ネットショップ担当者フォーラム

LINEヤフーが「Yahoo!ショッピング」でポイント攻勢【12月のポイントキャンペーン&最近の施策まとめ】

2 years 2ヶ月 ago

年末商戦の12月、LINEヤフーがポイント攻勢をかけている。

12月は「Yahoo!ショッピング」での買い物で毎日7%の「PayPayポイント」を付与するキャンペーンを実施。19日までポイントアップキャンペーン「ヤフービッグボーナス」を実施しており、17~19日は事前購入など条件を満たすと最大24.5%の「PayPayポイント」を付与している。

LINEヤフーは11月29日、ヤフー特典とLINE特典が利用できる会員プログラム「LYPプレミアム」をスタート。「LYPプレミアム」会員でLINEアカウントと連携していると「Yahoo!ショッピング」での買い物で「PayPayポイント」を2%付与する会員特典を用意している(アカウント未連携の場合はヤフーショッピング商品券を付与)。

毎日7%の「PayPayポイント」付与の内訳は、「LYPプレミアム」会員の2%(LINEアカウントと連携済みの場合)に加え、「毎日もらえる 最大+4%」(LINEアカウントと連携済みであれば「PayPayポイント」、未連携はヤフーショッピング商品券)、ストアポイント1%、PayPayで支払うで0.5~1%。

「Yahoo!ショッピング」での買い物で毎日7%の「PayPayポイント」を付与するキャンペーン
毎日7%の「PayPayポイント」の内訳

「ヤフービッグボーナス」では、対象ストアでの購入で「PayPayポイント」付与を5%もしくは10%に設定。12月1~16日にボーナスストアで購入していれば「PayPayポイント」を2%付与するといった特典を用意し、消費者は最大24.5%の「PayPayポイント」を受け取ることができる。

12月17日にはアクセスが集中。負荷軽減のため簡易版のトップページを表示するといった措置もとっていた。

「Yahoo!ショッピング」での買い物で毎日7%の「PayPayポイント」を付与するキャンペーン
12月17日にはアクセスが集中した(編集部が「Yahoo!ショッピング」からキャプチャ)

「Yahoo!ショッピング」のポイント施策の変遷

「Yahoo!ショッピング」は2022年10月まで、「ソフトバンクスマホユーザーなら毎週日曜日は+10%」を毎週日曜日に実施。他の施策も合わせると消費者は20%以上の高額ポイント還元が見込めることから、出店者は日曜日に合わせた販促を展開していた。

その後の2023年2月、eコマース取扱高の成長について、従来の「ポイント・販促中心」から、「グループアセットを最大限活用することに注力し、成長と収益性のバランスを両立」へとシフトすると発表。ポイントを活用した販促を抑制した。

ショッピングモール事業へのポイント還元投資の抑制により、国内物販系取扱高は減少が続いたものの、2023年4-6月期(第1四半期)に「底打ち」(Zホールディングス(当時))と判断している。

巻き返しを図るため、誰でも日曜日の買い物で「PayPayポイント」4%を上乗せして付与する「買う!買う!サンデー +4%」をスタートし、原則毎月1回以上の不定期で実施している。また、毎月29日の「肉の日キャンペーン」を復活させるなど、ポイントキャンペーンを増やしてきた。

2024年1月からは有料会員が「Yahoo!ショッピング」で日曜日に買い物する際の「PayPayポイント」付与を強化。「LYPプレミアム会員なら日曜さらに+4%」という名称で、有料会員サービス「LYPプレミアム」ユーザーであれば、5000円以上の買い物で「PayPayポイント」4%を上乗せして付与する取り組みを始める。

瀧川 正実

企業が選ぶ2023年を表す漢字は「変」がトップ、「耐」「忍」「高」「乱」が続く

2 years 2ヶ月 ago

2023年の事業活動を象徴する漢字は「変」――。帝国データバンクがこのほど、2023年の事業活動を表す漢字についての調査結果を発表した。

アンケート調査は11月10~14日にインターネットで実施、有効回答企業数955社。内訳は大企業125社、中小企業830社。

帝国データバンクがこのほど、2023年の事業活動を表す漢字についての調査結果を発表

「変」を選んだ理由について企業からは、「生活や働き方改革、人手不足、物価上昇など、世の中が急激に変化している」(建設)、「変革の変。DXなどにより時代の変化のスピードが速い」(不動産)といった意見があがり、変化や変革の年と捉えたとしている。

2位は「耐」、3位は「忍」。「原材料価格などの高騰が継続することに対して耐え忍ぶ年だった」(機械製造)、「コロナは収束したものの、円安や国際情勢、人手不足など先行きが見えないのが率直な思い。何とか耐え忍んだ1年だった」(専門サービス)などの声が寄せられた。

4位は「高」。「物価、原材料、燃料費、人件費など全てにおいて高騰しており“高”を選んだ」(飲食料品・飼料製造)といった声があがった。

5位は戦乱や混乱、乱れを表す「乱」。「国際社会、政治、経済、社会などさまざまな面で秩序や規範が乱れた」(鉄鋼・非鉄・鉱業)という声があった

帝国データバンクがこのほど、2023年の事業活動を表す漢字についての調査結果を発表

 

松原 沙甫

「サブスクリプション大賞」受賞サイトに学ぶ「成長性」「新規性」「悩み解決」が評価されるサービスとは?

2 years 2ヶ月 ago
日本サブスクリプションビジネス大賞2023を受賞したサイトはどういった点が評価されたのか?【サブスク大賞2023】

一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会が発表した「日本サブスクリプションビジネス大賞2023」(最も躍進を遂げたサブスクリプションサービスを表彰するアワード)でグランプリを獲得したのは、猫の尿量、尿回数、体重自動計測などを行えるカメラ付きトイレを提供する「Toletta(トレッタ)」(運営はトレッタキャッツ)。スマホで飼い猫の健康管理ができ、獣医師と共同開発したAIが日々の体調をチェックするといったペット向けヘルスケア+テクノロジーといった点を評価した。

一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会が行った「日本サブスクリプションビジネス大賞2023」 最も躍進を遂げたサブスクリプションサービスを表彰するアワード

「日本サブスクリプションビジネス大賞」は「お得」「悩み解決」「便利」「新規性」「成長性」「安全性」の6要素で審査し、受賞サービスを決定する。日本国内のサブスクサービスを振興するとともに、新たなサービス創出のきっかけ作りを目的として設立された。エントリー企業のなかから振興会や有識者が審査し、受賞サービスを決定した。

グランプリ

猫の見守りトイレ「Toletta(トレッタ)」
https://jp.tolettacat.com/

日本サブスクリプションビジネス大賞 グランプリ Toletta トレッタ
(画像は「Toletta」サイトから編集部がキャプチャ)

24時間365日、猫の尿量・尿回数、体重自動計測などが行えるIoT技術を搭載したカメラ付き猫用スマートトイレ。猫がトイレに入ると重量センサーが検知し、6つの健康指標を自動で計測。計測した指標はアプリで閲覧・管理できる。

また、獣医師と共同開発したAIを活用し、5000パターン以上のなかから猫の体調に合ったチェック結果と獣医師メッセージが毎日届く機能を搭載している。

日本サブスクリプションビジネス大賞 グランプリ トレッタの機能について
「Toletta」の機能について(画像は「Toletta」サイトから編集部がキャプチャ)
日本サブスクリプションビジネス大賞 グランプリ YAMAPのコンテンツ
「Toletta」のアプリでは猫の体調を確認できる(画像は「Toletta」サイトから編集部がキャプチャ)

猫が亡くなる原因の7割以上が尿に関連する病気と言われている。8割以上の飼い主がその原因に気付けなかった、早期発見できなかったという問題に着目してトイレを開発した。私たちは本気で“猫の寿命30年”をめざして取り組んでいる。猫と飼い主がもっと幸せになって元気に過ごしてほしい。(トレッタキャッツ)

グランプリ選出の理由について、美園直人氏(日本サブスクリプションビジネス振興会 会長)は次のようにコメントした。

家族の在り方・形が変わり、昨今はペットが大切な家族の一員になっている。ペット関連市場が年々大きくなるなか、その市場に対してペットのヘルスケアをテクノロジーを駆使して参入した。今後必要不可欠になるような、ユーザーが求めているサービスではないかという理由から選出した。(美園氏)

シルバー賞

海外向けおやつBOX「Sakuraco」
https://sakura.co/

日本サブスクリプションビジネス大賞 シルバー賞 Sakuraco
(画像は「Sakuraco」サイトから編集部がキャプチャ)

老舗メーカーのお菓子や和菓子、お茶、メーカーと共同開発したお菓子を海外ユーザー向けに発送するサブスクサービス。商品はオリジナルボックスに詰め合わせ、世界180か国の国と地域に配送している。

日本サブスクリプションビジネス大賞 シルバー賞 Sakuraco お菓子とお茶の詰め合わせ
和菓子やお茶など20種類をオリジナルボックスに詰めて配送している
(画像は「Sakuraco」サイトから編集部がキャプチャ)
日本サブスクリプションビジネス大賞 シルバー賞 Sakuracono料金体系
「Sakuraco」の料金体系(画像は「Sakuraco」サイトから編集部がキャプチャ)

私たちのお客さまは海外在住ユーザーで、基本的には取引先は日本の地方にある小さな菓子メーカー。サービス開始は2021年でコロナ禍に重なったが、困っている事業者を海外との販路に結びつけることで、自分たちは成長できたのではないか。お客さまは日本が好きな海外ユーザーなので、お菓子をきっかけに日本に足を運ぶ人も増えている。観光でも盛り上げられたら良いと思っている。(ICHIGO)

ブロンズ賞

未利用魚を利用した魚料理のサブスク「フィシュル」
https://fishlle.com/

日本サブスクリプションビジネス大賞 ブロンズ賞 フィシュル
(画像は「フィシュル」サイトから編集部がキャプチャ)

「調理が難しい」「規格に合わない」など、味には関係ない理由で行き場を失っている国内の魚「未利用魚」を利用し、味付けをした魚を配送するサブスクサービス。30種類以上のレパートリーを扱っている。

日本サブスクリプションビジネス大賞 ブロンズ賞 フィシュルのこだわりについて
「フィシュル」のこだわりについて(画像は「フィシュル」サイトから編集部がキャプチャ)
日本サブスクリプションビジネス大賞 ブロンズ賞 フィシュルのプランの種類
プランは3種類から選べる。家庭内の人数にあわせてパック数が異なる
(画像は「フィシュル」サイトから編集部がキャプチャ)

2021年からサービスをスタートし、2023年で3周年を迎える。これもユーザーの皆さま、漁師さん、パートナー企業の皆さんのおかげ。私たちは“食の三方よし”をめざしている。作り手、使い手、社会良しをブランドミッションに掲げ、今後も水産業を盛り上げていきたい。(ベンナーズ)

特別賞

モノの定額制レンタルサービス「アリススタイル」
https://www.alice.style/

日本サブスクリプションビジネス大賞 特別賞 アリススタイル
(画像は「アリススタイル」サイトから編集部がキャプチャ)

生活家電、美容家電、フィットネス機器、アウトドアグッズ、ベビー用品など、800種類以上の商品を月額3880円(税込)で使用できるサービス。商品は自由に交換できる。

音楽配信ストアへの楽曲登録代行サービス「narasu(ナラス)」
https://narasu.jp/

日本サブスクリプションビジネス大賞 特別賞 narasu
(画像は「narasu」サイトから編集部がキャプチャ)

「Spotify」「Apple Music」などの音楽配信ストアに、楽曲登録を代行するサービス。料金プランは、月額660円(税込)で無制限に配信できるサブスクプランと、都度課金制プラン(シングルは2860円、アルバムは5500円、いずれも税込)の2種類。

日本の伝統工芸品をレンタルできる「LIFT(リフト)」
https://life-and-craft.com/

日本サブスクリプションビジネス大賞 特別賞 LIFT
(画像は「LIFT」サイトから編集部がキャプチャ)

有田焼、輪島塗、江戸切子、九谷焼など日本の工芸品を月額数千円からレンタルできるサービス。食器はすべて新品。レンタルする期間に応じて料金が下がっていき、6か月目以降の料金は無料となる。

幼児食の冷凍食品サブスク「冷凍幼児食mogumo(モグモ)」
https://mogumo.jp/

日本サブスクリプションビジネス大賞 特別賞 mogumo
(画像は「mogumo」サイトから編集部がキャプチャ)

管理栄養士が監修した幼児食の冷凍食品のサブスク。利用費は初回1980円(税込)+送料、2回目以降は5352円(税込)+送料から。商品は電子レンジで調理でき、主菜、副菜、スープなど24種類以上から毎月カスタマイズできる。

チケットのサブスク「recri(レクリ)」
https://subscription.recri.jp/

日本サブスクリプションビジネス大賞 特別賞 recri
(画像は「recri」サイトから編集部がキャプチャ)

演劇、ミュージカル、展覧会などのチケットが届くサブスクサービス。ユーザーの趣味・嗜好に合うチケットをプロの目利きと、学習データを元に選出する。プランは「舞台プラン」と「展示会プラン」の2種類と、初回2回限定プランを用意している。

冷凍パンの定期便「Pan&(パンド)」
https://pand.jp/

日本サブスクリプションビジネス大賞 特別賞 Pan&
(画像は「Pan&」サイトから編集部がキャプチャ)

国産小麦100%を使用した焼きたてのパンを急速冷凍し配送するサービス。60種類以上のパンやスープから商品を選べる。

デザイナーブランドのアパレルレンタル「AnotherADdress(アナザーアドレス)」
https://www.anotheraddress.jp/

日本サブスクリプションビジネス大賞 特別賞 AnotherADdress
(画像は「AnotherADdress」サイトから編集部がキャプチャ)

「Masion Margiela」「MARNI」「Y’s」「beautiful people」といったデザイナーブランドのなかから選んでレンタルできる、百貨店業界初のファッションサブスクサービス。利用費は月額5500円(税込)から、気に入った商品は購入も可能。

アート作品のレンタルサービス「Casie(カシエ)」
https://casie.jp/

日本サブスクリプションビジネス大賞 特別賞 Casie
(画像は「Casie」サイトから編集部がキャプチャ)

月額2200円(税込)からアート作品をレンタルできるサービス。約1300人のアーティスト、1万4000点以上の作品から選ぶことができる。最短1か月で交換でき、気に入ったアート作品は購入できる。

テモナ賞

サブスク型のサカナ専門ミールキット「サカナDIY」
https://www.fuku-emon.com/f/fsakanadiy2

日本サブスクリプションビジネス大賞 テモナ賞 サカナDIY
(画像は「サカナDIY」サイトから編集部がキャプチャ)

全国の地魚を自宅で楽しめるサカナ専門ミールキットのサブスクサービス。鱗や内臓などの処理を行った魚を瞬間凍結。ユーザーは付属のレシピと動画を見ながら切る、煮る、焼くだけで地魚料理を作れるキットを配送している。

日本サブスクリプションビジネス大賞 テモナ賞 サカナDIYの利用価格について
定期便の利用価格は5400円(税込)(画像は「サカナDIY」サイトから編集部がキャプチャ)
日本サブスクリプションビジネス大賞 テモナ賞 レシピが同梱される
魚と一緒にレシピが届く(画像は「サカナDIY」サイトから編集部がキャプチャ)

受賞について、ふく衛門は「全国各地にその地域でしか食べられない地魚がある。そういった魚と消費者を結び付けられたら、と思いサービスを開始した」と話す。

「サカナDIY」の受賞理由は、「コロナ禍を機に魚をテーマにしたサブスクが増えているなか、『サカナDIY』は料理の体験を顧客に提供している点が魅力的。料理の腕が上がるとユーザーが離れてしまうかもしれないが、『魚を消費する文化に寄与していこう』という意気込みを感じて選定した」(テモナ)

サブスク振興会特別賞

法人向けPCサブスク「Cotoka for PC」
https://www.yrl.com/cotoka-for-pc/

日本サブスクリプションビジネス大賞 サブスク振興会特別賞 Cotoka for PC
(画像は「Cotoka for PC」サイトから編集部がキャプチャ)

企業のIT管理者が従業員にライセンス付与するだけで、PCの調達から配送、修理・交換、廃棄、リプレイスまでクラウドから直接提供するサービス。

日本サブスクリプションビジネス大賞 サブスク振興会特別賞 Cotoka for PCの特徴
サービスの特徴について(画像は「Cotoka for PC」サイトから編集部がキャプチャ)
日本サブスクリプションビジネス大賞 サブスク振興会特別賞 Cotoka for PCのプラン
3種類のプランを提供している(画像は「Cotoka for PC」サイトから編集部がキャプチャ)

受賞にについて横河レンタ・リースは次のようにコメントした。

DXや生成AIなどで企業の情報システム部門(情シス)の業務量がとても増えた。情シスで苦労している人達を支援したい気持ちを込めてサービスをリリースした。BtoCではサブスクが定着してきたが、BtoBではまだサブスクが黎明期を脱していないと感じている。サービスをベースに日本の情シスの皆さんを支援して、生産性の課題解決などに少しでも寄与できるようビジネスを展開していきたい。(横河レンタ・リース)

藤田遥

ビームス+パルが語る顧客満足度アップの秘訣+“EC時代の接客術”【ネッ担秋イベントオンデマンド配信中】

2 years 2ヶ月 ago
11月21+22日に開催した「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」の講演(一部を除く)と、9月のネッ担セミナーの一部講演をアーカイブ配信中! 講演の見どころをご紹介します

ビームス、パル、ハルメク、ヤッホーブルーイング、アダストリアなどが登壇した「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」(11月21日+22日に開催)。「もう一度見たい」「オンライン配信でじっくり見たい」といった要望を受け、一部講演を除いてのオンデマンド配信を実施しています!

オンデマンド配信するのは、「一部講演を除いたネッ担秋イベントの講演」「ネッ担9月イベントの一部公演」。期間は2024年1月12日(金)18時まで、Vimeo(アプリなしで視聴可能)で配信しています。

ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋 オンデマンド配信

見どころ② EC時代に求められる接客術とは?担当者が満足度アップの成功事例を公開

ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋 オンデマンド配信 パル ビームス 接客 顧客満足 EC
パネリスト:津田 華氏(株式会社ビームス CE本部 戦略部 戦略2課教育チーム
チームリーダー)、隈元 楓氏(株式会社ビームス CE本部 デジタル部 オムニスタイル課 スタイルコンサルタントチーム プレイングマネージャー)、細貝 真梨子氏(株式会社パル DISCOAT CX担当)、石田 千尋氏(株式会社パル DISCOAT SNS ディレクター) モデレーター:髙野 一朗氏(モーターホーム株式会社
代表取締役/opportunity creator)

アパレル大手のビームス、「mystic」「3COINS」「OLIVE des OLIVE」などのブランドを展開するパル。ECの利用拡大とリアル店舗への人流回帰が顕著な昨今、両社はオンラインでもリアルと同等の接客をめざす取り組みを通じて顧客満足度アップにつなげています。

講演では“EC時代に求められる接客術”を解説、パネリストには両社の担当者が登壇。自社の成功事例を紹介しながら、顧客をリピート客につなげる施策などについてディスカッションしています。

ネッタヌネッタヌ

両社の店舗とECをまたぐ顧客コミュニケーションにそれぞれ焦点を当て、顧客を引きつける魅力や強みを掘り下げていきます。

注目ポイントは、ビームスが実践している「デジタル時代における『個客』体験」、パルが実践している「『おしゃれさよりも親しみやすさ』『顧客視点に立つ、顧客のためのCS実践』」といった取り組み。どのような視点でCS対応をするとファンマーケティング促進の効果が期待できるのか、自社に置き換えたイメージをしやすいはずです。

自社のEC運営のヒントを得たい方は、ぜひチェックしてください!

ネットショップ担当者フォーラム編集部

サブスクが向き合うロイヤルカスタマーとブランドの未来「近年のサブスクビジネスの変遷」 | 「リテンションマーケティング」について“本気で”語り合う

2 years 2ヶ月 ago
スマイルエックス大西理氏、βace(「Minimal – Bean to Bar Chocolate -」を展開)取締役の緒方恵氏、ハックルベリー社長の安藤祐輔氏、Sonotas(「スチームクリーム」を展開)の池田奈央氏と外川結女氏がECのサブスクリプションサービスの課題、現状、そして未来を語る座談会(連載第1回)

物販においては“定期購入”とほぼ同義で、商品の人気を高められれば安定した売り上げを担保できるサブスクリプションサービス。このサブスクで安定的に売り上げを伸ばすためには顧客と継続的な関係を築くことを目的とする「リテンションマーケティング」が重要になる。ただ、ECサイトでは入会や注文などが気軽にできる半面、ユーザーは解約しやすいため、サブスク実施企業は常に解約という課題と向き合わなければならない。サブスク実施企業、通販・ECの専門家がサブスクで成功するためのポイント、重要性などを語り合った。

「リテンションマーケティング」について“本気で”語り合う
  1. サブスクが向き合うロイヤルカスタマーとブランドの未来「近年のサブスクビジネスの変遷」

この記事は、「Minimal – Bean to Bar Chocolate -」を運営するβaceの緒方恵氏、「STEAMCREAM」のSonotasの外川結女氏と池田奈央氏、ハックルベリーの安藤祐輔氏、スマイルエックスの大西理氏が「リテンションマーケティング」について語り合う連載です。座談会は都内のある飲食店で実施、「リテンションマーケティング」について“本気”で語り合いました。

参加者

定期購入という契約行為はものすごく価値があるもの、サービスを研ぎ澄ますことが重要

トップラインを伸ばすためには、新規顧客を効率的に獲得し、多くの既存顧客に継続購入してもらうのが理想的。それを実現するには新規顧客を増やすための広告戦略、F1からF2転換、そして継続購入するためのCRM(顧客との関係性を良好にし、それを継続していくための施策)戦略への流れが重要になる。

カタログやテレビといったダイレクトマーケティングが通販の主流だった頃から、定期的に売り上げを獲得できる定期購入は理想のビジネスモデルとされていた。新日本製薬、やずや、化粧品や健康食品などの単品通販は、その最たる例と言える。

こうした企業は、定期的・継続的に買ってくれている“ロイヤルな”顧客と本気で向き合ってきた。総合通販、化粧品単品通販などで活躍した大西氏は、「継続的に買っていただけるということはとても重要なことなのです」と言う。

定期購入は提供側と消費側双方にメリットがあるもの。その人たちのためにサービスをきちんと設計していくということは、とても大切なところです。(大西氏)

サブスク サブスクリプションサービス リテンションマーケティング スマイルエックス 代表の大西理氏
スマイルエックス 代表の大西理氏

価値あるサービスを提供するために、どのようにサービスを磨き上げていけば良いのか。多くの企業が抱える課題を踏まえつつ、中盤以降から「Minimal」の“ロイヤル”な顧客作りのためのCRMへの取り組み、他社事例として「木村石鹸」のSNS活用、「クラダシ」のCRMやサービスについて触れていく。

競合増加でCPAが高騰、SNS活用が重要なカギ

近年、定期通販やサブスク事業者らが口をそろえるのがCPA(顧客獲得単価)の上昇で、多くの企業が課題にあげている。

D2Cブランド「STEAMCREAM(スチームクリーム)」を自社ECサイト、「楽天市場」「Amazon(FBA)」のほか、実店舗、百貨店の催事などで展開するSonotasの池田氏は「モールで購入するお客さまはそのモールでだけ買い物する傾向がある。自社サイトにどうやってお客さまに来てもらうかが課題の1つです」と言う。

ECモール店の顧客を自社ECサイトへ呼び込むことは、Sonotasだけでなく複数店舗出店するEC事業者にとって長きにわたる課題。自社ECサイトへの顧客誘導で重要視されるのが広告であるが、安藤氏は「CPAは上昇傾向。参入企業が増えてきており、1人の新規顧客を獲得するためのコストがとても高くなっています」と話す。

サブスク サブスクリプションサービス リテンションマーケティング Sonotas セールスプロモーションの池田奈央氏
Sonotas セールスプロモーションの池田奈央氏

「BASE」「STORES」「Shopify」などECサイトを簡単に構築・運用できるプラットフォームが増え、あわせてコロナ禍によって新規参入企業が増加。大手企業の本格的なEC進出などもあり、新規顧客の奪い合いが熾烈になっている。だからこそ、自社のECサイトで定期的に商品を購入してもらえるサブスクの価値やニーズが高まっている。

安藤氏はCPA高騰の状況を踏まえ、コストを抑えて新規顧客を獲得するための1つとしてSNS活用を重要視したいと提案する。

サブスク サブスクリプションサービス リテンションマーケティング ハックルベリー 代表取締役の安藤祐輔氏
ハックルベリー 代表取締役の安藤祐輔氏

「木村石鹸」に見る“愛されるブランド作り”のポイント

安藤氏が口火を切ったSNS活用で、注目したい事例として挙がったのが木村石鹸のTwitter広告だった。木村石鹸は大正13年創業の家庭用・業務用洗浄剤の老舗メーカーである。

広告の内容は「小さな町工場ですが、心から良いと思えるシャンプーができました。合う人と合わない人が分かれますが、この使い心地はきちんと伝えたくてTwitter広告をやってみます。」というもの。

この広告のポイントは、プロモーションツイートのスレッドにFAQがすべて入っていることだ。ユーザーはそのTwitter広告を見ると、前述のようなトーンのツイート内容に少しほっこりした気持ちになりつつも、FAQで情報を得られる。

さらにプロモーションツイートに対して「私、この広告を見て買いました」「元々ファンです」のような、ポジティブなツイートが数多く寄せられていた。

結果としてこのTwitter広告はユーザーのツイートのツリーによって、リアルな口コミも読めるLPとして完成した。商品の機能、良さを伝えるところに、実際のユーザーの思いや情緒をプラスして信頼度を高めている

この広告の戦略や考え方について、Minimalの緒方氏は次のように話す。

「Minimal」で言うとチョコレートは必需品ではなく、なくても生活に支障はないものです。だからこそ、日常をちょっと良くする・お客さまを幸せな気持ちにする、という情緒的価値もしっかり伝えていくブランドとして成長したいと考えています。

以前は最高をめざすか、最安をめざすかだけがブランドの生き残る道だったところに最愛というレイヤーができています。ブランドが愛されていれば、仮に機能が最高でなく値段も安くてなくても、しっかりと売れてブランドの利益になり、次の商品の開発費につながり、進化させられます。

その幸せの価値基準が揃っている人たちと仕事をし、価値基準が合うお客さまといかにつながり続けるか。このアプローチの活路の1つがD2C(メーカーと消費者との直取引)。木村石鹸さんの事例はまさに最愛思考のD2Cのコミュニケーション事例だと感じます。(緒方氏)

木村石鹸の事例は、インターネットを上手く使えば、ささやかなポジティブさを何倍にも増幅できる好例。簡単なことではないが、広告に大きなお金を投下できない小さな企業の戦い方の1つと言える。

CRMで“ロイヤル”な顧客作りを

CRMはサブスクの継続性を高めるための重要な施策。ECは、一瞬でもユーザーからそっぽを向かれるわけにはいかない“dead or alive”の状況を常に内包しているビジネスのため、サブスクでは、適切な「タイミング」「コミュニケーションチャネル」で、特典といった関係性を維持するための各種CRM施策などを実施する必要がある。

たとえば、「一時的なサブスクの休止」を意味する「スキップ」もサブスクの重要な機能の1つだ。これは顧客とブランドの定期的・継続的な関係を築くための施策と矛盾するようだが、そうではない。

従来型の定期購入、サブスクでは、「嫌いになったわけではない、ただ余ったから買いたくない」という状況下において、サービスを停止するまたは退会するという選択肢しか提供されていなかった。

しかし、最近は買い物体験の向上、サブスクにおける関係性の維持といった観点から「スキップ」が普及している。顧客に何かのストレスがあった、配送のタイミングが家にいられない時期だった、出張やプライベートの用事などの事情が起きた――など、定期的に商品はほしいものの、タイミングをずらしてほしいという消費者は少なくない。

消費行動の多様化、タイムパフォーマンスを重視する消費者の増加など、顧客の都合は十人十色。ただ、そのニーズに寄り添えれば、一時的にサブスクを休止しても復帰する確率は高まる。「スキップ」機能を活用することで、顧客理解を深めるためのアプローチとしても意味があると言えるのだ。

「Minimal」のECサイトではこうした「スキップ」をサブスクに活用。サブスク利用者との関係性維持に役立てている。

サブスク サブスクリプションサービス リテンションマーケティング Minimal βace スキップ
「Minimal」では受け取れない配送スケジュールや、アレルギーなどで食べられない商品の場合などで、スキップできるようにしている(画像は「Minimal」サイトからキャプチャ)
サブスク サブスクリプションサービス リテンションマーケティング Sonotas STEAMCREAM スキップ機能
「STEAMCREAM」もスキップ機能を実装している(画像は「STEAMCREAM」サイトからキャプチャ)

CRMやサービスの充実で「もっと便利になる、もっと面白くなる」

コロナ禍で消費行動や嗜好が大きく変化したことを踏まえ、「新しい購買行動や生活様式」に対応したCRM、つまり「もっと便利になる」「もっと面白くなる」という買い物の提案の重要度が今後、高まっていくだろう。

たとえば、EC事業者側が顧客のニーズに合う複数の販売方法を用意することが挙げられる。以前は、サブスクや定期購入の実施有無や期間などは事業者・ブランド側が決めていたが、今は顧客が求めるもの・サービスなどを取り入れることが重要だという考えが主流になりつつある。

消耗品を購入するロイヤルユーザーは、「定期購入したい」という潜在的な意識を持っていることが多い。そんなユーザーを抱えている企業こそ、「定期購入、サブスクに着手すべき」と座談会に参加した事業者・専門家は指摘。システムやオペレーションを構築・整備してアプローチすれば、ストック収入という安定的な売上獲得手段を得ることができるようになる

ここで、座談会で挙がった、多様な顧客の嗜好に向き合った事例を1つ紹介しよう。フードロス削減と社会貢献を同時に実現するため、さまざまな食品を格安で提供するショッピングサイト「Kuradashi(クラダシ)」だ。

「クラダシ」は都度購入商品の他、肉や魚が月1回届く「ロスグルメ定期便」、クラダシが地方創生事業として展開する社会貢献型インターンシップ「クラダシチャレンジ」の定期便「クラチャレ定期便」、ワインのサブスク「ロスワイン定期便」、20点以上詰め合わせの「ロスおたすけ定期便」などを展開。サイトを訪れたユーザーに、「安い上に自分の好みに合った定期購入製品があるかもしれない」と訴求するラインアップで構成している。

サブスク サブスクリプションサービス リテンションマーケティング クラダシ ロスグルメ定期便
「クラダシ」の「ロスグルメ定期便」(画像は「クラダシ」のサイトからキャプチャ)

「たとえカテゴリー1つひとつの登録数ボリュームは少なくても、サブスクでそれをカバーしている。食品カテゴリーの“ロイヤルカスタマーキラー”なECサイトになるかもしれない」と安藤氏は成長可能性について評価している。

「ECのサブスクはまだ相当な伸びしろがある」。座談会参加者は口をこうそろえ、「物品が定期的に届く」だけにとどまらない顧客体験、サービスの充実度などが重要だと指摘する。

◇◇◇

次回は、サブスクを手がける「Minimal – Bean to Bar Chocolate -」「STEAMCREAM」に苦労と成功のポイントを聞いていきます。

小林 義法

日本郵便が包装資材10品目を値上げへ。佐川急便、ヤマト運輸はすでに価格改定を実施

2 years 2ヶ月 ago

大手配送キャリアが包装資材の値上げに踏み切っている。理由は原材料費やエネルギーコストなどの高騰。業務効率化やコスト削減などを進めているが、企業努力で原価高騰分を吸収できない状況にあるようだ。

日本郵便は2024年2月1日、ゆうパック包装資材10品目の料金を改定する。値上げ幅は50円~250円。たとえば、スキー板用カバーは現状の250円から500円に引き上げる。

日本郵便が値上げする包装資材

佐川急便は4月1日、包装資材などマテリアル販売商品の価格を値上げした。ビジネスエクスプレスバッグ1枚あたり2円など、43品目にわたって価格を引き上げた。

ヤマト運輸が包装資材の値上げを実施したのは2022年11月1日。たとえば、クロネコ茶袋(小)は従来30円だったが、価格改定後は40円となった。

瀧川 正実

「Yahoo!ショッピング」で始まる日曜日の新たなポイント施策「LYPプレミアム会員なら日曜さらに+4%」とは(2024/1スタート)

2 years 2ヶ月 ago

LINEヤフーは2024年1月から、有料会員が「Yahoo!ショッピング」で日曜日に買い物する際の「PayPayポイント」付与を強化する。

新たに始めるのは「LYPプレミアム会員なら日曜さらに+4%」。有料会員サービス「LYPプレミアム」ユーザーであれば、5000円以上の買い物で「PayPayポイント」4%を上乗せして付与する。付与上限は5000円相当。「Yahoo! JAPAN ID」とLINEアカウントの連携が完了していない「LYPプレミアム」会員も特典の対象とする。

スタートは1月14日で、21日、28日も実施する予定。2~3月については、出店者に向けて「決まり次第お知らせする」とアナウンスしている。

「LYPプレミアム会員なら日曜さらに+4%」。有料会員サービス「LYPプレミアム」ユーザーであれば、5000円以上の買い物で「PayPayポイント」4%を上乗せして付与する

「Yahoo!ショッピング」は2022年10月まで、「ソフトバンクスマホユーザーなら毎週日曜日は+10%」を毎週日曜日に実施。他の施策も合わせると消費者は20%以上の高額ポイント還元が見込めることから、出店者は日曜日に合わせた販促を展開していた。

その後スタートしたのが、誰でも日曜日の買い物で「PayPayポイント」4%を上乗せして付与する「買う!買う!サンデー +4%」。これまで原則毎月1回以上の不定期で実施している。

LINEヤフーが「LYPプレミアム会員なら日曜さらに+4%」を出店者へアナウンスしたことについて、ある出店者は「毎週日曜日は+10%キャンペーンの時のように、毎週日曜日の売り上げが期待できるようになる。毎週日曜日はこのキャンペーンが実施されていくのではないか」と予測している。

瀧川 正実

ヤマト運輸、東京23区と千葉県の一部地域宛てで大幅な遅延が発生/年末年始、国際宅急便などの荷受けをヤマト運輸が停止【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

2 years 2ヶ月 ago
2023年12月8日~2023年12月14日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. ヤマト運輸、東京23区と千葉県の一部地域宛て宅急便などで大幅な遅延が発生。全国から目黒区・渋谷区など宛て荷物は荷受けを停止

    羽田クロノゲートの機器故障により、東京都23区の一部、千葉県へ送る荷物の配送に遅れが生じている

    2023/12/12
  2. ヤマト運輸の年末年始、国際宅急便など海外向け配送の荷受けを停止

    国際宅急便とUPSワールドワイド・エクスプレス・セイバーの荷受けを年末年始の期間、停止する。ヤマト運輸は、「荷物を送る際は、日数に余裕を持って利用するようお願いします」とアナウンスしている

    2023/12/11
  3. ヤマト運輸、東京23区と千葉県の一部地域宛て宅急便などの大幅遅延+全国からの目黒区や渋谷区など宛ての荷受け停止は13日も続く

    全国から東京都4区、千葉県の館山市や木更津市などに送る荷物の配送に大幅な遅延が発生する事象が13日も続いている。ECサイトなどで該当地域への配送についてアナウンスすることが求められそうだ

    2023/12/13
  4. 「ナイジェリアで野球を普及し雇用創出を」。兄は元プロ野球選手、“元楽”“楽天マフィア”のマージェリック嶋社長の挑戦

    多くのEC事業者を支援してきたマージェリックが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」を立ち上げた

    2023/12/13
     
  5. 大網、新拠点での物流業務を本格稼働。ロボットや自動化機械で「省力化」「効率化」を推進

    ホビーECの大網は新たな物流拠点の本格稼働をスタートした。国内需要のほか、越境ECの拡大も踏まえ、物流のさらなる効率化を図る

    2023/12/8
     
  6. アプリ制作は「売上向上」「ファン化」が目的。9割超がフルスクラッチで、課題は「人的リソース不足」が6割

    アプリ運営の課題や予算に関する実態をグライダーアソシエイツが調査。B2Cアプリの運営予算、開発体制、継続利用してもらうための施策などを聞いている

    2023/12/12
     
  7. 決済手段を増やす? レビューを増やす? CVRが上がらない時に読んでみるといい記事がありました【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2023年12月4日~12月10日のニュース

    2023/12/12
     
  8. 資生堂子会社のイプサ、メタバース空間に初店舗。化粧品やデジタルアイテムの販売、体験など提供

    メタバース空間に店舗を出店したイプサ。実店舗では接点を持てないユーザーとの接点創出につなげたい考えだ。メタバースならではの演出や商品展開にも注力する

    2023/12/13
     
  9. EC支援実績1.2万件の実績に学ぶ、「自社EC」「楽天市場」「Amazon」で勝つための戦略作り

    「Amazon」や「楽天市場」の現状は? 自社ECの事情はどうなっている? EC事業者がとるべき戦略や運営のポイントを、EC支援数12000件超のいつもが解説

    2023/12/13
     
  10. ユナイテッドアローズがミレニアル世代向けコスメを投入、非アパレル事業を拡大

    ユナイテッドアローズは中期経営計画で「業容拡大に向けた事業開発」を掲げ、若年層を視野に入れた新規ブランド開発、アパレル以外の領域の検討・実施などを進めると発表している

    2023/12/12
     

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    藤田遥

    eBayが都内に真贋保証サービス+配送の拠点を開設。高額商品を安心して購入できる環境を整備

    2 years 2ヶ月 ago

    マーケットプレイス「eBay」を通じた越境EC支援を手がけるイーベイ・ジャパンは、アジア地域で初めてとなる真贋保証・配送の拠点「eBay Authentication Japan Center/eBay真贋鑑定・配送サービス 日本センター」(真贋センター)を東京都内に開設した。

    米イーベイ本社は日本を重点な地域の1つと位置付けており、真贋センターの開設で人気が高いカテゴリーの保証を手厚くする。

    eBay イーベイ・ジャパン 真贋保証 配送 越境EC

    日本のセラーの安心感アップに貢献

    「eBay」では、ハンドバッグや時計など高額商品の鑑定プロセスを無料で提供する「真贋保証サービス(Authenticity Guarantee)」を2020年11月から提供している。この鑑定サービスと配送機能を有した拠点を日本に構える。eBayの真贋鑑定・配送サービスの拠点はグローバルで8番目。アジアでは初の拠点。

    真贋センターで取り扱う商品は、認証済みであることを示すカードを専用の箱と袋に入れて買い手に発送。カードには販売時の商品情報データを記入しており、買い手はアプリを通して内容を確認できる。安心して商品を購入できる仕組みを構築した。

    真贋を認証済みであることを示すカード
    真贋を認証済みであることを示すカード
    真贋センターで取り扱われる商品専用の箱
    真贋センターで取り扱われる商品専用の箱

    まずは、米国の購入者に向けて500ドル以上のハンドバッグを扱うセラー数社を対象に展開する。鑑定士は数名。今後、対象セラーと取り扱い商品カテゴリーを順次拡大する。

    イーベイ・ジャパンによると日本のセラーが出品する商品は品質が高く、世界中から人気が高いという。海外需要の高まりと、継続している円安の影響もあり、日本からの商品出品数は増加している。今回、鑑定と配送機能の拠点を日本に構えることで、日本のセラーによる安心安全な取引環境を消費者に提供する。

    日本の真贋センター設立を主導したeBayのTirath Kamdar氏(グローバル ラグジュアリー ジェネラル・マネージャー)は次のようにコメントしている。

    日本は高級品の取引において極めて重要な市場です。真贋鑑定・配送サービスの拠点が東京に開設することで、日本の高級品をリユース販売するセラーにとって、海外への露出機会がさらに強化できる。(eBay ティラス・カムダール氏)

    「真贋保証サービス」とは

    「eBay」で無料(一部バイヤー負担で有料)提供する、プロの鑑定士が商品を鑑定し状態をチェックするサービス。買い手となるバイヤーの安心感につながるほか、セラー側にとっても、返品が発生した際に商品が発送時の状態と一致しているかどうかの鑑定を受けられるため、問題のある商品が返品されるリスクを防ぐことができる。

    「真贋保証サービス」のサービス拠点となる真贋センターは現在、グローバルでハンドバッグ対象が5拠点、ジュエリー対象が2拠点、スニーカー対象が7拠点、時計対象が3拠点、トレーディングカード対象が3拠点で稼働している。ハンドバッグ対象の拠点としては、東京は世界で6番目。

    真贋センターの詳細

    • 対象商品:500ドル以上の女性用ハンドバッグ・財布、男性用バッグ・財布(2023年12月14日現在、2500ドル以上の対象商品は米国の真贋センターへ発送)
    • 配送オプション:Free Shippingを設定
    • 配送コスト:バイヤー負担。サイズにかかわらず、1つのトラッキングナンバーにつき一律35ドルで日本の真贋センターからバイヤーまで配送
    • 対象ブランド:「Balenciaga」「Bottega Veneta」「Burberry」「Celine」「Chanel」「Chloé」「Dior」「Fendi」「Givenchy」「Goyard」「Gucci」「Hermès」「Louis Vuitton」「Prada」「Saint Laurent」「Valentino」(順次追加予定)
    高野 真維

    「ChatGPT」デモンストレーションで学ぶ! EC事業者のAI(人工知能)活用術とは?【ネッ担秋イベントオンデマンド配信中】

    2 years 2ヶ月 ago
    11月21+22日に開催した「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」の講演(一部を除く)と、9月のネッ担セミナーの一部講演をアーカイブ配信中! 講演の注目ポイントをご紹介します

    ビームス、パル、銀座伊東屋、ヤッホーブルーイング、三越伊勢丹などが登壇した「ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋」(11月21日+22日に開催)。「仕事で会場に行けなかった」「もう一度見たい」「オンラインで見たい」といった要望を受け、一部講演を除いてのオンデマンド配信を実施しています!

    オンデマンド配信するのは、「一部講演を除いたネッ担秋イベントの講演」「ネッ担9月イベントの一部公演」。期間は2024年1月12日(金)18時まで、Vimeo(アプリなしで視聴可能)で配信しています。

    ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋 オンデマンド配信

    見どころ① 話題の「AI」でEC運営を効率化!今日から試せるChatgpt実践方法と活用事例

    ネットショップ担当者フォーラム 2023 秋 オンデマンド配信 GMOペパボ AI活用 ChatGPT
    講師:花田 靖治氏(GMOペパボ株式会社 EC事業部 カラーミーショップ プリンシパルディレクター)

    昨今注目を集めているAI(人工知能)技術の進歩は驚くべきものであり、EC業界でも大きな進展が見られます。セミナーではEC運営におけるAIのトレンドや、AIを使ったEC運営の効率化について、具体的な事例を交えて解説。

    特に焦点を当てるのは「ChatGPT」の実践的な活用方法。簡単に導入できるテクニックから、実際の活用事例や留意点まで幅広く紹介しています。

    ネッタヌネッタヌ

    EC業界におけるAI活用法や、注意すべき点なども事例を交えて具体的に解説しています。

    注目ポイントは、「ChatGPT」を用いたデモンストレーション! “アパレルECを運営する事業者”という前提で、どういった場面で使えるのか、どういうプロンプトを入力すれば良いのか、実際にどんな回答が出力されるのかを学ぶことができます。

    「AIが注目されているけれど、どういう使い方をしたら良いかわからない」「『ChatGPT』がどんなものか知りたい」という方、必見です!

    ネットショップ担当者フォーラム編集部

    ヤマト運輸、目黒区・世田谷区・渋谷区・大田区へ配送する荷物の預かりを再開。「羽田クロノゲート」の機器故障が解消

    2 years 2ヶ月 ago

    ヤマト運輸は12月14日、仕分けターミナル「羽田クロノゲート」で故障していた一部機器が復旧し、全国から東京都の目黒区・世田谷区・渋谷区・大田区へ送る荷物の預かりを再開すると発表した。

    荷受けは12月14日の12時から再開する。ヤマト運輸は「お客さまにはご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます」とプレスリリースでコメントしている。

    ヤマト運輸のお知らせ(画像はWebサイトからキャプチャ)

    なお、東京都23区と千葉県の一部地域に送る宅急便、クール宅急便、宅急便タイムサービスなど(クロネコゆうパケットを除く)は、引き続き配送の遅延が生じているという。

    対象地域は、全国から東京都の目黒区・世田谷区・渋谷区・大田区、千葉県の館山市・木更津市・鴨川市・君津市・富津市・袖ヶ浦市・南房総市・安房郡鋸南町。

    瀧川 正実

    ブラックフライデーセールで買い物したECモールは「Amazon」が43.5%、「楽天市場」が29.7%

    2 years 2ヶ月 ago

    ナイルが実施したブラックフライデーに関する調査によると、製品を購入したECモールは「Amazon」が43.5%、「楽天市場」が29.7%だった。調査は20~69歳の男女1880人を対象に、12月5~11日に実施した。

    「Amazon」で「知っていて買い物をした」が43.5%、「知っていたが買い物をしなかった」が43.4%。「楽天市場」では、「知っていて買い物をした」が29.7%、「知っていたが買い物をしなかった」が46.8%だった。

    ナイルが実施したブラックフライデーに関する調査
    ブラックフライデーの認知と購入について

    ブラックフライデー期間中に買い物をしたユーザー(「Amazon」は783人、「楽天市場」は521人)に購入した商品ジャンルを聞いたところ、「日用品」「食料品」「パソコン・周辺機器」「家電」が上位に入った。

    「Amazon」では「日用品」「パソコン・周辺機器」「家電」が、「楽天市場」よりも高い。「楽天市場」では「食料品」「衣類」「家具・インテリア」が、「Amazon」よりも売れている傾向だったという。

    ナイルが実施したブラックフライデーに関する調査
    購入した商品ジャンルについて

    購入金額では「Amazon」「楽天市場」ともに、「5000円~9999円」「1万円~1万9999円」がボリュームゾーン。3000円未満では「Amazon」が「楽天市場」を、4万円以上では「楽天市場」が「Amazon」を上回っている。

    ナイルが実施したブラックフライデーに関する調査
    購入した金額について

     

    瀧川 正実

    日本和装グループがECビジネスに本格参入、若年層の潜在顧客を開拓

    2 years 2ヶ月 ago

    和服や和装品の仲介販売を中心とした着物関連事業の日本和装ホールディングスは、新規事業としてECビジネスに本格参入する。

    100%子会社の日本和装ダイレクトが2024年1月9日、ECサイト「KAERUWA(カエルワ)」を開設。日本和装がこれまで扱ってこなかった商品カテゴリーを扱い、20~30歳代の若年層といった潜在顧客層にアプローチする。

    和服や和装品の仲介販売を中心とした着物関連事業の日本和装ホールディングスは、新規事業としてECビジネスに本格参入
    新ECサイトのロゴ

    「KAERUWA」では、着物初心者や若年層を対象にリーズナブルでボーダレスな着物、帯、和装小物を扱い、若年層の「着物デビュー」を支援。着物に興味のないユーザーもターゲット層に取り込み、未開拓だった市場でのシェア拡大をめざす。

    その後、着物愛好家向け商品を展開、将来的には生産者同士がコラボレーションしたオリジナル商品の開発などを予定している。最終的には物だけではなく、情報も集まる和の総合サイトをめざしていく。

    和服や和装品の仲介販売を中心とした着物関連事業の日本和装ホールディングスは、新規事業としてECビジネスに本格参入
    今後の計画

    日本和装のビジネスモデルは、生産者などの加盟店から仕立て・加工を請け負い、無料開催する着付け教室を通じて、受講者などに製品を納品代行するという仲介販売がメイン。加盟店からの仲介手数料が収益源となっており、この事業をメインブランドとして位置付けている。

    日本和装のビジネスモデル
    ビジネスモデルについて(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    日本和装は顧客層の拡大をめざす事業戦略としてサブブランド事業を推進。若年層をターゲットとしたオリジナル商品の開発などに取り組んできた。ECサイトの開設はサブブランド事業における新規事業。ネットを通じて若年層の着物需要を掘り起こす。

    松原 沙甫

    Amazon販売事業者が押さえておきたい「リピート率」「マーケットシェア」「業績」関連の指標まとめ | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    2 years 2ヶ月 ago
    前回・前々回に続き、Amazon販売事業者が押さえておきたい指標を米投資銀国のレポートから全3回にわたって解説。最終回の今回はリピート率、マーケットシェアなどの指標をまとめて紹介します【第3回】

    Amzonマーケットプレイスに出店している事業者が押さえておきたい評価基準を解説します。EC向け投資会社Fortunet Partnersが公表したレポートから、リピート率、マーケットシェア、季節性、コンバージョン率などの指標について掘り下げていきます。

    「マーケットシェア」「業績」におけるAmazon販売事業者の指標

    Amazonの販売事業者は、広告費などの指標について、どのような評価基準を持てば良いのでしょうか。これについて、Fortunet Partnersが主要な18指標を詳しく調べたレポートを発表。今回はAmazonにおけるマーケットシェアと業績の指標に焦点を当てて解説していきます。

    広告運用に関する指標まとめはこちら

    海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    Amazon販売事業者は知っておきたい「広告費」「クリック率」「クリック単価」など広告関連の指標まとめ

    前回に続き、Amazon販売事業者が意識するべき指標を米投資銀国のレポートから全3回にわたって解説。今回は広告関連の指標をまとめて紹介します【第2回】
    Digital Commerce 360[転載元]12/7 8:00130

    売り上げと財務指標、市場と業績に関する指標のまとめはこちら

    海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    Amazon販売事業者が押さえておきたい「原価率」「返金率」「CVR」「フルフィルメント手数料」「利益の伸長率」など指標まとめ

    Amazon販売事業者が意識するべき指標を米投資銀国のレポートから全3回にわたって解説します【第1回】
    Digital Commerce 360[転載元]11/30 8:00310

    リピート率

    利用顧客に占めるリピーターの割合。通常は12か月間で測定されますが、商品によって測定期間は異なります。リピート率が高いほど、その企業が堅実な顧客基盤を構築していることを意味し、安定的かつ継続的な収益を得られる可能性が高いことを示唆します。

    リピート率の指標(12か月間の非消耗商品の場合):15%よりも大きければ「高い」、5~10%なら「適正」、2%よりも小さければ「低い」
    指標改善に向けたアドバイス:商品の高い品質と顧客に対するアフターサービスを重視しましょう。定期的な需要がある商品は、Amazonの定期購入プログラム「Subscribe and Save」の利用による定期購入促進を検討してみましょう。

    商品の星評価

    星の数で示される平均評価は、商品の品質と顧客満足度の総合的な指標となります。

    星の数が多いと平均評価が高いことを示す
    星の数が多いと平均評価が高いことを示す
    星評価の指標:4.6よりも大きければ「高い」、4.1~4.3なら「適正」、3.8よりも小さければ「低い」
    指標改善に向けたアドバイス顧客からのフィードバックを継続的にチェックし、顧客からの不満に対応しましょう。商品説明は正確かつわかりやすい表記を。Amazonの利用規約を守りながら、商品への満足度が高かった購入者からレビューを募りましょう。

    マーケットシェア

    ある市場において、類似商品の売り上げに占める自社商品の売り上げの割合。マーケットシェアが高いことは、ブランド力の強さ、顧客ロイヤルティー、競争優位性を示唆します。

    マーケットシェアの指標:15%よりも大きければ「高い」、4~8%なら「適正」、2%よりも小さければ「低い」
    指標改善に向けたアドバイス:商品を差別化するために自社商品独自の価値を押し出しましょう。さらに、継続的に新商品を投入し、市場での存在感を高めましょう

    季節性

    季節や、特定の期間における販売パターンや変動。季節性の高いビジネスは一般的にリスクが高いと見なされ、より多くの運用資金が必要になる可能性があります。投資家は、年間を通じて安定した収益を確保できており、祝日などの特定の時期には売り上げがさらに増加するビジネスを好む傾向があります。

    季節性の指標(1か月の売上比率):45%よりも大きければ「高い」、20~33%なら「適正」、15%よりも小さければ「低い」
    指標改善に向けたアドバイス:季節性を減らすため、商品の多様化を進めましょう。収益性を最大化するために、ピークシーズン中の価格設定とプロモーションを調整しましょう。

    コンバージョン率

    セッション数に占める注文数の割合。投資家は一般的に、高いコンバージョン率を「重要な利点」と見なし、訪問者一人当たりから得られる収益の高さを想像します。しかし、投資家のなかには、コンバージョン率の低い販売事業者を、成長の伸びしろがあると考える人もいます

    コンバージョン率の指標:25%よりも大きければ「高い」、10~15%なら「適正」、5%よりも小さければ「低い」
    指標改善に向けたアドバイス:自社商品独自のセールスポイントを強調しましょう。通常よりもより魅力的な商品ページを作成できるAmazonの商品紹介コンテンツ「プレミアムA+」の導入も検討を。消費者のペインポイント(お金を払ってでも解決したい悩みや課題)に焦点を当てていきましょう。

    また、リスティングで表示される上位のレビューを監視し、ネガティブなレビューが上位3位に表示された場合は、よりポジティブなレビューが表示されるように努めましょう

    ポジティブフィードバック

    顧客からの全フィードバックに占めるポジティブなフィードバックの割合。このパーセンテージが高い場合は、商品の品質の高さとカスタマーサービスの良さを示唆します。

    ポジティブフィードバックの指標:98%よりも大きければ「高い」、91~95%なら「適正」、85%よりも小さければ「低い」
    指標改善に向けたアドバイス:優れたカスタマーサービスをめざし、顧客からの問い合わせには迅速に対応しましょう。注文の確認や出荷の最新情報の配信など、顧客とのコミュニケーションを積極的に行いましょう。

    在庫パフォーマンス指数(IPI)

    これは、Amazonが1:1000の尺度で算出したもので、4つの要素(販売率、在庫率、過剰在庫、滞留在庫)に基づいています。IPIが高いほど在庫管理が効率的であることを示し、在庫切れや過剰在庫に伴い発生するコストが少なく、魅力的なビジネスであることを示します。

    在庫パフォーマンス指数の指標:750よりも大きければ「高い」、500~600なら「適正」、400よりも小さければ「低い」
    指標を改善に向けたアドバイス:過去の販売データを分析して需要パターンを特定し、予測を立て、それに応じて在庫を調整しましょう。過剰在庫費用を最小限に抑えつつ、十分な在庫量を維持するために補充計画を最適化してください。在庫を正しく管理し、商品の受注量を確認することで、滞留在庫を最小限に抑えましょう。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360

    【民放キー局の2023年度上期のTV通販まとめ】日本テレビ、ロッピングライフ、TBS、テレビ東京、ディノスの最新動向+業績 | 通販新聞ダイジェスト

    2 years 2ヶ月 ago
    在京テレビキー局のTV通販は、おおむね好調に推移している。各社の取り組みと上期の実績を解説する業績が出そろった。

    在京テレビキー局5社が手がけるテレビ通販事業の今年度上期(2023年4~9月)の業績が出そろった。前年上期はコロナ禍に伴う巣ごもり消費増の反動減などで各社とも前年実績を下回るなど苦戦を強いられたが、今上期はコロナ特需の呪縛から脱してリッピングライフやTBSグロウディアは増収を果たした。また、売れ行き自体は順調ながら一時的な要因で減収となったところもあり、一部を除き、今上期はおおむね堅調な推移をみせた。

    在京キー局5社の2023年上期テレビ通販売上高
    在京キー局5社の2023年上期テレビ通販売上高

    ロッピングライフ:運動補助ボールなど売れ筋がけん引 

    ロッピングライフの上期の総売上高は前年同期比6.8%増の82億7500万円。このうち、番組グッズなどのネット販売を含めた通販売上高は同5.5%増の80億6500万円だった。

    「新型コロナウィルス感染症の5類移行による行動制限の緩和等で経済活動の正常化が進み、消費者の購買意欲が戻りつつある」(同社)とし、上期累計で2億9000万円を売り上げた運動補助ボール「東急スポーツオアシス フィットネスクラブがつくった スタイリーボール」や安眠枕「西川 睡眠Labo ピローマット」(上期累計売上高2億3000万円)、口腔洗浄器「トゥースジェット」(同2億2000万円)、紫外線などから目を守る眼鏡「アイブレラ」(同2億円)、「マイヤーサーキュロンフライパンSP3点セット」(同1億8000万円)といった商品を中心に売れ行きを伸ばしたことに加え、通販カタログなど売り上げも伸び、前年上期の減収から一転、増収を果した。

    「西川 睡眠Labo ピローマット」などの売れ筋商品がけん引した(画像はECサイト「ロッピングライフ」から編集部がキャプチャ)
    「西川 睡眠Labo ピローマット」などの売れ筋商品がけん引した(画像はECサイト「ロッピングライフ」から編集部がキャプチャ)

    通販枠別売上高は主力の午前枠が前年同期比0.9%増の40億3000万円、深夜枠は同54.7%増の3億2300万円、BS枠が同3.5%減の5200万円、特番枠が同6.2%減の18億5200万円だった。

    テレビ通販以外のチャネルの売上高はカタログ通販が同9.7%増の6億1300万円ネット販売は前年上期に売れ行きを伸ばした番組関連グッズの反動減で同42.7%減の1億3600万円、東京駅など都内で展開する実店舗はコロナ禍収束で客足が戻ったことで同116・2%増の1億9700万円と伸びた。

    テレビ朝日のテレビ朝日系列局の通販事業のフルフィルメント業務を請け負う、系列局向け通販支援事業は同5.2%減の4300万円だった。

    上期の営業利益は原価率や販管費の増加が響き、同25.3%減の3億6000万円だった。

    なお、下期の出足は「前年並み」(同社)としており、通期の業績見通しについては「コロナ禍収束の兆しもあるが、戦争の長期化や物価高騰が家計に影響をおよぼし依然先行き不透明な状況が続くと思われる」(同)として前年並み程度を予想している。

    ディノス:2桁減収、美容健康商材不振

    DINOSCORPORATION(ディノス)の上期の総売上高は前年同期比14.6%減の249億900万円。このうち、通販売上高は同15.1%減の230億1600万円でうち、テレビ通販売上高は同14.7%減の78億2300万円だった。

    テレビ通販の2桁減収の要因については「外出機会増加による消費需要の分散の影響」(同社)としており、これまで売り上げをけん引してきた美容健康カテゴリーの商品の売れ行きが伸び悩んだようだ。

    上期の売れ筋は調理用品「レンジメートPROグランデ」や収納圧縮袋「スピードキューブDX」、シャワーヘッド「リファ ファインバブルピュア」などだった。

    下期の出足については「足もとの状況は非回答」(同社)としている。親会社のフジ・メディア・ホールディングスによればテレビ通販では下期に向けて番組別に組織を再編し、内容を強化していくほか、早朝深夜帯に放送する通販番組「ディノスTHEストア」の展開強化を図っていくとしている。

    TBSグロウディア:平日午前3分枠が好調

    TBSグロウディアの上期の総売上高は前年同期比20.7%増の150億3200万円で、通販関連事業を展開するショッピング事業本部の売上高は同18.3%増の78億9000万円

    このうち、テレビ通販売上高(地上波とBS・CS局でのテレビ通販および系列局とのテレビ・ラジオの共同通販事業、番組およびアニメ関連のグッズのネット販売、卸事業などを含めた合計売上高)は同18.5%増の76億2300万円だった。

    4月から放送を開始した月~金放送の情報番組「ひるおび」内の3分の通販枠「ひるおびキニナルチョイス」が好調な売れ行きとなったほか、他のレギュラー枠も復調したという。

    また、親会社のTBSホールディングスによると「DVD収入の増加に加えて、展覧会事業とTVショッピングなどの一部がTBSテレビから移管された」という要因もあったようで、前年上期の2桁減収から今上期は増収に転じた。

    上期の売れ筋は目元専用美容器具など。また、上期中にTBS系で放送したドラマ「VIVANT」の関連商品の「VIVANT饅頭」がヒットしたとしている。

    上期は人気ドラマの関連商品もヒットした(画像はTBSグロウディアの公式オンラインショップ「TBSショッピング」から編集部がキャプチャ)
    上期は人気ドラマの関連商品もヒットした(画像はTBSグロウディアの公式オンラインショップ「TBSショッピング」から編集部がキャプチャ)

    上期の営業利益は5億5000万円(前年同期は2億6500万円の損失)だった。

    今期の業績予想については明らかにしていないが「若干の苦戦が予想されている」(同社)としている。

    テレビ東京:TV通販好調も頒布会は不振

    テレビ東京ダイレクトの今上期の総売上高は前年同期比1.1%減の55億7900万円

    このうち、通販枠の販売や管理などを行う通販提携事業売上高(同5.3%減の1億7900万円)を除く主力の生活雑貨通販事業のカタログ通販を含むテレビ通販(同3.3%増の28億6300万円)とネット販売(同1.3%増の9億8400万円)の合計売上高(同2.8%増の38億4700万円)と食品通販事業(同3.0%減の10億4800万円)、宿泊予約事業(同15.5%減の1億9800万円)、テレビ東京の番組関連グッズのネット販売および店舗販売事業(同7.0%増の2億9100万円)、その他売上高(1億1200万円)などをあわせた通販関連売上高は同0.1%減の54億円だった。

    第1四半期は伸び悩んだものの夏場から雑貨や寝具、運動用品など定番の売れ筋を軸に売れ行きを堅調に伸ばし、主力の生活雑貨の通販事業は前年実績を上回って推移したものの、コロナ禍での売れ行き増の反動減や期初の番組改編でBSテレ東で週2回放送していた30分枠のゴルフ用品の通販番組「ゴルフ天下!たい平」が週1回となってしまったことなどの影響で近年、売れ行きをけん引してきたゴルフ関連用品が伸び悩んだこと。

    また、食品通販「虎ノ門市場」で一定の売上シェアを占める頒布会で顧客の利便性向上のために一昨年からキャンセルをしやすくした施策の展開によって期間途中でのキャンセルが増えたことに加えて展開商品のマンネリ化によって売り上げが落ち込んだことが影響した。

    頒布会では期間中のキャンセルが増えてしまった(画像は「虎ノ門市場」から編集部がキャプチャ)
    頒布会では期間中のキャンセルが増えてしまった(画像は「虎ノ門市場」から編集部がキャプチャ)

    上期の売れ行き上位商品は窓に張り付け日差しを防ぐ「遮熱クールアップ」(上期累計売上高3億円)、「軽量コードレス洗浄機」(前期累計売上高2億5000万円)、除湿剤「調湿木炭出雲屋炭八」(同1億9300円)、マットレス「エアウィーヴ」(同1億7800万円)、運動補助ボール「東急スポーツオアシス スタイリーボール」(同1億6600万円)、「ファイテン 磁気治療足裏サポーター」(同1億5700万円)などだった。

    このほか、9月に発売した首掛け式のワイヤレススピーカー「快テレ君」などの新商品の売れ行きも伸びた

    なお、上期の営業利益は原材料高騰や食品通販におけるネット販売への先行投資などによって同32.8%減の2億7000万円となった。

    下期の出足となる10月度の売上高は雑貨、食品とも計画値は未達だったものの前年実績を上回ったという。10月から新たにテレビ東京で毎週金曜日の午前10時台に生活雑貨を販売する枠、BSテレ東で毎週土曜日の午前7時半からゴルフ用品を販売する番組「ゴルフ天下!たい平」をそれぞれ増やしたほか、すでに上期から展開しているテレビ東京と連携した情報番組型の通販番組や通販特番を下期も放送していくことなどで売れ行きを伸ばし、通期業績は売上高、営業利益とも前年実績を上回りたい考えだ。

    日本テレビ:仮想モールの出店休止が影響、減収に

    日本テレビ放送網の上期の通販売上高は前年同期比9.0%減の36億5000万円だった。4月から主力枠が紐づく情報番組が刷新した影響などで出足は苦戦したものの夏以降は持ち直して上期の同枠の売り上げは前年実績を上回ったが、基幹システムの入れ替えの影響で仮想モールの出店を5月上旬まで一時休止したことなどが影響し、上期トータルの売上高は前年同期を下回って推移した。

    期初の番組改編で月~木午前帯の主力の通販枠が紐づく午前帯の情報番組がリニューアルしたことで通販枠が情報番組内のコーナーとしての展開ではなく、当該番組後の10分尺の独立番組「日テレポシュレ 三ツ星モール」となったことで出足は視聴習慣などの影響から売り上げは伸び悩んだものの、前番組の視聴者をつかむために番組冒頭に出演者同士の掛け合いで紹介商品の訴求力を高めるなどの演出面の工夫が奏功

    また、調理器具「レンジメートプロ」や掃除用具「ecomo回転モップクリーナーDUO」、脱毛器「シャインエステボーテ3」、補正下着「骨盤ショーツ」といった売れ筋商品や寝具などが軸となって売り上げをけん引したほか、6月から日テレグループの限定品としてグループの日テレ7やBS日テレ、また、系列局の読売テレビの通販子会社のセンテンスとともに発売したコードレス掃除機「ダイソン マイクロ モーターバー」がヒットしたことなどによって、主力午前枠の上期の売上高は前年同期の実績を上回って推移した。

    ヒット商品の一つとなったコードレス掃除機(画像は日本テレビの通販ショッピングサイト「日テレポシュレ」から編集部がキャプチャ)
    ヒット商品の一つとなったコードレス掃除機(画像は日本テレビの通販ショッピングサイト「日テレポシュレ」から編集部がキャプチャ)

    一方、日本テレビで9月にスポーツの国際大会を放送したことで同月の通販枠分数が前年同月比3割減となった影響などで早朝・深夜枠の売上高は前年同期比では下回った。7月に放送した通販特番も振るわず売上高は同4割減と苦戦。BS日テレで放送するインフォマーシャルも計画的に放送枠を減らしているため売上高は前年実績を下回った。

    また、ネット販売売上高は日本テレビの通販サイト「日テレ屋web」は人気番組のイベントと連動した関連グッズなどの売れ行きが好調で売上高は前年比で3割増となったものの、「楽天市場」や「ヤフーショッピング」など各仮想モール経由の売上高は前期末に実施した基幹システムの入れ替えのために3月から5月上旬にかけて各出店店舗を休止、同期間中の売り上げがなくなったことで仮想モール経由の上期売上高は前年同期比で3割強の減収となったことなどで、主力通販枠は堅調だったもののトータルでは減収となった。

    利益を表す「収支」は基幹システムの入れ替えや4月から受注業務の委託先変更などで一定の期間、重複業務が発生したことによるコスト増や同じく4月から配送委託先を変更して配送委託費が増えた影響で同33.6%減の1億5200万円となった。

    なお、下期の出足は順調で10月度の主力の午前枠の売上高は前年同月比を上回って推移。仮想モール経由のネット販売売上高も堅調という。

    引き続き、売れ筋商品を軸に売り上げを伸ばしていくほか、深夜帯で今夏から開始した動画配信やSNSと連動した新コンセプトの通販番組でネット販売売上高の拡大などを推進したり、日テレ7やBS日テレなどグループ会社の通販部門と連携した商品開発や通販番組の展開、札幌テレビ放送の通販子会社であるエス・テー・ビー開発センターやセンテンスなどの系列局との通販事業での連携の強化・推進も図っていく考えで売上高は85億円程度、収支は5億円台をめざす

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    通販新聞

    ヤマト運輸、東京23区と千葉県の一部地域宛て宅急便などの大幅遅延+全国からの目黒区や渋谷区などで宛ての荷受け停止は13日も続く

    2 years 2ヶ月 ago

    ヤマト運輸の仕分けターミナル「羽田クロノゲート」で機器の一部故障が発生し、東京都23区の一部などへの配送に遅延が生じている事象が、12月13日12時現在になっても解消していない。

    ヤマト運輸は12月12日午前11時30分、「羽田クロノゲート」において機器の一部故障が発生したと発表。全国から東京都の目黒区・世田谷区・渋谷区・大田区、千葉県の館山市・木更津市・鴨川市・君津市・富津市・袖ヶ浦市・南房総市・安房郡鋸南町に送る荷物の配送に大幅な遅延が起きている。

    また、全国から東京都の目黒区・世田谷区・渋谷区・大田区へ配送する荷物については、荷受け自体を停止している。

    対象の荷物は宅急便、クール宅急便、宅急便タイムサービスなどの全商品。

    ヤマト運輸の仕分けターミナル「羽田クロノゲート」で機器の一部故障が発生し、東京都23区の一部などへの配送に遅延が生じている事象が、12月13日12時現在になっても解消していない
    ヤマト運輸のお知らせ(画像はWebサイトからキャプチャ)

    「羽田クロノゲート」は、陸・海・空のスピード輸送ネットワークと付加価値を提供する機能を一体化した東京都大田区に拠点を置く物流ターミナル。主要都市間の当日配送を実現する「多頻度幹線輸送」、「24時間365日稼働の付加価値機能」を一本化している。

    瀧川 正実

    「ナイジェリアで野球を普及し雇用創出を」。兄は元プロ野球選手、“元楽”“楽天マフィア”のマージェリック嶋社長の挑戦 | 忙しすぎて疲れているあなた。ちょっとしたECの小ネタでブレイクタイム

    2 years 2ヶ月 ago
    多くのEC事業者を支援してきたマージェリックが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」を立ち上げた

    楽天グループの成長を支えた楽天OBの通称“元楽”。なかでも、有名企業の出身者が新たなフィールドで活躍する「○○マフィア」にちなんで、「楽天マフィア」とも呼ばれる経営者も少なくない。

    多くのEC事業者のビジネスを支援してきたマージェリックの嶋泰宣社長は、ファーストリテイリング、青山商事、楽天グループのECCなどを経てマージェリックを起業した“元楽”“楽天マフィア”の1人。大手ECサイトなど数多くのEC事業者をサポートしていることで知られる。

    その嶋社長がマージェリックの事業として新たに立ち上げたのが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」だ。

    マージェリックの事業として新たに立ち上げたのが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」
    「MERGERICK NIGERIA」のコンセプト

    初期費用は1300万円、クラファンでの賛同者募集もスタート

    現在、「Japanese quality」「Made in Nigeria」というコンセプトのグローブブランドを立ち上げるため、グローブの生産準備を進めているマージェリック。初期費用は1300万円を超える見通しで、投資金額は合計で2600万円を計画。自己資金、借入金で賄うと同時に、このプロジェクトの認知拡大、賛同者を募るためのクラウドファンディングもスタートしている。

    グローブ技術習得のためのスタッフ採用や研修、プロジェクトを推進するための現地駐在員の採用、製品製造のための機器および原材料調達など、すでに「人」「物」「時間」へ大きな資金を投じている。

    ナイジェリアの人口は約2億1800万人。メジャースポーツはサッカー、バスケットボールで、野球をする人は数百人程度。祖業であるECビジネスとは大きく異なるビジネスで、かつ野球に親しむ人も少ないという下地が“ゼロ”といった状況下でプロジェクトを進める原動力は何なのか――。

    マージェリックの事業として新たに立ち上げたのが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」
    クラウドファンディング「READYFOR」を活用し賛同者を募っている(画像をクリックすると「 READYFOR」のサイトにジャンプします)

    「この子供たちをどうにか救いたい」がプロジェクト推進の原動力

    嶋社長の兄は広島カープで活躍した嶋重宣・元西武ライオンズ一軍打撃コーチ。自身の長男は甲子園常連校で野球部に所属、次男も2024年に名門校へ進学する予定など、野球とは切っては切れない生活を送る。

    嶋社長は、幼少期から野球と触れ合う生活を送る一方、商売の表と裏を見聞きしてその楽しさを体験。「商売を通じ世の中に新たな提供価値を生み出したい」と中学時代に起業を決意している。大学卒業後、ファーストリテイリング、青山商事、楽天グループ、フィールドマネージメントを経て、2013年9月にマージェリックを立ち上げた。

    ナイジェリアでの野球を通じた「産業創出」「雇用創出」を考えるきっかけになったのは、支援団体の活動の一環として、アフリカ野球振興プロジェクトに参加したこと。その時に、野球をする数少ないナイジェリア人の子どもに、「なぜ野球を選んだのか」を聞いてみたという。

    返ってきた言葉は「野球は、打席が平等にまわってくる、チャンスが平等だから好き!」だった。

    マージェリックの事業として新たに立ち上げたのが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」
    ナイジェリアの子どもたちと触れ合う嶋社長(左上から2人目)

    世界でも有数の石油産出量と天然ガスの埋蔵量を誇り、近年著しい経済成長を遂げているナイジェリア。一方で、抱えている課題も多い。公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンによると、所得格差が大きく、社会基盤の整備が不十分、多くの人々が厳しい貧困のなかで生活、2014年にはイスラム過激派組織ボコ・ハラムによる女子生徒拉致事件が発生するなど治安の問題もある。

    そんな環境下で育つナイジェリア人の子どもたちと触れ合いを重ねた。そして、こんな疑問が沸いてきた。「無邪気で楽しそうに、目を輝かせて、野球をする子供たちが確かにいる。どうして、この環境でこんなにも無邪気に笑っていられるんだろう」(嶋社長)

    子どもたちに疑問を投げかけてみた。返ってきた言葉に衝撃を受けたという。

    目の前の現実を見ると、死にたくなる……。だから、楽しいことを見つけて、笑ってないと、現実に打ちのめされてしまう。だから、ずっと、楽しいこと、笑顔でいられることを探してるんだ!

    絶句し、涙が出たという。「この子供たちをどうにか救いたい」「この地に、新規産業・雇用創出、野球で生活ができる環境を作り上げたい」。ECビジネス支援事業が軌道に乗るなかで足を運んだナイジェリアの地で、嶋社長はこう決意した。

    マージェリックの事業として新たに立ち上げたのが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」
    ナイジェリア視察で嶋社長が撮影した子どもたちの様子

    グローブで雇用を創出しようとした背景+増えるプロジェクト賛同者 

    経済的理由で野球を断念する子供たちがいる。ナイジェリアに新規産業と雇用創出を……。どうにか、この2つの課題を織り交ぜて、解決出来ないか?

    こう考えた嶋社長は、アフリカのブルキナファソで野球振興を手がける人物と出会う。幼少期からブルキナファソで野球に打ち込んだことがあるその人物との会話のなかで、ナイジェリアでグローブを製造するというアイデアが浮かんだ。

    「ナイジェリアでの新規産業、雇用の創出にもつながる案。日本にはグローブ製造技術がある」。早速、嶋社長はグローブ製造技術を教えてくれる職人探しを始めた。

    断られたのは数十社。理由は「弟子はもうとらない、私の代で廃業」「アフリカ!? ナイジェリア!? なんかよくわかんないし、外国に技術は……」。さまざまだった。このような状況のなか、弟子の受け入れを快諾した職人がイクノ工房の生野秀次氏だった。

    イクノ工房は江夏豊氏などプロ野球選手にグローブを提供すること50年以上。イクノ工房が手がけるグローブは「誠グローブ」というブランドで知られる。

    日本でグローブ製造技術を習得するために日本人2人とブルキナ・ファソ人1人がイクノ工房で修行。技術を習得したその3人はナイジェリアへ向かい、現地のナイジェリア人にその技術を伝える。

    グローブの原材料である牛革は、兵庫県で原皮加工を手がける平野工業から仕入れることが決定、原価抑制の見通しが立った。平野工業は国内で流通しにくくなった規格外の牛革を活用したグローブ提供を行っており、上田秀明社長がマージェリックのプロジェクトに快く賛同。「ぜひ規格外の牛革を提供したい」と快諾したという。

    ナイジェリアでのグローブ製造の土台は整った。2023年12月、日本人を含む3人の有志がナイジェリアに駐在、現地でのスタッフ雇用、グローブの製造や販売などをスタートする。

    マージェリックの事業として新たに立ち上げたのが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」
    グローブ製造の修行を経てナイジェリアに駐在する3人

    「ナイジェリアで野球を普及し雇用を創出する」「ナイジェリアの子どもたちにチャレンジできる環境を提供する」。こんな壮大なビジョンを描く嶋社長の新たなチャレンジが始まった。

    ◇◇◇

    「MERGERICK NIGERIA」のプロジェクトではまず、約2600万円の投資を予定。初期費用として、工業製品(約400万円)、製品原材料(約260万円)、輸送費(約670万円)、登記・外注・人件費など含めて約1321万円を投じる。

    マージェリックでは、このプロジェクトの費用を補填、そしてプロジェクト賛同者を募るクラウドファンディングを実施している。なお、設定したゴールの金額に達しない場合も、自己資金、金融機関の借り入れでプロジェクトを継続していくという。

    マージェリックの事業として新たに立ち上げたのが、ナイジェリアの「野球普及」、それを通じた「産業創出」「雇用創出」をめざすプロジェクト「MERGERICK NIGERIA」
    日本とナイジェリアのコラボで製造するグローブ。その費用の一部をクラウドファンディングで募っている(画像をクリックすると「READYFOR」のサイトにジャンプします)
    瀧川 正実

    ECでの商品購入時に「口コミの確認する」は9割超え。商品を買う際の判断材料でInstagramを利用するユーザーは約23%

    2 years 2ヶ月 ago

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」によると、商品購入時に口コミを参考にする割合は「たまに確認する」が51.9%、「かならず確認する」が40.5%、「確認しない」は7.6%だった。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    商品購入のきっかけについて聞いたところ、「ネットでの検索」が42.6%で最多。「SNSやプラットフォームでの検索」が18.8%、「SNSやプラットフォームでたまたま見つける」が15.4%、「SNSやプラットフォームの広告で見つける」が10.0%で続いた。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    商品の検討材料として最も利用するSNSやプラットフォームで一番多かったのは「商品の公式ホームページ」で26.3%。「Instagram」で22.9%、「商品の口コミサイト」が18.1%だった。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    決済方法について聞いた質問では、「クレジットカード」が最も多く45.6%。2位は「コンビニ決済」で12.8%、3位は「後払い決済」で9.9%。希望する決済方法がない場合、購入を諦めたユーザーの割合は61.9%に達した。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」
    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    ECを利用する頻度で最も多かったのは「1か月に1回程度」が25.8%。「2週間に1回程度」が21.8%、さらに「1週間に1回程度」が15.3%で続いた。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    購入する商品カテゴリーの1位は「衣料品」で22.0%。「生活用品・消耗品」が16.1%、「その他」が14.0%、「美容・化粧品」が12.3%、「食料品」が10.6%となった。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    ECで購入する理由を聞いたところ「好きな時間に買い物ができるから」が21.6%で最も多かった。「実店舗に行かなくても購入できるから」は16.6%、「検索などでほしい商品が見つけやすいから」が15.7%で続いた。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    実店舗で購入する商品カテゴリーは、「食料品」が最も多く21.0%。「衣料品」で14.7%、「生活用品・消耗品」が13.6%、「飲料・酒類」が12.8%。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    実店舗で購入する理由は、「実物を確認しながら購入したいから」が41.3%で最多。「すぐに購入したいから」が24.0%、「目的の商品以外も見たいから」が14.9%、「買い物に行くのが好きだから」が9.5%で続いた。

    BASEがショッピングサービス「Pay ID」ユーザーを対象に実施した「ネットショッピングにおける消費者動向調査」

    調査概要

    • 調査内容:ネットショッピングにおける消費者動向について
    • 調査方法:インターネット調査
    • 調査期間:2023年10月27日〜11月5日
    • 調査対象:「Pay ID」アプリのユーザー
    • 有効回答数:4673件
    松原 沙甫

    EC支援実績1.2万件の実績に学ぶ、「自社EC」「楽天市場」「Amazon」で勝つための戦略作り

    2 years 2ヶ月 ago
    「Amazon」や「楽天市場」の現状は? 自社ECの事情はどうなっている? EC事業者がとるべき戦略や運営のポイントを、EC支援数12000件超のいつもが解説
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    大手ECモールが台頭するなか、自社ECはどう戦うべきか――。支援案件12000件以上、数多くのEC企業を支援してきた、いつもの望月智之氏(取締役副社長)は「品ぞろえと商品レビューが大事」と言う。その理由やレビューを増やすのに効果的な施策を、最新の国内EC事情、「楽天市場」「Amazon」の動向などを交えて解説する。

    成長を続けるECモール、自社ECは?

    2022年における物販系ECの市場規模は14兆円。コンビニ市場(約12兆円)を超え、スーパー市場(約15兆円)と同じレベルにまで迫っている。カテゴリー別には食品、化粧品、家電、アパレルが順調に伸びている。

    2022年 物販系EC市場規模予測
    2022年 物販系EC市場規模予測(経済産業省の調査をもとに、いつもが作成)

    下図はネット通販売上高ランキングの上位500社が、どのECモールに出店しているかをまとめたものだ。約5割以上が「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazon」に出店している

    ECモールへの出店・出品状況
    ECモールへの出店・出品状況(日本ネット経済新聞の調査から、いつもが作成)

    いつもの調査によると、物販系EC市場規模のおよそ7割にあたる10.5兆円が「Amazon」「楽天市場」といったECモールの流通額で占められているという。

    2022年 ECモールと自社ECの市場規模
    2022年 ECモールと自社ECの市場規模

    同じくいつもの調査によると、自社ECの市場規模は約3.5兆円だが、毎年この数字は成長が鈍化してきている。一方、ECモールの市場規模は毎年5%〜10%で成長。自社ECサイトの数は増え続けているため、1サイトあたりの売り上げが下がっている、もしくは勝ち負けがはっきりしてきているということが言えるという。

    「楽天市場」の最新動向

    「楽天市場」には毎年4000〜5000の新規出店があるが、2020年〜2021年はコロナ禍で出店数が特に伸び、通常の1.5倍から1.7倍程の出店があった

    「楽天市場」では現在、「SKUプロジェクト」が動いている。服などの色違いやサイズ違いで別の商品ページを作っていたものを、1つのページにSKUを統合し、ページを訪れた消費者がサイズや色を選びやすくするためのプロジェクト。また、商品ページをまとめることで、商品レビューが分散しないというメリットもある。

    「楽天市場」の「SKUプロジェクト」
    「楽天市場」の「SKUプロジェクト」

    これができていないと、「楽天市場」のランキングに影響があると言われているので、各企業は急いで対応する必要がある。(望月氏)

    いつも取締役副社長 望月智之氏
    いつも取締役副社長 望月智之氏

    もう1つ、EC事業者にとって重要なのが「配送品質向上制度」だ。早期の発送や土日も出荷できるなどの条件を備えている店舗にはラベルが表示され、検索結果も上位表示されると考えられている。

    配送品質向上制度の概要
    配送品質向上制度の概要

    Amazonの最新動向

    いつもの調査によると、「Amazon」はすべてのカテゴリーにおいて伸長しており、なかでも低価格商品が特に強いという。いつもが支援する企業において平均注文単価は、「Amazon」では3000円以下で、「楽天市場」は5000円〜6000円。およそ倍の開きがある。

    「Amazon」には各企業が直接出品する「セラー出品」と、「Amazon」に卸す「ベンダー出品」がある。下図は「Amazon」の世界的な流通額におけるセラーとベンダーの動向を調べたもので、セラーの流通額が伸びているのに対し、ベンダーの流通額はそれほど伸びていないという傾向がわかる。

    「Amazon」における世界のセラーとベンダーの動向
    「Amazon」における世界のセラーとベンダーの動向(Statistaの調査をもとに、いつもが作成)

    これは日本だけでなく世界的な動きとして、中国で製造されたものが安く流通するケースが増え、中国セラーが流通額の大部分を占めていると言われている。「Amazon」では、日本の他プレイヤーよりも中国のセラーやメーカーと戦わなければならないという状況が増えているのである。

    ECで戦うために必要なのは「戦術」ではなく「戦略」

    競争が激しいEC市場で生き残るためには、いろいろな規模、資本力の会社と戦わなければならない。また、国内に約20万社近くあると言われるEC企業において、店長や事業責任者といった人材が非常に少ないことも1つの課題である。EC事業をただ運用するだけでなく、戦略的に売り上げを作ることができる人材がマーケットに少ないのだ。

    それでも事業を運営し続けなければならない。望月氏は「ECサイトができていて、メルマガや広告も打っているのに売れないという状況は、そこに戦略が不足しているから」と言う。

    戦略と戦術の違い
    戦略と戦術の違い

    戦略とは、マーケティング戦略やSEO戦略、広告戦略のようによく使われる言葉だが、望月氏は、戦略と戦術は明確に違うという。

    ページをどう直すのか、SEOをどう設計するのかはあくまでも戦術的な話。つまり、戦える状態にすることを「戦術」と呼び、「いつ、誰と、どう戦うのか」「予算をどこにどう投下するのか」「どれくらい売り上げを伸ばせる可能性があるのか」という、事業計画を含めたものが「戦略」だ。(望月氏)

    たとえば「数年以内に10億円の売り上げをあげたい」という相談があっても、10億円のシェアはどこから取るのか、どう取るのかといったことまでは検討されていないことが多いという。

    商品だけでなく品ぞろえで勝負する

    たとえば扇風機を売る場合、ECモールで「扇風機」と検索すると、値段が安いものから高いもの、大手から中小メーカーまで膨大な量がヒットする。こうなると競合と戦うことを避けることはできない。

    競合に勝つための施策として検索上位に表示されるには、広告を増やしたり、ページを改善したりする必要があるものの、当然予算も人材も必要になる。資本力がある企業なら一時的に赤字になってでも広告費をかけたり、粗利を削ったりという戦い方ができるが、資金力が限られている場合などはさらに複雑な戦略が求められる。

    たとえば消費者がワンピースを買いにサイトに来た場合、1種類ではなく色や形の異なるいろいろな種類のワンピースを見たいはずだ。そのため、ECサイト内を回遊し、品ぞろえの豊富さや価格帯で購入するショップを選ぶだろう。だからこそ、商品単品だけの勝負ではなく、品ぞろえが重要なのだ。

    下画像の赤で示した「自店舗」はECモールに出店している、いつものクライアント企業。横軸A〜Eはそれぞれ別の会社で、これらの会社の商品をすべて抜き出し、商品の価格をまとめたのが上段。下段は人気アイテムだけを抽出したものになる。

    あるアパレル企業の品揃えマッピング表
    あるアパレル企業の品揃えマッピング表

    この表を見ると、まず自店舗の品ぞろえでは比較的価格が高いところに商品が多い。一方、人気アイテムを見ると、2000円〜6000円がボリュームゾーンになっている。では、どの企業と戦って、どのプライスラインのアイテムを増やすべきか。どこに広告費を使って人気アイテムに仕上げるのか。そういった戦略が必要になってくる

    1商品ずつの戦いでは、広告費の使い方で大手の方が有利になる傾向が強い。特にECモールではCPA(1件あたりの獲得単価)を1回目の広告だけで回収できるようなケースは非常に少なくなっている。広告費の使い方よりも価格帯別の品ぞろえやマーチャンダイジングの方が重要だ。(望月氏)

    商品レビューが最重要

    実店舗で一等地を狙うように、オンライン上でも狙うべき一等地がある。それはECモールの検索上位や人気ランキングだ。出店するだけでは訪問者数が少ないので、一等地を押さえるために投資をして、検索結果の上位を取りに行く必要がある。

    そして、良い場所を取ることと同じく、多くの消費者が買う直前に確認する商品レビューの重要性が高まっていることは必ず押さえておきたい。

    下画像のグラフは、いつもの顧客データで、オレンジがレビュー数、青い線がコンバージョンレート(買い上げ率)。レビュー数とコンバージョン率の相関性が非常に高いことがよくわかるだろう。

    ECの購買プロセスにおけるレビュー件数とCVRの関係
    ECの購買プロセスにおけるレビュー件数とCVRの関係

    商品レビューが付いていない状態で広告を大量に投下するのは効果的ではない。最初はレビューを貯める必要がある。(望月氏)

    いつもでは100人の購入者のうち何人がレビューを書くかという「レビュー記入率」に注目している。通常は1%程度だが、購入者にレビューに関するフォローメールを送ると倍になるという。

    さらに「レビューを書くとクーポンを配布」という施策によってレビュー記入率は5%になり、プレゼントを付けると最大30%まで上がる。クーポンやプレゼントは経費がかかるため継続は難しいが、商品をローンチしてからしばらくの間は、こうした仕掛けをしながらレビューを増やすのも戦略の1つだと説明する。

    レビュー記入率の目安
    レビュー記入率の目安

    あるコスメブランドでは、レビューを増やす施策に150万円の投資を行った結果、1000件のレビューを獲得し、CVRが3倍になった

    あるコスメメーカーECの実績
    あるコスメメーカーECの実績

    商品だけなく、店を覚えてもらう

    以前は「ECモールだと消費者がどの店で買ったかを覚えていない」とよく言われてきたが、最近は消費者も目が肥えてきて、よく見る店や覚えている店、お気に入りの店を把握するようになった。

    消費者もブランドや店舗を意識して買う流れがある。商品同士の戦いではなく、店舗やブランドの戦いに持ち込むことが重要。店舗独自の価値を顧客に知ってもらうこと、検索から見つけてもらって来てもらえることが大事。付加価値で勝負しないと広告費の戦いや価格競争になる。(望月氏)

    では、選ばれる店舗とはどんな店舗なのだろうか。望月氏によると、大きく「マーケティング型」「親しみ・便利型」「商品価値型」の3つに分かれるという。

    選ばれる店舗の3つのパターンとその代表的なブランド
    選ばれる店舗の3つのパターンとその代表的なブランド

    「マーケティング型」はいつ訪れても新しいトレンドの商品がある、新鮮味のある楽しい店ということ。「親しみ・便利型」は素早い配送スピードや、さまざまな配送パターンに対応している店。「商品価値型」は製造プロセス自体にこだわりを持っている店などだ。自社の個性を商品だけでなく、店舗全体としてメルマガやサイトなどで訴求することで選んでもらえるようになるという。

    点ではなく線としてのノウハウ・支援

    最近ではライブコマース市場やSNSを使ったECが伸びてきており、「ECモールのなかだけでプロモーションや集客をするといった戦い方は徐々に終わりつつある」と望月氏は語る。いつもではSNSなどから自社ECへ集客する支援も行っており、高い成果を上げてきた。

    コスメや食品、インテリア、家電といったさまざまな企業を総合的に支援しているいつもの支援企業は12000件を超える。戦略立案から物流、デザイン、広告もすべて自社内で完結させることができ、自社ECだけでなくECモールを含めた複数のECプラットフォームにも対応している。

    望月氏は「ノウハウや支援は、点ではなく線になっている必要がある」と強調する。「SEOだけができていても、集客した先のサイト内はどうなっているか、そもそもどういった顧客を呼ぶのかといった戦略がつながっているかどうか、点ではなく線としての支援ができないとクライアントの業績を上げることは難しい」と言う。

    ECはサイトだけでなく在庫や開発、そこにいるマネージャーや運営担当者、物流担当者など、事業全体で見るべき。単純にサイトが良くなることより、事業のPLや資産などを見ながら、いかに利益を出すか、効率化するかという観点で総合的にサポートしている。(望月氏)

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    大村 マリ

    資生堂子会社のイプサ、メタバース空間に初店舗。化粧品やデジタルアイテムの販売、体験など提供

    2 years 2ヶ月 ago

    資生堂子会社のイプサは、ANA NEOのバーチャル旅行プラットフォームアプリ「ANA GranWhale」内に出店、化粧品に加えデジタルアイテムも販売する。

    イプサが仮想空間に出店するのは初。メタバース空間ならではの顧客接点を創出する。

    イプサが「ANA GranWhale」内に出店している店舗の外観
    イプサが「ANA GranWhale」内に出店している店舗の外観

    メタバース空間ならではの演出・体験を提供

    メタバース空間に出店する仮想店舗の名称は「IPSA Play Lab.」で、「ANA GranWhale」内のショッピング空間「Skyモール」に出店した。メタバース店での体験を通じて、化粧を楽しむユーザーを増やす狙い。

    「IPSA Play Lab.」ではオリジナル衣装を着たレシピスト(スタッフのアバター)がユーザーを出迎え、フォトスポットやデジタルアイテムの販売など、実店舗とは異なる“メタバース空間ならでは”の演出・体験を提供する。

    オリジナル衣装を着てユーザーを迎える
    オリジナル衣装を着てユーザーを迎える

    肌測定+スキンエフェクト贈呈

    独自の肌測定サービスを提供。測定後は、肌タイプごとにお勧めの商品と肌の手入れの方法を紹介する。また、肌測定の結果に応じたオリジナルのスキンエフェクトを贈呈。ユーザーは「ANAGranWhale」でのプレイ中にスキンエフェクトを自由に着せ替えることができる。

    スキンエフェクトの着せ替え
    スキンエフェクトの着せ替え

    独自デジタルアイテムの販売

    米DRESSX(ドレスエックス)が運営するデジタルファッションプラットフォーム「DRESSX」で展開したアーティストとのコラボレーション衣装を再現し、デジタルアイテムとして「IPSA Play Lab.」で販売する。ユーザーは、購入したデジタルアイテムをアバターに着用させることができる。

    アバターが着用できるデジタルアイテム
    アバターが着用できるデジタルアイテム

    フォトスポット

    店舗空間中央には、イプサの主力商品の1つである薬用化粧水「イプサ ザ・タイムR アクア」の大きなボトルを中空に浮かべている。その手前を、アプリ内でユーザーが写真撮影できるフォトスポットとしている。

    フォトスポットでの写真撮影
    フォトスポットでの写真撮影

    化粧品ブランド「IPSA(イプサ)」の販売

    化粧品ブランド「イプサ」の販売も行う。店舗内から公式ECサイトに遷移する動線を設けており、顧客は商品を購入できる。

    販売する商品の一例「イプサ ザ・タイムR アクア」(医薬部外品)
    販売する商品の一例「イプサ ザ・タイムR アクア」(医薬部外品)

    「ANA GranWhale」とは

    旅先や文化をデジタルで再現するバーチャル旅行プラットフォームアプリ。バーチャル旅行空間の「V-TRIP」、ショッピング空間の「Skyモール」(ショッピング空間)のサービスで構成している。

    「Skyモール」は、リアルとバーチャルを融合した非日常体験ができるショッピングモール。訪れる人は、自分のアバターを操作しながら、EC商品やデジタルアイテムを購入できる。

    「ANA GranWhale」のイメージ
    「ANA GranWhale」のイメージ
    高野 真維
    確認済み
    31 分 16 秒 ago
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