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データを見てSEOを行う際に気を付けたいこと

5 years 6ヶ月 ago

"データを見てSEOを行う"ということについて気を付けるべきことを書きたいと思います。

 

最近、

 

"そもそもSEOを行うのにアルゴリズム分析をすることが間違っている"

"無意味な分析が多くてミスリードさせる"

"SEOの本質を分かっていないのに数字を一人歩きさせている"

 

といったご意見を良くいただくので、特に後ろ2つについて確かにそうかなと思う部分もありますので(私がSEOの本質をわかっていないかどうかは別に私が決めることではないので他の方の評価にお任せします)、ちょっと思うところを書きたいと思います。

 

表示されているものの傾向を分析するというのは、

これは売れるものがどんなものか分析するとか、

あることを行うのに適した物質がいくつかったらその組成を分析するということと基本的には同じようなことだと思っています。

以前Discovderに出ているものの傾向を分析した結果を記事にしましたが、

https://ameblo.jp/ca-seo/entry-12586320316.html

https://ameblo.jp/ca-seo/entry-12586792697.html

https://ameblo.jp/ca-seo/entry-12587532301.html

https://ameblo.jp/ca-seo/entry-12588017885.html

例えば、

これをさらっと読んでしまうと、

「そうか、文字数増やせばいいんだ!」

となりがちです。

「文字数を増やせばDiscoverに出るんだろうからとりあえずなんでもかんでもまわりくどく書いてトラフィック稼ごう!」

と思う人が出てきても不思議はありません。

私も反省すべき点として事実しか書いておらず、「まわりくどく長く書けば良いことではない」と記述すべきだったと思います。

 

Discoverと同じで、検索エンジンで上位に表示されているデータを見て、

すぐにそれに飛びついて、そのデータの通りのことをやってしまうとSEOというかウェブサイトとして失敗してしまうことが多いと思います。

 

こちらはDiscoverと同様に文字数とランキングの関係性です。

これだけを見てしまうと、

「上位にするために最低4000文字は書こう」

とか

「上位にするために4000文字以上6000文字以下くらいにしよう」

とかなりがちです。

例えば「電気二重層に適した電極の素材と処理方法」(あ、私の大学時代の卒業研究のテーマなんでなんでも構いませんのでテーマは置き換えてください)とかを4000-6000文字で書くと言ったら無理でしょう。

一方で、「おはようを英語で言うと」というテーマでは4000文字を書くのはなかなか大変ですし、例文をたくさん書く、語源を書くなどの多くの検索者が必要としない情報を含んだコンテンツにしないと4000文字はいかないかもしれません。

結局テーマ・トピックによって必要とされる文字数はまったく変わりますし、検索結果の上位が〇〇文字が多いからその文字数にしようというのは間違いです。

仮にSEOであがっても、来訪者が満足しないコンテンツとなり"ウェブサイトとして失敗""ウェブマーケティングとして失敗"するでしょう。SEOは手段であって目的ではないということを忘れている典型パターンに陥ります。

 

じゃあ、これらデータは無意味なのか?ということになりますが、

"見方と使い方による"と思います。

ウェブページにはTwitterであったり、ブログであったり様々なものが存在します。

それらは文字数が様々です。ブログでは数文字のものも存在しますし、情報コンテンツでは1万文字を超えるものも存在します。

その中で例えば

 

情報コンテンツ全体だと文字数が多い方が上がっている傾向にあるね
 ↓

なぜ文字数が多いほうが上がっている傾向にあるのか?

 ↓

 充実した情報をユーザーが欲しているから、情報量が多いほうが上がる傾向にあるのかな?

 ↓

 ただ、極端に多いものは少ないっぽいな

 ↓

 余計な情報があるとダメなんじゃないの?

 ↓

 ユーザーが必要としている情報をもれなく入れた情報コンテンツを作るべきだね

 

とその数字から背景を推測して仮説を立てて実行するためには有用だと考えています。

「そんなのなくたって仮説立てられるでしょ」

と言う方も多いのですが、実際に多忙な現場ではユーザーの需要を推測して仮説を立てるということがおろそかになることもあると思います。ユーザー需要の仮説を立てるためのきっかけとして使うこともできると思います。

 

また余談ですが、インハウスSEOの現場ではよく

「このブログ記事にAと書いてあるから、あなたがBと言っていることは間違っている」

みたいに、担当者よりもエヴィデンスが強い現象は良く起こることです。

データはそのときの説得材料には非常に有効です。

 

まとめると、

大切なのは、良く言う「データの裏を読む」ことでしょう。

 

表面上このデータが出てきたのは、

ユーザーがこういうものを欲しているからである

だからGoogleはこういう傾向のウェブサイトを好むのかもしれない

 

というように、データを額面どおり受け取らず、それがなぜそうなっているかの背景を必ず推測するようにすると、よりSEOの成果につながりやすいのではないかと思います。

 

こちらはPageSpeed Insightsのスコアとランキングの関係性ですが、(×100でPSIのスコアとなります)

データ通りにするということであれば、

じゃあ、あえてレンダリングブロックしたり、サーバの応答速度を下げたりして、

PageSpeed Insightsのスコアを下げますか?ということになります。

 

データには必ず背景があります。

2020年9月18日(金)にウェビナーを開催しますが、聞いていただける方はこちらに書いたことを頭に置いて聞いていただけたらうれしいです。

https://www.cyberagent-adagency.com/event/551/

 

 

OMOでリアルとネットを融合するコメ兵グループのデジタル戦略とは

5 years 6ヶ月 ago

コメ兵がオンライン・オフラインをシームレスにする最適なサービスの提供に向け、OMO(Online Merges with Offline)でリアルとデジタルを融合する取り組みを加速する。

持ち株会社マーケのトップにコメ兵・藤原氏が就任

ECやIT部門の責任者などを務めるコメ兵執行役員の藤原義昭氏(営業本部 マーケティング統括部長 兼 IT事業部長 兼 K-ブランドオフ取締役)が、10月1日付で移行する持ち株会社「コメ兵ホールディングス(HD)」の執行役員マーケティング本部長に就任。グループ全体のデジタル活用を推進する。

株式会社コメ兵ホールディングスの組織図
株式会社コメ兵ホールディングスの組織図(2020年10月1日付)

また、許認可や契約などの役割を担っているコメ兵分割準備会社の商号を「株式会社コメ兵」に変更する。

グループ組織図(2020年10月1日付)
グループ組織図(2020年10月1日付)

持ち株会社傘下の事業会社として実店舗やECサイト運営などを手がけるコメ兵のデジタル化推進も藤原氏が担当する。執行役員に就き、営業本部 マーケティング統括部長 兼 IT事業部長 兼 K-ブランドオフ取締役も兼務する。

コメ兵グループのデジタル化の責任者・藤原義昭氏
コメ兵グループのデジタル化の責任者・藤原義昭氏

「OMOプロジェクト」スタート、「CX推進チーム」立ち上げ

2020年4月、コメ兵のサービスや取り組みの方向性は変えず、カスタマージャーニーを意識した新しい営業スタイルの設計を行う「OMOプロジェクト」をスタートした。

その一環として、プロジェクト内でCX(カスタマーエクスペリエンス)の推進、コメ兵全体での買い物体験を考える「CX推進チーム」も立ち上げた。社内の教育チームと連携し、スタッフ1人ひとりが買い物体験の重要性を理解するための取り組みを推進する役割を担う。

組織横断のプロジェクトを組み、便利で快適な顧客体験を提供していくための「新しいKOMEHYOの営業スタイル」を構築するという。

ECサイトのリプレイス&コンタクトセンターの機能強化

OMO推進の第1弾として、ECサイトのリプレイスとコンタクトセンターの機能強化を実施した。

ECサイトではスマートフォンに重点を置き、「見やすさ」「見つけやすさ」「商品を引き立てる」を追及するデザインへと変更。

コンタクトセンターでは、オンラインでの問い合わせ対応、リアル店舗に寄せられる問い合わせ対応もスタート。問い合わせ内容のデータ化、顧客の利用履歴を踏まえた最適なサービスを提供できる環境を構築した。

ECサイトと、幅広い年齢層が利用しやすいコンタクトセンターの環境を整えることで、さまざまな利用客がサービスを安心して便利に利用できるようにする。

コメ兵がめざすOMOのイメージ図
コメ兵がめざすOMOのイメージ図

今後、ECサイトの利用促進と利便性向上を目的とし、顧客情報をオンライン会員へ集約する。SMS認証を活用し店舗での会員化を簡易化。また、店舗在庫の最小化と並行してECサイトに掲載している全店在庫を活用し、接客を中心とする新しい店舗づくりも進める。

瀧川 正実
瀧川 正実

楽天が自動車関連サービス「楽天Car」でプラットフォーム事業、「グーネットモール」が出店

5 years 6ヶ月 ago

楽天は8月、グループで運営する自動車関連の総合サービス「楽天Car」で、中古車販売に特化した新たなプラットフォームの運営をスタートした。

プラットフォームには、楽天グループの楽天カーが運営する「楽天Car直販店」、プロトコーポレーションが運営する「グーネットモール」が出店。10万台以上の中古車を掲載している。

コロナ禍において、自動車販売のEC化、家族や個人での移動手段としての自動車の需要が高まることが予測されている。中古車販売店と多様な社会的ニーズを満たすために、中古車販売に特化したプラットフォームを開始した。

「楽天Car直販店」では、車の外装や内装をページ上で360度回転して確認できる写真(360°view)、傷まで見える詳細写真などを掲載し、車両を隅々まで確認することができる。商品の比較、検討、購入契約、納車までの手続きをオンラインで完結できることが可能。1年間無料の「楽天Car保証」も提供している。

「グーネットモール」では、国内最大級の車・ポータルサイト「グーネット」で提供している車両状態開示サービス「ID車両」が付帯されている中古車を購入できる。

プラットフォームでは、ユーザーが「走行距離」「年式」「ボディタイプ」「販売エリア」などによる商品の絞り込み機能、1台当たり最大80枚の画像、車両装備や運転支援機能などの情報を活用しながら、中古車の購入を検討できる。購入金額に応じて100円(税込)につき「楽天ポイント」1ポイントを付与する。

楽天はこれまで、「楽天Car」で自動車の買い取りオークション、車検予約、タイヤ取り付けサービスといった自動車関連サービスを展開。「楽天市場」では、中古車などの販売を行ってきた。

楽天は2020年2月、楽天グループで運営する各自動車関連サービスを「楽天Car」ブランドとして統合。自動車の購入や売却、洗車、車検などのサービスを1つのブランドに集約した。中古車販売プラットフォームの運営など自動車関連サービスのEC化を推進し、提供するサービス領域を拡大していく。

石居 岳
石居 岳

Withコロナ、Afterコロナで小売業はどんな変化を遂げる? 中国事例に見る「ライブコマース」の大きな可能性 | Digital Shift Timesダイジェスト

5 years 6ヶ月 ago
Withコロナ・Afterコロナ時代、小売企業はどのような変化を遂げていくのか。中国小売企業の事例を参考に、小売業の未来を見ていく。

2020年5月25日、政府は全国において緊急事態宣言を解除しました。しかし、「第2波・第3波」に対する懸念もあり、経済回復の見通しは未だ立っていません。特に今回のコロナ禍においては小売業への影響が大きく、インバウンド需要の冷え込みも多くの企業に打撃を与えています。

Withコロナ・Afterコロナ時代、小売企業はどのような変化を遂げていくのでしょうか? 同じく新型コロナウイルスによって小売業に大きな打撃を受け、日本より一足先に経済回復を進める中国小売業の事例を見ていきます。

コロナ禍で小売業の倒産が相次ぐ中国

2020年1月〜2月の間に倒産した企業は、24万社を超える

まずは、中国の小売業がどのような影響を受けているか詳しく見ていこう。

2020年1月23日の武漢封鎖以降、国や地方政府が発令した全面隔離の政策によって、人々は強制的に家から出られない状況になった。中でも最もダメージを受けた業種は小売業だ。

実店舗の来客数は激しく落ち込み、店によっては営業自体が政府に禁止された。店舗の家賃や従業員の賃金、ローンの返済に追われたスーパーマーケットや個人商店は倒産に追い込まれることとなった。

中国で著名な民間の経済評論チャンネル「曉報告」の調査によると、2020年1月~2月の間で倒産した企業は約24.7万社に上るという。特に新型コロナの感染者が多かったエリアでは、卸と小売業の倒産が多く、全体に占める割合は8.5万社(34.4%)だった。

また、参考までに中国国家統計局の公式発表によると、2020年1月~2月の社会小売流通総額は52,130億元(約79兆円)で、前年同期比で20.5%の減少、その内、商品小売流通総額は47,936億元(約73兆円)で、前年同期比17.6%減少となっている。

ECとリアル店舗のさらなる融合をもくろむEC大手

SARSの流行で急成長を遂げたEC。コロナ禍でも同じ状況になるか?

現在、中国と地方政府は感染拡大が一段落したとみて、「復旧」を強くアピールしている。閉鎖していた商業施設等の営業再開は急速に進んではいるが、ウォルマートや蘇寧易購(中国の大手家電量販店)、イオンモールといった大型商業施設には客足が戻りきっていない。

消費の復活が遅れれば、小売業界での淘汰や再編圧力が強まるのは間違いないだろう。しかし実は、中国の小売業は今回の新型コロナの感染拡大以前から厳しい状況にあり、今回のコロナ禍でそのスピードが急速に拡大したにすぎない。

中国では、2003年のSARSの大流行をきっかけに、Eコマースが急成長を遂げた。実店舗を構えるオフライン企業は急速に勢いを失い、例えば日系の伊勢丹、高島屋、イトーヨーカドー、欧米系のマークス&スペンサー、パークソン等が相次いで閉店した。

当時も、中国カルフール(フランスにグループ本社のあるスーパーマーケットチェーン)が、ECに注力する中国最大級の家電量販店・蘇寧易購に買収されるなど、業界の再編が進んでいる。さらにアリババやテンセント、京東(JD.com)等のEコマースの雄がスーパーや百貨店を次々と飲み込んでいったのだ。

「蘇寧易購」のトップページ
「蘇寧易購」のトップページ(画像:編集部がサイトからキャプチャ)

新型コロナによって引き起こされている状況は、SARSの時に似ている。EC大手は、この機会に乗じ、ECとオフライン店舗とのさらなる融合をもくろんでいる

オフライン小売企業が活路を見出す「ライブコマース」

創業者、経営幹部も生中継を行う盛り上がり。1回で5万人が視聴

実店舗での販売がメインである小売企業が、新型コロナによる損失を減少するためにとった施策のひとつが、ソーシャルマーケティングとライブコマースだ。

ECを整備することはもちろん、従業員達がソーシャルメディア(Weibo、Wechat、小紅書、TikTok、Kwai等)を活用して、積極的に顧客とつながり、商品をアピールしている。YouTuberのような存在を思い浮かべてもらえれば良い。またライブコマースとは、動画配信サービスを活用し、視聴者(消費者)とリアルタイムに、双方向でつながる販売手法のことだ。

リモートでも消費者と強いつながりを作ることができるライブコマースは、今や伝統的な高級ブランドも注目する手法だ。あるブランドでは、創業者や経営幹部、店長、従業員を含めた全員が動き、それぞれの世代に合わせた生中継を行い、自社ブランドを宣伝し、消費者とのコミュニティを築くことで、商品を販売した。

アリババが運営するオンラインモールTaobaoが開示したデータによると、Taobaoで行われるライブコマース生中継の平均視聴人数は1万1762人/回(2020年1月24日時点)から、5万1658人/回(2020年2月8日時点)まで上昇しているという。生中継が行われる数も、コロナ以前では一日平均183回だったのが540回まで増えたという。

「Taobao」のトップページ(画像:編集部がサイトからキャプチャ)

ライブコマースの形も進化を遂げている。百貨店や、ショッピングモール、商店街等は「クラウド・ショッピング」をテーマに、オンラインイベントを開催している。いくつかの店舗が同時にライブコマースを行い、消費者は気になるテナントをオンライン上で回る仕組みだ。気になる商品があればチャットを使って、店員と消費者が直接コミュニケーションを取ることもできる。

こうした取り組みが各所で行われた結果、中国では消費者のライブコマースを活用した販売(買い物)習慣が急速に育ってきている。

“婦人の日”、高級化粧品売上が大きく伸長

資生堂は取引総額でグローバルブランドトップの伸び率(前年比)に

オンラインでの購買習慣が根付いた結果、ECの販売額は伸びてきている。3月8日は中国で“婦人の日”とされ、成人女性向けの商品が売れる日だが、華創証券の証券レポートによると、オンライン高級化粧品売上が前年比で爆増する結果となった。セール期間が延長されたという背景もあるが、例えば日系の資生堂は取引総額(GMV)を開示していないがグローバルブランドトップの伸び率(前年比)をたたき出した

また、以下は筆者調べだが、企業の創業者が自らライブコマースの出演し、驚くほどの売上を上げている事例も少なくないようだ。

  • Ctrip(旅行会社)董事長 梁建章:10回で合計3.3億元(約50億円)を売上
  • Smartisan(通信機器メーカー)創業者 羅永浩:7回で合計4.1億元(約62億円)を売上
  • 盒马鲜生 CEO 候毅:1回で合計500万匹のザリガニを売った
  • 格力電器(家電メーカー)董事長 董明珠:3回で合計10億元(約150億円)を売上
  • 百度(Baidu)創業者 兼 董事長 李彦宏:1回で合計1000個の書籍福袋を売った
  • 京東(JD.com)CEO 徐雷:1回で合計26億元(約390億円)を売上

これらのブランドは、今後のマーケティング施策や販売チャネルの選定を一新するだろう。マーケティング予算の使い道も益々デジタルマーケティングにシフトしていくはずだ。

このように中国ではオフライン店舗のオンライン化が急速に進んでいる。メーカー側が独自にオンラインで販路を築くという動きもあれば、小売店もECを拡大していっている。メーカーから小売り、消費者へと商品が流れていく伝統的な流通モデルは、形を変えていくかもしれない。事態収束の先に広がる小売業界は、今以上の変化を迎えることになるだろう。

この記事は、株式会社オプトホールディング、中国事業推進室のゼネラルマネージャー李 延光(LI YANGUANG)氏が執筆しました。

「Digital Shift Times」のオリジナル版はこちら:コロナ禍の影響を大きく受ける中国小売業は、どこに活路を見出しているのか(2020/6/3)

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「Digital Shift Times」について

日本企業のデジタルシフトの道しるべになることをミッションに掲げ、未来を見据えて経営の舵取りをしている経営者層やデジタル部門・マーケティング部門の責任者向けに、デジタルシフトと向き合い企業の変革を進めていく上で必要となる情報を提供しています。

具体的には、デジタルシフトを推進している企業のCEO・CDO、および有識者・専門家との対談やインタビュー、そして、国内のデジタルシフト事例やデジタルマーケティング最新情報などをお届けします。また、国内の事例だけでなく、中国・アメリカの最新事例や特集記事など、読みごたえのある記事を展開していきます。

https://digital-shift.jp/

Digital Shift Times

食料品のネット通販が加速した2020年。新型コロナウイルス終息後も消費者のEC利用は続く? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

5 years 6ヶ月 ago
2020年、消費者と食品小売事業者の関係が劇的に変化し、オンラインでの注文が急増しました。ウイルスの危機が去った後も、引き続き多くの世帯がEコマースを利用するでしょう。

新型コロナウイルスの大流行で消費者の習慣が変わり、食品小売事業者は迅速な対応を余儀なくされました。何百万もの世帯がオンラインで食料品を購入し、店舗受け取りか自宅配送を利用しています。そして、ウイルスの危機が去った後も、引き続き多くの世帯がEコマースを利用するでしょう。

新型コロナウイルス感染拡大で食料品のEC利用が急増

オムニチャネル機能を持つ食品店の配達、店頭などでの受取サービス「カーブサイド・ピックアップ」が一時的にひっ迫しました。その理由の1つは、新型コロナウイルス感染の恐怖でした。ロックダウンの間も食料品店は営業を続けていましたが、多くの消費者は対面での買い物を警戒していました。

『Digital Commerce 360』とデータ分析サービスなどを提供する「Bizrate Insights」が、オンラインショッピング利用者952人を対象に行った調査(2020年5月に実施)によると、回答者の84.5%が店舗で食料品を購入する際、新型コロナウイルスに感染することを心配していると答えました。

『Digital Commerce 360』とBizrate Insights社の調査結果 「店舗で食料品を購入する際、新型コロナウイルス関して、どれくらい心配していますか?」
質問内容は「店舗で食料品を購入する際、新型コロナウイルス関して、どれくらい心配していますか?」(『Digital Commerce 360』とBizrate Insights社の調査結果「2020 changed the face of grocery retailing—likely forever」から編集部が作成)

「買いだめ」がオンラインシフトを加速

食料品を求める消費者をオンラインに向かわせたもう1つの要因は、買いだめです。多くの消費者が、クリーニング用品、消毒剤、トイレットペーパーのような生活用品を買い求め、地元の店舗から在庫がなくなりました。店頭での商品不足が消費者をオンラインに向かわせ、彼らは今までオンラインで購入したことがなかったような商品がどこで買えるのか、情報をインターネットで探しました。

オンラインで食品を購入した約65%が、体験を高評価

食料品コンサルティング会社の「Brick Meets Click」は、2019年8月の調査データを元に、アメリカの1,310万世帯が食料品を積極的にオンライン購入した、すなわち、過去30日間にオンラインで食料品を購入したと推定しています。

2020年3月に実施した同様の調査では、3,950万世帯がオンラインで積極的に食料品を購入すると推定していましたが、2020年5月にその数は4,300万世帯に増加しました。

小売事業者にとっての朗報は、「一般的に消費者はオンラインで食料品を買うのが好き」ということでしょう。2020年5月の調査では、オンラインで食料品を購入する約65.0%が買い物体験を8点以上(10段階評価)と評価しました。6点以下の評価を与えたのはわずか16%でした。

質問内容は「オンラインでの食料品通販の総合的な品質をどのように評価しますか?」 『Digital Commerce 360』とBizrate Insights社が行った調査結果
質問内容は「オンラインでの食料品通販の総合的な品質をどのように評価しますか?(10点満点)」(『Digital Commerce 360』とBizrate Insights社が行った調査結果「2020 changed the face of grocery retailing—likely forever」から編集部が作成)。

EC利用者は「素早い検索」「待ち時間不要」「節約・効率性」などを評価

新型コロナウイルス拡大中、消費者が食料品をオンラインで購入した理由は、店舗に行くことに興味がない(54%)、店舗に行くことができない(15%)、在庫切れの商品がある(31%)などがあげられています。新型コロナウイルスを抜きにしても、「素早い検索」「待ち時間ゼロ」「駐車場不要」など、オンライン購入に伴う時間の節約と効率性を消費者は支持しているようです。

質問内容は「食料品をオンラインで購入する理由は何ですか?」 『Digital Commerce 360』とBizrate Insights社が行った調査結果
質問内容は「食料品をオンラインで購入する理由は何ですか?(複数回答可)」(『Digital Commerce 360』とBizrate Insights社が行った調査結果「2020 changed the face of grocery retailing—likely forever」から編集部が作成)。

米国消費者の31%が新型コロナ終息後も食料品購入にECを利用する

リテール分析などを行う「Acosta Insights」のデータによると、アメリカの消費者の31%(ミレニアル世代の50%を含む)が、新型コロナウイルスが終息した後もオンラインでの食料品注文、店頭受け取り、配送を利用し続ける可能性が高い、または非常に高いと回答しています。これらの数字は、3月6日~12日(対象者549人)、3月20日~29日(対象者602人)、4月4日~7日(対象者609人)に実施したAcosta社のオンライン調査から得たものです。

Walmartは食料品のオンライン注文が「過去最高を記録し続けている」

食料品市場の進化は続いています。オンラインでの食料品注文の急増にけん引され、Walmart(北米EC事業 トップ1000社データベース 2020年版 第3位)の2020年5-7月期(第2四半期)におけるEC売上は前年同期比97.0%増となりました。

Walmartは世界最大の小売事業者であり、アメリカ最大の食料品店です。第2四半期中、宅配や店舗での受け取りを目的とした食料品のオンライン注文が、過去最高を記録し続けていると発表しましたが、正確な数字は公表していません。

Walmartは、食料品を求める消費者のためのオムニチャネル機能の構築に数年を費やしてきました。2020年2月以降、店舗での受け取り・配達枠を30%近く拡大し、店舗からの出荷機能を永続的に増やしたと言います。Walmartは現在、オンライン注文の受け取り場所として約3,450か所を提供すると同時に、約2,730店舗から当日配達を行っています。

Walmartの競合他社も、オンライン需要の急増に対応しています。新型コロナウイルス危機の際には、Amazon(北米EC事業 トップ1000社データベース 2020年版 第1位)やスーパーマーケットチェーン「Kroger」(北米EC事業 トップ1000社データベース 2020年版 第17位)も、EC向け集配サービスの時間帯を拡大しました。また、Krogerは2020年3-5月期(第1四半期)に、食料品の受け取りを行う場所のテストをシンシナティで開始しました。

アメリカの2019年のオンライン食料品売上高は前年比30.7%増

アメリカの消費者は、新型コロナウイルスに見舞われる前から、食品のオンライン購入の利便性に気づいていました。2020年のコロナウイルス危機の以前でも、成長が鈍化していた米国の食料品市場の中で、eコマースは明るい希望でした。

アメリカの食料品市場は巨大です。『Digital Commerce 360』は、すべてのチャネルを通じた食料品の2019年合計売上高が1兆2500億ドルに達したと試算していますが、2018年の1兆2100億ドルからわずか3.3%の増加にとどまっています。一方、アメリカのオンライン食料品売上高は2019年に540.7億ドルへ達し、2018年の413.7億ドルから30.7%も増加しています。2019年にeコマースが食料品市場全体の4.3%を占め、その数字は2018年の3.4%から0.9ポイント増加したと試算しています。

2019年のアメリカにおけるオンライン食料品販売(※Amazon:アマゾンパントリーとアマゾンフレッシュの注文、およびホールフーズのオンライン注文を含む)
2019年のアメリカにおけるオンライン食料品販売(※Amazon:アマゾンパントリーとアマゾンフレッシュの注文、およびホールフーズのオンライン注文を含む、『Digital Commerce 360』の「2020 changed the face of grocery retailing—likely forever」から編集部が作成)

アメリカのオンライン食料品市場では、31.0%のシェアを占めるWalmartが最大のプレーヤーであり、次いでアマゾンが29.6%のシェアを持っています。単独で5.9%以上のシェアを占める企業は他にありませんでした。

WalmartとAmazonの食品関連の注目点

2019年における、WalmartとAmazonの食品関連の注目点をいくつかご紹介します。

  • 2019年10月、Walmartは、年間98ドルまたは月額12.95ドルの料金を支払うことで、食料品の配達を無制限に利用できる「デリバリー・アンリミテッド」というサービスを開始しました。Walmartはその後、同プログラムを1,600店舗に拡大
  • Walmartは、ロボット工学企業のNuro社との契約を結び、自動運転車両を使用した食品配達のテストを始めました。2019年後半には、、Nuro社独自の自動運転ソフトウェアとハードウェアを装備した自動運転のトヨタ・プリウスを使用して、Walmart Neighborhood Marketの1店舗からのテスト配達を実施。
  • 2019年4月と5月に、AmazonとWhole Foods Marketは、「プライムナウ」の当日配達サービスを通じてWhole Foodsの商品配達を22の都市部で提供開始
  • 2019年10月、Amazonは2時間配送サービス「アマゾンフレッシュ」を通じた食料品の配送を、プライム会員が無料で利用できる特典にしました。以前は、同サービスには月額14.99ドルの追加料金がかかりました。Amazonによると、同サービスは2020年1月時点でアメリカ国内の2,000以上の都市や町で利用できるそうです。

新型コロナウイルス終息後、食料品のオンライン販売どうなる?

オンライン食料品市場の見通しは、これまでになく有望なものとなっています。新型コロナウイルスは、食料品のオンライン注文に対する消費者の認知向上と利用促進を、他の何よりも加速させました。しかし大きな問題は、事態が収束したらどうなるのかということです。

多くの人は、利便性が明らかになった今、食料品購入において、消費者はオムニチャネルのオプションをより頻繁に利用するようになると考えています。

しかし、店頭での食料品購入がすぐに消えてなくなることはないでしょう。同時に、食料品チェーンによるオムニチャネルの急速な拡大と、(明らかな)Amazonの影響力の高まりにより、広大なアメリカの食料品市場におけるeコマースの普及も、決して衰退することはありません

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360
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IAS、文脈や感情でブランド適合性を判定

5 years 6ヶ月 ago

インテグラルアドサイエンスが、ブランドセーフティーと適合性のソリューションスイート「Context Control」を提供。広告配信面のブランド適合性を、特許取得済みのセマンティック技術で解析する。2019年11月に、この技術を保有するアドマンテックスを買収していた。

デジタル広告掲載面の文脈や感情を分析し最適な広告配信を実現するブランド適合性ターゲティング機能を含む「Context Control」をリリース
https://integralads.com/jp/news/200825-context-control/
Integral Ad ScienceがADmantXを買収
https://integralads.com/jp/news/integral-ad-science-acquires-admantx/

noreply@blogger.com (Kenji)

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