策を知りたい」「アプリを活用したオムニチャネル成功のポイントとは」などを考えている経営者、EC担当者、マーケティング担当者の方必聴のセッションです!

▼講演時間:12:00~12:40

フューチャーショップ オムニチャネル、SNS活用、BtoBなど10社の成功事例を解説

中川政七商店のEC戦略を学べるオンラインイベントはこちら

商品販売だけでなく、ものづくりの背景も伝えている中川政七商店の自社ECサイト。2019年のリニューアル以降、大きく成長したカギは「データの可視化を通じたブランド戦略」と「AIを活用した顧客と商品との出会いをプロデュースする接客施策」にある。

「ブランドを作る=すべてのタッチポイントをコントロールして、あるべきイメージを作っていく」と考えている中川政七商店。そんな同社が取り組んだことは、ブランディングをデータとして可視化すること。顧客データ分析から現在のブランド像を知ることなどから、顧客が商品を手に取りやすい環境整備を行っている。

セッションでは、商品を手に取りやすい環境整備のために行った施策、予測AIを活用したレコメンドなどを具体例を交えて解説する。

ネッタヌネッタヌ

中川政七商店は、売上高は86億円を超え、先進的なDX投資でも注目される業界のトップランナーとして知られています。

セッションには、同社のデジタル施策担当者が登壇。ブランディングとセールスパフォーマンスを両立するツール「MONJU」などを活用して実現した、ECにおけるデータ活用と顧客コミュニケーションのありかたについて解説します。

▼講演時間:13:00~13:40

シルバーエッグ・テクノロジー 中川政七商店のEC戦略を学べる

急成長するEC・D2C事業者が取り入れている「SNS時代のブランド成長モデル」を学べるオンラインイベントはこちら

SNSが購買の意思決定に大きく影響する昨今、急成長しているD2Cブランドは、SNSでの発信や共感を「一時的な集客手法」ではなく、ブランドの成長を支える戦略のひとつとして活用している。

広告に依存せず、SNSを生かして持続的にブランドを成長させる方法とはどのようなものだろうか? 売上拡大、ブランド認知、ファン化を加速させる最新のマーケティングモデルを、数々のEC事業者の事業成長を支援してきたPLAN-Bの担当者が事例を交えて解説する。

ネッタヌネッタヌ

講演は、EC事業者、D2C事業者、BtoC向けのサービスを展開している企業向けの内容になっています。

広告費の高騰、競争の激化といった厳しい市況のなか、特に「今までのやり方が通用しなくなってきた」と感じているブランド責任者の方は必見です!

▼講演時間:15:00~15:40

PLAN-B 急成長するEC・D2C事業者が取り入れている「SNS時代のブランド成長モデル」

ブランド価値と消費者信頼を同時に高める、プライバシー保護の新戦略を学べるオンラインイベントはこちら

個人データの利活用や、消費者の権利意識の高まりにより、プライバシー保護規制の強化が進んでいる。プライバシーの取り扱いを損ねてしまった場合、信用の失墜や株価の下落などにつながり、最悪の場合は市場から撤退を余儀なくされるケースも考えられる。

国内では、Cookieなどの取り扱いについてユーザーの同意が必要なケースは稀だが、昨今の潮流からプライバシー保護の姿勢をユーザーに示すことが求められるようになったため、Cookieバナーを導入する事業者が増えている。

一方で、消費者に「同意疲れ」といったストレスを与えてしまったり、同意の形骸化や、ダークパターン助長の可能性も懸念される。こうした課題と向き合いながら、ブランドの露出効果とプライバシー保護を両立するためのノウハウをインターネット・イニシアティブの担当者が詳しく紹介する。

ネッタヌネッタヌ

プライバシー保護を重視したいものの、UI/UXを毀損したり、離脱率が上昇しやすくなってしまうといった理由から、ブランドサイトでCookieバナーは敬遠されてきました。セッションでは、消費者のプライバシーを守りつつ、UI/UXに影響を与えず、離脱率を抑えることができる新しい方法を紹介します!

▼講演時間:16:00~16:40

インターネット・イニシアティブ ブランド価値と消費者信頼を同時に高める、プライバシー保護の新戦略を学べる

クラダシによるEC運営の成功につながるマーケティング活動+「Shopify」活用術を学べるオンラインイベントはこちら

顧客とのタッチポイントが多様化し、ますます販路が拡大している昨今、自社EC、モール店舗、実店舗、SNSアカウントなど、EC担当者がフォローアップしなければならない範囲が増えている。クラダシはこうした状況のなかで、「Shopify」を活用したマーケティング戦略や業務フローを推進し、事業成長につなげている。

クラダシは、マーケティング施策の即時実効性、運用負荷の軽減、グローバル基準のEC機能――といった点で「Shopify」を評価。たとえば、多様なクーポンの発行も簡単にできているという。

セッションでは、クラダシとShopify Japanの担当者が対談。クラダシのEC運営の1日を紹介しながら、実務フローをリアルに解説する。KPIチェック、クーポン施策、SNS、メルマガ活用など、具体的なアクションが満載。自社のEC運用の成長に生かしてほしい。

ネッタヌネッタヌ

フードロス削減をめざすフードECを運営するクラダシ。2023年5月からは実店舗の出店にも乗り出しており、オンライン・オフラインともに販路拡大中です。

「リアルなECノウハウを知りたい」「『Shopify』活用の成功事例を知りたい」という方はぜひチェックしてください。 成長企業の戦略や課題を知ることで、自社のヒントを得られるはずです。

▼講演時間:16:00~16:40

クラダシ EC運営の成功につながるマーケティング活動と「Shopify」活用術を学べるオンラインイベント
三越伊勢丹グループ、アイスタイルリテール、カンロ、ハーマンインターナショナル、エトワール海渡、タイムマシンなど登壇のオンラインECイベント【3/13】

ネットショップ担当者フォーラムでは3/13(木)に、オンライン配信のECイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2025 ~ECサクセスストーリー大集合~」を配信します。

三越伊勢丹グループが取り組む新たなビジネス+物流戦略、イヤホン・ヘッドホンの専門店「e☆イヤホン」を運営するタイムマシンによるEC成長の方程式、グローバル オーディオブランドの「JBL」を展開するハーマンインターナショナルによる日本独自のEC戦略など、あなたのECビジネス成功のヒントにつながるセッションを多数用意しています。

三越伊勢丹、アイスタイル、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー【3/13(木)開催】

多種多様なECサイトのサクセスストーリーをお届けする 1Daysセミナー
2/13 17:00 448 19 0
ネットショップ担当者フォーラム編集部

2025年からは「モノを売る」動画配信者の国内急増を予測。C Channel森川代表が語り尽くす、ECで勝つためのインフルエンサー見極め術+海外事例 | EC成長に効果的なインフルエンサーマーケティングの全ぼう

9ヶ月 ago
「モノを売る」インフルエンサー、特に動画配信者の台頭がアジア圏で進んでいます。一方で、日本の動画配信者が受け取るのは自分への「投げ銭」がまだ主流。「投げ銭」の流れはまもなく「モノを売る」にシフトすると考える森川氏が、EC事業者がマーケティング成功のコツを解説します【連載2回目】

動画配信で「投げ銭」をもらう日本のインフルエンサー。そうではなく、「モノを売る」に特化しているインフルエンサー(特に、動画配信者)がいま、世界各国で台頭しています。2025年以降は、日本にもその波が来る可能性が高いのです。その理由は、2025年は「TikTok」がついに日本でもライブコマースを開始すると言われている年だから。モノを売ることができるインフルエンサーはいま、どのように活躍しており、日本企業が近い将来にモノを売るインフルエンサーを活用するときは、どのような点に気を配れば良いかを詳しく解説します。

C Channel 代表取締役社長 森川 亮 氏
C Channel 代表取締役社長 森川 亮 氏

動画コマースで「売れる」インフルエンサーのルーツ

中国国内で徐々に浸透

「売れる」インフルエンサー、と聞いてどのようなイメージをお持ちですか。

まず最も有名なのが中国のライブコマースですね。中国のライブコマースは、2016年、アリババグループが運営するECモール「淘宝(タオバオ)」内で「Taobao Live (タオバオライブ)」をスタートしたことから始まりました。

きっかけはテレビショッピングの流れだと想像できますが、動画配信が注目を集めるようになった時代の潮流からも、必然的に始まり、世の中に広まったのだと思います。

しかし、「タオバオライブ」は当初はうまくいかなかったそうです。動画をただ観るだけではなく、そこからさらに物を買うという行為は生活習慣に影響を与えるため、消費者心理ではハードルがあったのでしょう。

中国のライブコマースはエンターテイメント性やユーザーとのコミュニケーションなどの機能面などが優れており、徐々に浸透していきました。売り上げの成果が出るようになったのは、2018年の「独身の日(ダブルイレブン)」あたりから結果が出るようになったそうです。「独身の日」は、ご存じの方が多い通り、毎年11月11日に実施される中国の大規模ECセールです。

2016年以降、インフルエンサーによるライブコマースが拡大してきた
2016年以降、インフルエンサーによるライブコマースが拡大してきた

中国EC市場の20%を占める規模に成長

ライブコマースが中国国内で一般的になると、「タオバオ」以外でもライブコマースを配信できるプラットフォームの運用を始める事業者が増えていきました。たとえば、ByteDanceが運用する「抖音(Doyin)」、快手科技が運用する「快手(Kuaishou)」など。SNSプラットフォームとECプラットフォームが融合し、現在の中国ではEC市場200兆円のうち20%がソーシャルコマースの市場と言われるまでになりました。

日本を除くアジア圏でライブコマースが急激に拡大

この動きは中国だけでなく、ByteDanceがグローバル向けに展開する「TikTok」の広がりとともに、アジア全域にライブコマースが広がっています。ただし、日本はその動きに遅れをとっています

インドネシアやベトナムでもライブコマースが急拡大しています。インドネシアのIT大手GoTo(ゴートゥー)傘下で、ECプラットフォーム「トコペディア」を運営するEC事業者Tokopedia(トコペディア)の経営権をByteDanceが獲得し、ByteDanceは勢いを増しています。

また、台湾や韓国でも既存のEC企業がライブコマース市場にどんどん参画しています。

国内ライブコマース市場の課題

2025年は「ライブコマース元年」

一方で日本はどうでしょう? 「楽天市場」「Amazon.co.jp」「Yahoo!ショッピング」など既存の大手ECプラットフォームは、出店店舗によるライブコマースの運用はあまり積極的ではありません。ライブコマースに挑戦したプラットフォーム運営事業者はいくつもありましたが、結果が出ずに撤退してしまったケースがほとんどです。

ただ、eBay Japanが運営する「Qoo10」では1日にライブコマース経由で1日に数億円売れるケースもあるため、日本でもライブコマース市場拡大の可能性はあります。特に2025年は、「TikTok」がついに日本でもライブコマースを開始すると言われている年ですから、ますます期待できると見ています。

日本市場の主流は「投げ銭」

ライブコマース市場の拡大にあたり、現在の日本で課題となっている点は、①ライブ配信に慣れているインフルエンサーが少ない ②オフライン流通が強いためセールを実施するのが難しい――という2点だと考えています。

ライブ配信については、日本でも「TikTok」、17LIVEが運営しているライブ配信アプリ「17Live」でもライブ配信をしているライバーさんはいるものの、まだまだ「投げ銭」領域が中心で、物を買ってもらうというよりは、自分のファンになってくれた異性に「投げ銭」で自分を応援してもらうケースが多いようです。

日本のインフルエンサーによる動画配信は、モノを売るコマースというよりは、インフルエンサー本人を応援する「投げ銭」が視聴者から集まることがほとんど
日本のインフルエンサーによる動画配信は、モノを売るコマースというよりは、インフルエンサー本人を応援する「投げ銭」が視聴者から集まることがほとんど

異性だけでなく同性の視聴者にも好かれ、かつ、物を買ってもらうというライバーの在り方は、日本ではまだあまり受け入れられておらず、ライバー、視聴者ともに抵抗があるようです。このことは、アフィリエイト広告の協力をしたくないと考えるインフルエンサーがいることに似ています。

モノを売るインフルエンサーの拡大が期待

ただ、世界的にはインフルエンサーがアフィリエイターに転換する事例が多いため、日本でも早晩、モノを売るインフルエンサー、ライブ配信者が増えていくでしょう。アジアで現在、ライブコマースの人気がないのは日本だけと言っても過言ではありません。日本にもようやく波が来て、ここ数年間のトレンドになると考えています。

失敗しないインフルエンサーマーケティングのコツ

事業者が実際にインフルエンサーマーケティングに取り組んだ際、失敗しないための方法をお伝えします。

よくある失敗は、フォロワー数の多さでインフルエンサーを決めてしまうケース。確認して欲しいのは、そもそもそのフォロワーがアクティブかどうか。偽フォロワーを買っているケースもあります。フォロワーの数の多さだけを見てインフルエンサーを決めるのは非常に危険です。

その上で、起用しようとしているインフルエンサーのフォロワーが自社の商品にマッチしているかに着目してください。まず、メインのフォロワー層が男性か女性か、そして日本人か外国人かで選別します。データはインフルエンサー本人、または広告代理店がデータを保有しています。データを確認できない場合はかなり慎重になったほうが良いでしょう。

インフルエンサーの投稿内容が自社に合っているかどうか、広告効果が期待できそうかどうかもポイントです。自社のブランドイメージと合わないケースもありますが、広告効果が期待できそうな場合は、売り上げにつながりやすいため、そのインフルエンサーの活用をおすすめします。

インフルエンサーごとに訴求の仕方やフォロワーの特性は異なることを理解し、特長を生かすことがポイントになる
インフルエンサーごとに訴求の仕方やフォロワーの特性は異なることを理解し、特長を生かすことがポイントになる

たとえば、動画にふんだんに文字を入れた投稿をしていて、「いいね」が多い場合は、一般的に高い広告効果が期待できます

逆に、「いいね」が少なくてもブランドイメージに合う投稿が多い場合、広告やECサイトのUGCとして活用するという手が考えられます。

インフルエンサーを自社のファンにする

大事なのは商品が売れるかどうか。過去の投稿を参考にして、過去実績を聞けるとベターです。起用後は、継続的に購入してくれる顧客を集められているか、インフルエンサー経由で獲得した顧客のLTVが長いかどうかもチェックしましょう。

中国は「モノを売れる」インフルエンサーの領域が進んでいて、たくさん売る人は1日でなんと数百億円売る人もいます。中国のインフルエンサーは、多くの人気を集めるというよりは「商品を売る」という前提で仕事をしている方も多いです。

中国でもグローバルでも、近年は、世の中のインフルエンサーを自社ブランドのファンにするというCRM的な発想が進んでいます。「いかにインフルエンサーに好かれるか」がECのマーケティングで先んじるポイントの一つになりそうです。「TikTok」が日本でライブコマースサービスを展開したら、人気のインフルエンサーは事業者間で取り合いになることが予想されます。今から「インフルエンサーをファンにする」という意識を持つことをおすすめします。

市場拡大前のいま、インフルエンサーマーケティングの準備をしよう

日本のアフィリエイト市場は約4,000億円と言われています。これに対し、インフルエンサーマーケティング市場は約1,000億円程度。今後、アフィリエイト市場の人がライブ配信でモノを売る人に少なからず移行していくことを考えると、国内でインフルエンサー市場が大きくなるのは間違いないでしょう。日本において、2025年は本格的なライブコマースの元年になると考えています。

◇◇◇

最終回となる次回は、中国の最新のECとインフルエンサーマーケティング事情について、事例を交えてさらに詳しく解説します。

森川 亮

ファミリーマート、ECサイト「ファミマオンライン」をオープン。限定商品を展開。商品の店舗受取にも対応

9ヶ月 ago

ファミリーマートは3月6日、デジタルコマース事業の新たなサービスとして、自社ECサイト「ファミマオンライン」をオープンした。

「ファミマオンライン」ならではの限定商品などを展開する
「ファミマオンライン」ならではの限定商品などを展開する

「ファミマオンライン」では、ファミリーマートがこれまでに展開してきた「ファミペイWeb予約」(ネットで注文された商品を、顧客が指定するファミリーマート店舗で受け渡すサービス)や、ギフトサービスを融合・拡張。全国にある約1万6200店舗のサービスとネットワークをかけあわせた新しいオンラインサービスとして提供する。

「ファミマオンライン」のコンセプトは、「とっておきに出会えるもうひとつのファミマ」。地域の銘品、「ファミチキ」デザインの限定商品、ファミリーマートのオリジナルブランド「コンビニエンスウェア」など、「ファミマオンライン」ならではの商品を展開する。

「ファミマオンライン」の特長は次の通り。

  • 品ぞろえ:ファミリーマートの看板ブランドと、人気キャラクター・有名ブランドがコラボレーションした、「ファミリーマートオンライン」限定販売のグッズを定期的に展開する。旬のフルーツやご当地グルメ、特産品などが集まる「ご当地ファミマ」の展開も予定している。
「ファミマオンライン」の限定商品として、サンリオとのコラボレーションなどを実施。左から「サンリオキャラクターズ×ファミチキマスコットキーホルダー」(各、税込2480円)、「ファミチキペットウェア」(同4400円)
「ファミマオンライン」の限定商品として、サンリオとのコラボレーションなどを実施。左から「サンリオキャラクターズ×ファミチキマスコットキーホルダー」(各、税込2480円)、「ファミチキペットウェア」(同4400円)
  • オンラインならではの購入体験:「ファミマオンライン」はファミリーマートのバーコード決済付きスマホアプリ「ファミペイ」と連動している。「ファミマオンライン」での購入に応じて、特別なクーポンや特典を配布するなど、顧客にお得な体験を提供する。
  • 店舗受取に対応:「コンビニエンスウェア」のオンライン注文を開始。これまで店頭にはなかったサイズ、地域限定で取り扱っていた一部アイテムも取りそろえる。このほかの商品も、顧客は「ファミペイ」からオンラインで注文して、全国に展開するファミリーマートで商品の受け取りができる。
ファミリーマートのオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」
ファミリーマートのオリジナルアパレルブランド「コンビニエンスウェア」

「ファミマオンライン」ではサイトオープンを記念し、期間限定の各種キャンペーン企画を実施。対象商品の割引販売などを行っている。また、5月11日の「母の日」、6月15日の「父の日」に向けたシーズンギフトも3月6日から展開している。

【編集部からのお知らせ】中川政七商店、アイスタイル、三越伊勢丹、クラダシ、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー(3/13(木)開催)

【登録・資料は無料】他社と差別化を図るメディアミックス戦略、老舗BtoB企業がEC化率9割を達成したワケ、型番商品を自社で購入してもらうための施策などを学べるネッ担主催のオンラインセミナーです。実施日は3/13(木)

三越伊勢丹、アイスタイル、カンロ、ハーマンインターナショナルなど登壇のオンラインセミナー【3/13(木)開催】

多種多様なECサイトのサクセスストーリーをお届けする 1Daysセミナー
2/13 17:00 448 19 0
大嶋 喜子

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る