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顧客をファンにするメール対応とは? 人気ECサイト「パジャマ屋」の事例に学ぶLTV向上策

6 years 3ヶ月 ago

ECの市場規模が右肩上がりで拡大する中、1人あたりの新規顧客獲得コストの増加などで新規の顧客獲得が難しくなっている。ECビジネスで収益力を高めるためには、既存顧客との関係性を維持しつつ、長期にわたり購入に結び付けるLTV(顧客生涯価値)の向上が重要なポイントとなる。LTVを高めるために欠かすことのできない、丁寧・迅速なメール対応の重要性を人気ECサイト「パジャマ屋」の事例を踏まえてラクスの矢崎澪氏(カスタマーサービス・クラウド事業部)が解説する。

顧客のファン化に取り組む前に知っておくべき3つのこと

顧客獲得に関するコスト「1:5の法則」

ECビジネスで売上高を伸ばすには、①新規顧客を獲得②既存顧客を固定化――することが重要な要素となる。

たとえば、1人あたりの新規顧客獲得コストが2万円だった場合、既存顧客のリピート化は4000円でできるとされ、新規獲得コストの5分の1で済むと言われる。このコストの差異は、新規の顧客獲得には集客のための広告費、SEO対策やそれにかかる人件費などが必要となるためだ。既存顧客をリピーターに育成することができれば、広告費はかからない。そして、生涯顧客に育成できる可能性もある。

新規顧客を獲得するために、既存顧客の5倍のコストがかかるということは、コストのかからない既存顧客の方が利益率は高くなります。新規顧客は非常に重要ですが、利益率の高い既存顧客の維持も重要なポイントです。(矢崎氏)

株式会社ラクス カスタマーサービス・クラウド事業部 矢崎澪氏
株式会社ラクス カスタマーサービス・クラウド事業部 矢崎澪氏

LTVの算出

近年、ECの市場規模は右肩上がりで成長しているものの、市場拡大に伴い競争は激化し、1人あたりの顧客獲得コストは上昇。Web広告も競合が増えることによって、入札価格が上昇し、顧客獲得単価が高騰する状況が起きている。そこで注目されているのがLTVという指標だ。

LTVとは「顧客生涯価値」の意味で、LTVを算出することによって、顧客がショップにどれだけの利益をもたらすのかがわかる。またLTVを向上させるためには、その顧客の購買回数を増やすことが大事となる。

つまり、1人ひとりの顧客を大切にすることで、顧客あたりの満足度を高めてリピーターを獲得する必要がある。

リピーター獲得には顧客満足度UPが重要

リピーターを獲得するには顧客満足度を高める必要がある。顧客満足度向上に注力している企業として、スターバックスコーヒーの名前があげられるだろう。

スターバックスコーヒーは豊富なドリンクとフード、親しみのある接客、くつろげる空間、無料で利用できるWi-Fiなどが、顧客満足度を高めている理由として考えられる。「カスタマーエクスペリエンス(CX)」という言葉があるが、これは商品購入後のプロセスやサービス利用時などに、顧客が体験する心地良さ、驚き、感動などの付加価値のことを指し、スターバックスの提供している「親しみのある接客」「無料で利用できるWi-Fi」などがこれにあてはまる。

つまり、カスタマーエクスペリエンス(CX)が顧客満足度向上のカギとなる。

CXを分解すると「内的要素」と「外的要素」の2つに分けられます。「内的要素」は提供するサービス自体の品質で、「外的要素」は提供するサービスに付随する体験の品質です。スターバックスの事例にあてはめると、「内的要素」はフードやドリンクの品ぞろえの豊富さ。外的要素は親しみのある接客があてはまります。(矢崎氏)

では、ECショップの場合、どのようにカスタマーエクスペリエンス(CX)を向上させたらよいのか。スタバは対面式接客だが、ECショップの場合、接客は主にメール、電話、チャットなどがあげられる。この内、一番使われる手段はメールで、メールでの問い合わせ対応が重要なポイントとなる。

矢崎氏によると、直近6か月でカスタマーサポートを利用した500人にアンケートを行った結果、「最初にメールで問い合わせする」と回答した方が全体の65%を占めて第1位。「最初に電話をする」は23%だった。「まずメールをしてから電話もする」が26%で第2位となっている。

メールで最初に問い合わせた内の20%のお客さまは、それ以外の問い合わせ手段を利用していません。つまり、メールで問い合わせをしたお客様に関しては、電話コールの催促をくれないので、早く対応しないと逃げられてしまう可能性が高い。ECサイトの怖いところは少しでも対応が遅れると他のサイトにすぐ心移りしてしまうことです。このことからメール対応の重要性が認識できると思います。(矢崎氏)

楽天ショップで総合評価4.8を誇るECサイト「パジャマ屋」に学ぶ支持される顧客対応

パジャマを販売しているECサイト「パジャマ屋」は、楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(SOY)の受賞店舗で、顧客対応に優れていると評判の店舗だ。パジャマ屋で購入する人の6割はギフトとしてパジャマを購入している。

「楽天市場」内の「パジャマ屋」のレビュー件数は4,600件近くあり、総合評価は4.81と驚異的な数字。評価内訳の「スタッフの応対」では4.92という高評価を得ていますが、ECサイトなので「スタッフの対応」は主にメールです。実際のレビューを基に高評価を得た「パジャマ屋」の取り組みを説明します。(矢崎氏)

高評価レビュー獲得のカギは4点

ECサイトが顧客満足度を高めて高評価のレビューを獲得するには、「メール対応の丁寧さ」「メール対応の迅速さ」「豊富な品揃え」「丁寧な梱包」(ラッピング)が鍵になるという。

「モノ以外のところで考えると、メールでの対応が顧客満足度を高めるポイントとなり、レビューの評価につながってくる」(矢崎氏)。レビューの評価は、初めてECサイトを訪れる新規顧客に与える影響が大きいことも忘れてはいけない。

差別化ポイントは「迅速な対応」「丁寧な対応」

一般的に顧客満足度は、「顧客が感じた価値が期待値を上回ったときに顧客満足度は高まる」と言われている。要するに、顧客の期待を上回るサービスが提供できれば、顧客満足度を高められることになる。

そこで、重要となるのは「期待値を把握すること」だが、顧客がネットショップに期待することと言えば、「豊富な品揃え」「商品の安さ」「迅速・丁寧な対応」など、さまざまなことが考えられる。

安さや品揃えは、ECサイトがすぐ取り組むにはとても難しいと思います。送料も高くなっていますし、今よりさらに安くするというのは厳しい状況ではないでしょうか。現状の中で差別化できる取り組みとして「迅速な対応」と「丁寧な対応」であれば、すぐに着手できるでしょう。(矢崎氏)

高評価レビューにつながる問い合わせ対応のポイント

レビューの評価が低くなるようなメール対応の原因の多くは、「誰がどのメールに対応したのか」が分からなくなり、返信が漏れるといった事象。たとえば、メール担当者が急な休みによって、他のスタッフは対応状況を把握できていないため顧客対応できないといったことがあげられるという。

その他にも、新人が送るメールをチェックする体制が整っていない事例もある。経験の浅い新人がメールを対応し、言葉遣いや案内を間違えるなどでクレームに発展するケースも多い。テンプレートを使ってメールの文面を均一化するほか、テンプレートを使いながら顧客ごとに異なる一文をオリジナルで添えるなど、誰がどのメールを送ったのかを管理すると同時に、内容をチェックする体制作りが欠かせないと矢崎氏は指摘する。

高評価レビューの獲得につなげるための返信メールのポイントは、まず返信漏れをなくしましょう。そして対応スピードを上げてください。3つ目は対応品質を上げていきましょう。4つ目は特別感を演出。特別感の演出というと難しい話に聞こえてしまいますが、過去のやり取りを踏まえた一文を添えるだけでも評価や好感度が高まります。(矢崎氏)

「パジャマ屋」の事例に学ぶメール作成3つのポイント

矢崎氏は、対応メールを改善するための3つのポイントを紹介した。

1つ目は「件名は短く、的確な内容にする」(矢崎氏)こと。「Yahoo!ニュース」のタイトルは13字以内で付けられていると説明し、「それは京都大学大学院の研究によって人が1度に視覚できる範囲が9~13字とされているためだ」と矢崎氏は説明。「Yahoo!ニュース」はそのテクニックを活用しているが、ビジネスメールにも応用できるという。

2つ目のポイントは本文に「感謝の気持ちを伝える」こと。以下は実際のパジャマ屋の返信メールの内容である。

この文面には、サイト利用に関するお礼に加えて、ショップを選んでくれたことに関する感謝の気持ちが入っています。この一文があるかないかで、印象はかなり変わります。テンプレートに一文、デフォルトで入れておくのも一つの手です。(矢崎氏)

3つ目のポイントは本文に「オリジナルメッセージを入れる」こと。「パジャマ屋」の返信では「〇〇様のご友人ということで早速ご注文いただきまして感激です。どうぞ今後ともお気軽にご利用くださいませ」といった文面を入れるケースがある。個人名を入れることで機械的にならないといった効果があるという。

年々求められる対応スピード

レビュー評価の高いネットショップのメール対応の特徴として矢崎氏は、「メールの返信が丁寧」であり「オリジナリティーがある」こと、そして「対応スピードの速さ」をあげた。

対応スピードについては興味深い調査結果を矢崎氏は公開した。ECサイトを利用したことがある500人を対象に、好印象を抱く対応について聞いたところ、2011年は3時間以内に返信があれば60%の顧客は満足していた。それが2016年になると1時間以内、つまり60分以内の対応で60%の顧客が満足しているのだ。

2016年のデータは少し古いので、今は返信スピードに対してより厳しくなっていると思います。スピードが重要視される背景としては、LINEやFacebookなどSNSの台頭、楽天市場の「あす楽」やAmazonの当日配送など、モノの流れが速くなっており、お客さまが求めるスピードが年々上昇しているのだと考えられます。(矢崎氏)

他のECサイトはどうやっている?

矢崎氏は「パジャマ屋」以外のECサイトが取り組んでいるメール対応の事例を紹介した。

カニのネット通販で知られる北国からの贈り物は、問い合わせ対応は原則5分以内。返信が速ければ速いほど、顧客を安心させる材料になっているという。

ABCマートは、相手の年齢や性別を意識したメール文面で返信。「価格.com」は定型文だけで返信は行わず、200以上のテンプレートをベースに1通1通アレンジして送信しているという。

「迅速」「丁寧」なメール対応は「メールディーラー」が実現

顧客に支持されるメール対応を行うにはどうすればいいのか? こうした課題や悩みを解決するのが、「迅速」で「丁寧」なメール対応や複数のスタッフでメールを共有・管理できるシステムが「メールディーラー」(ラクスが開発・販売)だ。

自社ECサイトだけでなく「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」などの複数店舗のメールも一元管理することが可能。「Yahoo!ショッピング」は最近、管理画面上からのみ返信できる設計に仕様を変更したが、「メールディーラー」なら他のモールと同様にメールディーラー上でのメール対応が可能だ。

他のスタッフの対応状況が一目で分かるようにする機能は、ECサイトの顧客対応業務を大きく改善することができる。過去のやり取りもワンクリックで呼び出せるほか、さまざまな受注管理システムと連携しており、顧客の注文情報を呼び出す手間も省けるという。

矢崎氏は、顧客をファン化させるための顧客対応を実現するための手段として、「メールディーラー」を活用する人気店舗が増えていることについて言及。次のように説明した。

2017年度の「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」総合賞に輝いたECサイトのトップ10のうち、どこのショップとは言えませんが8店舗が「メールディーラー」を利用しています。人気のECサイトは「メールディーラー」を利用しているといっても過言ではないと思います。(矢崎氏)

石居 岳
石居 岳

アディダスが初の公式アウトレットサイト、eBayのECモール「Qoo10」に開設

6 years 3ヶ月 ago

アディダス ジャパンは8月、ECモール「Qoo10」内に公式アウトレットショップをオープンした。自社の公式ECサイトではアウトレット商材を扱っているが、アウトレット専門で扱う公式サイトの開設は初。

「Qoo10」内に開設した公式アウトレットショップは「adidas アウトレットショップ」「Reebok アウトレットショップ」。公式ECサイトでは扱っていない「Qoo10」限定のアウトレット商材を販売する。

「Qoo10」内に開設したアディダスの公式アウトレットショップ
「Qoo10」内に開設したアディダスの公式アウトレットショップ(画像は編集部が「Qoo10」内の公式ショップをキャプチャ)

1000万人以上の国内登録会員を抱える「Qoo10」会員は女性が高く、特に20~30代の割合が高い。カテゴリー別取扱比率はファッションがTOP。アディダス ジャパンはこうした「Qoo10」特有の若年層の開拓を進めるため、「Qoo10」にアウトレット専門店を開設したとみられる。

アウトレットショップでは定価から5割引といった価格帯の商品を用意している。8月1日から7日まで、通常価格から5割引となるスニーカーを毎日入れ替わりで販売。購入金額に応じて使用できる割引きクーポン(最大3000円引き)を発行した。

アディダス ジャパンは、「Qoo10」の運営会社eBay Japan合同会社が提供しているフルフィルメントサービスを利用。eBay Japanの提携物流倉庫で「Qoo10」で扱う商品を管理、発送を行っている。

デジタル施策を進めるアディダス

アディダス ジャパンは店舗とデジタルの連携強化を進めている。2017年10月に、アディダスとリーボックのオンラインショップを対象に店頭取置サービスを本格導入。同年12月には、Googleが提供する「ローカル在庫広告」を導入し、店舗周辺でGoogle検索を行った買い物客に対して商品と店舗情報を表示できるようにした。

2019年4月26日には国内最大の旗艦店「アディダス ブランドコアストア渋谷」をリニューアルオープン。ECとの連動性を高めるため、オンラインストアで購入した商品を受け取れる専用カウンターを3階に設置している。

アディダスジャパンは4月26日、国内最大の旗艦店「アディダス ブランドコアストア渋谷」をリニューアルオープン
国内最大の旗艦店「アディダス ブランドコアストア渋谷」のリニューアルオープンイメージ
瀧川 正実
瀧川 正実

Google、ファビコン付きの検索結果をPC検索でもテスト中

6 years 3ヶ月 ago
そのサイトのファビコンを表示する検索結果を PC 検索で Google は広範囲にテストしているようだ。ファビコンを表示する検索結果は今年の 5 月にモバイル検索で導入されていた。モバイル検索と同じデザインの検索結果を PC 検索にも Google は導入するのかもしれない。
Kenichi Suzuki

H&Mは消費税10%の引上げ後も値上げせず、増税分は自社で吸収

6 years 3ヶ月 ago

H&M へネス・アンド・マウリッツ・ジャパンは8月22日、10月1日に予定されている消費税10%への引き上げ後も値上げをしないことを発表した。従来の税込みによる価格帯は変更せず、増税分は自社で吸収する。

H&Mは、「ファッションとクオリティを最良の価格でサスティナブルで提供する」をビジネスコンセプトにしている。ユーザーには常にBEST POSSIBLE PRICE(可能な限りのベストプライス)を提供できることをミッションとしていることから、今回の方針を決定した。

H&Mのルーカス・セイファート代表取締役社長は、「H&Mでは、消費税増税による値上げをしないことを昨年中に決定し、準備をしてきた。この施策は、お客さまへの提供価値に対する投資だと考えているので、皆さまに喜んでいただけるようであればうれしく思う」とコメントした。

H&Mは2016年4月から、公式オンラインストアを開設している。店頭と同様、あらゆる世代の顧客に買い物を楽しんでもらうため、レディース、メンズ、ティーンからキッズまで、バラエティーに富んだ品ぞろえとなっている。

石居 岳
石居 岳

【読者プレゼント】『化粧品・健康食品業界のための ダイレクトマーケティング成功と失敗の法則』を5名にプレゼント

6 years 3ヶ月 ago

化粧品・健食業界に特化したダイレクトマーケティング支援を行ってきた、クリームチームマーケティングの代表・CEO 山口尚大氏による単行本『化粧品・健康食品業界のための ダイレクトマーケティング成功と失敗の法則』が、8月22日にインプレスから発売されました。

山口氏がこれまで実践してきた化粧品・健康食品業界特化型のマーケティングのノウハウを惜しみなく伝えると共に、マーケティングの本質となる考え方を解説した、化粧品・健康食品の単品通販・EC向けビジネスに携わる経営者・マーケターにおすすめの1冊です。

CONTENTS
  • Chapter1 化粧品・健康食品業界の変化の波に乗れ!
  • Chapter2 マーケティングにおける成功法則
  • Chapter3 レスポンスにおける成功法則
  • Chapter4 顧客管理と維持における成功法則 
  • Chapter5 商品設計における成功法則
  • Chapter6 ECシステムにおける成功法則
  • Chapter7 組織づくりにおける成功法則
  • Chapter8 業界の未来と成功へのヒント
「Chapter3 レスポンスにおける成功法則」より、クリエイティブABテストの考え方
「Chapter3 レスポンスにおける成功法則」より、出稿面(ユーザーマインド)に合わせたクリエイティブの必要性
『化粧品・健康食品業界のための ダイレクトマーケティング成功と失敗の法則』のご案内
化粧品・健康食品業界のためのダイレクトマーケティング成功と失敗の法則

化粧品・健康食品業界のための
ダイレクトマーケティング 成功と失敗の法則

クリームチームマーケティング合同会社代表兼CEO 山口尚大(やまぐち・たかひろ)・著
240ページ
2019年8月22日(木)発売
ISBN:4295402915
価格:2,138円(税別)
Amazonでの購入はこちら

この『化粧品・健康食品業界のためのダイレクトマーケティング 成功と失敗の法則』を、5名様にプレゼントします。ご希望の方は下記のフォームにご記入の上、お申し込みください。締め切りは9月30日(月)です!

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内山 美枝子

ユーザを「理解」するための分析サービス「USERGRAM」をJBPpressのサイトで使ってみた!設定から活用法までを紹介

6 years 3ヶ月 ago

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本記事では、beBit が提供している解析サービス USERGRAM を紹介いたします。筆者がChief Analytics Officerを勤めている日本ビジネスプレスのサイト「JBpress」で実際に分析した例などについても触れながら、サービスの特徴を見ていきます。

 

2019年7月時点のレビュー記事になります。最新のサービスについてはUSERGRAMのサイト等をご確認ください。

ツールの利用金額は月額20万円~になりますが、こちらに関してもPVによって変動するため個別にお問い合わせをお願いいたします。

 

www.bebit.co.jp

 

サービス紹介に入る前に、まず前段として「ユーザ単位での分析の必要性」について触れます。

 

 

最初に:ユーザ単位での分析の必要性

アクセス解析ツールが使いにくい理由の一つに「訪問単位のレポートが多くて、ユーザのことが分からない」という課題があります。そのため「アクセス解析ツールってどうも気づきが発見しにくい」と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

 

ウェブサイトの分析において大切なのは、訪問単位だけではなくユーザ単位での行動を可視化していくことです。ある人が3回サイトに訪れて、最初の2回の訪問は、時間をかけてサービスのことを知るために色々なページを見ていたとしましょう。その後、サービスのお問い合わせしよう!と決めた人が、3回目はサイトに訪れて一直線にお申込み。

 

この時に、多くの解析ツールのデフォルトである、訪問単位でコンバージョンの貢献を見ると成果に貢献したコンテンツが分かりません。成果に貢献したコンテンツやページはユーザ単位で見る必要があります。

 

 

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 訪問単位で見てしまうと、ユーザの態度変容を追う事も難しくなります。多くのサイトでは1回の訪問だけで成果に繋がることは少ないです。複数回サイトに来て検討を重ね、態度変容が進みゴールにたどり着くわけです。

 

このようなユーザ行動の分析をするためにGoogle アナリティクスであれば「ユーザ エクスプローラー」という機能が用意されています。便利な機能なんですが、利用勝手はそれほど良くなく、1つずつ見ていく必要があります。

 

今回紹介する「USERGRAM」はGoogle アナリティクスの「ユーザ エクスプローラー」の考え方や機能を更に見やすく・分かりやすく・気づきを発見しやすくすることで、使い勝手の良いツールとなっております。それではさっそく見ていきましょう。

 

 

USERGRAMの利用開始まで

サービスを申しこんだ後に、まず行う作業はタグの発行です。USERGRAMは多くの計測サービスで利用されているタグ方式(計測記述を計測対象に埋める方式)を採用しています。

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 設定できる項目や詳しい手順に関しては記事の最後に追加しております。興味がある方は、そちらもあわせてご覧ください。Google Tag Managerを使った実装にも対応しております。

 

特定ユーザの表示と、行動をチェックする

ここからは実際に画面を見ていきましょう。まずTop画面です。

 

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 様々な機能がありますが、最初に行うのは「ユーザを検索」機能を活用することです。上部にある「ユーザを検索」を押すと、絞り込み画面が出てきます。ここで抽出したいユーザ群を決めます。最初、特定のコンバージョンを達成したという条件を利用してみましょう。特定の会員IDの人を分析したい場合は「サービスID」を利用します。

  

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検索結果が表示されます。

 

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左側にあるアイコンは、「ユーザのデバイス(デスクトップかモバイルか)」と「ページビュー(アイコンの色と太さ)」によって形が変わります。

 

表示を切り替えると、グラフ形式でユーザの行動が可視化されます。これがとっても便利。ユーザの行動傾向を大雑把に把握できます。

 

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横軸が時系列になっており、棒の高さが閲覧PV数を表しています。また青い棒のところでCVが発生しており、マウスオーバーすると具体的なPV数や、達成したCVを確認できます。アイコンの色の濃さによって閲覧しているPV数に違いがあることも分かります。

 

さて、この中で気になったユーザがあったら、アイコンをクリックしてみましょう。詳細画面が表示されます。

 

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このようにユーザの1ページごとの細かい動きを確認できます。ここではアイコンの色はページの滞在時間に応じて3種類(4秒未満・4秒以上20秒未満・20秒以上)に分類されており、直感的にどのページに長く読んでいたかがわかります。

 

では、このユーザのコンバージョン(=無料会員登録)した時の動きを見てみましょう。

 

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「ル・マン」の記事を読んだ後に、同じく車関連の「ポルシェ」の記事を読んでいます。該当記事は、過去記事のために会員登録を行わないと2ページ目以降は読めない記事です。URLをクリックすると、右側にプレビュー機能が出てくるのは便利ですね!

 

そこで、ユーザは20秒ほどしてから会員登録説明ページに移動し、会員登録を完了しました。会員フォームの入力に2分かかっていることも分かります。またこのユーザの前後の訪問なども確認していくと「車や芸能系の記事に興味はあるが、政治にはあまり関心を示さない」「平日の午前中と夕方にサイトに訪れ、週末は来ていない」などよりユーザを想像しやすい知見を得ることが出来ます。ユーザに対してメモをつける機能もあるので、上記のような気付きをメモしておくとよいでしょう。

 

このようにユーザの行動を関単に追い、想像を働かすことが出来るのがUSERGRAMの大きな魅力です。

 

個々の動きでは無く、似たようなユーザ行動をグルーピングしよう!

闇雲にユーザの行動を見ても、「面白い!」とは思えて分析や改善にはつながりません。そこで大切なのが、「仮説を立てて分析したいユーザを絞り込む」そして「同じ行動をしたユーザを抽出し、ボリュームを把握する」という事です。ボリュームを把握出来れば、どのユーザ群に対して改善施策を行うのかも考えやすくなります。

 

これを手動で行おうとすると時間がものすごくかかる上に、どうグルーピングすればよいかが分かりません。USERGRAMではユーザを絞り込み、似たような行動をしたユーザをグルーピングする機能が最初から備わっています。

 

例えば「ある広告記事を読んでいる方」「広告から入ってきて、料金表を見た後に3日以内のコンバージョンした方」など分析したい対象を決めた後に、絞り込み機能を使って絞り込むとよいでしょう。

 

検索結果画面で「行動を絞り込む」ボタンを押すと、以下のような画面が出てきます。

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「流入経路」「閲覧ページ」「イベント」「コンバージョン(種別と属性)」で絞り込むことが出来ます。

 

流入経路:リファラ指定・パラメータ指定・検索流入・広告流入・リファラURL・入口URL・入口ページタイトル

 

閲覧ページ:ページURL・ページタイトル

 

イベント:イベント種別・初回イベント・特定期間内でのイベント発生

 

コンバージョン:コンバージョン種別・コンバージョン属性・初回コンバージョン・特定期間内でのコンバージョン発生

 などで絞り込みを行うことが出来ます。また、複数条件を時系列で追加することもできますので、以下のような絞り込み条件も設定可能です。

 

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上記の例では「Yahoo!から流入し、同じ訪問内で「中国」が入っている記事を読み、その後7日以内に無料会員登録をした」という設定を行っています。

 

 

筆者としては、条件の設定部分でもう少し自由度があるとよいなと思いました。例えばURLであれば含むだけではなく、含まないあるいは正規表現一致など。

 

仮説を立ててから絞り込みをすると、自分が知りたいことに対しての答えをより発見しやすく、またボリュームも把握できます。

 

更に便利なのが「行動パターン選択(β)」機能です。

 

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こちらの機能では過去3か月の「訪問頻度」「コンバージョン頻度と回数」「累積PV数」「初回CVまでの日数」などを特徴量として利用し、検索結果のユーザを自動でいくつかのグループに分けてくれます。

 

似たようなユーザが自動でグルーピングされ、ユーザ行動を追うことが出来るので、特徴を関単につかむことが可能です。こちらの機能はβという事で、まだこれから様々な機能などが実装されていくかと思いますので、今後の機能追加に期待です。

 

筆者としては、各パターンがどのように分類されたかという詳細が見られたらうれしいですし、これらユーザが今後どのパターンのユーザに代わっていったか(つまりより良いユーザを増やせているか)を分析出来るといいなと感じました。

 

なお、検索結果のユーザデータをダウンロードすることも可能です。

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ダウンロード後に更に集計・分析してみるのも良いですね。ただ、ダウンロードのデータに関しては、更に情報があると助かるかも。初回訪問日時・初回流入元・CV回数・CV時の流入元・累計閲覧PV数などがあれば、BIツールでの分析が更に捗りそうです。

 

 

3つのレポートを活用して、貢献に繋がったページや流入元を特定

ユーザ単位での機能を中心に紹介してきましたが、全体を見るためのレポートも3つ用意されています。それぞれ関単に紹介しておきますね。

 

CVに貢献したページレポート

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CVに貢献したページをランキングで見ることが出来ます(ここでは「CV訪問数降順」で表示)。該当ページ経由で成果に辿り着いた回数やCV率が分かり、期間比較も可能です。簡単に成果に繋がったページが分かるので便利です。

 

CVページそのものや、入力・確認ページがCV数や率の上位に入ってしまうので、それらをフィルタする機能があると便利かも。

 

入口ページ

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流入元

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入口ページや流入元でも同様のレポートを出すことが出来ます。最初にこれらレポートを見て、絞り込みの条件を決めても良いかもですね。

 

 

他にもいろいろな機能が!

というわけで、まだたくさんの機能があるのですが、面白いな!と思ったものを2つほどピックアップしてみました。

 

ディスカッション機能

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トピックを立てて、USERGRAM内でコミュニケーションを行う機能です。気になったユーザや、ツールの使い方、オススメセグメントなど社内での情報交換や議論に利用する事が可能です。

 

ユーザ注目ワード(BETA)

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ユーザが見たページのタイトルを元にワードクラウドを作ってくれます。どういったテーマに興味があるかが直感的に分かります(サイト名などが入ってきてしまうので、特定のキーワード除外出来ると更に良さそう!)。

 

 

まとめ

USERGRAMはユーザ単位での分析を行うのに非常に便利なサービスです。他のツールでもとっても頑張ればできなくはないのですが(ローデータをダウンロードして自分でカスタマージャーニー的な図を用意する)圧倒的に時間がかかる上にスキルセットも求められます。それを関単に分かりやすく提示して、誰でも使える形にしているのが強みです。

 

どのサイトでも使えるかと思いますが、特におすすめしたいサイト種別が2つあります。

 

1つ目は、複数回訪問して検討を重ねるような行動や継続利用をするサイト。B to Bサイトなどがその代表格です。ユーザの行動をしっかり追いかけていくことによって、CVするユーザの特徴を把握する事で「リンクの導線を強めたほうが良いページ」「もっとコンテンツを拡充したほうが良いテーマ」「直すあるいは無くすべきページ」が見えてきます。

 

2つ目は、「訪問数がそれほど多くないサイト」です。どうしてもアクセス解析ツールだと、全体の傾向(あるいはそこからの内訳)を見ることが多いため、アクセス数が少ないと分析出来ることは限られています。逆にUSERGRAMは特徴的なユーザの行動をつぶさに見ていきます。そのため、仮説さえ決めて10~20人くらい見ていけば気づきは充分に発見できるでしょう。

 

アクセス解析ツールを活用した全体の分析が「マクロ分析」だとすれば、1人1人のユーザ行動を見ていくのが「ミクロ分析」です。マクロで課題や仮説を見つけ、ミクロでその原因や理由を探っていくというのが大切です(マクロ分析とミクロ分析はウェブ解析士協会の用語より引用)。またUSERGRAMの良い所は、ユーザ分類機能などによって、ミクロとマクロの分析を繋げられることです

 

今までとは違った視点で、行動の原因を調べ改善に活かすためのサービス「USERGRAM」。私自身も分析の幅が広がる非常に良いツールです!

 

更に詳しく知りたい方、お問い合わせをしてみたい方は、USERGRAMのサイトの方からお願いいたします。

 

www.bebit.co.jp

 

巻末:USERGRAMの設定手順

 

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こちらのシステム設定画面で

 

・計測対象サイト設定:計測対象のドメインを設定します

 

・コンバージョン設定:サイトの成果とするべきページの設定(URL等の設定はここで行わず、コンバージョンごとの専用タグが発行されるので、そちらを追加する)

 

・コンバージョン属性設定:コンバージョン時に変数(例:例えば購入完了であれば購入金額や商品、資料ダウンロードであればダウンロードした資料の種類)を取得する場合の設定画面

 

・イベント設定:リンクのクリックやタブ切替、ファイルダウンロードなどページの移動を伴わないアクション計測のための設定(Google アナリティクスのイベントと同じような機能)

 

上記で必要なものを設定し、計測タグ発行画面でタグを発行します(計測タグ種別ごとに発行)。

 

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※サービスIDは、サイト側の方で会員IDを発行していて、これを取得したい場合に利用できる機能です。

 

そうするとタグが発行されるので、後はそれを実装するという形になります。今回、筆者がJBpressで実装したようにGoogle Tag Managerなどで実装するの可能です。

 

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※コンバージョンは、該当ページのみで計測されるようにトリガー設定してください

 

www.bebit.co.jp

 

通販・EC市場は8兆1800億円で8.3%増(JADMA調査)【2018年度】

6 years 3ヶ月 ago

公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)がまとめた「2018年度通販市場売上高調査」によると、2018年度における国内の通販・EC市場は、前年度比8.3%増の8兆1800億円だった。金額ベースでは前年度と比べて6300億円増えた。

2018年度はBtoBやモール系が堅調だったほか、商材ではアパレルや家電が伸長したという。媒体別ではテレビ通販企業が比較的好調だったとしている。

公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)がまとめた「2018年度通販市場売上高調査」によると、2018年度における国内の通販・EC市場は、前年度比8.3%増の8兆1800億円
通販・EC市場規模の推移

JADMAは毎年、国内の通販・EC市場を調査している。直近10年間の平均成長率は7.1%。市場規模は10年で約2倍に拡大した。

「2018年度通販市場売上高調査」では、JADMAの会員455社の売上高を調査したほか、各種調査から推計できる非会員企業337社の売上高を加えて算出している。

経産省の調査では物販EC市場は9.2兆円規模

経済産業省が今年5月に発表した「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、国内の消費者向けEC市場規模は前年比8.96%増の17兆9845億円。物販に限ると同8.12%増の9兆2992億円、EC化率は6.22%となっている。

「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」EC市場規模とEC化率
日本のBtoC-EC市場規模の推移(単位:億円)
「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」分野別のEC市場規模
BtoC-EC市場各分野の市場規模と構成比率(画像は経産省の資料から編集部がキャプチャ)
渡部 和章
渡部 和章

キャッシュレス・消費者還元事業にAmazonも参加/アスクル定時株主総会で何があったのか【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

6 years 3ヶ月 ago
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    2019/8/19
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    ヤフーからアスクルに派遣された輿水取締役は株主総会で「昨年来、ロハコの事業を何とかよくしようと社内取締役などとかなりディスカッションしてきた。その中でアスクルのためにあらゆる選択肢を考えている中で、その1つとしてロハコをやめたり、譲渡するということも検討していたが、それは社内でしっかり審議をして取締役会で譲渡はしないと決めたので今は一旦、そういう予定はない」と回答した

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    2019/8/19
  5. 大塚家具の2019年中間期のEC売上は1億7400万円で1.8%増、全社売上は減収が止まらず

    EC化率は約1.3%。EC事業の増収率は前年同期(2018年1~6月期)と比べて鈍化した

    2019/8/19
  6. 永久保存版! コマースデザインの坂本さんとアナグラムの阿部さんが語る売上アップの秘訣【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき、2019年8月5日〜18日のニュース

    2019/8/20
  7. 9割は「片付けたい不要品がある」。シニア世代の「片付け」と「フリマアプリ」に関する意識調査

    シニア女性誌「ハルメク」 × フリマアプリ「ラクマ」共同調査

    2019/8/21
  8. サポート力の高い優良サイトの1位は「オルビス」。ファッションEC分野では「ユニクロ」がトップ

    トライベック・ブランド戦略研究所が発表した企業のサポートを評価する「顧客サポート調査2019」によると、トップは化粧品通販のオルビス。2位が任天堂、3位はアフラック生命となった。EC関連ではファンケルオンラインが7位にランクインした

    2019/8/21
  9. ヤマトHDが自動搬送ロボットを活用した物流サービスを中国に導入

    中国では一時的な人員では一定の作業品質が維持できないなど、新たな課題も発生。さらに、人件費の高騰や作業員不足の課題は日本と同様で、この課題に対する中長期的な対応が物流事業者に求められている

    2019/8/20

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    グーグル、アプリとウェブを統合的に測定

    6 years 3ヶ月 ago
    グーグルは、「Googleアナリティクス」でアプリとウェブサイトを統合的に測定する機能を提供。新しいプロパティタイプ「アプリ+ウェブ」を導入することにより、プラットフォームを横断した分析ができる。
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    アプリとウェブサイトの測定を統合する Google アナリティクスの新機能
    https://analytics-ja.googleblog.com/2019/08/google_15.html
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    noreply@blogger.com (Kenji)

    「MakeShop byGMO」が決済方法に「LINE Pay」を追加。ネットショップ構築ASP業界初。9月19日より

    6 years 3ヶ月 ago

    GMOメイクショップは、同社が運営するネットショップ構築ASP「MakeShop byGMO(以下、MakeShop)」において、新たな決済方法として「LINE Pay」を9月19日より追加する。

    対象は「MakeShop」のプレミアムショッププランを利用中の企業。「LINE Pay」のサイトで加盟店申請をおこない、発行されるコードを「MakeShop」の管理画面に入力するだけで実装が可能。

    初期費用、月額費用ともに無料(「MakeShop」の利用料金は別途必要)。決済手数料は物販/サービスが3.45%で、デジタルコンテンツが5.5%。

    「LINE Pay」はクレジットカードを持っていなくても銀行口座やコンビニでチャージした残高から送金や決済が可能なため、2019年6月時点で約3,600万人のユーザーが登録している(LINE Pay調べ)。

    「MakeShop」ではID決済サービスの追加や機能改修、レスポンシブWebデザイン対応のデザイン編集機能など、スマートフォンユーザー向けの環境整備に取り組んでおり、2018年の流通額はスマートフォンからの購入が前年比で17%増加している(2019年3月同社調べ)。

    今回の「LINE Pay」の追加は、スマートフォンユーザーのさらに利便性を高め、購買促進へつなげるねらい。ネットショップ構築ASP業界において「LINE Pay」との連携は今回が初という。

    内山 美枝子
    内山 美枝子

    忍者も登場?デジタルサイネージのいま

    6 years 3ヶ月 ago

    Wow!NINJA

    こんにちは!Crevoで一番デジタルサイネージに詳しい営業担当の橋本です。
    今回はデジタルサイネージの近況について事例を交えながらお話ししていきます。

    デジタルサイネージとは?

    デジタルサイネージとは屋外・店頭・交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの表示機器を使って情報を発信するメディアを総称したものです。

    デジタルサイネージの歴史

    日本での歴史としては、2008年頃からハードウェアメーカーの本格参入が始まっています。

    2011年には東日本大震災での計画停電、電気使用の自粛などの影響を受けて低迷しましたが、その後2013年にオリンピック・パラリンピックの東京開催決定や液晶部品の生産価格が下がってきたことなどにより、デジタルサイネージの普及は大きく伸びていきました。

    デジタルサイネージの特徴

    デジタルサイネージは「いつでも、どこでも、だれにでも」 情報を伝えるメディアであり、かつ、「いまだけ、ここだけ、あなただけ」に伝えるメディアです。

    駅の柱巻き広告や電車内の広告の他にも、昨今ではホテルやショッピングセンターでのコンシェルジェのような案内&相談ツール、公共施設での案内板としても使用されています。

    デジタルサイネージの注目事例

    広告分野

    NTTドコモ社が運営する観光情報サイト「WOW! JAPAN」の認知拡大施策で商業施設「渋谷モディ」のデジタルサイネージ媒体で動画放映がされていました。

    WOW! NINJA in SHIBUYA

    出典:docomoOfficial

    信号待ちしている人たちが映像を面白がってくれる姿が目に浮かびます。

    特設サイト:WOW! NINJA in SHIBUYA

    情報表示分野(レシピ動画)

    CookpadTV社が運営するサービス「cookpad storeTV」。

    全国の流通チェーンの生鮮食品売り場に小型デジタルサイネージを設置しており、料理のレシピ動画を放映しています。

    さばみそ缶で簡単!冷やし台湾風まぜそば

    出典:Cookpad TV

    デジタルサイネージに直接的に商品PRやキャンペーンを流すのではなく、レシピとして表現することで広告臭をなくし、有益な情報を消費者に提供できます。

    店舗内の購入直前タイミングで興味喚起と意思決定の後押しをしてくれる優良なメディアになっているのではないでしょうか。

    注目ポイント

    今回ピックアップした事例に共通することは、視聴者の興味を引くギミックが効いている点です。

    WOW! JAPANは、「日本には未だに忍者がいる!?」という外国人のイメージをクリエイティブに活かし、外壁のデザインに合わせた動画の背景デザインでデジタルサイネージ画面を埋め尽くし、そのなかで忍者が生き生きと動き回っています。ウェブでもOOH(※)でも共通しますが、まずは視聴者の目を引くことが最重要です。
    (※OOH:「Out-of-home advertising」の略で交通広告や屋外広告など家庭の外で接触するメディアによる広告の総称)

    cookpad storeTVは、生鮮食品をレシピ動画を通して調理する様子や完成の料理をシズル感ある映像で見せていくことで、関連食材や調味料の追加購入にも繋がっています。

    筆者自身何を買おうか決めてスーパーに行くというよりは、店内をぐるぐる見て回りながら食べたい料理を想像して、「じゃあこの食材が必要だ!」と考えています。スーパーにレシピ動画がもっと普及したら、食べたい料理が想像しやすくなって、「ついで買い」が増えるかも!

    動画制作ならCrevo

    どのような内容にすれば視聴者の方に見てもらえる動画を作ることができるか。動画制作サービスのCrevoではご予算に応じたプランや企画のご提案をおこないます。アニメーション動画や実写動画はもちろん、レシピ動画の量産も制作可能です。国内外約5,000名のクリエイターネットワークを活かし、ご依頼ごとに最適な専属チームを作ります。また、はじめての動画制作でも安心のサポート体制が整っています。動画制作・映像制作ご検討の方はぜひお問い合わせください!

    <筆者プロフィール>
    Crevoの橋本さん橋本 大
    あだ名:ひょっこり
    出身:愛知県
    好きな食べ物:博多ラーメン
    一言:ぜひ動画作りましょう!!

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