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電通デジタル 馬場建至 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談(3)話はディープな分析の内容へ

5 years 4ヶ月 ago

HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。第一回のお相手は、電通デジタル社で提案型ウェブアナリスト育成講座第4期卒業生の馬場建至氏。

 

『提案型ウェブアナリスト育成講座について』をテーマに話していたのですが、話はディープな分析の内容へ。せっかくなのでほぼノーカットでお届けします。ウェブ解析に携わっている方、必見の内容となります!

 

進行役はエスファクトリー ウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICS 広報の井水朋子が務めます。

 

馬場建至(ばばたけし) 2014年 ウェブ解析士マスター取得。2016年電通デジタル入社。部門の分析スキル向上を担い、部門内の分析レポートの監修や分析の社内教育を行う。2019年提案型ウェブアナリスト育成講座四期修了。

 

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育成講座を無事に卒業された馬場さん

 

分析からのマシンガントーク

f:id:ryuka01:20200731230553p:plain井水:お二人にとって分析とは?

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain小川:当たり前だと思ったことが、数字で可視化され、しっかり言語化されるところは大事ですね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain馬場:分析には、本質的なものと先鋭的なものがあると思っています。

例えばデータの見方など、言葉自体は変わっているかもしれないけど、普遍的なものってありますよね。そういうのは卓さんの本や講座を見て、一点集中しています。他も見るんですけど、音楽と同じで、最終的には卓さんのところに帰ってきます。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainデータから気づきを発見して、改善するっていうのは、10年前もやっていたし、10年後もやっているんだなっていう気がしますね。ツールとかは変わっていくかもしれませんけど。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain一方で、先鋭的なものもキャッチアップするようにしています。

例えばITP問題でこれからcookieベースのアナリティクスツールが使えないとか分析の精度が落ちていくだったり、AIを使ったターゲティングも、じわじわと現実化されつつありますよね。

 

こういった先鋭的なツールや最先端の情報は、今、私が会社の所属している部門でグループを横断したユニットでキャッチアップするようにしています。

 

「アナリティクスユニット」という名前なんですけど、アナリティクスに興味がある人やアナリティクスに強い人が集まった約30人で構成されたチームがあるんです。

 

ダッシュボードに強い人がいたりとか、GAに詳しい人、タグマネに詳しい人、AAに詳しい人、ECに強い人、データベースに強い人とか詳しい人など、たくさんいるんですね。

 

slackでいろんな情報を流してくれるので、情報のキャッチアップはそこでするようにしています。逆にボクの方でも、アナリティクスにまつわる情報をキャッチアップして、ユニットのみんなに情報をシェアするようにしています。

 

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain情報の取捨選択は大事だよね。例えばAIの情報も9割くらいは自分の本業に生きないじゃないですか。情報が入りすぎると、焦る感じになりますよね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainそうなんです、それが人生相談をした頃の私ですね(笑) いろんな情報が入ってきて、(私どうしよう)となっていましたね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain自分に役立つかどうかっていう軸は大事だよね。あとは、手を動かせるものについては、自分で手を動かすといいんだよね。例えばデータポータルなら自分で使ってみて、これは使えるな・使えないって。そうすることで、自分にとって生きた情報になるので。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain卓さんのSNSでみたんですが、Google Tag Managerの実装あったじゃないですか。アンケートを出して、GAでとれちゃうやつ。これ楽そうですわーという投稿の後、すぐにご自分でやって出しちゃって。

 

 

 

小川:夜22時くらいにand,aさんが公開されたnoteの記事をみて、おもしれーなーと思って、時間があるからやってみて、30分後には実装していましたね。

 

note.com

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain「もうやってる!」って驚きましたね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain楽しいし、やっておきたいなーって思ったからね(笑)

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain楽しいって思える感覚がすごいなって思います。

そういえば、次回提案型の講座っていつですか?

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain今5期生が5-9月で開催しているんで、6期生は10月から始まる予定です。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainこの間、提案型ウェブアナリスト育成の講座を話していると、受けたいっていう人がいましたね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainありがとうございます。馬場さんと同期のMさんも社内で薦めてくれて、その会社から一名、5期生として来ていますね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainやっぱり提案型というだけあって、提案の幅が拡がりますからね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainみんなやり方が違って、みんないいというスタイルなので、私自身学ぶところがありますね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainコンセプトダイアグラムもだいぶん身についたかなっていう感じがします。あとは15個のレポートもよかったですね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain知るか知らないかっていうのは、結構あるからね。私も自分の分析の型があるので、みなさんのレポートを見るとこういうのもありなんだなって思いますね。

他の人のレポートを見る機会ってなかなかないし、それが自分よりもできる人のレポートとなると、さらに見る機会が少ないからね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain例えば、詳細ページのCV数・CV率みたいなところは、PCとスマホで見たりするんですけど、詳細ページを何回見たらCV率って変わるんだっけというのは、やり方を学べてよかったですね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain詳細ページを2個見た人・5個見た人・10個見た人で、CV率はどれくらい変わるんだっけというヤツですね。基本は上がるんだけど、どこが境目だったかを確認して、そうすることでレコメンドを実装する理由づけにもなりますね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainコホート分析を入れるレポートは結構あるけど、ちゃんとにわかってやっている人は少ないと思いますね。6月にやった施策と7月にやった施策は、残存率が違うんですよとか。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain15個のレポートに入っていたヤツね。コホート分析って典型だと思うけど、あれをみても施策が出てこないんですよね。残存率が先週いくつで、今週いくつだったという数値だけみると、あとは例の「業界の平均を教えてください」ってなっちゃうんですよね。(笑)

 

馬場さんが話したとおり、集客施策によって残存率が変わるか、月によって変わるか、見たページによって変わるかというのがあると、次の施策に活かしやすくなりますね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainフォームの1つ前のページを見るとかも勉強になりましたね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainあれ私も好きですね(笑)

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain分析としては、キラーパスじゃないですか。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainBtoBの場合は特にね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainフォームの前のページは、それを見てコンバージョンしたくなった人たちだから、そこを見ればいいんじゃないっていうのは刺さりましたね。

 

あとは、GAはマクロ的なものしかみれないので、ユーザーエクスプローラーはミクロ的に見られるのがいいですよね。講座ではセッション1は切っていいとか、10とか20の人を見ようというのが刺さりました

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain最近、他の方に分析をお願いすることがあって、その人が行っていていいなぁと思ったのが、5人くらいにインタビューしているんですよね。例えば注文住宅に興味がある人っていうのでソーシャルで集めちゃて、まずはオンラインのフォームで答えてもらうんですよね。

 

それで20分くらい電話して、データから見えづらいところ、例えばさっきのキラーパスのところだと、その理由を聞いちゃう。データでは、なんでキラーパスかという部分までは見えてこないので、そういう定性的なものを取り入れてもいいんじゃないかと思いますね。ユーザーの気持ちまで聞くという意味で。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain特に定量に興味がないクライアントさんだと、刺さると思うんですよね。数字の羅列の資料を嫌がる人もいるので、そういう人は定性がいいですね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain分析自体は定量でも定性でも、どちらでも良いかなと。大切なのは1つでも多くのインサイト(知見)を得て、それを分かりやすく伝える事かなと。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainレポートに定量で書くと怒られちゃうんだよーという話もあるので、そういった場合、見た目はデザイナー的な資料にして、メモ機能のところにデータを入れたら?という話をしていますね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain講座でもそういう資料を作っている人がいましたね。皆さんの個性が出るところでもありますね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainあとは、広告ってどういう風に評価すればイイんだろうっていうのが、代理店に降りてくることがあるわけですよ。そういう場合はアトリビューション分析が好まれますよね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain自分たちの効果を少しでも上乗せできるからね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainお客さんから、コンバージョンに結びつかなかった広告をどう評価して、どう上司に報告すればいいんだろうという話がくることがありますね。

講座では、アトリビューション分析は「最初の流入元」だけを見ていれば問題ないと思うよ。3回目でコンバージョンした人がいたとして、途中の2回目にリスティングをあてようとしても、そういうことができるわけじゃないじゃない。

それなら、最初と最後でいいんじゃない、という話はすごく勉強になりました。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainポイントは2つあって、施策が打てないっていうのが一つと、あとはユーザーが最初と最後くらいしか覚えていないというのもありますからね。最初ってまだ潜在層だから大事だけど、2回目、3回目って覚えてないですよね。

 

最後は上司に確認してお問合せフォームを入力するだけなので、CV時の訪問はページを見ないことも多い。コンバージョンに貢献したコンテンツは何かって見たときに、セッションだけではわからないですね。そのためにもユーザーエクスプローラーを見ておくといいですよね。

 

また、コンバージョン後の動きも見るようにしていますね。例えばECサイトで購入した後に詳細やFAQを見ている人は、とりあえず購入したんだけど、いつ届くんだっけとか、なにか不安に思っていることがあるかもしれないと考えられますね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainそれも講座でおっしゃっていましたよね。実はコンバージョンした後のほうがユーザーは訪問して、調べているんだよって。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainユーザーに不安があるなら、コンバージョンする前に解決できたほうがいいじゃない。

 

レポートをセッションで見ていると、コンバージョンした後に色々みていたとしても、その内容がコンバージョンに貢献しているように見えてしまう。そういう点では分析は誤った判断をしがちですよね。

 

さいごに

 

f:id:ryuka01:20200731230553p:plainお二人の話を聞いているだけで勉強になります。正直なところもっと聞いていたいのがすでに1時間半近くたってしまったので、そろそろまとめに入らせていただきます。

馬場さんが提案型ウェブアナリスト育成講座を薦めるとしたら、どんな人ですか。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain私みたいに、自分の型がないという人やウェブ解析士のマスターを取るような人に薦めたいですね。ウェブ解析士マスターも教えられるようになるので、それもいいですけど、卓さんの講座では、提案力や分析力を磨いて、自分の型をしっかり学べる場だと思います。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainウェブアナリティクスに取り組んでいる方で、他に相談出来る人が社内にいない、あるいは、「さらなる実践的な知見を求めたい人にオススメしたいです。

私だけではなく同期の皆さんからも学べることが多いかなと。私自身も教える側ではありますが、毎回たくさんの学びをいただいております


f:id:ryuka01:20200731230553p:plain本日はありがとうございました。

 

▽井水よりコメント

分析の第一線で活躍している二人の会話は、近くで聞いているだけでとても刺激的で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。社内で分析の話ができる相手がいない方も多いかと思いますが、そんな方にもぜひ聞いてもらいたいです。



▽次回、6期生(2020年10月~2021年2月)の募集が来週より開始いたします!

happyanalytics.co.jp

2020年8~9月のセミナー

5 years 4ヶ月 ago

こんにちは。HAPPY ANALYTICS広報担当の井水朋子です。

小川の直近の活動をお知らせさせていただきます。

※2020年8月4日時点の情報です。 詳細はリンク先をご確認の上、お申込みください。

(時系列)

■1.「コンバージョンを上げるWebデザイン改善集」 出版記念オンラインリレーセミナー Vol.04 データを活用したWeb改善セミナー

監修した本の出版記念セミナーに、ゲスト出演します。

イベント名 「コンバージョンを上げるWebデザイン改善集」
出版記念オンラインリレーセミナー Vol.04
~データを活用したWeb改善セミナー~
日時 8月 7日 (水曜日)
時間 19:30~21:30
場所 オンライン
費用 無料
主催 株式会社 へノブファクトリー
ステータス 満席

conversion04.peatix.com

 

 

■2.Markezine Academy「Googleアナリティクス実践講座~基本操作編」

これまでオフラインで1日で行っていた講演を、オンラインで2日に分けて行います。こちらはGoogle アナリティクスの基本操作や用語学ぶ基礎編となります。

分析改善編は9月 8日 (火曜日)

イベント名 Markezine Academy
「Googleアナリティクス実践講座~基本操作編」
日時 8月 20日 (木曜日)
時間 13:00~16:00
場所 オンライン
費用 59,400円
主催 株式会社翔泳社
ステータス 受付中

event.shoeisha.jp

 

 

■3.【1日で学ぶ実践webマーケティング実務】Googleアナリティクス徹底活用ワークショップ

かなり盛り沢山な内容でお送りする1日集中コース。Googleアナリティクスの基礎から改善、ソーシャルメディア分析まで。

オンライン版とオフライン版、両方ありますのでお好みの方で!

 

イベント名

【1日で学ぶ実践webマーケティング実務】
Googleアナリティクス徹底活用ワークショップ

日時 9月 1日 (火曜日)
時間 9:30~17:00
場所 株式会社セミナーインフォ内
MAP https://www.seminar-info.jp/entry/pages/access2
費用 60,000円
主催 株式会社セミナーインフォ
ステータス 受付中

seminar-info.jp

 

 

■4.Japan マーケティング Week 夏セミナー プログラム ウェブサイトのPDCAは回せていますか?データから改善案を考える方法

東京ビッグサイトで行われる大規模イベント内で行われるセミナープログラムです。社内で分析や改善を実現するための重要なポイントを1時間でお話しいたします。

イベント名 Japan マーケティング Week 夏セミナー プログラム
ウェブサイトのPDCAは回せていますか?データから改善案を考える方法
日時 9月 3日(木曜日)
時間 10:00-11:00
場所 東京ビッグサイト 南展示棟
MAP https://www.sp-world.jp/ja-jp/visit/access.html
費用 5,000円
主催 リードエグジビションジャパン(株)
ステータス 受付中

www.sp-world.jp

 

■5.Japan マーケティング Week 夏セミナー プログラム ウェブサイトのPDCAは回せていますか?データから改善案を考える方法

インテックス大阪内で行われる大規模イベント内で行われるセミナープログラムです。内容は「4」と同様になります。

イベント名 Japan マーケティング Week 夏セミナー プログラム
ウェブサイトのPDCAは回せていますか?データから改善案を考える方法
日時 9月 11日(金曜日)
時間 12:20-13:20
場所 インテックス大阪
MAP https://www.sp-world-kansai.jp/ja-jp/visit/access.html
費用 5,000円
主催 リードエグジビションジャパン(株)
ステータス 受付中

www.sp-world-kansai.jp

 

■6.第21回 無料 解析相談&アナログゲーム大会

半日かけて、無料の解析相談&アナログゲーム大会を行います。初めての方でもお気軽にご参加ください。

イベント名 第21回 無料 解析相談&アナログゲーム大会
タグ 無料,ゲーム,
日時 9月 5日 (土曜日)
時間 10:00~18:00
場所 東京都中央区銀座1-19-12 銀座グラスゲート2F スペース銀座 ※舘田珈琲焙煎所の2階
MAP https://www.space-ginza.jp/#section-52
費用 無料
主催 株式会社HAPPY ANALYTICS
ステータス 受付中、下記リンクよりお申込みください

www.facebook.com

 

■7.宣伝会議:Googleアナリティクスを活用したWeb改善講座

今のところ会場での実施となります。 万が一変更の場合は、実施1週間前までを目途に申込者様へご連絡がいくそうです。清水誠さんと一緒に行っている、Googleアナリティクス×コンセプトダイアグラムの講座となります。

イベント名 宣伝会議:Googleアナリティクスを活用したWeb改善講座
日時 9月 7日 (月曜日)
時間 10:00~14:00
場所 宣伝会議セミナールーム(新青山東急ビル 8 階)予定
費用 42,900円
主催 株式会社宣伝会議
ステータス 受付中、下記リンクよりお申込みください

www.sendenkaigi.com

 

■8. Markezine Academy「Googleアナリティクス実践講座~分析改善編」

8/20基本操作編の続きです。分析や改善案の考え方を紹介します。片方だけ受講することも可能です。

イベント名 Markezine Academy「Googleアナリティクス実践講座~分析改善編」
日時 9月 8日 (火曜日)
時間 13:00~16:00
場所 オンライン
費用 59,400円
主催 株式会社翔泳社
ステータス 受付中

event.shoeisha.jp

 

 

■9.【講演】宣伝会議:Googleアナリティクスを活用した分析・改善提案・レポート作成手法@札幌教室

3/16延期分です。札幌での開催となります。無事に開催になれば良いですね。

イベント名 【講演】宣伝会議:Googleアナリティクスを活用した分析・改善提案・レポート作成手法@札幌教室
タグ 宣伝会議,札幌,アナリティクス,
日時 9月 28日 (月曜日)
時間 14:30~18:00
場所 宣伝会議 北海道本部
MAP https://www.sendenkaigi.com/class/venue-list/map-sapporo.php
定員 30名
費用 42,900円
主催 株式会社宣伝会議
ステータス 受付中、下記リンク「札幌教室」よりお申込みください

www.sendenkaigi.com

創業202年の「榮太樓總本鋪」が本店をリニューアル。ECにも力を入れる老舗のスイーツを日本橋で味わう | 忙しすぎて疲れているあなた。ちょっとしたECの小ネタでブレイクタイム

5 years 4ヶ月 ago
榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)の日本橋本店が8月1日、リニューアルオープン。「にほんばしえいたろう」「あめやえいたろう」「東京ピーセン」「からだにえいたろう」 など5ブランドの商品が勢揃い。喫茶コーナーも併設。

全国の甘味好きのみなさんにお伝えしたいことがあります。文政元年創業の菓子の老舗・榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)の日本橋本店が8月1日、リニューアルオープンしました。

榮太樓と言えば缶に入った「榮太樓飴」が有名ですが、現在は「榮太樓總本鋪」だけでなく「にほんばしえいたろう」「Ameya Eitaro(あめやえいたろう)」「東京ピーセン」「からだにえいたろう」という5ブランドで展開。リニューアルした日本橋本店では、これら5つのブランドの商品を購入できるだけでなく、できたての甘味をその場で味わえるのです!

観光名所としての新店舗

日本橋エリアは近年、大型商業施設のオープンが続いていますが、伝統ある企業や商店が多いエリアでもあります。榮太樓總本鋪の日本橋本店は、地下鉄三越前駅からすぐの場所。新しい店内は江戸の長屋をイメージしたデザインで、日本橋エリアの新しい観光名所をめざしているそうです。

1818年に創業しておよそ50年後、この地にお店を構えた地べたこの石がです。観光でいらしたお客さまが気軽に立ち寄れる場所を作ろうというのが今回のリニューアルのコンセプトです。(榮太樓總本鋪 細田真也氏)

榮太樓總本鋪 取締役の細田真也氏
榮太樓總本鋪 取締役の細田真也氏と創業の地(左下)
店内
天井の装飾が長屋の屋根のようになっています。写真は販売コーナー。左手奥に喫茶コーナー「Nihonbashi E-chaya」があります
江戸時代の看板
江戸時代の看板も飾られています。左から櫛屋、飴屋、眼鏡屋の看板。飴屋は榮太樓のものではないそうです。江戸時代にも眼鏡屋さんってあったんですね……

もちろんECも運営中

長い長い歴史を持つ榮太樓も2009年からECを実施。現在は楽天市場Yahoo!ショッピング自社公式サイトの3サイトを運営しています。

水ようかん
売れ筋商品は水ようかんだそうです。今の季節、良いですよね〜

榮太樓總本鋪はECにも力を入れており、WEBマーケティング部の EC課がECビジネスを展開。3月26日には自社公式サイトの「榮太樓公式オンラインストア」をリニューアルしました。

5ブランドそれぞれで運営していた公式ECサイトを1つのECサイトに集約。それぞれのブランド製品を1つのECサイトで購入できるようにしました。

榮太樓總本鋪 WEBマーケティング部 EC課の武石礼子氏(左)と、鈴木菜の花氏(右)
ECサイトを担当する榮太樓總本鋪 WEBマーケティング部 EC課の武石礼子氏(左)と、鈴木菜の花氏(右)

きんつば! そして美味しいお茶!

さて、喫茶コーナーで実食です。榮太郎と言えば丸い「きんつば(金鍔)」が開業当時からの名物商品。「きんつば」というのは薄い皮であんこを包んで焼いたお菓子のこと。刀の鍔(つば)と形が似ていることからこう呼ばれるようになったそうです。「きんつば」を美味しいお茶と一緒にいただけるお店って珍しくないですか? 私は初めてです。しかもほんのり温かいなんて!

きんつば
焼きたて名大金鍔(270円)と狭山茶(350円) 。程よい甘さでいくつでも食べられそうなきんつばでした。お茶は砂時計の砂が全部落ちたら飲み頃。良い香りでした〜
オープンキッチン
職人さんが作業するオープンキッチン。鉄板の上できんつばが温められています

スタッフのおすすめは「あんみつパフェ」。上にかける甘いソースを「梅ぼ志あめ」「黒あめ」「あまおうあめ」「蜂蜜れもんあめ」の4種類から選べます。ソフトクリームが滅茶苦茶美味しかったです。ソフトクリーム単体の販売もあります(350円)。

あんみつパフェ
あんみつパフェ(450円)。ソースは「あまおうあめ」をチョイス。飴が添えられています。アイスコーヒー(ラージ/350円)は、甘味に合うようにキリっとビター
豆大福
豆大福(280円)もいただいてしまいました。豆がぎっしり入っていて、皮が薄くて柔らかいこと……。「楊枝を添えていますが、江戸のお菓子は手づかみでパクッと食べられるのが良いんです」(細田氏)ということですので、手づかみでパクッと美味しくいただきました

この他にもメゾンカイザーのパンを使った「あんバタートースト」や、山本海苔やだしの「にんべん」といった、日本橋の老舗同士がコラボした「繁盛団子」など、気になるメニューがまだまだありました。お近くに行った際は歴史に思いをはせつつ、伝統の味をぜひお楽しみください!

※価格はすべて税別です

榮太樓本店・店舗情報

所在地:東京都中央区日本橋1-2-5
アクセス:東京メトロ銀座線・東西線日本橋駅 B9出口 徒歩2分
営業時間:月~金(物販:10時~17時/喫茶:8時~17時)、土(物販:10時~17時/喫茶:10時~17時)
※営業時間については公式ツイッターも参照のこと

内山 美枝子
内山 美枝子

電通デジタル 馬場建至 × HAPPY ANALYTICS 小川卓 対談(2)提案型ウェブアナリスト育成講座について

5 years 4ヶ月 ago

HAPPY ANALYTICSの小川卓対談企画。第一回のお相手は、電通デジタル社で提案型ウェブアナリスト育成講座第4期卒業生の馬場建至氏。

 

1つ目のテーマ『ウィズコロナの働き方』に引き続き、2つ目のテーマは『提案型ウェブアナリスト育成講座について』。提案型ウェブアナリスト育成講座は実際のところどんな講座なのか。第一線で分析に従事する二人の対話から、今後どんなスキルが求められ、どんなスキルアップをすべきなのかを探ります。

 

進行役はエスファクトリー社のウェブディレクター兼HAPPY ANALYTICSの広報の井水朋子が務めます。

 

馬場建至(ばばたけし) 2014年 ウェブ解析士マスター取得。2016年電通デジタル入社。部門の分析スキル向上を担い、部門内の分析レポートの監修や分析の社内教育を行う。2019年提案型ウェブアナリスト育成講座四期修了。

 

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育成講座での改善提案レポートプレゼン中の馬場さん

 

馬場さんの社内での役割とスキル

f:id:ryuka01:20200731230553p:plain井水:馬場さんはどんなことを会社から求められているんですか?

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain馬場:電通デジタルでは、アナリティクス領域を活性化させることを求められています。

活性化っていうとすごく壮大に聞こえるかもしれませんが、要は1人でも多くのマーケターやサイト分析できる人を増やすことに従事しています。もう少し言うと「アナリティクス領域の底上げ」「定量的観点からの提案を増やす」みたいなことですね。 

それからこれはハッピーアナリティクスさんと似ているというか、小川さんがいるからこそ思うのは、アナリティクスを使って一人でも多くの人を幸せにすることを心がけています。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain小川:実際社内ではどんなことをしているんですか?

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain勉強会のほかに、分析レポートの監修もしています。あと、最近では、小川さんの講座でも触れた、分析レポートの前の、KPI設定の重要性やPDCAについても啓蒙しています。

 

 

焼肉屋にて

f:id:ryuka01:20200731230553p:plain提案型ウェブアナリスト育成講座を知ったきっかけは何ですか?

 

提案型ウェブアナリスト育成講座 小川卓が主催し、講師を務める少人数・対面式の講座。全10回からなり、ビジネス貢献に必要な5つの力(設計・仮説・分析・施策・提案)を身に着ける。卒業生同士のコミュニティも活発で、分析の現場で活躍する人材が集っている。

 

happyanalytics.co.jp

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain私、実は卓さんに人生相談したんですよ。

 

f:id:ryuka01:20200731230553p:plainえっ!?

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainそれまで卓さんとは一回か二回、会合でお話ししたくらいで対面で話したことはなかったんですが、私がその頃ちょうどこの先の人生に悩んでて、前厄もあり(一同笑)

断られるの承知で、Facebookでちょっと悩み聞いてくれませんかってダイレクトメールしたら、すぐに返事きて。秘書の工藤さんがランチの予約をしてくれて、で、新橋で焼肉おごってもらいました(笑)

 

f:id:ryuka01:20200731230553p:plainえっ!?

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainちょうどこの建物の向こう側かな(笑)

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainその時に色々人生相談して、その時点では提案型募集していたのすでに知ってたんですよ。それで卓さんに会ったら尚更行きたくなって。ランチのあと会社に戻ってすぐに部長にいきたい!って言いました。

 

 

受講した理由


f:id:ryuka01:20200731225643p:plain行きたかった理由は自分のスキルアップも目的ですが、私が率先して行くことで卓さんの知識を習得して会社のチームや部署に還元できると思ったんですよね。部署のアナリティクス領域の活性化につながるんじゃないかなと。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain馬場さんは当時もウェブ解析士マスターで詳しかったんだよね。

(編集注:一般社団法人ウェブ解析士協会が提供する上位の資格で、ウェブ解析士を指導できる)

 

www.waca.associates

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainそうですね。確かにウェブ解析士マスターだったので、概念的なことは身についていたし、ウェブ解析士の型も学べたんですけど、現場で身につく型がもっとほしかったんですよね。

自分の型がなかったんだと思います。だから、レポートや提案の依頼がきたら、その度に一から作り直さないといけないのがきつかったですね。

クオリティーのムラという意味でもストレスを感じていたので、それを改善できるんじゃないかなと思ったのがきかっけですね。

 

f:id:ryuka01:20200731230553p:plainウェブ解析士の資格を取得したのはいつですか?

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain10年くらい前ですね。2010年とか。当時は楽天のディレクターで、メルマガでPDCAをまわしていましたね。ディレクターは調整役という側面が強くて、何か専門的なスキルで自分にエッジをかけたいという想いがふくらんできました。

 あとは、もともと教師になりたい、人に教えたいという気持ちがあったので、当時分析を教えていた卓さんみたいになりたいと思っていて、それでウェブ解析士をとりました。

 

講座の動画を書き起こして、自分のものにしています

f:id:ryuka01:20200731230553p:plain講座はどうでしたか?

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainよかったですよ。提案の幅が増えたし、いろんな人の提案を見れたのもよかったですね。あとは、卓さんの提案型ウェブアナリスト育成講座の卒業生だというと、社内も社外も食いつきもよかったですね。仕事も確実に増えました。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainそういえば、他の卒業生も営業資料に入れていたのを見たことがあります。奥さんの友達の会社に提案に卒業生が行ったらしく、その友達からうちの奥さんに「これ旦那さんじゃない?」ってLINEでメッセージ来たという(笑)

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain昨日の社内勉強会はGoogleアナリティクス上級編だったんですけど、講座の準備のために、2週間くらい前から卓さんの講座の動画を見返して復習しましたね。

人から見たら気持ち悪いって言われるかもしれませんけど、動画の内容を自分で書き出して、自分のものにしています。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain憑依するみたいなヤツね(一同笑)でも、それは私もウェブ解析士マスターをとった時にやりましたよ。その型を入れないといけないからね。1.25倍速で聞きながら、文字起こしました。なかなか大変ですよね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainそうですねー。でもそれをしっかり取り入れたいなーと思ったので。社内では馬場式と言ってますが、小川式と言っても過言ではないですね。

 

f:id:ryuka01:20200731230553p:plain四期生ってどうでした?

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainもちろん123期素晴らしい先輩がいますが、私は4期でよかったと思います。4期みんな仲良いんですよ。未だにLINEとかしてますよ。

講座中はみんな忙しいのに、一生懸命勉強してたと思います。今だから思うのはもう一回集まって一緒に勉強したいですね。めちゃくちゃ良いチームになるんじゃないですかね。私一人の力はたいしたことないですが。

 

 

社内に馬場式を浸透させて、業種別の型も作っていきたい

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain自分のキャリアに満足していますか?

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain私は教える側につきたいですね。ハッピーアナリティクスが好きすぎて、ハッピーアナリティクスの名刺をとりたいって思ったりしますけど(一同笑)

卓さんの講座の動画を文字起こしして、そのままだとパクリになるので、15個のレポートを自分でやってみるんですよ。自分なりに追加して、それを何回か繰り返すんです。

ランディングページをみたときに、流入元で分けるんだよという手法を教えてもらうとしたら、それに追加してデバイス別を入れていく。そうやってオリジナリティを出しています。

 

f:id:ryuka01:20200731230553p:plain馬場式は社内に浸透していますか?

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain浸透している部分もあればこれから浸透させないといけない部分がありますよね。

あとは分析で業種別の型を作りたいっていうのはありますね。例えばECの分析で重要なポイントがあって、ある程度型を作っておけば、また新たにECの依頼が来た時に、その型をベースにできるというのはあります。そこからクライアントや自分のオリジナリティを出していくというのはありますね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainそれはできそうですね。大変そうですけど。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainあとは、お客さんに改善の提案をさっと出せるようになりたいですね。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plainどうやって事例を増やしていくかっていうのはありますよね。

まず改善の提案をうまく出すには、自分の引き出しにどれだけ入っているかが重要になりますね。あとは、お客さんに質問された時に、いかに素早く出せるかが重要ですね。

特に会話で「このランディングページってもっとイイ改善ありませんか?」「同業他社って何やっているんですか」「直帰率は平均何%ですか?」とか聞かれたときに、いかに自信ありげに出せるかが大事だよね。私のLIVE分析でもその場で提案を出すのをやっているけど、引き出しの数が大事になってくるね。

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plainお客さんの前で、ウッと止まるか止まらないかは、まさに引き出しの数ですよね。たまに空っぽの時があるんで。

 

f:id:ryuka01:20200731225721p:plain私もそういうときはありますよ。そういうときに、ないものはないって言えるかどうかも大事になってくるね。

 

あとは、最近のサイトのUIってどこにいっても似たり寄ったりになっていますね。ある程度完成度が高いところの依頼がくるので。そういう時にも使える改善の引き出しは持っておきたいですね。講座でもありましたが、普段からストックしておくっていうのが大事ですよね。

 

そういえば先月、改善案の引き出しを増やすためのサイトをリリースいたしました!

happyanalytics.co.jp

 

f:id:ryuka01:20200731225643p:plain楽しみですね~

(編集部注:インタビュー当時はまだ未リリースでした)




「話はディープな分析の内容へ」に続く >

※8/5公開予定 

コカ・コーラがラベルレス製品をEC限定展開、生活様式変化の家庭内消費拡大に対応

5 years 4ヶ月 ago

コカ・コーラシステムは8月3日から、ペットボトル本体からフィルムを剥がしたラベルレス製品のEC限定展開を始めた。

「綾鷹」「爽健美茶」「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」のラベルレス製品を「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などのネット通販チャネル限定製品として提供する

製品容器からラベルをなくすと、ラベルを剥がす手間がなくなり、リサイクルのための分別も簡単に行える。新たなラベルレス製品の提供で、新しい生活様式の変化に伴う家庭内需要の増加に対応する。

3ブランドのラベルレス製品はオンラインでのケース販売限定。通常ラベルに記載している原材料名などの法定表示は外装段ボールに記載することで、ラベルを付けずにに販売することを可能にした。ラベルレス製品はケース購入の多いネット通販での需要に適した製品となっている。

コカ・コーラシステムは8月3日から、ペットボトル本体からフィルムを剥がしたラベルレス製品のEC限定展開を始めた
ラベルレス製品のEC限定展開をスタート

ラベルをなくすことで家庭における分別の手間がかからず、プラスチックごみの削減にもつながる。希望小売価格は「綾鷹」が525ミリリットル×24本入りで3336円、「爽健美茶」は500ミリリットル×24本入りで3336円、「カナダドライ ザ・タンサン・ストロング」は430ミリリットル×24本で2640円(それぞれ税別)。

コカ・コーラシステムは販売するラベルレス3製品に先駆け、「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を、2020年4月からオンラインを中心に展開している。「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」を購入した顧客からは、「ラベルを剥がす手間や分別の手間が省けるので助かる」「プラスチックごみも減らすことにつながる」といった好意的な声が数多く寄せられているという。

ネット通販を利用した「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」の購入者の約8割が、「い・ろ・は・す」ブランド製品のオンライン購入が初めてだったことから、ラベルレス製品の導入が、ネット通販チャネルにおける「い・ろ・は・す」ブランドの新規購入者の増加に貢献したと見られる。

新型コロナウイルスの影響による家庭内消費の増加に伴い、ネット通販におけるRTD製品(Ready To Drink:容器入り飲料)の販売は増加傾向にある。コカ・コーラシステムは、今後も販売チャネルごとの特性を踏まえつつ、生活様式の変化に伴う消費行動の変化や新たな消費者ニーズに迅速に対応していく。

石居 岳
石居 岳

メルマガが読まれない理由ランキング:3位「内容がつまらない」、2位「情報が役に立たない」、1位は……?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

5 years 4ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2020年7月27日〜8月2日のニュース
ネッ担まとめ

出せば反応があるメルマガ。コロナの影響でどの事業者からも配信頻度が増えています。その中で生き残れるように頻度や内容の見直しをしましょう。

C向けもB向けもメールは大事な武器。でも使いすぎに注意を

最も読まれるメディアはEメールで77%、2位はLINEで46%、3位はTwitterで23% | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7877

まとめると、

  • オレンジスピリッツの調査によると、最も読まれるメディア1位は「Eメール」(77.8%)、2位は「LINE」(46.1%)、3位は「Twitter」(23.4%)
  • メルマガを読むか読まないかを決める要素で多かったのは「件名」(61.9%)、「発行者名」(48.2%)
  • メルマガを読まなくなったきっかけは「配信頻度が多過ぎる」(55.4%)。次いで「情報が役に立たない」(40.9%)、「内容がつまらない」(34.9%)
メルマガを読まなくなったきっかけは「配信頻度が多過ぎる」が55.4%と最も高い。次いで「情報が役に立たない」が40.9%、「内容がつまらない」が34.9%
Q:どんなメールマガジンを読まなくなりましたか?(上位2つまで/複数選択可)
https://note.com/os070601/n/n189fa1c286f5より編集部でキャプチャ

会社や店からのお知らせをどのようなメディアで受け取っているかの聞いたところ、Eメールが88.4%と最多。LINEの53.8%やTwitterの22.5%などのSNSを大きく上回った。オレンジスピリッツは、「企業からの情報の受け取りやすさではSNSが普及した現在でもEメールが最も適していると言える」としている。

ECを利用するならメールアドレスが必要なので必然的にメールの利用率が上がるのかもしれませんが、LINEよりも30%も多いとはちょっと意外でした。件名と発行者は重要ですよね。お得なのか、新商品なのか、予約なのかなど、瞬間的にわかる件名が良いです。送信者=誰からのメールなのかということなので、知っている相手からのメールなら開封するということでしょう。

解除の理由も納得です。毎日クーポンを配られても買わないですし、自分が欲しくない情報が来ても見ないですよね。配信先をセグメントして、その人が見たい情報を知りたいタイミングで送ることが重要ですね。

メルマガ送信率149%増加/営業メールへの返信率は24%低下[HubSpotグローバル調査] | SalesZine
https://saleszine.jp/news/detail/1731

まとめると、

  • HubSpotの調査では、2020年1月~3月期と4月~6月期の比較で、日本のメール送信率は149%増と増加率が世界最多だった
  • ビジネスチャットによる問い合わせのボリュームもグローバルで31%増えている
  • 営業担当者から顧客へ送付するメールもグローバルで44%増加したが、返信率は24%減だった

オンラインコミュニケーションが活性化することで、オンラインで見つけてもらったあとに、見込み客を適切にフォローする仕組みの構築が必要となります。マーケティングが有益な情報をメールで送り自社サービスや製品をよく理解してもらう。そして、適切なタイミングで営業がフォローアップできなければなりません。そのひとつの手段として企業サイトにチャットを導入したり、TwitterやFacebookなどのSNSの運営に力を入れたりするのも良いかもしれません

こちらも冒頭の調査と同じような結果になっていますね。メールをたくさん送って返信率が下がっているということは、役に立たない情報を送っているのか頻度が多すぎるかなのでしょう。メールは数ではなく質ということを意識しておくと良さそうです。

チラ見せした個性への反応が次のネタを生む 毎日メルマガ歴6年の運営堂森野さんに聞く「伝え続ける」コツ | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8050

まとめると、

  • 「企業が伝えたいこと」と「お客様が知りたいこと」は異なる
  • お客様からいただくお問い合わせを活かしてコンテンツを作ると知りたい内容になる
  • 企業でメールマーケティングを行う場合はコミュニケーション能力が高い人が担当者になると良い

コロナ禍でECが盛り上がっていますが、競争も激しくなったということです。そうした状況下で、忘れられないECになるためには、作業として回すのではなく、個性やネタ、接客のうまさなどが求められます。これを機に、メルマガをおもしろくするために、ルーチンワークになっている作業を見直すといったことが起きると良いですよね。

会社の中で毎週〇曜日にメールを出すと決まっていても、お客さんにはまったく関係ないことです。締め切りに追われて書いたメールを出すぐらいなら、伝えたいことがある時に不定期に出した方が良いですよね。となると、伝えたいことを見つけることが最優先。それはお問い合わせだったり、出荷状況だったり、世の中の状況を見ていないとつかめません。コロナの影響でメールの量が増えているからこそ、質を上げる努力をしていきましょう。

外出派と自粛派、二極化しそうな世の中に対応しましょう

コロナ禍での「当社コンサル状況」まとめ&今後の見通し予測 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/200730covid-192nd/

まとめると、

  • 食品、家具やホーム雑貨は好調。クラフト系・楽器などは落ち着いてきた。ファッション関連は戻りつつある
  • 母の日、父の日は伸びたものの、新学期、イベント、外出需要は激減
  • 新規参入の増加によりEC市場内の競争が激化した。しばらくの間は「積極的に外出する人」と「外出を控えて引き続き自粛する人」に二極化

外出志向の人に巣ごもり需要をアピールしても効果はないでしょうし、逆もまた然りです。例えば、同じ焼き鳥だったとしても、「おうち居酒屋で地鶏の本格焼き鳥」と「青空の下で!地鶏串のBBQ」どちらをメインにアピールするのかは、客層やその商品をどう見立てるかによって変わってきます。これからどんなものが売れるのかを考える際に、新型コロナに関する考え方やそれに伴う行動からニーズやウォンツを想像すると、ヒントになります。

第二波も気になりますがECは引き続き伸びる傾向のようです。注意すべきは、今までと同じ商品でも行動が変わっているので相手を想像しないといけないという点。自分たちが想像もしないニーズがあるので、お客さんに聞いてみたりGoogleトレンドで調べてみたり、TVの情報番組を見ておくと良いでしょう。とにかく変化に対して敏感に。

EC全般

Shopifyを日本上陸当初から活用しビジネス拡大 BODYBOSSに聞くShopifyアプリ活用術 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8090

Shopifyアプリはたくさんあるのでどれを使ったら良いのかわからないですよね。すでに使っている人の情報はとても助かります。

ヤマト、“ネコ耳段ボール”全国発売 カラーは白と黒 並べるとしっぽがハートに | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/28/news133.html

これは良い!「今後は季節ごとに異なるデザインのものも販売する予定」なので期待。

コロナ禍で主要アパレルの在庫月数最大2.5倍増 EC伸ばすも実店舗分カバーに至らず/フルカイテン調査 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8152

大手で在庫が増えているとなると、他のアパレルでも同じことが起きていそうです。三陽商会の13.93という在庫月数は信じられないレベルです。

こんなCTAが効果を出してきた!ターゲットの関心をガシ掴むノウハウとは | ASUE
https://asue.jp/blog/?p=14023

10年教えてわかった、あなたのランディングページがコンバージョンしない5つの理由 | キーワードマーケティング
https://www.kwm.co.jp/blog/improvement-for-landing-page/

CTAっぽいボタンやページを作ることを考えるとうまくいきません。見る人のことを考えて。

オンライン法事・法要システム『スマート僧侶(TM)』が誰でも参加できるオンライン合同法要を施行 | ASCII.jp
https://ascii.jp/elem/000/004/021/4021423/?rss

人が集まること、移動が伴うことはオンライン化する流れ。

自社のECサイトやアプリに「PayPay」を導入できる開発者向けツール「PayPay for Developers」の提供を開始 | PayPay
https://about.paypay.ne.jp/pr/20200729/01-amp/

PayPay銀行やPayPayカード誕生。ZHDの金融を「PayPay」ブランドに統一 | Impress Watch
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1268538.html

ますますPayPay化(?)が進む世の中に。ECサイトでは使わざるを得ないでしょうね。

大量プッシュ通知はもう限界、中国ECで広がる「リアル還元型ゲーム」の狙い 連載:中国イノベーション事情 | FinTech Journal
https://www.sbbit.jp/article/fj/39311

「社会貢献や宅配といったリアルと接続したO2Oゲーム」です。これは日本でも広がるかも。

国内の通販・EC市場は2021年に13兆955億円と予測 2019年比で12.3%増/富士経済調査 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8148

経産省の調査と合わせてみておきましょう。伸び率は似ていますね。

ネット通販1回だけと思わせて「定期購入」、規制強化へ | Yahoo!ニュース(朝日新聞デジタル)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fe3ac0a700a51d2eb56efb9cafd81dc21032011

コロナでECが伸びた半面、トラブルも増加。規制強化の流れです。

今週の名言

効率化とサボることは全くの別モノです。
─ノルウェーの陸上選手 カールステン・ワーホルム氏

400mH世界歴代2位ワーホルム。「時計がゼロから始まる素晴らしさ」 | Number Web
https://number.bunshun.jp/articles/-/844412

効率化するときは必要なものまで捨ててしまわないように注意。ユーザー視点を忘れずに。

森野 誠之
森野 誠之

消費者は「サブスク」に何を求めているのか。利用者のインサイトから考える「うまくいくサブスクリプションビジネス」 | Six commerce 〜ひらめきを与えるECメディア〜

5 years 4ヶ月 ago
事業者にとってサブスクリプションビジネスの成否を分けるのは、いかに長期で継続してもらうか。決め手は「顧客体験」

「売上が伸び悩んでいるし景気も良くなりそうにない。何か新しい切り口でビジネスを始めなければ……」「これまでと違ったビジネスモデルを活用して新しい顧客を獲得し、つながりを作りたい」。そんな風に考える人々が今、注目のキーワードとして挙げているのが「サブスクリプション」です。

従来型の「定期購入」などと同じように感じますが、何が違うのでしょうか? ここではすでに登場しているさまざまなサブスクリプションサービスを中心に、サブスクビジネスを解説します。

サブスクビジネスの成否を分けるのは「顧客体験」

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2019年12月に発表した『サブスクリプション・サービスの動向整理』によると、消費者がサブスクリプションサービスを利用する理由を以下のように回答しています。

“ああああああああああああ”
「サブスクリプション・サービスの利用理由」(複数回答/n=520)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング『サブスクリプション・サービスの動向整理 2019年12月9日』より作成

サブスクリプションビジネスは、単なる買い物ではなく、「多くの商品・サービスを利用したい」「安価に利用したい」「使いたいときに利用したい」など、さまざまな消費者ニーズに対応するビジネスモデルです。

企業にとってのサブスクリプションの魅力は、なんといっても継続的な収益が期待できること。新規顧客を獲得するよりも、既存顧客のLTV(Life Time Value)を最大化していく方が低コストなため、いかに長期で継続してもらうかがサブスクリプションビジネスの成否を分けることになります。

そのためには購買履歴やサイト内での行動などの顧客のデータを有効活用し、ユーザーを飽きさせない商品の開発やサービスの改善が不可欠です。また、アプリや会員用ページで配達日や注文内容の変更を受け付けるなど、受け取りやすく続けやすい工夫や、返送や交換がスムーズにできる仕組みも必要です。

また、SNSなどインターネットを通じて顧客の意見や感想などを取り入れ、顧客満足度を上げる、つまり顧客とより深くコミュニケーションし、関係性を築く必要があることも、サブスクリプションビジネスの特徴と言えます。

“コト”と“モノ”のサブスクリプション

「サブスクリプション」が一般的な言葉になったきっかけは、動画配信や音楽配信など、手元に物理的な商品が残らない、体験型の“コト”のサブスクリプションです。

古くは貸本屋、ビデオレンタル店、レンタルレコード店というように、コンテンツを物理的にシェアする仕組みは従来からありますが、2010年代、クラウド上のデータをシェアする形式に変わり、都度課金から月額(あるいは年額)課金に変わったことで、「料金が変わらないならこれも試してみよう」という行動が生まれ、検索やサジェスト技術の進化もあり、鑑賞スタイルや楽しみ方が大きく変わりました。

コトのサブスクリプションの例

以下、“モノ”のサブスクリプションを例に、ビジネスモデルとしてのサブスクリプションサービスを、冒頭で五条回した消費者インサイトと合わせてパターン別にご紹介します。

パターン1
最初にユーザーが選んだ特定の商品を送り続けるモデル

“最初にユーザーが選んだ特定の商品を送り続けるモデルの例”
対応できる消費者インサイト:「購入・支払いの手間が省ける」「定額の支払いであり払いすぎの心配がない」

化粧品や健康食品、サプリメントなど同じ商品を、毎月継続的に送り続けるモデルです。「リピート通販」「単品通販」「定期購入」と呼ばれているパターンがこれに当てはまります。

最近では一般的になってきた家庭用のウォーターサーバーの水や、コンタクトレンズ、オムツなどもこのパターンに入ります。

パターン2
同一SKUの別商品を送るモデル

“同一SKUの別商品を送るモデルの例”
対応できる消費者インサイト: 「購入・支払いの手間が省ける」「定額の支払いであり払いすぎの心配がない」「多くの商品・サービスを利用できる」

SKU(Stock Keeping Unit/商品管理の最小単位)は同じでも、毎回内容が違う商品を送ります。「頒布会」と呼ばれていたパターンです。気に入った商品のバリエーションをコレクションできるなどの顧客体験を提供できます。

雑誌の定期購読や、1年間で完結するようにシリーズ化された食品や雑貨、毎月パーツが少しずつ送られてきて、2年間、3年間という長期間で完成させる模型などもこのパターンに入ります。

パターン3
事業者がセレクトした商品を一定の間隔で送るモデル

“事業者がセレクトした商品を一定の間隔で送るモデルの例”
対応できる消費者インサイト:「自分に合ったものを専門家が選んでくれる」

事業者側がセレクトした毎回別の商品を、単品または詰め合わせにして送るパターンです。化粧品をセットにして送るサブスクだけで複数あります。食品関連では日本酒やワイン、コーヒー、パン、惣菜、生花などがあります。

自分では選ばない商品との出会いが楽しめることや、新商品を試せるといった顧客体験を提供できます。特にお酒やワインなど趣味性の高いジャンルでは、感想を言い合うイベントを開催したりコミュニティを作ったりなど、やり方次第でサービスの幅を広げられます。

パターン4
ユーザーが選んだ商品を一定期間貸し出し、返却してもらうモデル

“ユーザーが選んだ商品を一定期間貸し出し、返却してもらうモデルの例”
対応できる消費者インサイト: 「多くの商品サービスを利用できる」「安価に利用できる」「使いたいときにだけ利用できる」「商品やサービスを気軽に試すことができる」「取り替えられる、モノを捨てたり、所有が不要」

特に昨今、若い世代の女性を中心にファッションレンタルが人気です。アプリから着たいアイテムを選び、送られてきた服を着用して返却するサービスや、スタイリストが選んだ一式を配送するサービスなどがあります。男性向けのファッションレンタルでは、スーツがワンシーズン一式借りられるサービスなどがあります。

家電やカメラ、家具のサブスクでは、自社商品を月額数千円で貸し出し、2年ごとに最新機種と交換するというサービスを始めたメーカーもあります。オフィス家具のレンタルでは、テレワークが増えてから申し込みが殺到したようです。

この他に話題のサブスクリプションと言えば車。ローンとの違いは税金や車検代が含まれていることや条件をクリアすれば違う車に乗り換えられること。「使いたいときだけ利用できる」といったニーズに対応するモデルになります。

サブスクビジネスを検討する前に押さえておきたいシステム面

こうしたサブスクリプションビジネスを始めるはそれなりに準備が必要です。決済システムはもちろんのこと、その顧客がどんなステータスにいるのかがわかる顧客管理システムも必要です。返却が必要なサービスの場合はクリーニングの工程も加わるため、商品管理が複雑になります。

また、顧客とのコミュニケーションを快適に維持するために、さまざまな工夫も必要です。例えば新規顧客と会員とでは接し方を変えなければなりませんし、同じ会員でも属性によってアップセル、クロスセルの施策は使い分ける必要があります。また、解約を防いで継続率を上げるためには、顧客の意見や要望をくみ取ることが重要です。こうしたことが実現できるシステムが必要になるということです。

サブスクリプションに求められる顧客体験を実現するには、

  1. 印象的なUX、デザインと機能性
  2. 適切なカスタマーサービス
  3. マルチチャネル戦略
  4. 購入から配送までのスムーズな取引

などが必要になります。いわゆるカスタマーエクスペリエンスの向上で、それを実現するシステムの考え方として、ヘッドレスコマース(eコマースプラットフォームからプレゼンテーションレイヤーを分離することで、コンテンツ管理、UX、およびSEOの柔軟性などを実現する考え)があげられます。

こうしたことを踏まえ、まずは自社でサブスクリプションを始めるならどんなビジネスが可能かどうか、考えてみてはいかがでしょうか。

 

この記事はGMOシステムコンサルティング株式会社が運営するオウンドメディア「Six commerce」に掲載された記事を再編集したものです。オリジナルの記事へは下記のリンクをご利用ください。

Six commerce編集部
Six commerce編集部

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リッチリザルトに使われなくても構造化データをマークアップすべき? リッチリザルト表示は1ページ目だけ? Google社員が構造化データの質問に回答

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Kenichi Suzuki

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