ネットショップ担当者フォーラム

ヤマト運輸、海外から日本へ荷物を送る越境EC事業者向け海上小口輸送サービス「OBOS」をスタート

2 years 1ヶ月 ago

ヤマト運輸は1月11日、海外から日本へ海上輸送で荷物を送る越境EC事業者向け海上小口輸送サービスを始めた。独自開発した海上小口貨物の輸入通関・保税システム「OBOS(オーボス)」を活用。韓国からは最短4日、中国からは最短5日で日本の消費者へ商品を届ける。

貨物のセキュリティ管理と法令遵守の体制が整備された事業者に対し、税関手続きの緩和・簡素化策を提供するAEO制度に基づき、ヤマト運輸はAEO通関事業者として国際物流サービスを提供している。

今回、小口貨物の輸出入通関・保税システムの開発を手がけるリバティコムと共同で、海上小口貨物の輸入通関・保税手続きを円滑に行うシステム「OBOS」を開発。短時間で大量の通関・保税手続きを行える体制を整えた。

海外の越境EC事業者は、海上輸送を利用して低コストで迅速に日本の購入者へ商品を届けることができるようになるという。フェリーを利用した場合、韓国からは最短4日、中国からは最短5日。

ヤマト運輸は1月11日、海外から日本へ海上輸送で荷物を送る越境EC事業者向け海上小口輸送サービスを始めた
越境EC事業者向け海上小口輸送サービスの仕組み

ヤマト運輸によると近年、韓国・中国からのアパレルや化粧品などの輸入が増加しているという。海外から日本への越境EC輸送は簡易的な輸入申告手続きが適用されている航空輸送が現在は主流。需要増に伴い、輸送コストと温室効果ガス排出量を抑えながら短時間で大量の通関・保税手続きを可能にする海上輸送のニーズが求められているという。

瀧川 正実

ニトリが始めたAIで商品掲載作業の自動化&作業負担軽減につなげる商品ページ拡充施策とは

2 years 1ヶ月 ago

ニトリは2023年12月、AI(人工知能)を活用して自動収集した商品情報をECサイト「ニトリネット」に反映する実証実験を始めた。担当者による商品情報収集作業の負担軽減、商品掲載業務の生産性向上などを期待する。

メーカーなどの外部データベースにある商品マスタデータをAI活用で名寄せ、製品の特徴からメタタグの付与や関連付けを行うクラウドサービス「Lazuli PDP(ラズリ プロダクト データ プラットフォーム)」を導入。オンライン上に公開されている商品情報を自動取得て、適切なフォーマットに整えた後、ECサイトに反映する。

AIが自動収集した商品情報をECサイトに反映することで、利便性の高いECサイトを効率良く構築できるという。

「ニトリネット」では商品掲載数をさらに増やしていく方針を掲げているが、担当者が各メーカーに問い合わせて商品情報を取得しているため、商品掲載業務の生産性向上が課題だった。

商品掲載業務を自動化することで、作業負担を大幅に軽減できるとしている。

松原 沙甫

【能登半島地震の影響】ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の配送状況まとめ/スイーツECの「おいもや」を名糖産業が買収【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years 1ヶ月 ago
2024年1月5日~2024年1月11日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. 【能登半島地震の影響】ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の配送状況まとめ(1月4日現在)

    石川県能登地方で発生した能登半島地震の影響で、石川県を中心に荷物の配送の停止・遅れなどが生じている

    2024/1/5
  2. スイーツECの「おいもや」、上場企業の傘下に。「アルファベットチョコレート」の名糖産業が買収

    おいもやは、「楽天SOY」のスイーツ部門で16年連続ジャンル賞を獲得するなどスイーツECの有力店。名糖産業はアルファベットチョコレートなどの製造・販売を手がける東証プライム市場、名証プレミア市場の上場企業

    2024/1/9
  3. 【JAL航空機火災の影響】日本郵便、関東や東海地方などへ配送する一部荷物で遅延が発生

    北海道・東北・関東・信越・東海地方などの地域で引き受け、または配達する郵便物、ゆうパックなどの一部荷物で遅れが生じている

    2024/1/5
  4. リテールメディア広告市場は2023年に3625億円、2027年は9322億円に拡大

    リテールメディア広告は、小売企業における新しい収益モデルとして注目を集めている。メーカーを中心とする広告主は、ターゲット層への確実なアプローチをすることができるデジタル広告商品に対するニーズが高まっていることなどが背景にある

    2024/1/10
     
  5. 2023年のEC業界振り返り&2024年に起きそうなこと【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年のニュースと2024年の展望

    2024/1/10
     
  6. 銀行がECモール事業!? 地域経済の活性化に出店者の地元企業と挑む阿波銀コネクトのEC奮闘記

    2016年の銀行法改正に伴う金融緩和後、地域経済の発展に向け、全国の地方銀行に先駆けてECモールを立ち上げた阿波銀行。出店者サポートの工夫や今後の取り組みについて、モールを構築した「ebisumart」とのディスカッションで解説する

    2024/1/10
     
  7. 「楽天」「Amazon」「ヤフー」出店者から寄せられた相談件数は2000件超。「デジタルプラットフォーム取引相談窓口」の運用状況+改善事例を経産省担当者に聞いてみた

    経済産業省が2021年4月に設置した「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(DPCD)」。設置から2年半が経過するなかでどういった成果を出しているのか。経済産業省の担当者に聞いた

    2024/1/9
     
  8. 【2024年の景気見通し】やや回復も「踊り場」が4割超、懸念材料は「原油・素材価格の上昇」「人手不足」「為替」など

    帝国データバンクは、「今後も2023年と同様に、原油や原材料価格の高止まりや地政学的リスク、海外経済の動向などは企業活動を行う上で、リスクとして続いていく。さらに2024年問題と合わせて人手不足が切り離すことのできない課題として顕在化していくだろう」と予測している

    2024/1/9
     
  9. 【2024年注目の生成AI】米国企業の責任者が語る小売業における課題+期待される活用方法とは

    AIを活用した支援サービスを手がける米国企業の責任者が、米国小売市場におけるAI活用の悩みやその解決策を語ります

    2024/1/5
     
  10. 【能登半島地震】石川県、企業・団体からのまとまった規模の義援物資の提供を受付

    企業・団体からのまとまった規模の義援物資に限定し、個人からの提供を受け付けていないのは、仕分けなどの手間を考慮したため

    2024/1/5
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    食品通販で6割がSNS経由で利用経験あり。上位は「Instagram」「X(旧Twitter)」「LINE」

    2 years 1ヶ月 ago

    「おとりよせネット」を運営するアイランドが実施した食品通販に関するアンケート調査によると、SNSをきっかけに食品通販を利用する人は約6割だった。「Instagram」「X(旧Twitter)」「LINE」を情報源とする人が多い。

    「おとりよせネット」のユーザーに対してアンケートを実施、374人が回答した。

    食品通販の利用頻度について

    「3か月に1回以上」(30%)が最多だった。「1か月に1回以上」は27%。前回調査との比較では5ポイント減で、ウィズコロナを経て食品通販の頻度が「3か月に1回」程度に落ち着いている人が多いようだ。

    食品のお取り寄せをする頻度
    食品のお取り寄せをする頻度

    SNSをきっかけに食品を取り寄せた経験について

    SNSをきっかけに「食品通販をした」経験者は約60%。食品通販の情報を得ているSNSは「Instagram」(43%)、「X(旧Twitter)」(41%)、「LINE」(39%)が上位を占めた。2022年との比較では「Instagram」が8ポイント、「LINE」が7ポイント伸長している。

    SNSをきっかけに食品を取り寄せたことがあるか
    SNSをきっかけに食品を取り寄せたことがあるか
    食品のお取り寄せ情報を得ているSNS
    食品のお取り寄せ情報を得ているSNS

    食品通販をする決め手

    「商品の説明」(51%)、「商品の画像」(46%)、「送料無料・ポイントなどの特典」(41%)、「口コミ」(35%)が上位にあがった。商品価格の重要度が下がり、「いいものであれば多少価格が高くても購入しよう」という、質にこだわる傾向が見られる。

    食品のお取り寄せをする決め手になったこと
    食品のお取り寄せをする決め手になったこと

    食品通販を利用したい地域

    1位が北海道、2位が沖縄県、3位が京都府、4位が福岡県、5位が鹿児島県だった。

    旅行先として人気の地域やご当地の食材、名産品を味わえることが魅力になっているようだ。選択した理由には「美味しそうなものがあるイメージ」「旅行へ行った際に美味しいものがたくさんあったので、お取り寄せしてみたいと思った」「その地域ならではの特産品や生産物を求めているので」などがあがったという。

    食品通販を利用するシーン

    前回調査と比べて「自分へのご褒美」(4ポイント増)、「家族・友人・知人への贈り物」(3ポイント増)、「誕生日などの特別な記念日」(5ポイント増)などのニーズが高まっている。

    アイランドは「コロナ禍を経て巣ごもり需要の反動や物価高による消費意欲の変化の影響により、普段の生活圏では購入しづらく、特別感をキーワードにしたものを食品通販で購入する傾向にあるのではないか」と分析している。

    食品のお取り寄せをするシチュエーション
    食品のお取り寄せをするシチュエーション

    調査概要:お取り寄せに関するアンケート

    • 調査方法:「おとりよせネット」でアンケートを実施
    • 回答者詳細:男性が21%、女性が78%、回答なしが1%。年代は20代が6%、30代が22%、40代が28%、50代が25%、60代以上が19%
    • 有効回答:374人(食品通販の購入経験者)
    • 実施期間:2023年10月30日~11月30日
    高野 真維

    日本和装グループが“和の総合サイト”をめざす着物ECをスタート、「Shopify」で構築

    2 years 1ヶ月 ago

    着付け教室を展開する日本和装ホールディングスの100%子会社である日本和装ダイレクト株式会社は、ECサイト「KAERUWA(カエルワ)」を1月9日に開設した。ECサイトはECプラットフォーム「Shopify」で構築、運用している。豊富な商品ラインアップを展開するほか、モノだけでなく情報も集まる「和の総合サイト」をめざす。

    「カエルワ」が描くサイト作りの構想
    「カエルワ」が描くサイト作りの構想

    日本和装ダイレクトはこれまで、ECサイト「日本和装オンライン」でオリジナルの着付け小物などを販売してきた。新設した「カエルワ」では取り扱う商品の幅を広げ、さまざまな年齢、目的などに応じた商品を展開していく。

    さまざまなシーンにマッチする商品展開に取り組む
    さまざまなシーンにマッチする商品展開に取り組む

    開設当初は、着物の初心者や若年層を対象としたリーズナブルな着物・帯・和装小物を取りそろえる。若年層の着物デビューを後押しする狙い。

    まずは着物の初心者や若年層をターゲットとする
    まずは着物の初心者や若年層をターゲットとする

    将来的には、着物愛好家向けの商品展開にも乗り出す。このほか、複数の産地がコラボレーションするオリジナル製品の開発など、さまざまな試みを予定している。

    高野 真維

    エレコムが「ペット家電市場」に参入、「自動給餌器」ら3製品をネット販売

    2 years 1ヶ月 ago

    サプライ製品の開発・販売のエレコムはペット家電市場に参入する。

    1月中旬にペット関連製品の第1弾として「自動給餌器」「自動給水器」「ペット用フードスケール」の3商品を投入。ECサイトを中心に販売する。

    エレコムは2023年、グループ会社であるDXアンテナがさくらインターネットと連携。DXアンテナの録画機能付き監視カメラを通じ、防犯対策や外出時のペットの様子も確認できるクラウド録画サービス「Antenna-eye(アンテナ アイ)」の提供を始めた。

    クラウド録画サービス以外の分野での応用として、ペット家電市場へ参入を決定。ペットオーナーをサポートする製品を開発した。

    「自動給餌器」は、タイマー機能によって同じ量の餌を同じ時間に提供する製品。1日6回まで給餌が可能で、給餌時間や量を設定できる。最大10秒間の音声録音ができ、ペットオーナーの声を録音して餌の時間を知らせることが可能。4リットル(税込価格は7580円)と6リットル(堂8580円)の2種類を用意した。

    サプライ製品の開発・販売のエレコムはペット家電市場に参入、「自動給餌器」「自動給水器」「ペット用フードスケール」の3商品を投入。ECサイトを中心に販売する
    自動給餌器

    「自動給水器」は、3構造のフィルターを採用した給水器で、水道水を約70%軟水化し、飲みやすい水にすることができる。水を飲んだ量が一目で分かる水量チェック窓を付けている。価格は5480円。

    サプライ製品の開発・販売のエレコムはペット家電市場に参入、「自動給餌器」「自動給水器」「ペット用フードスケール」の3商品を投入。ECサイトを中心に販売する
    自動給水器

    餌の管理に最適な「ペット用フードスケール」は複数の餌、おやつの計量が可能で、カロリー軽量機能を付けた。最大3件まで餌100グラム当たりのカロリー、タンパク質、資質の登録ができる。価格は2479円。

    サプライ製品の開発・販売のエレコムはペット家電市場に参入、「自動給餌器」「自動給水器」「ペット用フードスケール」の3商品を投入。ECサイトを中心に販売する
    ペット用フードスケール

     

    松原 沙甫

    応援購入サービス「Makuake」が特別プランの物流支援サービス、ウルロジと連携で実現

    2 years 1ヶ月 ago

    応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を運営するマクアケは1月9日、EC事業者向け物流支援サービス「ウルロジ」を運営するディーエムソリューションズと業務提携した。

    「Makuake」でプロジェクトを実施する事業者に対し、「ウルロジ」による物流支援サービスを特別プランで利用できるようにする。

    「Makuake」でプロジェクトを実施する事業者のなかには、初めて消費者に直接商品を届ける企業、小規模チームでプロジェクトを実施し配送まで取り組む事業者などが少なくないという。こうした事業者に対して、商品配送までの包括的なサービスを提供する。

    応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を運営するマクアケは1月9日、EC事業者向け物流支援サービス「ウルロジ」を運営するディーエムソリューションズと業務提携
    ディーエムソリューションズと業務提携について

    物流支援サービスを利用する事業者は、応援購入された商品をまとめて「ウルロジ」の倉庫に納品。ディーエムソリューションズが梱包から伝票貼付、サポーターへの配送までをまとめて代行する。

    梱包の際には「Makuake」のラベルを貼付するサービスも提供する。商品の配送が応援購入の数か月後となる場合でも、「Makuake」の応援購入に関するリターンであることを認識できるようにする。

    「Makuake」のリターンはプロジェクト終了後、応援購入された分だけを生産しサポーターに届ける仕組み。このため、応援購入後、数週間から数か月先にサポーターの手元に届くケースも多かったという。

    松原 沙甫

    米国EC市場で台頭するTikTok、フィットネス界のNetflix「ペロトン」との提携に見る躍進の理由 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    2 years 1ヶ月 ago
    フィットネス業界で大きな存在感を持つペロトン。リブランディングにあたり、短尺動画を活用した顧客獲得施策に乗り出しています

    サブスクリプション型のオンラインフィットネスサービスやトレーニングマシンを販売する米Peloton(ペロトン)は、TikTokと連携しました。フィットネス企業としてのリブランディングをめざすなかで、TikTokでの動画配信に注力する予定です。

    TikTokと提携する理由は新たな顧客に、新たな方法でアプローチできること

    ペロトンはこのほど、TikTokとの提携を発表しました。これを契機に、TikTokで短尺のフィットネス動画を配信していく予定です。

    ペロトンは有名人とのコラボレーションやインフルエンサーと連携し、短尺動画のコンテンツ制作を始めます。TikTokは2023年にECを開始しましたが、今回の提携はECを強化したいTikTokと、リブランディングを図りたいペロトンの思惑が一致したと見られます。

    ペロトンの公式ECサイト(画像は同サイトから編集部がキャプチャ)
    ペロトンの公式ECサイト(画像は同サイトから編集部がキャプチャ)

    TikTokで配信する動画の制作に関し、ペロトンはフィットネスのライブレッスン、インフルエンサーとの提携、有名人とのコラボレーションなどを計画。動画コンテンツは、TikTokアプリのペロトンのアカウントで「#TikTokFitness powered by Peloton」というクレジットを付けて配信します。

    ペロトンのコンシューマー・マーケティング担当副社長を務めるオリ・スノディ氏は、プレスリリースのなかで次のように述べています。

    ペロトンとTikTokは、それぞれの顧客により良いサービスを提供するために、時流が変化するスピードに合わせて動いています。ペロトンは、人々のフィットネスへの関わり方は変化し続けていると考えており、急成長しているTikTokでのフィットネスコンテンツの活用に乗り出しました。魅力的なコンテンツを、新たな顧客に、動画という新たな方法でアプローチできることに期待感を持っています。(スノディ氏)

    ペロトンが提携するTikTokの魅力とは?

    ペロトンの動画は、米国、英国、カナダで公開予定です。米国のニュース専門放送局CNBCの報道によると、ペロトンが配信する予定の動画には、動画コンテンツ“get ready with me”(編注:「私と一緒にお出かけの準備をしよう」という意味で出かける前の準備の様子を配信する動画、Youtubeで一定の人気を集めている)のようなTikTokの人気フォーマットも含んでいます。

    国際的なデータ分析会社である米モーニング・コンサルトの調査によると、このような動画は消費者の購買意欲をかきたてるのに最も成功しているということです。Z世代のTikTokユーザーの3分の1近くが、“get ready with me”や“routine”(編注:日常生活のいち部分を切り取った動画)の動画を見て購入したと答えています。

    TikTokとの提携は、ペロトンが自社以外のチャネル向けにコンテンツを制作する初めてのケース。TikTokがECのプラットフォームとして著名になりつつあることを示しているとも言えるでしょう。

    今回の提携により、インスピレーションを与えるフィットネスコンテンツが提供できるようになります。ペロトンのユーザーは、オンラインでインストラクターとつながり、フィットネスジャーニーを共有し、コミュニティーを見つけるためにTikTokを訪れるでしょう。(ソフィア氏)

    ECブランドと顧客がつながる機会が拡大

    TikTokは、中国のByteDance(バイトダンス)が展開するソーシャルメディア。1年近くのテスト期間を経て2023年9月、TikTokアプリ内で商品を販売できるEC機能「TikTok Shop」を米国で立ち上げました

    TikTokによると、米国内に約1億5000万人のユーザーがおり、彼らは動画をスクロールしながらアプリ内で商品を購入することができます。TikTokビジネスマーケティング グローバル責任者のソフィア・ヘルナンデス氏は次のように説明します。

    新たな文化、コミュニティーの形成、コミュニケーションがTikTok上で生じていて、ブランドが顧客と深くつながる機会にもなっています。フィットネスカテゴリーに関しては、「#TheFitnessJourney(健康のための体づくり)」から「#RunnersOfTikTok(TikTokのランナーズ)」としての絆まで、何千ものコミュニティーが集まっています。(ヘルナンデス氏)

    TikTokは2024年、オンラインショッピングでAmazonと競合することをめざしています。Bloomberg(ブルームバーグ)が報じたところによると、TikTokは2024年の米国での流通総額を175億ドルに設定しました。2023年、「TikTok Shop」のグローバル売上高は約200億ドルに達し、流通総額の大半は東南アジアからのものでした。

    ペロトンはリブランディングに注力

    ペロトンはコロナ禍における成功の後に需要と株価が低下したことを受け、リブランディングに取り組むことを2023年5月に発表しました。ペロトンの最高マーケティング責任者であるレスリー・バーランド氏はその際、次のように話しています。

    ペロトンは、家庭内だけでなくあらゆる場所、フィットネス愛好家だけでなくあらゆる人々を対象に、いままでと未来のすべての会員を視野とする事業者へとシフトしています。(バーランド氏)

    ペロトンは、展開する商品のなかで最もよく知られているペロトンのエアロバイクを所有していなくても購入できる、段階的なメンバーシップ商品を発表しました。

    ペロトンが取り扱うエアロバイクの一例(画像はペロトンの公式ECサイトから編集部がキャプチャ)
    ペロトンが取り扱うエアロバイクの一例(画像はペロトンの公式ECサイトから編集部がキャプチャ)

    ペロトンの2024年度第1四半期(2023年7-9月期)は売上高が5億9550万ドルで、コロナ禍の最高値だった7億5790万ドルから大きく減少しました。要因は会員の減少で、この四半期に3万人も減りました。また、売上高の約67%がサブスクリプションによるものでした。

    ペロトンは2023年9月、スポーツアパレル小売のlululemon(ルルレモン)とのコラボレーションを開始。ルルレモンは現在、ペロトンが展開するブランドのフィットネスウエアを製造し、オンラインと店舗で販売しています。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    味の素冷凍食品、自社ECで食物アレルギー配慮商品の展開強化

    2 years 1ヶ月 ago

    味の素冷凍食品は公式オンラインストアで、食物アレルギーに配慮した商品や減塩商品など、体に配慮した商品10品種の販売を始めた。

    味の素 冷凍食品 EC 食品 アレルギー 

    これまで食物アレルギーに配慮した商品を店頭で販売してきたが、「販売店舗を見つけることが難しい」「オンラインでも販売してほしい」といった声が寄せられるようになったという。

    公式オンラインストアで展開している「適正糖質シリーズ」、業務用「メディミル」シリーズ、「やわらかシリーズ」などの商品ラインアップを拡充。家庭向けの商品展開をさらに拡大させた。

    各商品は1パックから購入できる。複数商品を組み合わせた一括購入を可能とし、利便性を高めている。

    新たな商品ラインアップの拡充は2024年1月9日から。拡充した商品は次の通り。

    食物アレルギー配慮シリーズから「小麦・卵・乳」不使用の商品7品種

    • 「米粉でつくったギョーザ」
    • 「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」
    • 「レモンとバジルのチキン香り揚げ」
    • 「国産鶏のやさしいからあげ」
    • 「それいけ!アンパンマンポテト」
    • 「『おいしい!マイパック』それいけ!アンパンマンさつまいもスナック」
    ECで展開する食物アレルギー配慮商品の一例
    ECで展開する食物アレルギー配慮商品の一例

    減塩シリーズから3品目

    • 「白チャーハン」
    • 「おいしく塩分配慮ギョーザ」
    • 「おいしく塩分配慮エビピラフ」
    ECで展開する「減塩シリーズ」のラインアップ
    ECで展開する「減塩シリーズ」のラインアップ

    公式オンラインストアは購入金額4800円(税込)以上で送料無料としている。4800円以下の場合の送料は全国一律1100円(税込)。

    高野 真維

    【能登半島地震の支援まとめ】「買って応援!」などEC・通販実施企業の支援・取り組み(随時更新)

    2 years 1ヶ月 ago
    能登半島地震の支援に関連する取り組みまとめ

    2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」への支援として、EC・通販実施企業が寄付、ふるさと納税、クラウドファンディングなどさまざまな施策を展開しています。支援の取り組みをまとめました。※2024年1月10日現在の情報です。

    寄付で支援

    Yahoo!ネット基金

    令和6年能登半島地震への支援 寄付 Yahoo!ネット基金
    (画像は「Yahoo!ネット基金」サイトからキャプチャ)

    楽天グループ

    令和6年能登半島地震への支援 寄付 楽天クラッチ募金
    (画像は「楽天クラッチ募金」サイトからキャプチャ)

    アマゾン

    GMOインターネットグループ

    • GMO基金・マッチング寄付を活用し、寄付金とGMOインターネットグループのマッチング寄付1000万円を合わせて寄付する
      https://bokin.gmo.jp/

    メルカリ

    オズビジョン

    バロックジャパンリミテッド

    ユナイテッドアローズ

    • 「UAマイル」を寄付に充当した場合、100マイル=2円に換算し、ユナイテッドアローズが認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンに寄付を行う。今後、被災地に向けた防寒衣料を中心とした衣料品物資の寄贈も行う予定
      https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000236.000003197.html

    三越伊勢丹グループ

    • 国内グループ百貨店21店舗およびWeb募金・寄付サイトで寄付を行う。期間は店頭が1月6日~1月19日、Webが1月4日正午~1月31日20時まで
    令和6年能登半島地震への支援 寄付 三越伊勢丹グループWEB募金・寄付サイト
    (画像は「三越伊勢丹グループ WEB募金・寄付サイト」サイトからキャプチャ)

    「ふるさと納税」で支援

    ふるさとチョイス災害支援

    楽天ふるさと納税

    さとふる

    クラウドファンディングで支援

    CAMPFIRE

    令和6年能登半島地震への支援 クラウドファンディング CAMPFIRE
    (画像は「CAMPFIRE」サイトからキャプチャ)

    Makuake

    令和6年能登半島地震への支援 クラウドファンディング Makuake マクアケ
    (画像は「Makuake」サイトからキャプチャ)

    売上金の一部を寄附、商品・製品の寄贈など

    セブン&アイ・ホールディングス

    オイシックス・ラ・大地

    アダストリア

    ワンダーテーブル

    Hamee(ハミィ)

    雨風太陽

    令和6年能登半島地震への支援 炊き出し支援 ポケマル炊き出し支援プロジェクト
    藤田遥

    リテールメディア広告市場は2023年に3625億円、2027年は9322億円に拡大

    2 years 1ヶ月 ago

    市場調査やコンサルティングを手がけるシード・プランニングの子会社デジタルインファクトがCARTA HOLDINGSと共同で実施したリテールメディア広告市場に関する調査によると、リテールメディア広告市場は2023年に前年比21.5%増の3625億円になると予想した。

    2023年におけるリテールメディア広告市場の内訳は、EC事業者が同19.6%増の3405億円、実店舗事業者が同63.0%増の220億円。実店舗事業者による220億円の内訳は、デジタル広告が同100.0%増の130億円、デジタルサイネージが同28.6%増の90億円と見込む。

    リテールメディア広告市場規模の推移と予測

    この調査では、実店舗事業者とEC専業事業者が提供する各種オンラインメディア広告の総称をリテールメディアと定義。広告主によるリテールメディア広告への年間支出総額を調査対象としている。

    2027年には2023年の約2.6倍となる9332億円にまで拡大すると予測する。大手EC事業者が提供するリテールメディア広告に対する広告主からの高需要が継続。実店舗事業者のリテールメディア広告への需要増加によって、市場は今後も高い成長を持続する見通し。2027年には2023年と比べて約2.6倍の9332億円規模に拡大すると予測した。

    実店舗事業者によるリテールメディア広告も拡大する。大手GMSによるリテールメディア事業への注力、大手コンビニのリテールメディア事業の組織整備、デジタルサイネージなどの設備投資が進むため、2027年における市場規模は1390億円まで広がるとしている。

    実店舗事業者のリテールメディア広告市場規模の推移と予測

    調査概要

    • 調査主体:CARTA HOLDINGS
    • 調査時期:2023年9~12月
    • 調査方法:広告・小売業界関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
    • 調査対象:リテールメディア広告市場
    • 調査機関:デジタルインファクト
    松原 沙甫

    2023年のEC業界振り返り&2024年に起きそうなこと【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    2 years 1ヶ月 ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年のニュースと2024年の展望

    なんといっても「ChatGPT」に代表される生成AIが話題になった2023年。2024年もその傾向は続きそうです。cookie規制で自社データも重要度が増してきます。広告を含めた集客に関しては頭の切り替えが必要ですね。

    2023年の展望はどうだった?

    2022年のEC業界振り返り&2023年に起きそうなこと【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/10512

    2023年1月に私が書いた予想というか展望というか、「こうなりそう」というのを最初に。

    「法規制」「原材料・物価高」「ポイント」「CtoC」が中心のキーワードで、「AI」「メタバース」「越境EC」「GA4」「タイパ」あたりも話題になりそうです。

    値上げはせざるを得ないので、従業員さんたちの賃金を増やすことも考えて価格を決めていきましょう。ポイント付与ではモールには勝てないのでお得感で勝負です。

    いずれにしても、変化の激しい年になりそうなので、業務の整理、マニュアルや資料のデータ化などDXを進めておかないと対応しきれません。売ることよりも組織強化に注力を。「タイパ」の流れは止まらないので、じっくり説明するところと、ぱっと見でのわかりやすさを使い分けることになりそうです。

    消費者の可処分時間の奪い合いになるのは間違いないので、リアルとネットの接点の維持を意識しましょう。

    ほぼこんな感じの1年でしたね。ステマ規制はありましたし、値上げはまだまだ続きそうですし、AIもメタバースも「GA4」もそれなりに話題になりました。AIを使いこなそうとすると元のデータがきちんとしていないといけませんので、DXを進めて整理していた企業は動きが速かった印象があります。リアル回帰も顕著でしたね。ECの売り上げが落ちた人も多かったのでは。

    【1月】楽天が2024年に「配送品質向上制度」を導入すると発表

    「楽天市場」、「配送認定ラベル」を2024年導入 配送日で商品を選びたい顧客ニーズに対応 | 日本ネット経済新聞
    https://netkeizai.com/articles/detail/7959

    認定基準は、「店舗基準」と「商品基準」の大きく2つから構成されている。「店舗基準」「商品基準」を共に満たす商品において、認定ラベルを表示する。

    「店舗基準」の案では、①納期遵守率96%以上 ②6日以内お届け件数比率80%以上 ③出荷件数が月100件以上 ④共通の送料込みラインの導入――などの基準を検討している。

    Amazonに負けない配送を作るために、楽天が「配送品質向上制度」を発表しました。発表から1年くらい経過して準備しているショップも多いと思いますが、「『RSL(楽天スーパーロジスティクス)』に預けられない商品をどうするのか?」という問題も残っています。「物流2024年問題」と相まって2024年は難しい対応を迫られそうです。

    物価高、景表法、SEOの新しい考え方である「EEAT」なども話題になった1月でした。

    【1月の主なニュース】

    【2月】「Yahoo!ショッピング」、ポイント戦略転換で「売れない」状況に

    ヤフー、ポイント戦略大転換の反響は? 日曜日の高還元施策の廃止に「売れない」の声 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/10622

    影響は非常に大きい。もともとポイントが付く日でないと売れないモールだったのに、ここまでポイントが付かなくなるとユーザーにとってのメリットがなくなるのではないか。ヤフーにおける商売自体を考え直さなければいけない。

    これは実際に私も似たようなことを聞きました。「とにかく売れなくなってしまった」と。ZHDとヤフーLINEが合併する影響もありましたし、「Yahoo!ショッピング」にとっては厳しい2023年でした。その一方で楽天とAmazonは順調な伸び。引き続き法規制と物流問題も。

    【2月の主なニュース】

    【3月】「ChatGPT」を利用したEC支援サービスが広がる

    GMOペパボ、3つのEC関連サービスにて「ChatGPT」APIを活用した機能を提供 | ASCII.jp
    https://ascii.jp/elem/000/004/129/4129551/

    iOSアプリ上の商品設定の画面よりカラーミーAIアシスタント(β)のアイコンをタップするだけで、最短10秒程度でユーザーが登録している商品情報をもとにAIがSNS投稿用の宣伝文章を作成。また、最適なキーワードやハッシュタグ・絵文字を含んだ文章が生成されるため、ユーザーはより効果的な投稿を行なえるだけでなく、SNS投稿のためのリサーチ時間も削減できる。

    ChatGPTによる革新的な開発: 全工程をChatGPTが主導し、AI商品説明文生成機能を2.5日間で実現 | EC-GAIN
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000035743.html

    ChatGPTは、機械学習技術を用いて、商品の特徴を理解し、簡潔で魅力的な商品説明文を自動生成することができます。

    この機能により、ブランドやクリエイターは、高品質な商品説明文を短時間で作成することができるようになり、商品の魅力をより効果的に伝えることができます。

    今では多くの人が業務に利用している「ChatGPT」。3月の時点ではまだまだ珍しくて、「自動で説明文を作ってくれるのはすごい!」という状況でした。2024年もますますAIが進化すると思いますので、取り残されないようにしたいですね。悪徳商法も依然として多く、「ゆっくり」が注目された3月。

    【3月の主なニュース】

    【4月】なくならない悪質商法とクレカ不正利用

    注意!ネットの定期購入 規制強化なのにトラブル急増 | NHK解説委員室
    https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/482269.html

    増えていているのは、「特別割引クーポン」を使ったら、知らないうちに契約内容が変わっていた。それから、「いつでも解約可能」とあるのに解約できない。というトラブルだということです。

    その「¥」表示は本当に日本円の表示ですか?-通貨をよく確認しないと約20倍の価格になってしまうため要注意!! | 国民生活センター
    https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20230419_2.html

    カリグラフィー(欧文の文字を美しく書く技法)のガイドブックなどをインターネット上で販売する「Calli-Calli」について、「『¥』表示を見てクレジットカード決済で申し込んだところ、日本円(JPY)ではなく、中国人民元(CNY)で決済され、約20倍の価格で購入したことになっていた」との相談が複数寄せられています。

    クレカ不正利用の被害額は436億円、ECなど非対面取引の番号登用被害は411億円 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/10836

    一般社団法人日本クレジット協会が実施しているクレジットカード発行不正利用被害実態調査によると、2022年通年の不正利用被害額は436億700万円(前年比32.3%増)に達した。被害額は過去最大。

    法規制されたにもかかわらず、逆に巧妙化してしまったのが定期購入。よーく見ないとわからない注意書きなどは依然として多いです。\マークの件も同じく。クレカの不正利用被害は拡大しているので、被害にあった人も多いのでは? 「ネット通販が怖い」と思われてしまうと業界自体に影響があるので、こういったのは無くなってほしいですね。

    Amazonが600万点以上の模倣品に対処していて、「Yahoo!ショッピング」の落ち込みが大きいことがわかった4月でした。

    【4月の主なニュース】

    【5月】「Temu(ティームー)」が登場。圧倒的急成長を遂げる

    開始からたった半年!あのシーインをあっさり抜き去った中国の最強EC「Temu」とは何か? | ダイヤモンド・チェーンストアオンライン
    https://diamond-rm.net/management/businessplan/442533/

    Temuは昨年9月から米国での事業を始めたばかりだ。それにもかかわらず、ウォールストリートジャーナル(The Wall Street Journal)が5月に報道した記事「Fashion Giant Shein Raises $2 Billion but Lowers Valuation by a Third」によれば、アプリのアクティブユーザー数でシーインを追い抜いたという。同メディアが示すグラフによればこの半年でシーインはアクティブユーザー数を500万人ほど増やした一方で、Temuは2700万人以上をゼロから集めて抜き去ったことになる。

    「『SHEIN(シーイン)』が安い!」と話題になっているうちに新たなモンスターが登場しました。それが「Temu」です。このころは「『SHEIN』と何が違うの? まだまだ小さいんでしょ?」といった感じでしたが、今では肩を並べるようになっていますね。ほんの数年でとんでもなく成長してしまう中国のビジネスは脅威です。

    「楽天市場」のSKU対応が引き続く難しくて、「ChatGPT」の使い方がわかってきた5月。

    【5月の主なニュース】

    • 【楽天店舗必見】「楽天SKUプロジェクト」に対応できていますか? 新たな店舗管理のポイントまとめ | ネットショップ担当者フォーラム
      https://netshop.impress.co.jp/node/10901
    • Shopify、世界経済に与えたインパクトをまとめた調査「Shopify Entrepreneurship Index」ベータ版を発表 | コマースピック
      https://www.commercepick.com/archives/35159
    • 今話題のChatGPT ECビジネス成長に寄与する使い方は?基礎知識からリスクまで網羅的に解説 | ECzine
      https://eczine.jp/article/detail/12702
    • 楽天、1Qの国内EC流通総額は12.2%増の1.4兆円 三木谷社長「他社は苦戦、われわれは好調」 | 日本ネット経済新聞
      https://netkeizai.com/articles/detail/8754?
    • ヤマト運輸、宅配便の2023年度平均単価は4.7%上昇の見込み。「法人顧客に対しても、(値上げの)交渉を進めている」 | ネットショップ担当者フォーラム
      https://netshop.impress.co.jp/node/10948

    【6月】「送料無料」表示の見直しが始まる

    「送料無料」表示の見直しを求める政府の方針とは? 過去には経産省幹部が「送料は当社負担という表現に」と業界に要請 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11025

    「送料無料」表示の見直しについては、以前から課題にあがっていた。政府が2013年に閣議決定した「総合物流施策大綱(2013-2017)」では、送料無料記載にまつわる問題として、「送料無料と銘打った商品の販売が広く行われ、消費者が物流コストを正しく認識しづらい状況にある」と指摘。

    こちらの議論がどうなったかは皆さんご存じですよね。2024年問題の本質ではない部分ではありますが、一般消費者のイメージが「送料無料」になってしまうのも問題。「送料当社負担」などを心がけたいところ。2024年はこの表現が広がるでしょうか?

    ヤマト運輸が「ネコポス」を順次終了、「Yahoo!ショッピング」が「原則1社1店舗」を検討するなどの動きもありましたね。

    【6月の主なニュース】

    【7月】「GA4」が本格稼働。戸惑いも多く

    自社ECで役立つGA4の基礎と活用法とは? UAとの違い、注意点、レポートの活用法などを運営堂の森野氏が解説! | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11151

    ECサイトにおけるタグの設置の場合、ASPの主要なカートであればGA4の測定IDを入れるだけで計測できる機能が実装されているので、その機能を使うようにしましょう。

    独自のイベントを作りたい時は、Googleタグマネージャーを設定する必要があります。ECサイトでこの設定は少し難しいため、上述のようにカートの機能を活用するのが一番良いでしょう。

    GA4導入のはじめの一歩!ネットショップが、やっておくべき4つの初期設定 | BASE U
    https://baseu.jp/29921

    GA4を活用するさい、おすすめの初期設定は、以下の4つです。

    1. 除外する参照のリストの登録
    2. データ収集のGoogle シグナルの有効化
    3. データ保持の期間変更
    4. GA4とGoogle Search Console との連携

    とくに、3つ目の「データ保持」は、未設定だとのちのち困ることになるので、要注意です。

    ついに本格稼働となった「GA4」。切り替わった2023年7月時点ではその変貌ぶりに面食らった人も多いのでは? かなり癖のあるツールですし、現在も進化中なので対応に困りますよね。改善点を見つけようとするのではなくて、決まりきった数字を取るところから始めましょう。ここができれば機械学習機能なども使えるようになってくるはず。

    送料無料よりも実は気持ちの面が売り上げに与える影響が大きいこと、Amazonが着実に配送網を整えていることがわかった7月。

    【7月の主なニュース】

    【8月】「Shopify」に「Sidekick」というAIアシスタント導入

    【超速報】Shopify Editions Summer ’23で公開された主要トピックを解説【2023年版】 | Shopify 日本
    https://www.shopify.com/jp/blog/editions-summer23_jp

    今回のAIに関しては、大きく分けて3つの役割を果たしてくれるかなと感じてます。1つはUI/UXを含むデザイン、もうひとつはCS(カスタマーサクセス)、もう1つはマーケティングの効率化です。デザインの部分に関しては、デモ動画では商品ページで『夏色の感じを出して』と言えば一瞬で夏色のページができたじゃないですか。これはデザイナーの効率化につながり、リソースをもっと有効に使えます。2つ目のCSに関しては、メールの返信やShopify Inboxでのチャット機能における自動返信の効率化ができる。3つ目としては、マーケティングのところで、これもデモンストレーションにありましたが、「CV(成約)につながる効果的な割引施策を考えて」とプロンプトを書くと何パターンか割引の実例を出してくれたじゃないですか。(水野氏)

    ShopifyがどんどんAIを導入していくという発表がありました。引用文にある通り、さまざまな業務を効率化してくれます。このときは半信半疑の人もいたかもしれませんが、今では当たり前に使っているような機能もあります。「Shopify」の進化についていければECの進化にもついていけるので、頑張っていきたいところ。

    ヤフーから小澤社長が退任、「楽天市場」の「配送認定ラベル」が検索順位決定の要素になることがわかった8月。

    【8月の主なニュース】

    【9月】BtoC-EC市場規模は22.7兆円

    電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました | METI/経済産業省
    https://www.meti.go.jp/press/2023/08/20230831002/20230831002.html

    令和4年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、22.7兆円(前年20.7兆円、前々年19.3兆円、前年比9.91%増)に拡大しています。また、令和4年の日本国内のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は420.2兆円(前年372.7兆円、前々年334.9兆円、前年比12.8%増)に増加しました。

    また、EC化率※1は、BtoC-ECで9.13%(前年比0.35ポイント増)、BtoB-ECで37.5%(前年比1.9ポイント増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が引き続き進展しています。

    国土交通省、令和4年度 宅配便・メール便取扱実績を発表 宅配便取扱個数は前年度比1.1%増、メール便は5.9%減少 | コマースピック
    https://www.commercepick.com/archives/40337

    〇令和4年度の宅配便取扱個数は、50 億588 万個で、前年度と比較して5265 万個・約1.1%の増加となった。
    〇令和4年度のメール便取扱冊数は、40 億3223 万冊で、前年度と比較して2 億5490 万冊・約5.9%の減少となった。

    統計データが2つ出ました。BtoC-EC市場規模はコロナの影響で伸びるのは当然。気にしないといけないのは、2024年夏ごろに出てくるであろう2023年の数字ですね。宅配便は依然として増加、メール便は減少ということでヤマト運輸さんが「ネコポス」をやめるのもわかります。

    「メルカリShops」で越境ECができるようになって、MakeShopではアプリが使えるようになった9月。

    【9月の主なニュース】

    【10月】ECでのAI活用法が見えてきました

    【ECとAIの未来】坂本さんの接客・業務視点、河野さんのブランド視点から見えたものとは【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11463

    接客用AIの進化では、消費者の行動習慣の変化、ECモールのAIの実装、中小EC事業者の対策を議論しています。業務用AIの進化では、EC事業者向けのAIツールの増加やその活用方法について触れています。

    生成AIの活用がECサイトのUI/UXを根本的に変える可能性があるとし、生成AIを活用するには過去のデータを有効に使用することが重要であると指摘。ブランドは信用の獲得が生き残る手段であり、AIを活用して客観的な判断を下すことが大切であると述べました。

    ECでのAI活用法がわかってきました。とにかくAIを使っている人はそれによって自身もAI対応の人間になっていきますので、そんな人たちの意見は近い将来を表しているんだと思います。業務を楽にしてくれるAIを活用するのか、AIが活用できるような自社データを用意するのか、どちらにするのか早めに決めないといけないですね。

    2024年のヒット予想が「QRコード決済」で、事業者からは「送料無料見直し」の効果が懐疑的という意見が出た10月。

    【10月の主なニュース】

    【11月】BASEが格安カートからのイメージチェンジをめざす

    グロースプラン料金改定と新機能の大幅拡充に関するお知らせ | BASE
    https://product.thebase.com/price

    BASEの2つのプラン、スタンダードプランとグロースプランのうち、 グロースプランの月額費用のみ、4,980円→16,580円 ※1に料金改定いたします。ショップの売上規模が大きくなっても使いやすい料金体系を維持するために、グロースプランの決済手数料はそのままで、固定費(月額費用)のみを改定させていただきます。

    グロースプランの決済手数料 2.9%※2と月額費用無料のスタンダードプランに変更はありません。

    「とりあえず『BASE』でネットショップを作る」というイメージは定着してきたものの、売れてくると卒業するショップが多かったのも事実です。その対策のためのグロースプランの料金改定かなと思っています。カートの引っ越しはリスクが大きいですし、いわゆるASPカートのように機能が豊富で自由度が高いものになっていけばいいですからね。オーナーズ調査の結果は2023年もあまり変わっていないので、2024年の結果で料金改定がどれくらい影響しているのか見ておきたいですね。

    「Yahoo!ショッピング」で販促関連の動きがあって、スクロール360さんが大手モール対応の配送サービスをリリースしました。

    【11月の主なニュース】

    【12月】「送料無料」表示規制見送り。解約料が問題になりそう

    消費者庁、「送料無料」表示の規制見送り。「送料当社負担」「〇〇円(送料込み)」などへの自主的な見直しを求める | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/11731

    ECサイトなどで「送料として商品価格以外価格の追加負担を求めない」旨を表示する場合、通販・EC事業者などは表示についての説明責任があると指摘。「関係事業者などに送料表示の見直しを促すとともに、従業者の自主的な取り組み状況を注視していく」との方針を示した。

    「解約料」のあるべき姿を議論 価格戦略とも密接…消費者庁が研究会 | AdverTimes.
    https://www.advertimes.com/20231211/article442697/

    消費者庁は12月11日、「解約料の実態に関する研究会」の初会合を開催した。月1回の開催で、約1年程度の期間を想定する。

    契約解除時などに消費者が支払う、いわゆる「解約料」の実態把握のほか、不当な解約料の条件や「解約料」にまつわる消費者トラブルを減らす方策を探る。

    「送料無料」表示問題は自主規制に。この記事のまとめを読んでいただければ、なんでこうなったのかはわかりますね。2024年問題の本質をもう少し議論してほしかったと思います。そして、新たに「解約料」が問題になってきました。BtoCはもちろんBtoBでも解約トラブルは多いので、またもや規制になるかもしれないです。

    「葉書」の料金が値上げになって、「Yahoo!ショッピング」が反転攻勢に転じた12月でした。

    【12月の主なニュース】

    2024年の予測

    今年は「物流2024年問題」が話題になるのは間違いなさそうです。「人手不足」「物価高」「AI」「リテールメディア」「LINEヤフー」あたりも注目キーワードです。売り上げが上がっても物流の問題で配送できない、人がいなくて対応できない、物価が上がって利益が出ないというのは想像できます。

    AIに関しては使わないことには理解できませんので、まずはどんどん使って時代の流れに対応しましょう。「リテールメディア」は小売業者のファーストパーティーデータとあわせて考えましょう。「LINEヤフー」は「Yahoo!ショッピング」ともかかわってきますし、広告ともかかわってきますからね。

    AIを使った業務の効率化、自社データ=ファーストパーティーデータの活用、LINEヤフー、Google、Microsoftなどの大企業の動き、この3つがポイントだと思いますので、目先のEC業務以外にも目を向けるようにしましょう。

    今週の名言

    東スポが「餃子」「からあげ」「ポテチ」を売る新聞社に…57歳「新社長」に聞く、読者を元気にさせるビジネスの秘訣(全文) | デイリー新潮
    https://www.dailyshincho.jp/article/2024/01031044/?all=1

    一番大切なことは、コンテンツ作りに関しては絶対に手を抜いてはいけないことだと思います。しっかりした記事を書くためには時間も、場合によってはお金もかかるでしょう。その努力を惜しんではいけないのです。写真も同様です。

    ECもコンテンツ作りが大切なのは同じですね。自社が発信するコンテンツでユーザーを集めてデータも集めることがこれからの強みになります。集客はコンテンツから。

    筆者出版情報

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

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    森野誠之 著
    翔泳社 刊
    発売日 2021年10月15日
    価格 2,200円+税

    この連載の筆者 森野誠之氏の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

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    森野 誠之

    寝具のエアウィーヴ、売り上げが右肩上がりで伸びている理由とは? 高岡社長が語る通販戦略+2024年の展望 | 通販新聞ダイジェスト

    2 years 1ヶ月 ago
    2024年のパリ五輪でオフィシャル寝具サポーターに採用されたエアウィーヴ。注力してきたブランディングのほか、通販と実店舗の両軸でタッチポイントを増やし、売上アップにつなげている。戦略の詳細に迫る

    寝具類の製造・販売を手がけているエアウィーヴでは、実店舗だけでなく通販事業も年々右肩上がりで伸びている。2023年夏には日本通信販売協会(JADMA)に入会し、通販ビジネスに関する情報収集活動などを積極化。来年(編注:通販新聞が2023年12月に掲載した記事を転載しているため、「来年」は2024年を指します)はパリ五輪で選手村全16000床の寝具供給を行う大仕事も控えている。国内外に活躍の場を広げている同社のブランディング戦略や通販活用について高岡本州会長兼社長に聞いた。

    エアウィーヴ 高岡本州会長兼社長
    エアウィーヴ 高岡本州会長兼社長

    寝具市場における新たな価値を創造

    売り物は寝具ではなく「睡眠の質」

    ――現在の寝具市場全体の市況について。

    寝具は大きく分けて、ナショナルブランドと地方の小規模な会社がある。一つ言えることは、全体が今すごく伸びているという市場ではなく、新規参入も多くはない。寝具はサイズが大きいため、物流が発展するとともに会社が大きくなり、集約化されていった。

    当社の考え方としては寝具を売ろうと思って事業を行うわけではなく、睡眠の質を提供するという点で業界に新しい価値を持ち込んでいる

    たとえば、「iPhone」が出たことで、携帯が機械としての装置ではなく、社会とつながる情報を伝える窓口になった。電話というだけではなく社会とのつながりを作ったこと自体が、iPhoneの最大の功績だと思う。当社も眠る道具ではなく睡眠の質を提供するという考え方が今の事業をやる上で大事になっている。

    自社ECサイトでも睡眠の質を訴求している(画像はエアウィーヴ公式オンラインストアから編集部がキャプチャ)
    自社ECサイトでも睡眠の質を訴求している(画像はエアウィーヴ公式オンラインストアから編集部がキャプチャ)

    ――コロナを境にした市場の変化は。

    コロナで家庭内消費というものが進んだことで、寝具業界が潤った面はある。今はコロナが落ち着きはじめ、23年度の寝具業界全体で見ると前年よりもマイナスになるのでは。

    そういう中で、顧客はより本質的なものを求めるようになっている。当社の場合は前年と同等以上に売れており、我々が取り組んできた睡眠の質を提供するという部分が評価されているのではと思う。

    コロナ禍で通販ビジネスの重要性を再認識

    ――JADMA入会の経緯や狙いとは。

    以前から(通販による)非対面の販売は行っていた。しかし、コロナになってから実店舗に訪問できない人が増えたことで、非対面での販売の重要性に改めて気づいた。そのためのわかりやすい商品の伝え方など、いわゆる非対面での販売方法について、学びたいと思う。さまざまな情報収集活動や勉強をしているところ。

    ――通販で売れ筋の商品とは。

    やはり世の中の人が一般的に通販に期待するのは、多少安くなるということ。通販は店頭販売と違い、双方向のやり取りではなくどうしても一方向になり、複雑な内容や多くの情報量を伝えにくい部分もある。一方で、絞った情報量については、通販ではかなり強く伝えることができる。最も強くてシンプルなメッセージを出せる部分や商品に絞って展開するということなのだろう。

    当社の初期の頃は薄いパッド1枚だけだったが、今はそのパッドのなかでも硬さを変えた商品を出したり、もう少し複雑な機能を持たせたものもある。

    実は、ベッドマットレスも通販でよく売れるもの。1つには(オフィシャル寝具パートナー契約を結んだ)東京五輪の時に、3分割できるマットレスを選手村に提供したことがある。こうした情報は認知された人がかなりの数でいたため、その商品を通販で見せるとかなり購入される。通販でこのような高価格帯のベッドマットレスが売れるのは当社くらいしかないのではないか。

    3分割できるマットレスの一例(画像はエアウィーヴ公式オンラインストアから編集部がキャプチャ)
    3分割できるマットレスの一例(画像はエアウィーヴ公式オンラインストアから編集部がキャプチャ)

    また、実店舗の場合、商品だけを置くことはなく、必ず販売員がいるため顧客と双方向で情報交換が起きる。通販のような一方向の場合は、大きく商品露出して認知されれば大きく売れる。ただ通販は、多くの商品種類を同じチャネルで見せると顧客も迷ってしまう。そのためチャネルに応じた最も強い商品を1つ見せるようなやり方に絞っている。

    ――通販で展開している商品は。

    自社ECについては実店舗と同じで商品が全部揃っていて、同じプライスで出している。商品構成を変えることはない。一方で自社ECではなく、紙媒体、テレビ、ラジオでは1商品で行う形。ここは双方向でのやり取りが難しいために、顧客が迷うことにもなるため、精査した情報を出している。

    リアル販路との連携を強化

    テレビ通販放送後は店舗顧客が増加

    ――通販・実店舗の連携効果などは。

    たとえばテレビ通販について。これは一方向の情報発信だが、さまざまな角度から顧客の質問をイメージして網羅的に情報を出している。

    たとえばこのマットレスは眠りが深く取れるとか、清潔であるとか、分割構造や梱包の簡単さ、今はリサイクルもできるということなど。特にテレビ通販では多くの情報量を出すことができる。時には演者に寝てもらい、使用感を語ってもらうこともある。これは顧客が実店舗で実際に寝ているような疑似体験が得られる効果もあると思う。

    もちろん、テレビ通販で情報を理解した上で実物に触りたい人もおり、そうした人は来店する。そのため、テレビ通販の放送後は実店舗への来店が増えることもある。

    実店舗と通販、両軸でのタッチポイント増加を意識

    また、実店舗ポップアップで大きなイベントを行うこともある。

    顧客はそこで商品を見ることになるが、寝具の場合、購入にとても慎重になるため、1回の来店だけでは買わないケースもある。家に帰ってからネットを見て買う場合もある。結局は情報をさまざまなところから出して、最後は顧客が買うルートを自身で選ぶという話になるのだろう。そういった意味では通販(ネット)と実店舗(リアル)は必ずつながりがある。トータルで顧客の利便性を高める上で、実店舗と通販との連携はとても大事なことだと思う。

    世の中の人に寝具を欲しいかと聞いても、誰も「欲しい」とは言わない。しかし、良い眠りを欲しいかと聞くと「イエス」と答える。つまり、当社は睡眠の質という誰もが欲しいものを売ろうとしているわけだ。眠りに対しての潜在的な需要を顕在化させることが、我々のビジネスの売り上げを作る。潜在的な需要のままだと売り上げにはならないため、実店舗や通販で商品を広く見せていけるよう、タッチポイントを増やしている

    通販事業伸長の理由とは

    誰もが憧れるブランドに採用、ブランディングに寄与

    ――通販事業が伸びている理由は。

    実店舗も含めて全体的に伸びているが、当然、通販も一緒に伸びている。やはり、当社の商品は実際に試してもらえると購入される比率が非常に高くなる。おそらく半分ぐらいは購入されているのではないか。通販の場合は、実際に商品を試すことができないわけだが、それでも伸びている理由の1つには、我々がブランディングということに非常に早い段階から取り組んできた部分が影響していると思う。

    当社は(マットレス販売を)2007年に始めて、最初の頃はあまり売れていない時期もあった。ただその間でも、コストをかけながらさまざまなブランディングを行ってきた。

    これまでに行ってきたものでは、10年に和倉温泉の加賀屋さんの部屋に入れさせてもらったり、13年からはJALさんのファーストクラス・ビジネスクラスで使われたり、ほかにも、パリ国立オペラ座バレエ学校であったり、誰もが憧れるようなところで採用してもらっている。

    ――ブランディングが重要な要素だと。

    ブランドは一体何かというと、その商品を信頼するだけの実績があるかどうかだと思う。そこには認知度を上げるために広告的に社名を気づかせるようなマーケティングも必要だが、同時にこうした(導入)実績作りも大事になる。実物に触ることができなくても、この商品を買うことで、自分が憧れるような世界が体験できるというように信じてもらえる部分がないと、やはり通販ではわかってもらえない。

    当社はそういういった訴求を行えるポイントが抜群に多いと思う。これは決してお金を出せばできるということではなく、我々の会社自身が「The Quality Sleep」というミッションを掲げているからこそさまざまなところに商品を入れてもらえるのだと思う。

    アンバサダーに浅田真央さん

    また、そうした部分を可視化するメッセージとして、ブランドアンバサダーに(フィギュアスケートの)浅田真央さんを起用した広告を出しており、我々が取り組んできたことが浅田真央さんという光によって人々に伝わっている。そういう総合的なものがあってブランドができているということなのでは。

    売り上げはブランド力アップに比例

    ――23年の通販事業の状況は。

    23年もテレビ通販などを積極的に利用している。テレビ通販の場合、過去にずっと行っていると、おおよその予算が局によって決められてくる面がある。「この時間帯にこれだけの尺だと、これくらいの売り上げになる」というように。こうした予算は前年からどんどん上がっているが、当社の場合はブランド力が毎年強くなっているため、(上がっていく)予算はすべてクリアしている

    現在はテレビやネットのほかに、新聞などでも通販を行っており、また、ラジオ通販でも非常によく売れている。当社で購入される層は値段を考えると、やや年齢層が高く、ファミリー世帯が中心。ただ、22年に(タレントの)田中みな実さんとの共同プロデュースで開発した枕については、ネットでとてもよく売れた。こちらは、明らかに(メイン顧客との)世代が異なると思う。やはり商品によって分かれるイメージだ。

    田中みな実さんと共同開発した枕(画像はエアウィーヴ公式オンラインストアから編集部がキャプチャ)
    田中みな実さんと共同開発した枕(画像はエアウィーヴ公式オンラインストアから編集部がキャプチャ)

    通販向けに(卸で)販売している商品は、多少価格帯が安くなっているが、ただ単に店頭にあるものをディスカウントしているわけではない。ある程度機能などを絞り込むことで、通販でも購入しやすいような価格に設定している。もちろん、決して機能を落としているということではない。

    通販に期待する役割

    マーケティングの正確性

    ――社内で通販事業に期待する役割とは。

    実店舗での販売行為のなかでは、接客している当社の販売員が顧客の声を聞くことになる。顧客からの声は非常に貴重なものだが、販売員を通すことでワンステップ置くことにもなる。400人ほどの販売員がいるが、やはり人間である以上、どうしても聞き取った情報に対してそれぞれのフィルターがかかってしまう。

    ところが、通販の場合はこちらが発信したメッセージに対してダイレクトに顧客が反応してくれる。そのため(実店舗と比べて)情報のバラエティー度はやや下がってしまうが、正確性は上がる。こうしたことをきちんと行うことで、いわゆるマーケティング的な施策、消費動向の捉え方というものが、より正確にできると考えている。通販を通じて得られた情報が新規商品開発といった、何らかのアイデアにつながることもある。

    実店舗がない地域への訴求

    そしてもう一つは実店舗との(補完)関係。当社は首都圏や大都市圏、あるいはそれ以外の地域での百貨店、GMS(編注:総合スーパー)、家具店などでも商品が売れている。ただ、人が住んでいるところであっても店舗がない場所も当然ある。そのようなところの顧客はなかなか商品に触れる機会が得られない。いわば空白地帯であるためだ。ところがそうした場所の人達に対して、通販はダイレクトに訴求することができる

    面白いもので、ネットで商品が売れている地域を調べると、やはり実店舗があるところが多かったりもする。そのため、通販事業のなかで、もし、あるエリアの周辺で高い需要が得られているということがわかれば、当然、そこに実店舗を新しく作るということにもなる。要するに店舗立地のアイデアにつながるというわけだ。

    24年は五輪での採用効果に期待

    ――2024年の展望や計画について。

    当社ではあまり、これくらいの売り上げにしていこうという話をすることはなく、我々が終始一貫しているのは、売り上げではなくてコトづくり。24年の一番大きな目標としては、(オフィシャル寝具サポーターとして)パリ五輪にきちんと寝具を入れて成功させようということ。

    我々にとって、21年は(オフィシャル寝具パートナーとして寝具を提供した)東京五輪があって、22年はその流れで商品を変えていった。ただ、23年はブランディングのアクティビティということで言うと一番底にある。準備はしているが、モノを出せないからだ。そうした面で、23年はブランド露出も少なかったが、それは意図的なことなのでしょうがないだろう。経営は山もあれば谷もある。23年は谷で、24年はパリ五輪があるため、かなりの大きな山ができるはずだ。

    選手村に寝具を約1万6000床提供する(画像はパリ五輪オフィシャル寝具パートナーとしての特設ページから編集部がキャプチャ)
    選手村に寝具を約1万6000床提供する(画像はパリ五輪オフィシャル寝具パートナーとしての特設ページから編集部がキャプチャ)

    ――東京五輪に続いての採用となるが。

    やはり、五輪の効果はとても大きいと思う。日本の寝具メーカーがフランスで採用されるということはなかなか無い。五輪というものはナショナルマターであり、どうしても開催国の企業が有利になる。

    ところが今回、ベッドの本場であるヨーロッパにおいて、日本の企業が1社で1万6000台を納めることができた。五輪で使われるマットレスは、3分割構造でそれぞれ表裏で硬さが異なり、自分の好みに合わせて入れ替えることもできるもの。すべて選手ごとに個別化されているというわけだ。そういったことで、24年は大いに期待できる年だと考えている。

    新たなチャネル開拓に意欲

    ――通販関連での取り組み予定としては。

    たとえば今も多くの通販企業との付き合いがあるが、各社でそれぞれ(保有している)顧客については色々と特徴があるかと思う。この通販企業はこうした顧客層に強いということであったり、あるいは各々得意とする販売チャネルなどもそれぞれあるかと思う。

    チャネルに応じて顧客が変われば、マーケティング手法も変わってくる。自社で持っているブランドのメッセージをどうやって出していくのかということだと思う。

    当社としては、やはり、窓口をもっと増やしていきたいと考えている。もちろん、既存の取引先もあるが、今後もさまざまな新しいチャネルを作っていきたい。理由は、それぞれのチャネルに応じた顧客がいるからだ。そこに対して売れるようにすることで、対面販売ではまだ伝わっていなかった人たちを発掘できることになる。

    認知後の商品力に自信

    私はよく英語で「We Are still unknown」という言葉を使う。「我々は未だに知られてない」ということだ。つまり、「エアウィーヴ」というものがまだ知られていない。しかし、知ってもらうことができれば、商品には自信があるため購入してもらえると考えている。そのために、「unknown」を「known」にしてもらえるようなチャネルを開拓していきたい。若い層や海外向けなどさまざまあると思う。

    いずれにしても、今後、通販も実店舗も前年以上に伸ばしていくということは間違いない。ここはかなり強く意識しているところだ。

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    通販新聞

    銀行がECモール事業!? 地域経済の活性化に出店者の地元企業と挑む阿波銀コネクトのEC奮闘記

    2 years 1ヶ月 ago
    2016年の銀行法改正に伴う金融緩和後、地域経済の発展に向け、全国の地方銀行に先駆けてECモールを立ち上げた阿波銀行。出店者サポートの工夫や今後の取り組みについて、モールを構築した「ebisumart」とのディスカッションで解説する
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    全国各地で地域経済の停滞や低迷が叫ばれているなか、阿波銀行が地方創生の手段として着目したのがECだった。徳島県内の魅力的な商品の発掘と発信を目的に立ち上げたのが、ECモール「Lacycle mall(ラシクルモール)」。EC子会社の阿波銀コネクトを通じて、EC未経験である事業者の販路拡大を支援している。記事では、阿波銀行がECモール事業を始めた背景、「ラシクルモール」を通じた地域創生の思い、知見ゼロから立ち上げたECビジネスの取り組みなどを取材した。

    徳島県の地域経済発展に向け、県産品を販売する「ラシクルモール」を開設

    阿波銀行は2021年1月に、ECモール事業を営む阿波銀コネクトを設立、同年4月に徳島県内の事業者の商品を取り扱う「Lacycle mall」を開設した。

    「地方銀行は、それぞれの地域のリーディングカンパニーとして地域経済を活性化させる使命を担っている」と話すのは阿波銀コネクト代表取締役の小林克仁氏。日本各地が抱える課題と同様、徳島県でも少子高齢化と人口減少が急速に進んでおり、県の経済を守り、発展させる一助となるために阿波銀コネクトを設立したという。

    阿波銀コネクトの代表取締役 小林克仁氏 ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール
    阿波銀コネクト 代表取締役 小林克仁氏

    事業者が出店・出品するECモールを採用した背景には、2016年の銀行法改正に伴う金融緩和により、銀行が事業者を支援できる範囲が拡大したことがある。銀行本体の融資業務などを通じ、事業者からは「売り先がほしい」「販路を拡大したい」といった支援を求める声が多くあがっていたものの、金融緩和前はこうした事業者に対して、銀行が直接消費者に販売するといった取り組みを通じた販路拡大の支援は難しかったのだ。

    銀行法改正により、「銀行業の高度化につながり、地域経済の発展やお客さまの利便の向上に資する事業」であれば銀行自らが金融業務以外も手がけることができるようになった。つまり、強いコネクションを生かしたBtoBビジネスのマッチングという役割に加え、事業者の商品を消費者に販売するBtoCビジネスでも融資先などを支援できるようになったのだ。

    そこで、阿波銀行自らが積極的に地域資源を発掘し、県外への発信・販売をサポートできる体制を整えようと、全国の地方銀行に先駆けて100%子会社によるECモールの運営に着手したという。

    阿波銀コネクト ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール
    阿波銀コネクトが運営する「ラシクルモール」

    「ECは安い、速い」の考えを打ち崩す。持続可能性を重視した「ラシクルモール」

    「私“らしく”」と「サイクル(循環)」をかけ合わせた造語である「ラシクルモール」の主なコンセプトは、「SDGs」「徳島の地域経済を支える─」など。

    「環境のことや食べる人のこと、そして未来の子どもたちのことなどを考えて、こだわりのあるモノ作りをされている事業者が県内にはたくさんいる」(営業部長 井上裕美子氏)。良い商品を発信するECモールを運営するという考えから、MDなども含めてSDGsの観点に重点を置く

    阿波銀コネクト 営業部長 井上裕美子氏 ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール
    阿波銀コネクト 営業部長 井上裕美子氏

    そして、新たな販路であるECモールを通じて、地方銀行として県内事業者の販路拡大を後押しし、地域経済を元気にしようという意気込みを込めている。

    そのため、大手ECモールなど一般的なECとは一線を画す。たとえば、価格競争やスピード配送。「安くてすぐ届く」が当たり前に考えられがちだが、過度な価格競争やスピード配送により、多方面で無理が生じている。

    「ラシクルモール」は安さやスピードを優先するのではなく、環境や未来に配慮した商品、持続可能な運営と消費で地域経済を元気にしていく――という思いや商品などを消費者に提案していくという。

    阿波銀コネクト ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール ラシクルモールがめざすこと
    「ラシクルモール」がめざすこと

    販売手数料のみで、撮影代行から登録作業まで出店者を手厚く支援

    事業者がECで販路拡大を図る場合、大手ECモールでの出店・出品も選択肢に入るだろう。阿波銀行はこれまで、モールを紹介して取り次ぐといったことは多々あったものの、ECの運営ノウハウや出店費用などが大きなハードルとなり、出店に踏み切れない事業者も多かった。

    実際、「ラシクルモール」に出店している事業者は、約3割がまったくのEC未経験。パソコンを購入することから始めたケースも少なくない。これまでECに参入していなかった事業者が「ラシクルモール」に多く集まっている理由は、阿波銀コネクトによるきめ細かな個別サポート、販売手数料のみという負担の軽さがある。

    「ラシクルモール」は初期費用や月額費用は無料。発生するのは商品が売れたときの販売手数料のみ。こうした料金体系の下、阿波銀コネクトはEC未経験者などに徹底したサポートを施す。つまり、完全な成功報酬型。

    手軽にECサイトを運用し、販促や支援を通じて売れる環境を作らなければ、阿波銀コネクトに収益が入らない。それゆえに、パソコンを持っていなかった事業者も、丁寧な伴走の下、低いハードルでECを始めることができている。

    たとえば、商品画像のない事業者には撮影を代行し、商品情報の説明文を書くリソースのない事業者には、商品の特徴や生産者の思いをヒアリングしながら説明文を代行して書き上げている。登録作業は阿波銀コネクトが行う。もちろんサポートの一環のため無料だ。

    阿波銀コネクト ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール 事務所内に併設したスタジオ
    事務所内に併設したスタジオ

    こうした手厚いサポートを提供する根底には、事業者は本業に専念してほしいという思いがあるため。すべての商品ページに阿波銀コネクトの手が入ることでトンマナ(トーン&マナー)が統一され、「ラシクルモール」の世界観が維持できるというメリットもある

    また、景品表示法や薬機法などに抵触する文言がないか厳密にチェックできるなど、ECモール運営側のメリットも少なくないという。

    「ラシクルモール」のオープン当初は、「ネットにアップすれば売れるというほどモノを売るのは簡単なことじゃないのに、銀行員にECモールの運営ができるのか?」といった厳しい声も少なくなかった。しかし、出店者への支援を徹底し、コンテンツを制作・発信しながら集客と販促を続けて実績を重ねてきた結果、今では事業者からの信頼も厚いECモールへと存在を確立できている。

    阿波銀コネクト ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール 写真撮影、商品説明、デザインなどを阿波銀コネクトスタッフが行い、トンマナの統一を心がける
    写真撮影、商品説明、デザインなどを阿波銀コネクトスタッフが行い、トンマナの統一を心がける

    2023年9月時点で出店者数は130店舗、商品点数は800点超に達した。商品ジャンルでは特に食品が多くを占め、ほかにも木製品や藍染製品、和紙製品などの特産品も豊富に取りそろえている。

    阿波銀コネクト 総務部長 早雲路氏 ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール
    阿波銀コネクト 総務部長 早雲路氏

    地方創生ECモールが「ebisumart」を選んだ理由と今後への展望

    初めてECモールを開設・運営する阿波銀コネクトにとって、ECプラットフォームの選定は重要な要素だった。取引のあるシステム会社や同業者などから情報を得たりしながら数社に絞り、サポートや価格などを踏まえて最終的に選んだのが、インターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」だった。

    地域経済の発展をめざし、全国の地方銀行のなかでも先駆者的に銀行自らが主体となってECモールの運営を始めた阿波銀コネクト。現在の課題や新たな取り組み、そして地方創生にかける思いとは――。小林代表取締役、阿波銀行から異動した阿波銀コネクトのスタッフ、インターファクトリーによるディスカッションを見てみよう。

    阿波銀コネクト ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール 阿波銀コネクトとインターファクトリーのスタッフでディスカッション
    阿波銀コネクトとインターファクトリーのスタッフがディスカッション

    生産者や作り手の話を聞き、それをECサイトで表現、やり続けることが重要

    ――「ebisumart」を選んだ理由を教えてください。

    阿波銀コネクト 小林克仁代表取締役(以下、小林):カスタマイズ不可で機能が制限されているシステムが多いなか、SaaS型でカスタマイズ可能な「ebisumart」は他に類を見ないなと思いました。フルスクラッチほどの仕組みは不要だが、やりたいことを実現できる柔軟なカスタマイズが可能なところが、「ebisumart」を選んだ最大の理由です。カスタマイズには大なり小なり費用がかかってしまう。「ebisumart」はSaaS型のため、標準機能が随時拡張される点、そしてセキュリティ面も選定理由として大きかったですね。

    阿波銀コネクトの代表取締役 小林克仁氏 ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール
    小林氏は阿波銀コネクトへの異動前、阿波銀行でデジタル推進担当部長を務めていた

    インターファクトリー 兼井聡取締役(クラウドコマースプラットフォーム事業責任者)(以下、兼井):できる限り「ebisumart」の標準機能をフル活用していただきたいとお伝えしていました。標準機能は自動的にアップデートされ、個別に必要な機能はカスタマイズで対応できますから。

    阿波銀コネクトさまから最初にご相談いただいた時、地方銀行が地域の企業を盛り上げるためにECモールを立ち上げる事例はありませんでした。ECになじみのない事業者にどう出店のアプローチをして、どうやってWeb上にコンテンツを載せていくのか……課題はたくさんありました。

    阿波銀コネクトさまには、「県内には良いものがたくさんあるので、各所にアプローチしながらそれらを売っていきたい」という強い思いがあり、商品情報の作成や商品画像の撮影などをすべて無料で支援しています。実際、販売実績にもつながっているからこそ、このような出店者が売りやすい環境を整備しているのではないかと想像しました。

    阿波銀コネクト ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール インターファクトリー 兼井聡取締役
    インターファクトリーの兼井氏はエンジニア歴約15年。現在は「ebisumart」を主とするクラウドコマースプラットフォーム事業を統括する

    阿波銀コネクト 井上裕美子営業部長(以下、井上):阿波銀コネクトがスタート段階からほとんどの画像を撮影し、商品情報の説明文もアドバイスさせていただくことが多かったのですが、そういったサポートを続けているうちに成果も出てきました。

    銀行本体で融資担当をしていた時は、取引先企業と「今期はいかがですか?」といったコミュニケーションはしていましたが、今は話す内容がまったく異なります。出店者が強い思いやこだわりを持って商品を作っていることなどを知ることができ、「ラシクルモール」で貴重な経験をさせていただいていると実感しています。

    阿波銀コネクト 営業部長 井上裕美子氏 ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール
    阿波銀行時代は融資を担当。社内公募に自ら応募し阿波銀コネクトへ異動した井上氏

    阿波銀コネクト 早雲路総務部長(以下、早雲):銀行員時代は取引先企業の経営者や経理担当者と、数字や事業について話すことがほとんど。「ラシクルモール」の運営を通じて作り手の方々と話をする機会ができ、事業者とこれまでの銀行業務では得られなかった新たな接点が持てるようになりましたね。

    阿波銀コネクト 総務部長 早雲路氏 ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール
    阿波銀行時代は窓口業務や事務に従事していた早雲氏。「これまでの銀行業務とはまったく違うので、転職と同じくらいの感覚」と言う

    兼井:ECで最も重要なのは、商材の説明や作り手の思いがサイト上にしっかり掲載されていること。デジタルの世界で思いを届けることはすごく難しいですが、生産者や作り手の話をしっかりとヒアリングし、それをECサイトで表現するというベースの考え方、それをやり続けることを、阿波銀コネクトさまは実践していますね。

    価格でもポイントでもないアプローチでファン作りを

    ――ECモール、ECサイトを成功に導くためのポイントは?

    兼井コンセプトと商材が重要です。ふるさと納税モールや、市区町村、テレビ局、百貨店などが各地の商材を集めて販売しているECサイトが増えてきていますが、成功しているところは、商材の素晴らしさをしっかりアピール・訴求していますよね。

    「ラシクルモール」も商材はもちろん、価格とスピードにとらわれないSDGsの観点で運営しているコンセプトがとてもユニークで、差異化要因になっていると感じました。

    小林:たとえば、 1円でも安い商品を選べる仕組みや訴求方法は、果たして持続可能なのかと疑問に思っていました。「ラシクルモール」は無理して安売りするのではなく、商品の価値を理解してもらい、買ってもらうという考えを大事にしています。なので、アップする商品の価格を出店者と決める際も、「自分の思う価格設定でいいんじゃないですか?」と提案するほどです。

    兼井:安さやポイント付与などのインセンティブでファンを作るケースはよく見かけますが、ファン作りの方法は必ずしもそれだけではありません。地場の商品や独自のサービス、コンセプトなどに注目する消費者もたくさんいます。「ラシクルモール」は商材とコンセプトを起点に、多くの消費者がECモールのファンになるのではないかと期待しています。

    井上:ファンを増やす取り組みとして、生産者や作り手を取材したコンテンツを載せるメディアサイトも運用しています。記事を見て面白いと感じたユーザーが、「ラシクルモール」で実際に商品を買う導線を作っていこうと考えているところです。

    兼井:すごく良い取り組みです。消費者心理的には、「売りたい!」という意思が前面にあるサイトよりも、生産者の顔や声、商品説明など、商品の背景が見える化されたサイトの方が、「ここで買いたいよね」という安心感が醸成されやすくなります。コンテンツをしっかりと拡充し、ページ内に「『ラシクルモール』で買えますよ」というボタンを付けるだけで、ユーザーの流入が見込めるでしょう。

    「ebisumart」では、それぞれの商品を売り物ではなく、記事やコンテンツとして登録することが可能です。記事一覧として表示する見せ方もできます。

    阿波銀コネクト ラシクルモール インターファクトリー ebisumart ECモール 読み物コンテンツの発信
    「ラシクルモール」では「読み物」コンテンツをスタッフ自ら取材し、制作している

    システムから物流まで、「ラシクルモール」に関わるすべての人が地方創生を実現するパートナー

    ――「地方創生」への考えや、今後の取り組みについてお聞かせください。

    兼井:インターファクトリーでは、阿波銀コネクトさまのような地方創生に尽力している企業に対して、市場調査から営業フェーズまで広く貢献していきたいと考えています。EC初心者から大規模サイトまで幅広い企業や団体などの担当者が使いやすいと感じるECプラットフォームになるよう、「ebisumart」の機能性や操作性などのシステム改善を続けていきます。

    同時に、利用者がECの理解度やノウハウを高めることができるように、ebisumart Academy(インターファクトリーが「ebisumart」ユーザーに提供している機能活用講座)の内容も充実していきたいですね。こうした取り組みで、阿波銀コネクトさまのように全国で地方創生に取り組む企業へ「ebisumart」を広げていき、地方創生に貢献していきたいです。

    小林:阿波銀コネクトは「地域資源の活用と新たな価値創造により、地方創生と地域活性化に貢献すること」を経営理念としています。ECモールを軸に、生産者や地域に関するコンテンツ発信も強化し、ゆくゆくは地元の魅力的な観光資源も広く知ってもらえるような取り組みも推進していきたいと考えています。

    ただ、ビジネスは1社だけでは成功できません。システム会社さんや物流業者さんなど、ECモールに関わるすべての皆さまが、地方創生を実現させる大事なパートナー。インターファクトリーさまにも今後、一緒に地域の発展に向けて取り組んでいただきたいです。

    インターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」
    インターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart」の詳細は画像をクリック
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    朝比美帆
    吉田 浩章

    【2024年の景気見通し】やや回復も「踊り場」が4割超、懸念材料は「原油・素材価格の上昇」「人手不足」「為替」など

    2 years 1ヶ月 ago

    帝国データバンクが実施した「2024年の景気見通しに対する企業の意識調査」によると、「回復」局面になると回答した企業は12.8%で、2023年の景気見通し予測に比べて1.3ポイント増えた。「踊り場」局面と回答したのは42.1%で2年ぶりに40%を超えた。

    帝国データバンクが実施した「2024年の景気見通しに対する企業の意識調査」
    2024年の景気見通し

    一方、「悪化」局面を見込む企業は20.3%で、前年比5.0ポイント減。「世界情勢・国内情勢ともに明るい話題がないため、マイナス方向に動く感じがする」(運輸・倉庫業)、「物価高騰、増税、人手不足、高齢者人口の増加、2024年問題など明るい材料が見当たらない」(建設業)といったコメントが寄せられた。

    景気見通しについて「分からない」と回答したのは24.8%だった。

    帝国データバンクが実施した「2024年の景気見通しに対する企業の意識調査」
    景気見通しの推移

    2024年の景気に悪影響を及ぼす懸念材料を聞いたところ、「原油・素材価格(の上昇)」が59.0%で最多。「人手不足」が40.5%、「為替(円安)」が37.4%、「物価上昇(インフレ)」が26.7%、「金利(の上昇)」が17.8%で続いた。

    働き方改革関連法の施行に伴う「時間外労働時間の上限規制」などが2024年4月から「自動車運転の業務」にも適用されることで、運送会社では収入減少によるドライバーの離職や売上減、荷主企業は運賃値上げの可能性などが危惧されている物流業界の諸問題を指す「2024年問題」を懸念する意見は17.0%だった。

    帝国データバンクが実施した「2024年の景気見通しに対する企業の意識調査」
    2024年の懸念材料

    景気回復に必要な政策では、「人手不足の解消」が40.7%で最も多かった。前年比では12.0%の増加。補助金・給付金などの「中小企業向け支援策の拡充」で34.8%、「原材料不足や価格高騰への対策」が34.6%、「個人向け減税」が33.1%、「個人消費の拡大策」が32.4%で続いた。

    企業からは「人手不足への対応が全業種のカギとなる。人手不足により設備を稼働できないことや、発注はあるが対応できないなどの影響が出てしまうと、業況の回復が足踏みしてしまう」(金融業)といったコメントが寄せられている。

    調査概要

    • 調査期間:2023年11月16~30日
    • 調査対象:全国2万6972社
    • 有効回答:1万1396社で、回答率は42.3%
    松原 沙甫

    「健康美容産業議連」発足、狙いは健康・美容サービス産業の健全化。将来的には法整備を視野に | 通販新聞ダイジェスト

    2 years 1ヶ月 ago
    自民党は2023年11月に「健康美容産業議連」を発足。法整備や経営体制の改善など課題の多いエステなどの業界に対して整備を進める方針だ

    自民党の野田聖子議員を代表発起人として11月16日(編注:発足は2023年の11月)、「健康美容産業振興議員連盟」が発足した。自民党議員17人が参加。健康・美容サービス産業の健全発展に向けた環境整備を進める。団体乱立や規制対応、政治、行政とのパイプの弱さなどの課題を持つ産業の議連発足は、同様の課題を持つ健康食品業界にとってもモデルケースになりそうだ。

    自民党 野田聖子 健康美容産業振興議員連盟 全国ヘルスケアサービス産業協会 JHCI

    狙いは健康・美容産業の健全化

    議連は、健康・美容サービス産業に対する消費者の関心が高まる一方、人手不足や長時間労働、施術ミス、コンプライアンス上の問題を指摘する声を受けて発足した。同日の設立総会で、会長に野田議員を選任。幹事長、事務局の選任は会長に一任された。

    健康美容産業は、個人事業主も多く、関連法規や経営知識が乏しい従事者も少なくない。エステサロン、フィットネスジム、整骨院、鍼灸治療院、セルフエステ・ジム、リラクゼーションサロンなどさまざまな業種業態に分かれ、団体も乱立、細分化している。

    互助的な活動が大半で政治的なアプローチもほとんど行われていない。議連は、業界団体の全国ヘルスケアサービス産業協会(=JHCI)と連携して環境整備に取り組む

    JHCIは、20年設立で業界団体として新しい。エステサロンなど運営のプロラボホールディングスの佐々木広行会長らが中心になり、消費者クレームの削減や就労環境の健全化、従事者の育成支援を目的にした私的な研修会を重ね、団体として発展してきた。会員は、エステサロン等の従事者・個人事業主を中心に3342人(2023年11月時点、エステ関連が約8割)に上る。

    サロン運営事業者など17社も賛助会員として加盟する。一定の規模に成長したことから、政治、行政への働きかけを強める。サプリメントや化粧品を扱うメーカーの参加も受け入れる。

    将来的に法整備を視野

    団体では、業界の課題に、薬機法や医療法、景品表示法など関連法規に対する理解度の低さ、健康・美容系の施術マシンに関するガイドラインの未整備など法令順守従事者の関連法規、経営知識の欠如をあげる。

    法整備を目的とした場合、議連は超党派が基本だが、政治・行政との関係構築、基準づくりは与党・自民党での発足が機動的に動きやすい。当面は政治・行政との関係強化に努め、将来的に法整備を含む活動も見据える

    エステ産業の課題は健食にも多数共通

    健食業界も定義や法整備、規制対応をめぐる問題を長く抱える。背景の異なる団体の乱立、新規参入が容易なことから事業者のコンプライアンス意識も異なり、政治、行政へのアプローチが弱い点も共通する。エステ産業の議連の取り組みは参考になるだろう。

    議連に参加する自民党議員は、野田議員のほか、衆議院議員が勝目康氏、川崎ひでと氏、神田潤一氏、塩崎彰久氏、鈴木英敬氏、鈴木隼人氏、高見康裕氏、中川貴元氏、長谷川淳二氏、平沼正二郎氏、堀内詔子氏、宮路拓馬氏。参議院議員が生稲晃子氏、白坂亜紀氏、中田宏氏、広瀬めぐみ氏、三原じゅん子氏。

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    通販新聞

    「楽天」「Amazon」「ヤフー」出店者から寄せられた相談件数は2000件超。「デジタルプラットフォーム取引相談窓口」の運用状況+改善事例を経産省担当者に聞いてみた

    2 years 1ヶ月 ago
    経済産業省が2021年4月に設置した「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(DPCD)」。設置から2年半が経過するなかでどういった成果を出しているのか。経済産業省の担当者に聞いた
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    大手ECモールに対する不満や相談などを受け付ける窓口で、寄せられた相談からECモール運営の改善に向けた取り組みを進めている「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(オンラインモール利用事業者向け)」(DPCD)。2021年4月の開設から約2年半が経過。DPCDには事業者からさまざまな相談や情報提供が寄せられている。この取り組みを主導する経済産業省商務情報政策局情報経済課デジタル取引環境整備室の仙田正文室長、デジタル取引環境整備室の法令専門官である皆川征輝弁護士に、DPCDに寄せられた相談内容や改善事例、課題などについて聞いた。

    「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(オンラインモール利用事業者向け)」(DPCD)とは

    「DPCD」は、経済産業省からの委託を受け、公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)が2021年4月1日から運営を開始した、デジタルプラットフォーム運営事業者(ECモール)を利用する事業者の相談窓口。

    JADMAは、特定商取引法の第30条に位置づけられた通信販売における自主規制などの中心的な業界団体。「DPCD」は、「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」(以下「透明化法」)の実効的な運用を図るための手段の一つとして、運営されている。

    ◇◇◇

    「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律」(「透明化法」)とは

    2020年5月27日に成立し、同年6月3日に公布された法律。デジタルプラットフォーム提供者が、透明性及び公正性の向上のための取り組みを自主的・積極的に行うことを基本とし、国の関与や規制は必要最小限のものとすることを規定する。

    デジタルプラットフォームのうち、特に取引の透明性・公正性を高める必要性の高いプラットフォームを提供する事業者を「特定デジタルプラットフォーム提供者」として指定し、規律の対象としている。ECプラットフォームではアマゾンジャパン、楽天グループ、LINEヤフーの3社を特定デジタルプラットフォーム提供者に指定している。

    窓口に寄せられた声をプラットフォームの改善につなげる「モニタリング・レビュー」

    記者 記者:「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(オンラインモール利用事業者向け)」の設置背景を教えてください。

    経済産業省 皆川氏(以下「皆川氏」) 経済産業省 皆川氏(以下「皆川氏」):デジタルプラットフォームと利用事業者間の諸問題に対応するために、2020年5月に「特定デジタルプラットフォームの透明性および公正性の向上に関する法律」、いわゆる「透明化法」が成立し、2021年2月に施行しました。これに合わせてデジタルプラットフォーム取引相談窓口を開設し、経済産業省の委託事業として、オンラインモール(ECモール)はJADMAに運営を委託しています。

    指定対象分野は「オンラインモール分野」と「アプリストア分野」、そして2022年からは「デジタル広告分野」も追加し、3分野それぞれに取引相談窓口を設置しています。今回は「オンラインモール分野」について説明します。

    経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 デジタル取引環境整備室 法令専門官 弁護士 皆川征輝氏
    経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 デジタル取引環境整備室 法令専門官 弁護士 皆川征輝氏

    記者 記者:DPCDに寄せられた声はどのように生かされるのでしょうか?

    皆川氏 皆川氏:大きく分けて次の2点です。1つ目は、ご相談いただいた利用事業者に寄り添い、悩みを解消すること。これは、DPCDの最も重要な使命です。この観点から、DPCDを運営するJADMAは、通販・ECに関する知見、デジタルプラットフォームに関する規約の見方などの面から、相談者にアドバイスをしています。

    もう1つは、「モニタリング・レビュー」という政府のモニタリングの仕組みのなかで、窓口に寄せられた声をさまざまな議論につなげています

    各社が開設している苦情相談対応窓口とモニタリング・レビューのフロー

    各社が開設している苦情相談対応窓口の例
    各社が開設している苦情相談対応窓口の例

    <モニタリング・レビューのフロー>

    • 特定デジタルプラットフォーム提供者より提出された報告書と、DPCDに相談者から寄せられた声を、有識者や利用事業者の業界団体などからなるモニタリング会合での議論に反映。特定デジタルプラットフォーム提供者の運営状況についてレビューを行う
    • モニタリング会合での議論の結果を踏まえ、経済産業大臣による評価を報告書の概要とともに公表
    • 大臣評価を受けて、特定デジタルプラットフォーム提供者は運営改善に努める

    記者 記者:「透明化法」施行後約3年が経過しました。法律の趣旨を教えてください。

    経済産業省 仙田氏(以下「仙田氏」) 経済産業省 仙田氏(以下「仙田氏」):デジタルプラットフォームでの取引は、取引条件などを記載した利用規約やガイドラインに基づいています。デジタルプラットフォーム提供者が設定した利用規約などについて、デジタルプラットフォームを使う事業者はそれを把握・理解することが必要です。

    BtoBの取引では、本来、取引条件を変更する際には、両事業者間で協議がなされるべきですが、数多くの利用事業者の取引条件を一括して取り扱う関係で、こうした取引条件の変更について利用事業者の声が反映されにくい状況があります。また、取引条件の変更に当たり、変更の理由がわかりやすく示されないこと、利用事業者側が対応するための準備時間が十分に確保されないこともあります。

    そこで、「透明化法」では、利用事業者の声を寄せていただき、その声を踏まえてデジタルプラットフォームでの取引の透明化や公正化をめざしていく。これが法律の趣旨になります。

    その意味で、「透明化法」を最大限生かすには、プラットフォームを利用されている事業者の声が大事です。自分の悩みを取引相談窓口に持ち込んでよいのか不安に思われる利用事業者の方もいらっしゃるでしょう。その内容は外部に漏れることはありません。ぜひ声を寄せてください。

    経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 デジタル取引環境整備室 室長 仙田正文氏
    経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 デジタル取引環境整備室 室長 仙田正文氏
    デジタルプラットフォーム相談窓口 JADMA オンラインモール

    対応日時:平日9時~12時、13時~17時(土日・祝日・年末年始などを除く)
    問い合わせ先https://www.online-mall.meti.go.jp/
    メールアドレスinfo@online-mall.meti.go.jp
    電話番号:0120-088-004
    FAX:03-5962-3907

    第1回大臣評価では「改善見られる」

    記者 記者:モニタリング・レビューのフローを教えてください。

    仙田氏 仙田氏:毎年度の春に、特定デジタルプラットフォーム提供者が「透明化法」に基づいて報告書を提出するのがファーストステップです。それと並行して、DPCDには年間を通じて利用事業者から情報が常に寄せられています。

    特定デジタルプラットフォーム提供者から出された報告書や利用事業者の声をもとに、有識者がモニタリング会合の場で議論し、特定デジタルプラットフォーム提供者に求める運営改善の方向性を話し合います。その結果を踏まえ、経済産業大臣が特定デジタルプラットフォームの透明性や公正性についての評価を行う――というフローです。

    記者 記者:2022年の年末に大臣評価が初めて出されました。どんな感触でしょうか?

    仙田氏 仙田氏:たとえば、利用事業者に対する取引条件の情報開示、苦情処理・紛争解決の体制整備は、一定の前進が見られました。大臣評価全体としては、さまざまな運営改善を求めているところであり、本年度のモニタリング・レビューの過程でフォローアップを進めているところです。

    モニタリング・レビューによるプラットフォームの改善サイクルのイメージ
    モニタリング・レビューによるプラットフォームの改善サイクルのイメージ

    大臣評価

    大臣評価とは、経済産業大臣が特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性について行う評価のこと。2022年12月22日に初めて経済産業省が取りまとめを発表した。「透明化法」上、規制対象である「特定デジタルプラットフォーム提供者」は、評価の結果を踏まえ、プラットフォームの透明性と公正性の自主的な向上に努めなくてはならない。大臣評価では、特定デジタルプラットフォーム提供者には下記の取り組みを期待するとしている。

    • 利用事業者にとって重要な情報が埋もれてしまうことがないよう、わかりやすく開示する取り組み・工夫
    • 利用事業者や社会全体から信頼を確保し、相互理解を促進するための手続・体制の整備
    • 苦情処理・紛争解決に係る取り組みの客観的な評価に資する情報の積極的な開示

    記者 記者:大手のデジタルプラットフォームが改善に向けて取り組みを進めています。実際に変わってきたと感じている点は。

    皆川氏 皆川氏:大臣評価を初めて公表したのが2022年の年末で、次の定期報告書が2023年5月。準備時間が短く、まだ「抜本的に大きく変わった」というフェーズではありませんが、各社改善に向けてさまざまな検討を進めているといった報告が見られました。

    たとえば、取り引きが大規模になっていく過程で、規約がどんどん複雑になっていきます。そうしたなか、今後に向けて規約をわかりやすくするために努力しているという報告がありました。このような動きについて記載があったことは前進だと見ています。

    苦情相談に対応するための各モールの取り組み

    大臣評価では「透明化法の施行により、特定デジタルプラットフォーム提供者による提供条件等の情報開示は総じて改善している」と評価されている。苦情処理・紛争解決などの体制整備についても、前向きに取り組んでいる姿勢が伺えたという。

    経済産業省の発表によると、利用事業者向けのアンケート調査結果では、約7~8割の利用事業者が「特定デジタルプラットフォーム提供者による情報開示や相談窓口での対応がよりわかりやすく丁寧になった」と回答した。

    DPCDに寄せられる相談を通じて、特定デジタルプラットフォーム提供事業者から利用事業者への対応が今後も改善されることが期待できる。

    ◇◇◇

    自社優遇行為の改善状況は?

    デジタルプラットフォームの利用事業者からは、違反行為に対する措置、商品・アプリの表示順位、利用事業者の事業活動に関するデータ利用などの場面で「特定デジタルプラットフォーム提供者が自社や関係会社を優遇しているのではないか」と懸念する声も多い。

    これまでのモニタリング会合では、各社から、自社優遇行為の有無などについて説明された。大臣評価では「利用事業者との相互理解に向けた第一歩として評価できる」とする一方、「各社には、自社及び関係会社の優遇の有無、自社優遇がある場合はその正当性について、客観的に検証できるようなかたちで情報開示や体制整備を進め、その内容を説明していくことを期待する」とも記されている。

    記者 記者:長期的な目線が必要ということですね。

    皆川氏 皆川氏:そうですね。「透明化法」では、政府が指定対象事業者の取り組みをモニタリングしていくという仕組みを採用していますので、長期的な視点が必要です。

    現在もモニタリング・レビューをしており、有識者や利用事業者の業界団体など、さまざまなバックグラウンドを持つ方々に議論いただいています。2024年1月9日現在、2023年度の大臣評価案のパブリックコメントを募集しています。その後、正式な大臣評価を公表する予定です。それを踏まえて、今後も徐々に変化や改善を進めていくイメージです。

    記者 記者改善のための“現場の声”として、出店している利用事業者の声が大切なのですね。

    皆川氏 皆川氏:そうです。「定期報告書に書かれていることと実際の現場では異なる」といった気付きは、当事者である現場の声がなければわからない。経済産業省はデジタルプラットフォーム提供者でもなければ、出店する利用事業者でもないからです。

    デジタルプラットフォーム側が「改善している」と言っても、利用事業者に寄り添う改善が本当にされているかどうかはわかりません。それを判断する意味でも、利用事業者から寄せられる声はとても重要です。

    2022年度の情報提供件数は2045件。相談上位は「苦情の申し出又は協議の申入れをするための方法に関する事項」「取引条件の変更に関する事項」

    記者 記者:これまで特定デジタルプラットフォーム利用事業者からDPCDに寄せられた情報提供の件数を教えてください。

    皆川氏 皆川氏2022年度の件数は、合計で2045件です。JADMAがDPCDで受け付けた声のほか、経済産業省に直接入ってくる声も加えています。またこの件数には、ネガティブな問い合わせだけではなく、ポジティブな内容や不明点を確認するだけの内容も含みます。

    我々は、JADMAから報告を受けた相談件数だけを見ているのではなく、毎週、JADMAとミーティングを行い、内容を把握するとともに、対応策について話し合っています。定期的なミーティングだけでなく、ホットラインでつながっていますので、緊急対応することもあります。JADMA、特定デジタルプラットフォーム提供者を交えた3者協議を行うこともあります。

    記者 記者:利用事業者からの相談内容は。

    皆川氏 皆川氏:特定プラットフォーム提供者に対する「商品等提供利用者(利用事業者)からの苦情の申し出又は協議の申し入れをするための方法に関する事項」が最も多いです。「ECモールに対して苦情の申入れや相談をしたけど、納得のいく対応をしてもらえない」といったご相談です。

    これと同じくらい多い相談内容として、「取引条件の変更に関する事項」があげられます。デジタルプラットフォーム側による取引条件の変更理由は、一定程度の開示が進んでいるのは確かですが、まだ変更理由が不明確だったりすることもあります。それに関連する相談も多いですね。

    2022年度に「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(オンラインモール利用事業者向け)」に寄せられた情報提供の内訳
    2022年度に「デジタルプラットフォーム取引相談窓口(オンラインモール利用事業者向け)」に寄せられた情報提供の内訳

    相談者事業者の事業者名は秘匿

    記者 記者:相談する側は、DPCDに連絡をしたり、経産省に相談したりすることに対して、情報の扱われ方などの面で心理的なハードルがあるのでは。

    皆川氏 皆川氏情報管理は厳格に運営しています。情報を寄せていただいた事業者側に同意を得ることなくプラットフォーム提供者に個社の具体的な名前を出したりすることは決してありません事前に事業者側の許諾を得て、ご希望を踏まえた上で我々が動くというスタンスです。

    相談料は無料ですし、フリーダイヤルなので電話代の負担もありません。また、ホームページにはWebフォームを設けています

    事業者はWebからも「DPCD」窓口に相談できる
    事業者はWebからも「DPCD」窓口に相談できる

    仙田氏 仙田氏:利用事業者にはご不安なく、どんどん相談や意見を寄せてほしいです。デジタルプラットフォーム提供者は報告書で「こういう措置を講じました」と記載しますが、そうした取り組みを評価する際に、利用事業者からの視点が大事になります。

    現場目線のリアルな反応をデジタルプラットフォーム提供者側にフィードバックすることにより、デジタルプラットフォームの円滑な運用改善につながると考えています。

    デジタルプラットフォーム デジタルプラットフォーム取引相談窓口

    利用事業者からの声(2022年4月以降に相談窓口に寄せられた声の一例)

    アカウント・出品停止措置について

    • 商品やアカウント停止措置にあたっては状況に合わせた判断をする印象で、その判断に理不尽さは感じない
    • 商標権の区分が異なっているのに商標権の侵害についての申し立てを受け付けてしまう
    • アカウントを停止され、指摘通り改善をしたがアカウントが復活しなかった。何回もやりとりをしたあげく、問題が判明して復活した。すべての指摘について、なぜ違反なのか、その理由もきちんと回答してくれなかった

    提供条件の変更について

    • 各プラットフォームとも事前の告知が丁寧にされるようになった
    • プラットフォームの一方的な利用規約変更による取引条件の変更があった。どのプラットフォームでも理不尽と思われる規約やルール変更が行われて、従わざるを得ない

    苦情処理・紛争解決の状況について

    • 担当者は問い合わせにも応えてくれるし、アドバイスもくれる。罰点制度へも「これは不可」と教えてくれ、0点を保持できている
    • 出店者にアンケートを募り意見を積極的に反映している。アンケート結果も開示し、実際に改善されている
    • 担当者の知識不足、質問への適切な回答が得られないと感じる
    • 問い合わせ・相談の連絡先がわからない、またはわかりにくい

    返品・返金の取り扱い

    • 「品質不良」として返品されたが実際は9割が使用済みだった。「品質不良」であれば9割も使用するはずもなく、申し立てをしたが、「倉庫内または配送中の破損、紛失以外は対象外」として補てんを受けられなかった
    • 商品を注文して受け取らない顧客がいるが、商品差し戻しとなった場合でも、いったん送った送料は事業者負担しなくてはならない

    自社及び関係会社の優遇・検索順位について

    • 自社サービスを使っているところが優先とわかりやすい
    • 強制退店のガイドラインができて正当な業者が検索順位で上に行きやすくなった
    • 実際に順位の決め方などは不透明に思える。広告枠の中の表示順についても何が反映されているかわかりにくい
    • 仕組みの説明は受けているが、販売実績などを総合的に加味して決定されるため、実際にどうやったら検索順位が上がるか明確ではない。配送日数を短縮するなどプラットフォームが指定する条件をクリアしても、条件を満たしていない店舗が上位にくることが多々ある

    その他

    相乗り出品に伴う課題

    • 同じ商品なので相乗りしていたがサイズ違いでカタログが2つ存在していたらしく、それが1つになったらサイズ表記に誤りが生じた。自分にカタログの修正権利が無いので修正を依頼したが直してもらえない
    • 購入した商品が壊れたので修理を依頼したらメーカーから偽物だと言われた(消費者)
    • 最初は自分の商品だけだったが、そのうち偽物を作るメーカーが相乗りしてきてその商品の購入者から「偽物だった。」とレビューをされ、本物を売っている自分のところの商品まで偽物だと思われて売れなくなってしまった
    • 自分のところで商品を作って販売しているが、転売ヤーに相乗りされてしまって消費期限の過ぎた化粧品を売られてメーカーである自分のところにクレームが来てしまった
    • メーカーとして出品しており商品を売り切ったので廃番にしたが、転売ヤーが相乗りで商品を掲載しているためメーカーなのにカタログを削除することができない

    不正行為の取り締まり

    • 他のオンラインモールの出品者に無断で画像などを使用され、無在庫転売の被害に遭っていることを出店しているオンラインモールに相談したが、店舗同士で解決するように回答するだけであった
    • 競合他社と思われるところから当面の在庫枠を押さえられてしまう数の不正注文があり、前払いの入金待ちの一定期間を過ぎるとキャンセルや勝手な返品など妨害行為と思われる注文が続いている。それによってこちらの健全性を落として自社がカートを取ろうという魂胆
    • 月に4000件の架空注文を入れられて、もちろん発送できず、在庫は押さえられて受注できず、結果キャンセルとなり健全性も悪くなった。出品停止の解除はしてくれたが、その悪意ある相手先の取り締まりなど何もしてくれない

    商品の販売価格の推奨

    • 競争力のある価格に設定せねば、販売件数が激減する
    • 競争力のある価格でないと判断されると、おすすめ出品に掲載されず、当該カタログ上におすすめ出品の基準を満たす商品がないと在庫切れかのような簡素な表示になるため、値下げせざるを得ない

    販売手数料の事前説明なしの設定・変更

    • 販売していたカテゴリーとは異なる販売手数料カテゴリーの手数料率(商品カテゴリーに当てはめた場合よりも高い手数料率)で手数料を請求された
    • カテゴリーが違っていることについて質問をしたが、なぜその販売手数料カテゴリーが正しいのか説明を受けることができなかった

    業界発展をめざして継続的にモニタリング

    記者 記者:「透明化法」の施行から約3年が経過しました。今後の展望を教えてください。

    仙田氏 仙田氏:デジタルプラットフォームは、技術の進展とともにビジネスモデルが変わります。このため、継続的なモニタリングが重要です。現在は、2022年度の大臣評価を踏まえ、2年度目のモニタリングを進めています。モニタリングの手法についても、確立されたものがあるわけではなく、過年度の経験を振り返りながら、より良い在り方を追求していく必要があります。

    記者 記者:これまでの「透明化法」を振り返って、評価できるところは。

    仙田氏 仙田氏:デジタルプラットフォーム提供者の運営改善に向けた取り組みについて「見える化」がなされた、との声をいただいています。運営改善がある程度なされた課題もある一方で、継続的に運営改善を求めていく必要がある課題もあります。我々としても、PDCAを回しながら、法律の執行に当たっています。

    記者 記者:「透明化法」のもとで対策を進めていくにあたって、今後の展望を教えてください。

    仙田氏 仙田氏デジタルプラットフォーム提供者と利用事業者の間の取引環境を改善することを通じて、市場全体を発展させていくことをめざしています。そのためにも、デジタルプラットフォームを利用している事業者にDPCDを積極的に利用いただきたいと思います。

    「DPCD」の窓口の様子
    「DPCD」の窓口の様子
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    キヨハラサトル
    吉田 浩章

    景表法への対応、売上アップにつなげる運用施策、成功事例などを学べる無料のアフィリエイト運用セミナーを1/24に渋谷で開催【広告主向け】

    2 years 1ヶ月 ago

    一般社団法人 日本アフィリエイト協議会(JAO)は1月24日(水)、「広告主向けアフィリエイト運用実践セミナー」を東京都渋谷区とオンラインで開催する。

    広告主向けアフィリエイト運用基礎セミナーはこちら

    第1部では日本アフィリエイト協議会事務局より、アフィリエイト・ビジネスの基礎知識や運用面での基本施策、広告主側が知っておかなければならない法律(景品表示法、薬機法、医療ガイドラインなど)、アフィリエイターによる不正・違反行為の対応策などについて解説する。

    第2部では鈴木珠世氏(すずきたまよ事務所)が、アフィリエイト広告を利用している広告主のアフィリエイト担当者、代理店を対象に、運用方法の基礎、アフィリエイト運用の課題へのアプローチについて解説する。

    アフィリエイト・プログラムを利用している広告主、またはアフィリエイト広告の出稿を検討している事業者が対象。アフィリエイト運用を手がける広告代理店、ASPも参加可能(JAO正会員限定)。

    ●セミナープログラム

     13:40~14:00 受付(オンライン配信開始)

     14:00~14:50 日本アフィリエイト協議会(JAO)事務局講座

     14:50~15:00 休憩

     15:00~16:15 鈴木珠世氏によるアフィリエイト講座

     16:15~16:30 質疑応答

     16:30 オンライン配信終了

     16:30~17:00 個別相談&個別質問タイム(現地参加者限定)

     17:00 終了予定

     17:15~19:15 懇親会(任意参加)

    ●開催概要

    • セミナー名:【JAO】広告主向けアフィリエイト運用実践セミナー
    • 日程:2024年1月24日(水)
    • 時間:14:00~17:00 (受付&オンライン配信開始13:40~)
    • 場所:アットビジネスセンター渋谷東口駅前 306号室 東京都渋谷区渋谷2-22-8 名取ビル3階[地図
    • 参加費:無料(懇親会参加費は5000円)
    • 定員:現地参加は先着20名(1社あたり2人まで)、オンライン視聴・録画視聴は条件あり
    • 主催:一般社団法人 日本アフィリエイト協議会(JAO)事務局
    • 詳細と申込みhttps://www.japan-affiliate.org/news/koukoku241024/
    藤田遥

    スイーツECの「おいもや」、上場企業の傘下に。「アルファベットチョコレート」の名糖産業が買収

    2 years 1ヶ月 ago

    「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(楽天SOY)」常連店でスイーツECを手がける、おいもや」が、食品メーカーの名糖産業の傘下に入る。

    名糖産業はアルファベットチョコレートなどの製造・販売を手がける東証プライム市場、名証プレミア市場の上場企業。おいもやと、おいもや代表取締役の関谷夕佳氏が大株主で干し芋と焼き芋の製造・販売を手がける平松商店の全株式を取得し、完全子会社化する。株式の譲渡実行予定日は1月22日。

    おいもやの株主は合同会社おいもやセブン、平松商店の株主は関谷氏を含めた4人。名糖産業はそれぞれの株主から全株主を買い取る予定。

    おいもやは、「楽天SOY」のスイーツ部門で16年連続ジャンル賞を獲得するなどスイーツECの有力店。干し芋・焼き芋の製造・加工会社である平松商店のネット通販部門を独立する形で、関谷氏が2007年に立ち上げた。

    「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー(楽天SOY)」常連店でスイーツECを手がける、おいもや」が、食品メーカーの名糖産業の傘下に入る
    「おいもや」のWebサイト(画像は編集部がキャプチャ)

    2023年9月期業績は、売上高が21億3900万円、営業利益は1億8600万円、経常利益は1億9100万円、当期純利益は1億3400万円。直近3年間でのピークは2021年9月期で、売上高は22億9900万円、当期純利益は2億3700万円を計上している。

    買収価格は非公表。外部機関による法務、税務、財務デュー、デリジェンスの結果を勘案し、合理的なバリュエーションを実施して株式取得価格を決定しているという。

    名糖産業は中期経営計画の成長戦略として「M&A等による事業拡張」を掲げ、「業容拡大・利益創出に向けたM&Aへのチャレンジ」「グループ会社間のシナジー強化」に取り組むとしていた。

    おいもやを買収することで、名糖産業は「両社の強みを生かした事業展開が推進でき、将来に向けた当社グループのさらなる業容拡大および利益創出につながるものと判断した」と説明している。

    瀧川 正実

    【能登半島地震】石川県、企業・団体からのまとまった規模の義援物資の提供を受付

    2 years 2ヶ月 ago

    能登地方を震源とする能登半島地震で石川県は、企業・団体からのまとまった規模の義援物資の提供を受け付けている。

    能登地方を震源とする能登半島地震で石川県は、企業・団体からのまとまった規模の義援物資の受け付けをスタート
    石川県の義援物資受け入れのお知らせ(石川県のWebサイトからキャプチャ)

    石川県健康福祉部厚生政策課が、電子申請、メール、FAXで企業・団体からの申し出を受け付け、義援物資の内容を確認した後、被災地のニーズを踏まえて企業・団体へ連絡する。

    企業・団体には、直接搬入ではなく指定した場所への送付を要請している。交通渋滞の発生などが救命活動の妨げとなる可能性があるため。

    なお、企業・団体からのまとまった規模の義援物資に限定し、個人からの提供を受け付けていないのは、仕分けなどの手間を考慮したため。個人には義援金などの検討を提案している。

    • 電子申請:1種類のみの場合はこちら、複数種類の場合はこちら
    • E-Mail:kousei@pref.ishikawa.lg.jp
    • FAX:076-225-1409
    • 電話:076-225-1413/076-225-1411
    瀧川 正実
    確認済み
    1 時間 11 分 ago
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