ネットショップ担当者フォーラム

ECプラットフォーム「Shopify」がローカル配送や分割払い、SNS連携、資金管理など新機能を発表

5 years 11ヶ月 ago

ECサイト構築プラットフォーム「Shopify」を提供しているShopifyは5月20日(カナダ時間)、マーチャント(「Shopify」を利用している事業者)向けの戦略発表会「Shopify Reunite」を行い、最近実装した機能や、今年中にリリースを予定している機能などを公表した。

FacebookやInstagramにストアを開設できる機能、近隣住民に限定して商品を販売する機能など、すでに開始しているサービスの詳細を説明。

また、マーチャントを対象とした新たな資金管理サービスを今年中に米国で開始することも発表した。なお、日本での提供時期が不明の機能もある。

Shopifyが行った「Shopify Reunite」のアーカイブ映像には、日本語の字幕も付いている。

ショッピングアプリ「Shop」や「FacebookShops」など販売チャネルが多様化

消費者向けのショッピングアプリ「Shop」の利用者数は1600万人と公表。アプリユーザーはすべてのマーチャントの商品を購入できるほか、購入履歴の確認や、配送状況の追跡を行える。

また、FacebookやInstagramを通じて商品を販売できる「Facebook Shops」を5月19日に開始。企業はFacebookやInstagramに簡易なオンラインストアを開設できる。

商品情報は「Shopify」と同期する。

近隣住民に販売する「ローカルデリバリー」開始

マーチャントが近隣住民に限定して商品を販売する機能「ローカルデリバリー」を開始した。店舗からの距離や郵便番号で配送エリアを制限できる。配送料や最低注文価格を設定することも可能。

ローカルデリバリーは段階的に機能を拡充しており、「Shopify Reunite」では、マーチャントの店舗内で商品を受け取る機能(店舗受け取り)はすでに実装済みで、顧客の自宅へ商品を配達する機能は準備中との説明があった。

「分割払い」機能を米国で年内に導入予定

決済方法として「分割払い」の導入を準備している。Shopifyが提供しているアカウント決済サービス「ShopPay」に分割払いの機能を実装する。分割払いを利用してもユーザーは利息や手数料がかからないとしている。今年中に米国で開始する予定。

カスタマイズ機能「Shop Channel」を開発中

ショッピングアプリでのストアの見せ方などをカスタマイズできる機能「Shop Channel」を開発していることも発表した。「Shop Channel」はカナダや米国で先行して提供する予定。

資金管理サービス「Shopify Balance」を米国で開始予定

 

売り上げの入金、支払い、借り入れなどを管理するビジネスアカウント機能「Shopify Balance」を2020年後半に米国で開始する予定。ShopifyBalanceアカウントで売り上げや支払いを統合し、資金へのアクセスを簡単にして1カ所で管理できるとしている。

渡部 和章
渡部 和章

「小学校休業等対応助成金・支援金」支給額を引き上げ。労働者の休暇取得で助成金1.5万円、個人事業主の休業支援金は7500円に

5 years 11ヶ月 ago

厚生労働省は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、小学校などの臨時休業によって仕事を休まざるを得なくなった子どもを抱える労働者や個人事業主への支援を手厚くする。

小学校などの臨時休業によって仕事を休まざるを得なくなった子どもを抱える労働者に対し、有給休暇を取得させた事業主へ助成を行う「小学校休業等対応助成金」の助成金額の上限を、従来の1日あたり8330円から1万5000円に引き上げる

子どもの世話を行うために、契約した仕事ができなくなった個人で仕事をする個人事業主に対する「小学校休業等対応支援金」の支援金も、従来の1日あたり4100円(定額)を7500円(定額)に引き上げる

引き上げ後の金額の適用対象は2020年4月1日以降に取得した休暇など。

また、「小学校休業等対応助成金」「小学校休業等対応支援金」の対象となる休暇などの期限は従来6月30日までとしていたが、それを9月30日まで広げる

申請期間は従来の9月30日までを、2020年12月28日までとする

厚生労働省は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、小学校などの臨時休業によって仕事を休まざるを得なくなった子どもを抱える労働者や個人事業主への支援を手厚くする
「小学校休業等対応助成金・支援金」の拡充案(厚労省のお知らせをキャプチャ)

「小学校休業等対応助成金」は、「新型コロナウイルス感染症に関する対応として、ガイドラインなどに基づき、臨時休業などをした小学校などに通う子ども」「新型コロナウイルスに感染した子どもなど、小学校などを休む必要がある子ども」の世話を保護者として行うことが必要となった労働者に対し、有給(賃金全額支給)の休暇(労働基準法上の年次有給休暇を除く)を取得させた事業主に助成金を支給する制度。

「小学校休業等対応支援金」は、子どもの世話を行うために、契約した仕事ができなくなった個人で仕事をする保護者へ支援金を支給する制度。条件として、「小学校などの臨時休業前に、業務委託契約を締結していること」「業務委託契約などに基づき予定されていた日時に業務を行うことができなくなったこと」――などをあげている。

小学校休業等対応助成金・支援金について

申請の流れ・記載方法動画

申請の流れ・記載方法動画について
瀧川 正実
瀧川 正実

新型コロナの影響で「置き配」利用は約6割が「増えた」。利用したい商品は「日用品・消耗品」が最多 | Fastask定点調査レポート

5 years 11ヶ月 ago

ジャストシステムが運営するネットリサーチ「Fastask」では、毎月楽天市場やAmazonなどモールの利用状況や、ZOZOTOWNやSHOPLISTなどファッション系ECサイトの利用状況などについて定点調査を行っている。また、月ごとに設定したテーマにそった調査も実施している。

今回は、「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2020年4月度)」から、「置き配」の利用状況についてまとめた。

EC利用者の8割以上が「置き配」を認知

ECの利用経験がある人に「置き配」の認知度について聞いたところ、「知っており、他の人にも説明できる」と回答した人が38.5%、「知っているが、説明できるほどではない」と回答した人が42.3%で、合わせて80.8%の人が「置き配」を知っていると回答した。

調査データ Fastask Justsystems ジャストシステム 置き配 認知状況
EC利用者の「置き配」の認知度(n=678)
(グラフは「Fastask」定点調査データから編集部が作成)

「置き配を知っている」と回答した人に「置き配」の利用状況について聞いたところ、「置き配を利用したことがある」と回答した人は29.6%。「利用を検討している」と回答した人は31.0%、「利用も検討もしていない」は38.1%だった。

調査データ Fastask Justsystems ジャストシステム 置き配 利用状況
「置き配」を知っている人の「置き配」利用状況(n=548)
(グラフは「Fastask」定点調査データから編集部が作成)

日用品の「置き配」率が高い結果に

「置き配」を利用したことがある人に、「置き配」を利用したことがある商品ジャンルを聞いた。1位は「日用雑貨・消耗品」(53.7%)で、「書籍・DVD」(38.3%)、「ファッション」(29.0%)、「美容・コスメ」(26.5%)、「食品・食材」(25.9%)と続いた。

調査データ Fastask Justsystems ジャストシステム 置き配 利用商品ジャンル
置き配を利用したことがある商品ジャンル(n=162/複数回答可)
(グラフは「Fastask」定点調査データから編集部が作成)

反対に、「置き配」を利用したくない商品ジャンルについて聞いたところ、「食品・食材」(55.1%)が最多となり、半数以上の人が「食品・食材」で「置き配」を利用したくないと回答した。2位以降は「出前」(47.6%)、「家電・カメラ・AV機器」(47.3%)、「医薬品・サプリメント」(38.7%)だった。

新型コロナウイルスで利用状況は変わったのか

「置き配」を利用したことがある人に、新型コロナウイルスの影響による「置き配」の利用状況の変化について聞いた。結果、「増えた」(29.0%)、「やや増えた」(32.1%)を合わせて61.1%の人が利用回数が増えたと回答した。

          
調査データ Fastask Justsystems ジャストシステム 置き配 新型コロナウイルス 利用の変化
新型コロナウイルスによる​​​​​​「置き配」の利用状況の変化(n=162)
(グラフは「Fastask」定点調査データから編集部が作成)

利用回数が増えた人を年代別にみると、10代(64.3%)、20代(77.1%)、30代(66.6%)、40代(43.4%)、50代(57.1%)、60代(40.9%)で、20代が最も多かった。

一方で、「減った」と回答した人は0.6%。「変化はない」と回答した人は35.8%だった。

調査実施概要
  • 調査タイトル:Eコマース&アプリコマース月次定点調査 (2020年4月度)
  • 調査方法:ジャストシステムのセルフ型ネットリサーチ「Fastask」
  • 調査期間:2020年4月21日~4月26日
  • 調査対象:「Fastask」のモニタのうち、男女17歳~69歳まで均等に割り付けて回収
  • 有効回答:1,100人
Fastask
Fastask

コロナ禍でもなくならないBtoB取引の”FAX出社”、購買・営業活動のオンライン化には6割以上が「関心あり」

5 years 11ヶ月 ago

製造業分野に特化したインターネットサービスを提供するアペルザは5月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、製造業における購買・営業活動の現状、取引のオンライン化に対する意識の変化を調査するためのアンケートを実施した。

それによると、従来は対面・アナログが中心だったコミュニケーションのオンライン移行が急速に進んでいる状況がわかった。一方、受発注業務におけるFAX利用で“FAX出社”が発生するなど、オンラインへ移行しきれない課題も明らかとなった。

6割以上がオンラインシフトに関心

新型コロナウイルスによる通常業務への影響について質問したところ、全体の72.8%が「すでに影響が出ている」と回答。「影響はない」とした回答は全体の5%未満にとどまり、業種を問わず、多くの現場実務において影響が生じている。

製造業分野に特化したインターネットサービスを提供するアペルザは5月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、製造業における購買・営業活動の現状、取引のオンライン化に対する意識の変化を調査するためのアンケートを実施
製造業における購買・営業活動の現状

このような状況下、自身の業務において購買・営業活動をオンラインへシフトしていくことに対する関心を質問したところ、全体の60.3%が「関心がある」(43.9%)または「強く関心がある」(16.4%)と回答した。

業種別では「商社・代理店」、役割別では「営業、販売業務に関わっている」回答者など、売り手の方が関心が高い。自由回答では、見積書や注文書等のやり取りで、「FAXのために出社しないといけない」ことを問題視する声が多く、取引や付随するコミュニケーションのオンライン化を求める声が多く見られた。

購買・営業活動のオンラインシフトについて  製造業分野に特化したインターネットサービスを提供するアペルザは5月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、製造業における購買・営業活動の現状、取引のオンライン化に対する意識の変化を調査するためのアンケートを実施
購買・営業活動のオンラインシフトについて

営業活動の“非対面”への移行がさらに進むと考え、Webを活用して営業活動から販売までをオンラインで完結する方法を考えているといった声も見られた。

課題は、買い手「商品の仕様・技術情報の確認」、売り手「価格情報の更新管理」

購買・営業活動のオンライン化について「関心がある」または「強く関心がある」と回答した「買い手」「売り手」に対し、「自身の業務で利用する場合の課題」を聞いた。

それによると、「買い手」においては、「商品の仕様・技術情報の確認」(32.8%)「注文後のアフターサポート」(26.9%)「商品の価格交渉、見積依頼」(25.2%)など、これまで対面で実施していた売り手とのコミュニケーションがあげられた。

自由回答では、「詳細な仕様確認・仕様決め、価格交渉など行いづらい」「購入後のアフターフォローが心配」など、売り手とのコミュニケーションに対する不安の声が多かった一方、新型コロナウイルスをきっかけに実際に使ってみると「意外と交渉が不要なものも多かった」といった声もあった。

「売り手」においては、「価格情報の更新管理」(27.8%)をはじめとした掲載情報のメンテナンスに関するものがあげられた。自由回答では、「ユーザーによって価格が異なるため、価格が開示できない」「商材が多岐にわたり、廃盤や価格改定等の更新が煩雑」「管理できる人材やノウハウがない」など、従来の商慣習に対応できる仕組みや、新たな手法に対応できる社内の体制が整っていないことなどがあった。

◇◇◇

インプレスでは、BtoB-ECの専門書『BtoB-EC市場の現状と販売チャネルEC化の手引き2020 [今後デジタル化が進むBtoBとECがもたらす変革]』を販売しています。BtoB-ECについてもっと知りたい方は、ぜひ本書をご購読ください。BtoB-ECの基本的な解説から市場全体の動向、ユーザー企業がBtoB-ECに取り組もうとするときに参照できる導入手順までを解説しています。また、製造業や卸売り業の企業にアンケートを実施し、ユーザー企業の取組状況も掲載しています。

もっとBtoB-ECのことを知りたい方へ

BtoB-EC市場の現状と販売チャネルEC化の手引き2020 [今後デジタル化が進むBtoBとECがもたらす変革]』は、インプレス総合研究所で販売しています

BtoB-EC市場の現状と販売チャネルEC化の手引き2020 [今後デジタル化が進むBtoBとECがもたらす変革]

BtoB-EC市場の現状と販売チャネルEC化の手引き2020 [今後デジタル化が進むBtoBとECがもたらす変革]

  • 監修:鵜飼 智史
  • 著者:鵜飼 智史/森田 秀一/公文 紫都/インプレス総合研究所
  • 発行所:株式会社インプレス
  • 発売日 :2020年3月24日(木)
  • 価格 :CD(PDF)版、ダウンロード版 90,000円(税別) 、
    CD(PDF)+冊子版 100,000円(税別)
  • 判型 :A4判 カラー
  • ページ数 :200ページ
石居 岳
石居 岳

エイベックスのEC売上は124億円(2019年度)、withコロナ見据え「音楽配信+EC」などデジタル強化

5 years 11ヶ月 ago

エイベックスが公表した2020年3月期連結決算によると、「Eコマース」事業の売上高は前期比15.6%減の124億5300万円だった。DVDやブルーレイなどの販売が落ち込んだことなどからECの売り上げが減少した。

DVDやブルーレイなどを販売している「音楽パッケージ」事業の売上高は同37.8%減の258億7800万円。前の期(2019年3月期)に安室奈美恵さんのライブDVDを販売した反動もあり、売り上げが減少したという。

「音楽パッケージ」事業の売上減少の影響で「Eコマース」の売り上げも減少したとしている。

また、2020年3月期はライブの公演数が前の期と比べて約2割減ったことに伴い、グッズなどの企画・制作・販売を行う「マーチャンダイジング」事業の売り上げが減少したこともEコマースの売り上げに影響した。

エイベックスが公表した2020年3月期連結決算によると、「Eコマース」事業の売上高は前期比15.6%減の124億5300万円
セグメント別売上高(画像は業績説明資料から編集部がキャプチャ)

CDやDVD、アーティストグッズなどはオンラインショップ「mu-moショップ」で販売。グループ会社のエイベックス・エンタテインメントが運営している。

ライブ配信と併せて記念グッズをECで販売も

新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴うイベント自粛を受け、2021年3月期はデジタル事業を強化することで収益確保を図る。15日にオンラインで実施した決算説明会で、黒岩克巳社長がデジタル事業強化の具体策を示した。

たとえば、ライブを無観客で開催し、ライブ映像を有料で配信することなどを検討する。配信前に記念グッズをECで販売するなど、デジタルの利点を生かした収益化の方法を模索するとしている。

ライブ映像の配信後は、「見逃し配信」のような形式で秘蔵映像も加えたコンテンツを提供するなど、新たなファンコミュニケーションによって収益確保をめざすという。

エイベックスのYouTubeチャンネルを中心にライブ映像の配信にも力を注ぐ。大規模なライブイベントが今後も中止される見通しであることから、多数のアーティンストが出演するオンラインイベントも検討するという。

黒岩社長はデジタル事業を強化する理由について、「ウィズコロナ、アフターコロナの市場環境を予測したときに、確実に重要になってくるのは映像や音楽の配信」と説明。「デジタル配信という手法は今後必ず求められると認識しており、今期はそこに重点を置くべきと現時点では考えている」と話した。

デジタル強化へ事業部再編

デジタル事業を強化するため組織体制を変更した。

従来、「音楽事業」に含まれていたEコマースやファンクラブ、チケットサービスを「デジタル事業」に統合した上で、「デジタル・プラットフォーム事業」に再編した。

エイベックスはデジタル事業を強化するため組織体制を変更
組織変更について(画像は業績説明資料から編集部がキャプチャ)

 

渡部 和章
渡部 和章

フューチャーショップの「futureshop」とZOZOの「Fulfillment by ZOZO」が連携

5 years 11ヶ月 ago

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップは8月から、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの物流プラットフォームサービス「Fulfillment by ZOZO」と連携を始める。

自社ECサイトを「futureshop」で構築・運営し、「ZOZOTOWN」に出店しているファッション・アパレルブランドは、自社ECと「ZOZOTOWN」間での在庫連携ができるようになる。

この連携により、ZOZOの物流センター「ZOZOBASE」に商品在庫を集約、保管することでさまざまなメリットを享受できるという。

  • 発送業務を委託
    ZOZOクオリティによる物流サービスを自社ECサイトでも利用できる
  • 自社ECと「ZOZOTOWN」の在庫を集約し一元管理
    自社ECと「ZOZOTOWN」店の在庫を集約・一元管理することで、在庫切れなどの機会損失リスクを軽減。ユーザーの購入タイミングを逃さない環境が実現できる
  • 戦略パートナー向け特別価格で運用手数料が0円
    利用条件を満たすと「Fulfillment by ZOZO」に関しての運用手数料を0円で利用可能

フューチャーショップは今回の連携について、次のようにコメントしている。

本連携は、既に「ZOZOTOWN」へ出店済み、または出店を検討されている事業者ともにメリットがある。ブランドの成長をお考えの事業者にとっては、これまで物流に割り当てていた社内のリソースを、自社ECでのコンテンツ作成やコミュニケーション施策などに割り当てることが可能となる。また、在庫を集約・一元管理することで商品欠品による販売の機会損失を軽減でき、売上向上に一定の寄与が期待できる。

その結果、ブランドの認知や売上の向上に加え、自社ECの成長にも寄与する。

導入費用は、初期費用が15万円~。月額費用は5万円。別途「Fulfillment by ZOZO」の費用が必要となる。

ZOZOは物流センターを拡張予定

ZOZOは2020年秋、プロロジスの大型物流施設「プロロジスパークつくば2」の全フロアを借り、「ZOZOBASE」を拡張する予定。

「プロロジスパークつくば2」が稼働すると、「ZOZOBASE」全体で年間約6000億~7000億円の商品取扱高に対応できるようになる。

「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは2月15日、将来の商品取扱高の拡大に対応するため、物流センター「ZOZOBASE」を拡張すると発表
ZOZOが全フロアを借りる「プロロジスパークつくば2」の完成イメージ

ZOZOが公表した2020年3月期連結決算によると、商品取扱高は前期比6.6%増の3450億8500万円。商品取扱高は増加したものの、消費増税や天候不順、暖冬などの影響で特に下期の販売が低調に推移し、期初計画の3670億円には届かなかった。

ZOZOの商品取扱高はZOZOTOWNの「受託ショップ」と「買取ショップ」、古着販売の「ZOZOUSED」、「PayPayモール」経由での販売、自社企画商品を販売する「PB事業」、幅広いサイズの商品を扱う「MSP事業」、他社のECサイト構築などを支援する「BtoB事業」、「フリマ事業」の商品取扱高の合計。

瀧川 正実

スーツのAOKIが店舗スタッフによるオンラインでのスタイリング提案を開始

5 years 11ヶ月 ago

紳士服チェーンを展開するAOKIは、実店舗の販売スタッフがコーディネート画像をインターネット上に投稿し、オンラインでスタイリングを提案する取り組みを5月20日に開始した。

販売スタッフが投稿したコーディネートは商品情報と紐付いている。コーディネートページからワンタップで商品詳細ページへ移動し、オンラインショップのカートに商品を入れたり、店舗在庫を確認したりできる。

新型コロナウイルスの影響で外出しにくい状況でも、顧客が買い物を楽しめるようにした。今後も店舗とECの連動性の強化を図り、より良い購買体験を提供するとしている。

コーディネートの投稿は約40人の販売スタッフが実施している。将来的にはすべてスタッフに拡大する予定。

紳士服チェーンを展開するAOKIは、実店舗の販売スタッフがコーディネート画像をインターネット上に投稿し、オンラインでスタイリングを提案する取り組みを開始
スタイリングサービスのサイトイメージ

販売スタッフによるコーディネートの投稿を開始したことに伴い、今後はスタッフに対する新しい評価基準を設けるとしている。販売スタッフが投稿したコーディネート経由で商品が売れた場合、コーディネートを投稿したスタッフの実績としてカウントし、店舗売上と合わせて評価するなど、新たな基準を設ける予定。

AOKIはコーディネート画像を投稿するシステムとして、バニッシュスタンダードが提供しているアプリケーション「STAFF START(スタッフスタート)」を導入した。

「STAFF START」はアパレル業界を中心に利用が広がっている。バニッシュスタンダードによると、「STAFF START」を導入しているブランド数は800以上で、2019年1~12月における年間流通額は前年比約311%の412億円だった。

渡部 和章
渡部 和章

テレワーク導入の中小企業を支援する「働き方改革推進支援助成金」、実施期間と支給申請期限を延長

5 years 11ヶ月 ago

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症対策として新たにテレワークを導入した中小企業事業主を支援する「働き方改革推進支援助成金」(新型コロナウイルス感染症対策のためのテレワークコース)について、助成対象となる事業実施期間の延長などを行うと5月24日に発表した。

交付申請書を提出済、もしくは5月29日までに提出予定の事業主を対象として、助成対象となる事業実施期間を「6月30日又は交付決定後2か月を経過した日のいずれか遅い日」まで延長する。

支給額は補助率1/2で1企業あたり100万円が上限。支給申請の期限は9月30日まで延長する。

「働き方改革推進支援助成金」(新型コロナウイルス感染症対策のためのテレワークコース)は、「働き方改革推進支援助成金」に新型コロナウイルス感染症対策を目的とした取り組みを行う事業主を支援するための時限的な特例コース。

対象事業主

  • 新型コロナウイルス感染症対策としてテレワークを新規で導入する中小企業事業主
  • 試行的に導入している事業主も対象
  • 労働者災害補償保険の適用中小企業事業主であることが条件

助成対象の取り組み

  • テレワーク用通信機器の導入・運用
    ※シンクライアント端末(パソコンなど)の購入費用は対象だが、シンクライアント以外のパソコン、タブレット、スマートフォンの購入費用は対象とならない。レンタルやリースについては5月31日までに利用し支払った経費は対象
  • 就業規則・労使協定等の作成・変更
  • 労務管理担当者に対する研修
  • 労働者に対する研修、周知・啓発
  • 外部専門家(社会保険労務士など)によるコンサルティング など

対象経費

  • 謝金、旅費、借損料、会議費、雑役務費、印刷製、本費、備品費、機械装置等購入費、委託費

主な要件

  • 事業実施期間中に、助成対象の取り組みを行うこと
  • 事業実施期間中に、テレワークを実施した労働者が1人以上いること

手続きについて

「働き方改革推進支援助成金交付申請書」を事業実施計画書などの必要書類とともに、テレワーク相談センターに提出(締め切りは9/30)。後日、厚労省から交付決定通知書が送付される。

その後、取り組みを実施する場合は計画に沿って実施。事業実施期間終了後、テレワーク相談センターに支給申請(締め切りは9/30)すると、助成金が支給される。

働き方改革推進支援助成金(新型コロナウイルス感染症対策のためのテレワークコース)

瀧川 正実
瀧川 正実

家賃の負担軽減を目的に最大600万円を企業・個人に助成する「特別家賃支援給付金」とは?

5 years 11ヶ月 ago

店舗の家賃負担を軽減するため最大600万円の給付金を新たに創設する。

安倍晋三首相は5月25日の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが落ち込んでいる企業に対し、家賃負担の軽減を目的に最大600万円を助成する新たな制度を創設する方針を発表した。

自民党が安部首相へ手渡した「第2次補正予算に向けた提言概要」によると、制度の名称は「特別家賃支援給付金」。

対象は、売り上げが大幅に落ち込むなど厳しい経営状況にある中堅・中小企業・小規模事業者・個人事業主。

売上減少の判断基準は、「持続化給付金」が採用している前年同月比50%減の基準を前提とし、3か月の売り上げが前年同期比30%減といった案も検討している。

「特別家賃支援給付金」は半年分の給付を想定。中堅・中小企業への給付率は2/3、給付上限は50万円とする。個人事業主への給付率は2/3、給付上限は25万円としている。

複数店舗を運営する事業者に対する追加的な支援についても検討するという。

自民党の提言概要には「ハイブリッド型の家賃支援制度の創設」に触れており、日本政策金融公庫などによる実質的な無利子融資、民間金融機関の制度融資などを家賃向けに積極化することも提言している。

「特別家賃支援給付金」などを盛り込んだ第2次補正予算は5月中に閣議決定した後、今国会での成立をめざす。

なお、「持続化給付金」の給付対象は、資本金の額もしくは出資総額が10億円未満、または資本の額などの定めがない場合は常時使用する従業員数が2000人以下の法人。個人事業主はフリーランスなどを含んでいる。

瀧川 正実
瀧川 正実

コロナの影響でEC進出が増加中。「Facebook Shops」の登場と「Shopify」の進化でますます競争激化【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

5 years 11ヶ月 ago
ネッ担まとめ

コロナの影響でECを利用する人が増えてきて、EC関連サービスも増えてきました。Facebookでネットショップが構築できると、EC事業者のSNS活用も変わるかもしれません。

FacebookとInstagramの販売機能が変わります

Facebook、オンラインショップ簡単構築サービス「Shop」で新型コロナで困窮の小売りを支援 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2005/20/news057.html

ついにFacebookがコマース全力、「インスタショップ」は夏公開予定 ? | BRIDGE
https://thebridge.jp/2020/05/introducing-facebook-shops-helping-small-businesses-sell-online-pickupnews

まとめると、

  • 「Facebook Shops」は小売店や企業がFacebookとInstagram上でオンラインショップを開設できる無料のサービス
  • FacebookとInstagramの販売機能はこれまでにもあったが、「Facebook Shops」ではこれらが統合され、より簡単に開設できるようになる
  • Facebook Shopsを開設している事業者(例えばカフェやレストラン)を利用した際に、ポイントやリワードがFBアカウントと紐づくような仕組みもテスト中

今回FBが発表した「Facebook Shops」は数多くのローカル事業者がECに積極進出する機会となりそうです。また、今までFBプラットフォームにおける決済と言えば、上述したマーケットプレイスや、メッセンジャーの送金機能くらいの利用でしたが、ECが乗ったことでトランザクションが激増する未来が見えてきました。

これはつまり、FBが今まで以上にペイメント事業へ本腰を入れてきた証拠でもあります。同社は昨年11月に決済サービス「Facebook Pay」をリリースしており、FB自体のSuperApp化のステップにおいてペイメントが重要なポイントを担っているのは言うまでもありません。

https://thebridge.jp/2020/05/introducing-facebook-shops-helping-small-businesses-sell-online-pickupnews

FacebookがEC+決済に本腰を入れるようです。今までは外部のECサイトに誘導していましたが、SNS上で完結するなら、ユーザーとしてはそちらが便利ですよね。「Facebookは使ってないな~」という方も、夏には「Instagram Shop」をリリース予定のようなので、今のうちに試しておいたほうが良さそうです。

急激な進化を遂げるShopifyはさらに機能を強化

Shopify Reuniteを初開催!注目のShopifyの新機能をご紹介 | Unite
https://www.shopify.jp/blog/shopify-reunite

まとめると、

  • Shopifyに商品写真だけ構築できるテーマ、オンラインのチップ機能、商品ページのプレビュー機能などの新機能が発表された
  • Googleショッピングアプリを利用することで簡単にGoogleショッピングへの同期、配信、最適化ができる
  • 「Facebook Shop」「Instagram Shop」にはFacebookと同期し、FacebookとInstagramに新たなストアを作成し、オーディエンスの前に出すことができるようになる

店頭受取機能を使うことで、お客様は送料を節約して、オンライン注文を実店舗で受け取ったり、道端で受け取ったり、お好きなロケーションで受け取ることができます。これらの注文はShopifyの管理画面、モバイルアプリまたはShopify POS Proで管理できます。

オンラインストアと紐づいているロケーションは、すべて店舗受取のロケーションとして設定でき、さらにロケーションごとに独自の店舗受取の説明を加えることができます。

もう何と言っていいのかわからないくらいの機能追加です。前述の「Facebook Shop」とも連携することになっていますし、Googleショッピングも簡単に出すことができます。店頭受取機能など、ECでほしい機能が盛り込まれてきます。日本でしか使えないPayPayなどが使えないのがネックですが、それを補って余りあるのがShopifyなので、お試し的に使ってみると良いですね。

日本ではお手軽カートが人気

カラーミーショップ、ジャンル別伸び率1位「食品・スイーツ」、2位「インテリア・家具」巣ごもり消費反映 | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/7859

BASE、ネットショップ開設数が100万突破 3月下旬以降、実店舗や観光関連業でのEC開設相次ぐ | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/7828

まとめると、

  • 2020年4月に「カラーミーショップ」へ新規申し込みをしたネットショップの数は、前年同月比202. 2%と倍増。2020年3月と比べても約1.8倍に増えている
  • 「カラーミーショップ」で2020年4月に新規開店したネットショップの流通額は、前年同月比35.1倍
  • 「BASE」のショップ開設数が、 2020年5月に100万ショップを突破
BASEの新規ショップの開設数の推移(日)

「BASE」のプレスリリースより編集部でキャプチャ

お手軽なカートでのショップ開設が4月になって急増しています。実店舗を持っていてお客さんがいるのであれば、ECで買ってもらいたいので素早く開設できるカートが人気ですよね。そして皆さんちゃんと売れているようです。問題はコロナが落ち着いてきて店舗を再開した時、ECと両立できるかどうか。仕事量が1.5~2倍になる可能性がありますよ。

EC全般

futureshopとPayPay(オンライン決済)が8月に接続 EC決済時にPayPay残高利用も | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/7851

futureshop、ZOZOの物流と8月から連携 出荷はZOZOから、条件満たせば運用手数料0円も | ECzine
https://eczine.jp/news/detail/7864

futureshopは外部連携を強化中です。

セールスフォース、最短2週間でECサイト構築が可能な「Eコマース特別ライセンスパッケージ」を提供 | MarkeZine
https://markezine.jp/article/detail/33411

こちらはお手軽ECに進出。

「置き配」認知率は、EC利用経験者の80.8%。約3割に利用経験 | 株式会社ジャストシステム
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000448.000007597.html

簡易宅配バッグ「OKIPPA」、9割超の配送員が「普及してほしい」 実証実験では再配達を7割削減 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200520_173945.html

佐川急便が置き配「指定場所配送サービス」をスタート | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7628

新型コロナで子育て世帯の6割「通販利用が増えた」、物流・配送関係者には感謝「皆さまのおかげで生活できている」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7642

コロナで普及したものの1つが置き配。みんなが慣れてしまえば不安も解消されます。

「Amazonビジネス」で医療機関向け新型コロナウイルス感染症対策、特設ストア開設 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200520_173933.html

医療関係者だけの在庫の確保って大切ですよね。命に関わるものは転売されないほうが良いです。

Yahoo!ショッピングで「ダイエット、健康」商品が好調。「おうち時間」需要で「ルームウェア」が伸び「パーティドレス」は大幅減 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7625

緊急事態宣言解除後にこれらがどうなるかもチェック。

消費者庁、除菌対策ハンドジェルに景表法違反の措置命令、首からぶら下げるタイプも行政指導 | BCN+R
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200521_174621.html

マスクが落ち着いてきたと思えばこっち。気を付けましょう。

重たい広告を「Google Chrome」から追放 ~Google、広告の消費リソースに制限を導入へ | 窓の杜
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1252585.html

引っかかるのは全体の0.3%。レポート機能が提供されるのでチェックです。

今週の名言

サービスが整いすぎているのが日本の弱さで、知恵や能力を使う機会がなく、自ら考えて動くのが苦手で他責傾向がある。ただ、わかっているのは、この問題は誰かが解決してくれるものではないということです。

アフリカ出身・京都精華大サコ学長 コロナ問題でわかった「日本人のホンネ」 | AERA dot.
https://dot.asahi.com/dot/2020051100004.html

コロナ禍で生き残っているのは自分たちで頑張っているところです。やれることをやりましょう。

森野 誠之
森野 誠之

VR×CGの次世代型EC。没入感を演出する「VRコマース」は、実店舗、EC店舗に次ぐ第3の販売チャネルになる?

5 years 11ヶ月 ago

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言は解除されたものの、秋から冬にかけて第2波、第3波が来るとの予測もあり、今後も企業は「withコロナ」を見据えた事業運営が求められるだろう。

こうした状況下で、新たな販売チャネルとして注目される「VRコマース」の可能性に着目してみたい。「没入感の演出」という従来のECとはひと味違うVRコマースは、withコロナの時代、普遍的な販売チャネルになるだろうか。

CG×VRが実現する限りなくリアルに近い買い物体験

店舗の一時閉鎖や営業時間の短縮などで、リアルな接客機会が大幅に減っている。そうした機会損失をCGやVRの活用で補填できる可能性がある。

店舗デザインや設計などを行うTUG Groupは、「MiraiLab」というサービスを提供している。AI、AR、VR、チャットボット、CGなどの最新技術を組み合わせ、店頭やECで活用できる企画や仕掛け、デザインに落とし込むというものだ。

専用アプリを用意しなくても、Webブラウザベースで視聴することが可能。実際に現地を訪れなくても“まるでそこにいる”ような感覚を楽しめ、さらにシームレスにECサイトへ誘導できるので、地方活性化や観光物産などでの支援実績も多い。

素材のディティールも伝える

「MiraiLab」のイメージ動画

この動画は実店舗の利用例だが、再現性が非常に高いのがわかる。360度撮影により、実際に店内を回遊しているような感覚で買い物ができ、商品は特殊な撮影技術で最大8000%拡大に対応。Web上でもストレスなく素材や質感などをチェックできる。ECと連携しており、気になる商品があれば選択して商品ページへ移動できるようにしている。

商品点数が多い場合、購入ボタンが数多く並ぶサイトになってしまうため、デザイン性が悪くリアルな買い物体験とはほど遠くなってしまう。

実際の買い物時に商品を手に取り、パッケージや説明文を購入の判断材料とするように、サイト訪問者が商品をクリックした場合のみ、ECサイトに移動する仕掛けにしている。

プロモーション用のバーチャルタグや動画を挿入

下の動画も実店舗をベースにしたVRコマースのデモンストレーションだが、前述したものとは違い、プロモーション用のバーチャルタグを挿入した利用例となっている。

VRコマースのデモンストレーション

天井からぶら下がったような演出で見せる「送料無料」の案内、商品に付随している「タイムセール」のバーチャルタグは、実店舗の商品や家具を素材として生かしながら、バーチャル上での細かい仕掛けを組み合わせられるのがVRコマースならではの特徴だろう。

またTUG Groupが所有する特許技術により、球体の中心から全方位商品を一望(=プラネット型)することも可能。動画内左下に表示されているボタンを押すと、プラネット型に切り替えられる。

プラネット型のイメージ
プラネット型のイメージ

以下はプロモーション用の動画を挿入した利用例だ。実際に店内を訪れた際に置いてあるデジタルサイネージのイメージに近い。

プロモーション用の動画を挿入した利用例

バーチャルショッピングモールの再現や会員限定向けのスペシャルオファーも

上記の動画では、バーチャルショッピングモールの利用例も紹介されている。リアルな町並みをCGとVRを使って再現することはもちろん、会員限定のバーチャル店舗を用意しスペシャルオファーを提供するといった使い方もできる。

またリアルの店舗を作る前に、バーチャル空間に疑似店舗を作りECと連携させることで、店舗設計やデザインの検証を行うなどの活用方法も考えられる。

宇宙空間にバーチャルデパート?

CGとVRを活用すれば、「宇宙空間や月面にお店を構える」といいう遊び心のあるチャレンジ企画も簡単にできる。下のデモ動画は前述のプラネット型の応用例だ。

プラネット型の応用例

CGとVRをECと組み合わせるメリットを、TUG Groupの平井氏は次のように説明する。

買い物には利便性だけではなく、楽しいと思う気持ち、つまり「エモーショナルな部分」も必要だ。VRコマースでは、ECの利便性と、リアルな買い物ならではの「想定していなかった商品との出合い」や楽しさを組み合わせた、新しいショッピング体験を提供できる。(平井氏)

ネットショップ担当者フォーラムでは、新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けているEC・小売り・メーカーおよび、周辺支援事業者によるサポートなど、事業推進に向けた取り組みに関する情報を募集しています。こちらまで情報をお寄せください。

※すでに関連リリースがある場合は、直接こちらにお送りください。
宛先: netshoptan@impress.co.jp (担当:公文)

公文 紫都
公文 紫都

東京ディズニーリゾートのアプリでグッズのネット通販、臨時休園期間限定で自宅からの購入を実現

5 years 11ヶ月 ago

「東京ディズニーリゾート」を運営するオリエンタルランドは5月26日、新型コロナウイルス感染拡大対策を受けての臨時休園期間中、ディズニーパークで販売しているグッズを自宅で購入できるように、「東京ディズニーリゾート・アプリ」でのオンライン販売を始める。

これまでは、“パーク内も帰り道も手ぶらで身軽に過ごせる”といったコンセプトで、「東京ディズニーリゾート」来場時のみ利用できるオンラインのグッズ販売機能を提供していた。

オンライン販売の注文受付日は月曜日と金曜日を除く週5日で、注文受付時間は9:00-19:00。13歳以上であれば、誰でも利用できる。定休日となる月曜日、金曜日の注文はできないが、商品の閲覧やカートへの追加は可能。

グッズの購入方法は、スマホで東京ディズニーリゾート・アプリをダウンロードし、グッズの購入にはディズニーアカウントでのログインが必要となる。販売対象のグッズは、一部を除き臨時休園前までパークで販売していたグッズ。

送料は1注文につき、通常便1000円(税込)、クール便1400円(税込)。注文金額が1万円以上(税込)の場合は、販売主が送料を負担する。購入可能な個数は1人あたり1日につき1商品3点まで。1日で受け付けることのできる注文量には限りがあるという。

オリエンタルランドは2018年、チケット購入やデジタルガイドマップ機能などを備えたスマホアプリ「東京ディズニーリゾート・アプリ 」をリリース。来場者がパーク内のほぼすべての商品をオンラインで購入し、自宅などに配送できるショッピング機能も機能追加していた。

ショッピング機能の名称は「東京ディズニーリゾートショッピング」。来場者は当日午後11時30分まで、パーク内のグッズの購入と配送手続きをアプリ上で行えるのが特徴。アプリを使ってパーク内の店舗の在庫を検索することもできる。

石居 岳
石居 岳

新型コロナ感染防止対策への投資に最大50万円を補助する「事業再開枠」

5 years 11ヶ月 ago

経済産業省は、中小企業や小規模事業者の販路開拓支援などを行う中小企業生産性革命推進事業の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(ものづくり補助金)」「小規模事業者持続的発展支援事業(持続化補助金)」において、新型コロナウイルス感染防止対策への投資に最大50万円を補助する「事業再開枠」を創設する。

対象者は、革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善などを行う中小企業を支援するための「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(ものづくり補助金)」、地域の雇用や産業を支える小規模事業者の生産性向上と持続的発展を図る取り組みを支援する「小規模事業者持続的発展支援事業(持続化補助金)」の採択者。

支援内容は次の通り。

  • 補助率:定額補助(10/10)
  • 補助上限:50万円(または総補助額の1/2まで)
  • 対象経費:業種別ガイドラインなどに沿った感染防止対策の経費(例:消毒、マスク、清掃、間仕切り、換気設備などの費用)
    業種別ガイドラインについてはこちら
  • 対象期間:39県で緊急事態宣言が解除された5月14日以降に発生した経費

「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進事業(ものづくり補助金)」の補助上限は1000万円だが、特別枠の場合は「事業再開枠」の上乗せが可能。「小規模事業者持続化補助金」は、コロナ特別対応型(補助上限を50万円から100万円へ引き上げ、補助率は2/3としている)の交付決定額を超えない範囲とする。

5月22日時点の感染防止対策費の具体的内容については以下の画像を参照。

「事業再開枠」の補助対象経費
「事業再開枠」の補助対象経費(全国中小企業団体中央会が公表した資料を編集部がキャプチャ)
瀧川 正実
瀧川 正実

テレワーク推進やECシフトなどの補助金を拡充。IT導入補助金の特別枠(C類型)補助率を2/3→3/4に引き上げ

5 years 11ヶ月 ago

IT導入や販路開拓支援などを行う中小企業生産性革命推進事業において、経済産業省はIT導入補助金の特別枠(C類型)に関する補助率を従来の2/3から3/4に引き上げる。

IT導入補助金の特別枠(C類型)は、新型コロナウイルスの感染拡大対策として、非対面型ビジネスモデルへの転換、サプライチェーンの毀損(きそん)への対応、テレワーク環境の整備などに取り組む事業者によるIT導入などを優先的に支援するために創設した制度。

IT導入や販路開拓支援などを行う中小企業生産性革命推進事業において、経済産業省はIT導入補助金の特別枠(C類型)に関する補助率を従来の2/3から3/4に引き上げる
特別枠(C類型)とA累計・B類型との相違点(資料は事務局が公表した資料から編集部がキャプチャ、甲は「サプライチェーンの毀損への対応」、乙は「非対面型ビジネスモデルへの転換」、丙は「テレワーク環境の整備」)

実店舗販売からネット通販シフトなどの「非対面型ビジネスモデルへの転換」(類型B)、従業員の在宅勤務を推進する「テレワーク環境の整備」(類型C)への投資が補助対象経費の1/6以上場合、補助率を2/3から3/4へ引き上げる。

「非対面型ビジネスモデルへの転換」は、自動精算機やキャッシュレス決済端末の導入、店舗販売からECへのシフト、「テレワーク環境の整備」はWeb会議システムやPCを含むシンクライアントシステムの導入などを想定している。

IT導入補助金 類型別判別チャート
類型別判別チャート(資料は事務局が公表した資料から編集部がキャプチャ)

特別枠の補助率・補助額など

  • 対象:中小規模、小規模事業者など
  • 補助率:2/3もしくは3/4
  • 補助額:30~450万円

補助率引き上げを反映した公募は5月22日からスタート。次回締め切りは5月29日。

IT導入補助金の特別枠(C類型)についての資料はこちら
https://www.it-hojo.jp/applicant/

瀧川 正実
瀧川 正実

ディノス・セシールが「セシール」ブランドのECサイトにダイナミックプライシング導入、「在庫過剰・衣服ロス」を解決

5 years 11ヶ月 ago

ディノス・セシールは、通販ブランド「セシール」のECサイトに、商品やサービスの価格を需給バランスによって変動させるダイナミックプライシングを導入する。

ブレインパッドがシステム開発を担当、ダイナミックプライシングの実用化に向けた取り組みを推進する。

アパレル業界では、「衣服ロス」と呼ばれる衣料品の余剰在庫・大量廃棄が深刻な問題となっている。ダイナミックプライシングの実用化に向けたプロジェクトを通じ、「持続可能な未来をつくる活動」を推進していく。

「セシール」はこれまで、担当者の経験やノウハウに基づき価格変更(値引き)のタイミングや値引き率などを設定してきた。場合によっては適切に需要を捉えきれずに在庫が残るという課題があり、その解決に向けてダイナミックプライシングの手法に着目した。

ブレインパッドはまず、ダイナミックプライシングの実現に向けた必要なデータの準備から着手した。「セシール」が整備していなかったデータは、ブレインパッド開発のDMP「Rtoaster(アールトースター)」、「Google Analytics」を用いて過去の購買履歴データなどを調査した。その結果をもとにデータを補完・推計し、独自のモデル構築に生かした。

商品ページへの訪問者数、商品ページ訪問者の購買確率を予測するモデルを構築。この2つのモデルと在庫数を用いて最適な販売価格を求める数理最適化アルゴリズムの開発に成功し、一定の効果創出が見込めることを確認したという。

ディノス・セシールは、通販ブランド「セシール」のECサイトに、商品やサービスの価格を需給バランスによって変動させるダイナミックプライシングを導入する
ディノス・セシールが進める実現アプローチ

ディノス・セシールとブレインパッドは今後、この2つのモデルと数理最適化アルゴリズムをもとに実地検証を行い、モデルの改善・多機能化、システム化を推進。実用化に向けた取り組みを段階的に進めていく。

自動的にダイナミックプライシングを実施できるツール類は存在しているが、ホテルの宿泊費や航空券などのチケット料金に特化したものが多いのが実情。アパレル業界では、商品の独自性が強くトレンドも加味しなければならないため、SKU単位での需要予測が必要になるなど、既存のツールでは対応が難しかった。

「セシール」は、自社サイトおよびアパレル業界特有の制約条件を加味したダイナミックプライシングの実現には独自モデルの構築が最適と判断。ブレインパッドとの開発に着手した。

石居 岳
石居 岳

中小企業がコロナ禍で生き残るために知っておきたい「資金繰り」「変化対応」「イノベーションの心得」

5 years 11ヶ月 ago

新型コロナウイルスの影響で、世界中が大混乱に陥りグローバル経済に急ブレーキがかかりました。日本でも緊急事態宣言の延長に伴い経済や社会に深刻な影響を与えています。このような状況の中で、中小企業の経営者はコロナショックが長引くことを念頭に事業継続のための戦略を練りながら経営の舵を取る必要があります。

コロナを3つのフェーズで考える

経済的な危機は10年ごとにやってきている
経済的な危機は10年ごとにやってきています

コロナショックを ①Nowコロナ(短期戦) ②Withコロナ(中期戦) ③Afterコロナ(中長期戦)という3つのフェーズで捉えて、戦略を立てていきましょう。

Nowコロナ・フェーズ

企業が倒産する直接的な理由は1つしかありません。それは、「手持ち資金が枯渇する」ということです。そのための備えとして経営者は、「収入の増大」と「支出の削減」を行う訳ですが、Nowコロナのフェーズでは、平時と異なって「緊急対処」が必要になります。

中小企業の視点で言えば、まだ多くの企業がこの段階にあると言えます。

まず、日本政策金融公庫や商工中金といった政府系金融機関の特別貸付制度、都道府県などによる融資制度、さらに民間金融機関からの信用保証付き融資などを活用して、資金を確保することが重要です。また前年同月比で月次売上が5割減となった事業者は、「持続化給付金」の給付申請を行いましょう。

支出の削減では、雇用の維持を図るための休業手当に要した費用を助成する「雇用調整助成金」を活用して資金支出を抑えるとともに、固定費や不要不急の新規投資の徹底的な見直しを図らねばなりません

経済産業省が公開している資金繰り支援内容
経済産業省が公開している資金繰り支援内容(経産省の公表資料から編集部がキャプチャ)

Withコロナ・フェーズ

Withコロナのフェーズでは、これまで臨時的な措置と捉えてきた「テレワーク」や「一部業務の停止」が長期化します。在宅勤務による生産性低下や、売上・利益の低下が予想される中で、それらの改善を図ることは勿論のこと。

同時に会社をいかに持続していくか? 商売をどのように展開するか? といった「市場変化に合わせた収益構造の改革」を考える必要があります

取捨選択消費に対応する

消費者は、コロナ騒動で“強制的な価値の転換”を余儀なくされました。それは「不要と不急」という価値観です。コロナ以前の消費者にはなかった選択基準です。

そして人々は「コロナ感染の予防対策」「テレワークの準備」「外出自粛による食品の確保」といったものを優先的に消費し、化粧品や高級バッグといった「社用の消費」を行わなくなりました。そして、緊急事態宣言が発令されて長期的な自粛生活を強いられると「巣ごもり消費」「コロナ疲れ消費」といったものが増大していきました。

今回のコロナショックは世界中の企業経営者に、“ある問い”を投げかけました。それは、「もし、人々が外出できず、人と会うことも出来なくなったら、あなたの会社はどうしますか?」「もし、世界中の人々の収入が一斉に減少したら、あなたの会社は何を売りますか」という問いです。

コロナショックであがっている課題
コロナショックであがっている課題

それらの問いに対して、経営者は答えを出していかねばなりません。これはECに限らず、すべての企業が「場所に捉われない業務とは何か?」「リモートワークのボトルネックはどこか?」ということ、そして「自分たちが消費者に売っているものは何なのか?」ということを、改めて考え直す必要があります

Afterコロナ・フェーズ

コロナウイルスの感染拡大が収束した後は「復旧」ではなく「復興」を考えていかねばなりません。これは東日本大震災の際、当時の復興大臣が発した「復旧は元に戻すことであり、復興は新たに価値を作り直すこと」という言葉と同じ意味です。

コロナ収束後は、「ニューノーマル(新常態)」と呼ばれるように、社会や経済の構造的な変化が起こり、コロナ以前の状態とは異なる消費選択基準が生まれることが予想されます。

価値観の変化に対応する会社が生き残る

コロナ収束後は政治、経済、社会が変化し、人々の思考や行動が大きく変わるでしょう。それは商習慣だけでなく、人々の価値観が変わるということです。

人々が新たに描く価値観に合わせて需要が変化し、消費や生活が変化し、商品やサービスが変化し、これまで常識とされていたさまざまなものが変わっていくでしょう。一番大きく変化するのは「コミュニケーションの様態」ではないかと思います。それによってさまざまな市場が地殻変動を起こすと思います。

市場の地殻変動に伴い、企業は既存事業の収益モデルの見直しや、新しい収益源の創出といった「事業ポートフォリオの見直し」を迫られますECの場合は「事業」を「商材」と置き換えてもよいでしょう

まず事業者は現在の需要変化を踏まえた上で、今後影響を受けやすい事業(商材)・受けにくい事業(商材)・伸びが予想される事業(商材)に分類し、経営資源の配分や投資についての見直しを今から始める必要があります。

老舗の流儀は進化にある

筆者自身、創業169年の京都の老舗酒造会社「吉村酒造」の6代目蔵元でもあります。老舗というものは、100年以上にわたり戦争や災害など数多くの困難を乗り越えて生き残ってきた歴史があります。そんな老舗を支える根幹には「存在意義の確認」と「伝統と革新」があります。

清酒製造業界は右肩下がり。そんな環境下で、私の蔵元は生き残ってきた
清酒製造業界は右肩下がり。そんな環境下で、私の蔵元は生き残ってきた
吉村酒造で起きた変化の一部
吉村酒造で起きた変化の一部

会社の存在意義とは「あなたの会社の価値観とは何ですか?」という問いに対する答えです。自社の価値観を再認識するためには、過去(歴史)に立ち返ることが重要になってきます。

各社、事業活動を行う上で最も大切にしていることは異なります。なぜなら辿ってきた歴史が異なるからです。そこには創業時の商売や理念も関係してきます。よって会社の歩んできた道を遡っていくと、自社が最も大切にしている価値観が見えてきます。

自社の価値観を導き出せば、今度はその延長として「今後、歩みたい未来」というものを描くことができるはずです

吉村酒造ではSWOT分析を行い、新しい価値を生み出すためのイノベーションを進めた
吉村酒造ではSWOT分析を行い、新しい価値を生み出すためのイノベーションを進めました

過去を知り、未来を想った上で現在の状況を改めて見つめなおすと「いま、革新して進化しなければならない課題」というものが見えてきます

企業は時代の変化とともに変わっていかなければなりません
企業は時代の変化とともに変わっていかなければなりません

私も、私の父も、祖父も、曾祖父も、「今まで当たり前と思っていた事や価値観を根底から変えざるを得ないような状況」に遭遇してきました。その度に自社の存在意義を再確認した上で果敢に革新を図り、時代にあわせて進化してきました

先人たちがさまざまなことにチャレンジして進化きたからこそ、私どもの会社が今日も存在していると思います。これが老舗のDNAであり、生き残ってきた術であると確信します。

「恐竜は進化しきれずに絶滅したが、哺乳類は進化し続けたために、現在も存在する」の例えの通り、このコロナショックを「自社にとっての進化の糧」とする姿勢こそが、いま問われているのではないでしょうか

吉村正裕
吉村正裕

新型コロナで実店舗の一時閉鎖→ライブコマース強化。自称“世界一面白いお店”「SHOWFIELDS」のEC事例 | 米国のEC事例から学ぶビジネスのヒント

5 years 11ヶ月 ago

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界中で小売店が大打撃を受けている。特に被害が深刻な米国で、企業はビジネスを継続するためにどんな工夫をしているのか。この不定期連載では米国の小売り・EC事業者の中から興味深い取り組みを行っている事例を紹介していく。第1弾は、「世界一面白いお店」を自称し注目を集めるニューヨーク発の「SHOWFIELDS」を取り上げる。

D2Cブランドをキュレーション

世界各国から小売り関係者が視察に訪れる注目店

筆者は数年前までアメリカ・ニューヨークで暮らし、現在も年に数回渡米している。フリーライターとして活動していた当時から米国の小売りやEC事業に興味を持ち、日本のさまざまなメディアに取材記事やサービス紹介記事を寄稿してきた。

また個人的な活動して、日本企業とともにニューヨーク市内の小売店舗を回る視察ツアーも行い、これまでに十数社をさまざまな店舗に案内した。

その中で必ず訪れていた場所がある。2018年12月にニューヨークにオープンした4階建ての商業施設「SHOWFIELDS」だ。“世界で一番面白いお店”を自称し、主に新興のD2Cブランド商品を集め展示販売を行うスタイルをとっている。

米ニューヨークの「SHOWFIELDS」入り口
米ニューヨークの「SHOWFIELDS」入り口(撮影:公文紫都)

年始にニューヨークで行われた世界最大級の小売りイベント「NRF 2020: Retail's Big Show & Expo」前日に店舗を訪れた際には、店内は視察に来た各国の小売り関係者で溢れかえり注目の高さが伺えた。

また「NRF 2020: Retail's Big Show & Expo」には、「SHOWFIELDS」の創業者タル・ズヴィ・ナサネルCEOが登壇。「D2Cブランドが顧客と接点を持てるように、リアルの場(=「SHOWFIELDS」)を作った」「顧客の平均滞在時間は33分」など興味深いエピソードを次々に披露したCEOの話に、多くの聴講者が耳を傾けた。

「SHOWFIELDS」の創業者タル・ズヴィ・ナサネルCEO
「SHOWFIELDS」の創業者タル・ズヴィ・ナサネルCEO(撮影:公文紫都)

店内で扱うのは、主にD2Cブランド商品だ。

「SHOWFIELDS」
2階には、1階より小さく区切られたスペースにブランド商品を展示(撮影:公文紫都)

メインフロアの1階はブランドごとに展示エリアが区切られているだけでなく、世界観を表現した個別の装飾を施すなど、その独特な演出が最大の特徴だ。

メインの1階はブランドごとにデザインが大きく異なる。窓に面したスペースは窓の外にブランド名を掲示するなどの施策も(撮影:公文紫都)

出店料は2019年8月時点で、月額6,000ドル(約65万円)~1万2,000ドル(約130万円)。数ヶ月単位でブランドにスペースの短期貸しをしている。この出店料のなかに、店舗設計・デザイン、在庫管理のほか、店舗オペレーション費(各ブランドの商品やサービス知識を習得した「SHOWFIELDS」スタッフが接客・販売代行)が含まれる。

また店内での来店客の動きや、どんな商品に興味を持ったかなどをデジタル活用によって取得しており、そうした一連のデータは出店ブランドに提供される。売り上げに応じた手数料はかからない。

「SHOWFIELDS」各スペースに用意されたタブレット
各スペースに用意されたタブレット。「SHOWFIELDS」専用フォーマットを用意し、来店客自ら商品詳細の閲覧、メルマガ登録、注文などを行えるようにしている。(撮影:公文紫都)

また「HOUSE OF SHOWFIELDS」と呼ばれる、現役の俳優らが演技を交えてブランド商品を紹介するユニークな取り組みも行ってきた。

「SHOWFIELDS」 演技を交えて商品の紹介をする現役俳優
演技を交えて商品の紹介をする現役俳優(撮影:公文紫都)

どの手法も独自性があることから、ニューヨークを中心に増加傾向にある「D2Cブランドのキュレーション型店舗」および「体験型店舗」の先駆けとして今後の展開が期待されていた。しかし、年内に2号店(マイアミ店)のオープンが明らかになったタイミングで、新型コロナウイルスの被害に直面した。

EC強化ヘ。注力するライブコマース

テーマごとにインフルエンサーが商品を紹介

実店舗の一時閉鎖を行っている今、「SHOWFIELDS」が力を入れるのがライブコマースだ。ライブコマースプラットフォームを用意し、「夏が来る」「マジック」などさまざまなテーマに合わせて、インフルエンサーが商品を紹介。その場でスムーズに商品ページへの遷移や、購入できる仕組みを整える。

「SHOWFIELDS」 トップページでは占い師とコラボしたライブコマース情報を紹介
トップページでは占い師とコラボしたライブコマース情報を紹介(画像は「SHOWFIELDS」のサイトから編集部がキャプチャ)

ライブ配信後でもアーカイブから視聴できる。

「SHOWFIELDS」 スムーズに視聴から商品ページへの遷移や購入ができる設計になっている
スムーズに視聴から商品ページへの遷移や購入ができる設計になっている(画像は「SHOWFIELDS」のサイトから編集部がキャプチャ)

以前はサイトトップページのメインビジュアルは実店舗を想起させるものだったが、現在はその趣をガラリと変更。ライブコマースや「母の日特集」など、リアル店舗からキュレーションECサイトへ大きく舵を切っている

「SHOWFIELDS」 メルマガでも積極的にライブコマースをアピールする
メルマガでも積極的にライブコマースをアピールする(画像は「SHOWFIELDS」のメルマガから編集部がキャプチャ)

またライブ視聴者が一人増えるごとに、飢餓で戦う人々にさまざまな機関を通じて食事を提供する非営利組織「Feeding America」に1ドルを寄付する取り組みを行っている。

メルマガでは、自社の紹介を「世界一面白いお店」から下の写真のようにEC起点の内容に変えた。米国企業のこうした柔軟な姿勢やたくましさ、そして機転を利かせた発想力には、学ぶ点が多い。

「SHOWFIELDS」から届いたメルマガ
「SHOWFIELDS」から届いたメルマガ。「STORE」の部分をあえて空白にしたことで、顧客自身いろいろな想像を膨らませられそうだ(画像は「SHOWFIELDS」のメルマガから編集部がキャプチャ)

Facebookが“Shops”を始動

5月19日には、ついにFacebookとInstagram両方で利用できる“Shops”というショッピング機能が公開された。非常にシンプルな工程で出品、販売が可能となっている。

既存のECサイトやメッセージアプリとの連携、またライブコマース機能などさまざまな機能が提供されていく予定だ。EC市場に大きな衝撃を与えそうな“Shops”の提供により、ライブコマースは今後ますますEC事業者にとって欠かせない存在になっていくだろう。

公文 紫都
公文 紫都

オンライン上で客先訪問での商談や営業を実現す営業ソリューション「Webセールス・オフィス」をecbeingが提供開始

5 years 11ヶ月 ago

ecbeingは5月20日、営業担当と取引先がオンライン上で営業のやり取りを行える新営業ソリューション「Webセールス・オフィス」の提供を始めた。

BtoB取引において、「営業が客先訪問をせずにお客さまと対面営業を行っている時と同様に営業を行える」(ecbeing)という。主な特徴は次の通り。

  • 顧客とブラウザで同一の画面を見て一緒に商品の選択、販売を行える
  • 顧客の操作を営業がサポートすることで対面と変わらない営業を実現
  • セキュリティに関しては、ecbeingの基盤を活用
  • 最短2週間で導入可能
ecbeingは、営業担当と取引先がオンライン上で営業のやり取りを行える新営業ソリューション「Webセールス・オフィス」の提供を開始
管理画面、スマホやタブレットでも営業担当が取引先の状況をリアルタイム確認できる

ecbeingによると、新型コロナウイルスの感染拡大により、法人営業の手法も対面営業からWeb会議など顧客のテレワーク化が進む状況の中で急速に変化している。

対面営業で行っていた提案やヒヤリングなどがWeb会議に移行、不慣れな営業や設備の整備といった理由で思うように成果につながらない企業が出てきているという。

ecbeingはコロナ禍が収束しても今までどおりの営業手法では通用しない時代が来ることを予想。新しい営業手法として「Webセールス・オフィス」をリリースした。

得意先との商談やワークスタイルは、確実に変化を求められている。従来型の営業スタイルから営業のデジタルシフトへアフターコロナになってから対策するのでは、競合に1歩、2歩大きく出遅れてしまう。今だからこそ営業手法を時代に即したWebセールス・オフィスを活用し見直すことが重要と考えている。(ecbeing)

ecbeingは、営業担当と取引先がオンライン上で営業のやり取りを行える新営業ソリューション「Webセールス・オフィス」の提供を開始
用途例① 得意先からの受発注業務、地方得意先などへのインサイドセールス
ecbeingは、営業担当と取引先がオンライン上で営業のやり取りを行える新営業ソリューション「Webセールス・オフィス」の提供を開始
用途例② 外部取引先との受発注業務において営業現場が個別に得意先へアプローチ
ecbeingは、営業担当と取引先がオンライン上で営業のやり取りを行える新営業ソリューション「Webセールス・オフィス」の提供を開始
用途例③ 社内受発注業務
瀧川 正実
瀧川 正実

「au WALLETポイント」を「Ponta」に統合、グループECモールの名称は「au PAY マーケット」に

5 years 11ヶ月 ago

KDDIは5月21日、ポイントサービスを「au WALLET ポイント」からロイヤリティマーケティング(LM)が運営する共通ポイントサービス「Pontaポイント」へ変更した。

加盟店で商品購入やサービスを利用すると、「au PAY」「au PAYカード」の決済分と「Pontaポイント」のダブルでポイントがたまるようになる。また、「au PAY アプリ」1つでカード提示によるポイント獲得から決済までが可能になる。

KDDIは5月21日、ポイントサービスを「au WALLET ポイント」からロイヤリティマーケティング(LM)が運営する共通ポイントサービス「Pontaポイント」へ変更
「au PAY アプリ」ひとつでカード提示によるポイント獲得から決済までが可能

たまった「Pontaポイント」は、「au PAY」残高にチャージすることで、コンビニや家電量販店での買い物、KDDIグループのECモール「au PAY マーケット」、auサービスにも利用できる。

また、LMが運営する「Pontaカード(公式)アプリ」とローソンの「ローソンアプリ」は連携、「au PAY」が利用できるようになる。

KDDIは5月21日、ポイントサービスを「au WALLET ポイント」からロイヤリティマーケティング(LM)が運営する共通ポイントサービス「Pontaポイント」へ変更
「Pontaポイント」は「au PAY」残高へのチャージでECモールなどで利用できる

「au PAY」会員数は2300万超を突破。KDDIから還元するポイントは「Pontaポイント」となり、国内最大級となる1億超の会員基盤が誕生する。アプリと会員基盤を活用し、ユーザーに新しい体験価値を提供していくという。

「Pontaポイント」の利用サービスの1つであるECモール「au Wowma!(エーユーワウマ)」の名称を、5月21日に「au PAY マーケット」へ変更した。運営はKDDI、auコマース&ライフ(aCL)。

併せて「au PAY マーケット」内に自社販売として出店している「au Wowma! Direct」を「au PAY マーケット ダイレクトストア」へ、酒類の直販として出店している「au Wowma! Liquor」を「au PAY マーケット リカーショップ」へと名称変更。

全国の自治体から寄附先を選択可能な「au Wowma! ふるさと納税」を「au PAY ふるさと納税」へ、出店店舗限定のオンラインコミュニティーサービス「au Wowma! Salon」を「au PAY マーケット Salon」へと名称を変えた。

石居 岳
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    内山 美枝子
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