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ロート製薬の「化粧品の買い方への挑戦」。D2Cのスキンケアブランド「SKIO」とは

5 years 5ヶ月 ago

ロート製薬は、ミレニアル世代の女性をターゲットにしたスキンケアのD2Cブランドの販売を始める。ブランド名称は「SKIO(スキオ)」で、「無理なく、無駄なく、美しく」がコンセプト。

ロート製薬は、スキンケア関連事業をドラッグストアなどの販路で流通規模を拡大してきた。「SKIO」は、「SKIOオンラインショップ」「楽天市場」などのECサイトで展開。商品認知から購入までを、統一したブランド世界観の中で行うとしている。

ロート製薬は、ミレニアル世代の女性をターゲットにしたスキンケアのD2Cブランド「SKIO(スキオ)」の販売を始める
ブランド世界観の統一を重視する「SKIO(スキオ)」

「SKIO」が重視するのは「体験」。化粧品選びから購入、捨てるまでの行為すべてをスキンケア体験と捉えているという。こうした取り組みを「化粧品の買い方への挑戦」と位置付け、「買いやすさ」「継続購入のしやすさ」を重視する。

質問はAI(人工知能)が回答するチャットボットが対応、リピート割引や定期購入の自由な設定が行えるようにし、「SKIO」独自のブランドの世界観を醸成していく。

使用する容器瓶は75%リサイクルされたガラス瓶を採用。包装材は緩衝材を兼ねることで、捨てる時の実用性を重視しているという。

ロート製薬の「SKIO」で使用する容器瓶は75%リサイクルされたガラス瓶を採用。包装材は緩衝材を兼ねることで、捨てる時の実用性を重視しているという
75%リサイクルされたガラス瓶を採用した容器便

「SKIO」が提案するのは洗顔後の導入美容液。「SKIO VC ホワイトピールセラム(美白美容液)」は、化粧水の役割も兼ね備えており、洗顔後に化粧水を使用せず、効率的なステップでスキンケアが完了するという。

ロート製薬は2001年、機能性化粧品ブランド「Obagi(オバジ)」で化粧品市場に参入。スキンケア関連商品の2020年3月期の売上高は前期比2.2%増の1200億7200万円となっている。全社売上高は同2.6%増の1883億2700万円。スキンケア関連商品が全社売上高の約63%を占めている。

ロート製薬によると、女性の社会進出が当たり前になり、日本国内の通販・EC市場が拡大する中、新型コロナウイルス感染症の影響で女性の購買行動の変化はさらに加速すると見ている。

ロート製薬が実施した調査では、スキンケアを選ぶ際に「自分にとって必要なモノを見極めたい」「シンプルなアイテムだけを選んで使用したい」といった価値観で購入する女性が増えているという。

ロート製薬のD2Cブランド「SKIO」。ミレニアル世代の女性がターゲット

「ミレニアル世代」とされる30歳前後女性のライフスタイル観を踏まえ、「SKIO」の開発・販売を決めた。

石居 岳
石居 岳

「2,000円ベーコン」「ひとりEC」「ねこねこ食パン」。成功の共通項は覚悟と“やらないこと”を決めること【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

5 years 5ヶ月 ago
ネッ担まとめ

マーケティングの基本は「差別化」と簡単に言いますが、「覚悟を決めること」と同意です。覚悟さえ決めてしまえば、どの選択が幸せになるかもわかります。

情報発信のコツは情熱は伝えても“圧”を伝えない

2000円のベーコンが即完売。話題の"豚野郎"がECで売り続けるために大切にしていること | EC
https://new.akind.center/202006/butayarou-yamanishi/

まとめると、

  • 茨城県で養豚業/食肉加工品販売業を営む山西牧場の倉持信宏氏は、モールは比較される前提なので出店しないと決めた。自社ECは集客のハードルが高いが「お肉を買うなら山西牧場がいいな」と思ってくれる人に買ってほしかった
  • 商品がどうやって作られているのかを伝えるために、現場に行き、手を動かすことが重要。自分の頭で考えた言葉で語るからこそ、お客さんに情熱が伝わる
  • やるなら他と思いっきり差をつける。ベーコンのためのnoteを書いたり写真を撮ったり、このベーコンがどれだけ素晴らしいかを発信し続けた

「あなたならこれ!」という看板商品を作ることで、買い手が商品を選ぶ負担を減らせると考えています。世の中には物が溢れていて、買い手は選べなくなっているんです。

あれもこれも売るのではなく、自信のある看板商品を前面に出し、その商品をきっかけに自社を知ってもらう。買い手の選び疲れを緩和する工夫は必要になると感じますね。

マーケティングの基本は差別化と誰もが言いますが、どこかに特化するのは何かを捨てることなので難しいことです。捨ててしまえば引用文にあるように良いことがいろいろあります。自社の商品で最も自信がある部分に特化するのがポイントですね。

アピールが押し付けがましくならないように気をつけています。絶対的な主役は商品であって、作り手の苦労ではないからです。値段はものの良さにつけられるべきで、作る際の苦労であってはいけないと僕は考えています。僕は熱くなりやすく、長く喋ってしまうので、情熱は伝えても圧を伝えないように気をつけています(笑)。

注意点はこちら。特化すると言いたいことが多すぎて知らないうちに圧をかけてしまう時があります。「絶対的な主役は商品」であることを忘れずにSNSもメールもYouTubeも活用していきましょう。

ひとりECは「やらないこと」を決めることから

ひとりEC運用で効率的に売上を上げるには? 取捨選択と力を入れるべきポイントを伝授 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/7991

まとめると、

  • 1人でECを運営する三浦卓也氏は、顧客とのコミュニケーションに注力するために、無駄なSKU増加、過剰な在庫管理、過度なサイト分析、過度な広告の検証を捨てた
  • 小さな資本で他のECサイトに勝つには、顧客への対応力が大事。顧客対応に時間を割くためには、とにかく業務を効率化する必要がある
  • 「それ自分のポリシーに合ってる?」と自問自答することも重要。お客様に合わせすぎず「自分は何を持ってお客様を幸せにしたいか」を考える

現代の人々は、商品のスペックや価格だけでなく「誰(どの会社)が売ってるのか?」も重視しています。購買意欲を左右するのは「共感」です。

 僕は、EC運営は村作りに共通すると考えています。ひとつの村の中で、全員の言うことを聞いていたらどうなるでしょうか?恐らく全員の望みを実現するのは不可能ですし、仮にそれを実現できたところで、人々は誰の言いなりにもなるその村のことをつまらないと感じてしまうはずです。

 僕のやりかたは極端な事例かもしれませんが、お客様に迎合せず、自身のポリシーを突き詰め、無駄を徹底的に省く考えかたも、ひとりEC運営には必要と言えます。

前述の倉持さんとまったく同じことがこちらにも書かれています。八方美人は四面楚歌であることが多いです。お客さんには他の選択肢があるのですから、自分たちの色を明確にした方が良いですよね。自分がやるべきことを決めてて集中する。売れる秘訣はこれです。

ホームランを狙わずにヒットを狙うと業績が安定します

1日300斤売れる「ねこねこ食パン」誕生の裏側 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/358584

まとめると、

  • 名古屋の製パン・製菓会社「オールハーツ・カンパニー」の「ねこねこ食パン」が大ヒット中。高級食パン・猫好き・映える写真など、流行のキーワードを掛け合わせて商品開発した
  • ブームが去ったときの撤退も万全。表参道の旗艦店以外は基本的に既存店のスペースを利用し、単独で出店していない
  • 経営を学ぼうと業績が良く後継者不足などの課題を抱えるパン屋や工場などを買った。吸収した会社から、ケーキ屋や工場などの仕組みを学んだ

最盛期には年間10億円近くの売り上げがありましたが、2年後には5000万円という急降下で本当に苦しくなりました。もともと僕はクリエーティブな仕事が好きだったのですが、一度クリエーティブを捨てても、ロジカルな思考で利益を意識する経営をやらなければと発想を切り替え、ホームラン狙いではなく着実なヒットを狙うようにしたら数年で業績は戻りました

ホームランを打ってしまうとそれを忘れられずに落ちていく企業は多いですが、ヒット狙いに切り替えたところが素晴らしいですね。野球ではヒットの延長線上にホームランがあると言いますが、それと同じなのでしょう。流行りものをかけ合わせた商品開発も参考になります。オズボーンのチェックリストにある「組み合わせたらどうなるか?」です。

EC全般

意外と忘れがち! ネットショップを始めたら、まずやってほしいこと2つ | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2020/06/23/36271

「お客様の気持ちになって完成したネットショップ見る」「周りの方にネットショップを開いたことを伝える」。確かにこれをやっていない人は多いです。

寝具のD2C「コアラ・マットレス」はコロナ禍も成長、2020年売上は4倍に増える見込み | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7753

「企画立案から実行までを内製を基本にスピーディーに行った」。こちらでも特化することを決めていますね。

45分のライブ配信で実店舗以上の売上も ライブコマースを始める前に知っておきたいコツを紹介 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/7909

台本を読み上げても楽しくないですよね。間違ってもいいから普通に話すことが大切です。

BASE、「テイクアウト App」リリース 事前決済やステータス管理機能でテイクアウトビジネス支援 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8046

「BASE」が 越境ECに対応開始 「NEOlogi」とサービス連携し、世界150カ国以上に配送が可能に | BASE, Inc.
https://binc.jp/press-room/news/press-release/pr_20200623

BASEの動きを2つ。機能があってもが全体のオペレーションも考えないとECは上手くいきません。

ドロップシッピングを始めよう - サプライヤーや会社、卸売業者を見つける | shopify
https://www.shopify.jp/dropshipping

WalmartとShopifyの新パートナーシップによってeコマース業界に広がる波紋 | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/66176

Shopify関連記事を2つ。Shopifyはいろんなことに手を出して当たるものを探しているので、みなさんは振り回されないように。

日本のAmazonから世界へ Amazonが新たに専属チームによる日本語での海外販売支援サービスを提供 | ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/26658/

Amazon、社内に「偽造品犯罪対策チーム」を設置 | ASCII.jp
https://ascii.jp/img/2020/06/24/3060361/l/cb0e022b44e3ac0e.png

Amazonも越境ECを強化して品質向上に取り組んでいます。

Instagram、ショッピング機能利用要件を改訂 タグ付けアイテムを単一のECサイト販売商品に限定 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8038

要件が明確になり、多くの人が使えるようになりました。

LPのCVRが〇〇%改善する!どんな商材でも使えるLPO施策20選 | D2Cスタートアップの教科書 | やはぎひろゆき | note
https://note.com/bibou_log/n/ndc1e1f0172fd

ちゃんと考えて使えば効果はあるはずですが、何も考えずに導入したらCVRが落ちるでしょう。

今週の名言

「自分とはこういう人間でこんなことがやりたい」と明確に決まっている人は、極論どれだけお金を積まれようが、満たされようが、自分にとってどの選択が幸せになるのかがわかるので迷いがないという意味で病みにくいですよね。

経営者人生すべてを否定された衝撃。10年かかって気づいた覚悟の重要さとは? | アナグラム株式会社代表取締役 阿部 圭司 | Marketeer
https://marketeer.jp/abe/

今週のテーマは「特化」。どうすると幸せになるかがわかっている人は迷わないですね。

森野 誠之
森野 誠之

フェイスブックから広告主の離反相次ぐ

5 years 5ヶ月 ago
ユニリーバが、アメリカにおいてフェイスブックとツイッターへの広告出稿を年末まで停止すると発表。信頼できる安全なデジタルエコシステムを追求する企業として、大統領選挙を控えて社会の分断や憎悪を助長する投稿への対応をプラットフォームに求めるものだ。
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Driving a Responsible Digital Ecosystem in These Polarized Times
https://www.unileverusa.com/news/news-and-features/2020/driving-a-responsible-digital-ecosystem-during-these-polarized-times.html
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ユニリーバのブランドしては、「Ben & Jerry's」が先行してフェイスブックへの広告を7月より停止すると表明していた。この時点では、ユニリーバの他ブランド、およびツイッターにまでこの動きが広がるとは考えられていなかった。
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Ben & Jerry's Joins #StopHateForProfit Campaign, Puts Facebook Ads on Pause
https://www.benjerry.com/about-us/media-center/stop-hate-for-profit
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複数の人権団体などによる #StopHateForProfit キャンペーンは、7月にフェイスブック広告をボイコットしようと呼びかけるもの。ザノースフェイスを皮切りに賛同する広告主が相次ぎ、ユニリーバやベライゾンなどの大手広告主も同調した。
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Stop Hate for Profit
https://www.stophateforprofit.org/
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そしてコカコーラはついに、アメリカ以外でもフェイスブックに限らずソーシャルメディアへの広告出稿を7月より30日間停止すると発表。
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Coca-Cola joins Facebook boycott with a pause on all social media advertising starting July 1st
https://www.theverge.com/2020/6/26/21305065/coca-cola-pause-ads-facebook-social-platforms-july-boycott
Statement on Social Media Platform Pause
https://www.coca-colacompany.com/media-center/statement-on-social-media
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この動きが日本にも広がるのか注視したい。
noreply@blogger.com (Kenji)

【変更や追加内容を紹介】「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス分析・改善のすべてがわかる本 改訂版 が2020年7月18日発売となります

5 years 5ヶ月 ago

2017年にソーテック社より発売した書籍『「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス分析・改善のすべてがわかる本」』の改訂版が7月18日に発売されることになりました! Kindle版も書籍版の発売日かその周辺出るかと。

※最新のGAのロゴアイコン &「改訂版」と書いてあります。

 

 

前回出した書籍はおかげさまで好評をいただき、複数回の増版や好意的なレビューを数多くいただけました。ありがとうございます!

 

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という事で、ソーテック社からお声がけいただき改訂版を出すことになりました。「ウェブ分析論」「現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書」に続く改訂版の発売となります。

 

 

まずは簡単に本書の紹介

 

左下に位置するこの書籍ですが、「Googleアナリティクス」を使いこなすための一冊となっております。

今回の改定によりもう少し右(中級者~上級者)に寄りましたが、Google アナリティクスの基本的な操作や用語を理解している方が、分析を行うために具体的に何を行えばよいのか?をまとめた一冊となっております。

 

特徴としては、画面やレポートの使い方ではなく、「分析したい内容」での逆引きとなっていることです。

 

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上記のように「これ知りたい!」という事に対して「こういうに見るとよいよ!」という流れになっております。

 

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これが50種類くらいある感じです。

 

他にも改善施策の考え方や、GA・GTMの詳しい設定方法(それぞれ30ページずつ)が載っています。

 

 

改訂版での変更点

50ページほど分析事例を中心にページ数が増えました。驚異の480ページ(汗)

・業種別のイベントやカスタムディメンションの設定例も業種を増やして増量

・既存の事例も最新化して見直しました

・(当然ですが)画面のレイアウト、GA/GTMの設定回りに関しては全て2020年6月の最新の状態にアップデートしました。正直、これが一番大変だった。3年も経つとかなり変わりますからね

・(当然ですが)リファレンスなどの情報もアップデート。Google アナリティクスにの日本語公式コミュニティ無くなってしまいましたからね…

・説明不足だった部分もかなり補修しました。前回と今回で担当編集が変わりましたので、また違う視点でチェックしてもらえるのは有難いですね!

 

というわけで、新規追加から細かい部分まで変更がたくさん入りました。改めてチェックしていて思ったのは(自画自賛ですが)かなり充実した内容になっているなーと。よく3年前に自分これ書いたなと思いました(笑)

 

様々な分析ノウハウが詰め込まれていたし、意外とマニアックな部分まで詳しく書いているし、操作説明もかなり具体的です。

 

どんな人に向いているか?

一言で言えばGoogle アナリティクスで「分析」をしたい方!全てが対象にはなります。

 

もう少し詳しくお伝えすると

 

・Googleアナリティクスを活用して自社サイトやクライアントのサイトの課題点を洗い出したい

・Google Tag Manager や Google アナリティクスを自ら設定してデータを計測したい

・Google アナリティクスのデータを集計するだけではなく、もう1歩先を学んで気づきを発見出来るようになりたい

・ウェブアナリティクスを今後自分の武器にしたい人

 

という形でしょうか。経営層向けとかではない事は間違いないです(汗)。現場で自ら分析をする人向けに完全に寄せています。

 

 

既に本書(=改訂版じゃない方)をお持ちの方は買い替えるべきか?ということに関してですが、「現在も本書を使っていただいている方」は是非オススメしたいです!画面が変わっていることへの対応ストレスも減るし、新しい分析事例も追加されております。特にGA/GTM設定回りに使っていただいている場合はかなり楽になるかなと。

 

逆に「時々しか見ていない」とか「今は読んでいない」とかの場合は、今すぐ買わなくても大丈夫です。またがっつり分析するぞ!となった時にぜひ手にとっていただければ嬉しいです。

 

 

 

というわけで、改訂版発売のお知らせでした!

オイシックス・ラ・大地の奥谷氏、オプト伴氏が解説! 米国ECに学ぶ「Withコロナ」を勝ち抜くためのECビジネス【資料無料提供】

5 years 5ヶ月 ago

ECの需要がさらに伸びると予想されるWithコロナ時代。企業は「ネットシフト」という消費行動の変化に対応するための、デジタルを利用した顧客接点作り、リアル店舗と同様のクオリティでの接客、顧客体験を提供することが求められるようになる。

本書は、日米の小売り・EC事業に詳しいオイシックス・ラ・大地の奥谷孝司氏(執行役員/Chief Omni-Channel Officer)、オプトの伴大二郎氏(エグゼクティブ・スペシャリスト パートナー 兼 オムニチャネルイノベーションセンターセンター長)に聞いた、最新の米国小売業界、EC業界でのトレンドや企業事例を基にWithコロナ時代の日本市場でEC事業者が勝ち抜くためのヒントなどをPDF資料としてまとめ、無料提供している。

「Withコロナ」「Afterコロナ」、ECビジネスはどう変わる?〜米国小売り・ECトレンド&先端事例に学ぶ、日本のEC事業者が今取るべき戦略〜 誌面イメージ
PDFのダウンロードはこちら 「Impress Business Library」(インプレス・ビジネスライブラリー)に移動します

資料は全4章で構成。2020年1月に米国・ラスベガスで行われた世界最大規模のテクノロジーショー「CES」、ニューヨークで開催された世界最大級の小売業界のカンファレンス「NRF」に参加した奥谷氏、伴氏、筆者(ネットショップ担当者フォーラム編集部 公文紫都)の視察をベースに、日本の小売り・EC企業に伝えたい内容を簡潔にまとめた。

現地での最新小売り・ECトレンドの調査、ニューヨークで最新の「体験型店舗」の視察などを通して、日本ではあまり語られていない、米国企業が行う最新の顧客体験事例も記載している。

CONTENTS

第1章:対面接客できないからこその「デジタル接点作り」と「ライブコマース」

「オンライン接客」、動画で商品詳細を紹介し、かつ販売につなげられるライブコマースの有用性について解説。

第2章:良い仕組み作りより、デジタルでの発言力がDXの鍵

「どれだけ直接顧客に企業の思いを届けられるかが、デジタルトランスフォーメーション(DX)を考える上で必要だ」とオイラ大地・奥谷氏、オプト伴氏が力説する理由を紹介。

第3章:モチベーションを「購買後」にずらしたPelotonに学ぶ、優れた場作り

「フィットネス界のApple」 とも称され、米国で一大旋風を巻き起こしているフィットネスベンチャーのPelotonのビジネスモデルを解説。

第4章:Withコロナ時代の新しい接客手法「オンライン接客」とは?

オンライン接客サービスのパイオニア「空色」が4,000万件以上のチャット実績から、オンライン接客の極意を紹介。

秋から冬にかけて訪れる可能性があるとされる新型コロナウイルス感染症の「第2波」「第3波」に備えるため、日本の小売り・EC事業者が今取るべき戦略などのヒントや参考資料にしてもらいたい。

無料でダウンロードできる資料(PDF)のご案内

「Withコロナ」「Afterコロナ」、ECビジネスはどう変わる?〜米国小売り・ECトレンド&先端事例に学ぶ、日本のEC事業者が今取るべき戦略〜
「Withコロナ」「Afterコロナ」、ECビジネスはどう変わる?
〜米国小売り・ECトレンド&先端事例に学ぶ、日本のEC事業者が今取るべき戦略〜

2020年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で世界中が大きな影響を受けた。その余波は小売り・EC事業者にも及んでいる。「自粛要請」「テレワーク」「店舗の一時閉鎖」。前例のない非常時に企業は何を考え、どのように動いたら良いのか? 小売り・EC事業に詳しい、オイシックス・ラ・大地株式会社の奥谷孝司氏(執行役員/Chief Omni-Channel Officer)、株式会社オプトの伴大二郎氏(エグゼクティブ・スペシャリスト パートナー 兼 オムニチャネルイノベーションセンターセンター⻑)との対談を中心に、米国のEC市場のトレンドや先端事例を交え、日本のEC事業者が取るべき戦略を見ていく。

PDFのダウンロードはこちら 「Impress Business Library」(インプレス・ビジネスライブラリー)に移動します
ネットショップ担当者フォーラム編集部

Google アナリティクスのセグメント講座(2020年10月実施分)の申込みを開始

5 years 5ヶ月 ago
本ブログの筆者「衣袋 宏美」による、Google アナリティクスの講座になります。内容詳細とお申込みはこちらをご覧下さい。

[カリキュラム]
Google アナリティクスのセグメント機能に焦点を当てた講座です。普段からセグメント機能は利用しているが、半分もその能力を引き出せていないと感じている中級以上の方々を対象とした講座です。参加者全員に非売品の「セグメント機能完全マニュアル(PDF、191ページ)」を進呈します。


[開催日時] 
2020年10月8日 火曜日 13:00~17:00


[開催場所] 
新大宗ビル FORUM8、1204会議室
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2−10−7 新大宗ビル12階
(JR、東京メトロ、田園都市線、京王井の頭線 渋谷駅 徒歩5分)


[費用]
[早割価格] 41,800円(税込) 2020年8月24日までの申込みに適用
[通常価格] 46,200円(税込) 2020年8月25日以降の申込みに適用
noreply@blogger.com (hiromi ibukuro g)

Google アナリティクスのカスタムレポート講座(2020年9月実施分)の申込みを開始

5 years 5ヶ月 ago
本ブログの筆者「衣袋 宏美」による、Google アナリティクスの講座になります。内容詳細とお申込みはこちらをご覧下さい。

[カリキュラム]
Google アナリティクスのカスタムレポートに焦点を当てた講座です。カスタムレポートはディメンションと指標を自由に組み合わせられるレポート形式ですが、中級者でもページとコンバージョン率を組み合わせるなどの誤用が普通に行われています。そのディメンションと指標の様ざまな組合せによる集計仕様を中心に解説します。


[開催日時]
2020年9月8日 火曜日 13:00~17:00


[開催場所]
新大宗ビル FORUM8、1204会議室
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2−10−7 新大宗ビル12階
(JR、東京メトロ、田園都市線、京王井の頭線 渋谷駅 徒歩5分)


[費用]
早割価格:41,800円(税込) 2020年7月24日までの申込みに適用
通常価格:46,200円(税込) 2020年7月25日以降の申込みに適用
noreply@blogger.com (hiromi ibukuro g)

顔認証のキャッシュレス+AIテクノロジー活用の未来型無人化店舗とは

5 years 5ヶ月 ago

顔認証等生体認証による入退管理、監視カメラシステムなどのソリューションを提供するセキュアは、未来型無人化店舗「SECURE AI STORE LAB(セキュアエーアイストアラボ)」を7月、東京・住友新宿ビル地下1階にオープンする。

「SECURE AI STORE LAB」は、最新のAI(人工知能)テクノロジーの活用によって、顔認証によるキャッシュレス決済、無人化による店舗運営を省人化・最適化を実現する実店舗。2021年1月をめどに商用サービスの提供開始をめざす。

「SECURE AI STORE LAB」が提供するのは次の通り。

  • 顔認証によるキャッシュレス決済
    来店者は事前登録を済ませてば、手ぶらで買い物できる。手に取った商品は自動認識され、待ち時間なく決済できる仕組み
  • 店舗の無人化・省人化や効率化
    多くの作業をAIが行い、スタッフは接客などに専念。商品に陳列している商品が減ると、スタッフへAIが通知する。AIにより万引きなどの犯罪も検知するという
  • AIによる来店者の行動分析
    映像解析や複数のセンサーで来店者の動線分析や表情分析、手に取ったモノ・買われなかったモノ、商品がどれぐらい手に取られているかなどのデータを可視化する
  • 新しい購入体験
    手に取った商品をAIが認識し、棚に設置しているモニターへ商品の口コミ情報、メーカーからのお薦めポイントを表示。AIによる接客を提供する
顔認証等生体認証による入退管理、監視カメラシステムなどのソリューションを提供するセキュアは、未来型無人化店舗「SECURE AI STORE LAB(セキュアエーアイストアラボ)」を7月、東京・住友新宿ビル地下1階にオープン
「SECURE AI STORE LAB」のイメージ

新型コロナウイルス感染拡大で、ソーシャルディスタンス対策に取り組む企業支援を目的に、入店制限機能や顔決済機能、AI商品棚を単体サービスで提供することも予定している。

「SECURE AI STORE LAB」はセキュアとAIソリューションを提供するヘッドウォータースが共同で開発。ヘッドウォータースが提供するマルチAIプラットフォーム「SyncLect(シンクレクト)」と、マイクロソフトが提供する「Microsoft Azure」を利用した店舗無人化向けソリューションを活用している。

「SyncLect」にディープラーニング技術を応用した顔認証エンジンを搭載。キャッシュレス決済連携を行うことで、顔認証決済を実現している。

石居 岳
石居 岳

三陽商会がショッピングバッグ不要客に「ECO(エコ)ポイント」、会員制度「サンヨーメンバーシップ」で割引利用が可能

5 years 5ヶ月 ago

三陽商会は7月1日から、「ECOALF(エコアルフ)」を除く全ブランドで、順次「ECOポイントサービス」を導入する。

店頭での商品購入時にショッピングバッグを不要とする顧客に対し、会員制度「サンヨーメンバーシップ」で割引として使える「ECOポイント」を付与するサービスとなる。

三陽商会は3月から、全店舗でプラスチック製ショッピングバッグの使用を廃止して紙製のショッピングバッグに切り替える「プラスチック製ショッピングバッグの使用ゼロ化」を実施している。プラスチックの使用削減を遂行するのが理由。

「環境問題やプラごみに関する意識調査」(株式会社マクロミル調べ)
「環境問題やプラごみに関する意識調査」(株式会社マクロミル調べ)

運用を始める「ECOポイントサービス」は、紙製のショッピングバッグの使用削減を目的としている。「ECOポイント」の付与を通じて持続可能な社会への取り組みを顧客と一緒に進めていく。

「ECOポイントサービス」が利用できるようになる「サンヨーメンバーシップ」は、会員登録をすると全国の対象店舗、公式ECサイト「サンヨー・アイストア」でポイントサービスが使えるポイントサービス。「ECOポイント」は1回の買い物で50ポイントを付与する。

三陽商会は、包装や値札などのワンウェイプラスチックも可能な限り再生可能な資源に置き換えるなど、環境負荷低減につながる取り組みを推進する。「ECOポイントサービス」に続き、ショッピングバッグを再生利用したリサイクルショッピングバッグの活用も検討している。

自社で策定したサステナブルアクションプラン「EARTH TO WEAR」に即し、環境に配慮した取り組みを実行・継続していくことで、持続可能な社会への貢献をめざしていく。

三陽商会のサステナブルアクションプランの総称「EARTH TO WEAR」
三陽商会のサステナブルアクションプラン「EARTH TO WEAR」

 

瀧川 正実
瀧川 正実

製造委託先から訴えられた「空調服」は、その後どうなったのか? | 竹内謙礼の一筆啓上

5 years 5ヶ月 ago

暑苦しいマスクを着けなければならない異様な夏がやって来る。汗ばんでマスクを外したくても、周囲の目が気になって外せない。いっそのこと、マスクにプロペラでも付けて涼しい風を送りたい気になる。

そんな思いで涼しいマスクはないかとネットで検索していると、「空調フェイスシールド」という商品の試作品に関する記事にたどり着いた。

空調フェイスシールド
「空調フェイスシールド」(https://www.9229.co.jp/5542

浄化ファンを使ってシールド内にきれいな空気を送り込み、息苦しい思いをせずに感染予防できる。通常のフェイスシールドのように曇ることもなく、医療現場で役立つ画期的な商品だと思った。

こんなユニークな商品を考えたのはどんな会社かと調べてみると、開発元は「株式会社空調服」だった。株式会社空調服──。社名を思い出すのにそう時間はかからなかった。夏の工事現場でよく見かけるファン付きの空調服。2019年10月、この空調服に関する不正競争防止法の裁判について記事を寄稿したところ、Twitterで7000近くリツイートされてバズり、有名人や著名人を巻き込んで、『ネットショップ担当者フォーラム』の年間アクセスランキングで2位になってしまうほどの騒ぎになった。

株式会社空調服はその後どうなったのだろうか? 裁判記録を見ると、信じがたい結末になっていたことがわかったので、続編として報告したい。

なぜ、株式会社空調服の“その後”を『ネットショップ担当者フォーラム』でお伝えしようとしたのか。それは、株式会社空調服が練ったアイデアを製造をメーカーに委託したものの、その後、そのメーカーが自社で類似商品を製造・販売、そして株式会社空調服を訴えたためだ。

型番商品や仕入れ商品は価格競争に陥りやすいが、オリジナル商品を作るために工場を構えるのは、小さな会社にとってリスクが大きい。そこで、多くの企業が採用しているのがOEM生産(製造委託)という手法だが、株式会社空調服は製造委託先に商品を真似られ、訴えられた――。

考えたアイデア商品を大量生産できる製造元に発注、完成品を納品してもらい販売する方法を採用するECサイトは少なくない。今回の事案の続編を通じ、中小企業の皆さんには知的財産権や特許、意匠権など自身のビジネスに関わる権利というものを改めて考えてほしいと思っている

ご存じない人のために今までの経緯を

広島県福山市の作業着メーカー「株式会社サンエス」が、「ファン付き作業着の元祖はうちだ!」と、東京都板橋区の「株式会社空調服」を不正競争防止法で訴えた。サンエスの売上高は2018年度の連結で288億円、従業員数は約700名の大企業。かたや訴えられた株式会社空調服は、売上高23億円、従業員が14名しかいない中小企業。一報を聞いた私は「金に困った小規模企業が大企業の商品をパクった」としか思っていなかった。

しかし、裁判記録を見るとこれが真逆だということがわかる。開発元である株式会社空調服が、10年以上に渡って空調服の製造をサンエスに委託していたのだが、空調服の売れ行きが好調と見るや、サンエスが「空調風神服」という同じファン付き作業着を自社製品として販売をスタート。さらに、株式会社空調服に対し「うちの商品を真似るな!」と訴えたのである。

サンエスの「空調風神服」(左)と株式会社空調服の「空調服」(右)の表面サンエスの「空調風神服」(左)と株式会社空調服の「空調服」(右)の裏面
左がサンエスの「空調風神服」で、右が株式会社空調服の「空調服」

当然、株式会社空調服はこの訴えに反論。特許や契約書以外にも、開発記録や販売記録などさまざまな証拠をそろえて争った結果、東京地方裁判所はサンエスの訴えを全面的に棄却する一審判決を下した。独自商品を開発し、市場を拡大させてきた小さなメーカーが、商品を製造していただけの受託製造社たる大企業に訴えられた前代未聞の裁判。それを返り討ちにした判決は、小規模事業者の多いネットショップ運営者たちに、特許や契約書はもとより、開発の記録を残しておくことの重要性を改めて認識させた。

それでも控訴したサンエス

しかし、話はこれで終わらなかった。一審判決から2週間後、株式会社サンエス側は判決を不服として控訴したのだ。両者の争いは知的財産高等裁判所(以下、高裁)に場を移すことになった。

この控訴状を見たとき、個人的に「サンエスは大丈夫か?」と心配になった。一審の裁判記録を読んだ限りでは、サンエス側の主張にはかなり無理なところがあった。ファンを「独自開発」と主張しておきながら、株式会社空調服からファンを仕入れていたり、空調服を自分の商品だと言っていながら、自社の商品名に「空調風神服」という紛らわしいネーミングをするなど、元祖と名乗りながら元祖とは思えない動きが目についていた。

一審判決も、株式会社空調服の主張の通り、サンエスが受託製造先であった旨を認定しており、この状況下で控訴しても状況をひっくり返すことはさすがに難しいだろうと素人ながらに思った。

11月上旬。サンエス側の控訴理由書が提出された。控訴理由は「完全三重同一」という法律論であった。つまり、サンエスと株式会社空調服の「商品名」「形態」「品番」がすべて同一なので、株式会社空調服の行為は違法であるとの主張である。

裁判記録を見ながら「おいおい」と言ってしまった。「商品名」「形態」「品番」がすべて同じだとしても、元祖は株式会社空調服だろ! と素人でもわかる当然のツッコミである。

77ページにもおよぶ膨大な控訴理由を読み進めたが、驚くべきことに新しい証拠は一切提出されていなかった。地裁で訴え続けていた商品開発や型番の話が繰り返されるだけで、「一審と同じ資料を読んでいるのか?」と思えたくらいだった。おそらく株式会社空調服の主張を覆す追加の証拠がなかったのだろう。

当然、この控訴理由に対して株式会社空調服側は反論。冒頭の「はじめに」のところで、「新たな証拠を一切提出することなく、事実関係については、原審の主張を繰り返すのみ」とお怒りムード満点の文章で始まり、サンエス側の主張を片っ端から否定していった。この流れで行くと1回結審であっさりと控訴棄却となるのではないか? と思われた。

その後、株式会社空調服から書面は提出されず、サンエスからたった6ページの準備書面が追加されただけだった。私はほとんどの裁判資料を読み終わり、これは地裁同様、高裁でも株式会社空調服側に軍配が上がり、判決を迎えると思った。しかし、裁判資料の最後に付いていたのは、紙切れ1枚に、本文が1行だけしか書かれてないものだった。

控訴人は控訴の全部を取り下げます

「控訴取下書」だった。つまり、サンエス側は自ら高裁に控訴しておきながら、自分たちで控訴を取り下げたのである。

控訴取り下げでサンエスが得るもの

控訴を取り下げたということは「高裁で判決が出なかった」ということになる。そうなると地裁での判決が確定し、「株式会社空調服の勝ち」となるが、サンエス側にとっては、高裁で負けるより地裁で負けた方が、世間に対するインパクトが弱まるという利点がある

マスコミの注目度も地裁よりも高裁の方が高いため、もし高裁で負けていたとすれば、企業のイメージダウンは計り知れない。そのような状況を考えると、旗色が悪くなり、負けるとわかったとたんに、控訴を取り下げたサンエス側の弁護士の判断は、企業戦略としては正しかったと言える。

しかし、個人的には「だったら控訴するなよ」と思えてならない。一審であれだけ「うちが元祖だ!」と主張して控訴したなら、二審でもトコトン戦うべきではないか。地裁の判決でホッと胸をなで下ろしているところに、新しい証拠もなしに控訴を仕掛けてきたのだから、端から見ると相手を追い詰めるために控訴を利用したのか? と勘繰りたくなる。

事業規模の小さな企業なら、一審で戦うことだけでも企業体力を消耗してしまう。さらに二審まで持ち込まれてたら、それこそ精神的にも金銭的にも追い詰められることになる。今回は株式会社空調服の経営者と従業員がタフだったからこそ二審のプレッシャーにも耐えられたのだろうが、これが小さなメーカーのネットショップであれば、大手企業に控訴された時点で逃げ出してもおかしくない多くのネットショップの厳しい現場を見てきた私にとって、高裁で控訴を取り下げるような行為は、どうしても胸が締め付けられる思いになる

誤解がないように追記するが、地裁では相手の同意なく途中で訴えを取り下げることはできないが、高裁ではそれができるのは事実である。法律と審議のルールを守っているのだから、「控訴取り下げの何がいけないの?」と言われればそれまでだ。しかし、法律というのはそもそも真実を発見したり、紛争を解決したりするものではないか。私は法律関連のビジネス小説を1冊書いただけの素人だが、法律をこのように利用することに対し、違和感しかない。

サンエスからはコメントなし

今回のように自ら控訴し、それを取り下げたサンエスは、今後の裁判でも印象が良くないのではないだろうか。判決が出ないということは、長い時間をかけて裁判資料を精査した裁判官や裁判所員のリソースをすべて無駄にしたことにもなるので、税金を払っている一国民としても複雑な気持ちだ。

なお、この件に関してサンエスにコメントを求めたところ、期日内に返信をもうらことができなかった。個人的には、サンエスが控訴したとわかったとき、強い信念のある会社だと感心したところもあった。しかし、このような残念な結果になり、さらにコメントももらえないとなると、私自身、悲しい気持ちになってしまう。

この記事を読んでいる人の中には、今まさに法的問題に頭を悩ませている中小企業も少なくないだろう。もしかしたら、理不尽な理由で裁判に持ち込まれ、さらに控訴されて徹底的に追い詰められているネットショップの経営者もいるかもしれない。

しかし、今回の事例のように、自分の主張に何も後ろめたいことがないなら、たとえ大企業に控訴されたとしても、揺るがない信念で戦いを挑むべきだと思った。そんな商売の当たり前すぎる法則を、株式会社空調服という、たった社員14名の小さな企業が証明してくれたのだ。

訴訟の判決確定(勝訴)に関するお知らせ20年03月16日株式会社空調服
株式会社空調服の公式サイトより編集部でキャプチャ
株式会社空調服の姿勢から学ぶべきポイント
  • 特許や契約書以外にも「自分がこの商品を開発した」「自分がこの商品を売ってきた」という証拠を保存しておくべき
  • 「商品が売れると人も会社も変わってしまう」ことがある
  •  Eコマースで売れている数だけではなく、世の中の市場全体で売れている数が多くなければ「周知」とは言えない
  • 「小さな会社だからいいや」「ネットショップだからいいや」というゆるい考えは捨てなくてはいけない
  •  知的財産権や特許、意匠権など自身のビジネスに関わる権利を改めて考える

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竹内 謙礼
竹内 謙礼

世界を変えたネット広告

5 years 5ヶ月 ago
クリエイティブディレクターの杉山恒太郎氏が「世界を変えたネット広告」を紹介。
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01. UNIQLOCK
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58448640U0A420C2BC8000
02. WWF II
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58448720U0A420C2BC8000
03. Interactive Wall BIG SHADOW
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58448750U0A420C2BC8000
04. ecotonoha
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58448790U0A420C2BC8000
05. CONNECTING LIFELINES
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58448830U0A420C2BC8000
06. FONTPARK 2.0
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58448880U0A420C2BC8000
07. THE MUSEUM OF ME
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58448910U0A420C2BC8000
08. 『スラムダンク』1億冊感謝記念広告
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58448940U0A420C2BC8000
09. OBSESSION FOR SMOOTHNESS
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58449030U0A420C2BC8000
10. #DiversityIsStrength
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58449050U0A420C2BC8000
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noreply@blogger.com (Kenji)

小売り・メーカーのDXを推進するID-POSデータの活用法とは? 市場創造を実現するための7つのアプローチ[7/2オンライン開催]

5 years 5ヶ月 ago

生活者と店舗・ブランドをつなぐプラットフォーム「Gotcha!mall(ガッチャモール)」を運するグランドデザインは、「市場創造のための小売×メーカーDX(デジタルトランスフォーメーション)」をテーマにした無料オンラインセミナーを、7月2日(木)16時から開催する。流通小売業・食品/消費財メーカーが対象。

受講対象者

  • 食品スーパー、総合スーパー、ドラッグストア、家電量販店、ホームセンターなどの経営企画部門、営業企画部門、商品部等に所属し、小売りのデジタルトランスフォーメーション(DX)の必要性を感じ、課題に直面している事業者
  • 食品/消費財メーカーの営業部門、営業企画部門、マーケティング部門等に所属し、小売りや店頭と連動した施策にデジタルを取り込むことによる可能性と課題を感じている事業者

セミナーで学べること

  1. シェア争いから脱却し、生活者視点での市場創造を実現するためのフレームワーク
  2. 小売ならではの武器であるID-POSデータとデジタル行動データを掛け合わせて市場創造につなげる分析メソッド
  3. 小売が保有する店舗/アプリ/LINEなどのメディアを活用した店舗集客、商品販促の成功例・失敗例

登壇者

グランドデザインから3名が登壇する。

  • 戦略顧問 吉野家 常務取締役 伊東 正明氏
  • データマーケター 内野 明彦氏
  • 執行役員 村尾 大介氏

セミナーの開催主旨について、主催者のグランドデザインは次のように説明している。

人口減少・業態間競争・オムニチャネル化など、これまでの劇的な環境変化に加え、新型コロナによりマーケティング活動をゼロベースで考え直す企業が多くなってきています。コロナ禍においては、買い物のオンライン化が進む一方で、食品スーパーやドラッグストアを初めとするリアル店舗の役割にも注目が集まり、実店舗の重要性やあり方を改めて考え直すきっかけにもなっています。

衛生・感染ケアの観点から実施が難しい施策も多い中でこそ、それぞれの NEW STANDARD を模索する最適なタイミングだと考えます。そこで原理原則に立ち返り、人が「買い物をする」ということはどういう事なのか? どんな環境でも成功・成長した商品・企業の「市場創造」メソッドとは? 武器となるはずの ID-POS データを活かしきるために一体何が足りないのか? 自身の担当する商品は店舗にとってどんなメリットをもたらすものなのか? などの小売・メーカーが手を取り合うマーケティングを DX する基盤作りに役立てれば幸いです。

開催概要

  • 日時:2020年7月2日(木)16:00~18:00
  • 会場:オンライン
  • 定員:100名
  • 主催:グランドデザイン株式会社
  • 参加費:無料
  • 参加申込URL https://questant.jp/q/9LYPY4I4
公文 紫都
公文 紫都

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