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売上UPの秘訣は商品の魅力を伝える「コンテンツ力」。ヒットを飛ばし続ける集英社のECサイト「ハッピープラスストア」の戦略とは

1 year 7ヶ月 ago
「ネットショップ担当者フォーラム」が2023年に初開催した、EC業界で活躍する“人”を選出する「第1回ネットショップ担当者アワード」で「ベストパーソン賞」を受賞したのは、集英社 ブランドビジネス部 部長 兼 第10編集部部長の湯田桂子氏。ECで成功し続ける秘訣をインタビューした

EC業界で活躍する“人”にフォーカスし、個人の功績や活躍を表彰する「ネットショップ担当者アワード」で、ロールモデルとなり得る人物を選出する「ベストパーソン賞」に、集英社のブランドビジネス部 部長 兼 第10編集部 部長の湯田桂子氏を選出した。「コンテンツ力」「データを活用した『届ける力』」を掛け合わせ、EC事業でヒット商品を創出し続けていることが受賞理由。湯田氏は長きにわたって集英社で複数の雑誌編集長を歴任、編集部の部長も務め、2022年12月から通販事業を担当するブランドビジネス部の部長を兼務している。EC事業でも成果を出すための、出版社ならではの独自戦略や、EC業界で求められる人物像を湯田氏に聞いた。

EC業界の“スゴい人”を表彰する「ネットショップ担当者アワード」、自薦・他薦の応募を受付中!

EC業界で活躍する人を表彰し、業界発展への貢献をめざす「ネットショップ担当者アワード」。2024年11月開催の第2回表彰にあたり、あなたの応募をお待ちしています!
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独自商品でほかのファッションECと差別化

「ここでしか買えない」付加価値を意識

集英社のECサイト「ハッピープラスストア」の売上高は堅調に推移しており、2023年5月期のEC事業売上高は前期比11.5%増の58億円。サイトリニューアル以後、「ここでしか買えない商品」を合言葉に取扱商品の方針を見直し、コラボ商品や別注商品といったオリジナル商品を強化したことが寄与している。

雑誌制作で培ってきた「読者の好みと心理をよく理解する」というノウハウを商品開発にも応用。顧客の心理を想定したオリジナル商品の開発が、「ここでしか買えない」という希少価値を生み出している。

集英社のファッションECサイト「ハッピープラスストア」
集英社のファッションECサイト「ハッピープラスストア」

どこでも買える商品だと価格競争になってしまいます。集英社は出版社でコンテンツメーカーでもあります。コンテンツを増やすという感覚で、通販事業においてもコンテンツで勝負していると思っています。(湯田氏)

集英社 ブランドビジネス部 部長 兼 第10編集部 部長 湯田桂子氏
集英社 ブランドビジネス部 部長 兼 第10編集部 部長 湯田桂子氏

おしゃれ感+体形カバー力に優れた「イーバイエクラ」が人気

「ハッピープラスストア」の主要顧客層は30代~50代女性で、「イーバイエクラ」「トゥエルブクローゼット」「エムセブンデイズ」「スアデオ」のオリジナル4ブランドが柱。これまで、この顧客層が満足できる品ぞろえや商品開発にこだわってきた。

「ハッピープラスストア」が展開する4つのブランド「イーバイエクラ」「トゥエルブクローゼット」「エムセブンデイズ」「スアデオ」
「ハッピープラスストア」が展開する4つのブランド「イーバイエクラ」「トゥエルブクローゼット」「エムセブンデイズ」「スアデオ」

なかでも、突出した人気となっているのは「イーバイエクラ」だ。「顧客のボリューム層となる50代女性は可処分所得が比較的高い上に、おしゃれを気にかける人も多い」と話す湯田氏。しかし、手ごろな価格で自分に合った服を見つけるのは難しい。こだわったデザインで値ごろ感があり、体形をカバーしながら、おしゃれ感があるアパレル商品を紹介していることが、ヒット商品につながっているようだ。

「イーバイエクラ」で展開する商品の一例
「イーバイエクラ」で展開する商品の一例

厳しい審査基準で商品開発

「ハッピープラスストア」でのヒット商品の開発秘話を聞いてみた。

たとえば「イーバイエクラ」。「エクラプレミアム編集室」というチームがあり、それぞれの商品開発を手がける編集者がディスカッションを行う。編集者の目線で捉え「50代だったら何を着たいのか」「どのようなおしゃれをしたいのか」といった厳しい基準を設定。「独自の基準をクリアした、こだわりや納得感がある商品を世に送り出していることがヒット商品につながっています」(湯田氏)

ヒット商品の一例であげたのが、「イーバイエクラ」で販売している「大人チュールスカート」(税込2万900円)。ふくらはぎまでの長さのスカートの上に、チュール生地を2枚重ねであしらった商品で、ウエストは総ゴム。淡いトーンのカラー展開、着やすさ、おしゃれ感があり華やかに着られるシルエットが反響を呼び、発売直後から人気に火がついた。引き合いの多さから、現在も再入荷と在庫切れを繰り返している。色違いで買いそろえる顧客も多いという。

「イーバイエクラ」ヒット商品の1つ「大人チュールスカート」
「イーバイエクラ」ヒット商品の1つ「大人チュールスカート」

「大人チュールスカート」は、スカート単体だけではなく、ほかのファッションアイテムとの相性の良さも特徴だ。トップスはニットでもTシャツでも合わせやすい。靴はスニーカー、ブーツ、パンプスまで、どれを選んでも相性良く履ける。

「普段の服装に取り入れてコーディネートしやすい」「体形をカバーできる」「暑すぎず寒すぎない着心地」「華やかさがある」といった、50代の気持ちに寄り添う商品開発に力を入れた点が、ヒット商品につながった。(湯田氏)

狙った通りに「売れる」商品開発とはどのようなものか。湯田氏は「商品開発の時点で『どの商品をヒット品番にするか』を計画するのは難しい」としつつ、たとえば10用意した商品のうち、「これはあまり買ってもらえないかもしれない」という結論に行き着く商品は検討をつけやすいと指摘している。

一番売れる商品を当てるのは難しいけれども、10ある商品のなかから3つ「これは売れそう」というものを見いだすことならできます。そして鏡を見ながら試着をし、ディスカッションを重ねながら「自分たちも欲しい」「ファンにこれを着てもらいたい」という商品に磨いていきます。(湯田氏)

ファッション誌編集部の経験を生かしたECマーケターに成長

成果がすぐにデータで可視化される点に醍醐味

湯田氏はこれまで、集英社が発刊する女性誌の「マキア」「バイラ」「ノンノ」などの編集長を歴任してきた。現在はEC事業を担当するブランドビジネス部の部長と第10編集部の部長を兼務している。編集部での経歴がEC事業にも生かされているかについて聞いたところ、「共通する部分とそうでない部分があります」(湯田氏)と説明する。

女性誌の編集部では「読者の心理を読む」ことを常に追求してきた。読者が何を考えているのかを常に観察して想像するという工程は、EC事業と共通しているという。雑誌とECの大きな違いは、雑誌は徐々に部数が増えたり、ファンをつかんでいったりといった地道な手応えの積み重ねだが、ECはすぐに結果が数字で表れること。「日次・週次で結果がわかるのは刺激的で、それがECの仕事の醍醐味だと感じます」(湯田氏)

自分たちが投じた施策の結果が「サイトPV」「購買率」「売り上げ」といった数字に直結して見えるECはまさに、マーケティングの腕の見せ所。商品Aを買った人が、次にどの商品のページを閲覧したのか、類似商品Bはなぜ買ってくれなかったのか.....といったお客さまの動きがオンライン上ですべて見て取れるというのは、紙媒体のファッション誌の仕事が長かった自分にとって新鮮でした。(湯田氏)

雑誌の編集部を経験した強みも生かせている。商品を市場に売り出した後、いかにその商品を伝えていくかという点だ。これは、出版社が得意とするコンテンツ力。市場で商品の販売をスタートした後、「いかにその商品の魅力を伝えるか」という段階で出版社ならではの力を発揮できる。このコンテンツ力の高さが、上位2%の商品が売上高の半数を占める「ハッピープラスストア」の売り上げ構造につながっている。

コンテンツの一例(集英社のファッション雑誌「eclat(エクラ)」の公式通販サイトで「大人チュールスカート」を紹介)
コンテンツの一例(集英社のファッション雑誌「eclat(エクラ)」の公式通販サイトで「大人チュールスカート」を紹介)

カタログ通販ならでの難しさを実感

集英社はECの運営だけでなく、雑誌の誌面を活用した通販事業や通販カタログの発行もしている。

第10編集部は、「紙・Web・通販の三位一体」が合言葉になっているくらいの意識で取り組んでいます。ECサイト「ハッピープラスストア」ではコマースメディア室の担当者が、ヒット品番ばかりを集めた「スタンダードブック」という通販カタログを制作。それを顧客に送付することでコンバージョン率のアップやヒット商品の創出につなげています。(湯田氏)

通販カタログ「スタンダードブック」(画像はオンライン版)
通販カタログ「スタンダードブック」(画像はオンライン版)

一方、「スタンダードブック」は紙媒体ならではの難しさもある。通販事業者が発行する通販カタログでも同じことが言えるが、カタログ向けの商品開発は、10か月から1年前に準備するため、気温や環境、流行などを事前に予測するのが困難となる。

商品を作り込んだ後、誌面向けに撮影を行い、誌面内容を編集してからカタログを印刷するという、時間がかかる手順を踏むからだ。たとえば暖冬は、冬物のコートのような重衣料の売り上げに当然影響してくる可能性が高い。誌面発売のタイミングで気温が例年よりも高いと、厚手のコートを訴求しても売れないからだ。

その反面、仮説が当たったとき――つまりは、発行タイミングのニーズにぴったり合う商品を訴求でき、売り上げにつながったときの喜びは大きいという。

「通販カタログ用に撮影した新商品が売れない」という状況に陥ってしまえば大損害が想定されるので、鷹揚(おうよう)な気持ちではいられません。雑誌誌面とは違う点ですね。売れるように仮説を立て、カタログの発行まで慎重に取り組んでいきます。仮説が当たっているかどうかは、発行まではわからないという難しさはありますが。(湯田氏)

商品の売れ行きが不調なときは、社内のマーケターやMDが一丸となって挽回し、当初の売上計画に追いつくため手を尽くす。湯田氏は、そのスピード感の速さに、ECビジネスならではのやりがいを感じているという。

ECに求められる人材は「前提を疑い、新しい挑戦ができる人」

「ネットショップ担当者アワード」は、ECで活躍する個人を表彰する賞だが、現在のEC事業に求められる人材について湯田氏に聞いてみた。湯田氏によれば、変化の激しいこの時代に、従来のやり方や常識が本当に正しいのかを疑って、常に新しいことにチャレンジできる人は結果が出せると期待している。

さらにECの場合、細かい業務作業がとても多いため、それに対してきちんと向き合いながら、自らそれを効率化していける人に対しても有望視している。そして、顧客の気持ちや市場の環境をきちんと想像しながら、最後までやり切れる人材はEC市場で活躍できると指摘する。

「第1回ネットショップ担当者アワード」の授賞式に登壇した受賞者(湯田氏は左から2番目)
「第1回ネットショップ担当者アワード」の授賞式に登壇した受賞者(湯田氏は左から2番目)

今の時代に必要なのは、「従来通り」に甘んじるのではなく、これまでの前提を疑い、より良いもの作りを追求できる人。前例踏襲で安心してしまったり、満足してしまったりしては、得られる結果は横ばいになってしまいやすいし、お客さまも悪い意味で慣れてしまい、飽きられてしまう可能性もあります。お客さまが見たものに魅力を感じてくれるとは限らないし、同じことをやっていくよりも、新しいものを取り入れていける方が良いと思います。(湯田氏)

松原 沙甫

「楽天スーパーSALE」で楽天モバイル契約者限定先行セールを実施

1 year 7ヶ月 ago

楽天グループ(楽天)は9月、ECモール「楽天市場」の「楽天スーパーSALE」において、「楽天モバイル」の契約者を対象とした先行セール「楽天スーパーSALE 楽天モバイルご契約者様限定!先行セール」(先行セール)を初めて実施する。

楽天グループ(楽天)は9月、ECモール「楽天市場」の「楽天スーパーSALE」において、「楽天モバイル」の契約者を対象とした先行セール「楽天スーパーSALE 楽天モバイルご契約者様限定!先行セール」(先行セール)を初めて実施する
「楽天モバイル」契約者は先行セールに参加できる(画像は特設ページから編集部がキャプチャ)

先行セールは、「楽天スーパーSALE」がスタートする24時間前から、楽天モバイル契約者がセール商品を先行して購入できるセール企画。楽天モバイル契約者は、先行セール期間から設置される「楽天スーパーSALEサーチ」で商品を検索して事前にセール品を購入できる。

9月の「楽天スーパーSALE」は、9月4日20時にスタートするが、「楽天モバイル」契約者は、9月3日20時から商品を購入することが可能となる。

「楽天モバイル」の契約者には、その他の特典も用意する。先行セール期間中の買い物も、「楽天スーパーSALE」開催期間中の買い回りキャンペーン「エントリー&ショップ買いまわりでポイント最大10倍」の対象。買い回りキャンペーンはエントリーの上、1000円(税込)以上の買い物をしたショップ数に応じて、楽天ポイントを最大10倍進呈するというもの。

さらに、「楽天モバイル」内の特設ページから、「Rakuten最強プラン」を初めて申し込み、先行セールを含めた「楽天スーパーSALE」の期間中、1ショップでの買い物金額が1000円(同)以上のユーザーを対象に、9倍の「楽天ポイント」を付与する。

「Rakuten最強プラン」とは、日本全国のサービスエリアで高速データ通信が無制限で利用でき、家族にお得な特定を追加したモバイルプラン。

松原 沙甫

人生は『銀河英雄伝説』と北方健三氏に学んだ――運営堂 森野誠之氏が振り返る、ECビジネスと自身の10年間 | ネッ担10周年、EC業界はどう変わった? インタビュー+取材で振り返る10年

1 year 7ヶ月 ago
「ネットショップ担当者フォーラム」創刊10周年を記念して、さまざまな人にインタビューを実施。記念すべき1回目は創刊時から10年連載を続けてくれた運営堂 森野誠之氏。ECの10年間に感じたこと、オススメの書籍、成長の秘訣などについて話を伺いました

「ネットショップ担当者フォーラム」は2024年7月29日で創刊10周年を迎えました。創刊当時から連載「ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」など、さまざまな記事に携わり続けてきた運営堂 森野誠之氏にインタビュー。「GA」関連、Web制作支援・運用業務などで豊富な経験を持つ森野氏が、自身の10年間をビジネス面、パーソナル面それぞれから振り返りました。

「ネットショップ担当者フォーラム」と共に歩んだ10年間。行ってきたこと、苦労したこととは?

――まずは、この10年の仕事の振り返りをお聞かせください。

森野誠之氏(以下、森野氏):10年前は運営堂のメールマガジン「毎日堂」、「ネットショップ担当者フォーラム」での連載が始まりました。当時は「Googleアナリティクス(GA)」関連の仕事が多かったですが、現在は幅広くウェブ・EC全般を支援する仕事が増えてきて、10年で仕事の幅が広がりましたね。

今は「GA」関連は1割程で、6~7割くらいは中小企業のウェブマーケティング全般の相談・支援案件です。ウェブ担当者に話を聞いて「こういうことを行った方が良い」「こういう順番でやりましょう」「記事を書くならこういうものにしましょう」など、企業の問題を解決して売り上げアップにつながるよう支援しています。

――支援企業の業種や規模に傾向はありますか。

森野氏:支援企業の業種・業態に偏りはありませんが、飲食、美容、医療関係は行わないと決めています。飲食と医療は“腕”に左右されるもので、ウェブでどうにかする領域ではないと思っていますし、美容は私の専門外だからです。

支援企業の規模は10~20人規模が多いですね。地方や都市部など、地域の偏りはありません。

――10年間、ウェブ・EC関連の仕事に従事してきて大変だったこと、苦しかったことを教えて下さい。

森野氏:一番大変だったのは「ネットショップ担当者フォーラム」の連載です(笑)。3年くらいは毎週締め切りがあることが本当に苦しかった。当時、大学の非常勤講師も務めており、そちらも毎週発生する仕事だったのできつかったですね。ただ、大学は夏休み・冬休みがあったのでまだ良かったのですが、「ネッ担」の連載はお盆、年末年始、GWくらいしか休みがなかったので......我ながらよく両立できていたなと感じます(笑)。

ネッ担創刊10周年記念インタビュー 運営堂 森野誠之氏 創刊時から10年続いた連載
「ネッ担」創刊時から10年続いた連載

「ここまできたなら続けた方が良い」――「GA」関連を10年取り組み続ける理由とは

――当時、「GA」関連で大変だったことは何でしょうか。

森野氏:取り組み始めたときは大変でしたね。知っているつもりでも知らないことだらけで、やればやるほどわからないことが増えてきて……。実践と勉強の繰り返しでした。

バージョンアップによる仕様変更が幾度も発生し、そのタイミングで「GA」から手を引こうと考えたことはありました。けれど「『GA』の変化についていければ」という気持ちで続けてきました

――大変でも「変化についていこう」と思えた要因は何でしょうか。

森野氏「ここまでやったなら続けた方が良い、もったいないかな」と思えたことですね。取り組んでいる最中は辛いですが、新しいことをゼロから考えて勉強していろいろやるのはもっと厳しい。

けれど、続けてきてすでに土台ができ上がっていることなら、変更などがあっても新たに覚えることはそれほど多くない。たとえば「GA」で覚えることが100あるとしても、80~90くらい知っていれば事足りることが多いです。あと、100が110、120になっても絶対量は倍になるわけではなく、ある程度のところまで理解していれば、新たに覚えることは少しずつしか増えません。

「ここまでできるようになったから、ちょっと頑張れば良いだけだ」と思って続けています。取り組んでいることを徐々に変える、少しずつバージョンアップして継続していく方が性格的にも向いていますね。個人的に続けることが一番楽だと思っていますし、1つの物事に長期で取り組む方が合っている。新しいことを短期間で進めようとすると、無理が生じるのではないでしょうか。

ネッ担創刊10周年記念インタビュー 運営堂 森野誠之氏
運営堂 森野誠之氏

自身が成長を続けられた秘訣は、「前向きに考えるマインド」

――この10年、成長し続けられた秘訣は何でしょうか。

森野氏:「上手くいかないことがあれば、都度それを修正してきたこと」でしょうか。上手くいかないことがあるのは仕方がないので、そこで「何が良くなかったのか」「どうすれば良かったのか」と振り返りを行ってきました。それを受けて、支援企業に対しては「ここは良くなかったので、今度からこうします」と提案していきます。

努力していても上手くいかないことは多々ありますが、凹んでいる時間は勿体ないです。それよりも、「次にどうするべきか」を常に考えて仕事に取り組んでいます

――先日、「上手くいった時も、なぜ上手くいったのかを考えることも大事」と書かれている記事を読みました。森野さんは上手くいった時も振り返りをしますか。

森野氏:「これで良かったんだな」と振り返ります。「この方法で上手くいったのなら、他のことも似たようにできるかな」と考えて進めています。

なので、上手くいくこと・いかないことをずっと考え続けていますね。仕事モードの時は歩いている時、電車に乗っている時など常に考えています。「何も考えない」ことの方が難しいかもしれません。

――常に何かを考えていると、失敗してしまったこと、嫌なことを思い出しませんか。

森野氏:一瞬なることはあります。ただ、嫌な気持ちになったとしても、過去のことはどうしようもない。先のことは「やるか・やらないか」を決めるだけですし、やらなければいけないことはきちんとやる。過去のことや細かいことを気にし過ぎると、仕事以外にも良くない影響が出ます。

1人で仕事をしているとマイナス思考になりがちなので、前向きに考えるようにしています。不安なことを考え始めるとキリがありませんので。

独立したばかりの時は不安なことも考えていましたが、徐々に「誰のせいにもできない」「自分がサボっているからそうなってしまう」と思えるようになりました。すべて自分の責任なので自分が頑張るしかない。行っていることは「すべて自分」というところに帰結します

「後ろを向いても意味がない」「自己責任」と思えるマインドを持てるようになったことも、成長につながっているかもしれません。

ECにも大きな影響を与えたコロナ禍と未来の話

――EC業界の10年を振り返って、特に印象に残っていることを教えて下さい。

森野氏:やはりコロナ禍でしょう。一気にEC化が進み、インターネットリテラシーも高まってネットでやりとりをする人たちは楽になったと感じます。電話やFAX、対面でのやりとりが減り、メールやオンライン会議が増えたことで効率的になりました。

――「楽になった」と感じる部分はどこでしょうか。

森野氏:事業者さんを支援していくなかで、これまでは本来支援する内容よりも相当手前の部分から説明する必要がありましたが、皆さんある程度知識を持たれていて、もう一歩進んだところから話が始められるようになりました。

さらに、皆さん「いつかECをやりたい」から「やらなきゃいけないからどうすれば良いのか」と主体的に進めるようになりましたね。もちろん、コロナ禍は「なんとなく売れたら良いね」ではなく「売れないと困る」という厳しい状況ではありましたが。

ECを利用する人が増えたことで、「インターネットでモノを買うのが怖い」という人はかなり少なくなったと思います。昔は「クレジットカード情報を登録するのが怖い」「本当に届くのか不安」と思う人が圧倒的でしたが、今は逆に「このお店はECがないのか」と思われることが増えましたね。

たとえば、観光で訪れたお店で「この商品が欲しい」と思っても、通販がなくて後から購入できないとわかると、機会損失につながってしまいます。こういったケースが増えたことは、ECの浸透による変化ではないでしょうか

――いわゆる“コロナバブル”が落ち着いて、コロナ禍を機にECを始めた企業の状況はどうでしょう。

森野氏:元々実店舗がある事業者さんに聞くと、店舗にお客さんが戻ってきていますね。ECは、実店舗で買った人がリピート買いする手段になっていることも多いです。今はコロナ禍の時期ほど注力しないわけではないですが、「店舗とEC、両方合わせてどう運用していくか」というフェーズになっています。

それから、「実店舗で生の声を聞かないと厳しい」とも聞きます。リアル接点でお客さんの声を聞かないと、商品やサービス改善のヒントを得るのは難しいそうです。

店舗には「SNSで知った」「口コミのある『Googleマップ』で見た」など、さまざまな接点からお客さんが訪れますし、そういったお客さんから多様でリアルな情報がどんどん入ってきます。こればかりは検索しても調べられない情報なんです。

今後、越境ECがポイントになる

――未来の話はどうでしょうか。10年先もEC事業者さんが生き残っていくためのポイントをお聞かせください。

森野氏:国内で狭い分野で頑張るか、海外に出るかでしょうね。国内市場は人口も減って縮小していくので、国内でこれから広げるのは大手以外だと難しいのではないでしょうか。もしかしたら事業者の買収が増加していくかもしれません。

越境ECは、まだ積極的ではないものの取り組んでいる支援企業もいます。Instagramなどを運用していると海外からの問い合わせが自然と来ますし、商品によっては検索から直接来たりもします。今は翻訳で手軽に質問や購入ができますからね。

商品については、特殊な商品ではなく、日本人が欲しいと思うものが海外の人にも売れています。逆に日本刀など特別なものを売る方が難しいようです。

愛読書は『銀河英雄伝説』。買い物は「Amazon」一択。休日は徳島でサッカー観戦

――続いては、10年間の森野さんのパーソナルなお話を伺います。

森野氏:プライベートで印象に残っていることは、10年前に家を購入したことです。当時、良い中古物件があっても妻は首を縦に振らなかったのですが、突然新築物件が建つという情報を得て「ここにする」と言われました。まだ更地の状態で「買うから」と言われて……。建て売りが立つ予定だったのですが、不動産会社からは「(家を見ずに)本当に買いますか?」と聞かれました(笑)。

それから6年ほど前に犬を迎えました。これも妻が急に「飼うから」と言って迎えることになりましたね。

子どもがいたのであっという間の10年でした。子どもたちは成長して、2024年春に中学三年生と高校三年生になり、高校受験と大学受験を同時に迎えます。

オススメ書籍は人間のすべてが描かれた『銀河英雄伝説』と北方謙三氏の『水滸伝』

――森野さんというと、たくさん本を読んでいる印象です。そんな森野さんが今まで読んだ本のなかでオススメの書籍とその理由を教えて下さい。

森野氏:田中芳樹さんの『銀河英雄伝説』でしょう。「人間のすべてが書かれている」と言っても過言ではない。宇宙の二大勢力の政治的・軍事的な争いを描いたSF小説ですが、本当に登場人物が多いのです。真面目な人も、いい加減な人も、ずるい人も登場します。民主主義のような“体制”の嫌なところもわかるようになっています。人生のすべてが凝縮されていて、一度読んでおくと生きるのが楽になるので、本当にオススメです。

コミカライズもありますし、過去にはアニメ化もされて最近リメイク版が放送されています。昔のものはVHSで売っていたのですが、とても長くてなかなか進まない。“タイパ”を重視する今の時代に逆行していますね。

ネッ担創刊10周年記念インタビュー 運営堂 森野誠之氏 銀河英雄伝説
森野氏オススメの一冊『銀河英雄伝説』(画像提供:森野氏)

もう1つは北方謙三さんの『水滸伝』。まず、ご存じない人に説明すると北方さんはハードボイルドな作家さんで、“男の渋さ”というイメージを持つ方です。

『水滸伝』をオススメする理由を説明するのが難しいのですが……。「仕事に役立つか・役立たないか」という観点では、特に役立たない。けれど、特に男性が読んだらきっと面白いと感じる部分が多いと思います。あと、ある程度年齢を重ねていると共感できるポイントが多くなると感じます。

ちなみに、『楊令伝』『岳飛伝』と続いて、水滸伝三部作となっていますので、興味がある方は全巻読んでほしいですね。

ネッ担創刊10周年記念インタビュー 運営堂 森野誠之氏 北方謙三氏の水滸伝
北方謙三氏が執筆した『水滸伝』(画像提供:森野氏)

手軽ですぐに商品が届く「Amazon」を愛用

――ECにも携わる森野さんがよく使う通販サイトを教えて下さい。

森野氏:「Amazon」ですね。手軽さが好きです。私は、買い物はそんなに悩んで選ばないし「買い物を楽しむ」ことにも興味がなくて。だから、自分が欲しいタイミングでさくっと買えてすぐ手元に届いてほしい。クーポンやポイントにも惹かれないですね。そういったことに頭を使う時間がもったいないと思ってしまうので。

――なるほど。そんな森野さんがECでこれまでに購入した「これは人にオススメしたいモノ」は何でしょうか。

森野氏:折りたたみ式のエアロバイクです。コロナ禍に運動不足になってしまったので、健康のために当時1万円くらいで購入しました。サイズと値段の安さが決め手です。収納時に折りたたむとスティック型掃除機より少し大きいくらいで、広げても0.8畳くらい。スマートフォンスタンドも購入したので、エアロバイクの前にスマホを置いて音楽や動画を楽しみながら運動できます。

エアロバイクをオススメするのは、漕ぎながら他の作業ができるからですね。私は主にアニメを視聴しながら漕いでいます。アニメは1話25分で運動にちょうど良い時間なので。「今日はもう少し頑張ろう」と思ったら何話か続けて見ればいい。黙々と漕ぐだけ、歩くだけだともったいない気がしてしまって。個人的には何かをしながら運動もできる、エアロバイクが一番続けられますね。

ネッ担創刊10周年記念インタビュー 運営堂 森野誠之氏 運動不足解消のためにコロナ禍で購入したエアロバイク
運動不足解消のためにコロナ禍で購入したというエアロバイク(画像提供:森野氏)
運動不足解消のためにコロナ禍で購入したというエアロバイク(画像提供:森野氏)
折りたたむとスティック型掃除機ほどの大きさになる(画像提供:森野氏)

――休日はどのように過ごしているのでしょうか。

森野氏:名古屋と徳島の2拠点で仕事をしているのですが、名古屋にいるときは、朝から犬の散歩に行き、その後モーニングを食べながら少し仕事をします。帰宅してからは昼まで仕事の続きをする、というのがルーティンです。昼食後はやることがなければ夕食までずっとゲームをするという生活です。サッカー観戦がないときは外に出なくても平気ですね。

サッカー観戦ですが、2017年頃から「徳島ヴォルティス」を応援しています。以前からスペインというかバルセロナのようなサッカーが好きで、そのスペインからリカルド・ロドリゲス氏という監督が来日し、魅力的なサッカーを展開していたんです。

それまでJリーグにはあまり興味がなかったのですが、スペイン人の監督が就任したというので見てみたら面白くてハマりました。徳島のホームで試合があるときはほとんど現地で観戦しています

なので、同業の人は「休日にテーマパークへ行って研究する」とか「映画を見に行く」「イベントに参加」するといったことや勉強などをしていますが、私はしていません(笑)

――最後に「ネットショップ担当者フォーラム」へコメントをいただけますか。

森野氏:10周年おめでとうございます。10年間一緒にやってきて、お互いに成長してきたと言って良いかもしれません。記事を読んで、作って、ずっと編集部の皆さんと仕事をしてきたので、今さら「おめでとうございます」というのも不思議な感じです。同士に近い存在なので「もう10年か」という印象です。

これから先の10年「ネットショップ担当者フォーラム」がどうなっていくのか楽しみです。

――ありがとうございました!

小林 義法

ジャパネット、新しいBS放送局「BS10(ビーエステン)」誕生へ。無料放送と有料放送のハイブリッド運営

1 year 7ヶ月 ago

ジャパネットホールディングスの子会社でBS放送を手がけるジャパネットブロードキャスティングは8月22日、2025年1月から「BSJapannext」と「スターチャンネル」を合併し、新たな放送局「BS10(ビーエステン)」としてリニューアルすると発表した。

ジャパネットホールディングスの子会社でBS放送を手がけるジャパネットブロードキャスティングは、2025年1月から「BSJapannext」と「スターチャンネル」を合併し、新たな放送局「BS10(ビーエステン)」としてリニューアルする
「BSJapanext」は「BS10」に改称しロゴも刷新。PR大使としてはサンリオの人気キャラクター「ポチャッコ」を起用

ジャパネットブロードキャスティングは2022年3月に「BSJapannext」を開局。ショッピングチャンネル、朝日放送テレビから受け継いだ人気クイズ番組「パネルクイズアタック25Next」、ゴルフなどのスポーツ中継番組を中心に放送してきた。2023年3月からは資本業務提携しているLCC・スターフライヤーの機内放送で「BSJapannext」の番組を視聴可能にするなどの取り組みも開始。2024年4月には映画専門の有料BS放送「スターチャンネル」を放送するスター・チャンネルの全株式を東北新社から取得し完全子会社化、2024年8月1日付でスター・チャンネルをジャパネットブロードキャスティングに吸収合併している。

2025年1月から、「BSJapannext」と「スターチャンネル」はBS10chにチャンネルポジションを統合する。現在「BSJapannext」はBSの263chで、「スターチャンネル」の元々のチャンネルポジションであるBS10chに移ることになる。これまで「BSJapanext」を視聴するには、電子番組表かテレビリモコンの3桁入力からアクセスする必要があり「テレビリモコンでザッピングできる環境になかった」(ジャパネットブロードキャスティング社長執行役員・佐藤崇充氏)。チャンネルポジションの変更で視聴アクセスの向上につなげる。

合わせて「BSJapannext」は「BS10(ビーエステン)」に名称を変更、「スターチャンネル」は「BS10スターチャンネル」に変更しそれぞれロゴも刷新する。BS10chの同一チャンネルポジションで無料放送の「BS10」と、有料放送の「BS10スターチャンネル」が視聴できるようになる。テレビリモコンの「チャンネル(選局)」の山型ボタンや+ボタンを押すことで有料放送と無料放送の切り替えができるという。なおチャンネルボタン同ポジション内で無料放送と有料放送のハイブリッド運営を行うのは「衛星放送史上初」(同社)という。

ジャパネットホールディングスの子会社でBS放送を手がけるジャパネットブロードキャスティングは、2025年1月から「BSJapannext」と「スターチャンネル」を合併し、新たな放送局「BS10(ビーエステン)」としてリニューアルする
チャンネルボタン同ポジション内で無料放送と有料放送のハイブリッド運営を行う

「BS10」リニューアルに合わせて放送番組のコンテンツ強化も行う。「パネルクイズアタック25Next」は記念特番など企画を強化する。スポーツ番組もバスケットボール中継・国内ゴルフ中継・プロ野球中継などさらに強化していく。ジャパネットHDではBリーグ所属のプロバスケットボールチーム「長崎ヴェルカ」の運営も行っており、バスケットボール全体を盛り上げるべく多彩な情報満載の応援番組も放送していくという。「BS10スターチャンネル」では日本語吹き替え比率を30%から70%へ高める。映画専門チャンネルの中で最大級の吹替率とし、他放送や映像化されていない貴重な吹替版も放送する予定としている。

またリニューアルに合わせ「BS10PR大使」としてサンリオの人気キャラクター「ポチャッコ」を起用。各番組などに登場していく予定としている。

無料放送「BS10」から有料放送「スターチャンネル」への送客、ジャパネットたかたが発行するカタログやチラシなどの自社媒体を活用した告知などジャパネットグループならではの強みを生かす考え。

鳥栖 剛

アプリ会員3000万人めざすドンキの「新規顧客獲得」「既存顧客の来店頻度向上」に向けた戦略とは

1 year 7ヶ月 ago

ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などのパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、2027年6月期に電子マネー「majica(マジカ)」のアプリ会員数を現在の2倍となる3000万人への拡大をめざす。2024年6月期の決算発表で言及した。

PPIHの2024年6月期連結業績は、売上高が前期比8.2%増の2兆951億円、営業利益が同33.2%増の1402億円、当期純利益は同34.1%増の887億円。majica会員限定の価格戦略やキャンペーン施策が大きくけん引したという。PPIHでは2030年6月期に向けた中長期経営計画「Visionary2030」で、営業利益2000億円達成を目標に掲げている。majicaアプリ会員数倍増に向けた取り組みもその一環。

「majica」は2014年3月からサービスを開始した電子マネー。PPIHグループのドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテ、アピタ、ピアゴなどの加盟店で利用できる。実店舗のレジや専用チャージ機、クレジットカード、銀行口座からチャージできる。アプリ版も用意しており、最大5%のポイント還元やアプリ会員限定のクーポン発行のほか会員限定のキャンペーンなども展開している。アプリ会員数は2024年6月期までに1500万人を突破している。

メディアを活用したアプローチや新たなアプリ施策で、2027年6月期までに現在の2倍となるアプリ会員数3000万人をめざす。現在、若年層(15~24歳)人口の20.1%がmajica会員となっているとし、2027年6月期には若年層人口50%の会員化につなげる。若年層の支持をさらに集めたい考え。

アプリ会員3000万人達成に向けては、新規来店者の獲得と会員化、既存客の会員化を実施。既存会員向けには、来店頻度向上と離脱阻止、休眠会員の復活促進を図っていく。

ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などのパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、2027年6月期に電子マネー「majica(マジカ)」のアプリ会員数を現在の2倍となる3000万人への拡大をめざす
会員/非会員、過去1年の来店/非来店の4象限に分け施策を行う(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

新規顧客の獲得施策としては「テレビCM」「学割」「インフルエンサー活用」などを行い、非来店層へのアプローチを図る。

テレビCM施策は、ドン・キホーテに来店したことがない若年層を惹きつけるような大型キャンペーンを実施する予定としている。学割施策としては化祭や卒業式といった学生ならではのイベントごとに必要な商品を特設サイトで提案し、学生限定の割引を提案し学生との接触機会を増やしていく計画。インフルエンサー施策は、若年層の人気が高いインフルエンサーによるライブ配信でドンキ商品の紹介を行い、接触機会を増やし利用意向の拡大につなげたい考え。そのほか、若年層向けのアイテムを集めたアワードといったカテゴリーに特化したフェスなどを通じ、若年層のファンを獲得していくという。こうした取り組みを通じて来店とアプリ会員化を促す。

ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などのパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、2027年6月期に電子マネー「majica(マジカ)」のアプリ会員数を現在の2倍となる3000万人への拡大をめざす
「ドンキカラコンフェス2023」のようす(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

majicaアプリを通じては、既存会員の来店頻度向上を強化する。会員1500万人のデータ分析から、既存会員の属性ごとに有効なサービスやクーポンを出し分ける。そのほかアプリにデジタルスタンプカード機能を実装し、ゲーム感覚で参加可能なミッションなど用意するという。ミッション達成で特典進呈などインセンティブを設け来店頻度の向上につなげる考えだ。

離脱防止・離脱復活に向けたMA施策も手がけていく。来店頻度が下がってきた会員や、一定期間来店のない会員に対してはアプリ以外のタッチポイントを強化する。MAをかけ合わせた再来店アプローチで休眠会員100万人の呼び戻しを促す。

鳥栖 剛

ファミリーマートCMO足立光氏、一橋ビジネススクール楠木建氏などが語る利益を生み出す最新の経営戦略【オンラインカンファレンス9/10開催】

1 year 7ヶ月 ago

Micoworksは9月10日(火)、BtoC企業の経営層、IT部門・マーケティング部門の担当者などを対象とした「次世代マーケティング組織に求められる経営視座と実務推進力」をオンラインで配信する。一橋ビジネススクール教授 楠木建氏、ファミリーマートCMO足立光氏などが登壇。「経営視点からのマーケティング」をテーマに、実践事例や対談形式を交えながら顧客の価値創造につながる経営機能としてのマーケティング組織のあり方を説明する。

▼「次世代マーケティング組織に求められる経営視座と実務推進力」(9/10開催)

Micoworks セミナー オンライン カンファレンス マーケティング

カンファレンスでは、BtoC企業の経営者・CXO・マーケティング・経営企画・DX/デジタル部門・リーダーを主な対象として、「経営戦略」「CMOの役割」「長期利益を生むマーケティング」「顧客育成」をキーワードとして捉えた講演を行う。

講演トピックス

  • 経営戦略:長期利益を判断軸とする競争戦略
  • 組織形成:事業インパクトが出る経営とマーケティングを融合するCMOの役割
  • マーケティング:短期的な焼畑型からストック型マーケティングへの変容
  • 顧客育成:LINEを活用し、長期的な顧客育成の実現へ転換する3社のユースケース
オンラインセミナーのタイムテーブル
オンラインセミナーのタイムテーブル

講演者プロフィール

楠木 建 氏:経営学者、一橋ビジネススクールPDS寄付講座競争戦略特任教授
楠木 建 氏:経営学者、一橋ビジネススクールPDS寄付講座競争戦略特任教授
専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。著書として『絶対悲観主義』(2022年、講談社)、『逆・タイムマシン経営論』(2020年、日経BP、杉浦泰との共著)、『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(2010年、東洋経済新報社)など。
足立 光 氏:株式会社ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクターCMO(兼)マーケティング本部長 CCRO(兼)デジタル事業本部長
足立 光 氏:株式会社ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクターCMO(兼)マーケティング本部長 CCRO(兼)デジタル事業本部長
1968年生まれ。 シュワルツコフ ヘンケル 社長・会長、日本マクドナルド 上級執行役員・マーケティング本部長、ナイアンティック シニアディレクター等を経て、2020年10月より現職。I-neおよびノバセルの社外取締役、スマートニュースおよびコープさっぽろのマーケティング・アドバイザーも兼任。著書に『圧倒的な成果を生み出す「劇薬」の仕事術』。共著に『世界的優良企業の実例に学ぶ「あなたの知らない」マーケティング大原則』『アフターコロナのマーケティング戦略 最重要ポイント40』。 訳書に『P&Gウェイ』『マーケティング・ゲーム』など。オンラインサロン「無双塾」主宰。
八重樫 健:Micoworks株式会社 取締役COO
八重樫 健:Micoworks株式会社 取締役COO
アクセンチュア株式会社にて、経営戦略立案、M&A、新規事業立ち上げ、全社デジタル化支援等を経験した後に、Supershipホールディングスを立ち上げ。同社経営戦略の立案、事業推進、10社超のM&Aの戦略立案・実行、PMI・事業グロースまでを一貫して推進し、経営戦略・マーケティング・人事領域を管掌する役員(取締役副社長CSO)として成長をけん引。2022年Micoworks株式会社に入社し、現職。

開催概要

  • 日程:2024年9月10日(火) 13:00-17:00
  • 場所:Web配信(Zoom)
  • 参加費:無料(事前申し込み必要)
  • 参加対象:主にBtoC企業の経営層・役員・CXO・マーケティング・経営企画・DX/デジタル部門・リーダーの方
  • 主催:Micoworks
  • 参加申し込みhttps://www.mico-cloud.jp/lp/conference20240910/
  • 講演に関する問い合わせ先:info-micocloud@micoworks.jp
高野 真維

【台風10号】ヤマト運輸、8/26~31は広い範囲で荷物の預かりや配送に大幅な遅れが生じる可能性

1 year 7ヶ月 ago

ヤマト運輸は日本列島を横断する見通しの台風10号の影響で、8月26日(月)~31日(土)にかけて広い範囲で荷物の預かりや配送に大幅な遅れが生じる可能性があると8月24日に発表した。

地域によっては、安全運行管理の観点から、荷物の預かり、配送、営業所業務を一時的に中止する可能性もある。

台風10号は暴風域を伴って強い勢力で日本列島に接近。今後、フェリー、航空機、貨物列車の欠航または遅延、高速道路の道路規制などの発生が予想されている。

瀧川 正実

ヤマト運輸、名神高速道路の集中工事(8/24~9/14)で荷物の配送に遅延が生じる可能性

1 year 7ヶ月 ago

8月24日から9月14日まで行われる名神高速道路(上下線)の集中工事に関してヤマト運輸は、期間中に東海・近畿地方を中心に全国を発着する荷物の配送に遅れが生じる可能性があると発表した。

名神高速道路の集中工事区間は、吹田IC(大阪府)と小牧IC(愛知県)間の上下線。工事期間は8月24日(土)~9月14日(土)。

8月24日から9月14日まで行われる名神高速道路(上下線)の集中工事に関してヤマト運輸は、期間中に東海・近畿地方を中心に全国を発着する荷物の配送に遅れが生じる可能性があると発表した
集中工事について(画像は名神集中工事専用Webサイトからキャプチャ)

期間中は、昼夜連続の車線規制、夜間通行止め、夜間IC閉鎖などの道路規制により、迂回路を含めた渋滞などの発生が予想される。そのため、次の荷物の配送に遅れが生じる可能性があるという。

  • 東海、近畿地方⇔全国を発着する荷物
  • 全国から東海、近畿を通過する荷物

ヤマト運輸は、「余裕をもってご出荷いただくなどのお願いをいたしたく、ご案内させていただきます」としている。

瀧川 正実

Googleコアアップデート2024年8月版、長い展開期間で小規模サイトの味方か?【海外&国内SEO情報ウォッチ】

1 year 7ヶ月 ago
Web担当者Forum の連載コーナー「海外&国内SEO情報ウォッチ」を更新。Google のコアアップデート展開が始まった。通常 2 週間のところ 1 か月かかるというこのアップデート、小規模サイトや独立系サイトにとって良い更新になるのではないかと期待されている
Kenichi Suzuki

南海トラフ地震の防災対策で注目集まるBCP策定。企業はどのくらい対策をしている? BCP策定率&策定意向のトップは高知県

1 year 7ヶ月 ago

帝国データバンク(TDB)が公表した、企業による事業継続計画(BCP)の策定率についてまとめた調査結果によると、南海トラフ地震防災対策推進地域が含まれる29都道府県でBCP策定率が最も高かったのは高知県の33.3%だった。

高知県に続くのは、静岡県が26.8%、香川県が23.3%、東京都が23.2%など。BCP策定率の全国平均は19.8%だった。

帝国データバンク(TDB)が公表した、企業による事業継続計画(BCP)の策定率についてまとめた調査結果 都道県ごとのBCP策定率
都道県ごとのBCP策定率

TDBが今調査を実施した5月時点の企業によるBCPへの見解について、BCP対策を「策定している」と回答したのは19.8%で過去最高。「現在、策定中」の7.3%、「策定を検討している」の22.9%を合計すると、BCP策定意向がある企業は50.0%となり、4年ぶりに5割に達した。

帝国データバンク(TDB)が公表した、企業による事業継続計画(BCP)の策定率についてまとめた調査結果
BCPの策定状況推移

都道府県別によるBCP策定意向で最も高かったのが「高知県」で68.4%。「静岡県」が58.3%、「石川県」が57.7%、「富山県」「愛知県」が各57.6%、「長野県」が57.2%で続いた。BCP策定意向が最も低かった都道府県は「長崎県」の36.1%。

帝国データバンク(TDB)が公表した、企業による事業継続計画(BCP)の策定率についてまとめた調査結果
都道府県別のBCP策定意向

BCPの策定意向がある企業に対し、どのような事業の継続が困難になると想定しているか聞いたところ(複数回答)、「自然災害(地震・風水害・噴火など)」が最も高く71.1%に達した。それに続くのが「情報セキュリティ上のリスク(サイバー攻撃など含む)」で44.4%だった。

帝国データバンク(TDB)が公表した、企業による事業継続計画(BCP)の策定率についてまとめた調査結果
事業継続が困難になると想定しているリスク

BCP策定意向のある企業に、事業が中断するリスクに備えて実施あるいは検討している内容を聞いたところ(複数回答)、「従業員の安否確認手段の整備」が最も多く68.9%。「情報システムのバックアップ」で57.9%、「緊急時の指揮・命令系統の構築」42.6%が続いた。

帝国データバンク(TDB)が公表した、企業による事業継続計画(BCP)の策定率についてまとめた調査結果
事業中断リスクに備えて実施あるいは検討している対策の内容

BCPを策定していない企業にその理由を聞いたところ(複数回答)、「策定に必要なスキル・ノウハウがない」が41.6%で最多。さらに、「策定する人材を確保できない」が34.3%、「策定する時間を確保できない」28.4%、「書類作りで終わってしまい、実践的に使える計画にすることが難しい」が25.2%などとなっている。

調査概要

  • 調査期間:2024年5月20~31日
  • 調査対象:全国2万7104社
  • 有効回答:1万1410社(回答率は42.1%)
松原 沙甫

【EC構築ソリューション市場2023年度】市場規模は420億円、国内シェアでecbeingが16年連続シェア1位

1 year 7ヶ月 ago

Cサイト構築プラットフォーム「ecbeing」を提供するecbeingは、富士キメラ総研が発行する「ソフトウェアビジネス新市場2024年版」のECサイト構築(カスタマイズ型/SaaS)市場で国内シェア1位を獲得したと発表した。シェア1位は16年連続。

「ソフトウェアビジネス新市場2024年版」によると、国内の主要ECサイト構築基盤を対象に各ベンダーの売上金額を合計した2023年度のECサイト構築ソリューションの市場規模は、前年度比38.2%増の420億円となった。「ecbeing」は市場シェアの45.6%を獲得、16年連続で1位となった。

「ecbeing」の国内​​​市場における占有率

2023年度のECサイト構築ソリューション市場は、ECシステムとその周辺システムのデータ連携やセキュリティへの対応でECサイトの見直し機運が高まり、その投資に伴い市場が拡大。ECサイト構築ソリューション市場のなかでもSaaS/PaaSカテゴリの市場規模は、同56.7%増の398億円だった。

2024年度は2023年度に引き続きECサイトの見直し需要が高まると見込む。セキュリティ対策への投資が進みサービスが最新化されるSaaS/PaaSカテゴリの需要が増えることから、SaaS/PaaS市場規模は同10.6%増の440億円に拡大すると見ている。

「ecbeing」が市場シェア1位を16年間継続できた理由についてecbeingは、徹底したマーケットイン型の製品開発モデルで成功ノウハウを製品化、EC事業者にプラットフォームとして展開・還元することによって、EC事業者の売上向上に貢献したためと分析している。

ecbeingは昨今、フルカスタマイズ可能なECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」と、自動バージョンアップ可能なオプションサービス「マイクロサービス」を組み合わせることで、ハイブリッドなクラウド型ECプラットフォームを提供している。

ecbeingの今後の展望について、林雅也社長は次のようにコメントしている。

2023年から2024年にかけては、ECと店舗の統合データ活用やAIの活用などの追加投資やサービスを導入する動きが多くなってきました。

ecbeingはクライアントのニーズと市場動向に合わせたサービスを提供すべく、600名の開発体制と250名のマーケティング支援体制、そしてECを運用するためのインフラ・セキュリティなどの環境が整っています。

今後もこの環境を強みに、引き続き中堅から大手企業のクライアントへ向けECプラットフォームとその周辺サービスの開発・展開、そしてマーケティング支援により一層注力して参ります。

松原 沙甫

Amazonが神奈川県で累計8300億円を投資/アルペンが自社EC売上倍増めざしサイトを刷新へ【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

1 year 7ヶ月 ago
他のユーザーはどんな記事を読んでいるのか?先週1週間で最も人気の高かった記事をチェック!

2024年8月16日~2024年8月22日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

  1. Amazon、物流など神奈川県で8300億円超を投資

    アマゾンは2023年、神奈川県で1500億円以上を投資し、過去13年間の投資総額で累計8300億円以上。2023年に神奈川県で創出した間接的な働く機会は2万6000にのぼる試算という。

    2024/8/21
  2. 【見逃し配信中】売上拡大+ブランド力UPの秘訣、「SHEIN」成長の裏側、商品在庫の適正管理、リテールメディア戦略

    【来週21日まで】7月24+25日に開催した「Digital Commerce Frontier 2024」の講演をアーカイブ配信中! アーカイブ講演の注目ポイントをご紹介します

    2024/8/16
  3. アルペン、3年後に自社EC売上高を倍増の計画。自社ECサイトをリニューアルへ

    アルペンの2024年6月期EC売上高は前期比1.2%増の250億円超。

    2024/8/20
  4. ポイント規制を巡る「ふるさと納税」制度変更に波紋。総務省担当者+EC事業者サイドの主張を直撃インタビュー

    ふるさと納税ポータルサイトのポイント付与が禁止の流れに。EC業界と自治体の双方に波紋が広がっている。記事では、総務省とEC事業者の見解を聞く

    2024/8/20
  5. 元AKB48小嶋陽菜氏が代表のheart relationをアパレルECのyutoriが買収

    yutoriはheart relationの株式51.0%を個人株主9人から取得する。概算の取得価額は16億9200万円で、内訳は株式取得に16億8300万円、アドバイザリー費用が900万円。

    2024/8/19
  6. メルマガを読む時間帯は「平日の帰宅後」が4割、開封しない理由は「件名に興味がない」が75%、解約経験は6割超で理由は「面白くない」「配信頻度が多い」

    プライベートでのメールマガジンの受信数やメールマガジンに求めるもの、メールマガジンの解約理由などを調査した

    2024/8/19
  7. ZOZO、俳優の窪塚愛流さん+畑芽育さんを起用した「ZOZOTOWN」の新WebCMを配信

    ZOZOの新WebCMはYouTube、Instagram、TVerで配信。俳優の窪塚愛流さんと畑芽育さんを起用した。

    2024/8/20
  8. 「ハルメク」の通販サイトに学ぶ、成果につながるメルマガ活用法とは?

    シニア向けビジネスで成長を続ける「ハルメク」は、シナブルの提供するMA/CRMツール「EC Intelligence」を導入。ECシフトを加速させている。

    2024/8/19
  9. 「物流2024年問題」が気になる今こそ押さえておきたい、費用対効果の高い自社ECサイト構築&運営のポイントとは?【基礎解説】

    ドライバー不足の深刻化で運賃の値上げなどが懸念されるなか、ユーザーに自社商品やサービスを選んでもらえる費用対効果の高いネットショップの構築・運営が重要です。そのコツやポイントを解説します【前編】

    2024/8/21
  10. LINEヤフーと出前館のクイックコマース「Yahoo!クイックマート」始動。「Yahoo!マート by ASKUL」は終了

    「Yahoo!クイックマート」は都内港区・渋谷区・新宿区でサービス先行開始。開始時の対象ストアは、ローソン、マルエツ、Picard(ピカール)。今後ドラッグストアなども順次オープン予定。「Yahoo!マート by ASKUL」は8月末にサービスを終了する。

    2024/8/19

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    食品のEC・通販で口コミ・レビューは「購入に影響がある」と8割が回答。口コミ重視は約5割

    1 year 7ヶ月 ago

    「おとりよせネット」を運営するアイランドが実施した、食品のEC・通販における口コミ・レビューに関する調査結果によると、82%のユーザーが口コミやレビューが「購買に影響がある」と回答した。

    調査は5月27日から6月18日までに「おとりよせネット」にてアンケートを実施。277人の男女から有効回答を得た。内訳は男性28%が女性72%、年代別では20代までが6%、30代13%、40代29%、50代31%、60代以上が20%。

    口コミの内容が「購入の有無」に与える影響について聞いたところ、82%が「購買に影響がある」と回答した。理由としては「細かな消費者目線でお店の説明よりさらに身近に感じられる(50代・女性)」「最後背中を押してもらうような感じ(50代・女性)」「他の情報と比較して検討材料に(40代・女性)」「口コミの評価が悪い、または同じような意見が多い場合は購入を控える(30代・女性)」といった声が寄せられた。

    「おとりよせネット」を運営するアイランドが実施した、食品のEC・通販における口コミ・レビューに関する調査結果
    8割のユーザーが口コミの内容が購入に影響があると回答した

    食品のEC・通販で重視している点についても聞いた。重視している点は「価格」が最多で60%超、次いで「送料」が60%弱となった。「口コミ」は約50%だった。

    「おとりよせネット」を運営するアイランドが実施した、食品のEC・通販における口コミ・レビューに関する調査結果
    重視ポイントは「価格」「送料」に次いで「口コミ」となった

    食品のEC・通販においてユーザーが確認する口コミ件数については、「6~10件」を確認するというユーザーが最多で30%、次いで「1~5件」が21%。6件以上の口コミを参照するというユーザーが7割超を占めた。

    「おとりよせネット」を運営するアイランドが実施した、食品のEC・通販における口コミ・レビューに関する調査結果
    6件以上の口コミを参照するというユーザーが7割超を占めた

    購入の後押しになる口コミとしては、「試食の感想(79%)」、「商品の中身の画像や感想(56%)」「詰め合わせなどの複数商品の味わい(45%)」が上位に並んだ。

    試食した感想の口コミが購入の後押しになるというユーザーがダントツ

    口コミを参考に購入した商品の満足度については、おおむね評判通りと感じているユーザーが82%を占めた。

    「おとりよせネット」を運営するアイランドが実施した、食品のEC・通販における口コミ・レビューに関する調査結果
    口コミを参照して実際に購買したユーザーの8割がおおむね評価通りと感じている
    鳥栖 剛

    LINEヤフーが「ふるさと納税」に本格参入。さとふるのOEM提供を受け「Yahoo!ふるさと納税」を展開

    1 year 7ヶ月 ago

    LINEヤフーがふるさと納税事業に本格参入する。2024年冬に「Yahoo!ショッピング」上で「ふるさと納税」ができる「Yahoo!ふるさと納税」サービスを始める。ソフトバンクグループで「ふるさと納税」事業などを手がける、さとふるのOEM提供を受け実現する。

    LINEヤフーがふるさと納税事業に本格参入する。2024年冬に「Yahoo!ショッピング」上で「ふるさと納税」ができる「Yahoo!ふるさと納税」サービスを始める
    LINEヤフーはふるさと納税事業に本格参入する

    「Yahoo!ショッピング」には現在、「ふるさと納税」のポータルサイト「さとふる」「ふるさとチョイス」「ふるなび」が出店して約150万商品を掲載している。そのため、「Yahoo!ショッピング」を活用して「ふるさと納税」を行える仕組みだったものの、返礼品選択後の決済や税金の控除手続きを各ふるさと納税事業者のポータルサイトに遷移して手続きする必要があり、利便性やわかりやすさに課題があった。

    新たにスタートする「Yahoo!ふるさと納税」は、「手続きすべてスマホで完結」をコンセプトとし「Yahoo!ショッピング」内で各種手続きを完結できるようにする。確定申告不要で寄附金控除が受けられるワンストップ特例制度の電子申請については「Yahoo!ショッピング」アプリとマイナンバーカードがあれば簡単に手続きできる機能を導入する。寄付金控除証明書の発行もできるようにする予定。

    LINEヤフーがふるさと納税事業に本格参入する。2024年冬に「Yahoo!ショッピング」上で「ふるさと納税」ができる「Yahoo!ふるさと納税」サービスを始める
    「Yahoo!ふるさと納税」の画面イメージ

    「Yahoo!ふるさと納税」は、ソフトバンクグループのさとふるとOEM連携してサービスを提供する。さとふるを利用する自治体は、追加契約などを行わずに掲載チャネルを拡大することができる。返礼品の掲載情報や寄附情報も一元管理し簡単に運用できるとしている。LINEヤフーでは、Yahoo! JAPANやLINEアプリからの送客も計画しており、ふるさと納税の活性化を図っていく考え。

    なお、さとふるが「Yahoo!ショッピング」内に出店している「Yahoo!ショッピング版さとふる」からの寄付受け付けも継続するとしている。

    鳥栖 剛

    クラウドEC構築プラットフォーム「メルカート」、プログラム不要の「ノーコード」コンテンツ作成機能

    1 year 7ヶ月 ago

    ecbeing傘下のエートゥジェイは8月21日、クラウドECサイト構築プラットフォーム「メルカート」に、プログラムが不要で簡単にコンテンツを作成できる「ノーコードCMS機能」の提供を開始したと発表した。

    「メルカート」に実装した「ノーコードCMS機能」は、ドラッグ&ドロップやビジュアルエディタなど、簡単な操作で容易にテキストや画像の追加、レイアウトの変更などを行うことができる機能。

    Webページのデザイン性を高めるには通常、HTMLやCSS、JavaScriptなどを用いたコーディング作業が必要となる。さらに、テキストの追加や編集、レイアウトの変更といった細かい調整を行うたびにソースコードを書き換える必要があった。

    エートゥジェイはこうした課題を解決するために「ノーコードCMS機能」を実装。専門知識を必要とせず、誰でも簡単に短時間でコンテンツを作成できるようにした。

    ecbeing傘下のエートゥジェイは8月21日、クラウドECサイト構築プラットフォーム「メルカート」に、プログラムが不要で簡単にコンテンツを作成できる「ノーコードCMS機能」の提供を開始した
    「ノーコードCMS機能」実装のイメージ

    商品ページだけではなく、カテゴリページや静的フリーページ、メルマガなどのCMS機能で利用可能。対象となる機能は商品ページ・カテゴリページ・イベントページ・ジャンルページ・各種テンプレート・LPページ・フリーページ。「『メルカート』のあらゆるCMS機能において作業効率の大幅なアップすることが可能になった」(エートゥジェイ)と言う。

    「メルカート」は販促・CRM機能一体型のクラウドECサイト構築プラットフォーム。ecbeingが提供するECサイト構築パッケージ「ecbeing」の成功実績をベースに開発した。2023年7月にシステムを全面刷新。多彩な機能性や操作性に優れたUI、万全のセキュリティ、システムの自動更新、集客からCRMまでサポートする専門チームなどを通じて、顧客のECサイトにおける課題を解決している。

    松原 沙甫

    【LINEギフトの成長戦略】年間約1900万人が使うLINEギフト、前年比30%成長の流通総額をめざす今後の事業計画とは

    1 year 7ヶ月 ago

    LINEヤフーはこのほど、「LINE」アプリを通じてギフトを贈れるサービス「LINEギフト」の事業説明会を実施し、ユーザー数の拡大などで今後5年間の流通総額を前年比30%以上の成長を続けていく計画などを発表した。

    流通総額の拡大は、利用者数、リピート利用、購入単価アップで実現していく。

    LINEヤフーが「LINEギフト」の領域で掲げる事業目標(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
    「LINEギフト」の事業目標(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

    「LINEギフト」の年間利用者は約1900万人。累計ユーザー数は3500万人超、「LINE」ユーザーの約5人に1人が利用している。サービスの強みは、相手の住所がわからなくてもギフトを贈ることができること。

    2024年3月期(連結)の流通総額は前期比29%増で推移。2023年4-6月期(第1四半期)と2024年4-6月期(第1四半期)の比較では、流通総額は42%増だった。

    「LINEギフト」の流通額推移(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
    「LINEギフト」の流通額推移(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

    EC業界における「LINEギフト」の特徴は次の3点。

    • 他サイトとの比較検討や離脱が起きにくく、即決購入につながりやすい
    • ユーザーにとってはギフトがきっかけとなり、通常の買い物とは異なるため、ほかのECとのカニバリゼーションが起きづらい
    • 顧客接点の拡大、ブランドイメージのアップに寄与する
    EC業界における「LINEギフト」の特徴(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
    「LINEギフト」の特徴(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

    など、「LINE」起点の購入を促進するため、2025年3月期内に「LINE」での「ショッピングタブ(仮称)」の新設を予定している。

    「ショッピングタブ(仮称)」のイメージ(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
    「ショッピングタブ(仮称)」のイメージ(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

    説明会には「LINEギフト」導入事業者としてヤッホーブルーイングの担当者などが登壇。ギフトを通じた新たなファンの獲得、ブランド認知・イメージの質がアップしたことなどを説明した。

    ヤッホーブルーイングの「LINEギフト」の活用効果(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)
    ヤッホーブルーイングの「LINEギフト」の活用効果(画像はLINEヤフーの説明会資料から編集部がキャプチャ)

    「『LINEギフト』経由でこんなにもたくさん売れるんだ」と素直に驚きました。ヤッホーブルーイングのビールを飲んだことがある人が、まだ飲んだことがない人に贈ってくださることも多くあり、自社のファンを増やしていくことにつながっている実感があります。(ヤッホーブルーイング YES! 通販団星組(EC事業ユニット)ユニットディレクター 植野浩樹氏)

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    ヤッホーブルーイングの植野氏(写真右)
    高野 真維

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