ネットショップ担当者フォーラム

呉服販売の京都きもの友禅がネット通販市場に参入

5 years 10ヶ月 ago

呉服販売の京都きもの友禅がネット通販をスタートした。自社ECサイトの開設のほか、「楽天市場」に出店。9000点超の在庫量、品質の良い振り袖を現金で大量買取して販売する価格力を武器に、ECユーザーや既存ユーザーのネット利用を開拓する。

和装業界は消費者の節約志向、少子高齢化などによる「和装離れ」が顕在化。こうした状況に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響による営業活動の自粛、生活様式の変化などが経営を直撃している。

こうした状況を踏まえ、京都きもの友禅は以前から準備を進めていたEC事業のスタートを、6月22日の臨時取締役会で決議。7月1日にECビジネスをスタートした。

自社ECサイトはGMOペパボが提供しているECサイト構築ASPの「カラーミーショップ」で構築・運用。通常の商品販売のほか、レンタル販売も展開するとしている。EC事業を担当する部署は、マーケティング本部内に専用部署を設置した。

矢野経済研究所の調査によると、和装関連のEC市場は260億円で和装市場全体の10%強を占める。和装関連の商材は店頭販売中心の販売手法から、ECへの移行が今後、見込まれるという。

京都きもの友禅の2020年3月期連結業績によると、2019年7-9(第2四半期)は前年同期比29.7%増、2019年10-12月期(第3四半期)は同16.5%増と2ケタ増で連結売上高は推移。成人式や卒業式など需要期の2020年1-3月期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で同2.3%増と伸び率が失速した。

瀧川 正実
瀧川 正実

顧客維持率が5%アップすれば利益は最大95%向上する――小売・ECビジネスでリピート施策が重要な理由 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

5 years 10ヶ月 ago
収益性を確保するための最も効果的な戦略が、顧客維持です。そのためには、現在の顧客がより頻繁にブランドに関わるよう、インセンティブを提供する必要があります

不確実な経済情勢の中では、顧客維持に焦点を当て、収益性を確保することこそが持続的な成長の鍵を握っています。

収益性を確保する効果的な方法は顧客維持

過去10年間に登場した大手スタートアップの多くは、収益性を後回しにして、どんなにコストがかかってもとにかく成長することを目標としていました。シリコンバレーの新興企業の多くは急成長を遂げたにもかかわらず、その後、急落。四半期ごとに赤字を計上し続けています。積極的な顧客獲得戦略にもかかわらず、これらの企業は利益を上げるのに苦労したのです。

このような「破滅を招く」成長志向は、もはや投資家にとって魅力的なものではありません。それよりも、不確実な経済情勢の中では、収益性こそが持続的な成長の鍵を握っているのです。そして、収益性を確保するための最も効果的な方法は、顧客維持に焦点を当てることです。

顧客維持率5%アップで、利益は最大95%まで増加

利用頻度の少ない顧客をロイヤルカスタマーにすることで収益性を高める

顧客維持は収益性を促進し、ひいては投資家にも継続的なリターンをもたらします。新規顧客の獲得には顧客維持の5倍のコストがかかりますが、顧客維持率(CRR、Customer Retention Rate)をわずか5%向上させることで、25%から最大95%まで利益を増加させることも可能です。

顧客維持率5%向上で、利益を最大95%まで増加させることも可
顧客離れ5%改善で利益は25%アップすという5:25の法則について(デジタルマーケティング広告代理店InvespのWebサイト「Customer Acquisition Vs.Retention Costs – Statistics And Trends」から編集部が翻訳し作成)

顧客維持率の向上には、現在の顧客に自社ブランドとのエンゲージメントを高めるインセンティブを提供する必要があります。エンゲージメントを高めるための最も効果的な方法の1つが、プレミアム・ロイヤルティ・プログラムです。

一般的なプログラムは、たまに訪れる顧客のデータを収集するには絶好の機会ですが、割引を提供してもロイヤリティを生み出すことができないため、小売事業者が収益を圧迫していると考えることが多々あります。

一方、プレミアム・プログラムとは、顧客がお金を払って参加するプログラムで、エンゲージメントのレベルが高く、長期的なロイヤルティを構築します。今回は、このような定額制のロイヤルティ・プログラムの特徴をご紹介します。

顧客が求める特典とは?

データに基づいてプレミアム・ロイヤルティ・プログラムを提供すれば、最もロイヤルティの高い顧客が利用している特典を軸に、継続的に特典を最適化し、時間の経過とともに調整することができます。

特典には、即時割引や送料無料といった取引上の特典と、店舗内での限定カスタマーエクスペリエンスなどの体験上の特典の両方を上手く組み合わせたものが含まれます。

プレミアム・ロイヤルティ・プログラムは、顧客がすぐに利用できる、より優れた特典を提供することで、会員の定期的なエンゲージメントを促すことができます。プレミアム・ロイヤリティ・プログラム参加者の半数以上が、少なくとも週に1回はプログラムの対象となる小売店で買い物をしています。さらに、ウイルスの流行やその他の要因で、実店舗で買い物ができない場合は、送料無料や返品などの会員特典を提供することで、会員のエンゲージメントを促進することができます。

長期的で信頼の厚い顧客関係を築くには?

小売業界、顧客の期待、ビジネスはすべて、時間の経過とともに進化し、ロイヤルティプログラムも進化していきます。会員が継続的に価値を実感できなければ、会員継続の更新はしません。顧客データの傾向に基づいて特典を最適化する方法を探しましょう。

たとえば、どの特典がどの会員に最も利用されているかを把握し、それに応じてプログラムを調整します。ニーズに合わせて提供される特典に会員が満足している場合、ブランドへのロイヤリティが強くなる可能性が上がります。プレミアム・ロイヤルティ・プログラム会員の87%が、他の小売店で同一商品が安く提供されていたとしても、プログラムの会員になっている小売店を選択すると回答しています。

◇◇◇

現在の小売業では、収益性が顧客との厚い信頼関係に依存しているため、プレミアム・ロイヤルティ・プログラムは、ブランドと顧客との関係を強化するための最高のツールと言えます。プレミアム・ロイヤルティ・プログラムは、初日からROI(投資対効果)がプラスになることは言うまでもありません。会員費の収益と顧客ロイヤルティが、ブランドの成功を促し、長期的に持続的な成長を達成するために必要な後押しとなります。

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360
Digital Commerce 360

オイラ大地・奥谷氏、オプト・伴氏が語る「Withコロナを勝ち抜くための小売・EC事業者が取るべき戦略」【無料ウェビナー7/29】

5 years 10ヶ月 ago

オイシックス・ラ・大地の奥谷孝司氏(執行役員/Chief Omni-Channel Officer)、オプトの伴大二郎氏(エグゼクティブ・スペシャリスト パートナー 兼 オムニチャネルイノベーションセンターセンター長)が、最新の米国小売・EC業界のトレンドや企業事例を基に、Withコロナ時代の日本市場でEC事業者が勝ち抜くための戦略について議論する対談形式無料ウェビナーを、7月29日(水)午後2時から開催します。

今回のウェビナーは、ネットショップ担当者フォーラム創刊6周年記念セミナーとなります。

<こんな事業者にオススメ>

  • リアル店舗の閉鎖で売上面に影響を受けている小売り事業者
  • 新規でECに参入、または参入検討中の小売り事業者
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)に本腰を入れたい小売り事業者
  • コロナ禍でEC売上を伸ばすための方法を探している小売り・EC事業者

<こんなことが学べます>

  • 奥谷氏・伴氏が注目する米国の小売り・EC事例とその理由
  • 上記の中から日本企業が取り入れられるポイント
  • 日本の小売り業が効率的にDXを推進するためには何から取り組めばいいか?
  • Withコロナ時代を生き抜くために小売り業&EC事業者が取るべき戦略とは?
  • これからのリアル店舗の役割とは?

詳細とお申込みは以下をご確認ください。

「米国事例に学ぶ『Withコロナ』を勝ち抜くためのECビジネス、今日本企業が取るべき戦略

  • 日時:2020年7月29日(水)14:00~15:00
  • 参加費:無料
  • 参加申込方法:以下のフォームよりご登録ください。当日の参加URLをメールでお送りいたします。(アンケートのご協力もお願いいたします)
  • YouTubeライブ配信:当日はYouTubeライブ配信を行う予定です。URLは、当日ネットショップ担当者フォーラムのFacebookイベントページ内でご案内します。
    https://www.facebook.com/events/1139954149708760/

<登壇者プロフィール>

オイシックス・ラ・大地株式会社 奥谷孝司氏
執行役員COCO(Chief Omni-Channel Officer)
株式会社顧客時間 共同CEO 取締役
1997年、良品計画入社。3年の店舗経験の後2年ドイツ駐在。家具、雑貨関連の商品開発や貿易業務に従事。帰国後「World MUJI企画」を運営。2003年、良品計画初となるインハウスデザイナーを有する企画デザイン室の立ち上げメンバーとなる。2005年、衣服雑貨部の衣料雑貨のカテゴリーマネージャー。現在定番商品の「足なり直角靴下」を開発、ヒット商品に。2010年、WEB事業部長。「MUJI passport」のプロデュースで14年日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会の第2回WebグランプリのWeb人部門でWeb人大賞を受賞。2015年10月よりオイシックス株式会社(現オイシックス・ラ・大地株式会社)入社。現在、執行役員、COCO(Chief Omni-Channel Officer)を務める。2010年、早稲田大学大学院商学研究科夜間主MBAマーケティング・マネジメントコース(守口剛ゼミ)修了。2017年4月、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程入学。2018年9月、株式会社大広との共同出資会社 株式会社顧客時間設立
株式会社オプト 伴大二郎氏
エグゼクティブ・スペシャリスト パートナー 兼 オムニチャネルイノベーションセンターセンター長
小売業界においてCRMの重要性に着目。一貫してデータ活用の戦略立案やサービス開発に従事した後、2011年にオプト入社。マーケティングコンサルタントを経て、2015年よりマーケティング事業部長として事業拡大に向けた組織作りに着手。マーケティングマネジメント部やOMO関連部門等を立ち上げ、統括しながらエグゼクティブ・スペシャリストという立場から社内外への発信活動も担務。

ご登録いただだきましたメールアドレスに、当日のWebinar用URLをお送りいたします。

公文 紫都

米国・欧州のアマゾンユーザーが日本の自社ECサイトで簡単に買い物――「Amazon Pay」「WorldShopping BIZ」の協業策

5 years 10ヶ月 ago

越境EC・Webインバウンド対応サービス「WorldShopping BIZ」を提供するジグザグは7月14日、Amazonが提供するオンライン決済サービス「Amazon Pay」と協業し、Amazonアカウントを保有する米国・欧州ユーザーが「Amazon Pay」を使い日本国内のECサイトで注文・決済できるようにしたと発表した。

この協業によって、「WorldShopping BIZ」を導入した日本のECサイトで、米国・欧州ユーザーが「Amazon Pay」を利用して越境ECで買い物できるようになる。

この仕組みは、米国・欧州のAmazonアカウントで決済できる特別仕様の「Amazon Pay」を「WorldShopping BIZ」に実装。国内EC事業者は、開発や運営オペレーションの変更を行わず、「WorldShopping BIZ」のタグを1行設定するだけで、自社ECサイトにアクセスする米国・欧州のAmazonアカウントを持つユーザーに越境ECによる買い物環境を提供できる。

「WorldShopping BIZ」を提供するジグザグは7月14日、Amazonが提供するオンライン決済サービス「Amazon Pay」と協業し、Amazonアカウントを保有する米国・欧州ユーザーが「Amazon Pay」を使い日本国内のECサイトで注文・決済できるようにした
米国・欧州から日本の自社ECサイトにアクセスしたときのイメージ

事前に行った約3か月のクローズドβテストでは、北米、南米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアの計20か国以上のお客さまが「Amazon Pay」を利用して決済をした。これからの本格稼働により、米国および欧州のAmazonアカウントをお持ちのお客さまが、日本のECサイトで便利にお買い物ができるようになることになる。(ジグザグ 代表取締役 仲里 一義氏)

「WorldShopping BIZ」は、大幅なサイト改修を伴わずに、JavaScript1行を自社ECサイトに設置するだけで越境対応できるサービス。国際物流、多言語のカスタマーサポートなどもジグザグが対応する。

瀧川 正実
瀧川 正実

オンワード、ZOZOのサイズデータ活用のオンライン完結のオーダーメードECを「ZOZOTOWN」で展開

5 years 10ヶ月 ago

オンワードホールディングス子会社のオンワードパーソナルスタイルは8月下旬、オーダーメードブランド「KASHIYAMA(カシヤマ)」において、ZOZOが運営するファッションECサイト「ZOZOTOWN」と、オーダーメードビジネスにおける取り組みを開始する。

日本人の約95%を包含できる豊富なサイズを展開し、自社による生産プラットフォームを有する「KASHIYAMA」と、「ZOZOSUIT」から得た100万件以上のサイズビッグデータを蓄積し、年間800万人以上(2020年3月末時点)のサイト購入者数を有するZOZOが連携。

両社の膨大なボディーデータから、幅広いサイズバリエーションに対応する体制を整備。オンライン完結で簡単にオーダーメードファッションが注文できる仕組みを実現する。

第1弾として8月下旬から、メンズ・ウィメンズのオーダーメードセットアップアイテム28種類を、ZOZOの「マルチサイズ」(「ZOZOSUIT」で得た100万件以上の体型データを活用し、「身長」と「体重」を選択するだけで、自分に合った最適なサイズのアイテムが簡単に手に入るサービス)を用いて「ZOZOTOWN」で展開。「身長」と「体重」を選択すると、100万件以上の体形データの活用で簡単に適したサイズのアイテムを注文できるようにする。

ファッションビジネスを取り巻く環境下では、1人ひとりの好みや体形に合った商品を受注ごとに生産し、余剰在庫を生まないビジネスモデルの需要が拡大する見込み。今後は新規アイテムの開発・販売も計画する。今回の「KASHIYAMA」とZOZOとのオーダーメード×オンライン完結型ビジネスモデルで、5年後には100億円規模の売り上げめざす。

オーダーメードビジネス領域の取り組みに合わせて、オンワードグループは8月下旬、「ZOZOTOWN」に再出店する。「ZOZOTOWN」ユーザーと親和性の高い11ブランド・13ショップが出店する。2019年2月に「ZOZOTOWN」を退店して以来、約1年半ぶりの再出店となる。

石居 岳
石居 岳

TSI ECストラテジー元社長の柏木氏に聞く「これからのEC・アパレル業界」「小売業のDX」「最新リテールテック」

5 years 10ヶ月 ago
トランスコスモスに転職した、「ナノ・ユニバース」「東京スタイル」などを傘下に持つTSIホールディングスグループのEC専門会社TSI ECストラテジー元社長の柏木又浩氏。「EC業界・アパレル業界」「注目していること」について聞きました【インタビュー後編】

「ナノ・ユニバース」「東京スタイル」などを傘下に持つTSIホールディングスグループのEC専門会社TSI ECストラテジーの社長を務めていた柏木又浩氏。次の活躍の場に選んだトランスコスモスでは、常務執行役員 リテールコマース総括責任者として、小売業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援していく。インタビュー後編では、新型コロナウイルスの影響を踏まえた、「EC業界・アパレル業界の現状とこれから」、「注目していること」について聞いた(前編はこちら)。

旧態依然の企業はこの危機は乗り越えられない

――現在のEC業界、アパレル業界をどう見ていますか。

2020年はアパレル単体で見ると、多くの企業でさまざまな手法による在庫換金を余儀なくされるでしょう。コロナ禍の2020年について、日本企業はそこまで危機感を持っているのかわかりませんが、グローバルブランドは、新型コロナウイルスとの共存によりブランドの在り方、プライシング、生産サイクルなど事業本質の大変革が始まったと考えています。

そして、このような状況にさらに拍車をかけるのがサステナビリティ(持続可能性)への取り組みです。新型コロナウイルス感染症拡大によるパンデミックと同時に、世界で起きている自然災害への課題解決としても加速していくと思います。

生活に必要な商品やサービスを、デジタルデバイスやネットワークを通じて顧客とつないでいくことは増え続けるでしょう。そこで、社会や世界に本当に必要なブランド、商品、サービスは何なのか? 存在すべきブランド、商品、サービスの価値とは何なのか? を理解しながら事業イノベーションをしていくべきです。企業は、「ニューノーマル(新しい当たり前)」とは何を意味するのか?と、問い続けながらこの危機を乗り切っていくことが求められます

TSI ECストラテジー元社長 現在はトランスコスモス常務取締役の柏木又浩氏
柏木又浩氏。2014年に設立されたTSIグループのEC事業、デジタルマーケティング、オムニチャネルを統括するTSI ECストラテジーの代表取締役社長に就任したのは2014年。2014年2月期におけるグループEC売上高は134億3200万円。退任時の2020年2月期におけるEC売上高は、前期比6.4%増の363億3700万円と、TSIグループのEC売上拡大の功労者の1人

柏木が注目する3つのリテールテック「体験型店舗」「オンライン接客」「Instagram」

柏木氏がTSI ECストラテジー社長時代から、常にアンテナを張っていたのが海外のリテールテック情報。日本の一歩・二歩も先を行く先端リテールテック情報から、TSIグループのECビジネスに役立つテクノロジーを導入してきた。

2014年にはECプラットフォームにクラウド型ECプラットフォームの代表だった現セールスフォースの「Commerce Cloud」(旧デマンドウェア)を導入。2015年には日本のアパレル企業としては初めて店舗分析プラットフォームなどのリテールネクスト社(本社は米国カリフォルニア州)が提供する店舗IoTプラットフォーム、2020年には店内の販売員がEC顧客にリアルタイムで接客するオンライン接客ソリューション「HERO」などを導入した。

店内情報をメーカーとリアルタイムで共有する新しい小売店「b8ta」の日本進出(8月1日に新宿マルイ本館1階、有楽町電気ビル1階に2店舗を開設)、TSI時代の経験、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、柏木氏が語った注目する“リテールテック”とは。

店舗の「ビッグデータ化」「IoT化」「デジタル化」

米国では、D2Cブランドの商品などを展示・販売するショールーミング形式の新しい小売店が台頭しています。その代表格である「b8ta(ベータ)」、「Neighborhood Goods(ネイバーフッド・グッズ)」、「Showfields(ショーフィールズ)」には共通点があります。

その3店は、来店顧客が店内でどのような体験・行動をしたのかを設置したカメラを通じて収集して分析、出展するD2Cブランドのマーケティング活動に生かしていること。このRaaS(Retail as a Service、サービスプラットフォームとしての小売)のビジネスモデルをテクノロジー観点で支えているのが、リテールネクスト社(本社は米国カリフォルニア州)が提供する店舗IoTプラットフォームなんです。

▼b8ta(ベータ)とは
2015年に体験型の小売店を米国サンフランシスコ近郊のパロアルトでオープン。実店舗への出品を手軽にし、消費者にイノベーティブな製品を発見、体験、購入できる場を提供するのがミッション。RaaS(Retail As A Service)のパイオニアと呼ばれる。たとえば、店舗運営に必要な従業員の手配、トレーニング、シフト管理、在庫管理、物流サポート、POSは全て付帯サービスとして、サブスクリプションモデルを採用した月額の出品料金を徴収する。店内で来店者がどのような体験をしたかを設置したカメラを通じて収集し、ソフトウェアで行動分析している(詳しくはこちら)。日本市場に2020年8月、初店舗を都内に開設する。

「b8ta」のイメージ動画(音声は設定→字幕→自動翻訳で日本語を選ぶと、日本語訳が表示されます)

▼Neighborhood Goods(ネイバーフッド・グッズ)とは
ネット通販主体のD2Cブランドを集めたショールーミングストアを展開し、自社のことを「新しいタイプの百貨店」と呼ぶ。現在、米国で3店舗を展開。専用アプリを通じて展示するD2Cブランドなどの情報を得たり、商品を購入することもできる。レストランを併設した店舗もある。店内で来店者がどのような体験・行動をしたのかを設置したカメラを通じて収集し、行動分析。D2Cブランドのマーケティング活動に生かしている。

「Neighborhood Goods」のイメージ動画

▼Showfields(ショーフィールズ)とは
ネット通販主体の新興D2Cブランドの商品を紹介・販売するニューヨーク発のストア。「世界一面白いお店」を自称し注目を集めている。数か月単位でブランドにスペースの短期貸しを実施。店舗設計・デザイン、在庫管理のほか、店舗オペレーション費(各ブランドの商品やサービス知識を習得した「Showfields」スタッフが接客・販売代行)が出展料に含まれる。店内で来店者がどのような体験・行動をしたのかを設置したカメラを通じて収集し、行動分析。D2Cブランドのマーケティング活動に生かす(詳しくはこちら)。

「Showfields」のイメージ動画

TSIグループもリテールネクストのプラットフォームを導入していましたが、想定よりも店舗のインストア分析、DX化のドライブをかけることができませんでした。最大の理由はショップスタッフのUX(ユーザー体験)において日々の課題認識に可視化できなかったこと、そしてPDCAを回すためのコーチングができなかったことです。単にプラットフォームを導入すれば、店舗のデジタル化が実現できるわけではありませんでした

ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で、店舗とお客さまのソーシャルディスタンシングによる距離感、店舗の存在意義が変わるため、店舗のDX化は間違いなく進むでしょう。商業施設やデベロッパー、百貨店など、1つの施設全体でプラットフォーム化を進め、オフラインストアのビッグデータ化を実現できる時代になると確信しています。

「b8ta」「Neighborhood Goods」「Showfields」は店舗のIoT化を実現し、お客さまの行動を計測して分析。それぞれのスタイルで可視化した消費行動をビジネスモデルに生かしています。私は米国で注目されているこうした商業施設や店舗の「ビッグデータ化」「IoT化」「DX化」はwithコロナ時代に必要とされる絶対的な戦略だと思っています

「RetailNext」のイメージ動画(音声は設定→字幕→自動翻訳で日本語を選ぶと、日本語訳が表示されます)。リテールテック(小売×Tech)企業として2007年に創業。店舗分析ソリューションベンダーで、日本を含む世界85か国以上で事業を展開している。「RetailNextプラットフォーム」は、大手メーカーのアナログカメラやIPカメラなどを利用し、小売店舗に関わる多様で膨大なデータを収集。リアルタイムでの混雑状況の把握、入店率、入店数、購買率、シフト、スタッフ配置、エリア滞留時間、動線、年齢、性別などのデータを可視化する

オンライン接客は当たり前になる

新型コロナウイルス感染症の拡大で、ECサイトでもオンライン接客を行う企業が増えてきましたね。まさにwithコロナでドライブがかかったという印象です。

以前から、実店舗を中心に事業を営んでいた小売企業はみんな、ECサイトにおけるオンライン接客について考えてきたんです。ショップスタッフの接客力をどう活用すればEC売上をさらに伸ばせるのか? オフラインでできることを何で、オンラインでできないんだろう? と、実現する方法を長年、模索してきたのです。

私がこれまで見てきた中で最も優秀なオンライン接客ソリューションが「HERO」。米国のHero Towers Limited社が開発・提供し、TSIグループも導入しました。テキストメッセージ、チャット、ビデオを使ってリアル店舗とECサイトのスタッフが消費者とコミュニケーションをとることができるオンライン接客ツールで、今後、爆発的に需要が高まる可能性のあるソリューションだと感じています。

「HERO」のイメージ動画(音声は設定→字幕→自動翻訳で日本語を選ぶと、日本語訳が表示されます)

「HERO」はなぜ凄いのか? 個々のショップスタッフがどれだけのお客さまから支持されているのか、自身の接客がどれだけのEC売上になっているのか、それらを全部可視化できること。ゲームのように自分の勝ち得たEC売上が可視化されるので、ショップスタッフの成功体験になり、モチベーションアップになるのです。

実店舗には本当に接客が上手なスタッフがたくさんいらっしゃいます。ネット上ではそうした優秀なスタッフの販売ノウハウが生かされていない。私もTSIグループに在籍していた時、痛感していました。ショップスタッフがオンラインをサポートするという意味ではオンライン接客がベストな選択肢。

ショップスタッフは今までリアルで接客の楽しさを見出せていませんでしたが、オンライン接客ツールを活用すれば、「オンラインでも接客の力を発揮できるんだ!」となります。腹落ちした瞬間、確実にオンライン接客のEC売上は伸びるでしょう。それは買う側(お客さま)にとっても楽しい体験になりますから。

進むソーシャルコマース

D2Cブランドやファッションなどでは、Instagram(インスタグラム)のEC活用が重要視されるようになっています。このInstagramのショッピング活用で注目するツールが「Dash Hudson」(ダッシュハドソン)という画像AI分析ソリューションです。

Instagramにおいて世界に1億8千万人のフォロワーを持つスーパーセレブ・カイリージェンナーのプロデュースする「KYLIE COSMETICS」(カイリーコスメティクス)、そして、インフルエンサーマーケティングで上場したといっても過言ではない人気米国ファッションモールREVOLVE(リボルブ)など、名だたる企業やブランドがソーシャル時代の画像分析プラットフォームとしてダッシュハドソンを利用しています。

投稿されたソーシャルメディア上の画像を、どのような要素や構図の画像が、コンバージョン、エンゲージメントが高いのかなどをAIが解析。その上で、プラットフォーム上に撮影した画像をアップすると、解析に基づいて、エンゲージメントやコンバージョンが高くなると予測した画像を選び出し、ソーシャル上での投稿を最適化するプラットフォームになっています。

「Dash Hudson」のイメージ動画(音声は設定→字幕→自動翻訳で日本語を選ぶと、日本語訳が表示されます)

SNSの浸透と伴にインフルエンサーマーケティングが浸透、ソーシャルコマースの時代に突入しました。これまでも画像、映像、テキストがオンライン上でのビジネスで重要でしたが、今後はさらに重要視されます。画像のECマーケティング活用としては、プラットフォームとしては「Dash Hudson」が、一番出来が素晴らしいと思っています。

◇◇◇

2014年、柏木氏はトランスコスモスへ転職。今度は、事業者側からベンダー側へと、小売事業者・EC事業者にサービス提案などを行う立場になった。

次の時代に向けた変革を求める小売企業に必要なソリューションを提案し、一緒に創造する側になれないだろうか。確実に世界が変化するこの時期だからこそ日本のリテールビジネスの在り方を根本的に変えるサポートがしたい。BOPIS(Buy Online Pick-up In Storeの略称で、店舗受け取りサービスのこと)、OMOなど今までの日本なら10年かかっていたことが3年で実現できるかもしれない。(柏木氏)

こうした思いを抱いての転職。柏木氏は自身の経験、そしてコロナ禍の小売事業者のDXを促進するために、「コマースビジネス、エンゲージメント、売り上げを最大化するためのNo.1サポーターになりたい」と今後の抱負を語り、インタビューを締めた。

瀧川 正実
瀧川 正実

ピアリビング室水氏が語る海外進出で重要なこと。「時間をかけて情報を継続発信していくこと」 | 動画で学ぶ「ECの未来」produced by Savari.,Co.Ltd.

5 years 10ヶ月 ago
ピアリビング代表取締役の室水房子氏とozieの柳田氏が語る「国内ニッチメーカーが海外に打って出る方法は」【ECの未来⑦後半】

ECに関わるキーパーソンがこれからのECビジネスなどについて語り合う「ECの未来」。司会進行役は人気ECサイト「ozie」を運営する柳田織物の柳田敏正社長。

7回目は防音商材の販売や製作、施行などを行う「ピアリビング」代表取締役の室水房子氏をゲストに迎え、「国内ニッチメーカーが海外に進出する方法」をテーマに語り合う。後半は「海外の展示会に参加したことで変わった意識」「知ってもらうことの重要さ」について語る。

室水氏が語る、海外進出で重要なこととは

室水氏はシンガポールで行った展示会を振り返り、「防音という意識がない国で、販売ではなくどういった生活をしているのか、悩みを知ろうと思った」と述べる。海外で展示会を行ったことで、防音や企業について知ってもらうことの大切さや日本製品が愛されていることを感じた。また、スタッフの意識も変わったという。

▼動画を早くみたい! という方はこちらをクリック

  • 【7回目のゲスト】ピアリビング 代表取締役の室水房子氏

ECの未来 ピアリビング 防音 越境EC 中国 室水房子 柳田敏正 ozie 柳田織物 EC
ピアリビング 代表取締役の室水房子氏。
1993年に起業し、2001年にヤフーオークションをスタートし、現在ピアリビングを運営。ネットで初めて一般に防音建材を販売。『工事なしで!女性でも簡単に防音ができる』商品の開発や製作、販売を行う。二級施行管理技士の資格を持つ。2018年にイーコマース学会九州支部長、2003年からネット業界のセミナー講師などを務める。
  • 【司会進行】柳田織物 代表取締役の柳田敏正氏

ECの未来 ピアリビング 防音 越境EC 中国 室水房子 柳田敏正 ozie 柳田織物 EC
柳田織物代表取締役の柳田敏正氏。
法政大学卒業後、バーニーズジャパンに入社し横浜店にてメンズ全般の接客に従事。1999年退社し柳田織物に入社。2002年オリジナルのシャツを販売する自社ECサイト「ozie(オジエ)」を開設しBtoCへ進出。2011年にOSMC(オンラインショップマスターズクラブ)最優秀実践者賞受賞。2012年第4回エビス大賞にて大賞受賞。2013年4月代表取締役に就任。

ネットは世界中から見ることができる、日本だけの販売じゃなくても良いのではないか

対談内での印象的なワードを以下に紹介する。

英語がわからない中で、どうやったら伝えられるかを考えるようになった。スタッフのモチベーションが上がった。(室水氏)

日本のモノが愛されている。日本が好きという国は何か国かあるので、やらない手はない。(室水氏)

周知してもらうために、シンガポール在住の日本人YouTuberに取材をしてもらった。(室水氏)

時間をかけて継続して発信していくことで、気付いてもらえる、その市場を育てていくこともありますね。(柳田氏)

情報発信からでも良いのでやって欲しい。絶対に何かしら動くと思うんです。出さないといつまでも変わらないので。(室水氏)

室水氏と柳田氏が語り合った「ECの未来」。詳細をもっと知りたい方は動画をチェックしてください!

「ECの未来」とは

EC業界の著名人などにインタビューし、これからのECを考察する動画メディア。企画・運営はEC支援のサヴァリ。司会進行役の柳田社長がEC業界のキーマンに独自の視点で切り込んでいく。

ECの未来 チャンネル登録はここをクリック!
サヴァリ株式会社
サヴァリ株式会社

「ShopifyはAmazonキラーなんかじゃない!」――「Shopify」と「Amazon Pay」の組み合わせがEC成功のカギだ

5 years 10ヶ月 ago
EC企業のブランディングなどを支援するフラクタの河野貴伸社長に聞く、「買いやすいECサイト作り」「成功するためのブランディング」など“ECサイト運営で重要視すべき勘所”
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在京キー局の経済番組で特集が組まれるなど、EC業界内での存在感を増しているECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」。そして、日本でサービスを開始してから6年目を迎え、大手から中小までさまざまな業種・業態のECサイトによる導入が加速している「Amazon Pay」。なぜ「Shopify」と「Amazon Pay」は注目を集めているのか? 「Shopify」と「Amazon Pay」の魅力から、買いやすいECサイト作り、成功するためのブランディングなど、ECサイト運営で重要視すべき勘所について、EC企業のブランディングなどを支援するフラクタの河野貴伸社長にインタビューした。写真:吉田浩章

フラクタの強みはECとブランディングの両立

フラクタは、ECをベースに企業や商品のブランディングを手がけるブランディングエージェンシー。もともと前身の企業はECサイト制作会社だったが、ブランドの課題を解決するためにはECの枠を超えてサポートする必要性を感じ、その時の経験やノウハウをベースに企業や製品のブランディングを手がけるフラクタを2013年に設立した。

フラクタの河野貴伸社長
フラクタ 河野貴伸社長

フラクタの強みは、ECとブランディングを両立できることです。意外にもそういった支援企業は少ないんです。ECで重要なのは利益を最大化するためのパフォーマンスマーケティング戦略。いかに短期間で利益を伸ばすのかを重視するので、長期的な視野で考えるブランディングとの両立は難しく捉われがちでした。

フラクタはD2Cビジネスを中心に、ブランドとお客さまとの直接的な関係性の構築を重視するブランディングでファンを育成、リピート顧客を育成していくというブランドビジネスの支援に特化してきました。高速立ち上げで売り上げを拡大するといった領域だけを重視するのではなく、「ブランディング×コマース」という長期的な視野から戦略を汲み上げるところに特化してきたところが、他社にはない強みなのです。

そのため、クリエイティブ、エンジニア、コンサルティングに携わるスタッフはほぼ同じ人数の組織構成。その中でも特徴的なのは、前職までにモノを売る仕事、たとえば製造小売り、小売り、接客業などの商売に身を置いていた経験者が多いことです。

フラクタのゴールは、クライアントが最終的に「自走できること」。ブランディングやコンバージョンにつながるクリエイティブの作り方なども自社で考え、最終的に自走できるように支援することをメインゴールとしています。コマース業界の変化は著しいので、フラクタは先進的なことを他社よりも早く取り入れ、それをベースにしたノウハウや情報などをクライアントに提供し、共に進化していくことをめざしています。

フラクタのHPで掲げているメッセージ
フラクタのHPで掲げているメッセージ

ビジネスの重要なところをしっかり押さえている「Shopify」

河野社長は前身の企業から20年以上手がけてきたEC支援ビジネスで気づいたことがあるという。「支援先が増え、その企業の受注が伸びると改善点がより見えてくるようになった」。それは何なのか。河野社長は言う。

お客さまの消費心理を考えたとき、たとえば店舗運営の事情でスピード配送が実現できないといった企業側の事情は関係ありません。どうすればスピーディーに、良い商品を消費者へ展開するといったことに事業者は専念すべきでしょう。

EC事業者は商売に専念すべき――。この解を実現できるECプラットフォームを考えたとき、「Shopify」はよく考えられた設計になっていると河野社長は言う。「今でも、自社の収益に見合わないイニシャルコスト、ランニングコスト、さらには膨大な時間をかけてECサイトを構築・運用している企業は少なくありませんこのようなビジネスは長期的に見たときに厳しくなります。そうした視点で見たとき、『Shopify』はビジネスの重要なところをしっかり押さえているプラットフォームだと思いました」。

クライアントのビジネスを考えたときもっとも最適なECプラットフォームは何なのか――。この視点で考えた際、注目すべきは「Shopify」だと河野社長は結論付けたという。

「Shopify」案件の相談は2019年末から急激に伸びています。感じるのはクライアントからの期待値の高さです。オープンソースでのECサイト構築も手がけてきましたが、クライアントごとに適したECプラットフォームもわかってきました。私がお伝えしたいのは、「Shopify」はすべての企業に適しているわけではない、ということ。これは理解しておいた方がいいでしょう。

「Shopify」に適しているビジネスモデルは、自社での売り方、ブランディングの方針に明確な考えを持っており、消費者との直接的なコミュニケーションを設定したい、そして継続的にアップデートを行っていきたい企業です。「Shopify」は「うまくいく」仕組みを持っていることが最大の強みなので、業務スタイルを「Shopify」の仕組みに合わせることができれば、低コストで大きなメリットを得ることができます。一方、既存のビジネスのルールにEC側を合わせられるようにしたい、またECサイトの構築、運用までをアウトソーシングしたい企業はパッケージなどの導入を検討した方がいいでしょう。

私が考える「Shopify」を選ぶ際のメリットはスケールの限界値がないことです。「Shopify」は、月額29米ドル(日本円で約3000円)のプランでどんなトラフィックにも耐えることができます。また、より高度な機能を備えた「プレミアム」プランや、エンタープライズ向けの「Shopify Plus」もあります。つまり、「Shopify」はあらゆるビジネスに対応できるというわけです。

「Shopify」の料金プランと機能
「Shopify」の料金プランと機能

フラクタのクライアントでは、「Shopify」を使って年商100億円規模にまで成長した企業の事例もあるんです。

また、機能面の拡充はアプリを利用するだけという簡単さも特徴の1つでしょう。「Shopify」は基本機能以外の拡張機能は、インストールして利用するアプリやさまざまなAPIを活用してECサイトをカスタマイズしていくシステム設計です。ECパッケージを導入していると、たとえばマーケティングオートメーションを使う場合、数十万円といったカスタマイズ費用が必要になります。「Shopify」はアプリを入れるだけ。ランニングコストも抑えることができるんです。

消費者の買い物行動は大きく変わっており、必ずしも新品を選ぶというわけではなく、価格合理性から中古品を好んだり、必要なモノだけを最低限購入するといった消費行動が増えてきています。EC事業者は今後の成長において、ランニングコストを極力抑え、消費行動の変化にスピーディーに対応しながら利益を最大化していくことが必要になるでしょう。「Shopify」はこうしたニーズにもっとも応えることができるECプラットフォームだと考えています。

フラクタの河野貴伸社長
河野社長は「Shopify」のエバンジェリストとしてさまざまイベントなどで登壇。「stand.fm」などさまざまなメディアを通じて積極的に情報発信も行っている

ECビジネス成長のカギは「時間の使い方」にあり

河野社長は「Shopify」のエバンジェリストとしてさまざまなイベントへの登壇、メディアに登場している。そして、ECを運用している、または導入を希望する多くの企業の「ブランディング×EC」をサポートしてきた。こうした経験を踏まえ、D2CなどECビジネスの成長にはどんな点が重要なのか、河野社長は次のように話す。

今後の成長のために重要になるのは「いかに、商品を作り、それを売るための思考を巡らせる時間を確保できるか」ということに尽きるでしょう。

ECサイトの更新作業、受注処理など、機械でできる単純作業をいかに効率化し、スタッフは「消費者とのコミュニケーションを通じてお客さまの満足度を高める」ための考える時間を増やすことが重要です。そうしなければ生き残ることが難しくなるでしょう。

時間という観点では消費者も同じです。昨今の消費者は時間を無駄にしたくないと考えていますよね。ECサイトの買い物でもそうです。でも、ECサイトの買い物で大きなストレスを感じる部分があります。それは買い物時に求められる顧客情報の入力です。

配送先住所、カード情報を入力するのはとても面倒。EC事業者は消費者の視点に立ち、時間をいかに消費させないかという視点を持つべきで、そこは工夫を施すべきです。ひいては、消費者も事業者も楽になるのですから。「ショッピングはエンターテイメント」という価値を提供できる基礎作りにもなります。

NTTグループの情報通信総合研究所が2017年に発表した「ECを利用することによる買い物時間の節約効果に関する調査結果」
NTTグループの情報通信総合研究所が2017年に発表した「ECを利用することによる買い物時間の節約効果に関する調査結果」。ECを週1回以上利用する消費者は年間274時間、月1回以上利用する消費者では年間84時間の節約効果があるという。消費者の時間節約ニーズは高まっていると見られる

そこで、消費者の時間を無駄にしないという観点でもっとも重要なのが「決済」ですブランドビジネスを成功させるための大切なことの1つに「決済は楽であること」ということを申し上げておきたい。

消費者は「簡単に決済できる」ということに加え、信頼も求めています。たとえば、商品はとってもいいが、決済画面に不安を感じたり、配送先住所やカード情報の入力方法が非常に煩雑だったらどうでしょうか?

決済は「信頼」「使いやすさ」という印象を消費者に抱いてもらうための必要不可欠な要素となっているのです。

消費者庁が公表した「平成29年度消費者意識基本調査」
消費者庁が公表した「平成29年度消費者意識基本調査」。「同じ店舗・事業者を利用することが多い」「実際に現物を見て商品を確認してから購入する」はともに6割を超えており、消費者が店舗や事業者に対して信頼性を重視している傾向がわかる

「Amazon Pay」はコミュニケーションツールである

決済の重要性を語った河野社長が、コミュニケーションツールと呼んでいる決済サービスがある。「Shopify」にも導入されているAmazonのID決済サービス「Amazon Pay」だ。なぜ「Amazon Pay」をコミュニケーションツールと表現しているのか。これまであまりメディアなどでも報じられてこなかった「Amazon Pay」の見えない価値を河野社長が次のように語る。

これは実際にあったお話です。ブランディングを重要視しているある企業側から、「Amazon Pay」のボタンがブランドイメージと合わないので導入しない、といった声があがったのです。しかし、ある日、お客さまからこんな問い合わせがあったそうです。「なんで『Amazon Pay』を入れていないんですか?」と。

ブランド側が考えるブランディングは往々にして自己満足に陥りがちになります。いわゆる求められていない価値観の押しつけです。求められていない価値観によって生み出されたデザインは、ブランド側の自己満足に過ぎないので、消費者はそれを求めてはいません。求めているのは、そのECサイトで購入しても大丈夫なんだという「信頼」「安心」。その時、「Amazon Pay」はただの決済ツールではない、お客さまに「信頼感」「安心感」を伝えるコミュニケーションツールなんだと気付いたのです。

カート内に「Amazon Pay」のボタンがあることが「信頼」「安心」の提供につながるという
カート内に「Amazon Pay」のボタンがあることが「信頼」「安心」の提供につながるという

もちろんECサイトを運営している企業にとって魅力的な機能も多いです。その最たるものが、不正注文を事前に検知してくれることでしょう。不正注文はブランドビジネスにつきまとう問題で、年々、手が込んできており、自社ECサイトでは不正注文が増えているんです。ただ、受注情報を1件1件調べていくのはとても労力がかかります。世界水準のセキュリティで不正注文対策に取り組んでいる「Amazon Pay」は、事業者の利益に直結する決済サービスだと実感しています。

ブランドビジネスを手がける事業者が意識すべきことは、悪意ある第三者が行った不正注文によって、CtoCなどで転売されているケースがあるということです。それこそブランドイメージが毀損(きそん)される憂うべき事態。その対策として、「Amazon Pay」の導入は大いに役立つでしょう。

知っておくべき「Amazon Pay」導入のメリット
知っておくべき「Amazon Pay」導入のメリット

不正注文という観点からもう1点あります。クレジットカード経由の不正注文でチャージバック※が数多く発生しているケースは少なくありません。その件数が積み上がり年間ベースで換算したらいくらの損失になるか考えると結構な額になるはずでしょう。「Amazon Pay」は少なからず、こうした損失の軽減にも直結しているはずです。
※チャージバックとは、購入者が(Amazonを介さずに)銀行またはクレジットカード会社を通じて請求の異議申し立てをした場合に、銀行またはクレジットカード会社による支払いが無効になること

「Amazon Pay」の決済料率(物販の場合は4%、デジタルコンテンツの場合は4.5%)を決済代行会社のクレジットカード料率と比較すると、「高い」とイメージしてしまいますが、年間で必要なコストを定量的に比較すると、決して高くはないんです。先ほどお話したように、見えない損失をカバーするといった効果、そして適切なブランドエクスペリエンスの保持という観点で大きな役割を担っているのです。

河野社長がECビジネスに携わる人に届けたいメッセージとは

あらゆるビジネスシーンでデジタル化が進み、ネット通販はなくてはならない買い物ツールへと進化している。こうした環境において、「信頼できて、簡単に商品を購入できるECサイトはより伸びていくだろう」と話す河野社長。インタビューの最後、ECビジネスに携わる方々に向けて以下のメッセージを贈り、インタビューを締めた。

フラクタの河野社長
東京・渋谷に置く本社のオフィス内で撮影

もし自社ECサイトのプラットフォームで悩まれている場合は「Shopify」も検討の材料に加えていただくことをお勧めします。また、自社ECサイトのビジネスモデルが「Amazon Pay」にマッチするのであれば、単なる決済サービスではなくお客さまとのコミュニケーションツールとして活躍する「Amazon Pay」の導入を勧めたいですね。

冒頭で申し上げたとおり、Shopifyは「合う、合わない」がありますが、「Amazon Pay」はすべてのECに必要不可欠な決済になってきていると感じています。もし、「Amazon Pay」を使って買い物をしたことがない方がいらっしゃれば、その利便性に驚くと思うので、ぜひ一度使ってみてほしいです。

また、「Amazon Pay」の導入に迷っている場合は、不正注文の削減の可能性やLTV(顧客生涯価値)の換算をして導入の検討をしてほしいと思います。買いやすいECサイトは必ず、今後伸びていくはずです。

Amazon Payからのお知らせ

2020年6月1日から2020年7月31日の間に、Amazon Payを利用開始しかつ Amazon Payでの注文が受理された事業者様に、Amazonギフト券3,000円分をプレゼント!

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瀧川 正実
瀧川 正実

最大600万円の賃料支援を企業・個人が直接申請できる「家賃支援給付金」のWeb申請・会場での申請支援がスタート

5 years 10ヶ月 ago

新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが落ち込んでいる企業や個人に対し、地代・家賃(賃料)負担の軽減を目的に最大600万円を助成する「家賃支援給付金」に関し経済産業省は7月14日、Webサイトでの申請を受け付けるポータルサイトを開設した。

「家賃支援給付金」は、5月の緊急事態宣言の延長などで売り上げの減少に直面する事業者の事業継続を下支えすることを目的に、地代・家賃(賃料)の負担を軽減する給付金を支給する制度。

対象は、資本金10億円未満の中堅企業、中小企業、小規模事業者、フリーランスを含む個人事業主。2020年5月~12月の売上高について、1か月で前年同月比50%減、または連続する3か月の合計で前年同期比30%減といった条件を満たした事業者・個人事業主などが対象となる。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが落ち込んでいる企業や個人に対し、地代・家賃(賃料)負担の軽減を目的に最大600万円を助成する「家賃支援給付金」
「家賃支援給付金」について

法人は最大600万円、個人事業主には最大300万円を一括支給する。算定方法は申請時の直近1か月における支払賃料(月額)に基づき算定した給付額(月額)の6倍。

法人の場合、月額の支払賃料が75万円以下の場合は給付率2/3、75万円を超える場合は50万円に加え、75万円の超過分に給付率1/3を乗じた額の合算金額が月額給付額(上限100万円とする)。月額賃料が225万円で、給付額の上限が100万円となる。

個人事業主の場合、月額の支払賃料が37.5万円以下の場合は給付率2/3、37.5万円を超える場合は25万円に加え、37.5万円の超過分に給付率1/3を乗じた額の合算金額が月額給付額(上限50万円とする)。月額賃料が123.5万円で、給付額の上限が50万円となる。

また、専用会場で申請サポートを行う取り組みも7月15日からスタートする。詳細はポータルサイトに掲載する。

家賃支援給付金について

瀧川 正実
瀧川 正実

顧客時間とTO NINEが業務提携。D2C共創サービス「Engagement Force」を提供開始

5 years 10ヶ月 ago

マーケティングコンサルティングを手がける顧客時間と、自社のD2Cブランド展開や、他社のD2C事業のサポートを行うTO NINEは、D2C支援事業に関する業務提携を発表した。

顧客時間が有する事業構想立案やマーケティングデザインの実績、TO NINEが有するブランド運営の知見と経験を一体化。戦略立案から運用も含めた実行フェーズまで、D2C事業を創造するD2C共創サービス「Engagement Force」を提供する。

"事業・サービスのD2C化”の実現をサポート

顧客時間の岩井琢磨氏(共同CEO 代表取締役)、奥谷孝司氏(共同CEO 取締役)、TO NINEの増田智士氏(CEO)、吉岡芳明氏(COO)(画像は顧客時間が提供)
左から、顧客時間の岩井琢磨氏(共同CEO 代表取締役)、奥谷孝司氏(共同CEO 取締役)、TO NINEの増田智士氏(CEO)、吉岡芳明氏(COO)(画像は顧客時間が提供)

「Engagement Force」は、ブランド戦略立案、事業構想立案、プロダクト/サービス開発、CRM設計/運用、Webサイト開発/運用、アプリ開発/運用、コミュニケーション(SNS、LINE等)設計/運用、顧客行動解析などで企業のD2C支援を行うサービス。

D2Cブランドの立ち上げ、運用のほか、昨今事業会社に必要とされている“事業やサービスのD2C化”の実現に向けたサポートを提供する。

顧客時間は、著名マーケターとして知られる岩井琢磨氏、オイシックス・ラ・大地の奥谷孝司氏(執行役員/Chief Omni-Channel Officer)が創業し、共同CEOを務める企業。三井住友カードと新型コロナウイルスの影響による消費行動の変化を調査・分析した結果を発表するなどしている。

サービス提供およびTO NINEとの業務提携について、顧客時間は以下のようにコメントしている。

D2C(Direct to Consumer)ビジネスへの注目度は国内外問わず高まるばかりです。2018年9月に設立した顧客時間は、多業種の「事業創造・チャネル開発支援」を、従来のマーケティング4Pの “場”(Place)に焦点を当て独自の解釈で再構築した「Engagement 4P」のフレームワークや、顧客の購買行動を“検討→購入→使用”に分解し、且つオンライン/オフラインの接点を最適化する「顧客時間」のフレームワークなどを用いて、顧客基点のマーケティングデザインを描いてきました。

これらの顧客時間ならではの特徴的な考え方は、デジタルを中心とした顧客接点で事業を創造するD2Cのビジネス構造と、奇しくも合わせ絵のように重なる要素が多々存在しています。そのため、D2Cという表現を使わずとも、この約2年間で手掛けてきた事業創造やチャネル開発は、その多くがD2C的発想を具現化したものだと言えます。

一方TO NINEは、「普遍のモノに、普遍のスタイルを」の理念の下、協業企業とのD2Cブランド開発や運用支援、そして自社でも独創性の高いD2Cブランド運営を実施するなど、一貫してD2C領域での事業を行なってきました。一過的な流行や話題性を追随するような刹那的手法では無く、前述の理念を体現する、その確かで洗練された着想や実行力で、多方面から絶大なる信頼を集めています。

世界が大きな転換期に直面している今、優れた場を通して企業と顧客が直接繋がることが、業種を問わず求められています。(顧客時間のWebサイトより。原文ママ)

公文 紫都
公文 紫都

フリマアプリ「メルカリ」の売上金を家族や友人に送る「おくる・もらう」機能を開始

5 years 10ヶ月 ago

メルカリとメルペイは7月13日から、フリマアプリ「メルカリ」の売上金を家族や友人などに送る・受け取ることができる「おくる・もらう」機能を開始する。売上金はメルペイ残高または有償ポイントが対象で、手数料は無料。送金時にはメッセージカードを添付できる。

「おくる・もらう」機能とは

「おくる・もらう」機能は、フリマアプリ「メルカリ」の売上金となるメルペイ残高、または売上金から購入した有償ポイントを家族や友人に送ったり受け取ったりできるサービス。「メルカリ」アプリ利用ユーザーへ段階的に適用する。

利用金額・回数上限

1円または1ポイントから送金可能で、手数料は無料。キャンペーンなどで付与される無償ポイントは対象外となる。送金金額の上限はメルペイ残高の場合、1回または1日につき10万円、有償ポイントの場合は1回または1か月5000円まで。送金回数の上限は設けていない。

メッセージカードの添付

送金時にコメントが入力できるメッセージカードを添付可能。カードのデザインはイラスト付きやコメント付きなど計24種類から選べる。カードの種類は順次拡大予定。受け取ったカードは受取履歴から閲覧可能。

メルカリ メルペイ おくる・もらう機能 フリマアプリメルカリ メッセージカード機能
メッセージカード例(「メルカリ」の資料から編集部がキャプチャ)
メルカリ メルペイ おくる・もらう機能 フリマアプリメルカリ メッセージカード機能 季節
暑中見舞いなど季節に応じたメッセージカード例(「メルカリ」の資料から編集部がキャプチャ)

利用方法

  1. 送付側が「メルカリ」アプリで受取リンク(URL)を発行し、SMSやLINEなどで受取側に送付
  2. 受取側は送付された受取リンクを開き、「友だち確認依頼」を送付側に送付
  3. 送付側が「友だち確認依頼」を承認し、受取が完了
メルカリ メルペイ おくる・もらう機能 フリマアプリメルカリ 送る機能イメージ 利用イメージ
送る場合の利用イメージ
メルカリ メルペイ おくる・もらう機能 フリマアプリメルカリ 受け取る機能イメージ 利用イメージ
受け取る場合の利用イメージ

同機能を使用したマネーロンダリングや不正利用防止のため、売上金の送付には送付側・受取側双方の本人確認が完了している必要がある。また、受取側はフリマアプリ「メルカリ」のインストールも必要となる。

個人間でのやりとりのみ可能で、慈善団体や被災地への寄付には対応していない。

「メルカリ」ユーザーのニーズから生まれた

サービス開始の背景について、同機能開発リーダーの中村奎太氏は「『メルカリで売って得た売上金を身近な人に送りたい』というユーザーの要望から生まれた」と述べた。

メルカリユーザーを対象としたアンケート結果によると、40%のユーザーが「売上金を送りたい」と回答した。また、「誰に送りたいか」聞いたところ、最多は「家族・親族」(65%)、次いで「友人・知人」(28%)だった。

メルカリ メルペイ おくる・もらう機能 フリマアプリメルカリ アンケート結果
フリマアプリ「メルカリ」ユーザーへのアンケート調査結果(対象:「メルカリ」の売上金保有者 約2,600人回答 期間:2020年6月6日~6月8日に実施、「メルカリ」の資料から編集部がキャプチャ)

本機能の実装にあたり、中村氏は次のようにコメントした。

「おくる・もらう」機能は「メルカリ」ユーザーの「家族や友人、会社の後輩に『お疲れ様』や『ねぎらい』の気持ちを伝えるために使用したい」「家族に仕送りしたい」というニーズを受けて実装しました。「気持ちも一緒に送り合う」ことを意識してメッセージカード機能を実装しており、他社の送金システムとの違いになっています。

単に売上金を送り合うだけではなく、大切な物を売って得たお金だからこそ届けられる「感謝」などの気持ちも送れる新たな機能となっています。

メルカリ メルペイ おくる・もらう機能 フリマアプリメルカリ 開発リーダー
「おくる・もらう」機能 開発リーダーの中村奎太氏
藤田遙
藤田遙

オンワードが「ZOZOTOWN」に再出店、コロナ禍で売上5割増のECチャネルの販路を広げる

5 years 10ヶ月 ago

オンワードグループは8月下旬、「ZOZOTOWN」に再出店する。「ZOZOTOWN」ユーザーと親和性の高い11ブランド・13ショップが出店する。2019年2月に「ZOZOTOEN」を退店して以来、約1年半ぶりの再出店となる。

オンワードグループの2020年3-5月期(第1四半期)における国内事業の売上高を販路別にみると、リアル販路は、百貨店売上高が前年同期比71%減の約54億円。ショッピングセンターその他の売上高も同40%減の約157億円と苦戦した。

一方、EC売上高は同50%増の約91億円と大きく伸長。リアル販路の売上高の減少分を一定程度カバーした。自社ECは同62.9%増、他社ECモールは同11.3%減。EC化率は45%、自社EC比率は90%。

オンワードグループの2020年3-5月期(第1四半期)における国内事業の売上高
オンワードグループの1Q販路別売上高(画像はオンワードHDの決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

「新型コロナウイルス感染症の影響により、消費者のECサービスへのニーズはさらに高まる」と見込んでいるオンワードグループは、「ZOZOTOWN」再出店でZOZOユーザーの再開拓を進める。

「ZOZOTOWN」に出店する13ショップは、J.PRESS、JOSEPH、TOCCA、Paul Smith Woman、any SiS、any FAM、Feroux、SHARE PARK、L size ONWARD、S size ONWARD、GRACE CONTINENTAL、Tiaclasse、Chut!INTIMATES。11ブランドはJ.PRESS、JOSEPH、TOCCA、Paul Smith、any SiS、any FAM、Feroux、SHARE PARK、GRACE CONTINENTAL、Tiaclasse、Chut!INTIMATES。

オンワードホールディングスの2020年2月期におけるEC売上高は、前期比30.6%増の333億800万円。主力子会社であるオンワード樫山のEC売上高が同10%以上伸びたほか、他のグループ企業の国内EC売上高は同2倍以上に増加した。連結売上高に占めるECの割合(EC化率)は、前の期と比べて2.8ポイント増の13.4%に上昇している。

石居 岳
石居 岳

「情報を発信し続けてお客さまを育てる」。ピアリビング室水氏が語る海外市場の攻略法 | 動画で学ぶ「ECの未来」produced by Savari.,Co.Ltd.

5 years 10ヶ月 ago
ピアリビング代表取締役の室水房子氏とozieの柳田氏が語る「国内ニッチメーカーが海外に打って出る方法は」【ECの未来⑦前半】

ECに関わるキーパーソンがこれからのECビジネスなどについて語り合う「ECの未来」。司会進行役は人気ECサイト「ozie」を運営する柳田織物の柳田敏正社長。

7回目は防音商材の販売や製作、施行などを行う「ピアリビング」代表取締役の室水房子氏をゲストに迎え、「国内ニッチメーカーが海外に進出する方法」をテーマに語り合う。前半は「日本と海外の防音意識の違い」や「発信し続けることの重要さ」について語る。

室水氏が語る、海外進出で重要なこととは

「2年かかったけれど、ずっと情報を発信し続けたのが大きい」と室水氏は述べる。日本ほど防音への意識がないと言われていた中国に進出した際、「中国では防音商品は売れない」と言われたという。「『やってみなければわからない』と思い、Weibo(ウェイボー)で防音について情報を発信し続けていた。その結果『展示会はないのか』『相談をしたい』という問い合わせが増えた」と中国での施策について語った。

▼動画を早くみたい! という方はこちらをクリック

  • 【7回目のゲスト】ピアリビング 代表取締役の室水房子氏

ECの未来 ピアリビング 防音 越境EC 中国 室水房子 柳田敏正 ozie 柳田織物 EC
ピアリビング 代表取締役の室水房子氏。
1993年に起業し、2001年にヤフーオークションをスタートし、現在ピアリビングを運営。ネットで初めて一般に防音建材を販売。『工事なしで!女性でも簡単に防音ができる』商品の開発や製作、販売を行う。二級施行管理技士の資格を持つ。2018年にイーコマース学会九州支部長、2003年からネット業界のセミナー講師などを務める。
  • 【司会進行】柳田織物 代表取締役の柳田敏正氏

ECの未来 ピアリビング 防音 越境EC 中国 室水房子 柳田敏正 ozie 柳田織物 EC
柳田織物代表取締役の柳田敏正氏。
法政大学卒業後、バーニーズジャパンに入社し横浜店にてメンズ全般の接客に従事。1999年退社し柳田織物に入社。2002年オリジナルのシャツを販売する自社ECサイト「ozie(オジエ)」を開設しBtoCへ進出。2011年にOSMC(オンラインショップマスターズクラブ)最優秀実践者賞受賞。2012年第4回エビス大賞にて大賞受賞。2013年4月代表取締役に就任。

私たち日本人が思っている以上に、日本の製品はすごく愛されている

対談内での印象的な言葉を以下に紹介する。

シンガポールの展示会や中国進出で、日本と海外の防音意識は全く違うことを知った。(室水氏)

防音について中国では一般的に悩んでないと言われていたけれど、実際は悩んでいる方は多くいた。(室水氏)

潜在的な悩みを持っている人に情報を出して、お客様になってもらうことが良いのかなと思う。(柳田氏)

中国では「快適空間工房」という名前にして日本と中国で商標を取り、ピアリビングと「快適空間工房」の両方で発信し続けた。(室水氏)

「どこで買えるのか」といった問い合わせが増えた。「Weibo」などでずっと情報を発信し続けたことが大きかった。(室水氏)

室水氏と柳田氏が語り合った「ECの未来」。詳細をもっと知りたい方は動画をチェックしてください!

「ECの未来」とは

EC業界の著名人などにインタビューし、これからのECを考察する動画メディア。企画・運営はEC支援のサヴァリ。司会進行役の柳田社長がEC業界のキーマンに独自の視点で切り込んでいく。

ECの未来 チャンネル登録はここをクリック!
サヴァリ株式会社
サヴァリ株式会社

EC利用者もショップ数も急増中! コロナが引き起こしたデジタルシフトを調査データと事例で追う【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

5 years 10ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2020年7月6日〜12日のニュース
ネッ担まとめ

これまでECに着手していなかった企業も、ECサイトを作るしかなくなった状況がデータからもわかります。作ってからどうするかは事例から学びましょう。

ネットショップは高齢者の利用も開設も増加。信頼獲得のカギは在庫

データで見るコロナ禍のチャネルシフト――全世代でEC利用が増加、高齢者のEC利用が定着、業種別デジタルシフトなど | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7800

まとめると、

  • 2019年には20%弱だったECのクレジットカード決済金額比率が2020年3月から増加。4月~5月には36%に拡大
  • 衣服小売、家電量販店におけるデジタルチャネルの決済件数が3月以降大幅に増加した

外出自粛や実店舗の休業を要因としたEC利用の伸長もあるが、「これまでECを利用しなかった消費者が外出自粛や実店舗の休業を要因としたEC利用を通じ、便利さに気付いた」といった背景も、「ECモール・通販」増加の一因だと考えられる。(三井住友カード、顧客時間)

カテゴリ別決済金額のシェア 調査 三井住友カード 顧客時間 新型コロナウイルス 緊急事態宣言前後
カテゴリー別の決済金額シェア推移

肌感覚でわかっていたことがデータで明らかになってきました。ECは年齢や性別を問わず、当たり前に使われるものになりました。6月まではキャッシュレス消費者還元事業があったので、その影響も頭に入れておかないといけませんが、一度便利だと思えばずっと使いますよね。

1つの調査だけでは不安なので総務省の定点調査データも見てみましょう。

ネット通販を使う世帯が5割超え、新型コロナの巣ごもり消費で5月にEC利用者が急増 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7818

まとめると、

  • 総務省の家計消費状況調査(2020年5月分)によると、2020年5月度のネットショッピング利用世帯(2人以上の世帯が対象)の割合は50.5%と初の5割超え。前年同月比で8.2ポイント増えた
  • 5月度における1世帯当たりのネットショッピングの月間支出額は平均15,873円(名目増減率は前年同月比16.5%増)
総務省が公表した「家計消費状況調査(2020年5月分)」 ネットショッピング利用世帯の割合の推移
ネットショッピング利用世帯の割合の推移(2018年〜2020年)

総務省の調査でもEC利用が増えていることが報告されています。前年同月比で8.2ポイント増えて月間支出額も16.5%増。

そうなってくるとECがない時点でユーザーの選択肢から外れてしまうということで、ネットショップの開設も急増中です。

2ヶ月で新規10万ショップの利用増加。「BASE」のショップ開設数が7月に110万ショップを突破 | BASE株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000030814.html

まとめると、

  • 20020年5月から2か月で、10万ショップが新たに「BASE」でショップを開設。合計で110万ショップを突破した

BASEだけで1か月で10万ショップが開設されたということは、他のカートASPやモール出店を含めると、かなりのショップが開設されていることになりますね。競合も急増するということなので、選ばれるためにどうするかを考えないといけません。

米国からは「在庫」の重要性が報告されています。

小売事業者は「ECに注力しない」という選択肢がなくなった理由 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7812

まとめると、

  • 消費者は初めて利用するECサイトでは注意深くなる
  • 在庫状況の悪さは強烈な印象として記憶に残るため、買い物先の候補として残る可能性は低い
  • 在庫と在庫管理システムに投資している小売事業者は、生き残るために有利な立場にある

いくつかの州で新店舗をオープンしながらも、新型コロナウイルスの影響ですぐに店舗閉鎖に追い込まれたAppleは、ほんの一例に過ぎません。このような高い不確実性が消費者のオンライン利用を加速させているのです。

巣ごもり消費でECが伸びているのは世界共通。収まったと思ったら増えてくるのも同じ。この不確実な世の中で、とりあえずECを始めたところで商品がなければお客さんは戻ってきません。応援消費的に買ってくれていたお客さんも、ずっと応援してくれるとは限りませんよね。喜んでもらうことも重要ですが、悲しませないことを先に考えた方が良いでしょう。

例えば在庫がなければ代替品を紹介するのか、再入荷をお知らせするのか、できることから考えていかないといけません。今まで以上にお客さんはシビアな目で見てきますから、今までと同じ接客では頭の中から消えてしまいます。

EC全般

デジタル活用でアパレル店員はより進化できる これからの時代を生き抜くための意識と実践法 | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/8016

こちらは販売員向けの記事。世の中のデジタルシフトをうまく活用しましょう。

ウェブショップで豚を売るのなら? やってわかったECのコツ SNS編 | Nobuhiro Kuramochi | note
https://note.com/nobuymnsfarm/n/n3931b0fe159b

ものすごく長い記事ですが、時間がある時にじっくり読んでください。ヒントだらけです。

胸が大きい女性のために。固定概念を外す『HEART CLOSET』のブランド作り | BIGLOBE Beauty
https://beauty.biglobe.ne.jp/news/lifestyle/nrp_200706_1481182237/

「体型に合う洋服がないなら自分で作ってしまおう」で始まったショップ。クソリプ対応も素晴らしいです。

ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによるオンラインショッピングのサービス利用状況を発表 | ニールセン デジタル株式会社
https://www.netratings.co.jp/news_release/2020/07/Newsrelease20200707.html

モバイルのみのEC利用者が76%~80%とかなり高くなっています。

ecbeing、オンライン決済「PayPay」標準化 3ステップで決済可能なテンプレート提供を開始 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/8085

メルペイ、毎月定額で後払いが可能に 手数料は年率15% | ITmedia Mobile
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2007/07/news143.html

マイナポイントの追加特典が熱い! スマホ決済7月のキャンペーンまとめ | ITmedia Mobile
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2007/07/news077.html

久しぶりの○○Pay関連。今はマイナポイントの争いが激化中。

【1時間で分かる】P&G流マーケティングの教科書 | 石井 | note
https://note.com/141ishii/n/na578fec5ef84

1時間集中したらわかる。というレベルです。何度も読みましょう。

今週の名言

分からない上司に3カ月説明する時間が一番不毛
─ABEJA 代表 岡田陽介氏

【松尾豊×ABEJA岡田陽介対談】日本企業でDX、AI活用が進まない5つの理由とその処方箋 | エンジニアtype | 転職type
https://type.jp/et/feature/13588

急速に変化する世の中。対応するにはまずやってみること。説明する時間はもったいないです。

森野 誠之
森野 誠之

データの利活用を促進し、データに強い組織を作る方法は?【7/21開催の無料ウェビナー】

5 years 10ヶ月 ago

ビービットは、「顧客データの全社での活用を促進 ~事業部門でPDCAを回すのに本当に必要なデータとは」と題したセミナーを7月21日(火)にオンラインで開催する。

データ活用が進まない現状に対し、ユーザの行動データを組み合わせることで、事業部門でのデータ活用を促進。データを中心とした強い組織を構築した成功事例を徹底解説する。

こんな課題を抱えている事業者におススメ

  • 全社でのデータ活用促進を担う、データ分析部門
  • 顧客データ基盤の整備を検討中の担当者
  • デジタルマーケティング担当で、データ活用ができていない

セミナーの概要

日時:2020年7月21日(火)10:30~11:30
会場:オンライン配信(セミナー視聴URLは事前登録したメールにて連絡)
参加費:無料
詳細と申し込み:https://www.bebit.co.jp/seminar/article/20200721

瀧川 正実
瀧川 正実

通販大手のジャパネット、プロサッカーに続き長崎からプロバスケットのBリーグ参入を表明。「地域に根差したクラブ運営を」

5 years 10ヶ月 ago

ジャパネットたかたの持ち株会社ジャパネットホールディングス(HD)のグループ会社で、地域創生事業を担うリージョナルクリエーション長崎は7月10日、プロバスケットボールクラブの立ち上げ、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(B.リーグ)への参入に向け、B3リーグ公式試合参加資格を申請したと発表した。

ジャパネットHDは2017年5月にV・ファーレン長崎をグループ会社化し、プロサッカーリーグに参入。2024年のスタートを目標に、オフィス・商業施設・ホテル・マンションなどを併設した「長崎スタジアムシティプロジェクト」を進めている。地元・長崎を地盤にしたプロバスケットチームを作り、地域活性化につなげる。

ジャパネットHDが進めているオフィス・商業施設・ホテル・マンションなどを併設した「長崎スタジアムシティプロジェクト」
「長崎スタジアムシティプロジェクト」のB案

バスケットボールは競技人口が多く、長崎県内でも盛んなスポーツの1つ。Bリーグへの参入は以前から、県内でクラブ立ち上げの動きがあったものの実現に至っていないという。

地元にプロバスケットボールクラブを望む声を多く聞き、「サッカーで感じた喜びやワクワクをバスケットボールでも長崎の皆さまと作り上げていきたいという思いから、Bリーグへの参入を決意した」としている。

ジャパネットHDの髙田旭人社長兼CEOは次のようにコメントしている。

長崎県唯一のプロサッカークラブであるV・ファーレン長崎の運営を通じて、一体感や感動などスポーツが持つ力をあらためて実感し、長崎の皆さまと共有できることに喜びを感じています。B1リーグ実現に向けては弊社の力だけで進めていくものではなく、自治体や地元企業の皆さまとともに、県民に愛され、地域に根差したクラブ運営を行っていくので、ぜひ一緒に応援していただけたら幸いです。

クラブ名は一般公募する。募集期間は7月10日~8月31日、特設サイトおよびV・ファーレン長崎公式アプリを通じて募集する。クラブ名は9月末に発表する予定。

V・ファーレン長崎をグループ会社化したジャパネットHDは2018年、長崎空港にV・ファーレン長崎オフィシャルグッズストア「V・VAREN PORT」を開店。通信販売事業に加え、スポーツ・地域創生事業を新しい事業の柱に据えようとしている。

ジャパネットHDの19年12月期連結売上高は、前期比2.1%増の2076億円で過去最高を更新した。2012年12月期に2期連続の減収。2013年12月期にV字回復を成し遂げ、それ以降右肩上がりの成長を続けている。

売上高推移(画像はジャパネットHDのホームページから編集部がキャプチャ)
瀧川 正実
瀧川 正実

良品計画が無印良品とIDEEの家具・インテリア用品のサブスクECをスタート。月額800円から利用可能

5 years 10ヶ月 ago

良品計画は、無印良品とIDEE(イデー)の家具・インテリア用品をレンタルできる月額定額サービスを7月17日から開始する。利用料金は月額800円(税込)から、期間は年単位の契約制で1年~4年の間で選べる。

自宅に簡易オフィスを作る「プチリノベーションサービス」、無印良品のインテリアアドバイザーに部屋作りなどについて相談できる「くらしの相談会」オンラインサービスも展開する。

月額800円から無印良品の家具をレンタルできるサブスク

無印良品とIDEEのインテリアを月額800円(税込)からレンタルできるサービス。7月17日から、「無印良品 銀座」「無印良品 錦糸町パルコ」など対象店舗で受付をスタートする。プラン内容は「寝る」「学ぶ/働く」「くつろぐ」という3種を基本セットに分類。「寝る」は無印良品のデスクとチェアのセット、「学ぶ/働く」は無印良品のベッドと寝具一式、「くつろぐ」はIDEEのソファ、ローテーブル、サイドボードのセットとなる。

契約期間満了後は、「解約・返却」「契約延長」「買い取り」いずれかを選択できる。買い取り時には買い取り手数料が発生する。サービスの詳細は以下の通り。

利用料金

プラン内容に応じて、1年契約:月額3000円~2万7100円、2年契約:月額1550円~1万3800円、3年契約:月額1050円~9300円、4年契約:月額800円~7000円(全て税込み)。

初回のみ配送料が発生する。家具組み立てを希望する場合は有料となる

契約期間

1年単位の契約で、1年/2年/3年/4年

商品詳細

無印良品 良品計画 サブスク サブスクリプションサービス 家具 インテリア IDEE 月額レンタル
(画像は編集部が「無印良品」の特集サイトからキャプチャ)

対象店舗でのみサービス契約の受付を行う。契約には無印良品のアプリ「MUJI passport」メンバーへの加入、クレジットカードの登録が必須となる。

無印良品 良品計画 サブスク サブスクリプションサービス 家具 インテリア IDEE 月額レンタル 学ぶ/働くセット
(画像は編集部が「無印良品」の特集サイトからキャプチャ)
無印良品 良品計画 サブスク サブスクリプションサービス 家具 インテリア IDEE 月額レンタル くつろぐセット
(画像は編集部が「無印良品」の特集サイトからキャプチャ)

サービス開始に際し、無印良品は次のようにコメントした。

月額定額サービスを活用することで、暮らしを変えるタイミングに家具の処分に悩むこともなく、廃棄物の削減にもつながります。「所有ではなく利用」というモノとの向き合い方を、無印良品から広げていきたいと考えています。

ホームオフィス作りをサポートする「プチリノベーション」

無印良品 良品計画 家具 インテリア ホームオフィス プチリノベーション 半個室 サイズオーダー
(画像は編集部が「無印良品」の特集サイトからキャプチャ)

自宅の部屋にコンパクトなホームオフィスを作れるサービスで、7月17日から開始する。「木でできた間仕切り壁を立て、半個室を作る」タイプと、「部屋の余白に合わせて、デスクと壁面収納をサイズオーダーで作る」タイプの2種類から選べる。

利用料金は、半個室を作るタイプが8万8000円(税込)から、サイズオーダーで作るタイプが7万2000円(税込)から。どちらも材料費・運搬費・付帯作業料込みの価格。

「無印良品 銀座店」でのみ受付し、施工可能エリアは東京都23区内。受付店舗、施工エリアともに順次拡大予定となっている。

「くらしの相談会」がオンラインに対応

無印良品 良品計画 くらしの相談 住まいの相談 オンライン zoom 新型コロナウイルス感染拡大防止策
(画像は編集部が「無印良品」の特集サイトからキャプチャ)

全国の無印良品店舗に在籍するインテリアアドバイザーに収納や部屋のコーディネートなどについて相談できる「くらしの相談」を、ZOOMを利用したオンライン形式でも実施する。新型コロナウイルスの影響により、自宅から相談を受けたいユーザーや外出が困難なユーザーもサービスが利用できるよう考慮した施策。

ユーザーは実際の部屋を写しながら相談でき、インテリアアドバイザーは店舗から実際の商品の色や組み合わせを提案する。7月17日から対象店舗で実施。対象店舗は順次拡大予定となっている。

1回の相談時間は約60分、相談料は無料。従来通り店舗での相談も可能で、いずれの場合も予約が必要となる。

藤田遙
藤田遙

ユニクロのEC売上高が1000億円を超える勢い。コロナ禍の3-5月期(3Q)は47%増の281億円、3Q累計で約806億円

5 years 10ヶ月 ago

ファーストリテイリングが7月9日に発表した2019年9月-2020年5月期(第3四半期)連結決算によると、国内ユニクロ事業の3-5月期EC売上高は前年同期比47.7%増の281億だった。

中間期(2019年9月-2020年2月期)連結決算における国内ユニクロ事業のEC売上高は525億5000万円。第3四半期累計のEC売上高は約806億円となる。

2019年8月期連結決算における「国内ユニクロ事業」のEC売上高は前期比32.0%増の832億円。今期の第3四半期で前期実績に近いEC売上高に達しており、コロナ禍でEC需要が高まっていることを踏まえると、通期(2020年8月期)はEC売上高1000億円を突破する可能性が高い。

EC業界の専門誌『月刊ネット販売』が毎年実施しているEC実施企業の売上高調査では、一般消費者向け(BtoC)ECの年間売上高が1000億円を超えているのは、「Amazon.co.jp」「ヨドバシ.com」。セブン&アイ・ホールディングスが運営するグループ横断のECサイト「omni7(オムニ7)」、ビックカメラがグループのEC売上高として1000億円を突破している。

ユニクロのEC売上高は「国内ユニクロ事業」のネット通販売上。ジーユー事業、グローバルブランド事業でそれぞれECを展開しているが、EC売上高は公表していない。

ファーストリテイリングが10月10日に発表した2019年2月期連結決算によると、「国内ユニクロ事業」のEC売上高は前期比32.0%増の832億円
「国内ユニクロ事業」のEC売上高と構成比の推移(表は編集部が決算資料を基に作成)

デジタル広告やTVCMでECサイトへの誘導強化

国内ユニクロ事業の3-5月期売上高は前年同期比35.5%減。新型コロナウイルス感染症の影響で、大型店舗の臨時休業などにより、既存店売上が落ち込んだ。

デジタル広告やテレビCMでECサイトへの誘導を強化。アプリ会員特別限定価格のスタート送料し、新規顧客が大幅に増加したとしている。

3Qの売上総利益率は、同3.3ポイント改善の706億円。コロナ禍によって集客のための過度な値引きの抑制による値引率の改善、商品仕入為替レートの円高傾向による原価率の改善が寄与した。売上販管費比率は、大幅に減収となったことで同9.5ポイント上昇

ECの配送費は売上増加によって増えたものの、1件あたりのコストは低下し効率化が進んでいるという。

EC誘導のためのデジタル広告などを強化したものの、緊急事態宣言発出でチラシやテレビCMを削減したため、全体の広告宣伝費は減少したとしている。

なお、ジーユー事業の3QにおけるEC売上高は前年同期比で倍増。人気商品の欠品率改善、着こなし発見アプリ「StyleHint」の活用で、スタッフの着こなしをECサイトに掲載といた情報発信の強化が奏功したという。

瀧川 正実
瀧川 正実

コロナ禍でEC売上25%増のアダストリアが行ったオンライン接客事例、3つのポイント

5 years 10ヶ月 ago
「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などのアパレルブランドを展開するアダストリアは、コロナ禍でもEC売上は拡大。自社ECサイト「.st(ドットエスティ)」に注力するため、オンライン接客に注力しました。そのポイントとは?

「グローバルワーク」「ローリーズファーム」などのアパレルブランドを展開するアダストリアの2020年3-5月期(第1四半期)におけるEC売上高は前年同期比25.7%増の134億円で着地。コロナ禍で実店舗売上が落ち込んだ影響もあり、国内売上高に占めるECの比率(EC化率)は同23ポイント増の42.8%、自社ECが占める割合も同12.7ポイント増の22.7%まで拡大した。「実店舗休業中に自社EC『.st(ドットエスティ)』に注力」したというアダストリアが「接客」を軸に展開したコロナ禍の取り組みとは――。

新型コロナウイルス感染症の影響が直撃した3-5月期におけるアダストリア単体の売上高は同56.5%減の284億4400万円。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う害宿自粛、商業施設の休業・営業時間短縮などが響いた。

アダストリアのEC売上高の内訳・EC化率の推移
1QにおけるEC売上高の内訳・EC化率の推移(画像はアダストリアの決算説明会資料からキャプチャ)

こうした環境下で気を吐いたのがEC事業。大幅増収に加え、自社ECサイト「st(ドットエスティ)」の会員数は、2020年2月期末からの3か月で20万人増えた。自社ECサイトの売上拡大、会員増のけん引役となったポイントは3点ある。

スタッフによるスタイリング写真の投稿強化

2018年に始めた、スタッフ個人がスタイリングを投稿する「STAFF BOARD」(スタッフボード)。参加スタッフ数を約1.5倍に増やし、スタイリングコンテンツを拡充した。

従来より、店舗で実際に商品を見てからECで購入するという方も多く、外出自粛によりオンラインの情報だけでご判断いただかなければならない状況下、商品の着用感・使用感を分かりやすく伝えるための対応を強化いたしました。(アダストリア)

投稿数に加え、投稿コンテンツ経由の売り上げが大幅にアップしたという。では、実店舗休業中などのショップスタッフによる投稿を実現したのか。

アダストリアは自宅待機中のショップスタッフへ、EC倉庫から新作商品を配送。スタイリング投稿を継続できるようサポートを行った。そして、ショップスタッフは自宅からスタイリング写真の投稿を実施したという。

アダストリア ショップスタッフが自宅からコーディネート写真を撮影・投稿した
ショップスタッフが自宅からコーディネート写真を撮影・投稿した(画像はアダストリアの決算説明会資料からキャプチャ)

感染予防のためEC撮影スタジオでのモデルを使用した撮影は休止していたものの、スタッフの着用画像をECサイトの商品ページにも活用し、代替したという。

アダストリア ショップスタッフの投稿はECサイトにも活用した
ショップスタッフの投稿はECサイトにも活用した(画像はアダストリアの決算説明会資料からキャプチャ)

「STAFF BOARD」はバニッシュ・スタンダードが提供する「STAFF START」の導入で実現。スタイリング経由の売り上げをデジタル上の個人売上として計測し、可視化。一部スタッフは、個人のInstagram(インスタグラム)とも連携できる仕組みになっている。

Instagramを通じたオンライン接客

ショップスタッフが店舗や個人のInstagram(インスタグラム)アカウントでLIVE配信を行うオンライン接客が加速したという。

閲覧者からのコメントに対してリアルタイムで回答。商品紹介、着回しの提案、着用感を動画でわかりやすく説明することで、ECでの買い物の不安を解消。「店頭さながらの接客をオンライン上で行っている」(アダストリア)。

アダストリア 自宅や営業再開後の店舗からInstagramを使いコーディネートなどを生配信した
自宅や営業再開後の店舗からInstagramを使いコーディネートなどを生配信した(画像はアダストリアの決算説明会資料からキャプチャ)

アダストリアは消費者とショップスタッフのつながりを維持・拡大・深化させる新しい接客サービスの場として、今後も継続するとしている。

このInstagramの投稿動画というコンテンツ資産をアーカイブして配信、商品画像をクリックすると、自社ECサイトで購入できるようにする「.st CHANNEL」(ドットエスティ・チャンネル)を5月29日にスタートした。

アダストリア Instagramの投稿動画をアーカイブする「.st CHANNEL」
Instagramの投稿動画をアーカイブする「.st CHANNEL」(画像はアダストリアの決算説明会資料からキャプチャ)

「st CAHNNEL」は、アダストリアグループの20以上のブランド、約1500名のショップスタッフが発信する商品・スタイリング・ライフスタイルなどを紹介するInstagram動画をまとめて閲覧できるアーカイブサイト。

レビュー投稿による「顧客の声」で接客

商品を購入した消費者のレビュー投稿を促し、商品閲覧者の購入を後押しできるようにした。、ECサイト上で訪問者の購入意欲を促進するための、購入者の「声」によるオンライン接客施策だ。

従来、10ポイントの付与にとどめていたレビュー投稿者へのポイント付与を、30ポイントに拡大するレビューポイントアップキャンペーンを実施。投稿件数は前年比150%以上に伸長したという。

アダストリア レビューポイントアップキャンペーンを展開した
「レビューポイントアップキャンペーン」を展開した(画像はアダストリアの決算説明会資料からキャプチャ)

大日本印刷が2020年1月に実施したアパレルの「買い物についてのアンケート」によると、20代消費者は、アパレルEC企業のマーケティング担当者が想定している以上に「ネットの評判」「商品購入者のレビュー」を重視している傾向があることが、調査結果からわかっている。

大日本印刷 「マーケティング担当者の注力施策」と「消費者の購入促進要因」
「マーケティング担当者の注力施策」と「消費者の購入促進要因」。上から担当者、消費者20代、消費者40代の順(画像はアダストリアの決算説明会資料からキャプチャ)
瀧川 正実
瀧川 正実

休業者が給付金(1日あたり1.1万円の上限)を直接申請できる「新型コロナ対応休業支援金・給付金」の郵送受付をスタート

5 years 10ヶ月 ago

新型コロナウイルス感染症の影響で勤務先から休業させられたものの、勤め先から休業手当を受け取れないといった労働者が直接、生活資金を申請できるようにする労働者向けの給付制度「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」に関し、厚生労働省は7月10日から、申請書の郵送受付を開始した。

新型コロナウイルス感染症の影響で勤務先から休業させられたものの、勤め先から休業手当を受け取れないといった労働者が直接、生活資金を申請できるようにする労働者個人向けの給付制度「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」
「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」の概要

「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金」は、新型コロナウイルス感染症、そのまん延防止措置の影響で、勤務先の中小企業から休業させられ、休業中に賃金(休業手当)を受けることができなかった労働者個人に対して、支援金・給付金を支給する制度。

中小企業の選択によって雇用調整助成金を活用しない企業から休業手当を受け取れないといった労働者が直接、現金を申請できる仕組みで、中小企業の被保険者(労働者)に対し休業前賃金の80%(1日上限1.1万円)を、国が休業実績に応じて支給する。

郵送受付先

〒600-8799
日本郵便株式会社 京都中央郵便局留置
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金担当 行

オンラインの受け付けも行う方針を示しており、今月内に始める予定。

瀧川 正実
瀧川 正実
確認済み
36 分 16 秒 ago
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