14 years 7ヶ月 ago
SEO by the SeaからGoogleのパンダアップデートに関する独自の分析記事を。Googleが取得している特許を元に独自の推理を展開する辺り、どこまで当たっているかは分かりませんが中々に面白い内容になっています。 — SEO Japan 2010年5月上旬、多くのサイトのオーナー達がグーグルのランキングの変更に気づいた。その結果、多くのサイトがトラフィックを失っていた。5月1日に変更が実施されたため、このアップデートは多くの人々にメーデーアップデートと呼ばれた。 グーグルのウェブスパム部門を統括するマット・カッツ氏は、この変更に関する動画を配信し、グーグルはランキングでブランドを重要視するようになったのか?と言う疑問に対する答えの中で、このプロジェクトに取り組んでいる検索エンジニアの名を取って、このアップデートが「ヴィンスアップデート」と社内で呼ばれていることを明かした。 2月24日、グーグルの公式ブログにマット・カッツ氏とグーグルフェローのアミット・シンガル氏が、「結果でより質の高いサイトを見つける」と言うタイトルのエントリを投稿し、検索結果におけるウェブページのランキングの大きな変更について発表を行った。このエントリは、この変更により“グーグルのクエリの11.8%に著しく影響が及ぶ”と指摘していた。 この変更を行った理由は次のようなものであった: 「質の低いサイトのランキングを下げる – 質の低いサイトとは、ユーザーにとって価値が低いサイト、その他のウェブサイトからコンテンツをコピーしているサイト、そして、ただ単に役に立たないサイトを意味する。 同時に質の高いサイトのランキングを優遇する – 質の高いサイトとは、オリジナルのコンテンツを持ち、リサーチ、詳細なレポート、意義深い分析等の情報を含むサイトを意味する。 先月、ワイアードは、「ファームを嫌うパンダ: Q&A Googleのエンジニアのトップを直撃」と言うタイトルのマット・カッツ氏とアミット・シンガル氏へのインタビューを配信した。 このインタビューでは、両氏は、このアップデートが、質の高いサイトが、質の低いサイトよりも検索結果のランキングで上位に格付けされることを目指して行われたと述べている。 アップデートに関する記事を綴った人達の多くが、コンテンツファームのウェブサイトをターゲットにしているように見えるため、このアップデートを“ファーマーアップデート”と呼んでいたが、このインタビューでカッツ氏は、今回のアップデートに携わった重要なエンジニアの一人の名前を基に“ビッグパンダ”と呼ばれる社内のコードネームを明かした。 このアップデートには、以下のような質問の数を基にウェブサイトを分類する作業が含まれているようだ: このサイトは信頼できるか? 雑誌の一部であっても受け入れられるか? 広告が多過ぎるか? そこで、私はグーグルでパンダを検索してみた。 すると、Biswanath Panda氏の名前に遭遇した。 Biswanath Panda氏、そして、その他の数名のグーグラーが2009年に発表したホワイトペーパーは、広告システムでグーグルが実施している実験を取り上げていた。この実験は、広告のクリックに関連する直帰率を基に広告およびランディングページの質を広告システムが学ぶことが出来るかどうかを確かめるものであった。 このホワイトペーパーは、実験における広告の有効性にはさほど注目せず、学習システムが大量のデータに対応する能力に着目している。 これが当該のホワイトペーパーだ: 「PLANET: マップリデュースを使った階層の集合体の大幅な平行学習」(PDF)著: Biswanath Panda、Joshua S. Herbach、Sugato Basu、Roberto J. Bayardo このホワイトペーパーは元々第35回 ベリーラージベータベース国際会議紀要(VLDB-2009)で発表された。 結論では、著者は実験で有料検索の問題に注目しているものの、大規模な学習の問題に関わるその他の問題の解決に取り組む一方で、同じように有効な結果を達成することを期待していると綴っている。 ファーマー/パンダアップデートでは、大量のウェブサイトが、サイト内のページのコンテンツの質に基づいて分類されている可能性が高い。階層の集合体に関するホワイトペーパーで説明されているプロセスは、ランキングの変更の有力候補であり、ページの質を特定するために上述の質問の類への答えを基に検索結果の格付けを行うことが考えられる。 先月投稿した文書レベルの分類子とGoogleがスパムを特定する仕組みで、私はグーグルがウェブページをページの性質を基に分類する仕組みの例を紹介した。 私がエントリの中で取り上げた特許は、グーグルがウェブページで用いられている言語を特定する方法に関するヒントを与えてくれるが、私はグーグルがページに関する質問を投げかけて、ページがウェブスパムと考えられるかどうかを特定し、分類している点をこのエントリの要点に据えて説明した。 文書レベルの分類子のエントリの中で、私はグーグルが求めている可能性のあるアイテムに触れたが、ページで見つかった広告の数は位置、ページ上の新しいコンテンツまたは重複するコンテンツの数等を含む、その他のファクターが関わっている可能性はある。 Biswanath Pandaは、マット・カッツ氏がワイアードの記事で触れていた“パンダ”なのだろうか?グーグルは階層の集合体のホワイトページで綴られているようなアプローチを採用したのだろうか? それが大事なことだとは私には思えない。 本当に大事なのは、アップデートが、グーグルが質が高いと考えるサイトを結果で押し上げ、質の低いページを降格させる作業に専念していることだ。 このアップデートの教訓は、“検索結果のランキングがページの質をさらに重要視”している点がより明白になった点である。 グーグルはどのように“質”を決めているのだろうか? [...]
14 years 7ヶ月 ago
シリアルアントレプレナー兼人気ブロガーの筆者が、3年間書いてきたブログを通して得た経験をお教えします。人気ブログを書くコツ的な記事は多数ありますが、リアルな経験に基づくだけに説得力がある内容になっています。 — SEO Japan ここ3年で私は2つのブログを作った。1つ目(Pronet Advertising)はマーケティングに関するブログで、2つ目(Quick Sprout)はビジネスに関するブログだ。どちらのブログもうまくいってはいるものの、それなりにミスはあった。私は後悔をする性質ではないが、ここ3年で多くのことを学んだし、もしもう一度全てをやり直すとしたら、もっと違ったふうにやるだろう。 1.ニュースについてブログを書かない あなたの業界の中には、ニュースについて書いているブログが山ほどあるだろう。それならなぜ同じことをするのか?ニュースについて書くことでより多くのトラフィックを獲得できるということは知っているが、それはあなたの読者に多くの価値を提供することにはならないのだ。 数年前、Pronet AdvertisingはGoogleニュースへの参加を認められていた。つまり、ほとんどの検索用語でGoogleの検索結果の高い順位に表示される可能性があることを意味する。これによって私はGoogleトレンドを分析して、ホットなテーマについて書くのだ。これは大量のトラフィックを獲得するには最高の方法だったが、私の読者はニュースに関連したブログ記事を読むことに関心はなかった。 2.ニッチを選ぶ 私の初めてのブログはマーケティングに関するものだったが、そのニッチにおける問題は、すでにマーケティングを議論したブログがあまりにもたくさんあったことだった。私はすぐにこのことに気が付き、一般的なマーケティングの代わりにソーシャルメディアとマーケティングについてブログを書くようになった。これをするようになってから、私のブログはTechnorati 100に入るほどの人気となったのだ。 今、Quick Sproutにニッチはないが、もしあったなら、もっと有名になっただろう。あなたは自分のブログに相応しいニッチを選ぶようにすることだ。 3.大きなニッチを選ぶ 先にも言ったように、私の最初のブログはソーシャルメディアマーケティングに関するものだった。Quick Sproutもある時点ではニッチがあり、それはパーソナルブランディングだった。これらのニッチはどちらも小さく、私はそれらについて書くことに飽きてしまったのだ。最初のブログでは、単純にそれについてブログを書くことをやめた。Quick Sproutでは、ブログをパーソナルブランディングからビジネスに変えることとなったのだ。 ニッチを選ぶ時には、小さすぎるものにしないことだ。もし小さいと、コンテンツのアイディアが底を突くことになるかもしれない。 4.情熱的になる 私は、ソーシャルメディアマーケティングにそんなに情熱的でなかったために、Pronet Advertisingでブログを書くのを止めてしまったのだ。もしあなたが自分の書いていることに情熱を持っていなければ、読者にそれが伝わってしまう。Pronet Advertisingにあるコンテンツを読んでもらえれば、私がブログにそれ程関心がなかったことが分かるだろう。 5.燃え尽きないこと ブログを始めた時、私は1日2回書いていた。私は燃え尽き、自分は書き過ぎていると感じた。ブログは面倒な作業のようになるべきではない。楽しむべきものなのだ。今私は平均して1週間に1度書いていて、それを気に入っている。頻繁に書くことを自分に強制すると、あなたも燃え尽きてしまう。 6.お金を稼ぐ お金を稼ぐことは何も悪いことではない。もしあなたがブログに多くの時間を費やしているのなら、そこから報酬を受けるべきだ。Pronet Avertisingでは、私は広告とブログから入って来るコンサルティング契約でお金を稼いでいた。Quick Sproutでは、お金を稼いでいないが、私は広告で稼ぐお金には関心がないので、それは構わないのだ。 もしあなたがお金は必要ないという立場にいるなら、素晴らしいことだ。もしそうではないのなら、自分のブログからお金を稼ぐ方法を見つけ出した方がよい。 7.デザインにお金をかけすぎない 私は、Pronet Advertisingのデザインにおよそ5000ドルを使った。私が気が付かなかったことは、人気のブログを持つのにカッコいいデザインは必要ないということだ。Boing Boingなど、ウェブ上で人気の高いブログをいくつか見ると、デザインに関しては特別なことは何もないのだ。 ブログデザインに関して主に注意すべきことは、使いやすくてシンプルなものにする必要があるということだ。 8.ユニークなデザインにする Quick Sproutでは、一般的なブログデザインを使っている。カッコいいが、あまりにも多くの人が同じものを使っている。これが私のブログを他の何千ものブログに溶け込ませてしまっている。このため、私には2つの選択肢がある。 テーマを修正して、違ったように見せる デザインを変更する 9.きめ細かいコンテンツを書く 私がQuick Sproutを始めた頃に書いたブログ記事を見れば、あまり詳細に書かれていないことに気が付くだろう。1,2カ月前まで私は標準以下のブログ記事を書き続けていた。それが原因で、Quick Sproutは成長していなかった。私が詳細なブログ記事を書き始めると、トラフィックは上昇し、読者はブログを読むのを楽しみ始めたのだ。 10.全てのコメント投稿者に返答する 私の最大のミスは、コメント投稿者を当たり前だと思っていたことだった。もし私がブログを始めた最初の日から全てのコメント投稿者に返答していたなら、数多くの関係を築けていただろう。私が全てのコメントに返信し始めるようになってからは、たくさんの人を個人的レベルで知るようになった。あなたのように 11.他のブロガーとの関係を築く 自分のブログを有名にしたいのであれば、他のブロガーと知り合った方が良い。ブログを有名にする簡単な方法は、他のブロガーにあなたとそのブログのことを書いてもらうことだ。残念ながら、私はこのことにブログを初めて1年経つまでは気が付かなかった。 これに気が付いた後は、私は多くのトップブロガー達と関係を築き始めた。Quick Sproutを立ち上げた時には、これらのブロガーに伝え、彼らはそのことを自然とブログに書いた。これが、このブログに1000ものRSS購読を立ち上げから24時間以内に獲得した理由なのだ。 12.適切なブログプラットフォームを選ぶ 私の最初のブログはMovable Typeを使っていたが、このブログはWordPressを使っている。Mavable [...]
14 years 7ヶ月 ago
昨年末から今年前半にかけてのGoogleのパンダアップデート含めて検索結果のアルゴリズム調整には怒涛の勢いが感じられましたが、有料リンクだコンテンツファームだというキーワードばかりが先行した感もあります。今回はGoogleの特許を元にGoogleが文章からスパムを特定する仕組みを研究。 — SEO Japan 他のサイトからコンテンツをすくい取るウェブスパム、そして、コンテンツファームの質の低いコンテンツのせいでグーグルがあまりに役に立たなくなっている点を指摘するニュースのオピニオン記事やブログのエントリが、ここ数ヶ月の間に急増している。グーグルのウェブスパム部門を引っ張るマット・カッツ氏は、この手のページが検索結果で上位にランクインしないようにするためのグーグルの新しい取り組みを発表することで、このような批判に応じている。2011年1月21日、グーグルの公式ブログで、カッツ氏は次のように述べていた: ここ数ヶ月の間、グーグルは規模および鮮度を高めてきた。当然ながら、その間、多くの良質なコンテンツだけではなく、スパムもインデックスしてきた。この難題に対処するため、先日、グーグルは、スパムのオンページのコンテンツが上位にライクインしづらくなるように、文書レベルの分類子を改めた。 新しい分類子は、個別のウェブページで、ジャンクに他ならない自動化された自己宣伝的なブログのコメントによく見られるようなフレーズ、つまり繰り返されるスパム感丸出しの用語を特定する能力に長けている。 マット・カッツ – グーグル検索および検索エンジンスパム このエントリの「文書レベルの分類子の改善」に関するセクションに辿りついた時、私は「カッツ氏が意味する文書レベルの分類子とは何か、そして、検索結果に表示されるスパムの量をどのように減らすのか」考えてみた。 文書レベルの分類子とは何か、そして、その仕組みについて知識を得るため、私はグーグルの特許を掘り起こし、以前取り上げたことのない文書レベルの分類子に具体的に言及する特許の例を見つけることが出来るか試してみた。 すると、文書レベルの分類子を使って、ウェブページで使われている言語を理解する方法に関する特許が見つかった: 確率的な分析を介して言語の属性を特定考案: Alexander Franz、Brian Milch、Eric Jackson、Jenny Zhou、Benjamin Diament 付与先: Google 米国特許申請番号: 7,386,438 付与日: 2008年6月10日 申請日: 2003年8月4日 概要 言語の属性を確率的な分析を通して特定するシステムとメソッドを説明する。一連の言語のクラスおよび複数のトレーニングの文書が定義され、それぞれの言語のクラスが言語および文字セットのコードを特定する。それぞれのトレーニング文書に存在する1つ、もしくは複数の文書の特性の発生に対する評価が行われる。 それぞれの言語クラスに対して、言語クラスの存在が条件とされている文書の特性のセットの確率が算出される。各トレーニング文書内のバイトの存在が評価される。それぞれの言語クラスに対して、言語クラスの発生に必要なバイトの発生の確率が算出される。 文書レベルの分類子 文書レベルの分類子は、ページ上で見つかる複数の属性を確認して、当該のページに対する分類に関する確率を計算するプログラムである。言語の属性の場合、このような属性には、次のような文字セットや言語のメタタグの確認が含まれている可能性がある: <head><meta charset=”iso-latin-1″> <META LANG-=”fr”></HEAD> しかし、この特許は、言語および文字セットのメタタグは滅多にページには現れず、現れた場合も誤っていることが多いと指摘している。 さらに、検索エンジンは、ページのドメインが特定のトップレベルのカントリーコードを利用しているか否かなど、その他の手掛かりを探して、ページの言語を特定する可能性もあるようだ。例えば、「.es」ドメインのサイトは、スペインのウェブサイトであり、スペイン語が使われていると推測される。 また、この特許は、このような特徴を確認するアプローチを採用しているが、ページ上のテキストをnグラムに割ったり、「n」ワード数の単語のグループ分けを行う、テキスト分析のアプローチも利用しているようだ。この特許では、3ワードが提案されている。 そのため、このシステムが、どの言語が使われているかを識別するためにこのページをチェックする場合、まず、このページの1行目を確認し、次にnグラム、つまり3ワードの長さに分けていくだろう。試してみよう。1行目を3ワードに分けていくと次のようになる: There have been have been a been a number a number of number of [...]
14 years 8ヶ月 ago
個人的な趣味で恐縮ですが今回はワインに関するインフォグラフィックを。ワインといえばおフランスというイメージが未だに強いと思いますが、いえいえ、世界では様々な国でワインが作られ飲まれているのです。そんな世界のワイン市場をインフォグラフィックにまとめてみました。 — SEO Japan まずはワインの生産量が多い国トップ5をランキング形式でまとめてみました。イタリアが1位なことに驚いた方も多いのではないでしょうか?(2007年のデータです)イタリアとフランスは毎年1位2位が入れ替わったりしています。ワインラバー向けにワインに使われている生産されているブドウの品種もまとめてあります。スペインが3位なのは想定の範囲内かもですが、アメリカやアルゼンチンなどのワイン新興国も伸びていることが分かりますね。ちなみに6位にはなんと中国(今後世界のワイン市場の中心になるのではともいわれています)、さらに南アフリカやオーストラリア、ドイツにチリが続きます。消費量も紹介していますがフランスなどは最近はワイン離れが進んでいるといわれつつも年間で一人70本程度飲むようです。100年前はこの数倍は飲んでいたようですが・・・。ちなみに日本は一人年間で3本程度です。最後の輸出市場占有率にオーストラリアが3位に入っているのも興味深いですね。ワインは本来自国で生産して自国で飲むものなのですがオーストラリアはイギリスや東南アジアにワインを積極的に輸出することで大成功を収めています。 ワイン好きゆえ、色々うんちくを語ってしまいましたが、日本はワイン=フランス的なイメージが世界でも余りに強すぎる国と思いますが、世界を見渡せば様々な国で様々なワインが作られていますし、実際にフランスに負けない美味しいワインも多いです。ビールや焼酎、日本酒もいいですが、たまにはワインも飲んでみませんか?Please Enjoy! ちなみに今回は画像以外にムービーも作成しました。日本語化はムービー作成ソフトのプラグインの関係などで断念しましたが。。。英語版ですが、単語ベースで簡単な内容ですのでお時間あればあわせてご覧ください! 趣味に偏って恐縮ですがたまにはこんなネタも良いかと。ちなみにムービーは作るのもそれなりに大変ですし、日本語化も今回はしていませんができるにはできるのですが、同じく時間もかかりますので今回の反響を見て今後作っていくかどうか考えます。 そういえばワインつながりでフランスの話ですが、弊社のスタッフがフランスの田舎町に出張予定なのですが、ホテルの宿泊を片っ端から断られているそうです。ある程度の風評被害は仕方ないと思うけど、こんな時こそ大使館の人には頑張ってもらいたいですね。。。 — SEO Japan
14 years 8ヶ月 ago
ソーシャルメディアはブランディングや顧客とのリレーション形成には役立つけど、サーチと違ってコンバージョンには直接つながらない!という話が良くありますが、メディアの特性から考えれば当然かと。とはいえ、今後より巨額の資金を皆が投入していくであろうソーシャルの世界、コンバージョンの視点を無視してしまうのはどうかという話もあるわけで、ブライアン・ソリスが語るソーシャルメディアにおけるコンバージョンの考え方を。– SEO Japan ソーシャルメディアには、影響力のある関係を築く力、そして、口コミのコンバージョンを育む力があるとして称賛されている。消費者の注目が従来のメディアから、モバイル、PC、そして、次世代のウェブアプリケーションから成る黄金の三角地帯に移っていく中、企業はつかの間の認識を鷲掴みし、親近感をもたらすため、先を競って交流を行っている。 しかし、現状のソーシャルメディアは、手段を提供することに終始していると言っても過言ではないだろう。手段と言っても目標を達成する手段ではない。言い方を変えるならば、ソーシャルメディアは、目的が大きな成果を達成する上で必要なアクションに欠けているのだ。今、そして、継続的に交流を測定可能および意義深いアクティビティに変えるために、ソーシャルメディアマーケッター達は、クリック・トゥ・アクションを導入する方法を学び、また、コンバージョンサイエンスの基本を勉強しなければならないだろう。 行動は言葉よりも重要 オンラインメディアのソーシャル化によって、ブランドやパブリッシャーは、基礎に基づいた事業から、新しい独自の事業の枠組みに移行せざるを得なくなっている。ソーシャルネットワークは貴重な会話やつながりに基づいているため、偽りなく、そして、隠しだてしないことを条件に、企業に参加を呼びかけている。話すのは安上がりだが、行動は言葉よりも重要視されている。それゆえ、注目を影響に変える機会は利用されていないことが多い。商業的なソーシャルメディアの有名な例の多くには、どのような現象を起こそうとしているのか、そして、コンバージョン率、共有の量、そして、仲間の人数を超越して、何を計測したいのかを定義するには至っていないことが見て取れる。 コンバージョンを介した交流は実は重要ではない。しかし、注目が集中している状態で人々に接触して、反応および共有を越えたアクションを起こしてもらうのは、難しいが効果は絶大である。これは決して不可能な取り組みではない。ゴール、つまり明確な目的と節目を決め、コンバージョンサイエンスを組み合わせる取り組みは、このような未知のネットワークで交流を行い、そして、望む成果を達成するためには欠かせないのだ。 コンバージョンサイエンス 注目を巡る戦いに参加しないなら、顧客、そして、顧客の決定および行動に影響を与える人物の気持ち、心、そして、決定から疎外されてしまうだろう。 しかし、注目を掴んだら、その注目で一体何をすればいいのだろうか? 答えは「ニューメディアにコール・トゥ・アクションを導入して、学習および改善を行うために、付随する結果およびアクティビティを計測することが出来るように意図的に経験および成果を決定する」だ。そして、現在の最善のデジタルキャンペーンの中核を担うのがコンバージョンサイエンスである。 コンバージョンサイエンスとは、基本的にはインプレッションをアクションに変換するプロセス、そして、交流およびコンバージョン率を継続的に改善する方法を知ることである。 コンバージョンは役に立つものの、それだけではアクションのきっかけにはならない。組織的な関連性および変革をもたらす、コンバージョンのアクティビティへの変換が重要なのだ。このアイデアは、多くのソーシャルメディアプログラムに欠けているが、リアクションを計測することが可能であり、故に経験を改善することが出来るアクションのコンバージョンを導入することが鍵を握る。そのため、ソーシャルメディアにおけるメトリクスや捉えどころのないROIを、計測することが出来るだけでなく、完璧に遂行することが出来るのだ。そして、これこそが成功を収める上でコンバージョンサイセンスが重要視される理由である。 注目を望む成果にコンバートするためには、以下の取り組みが欠かせない: - 「最終的な目標」を心に描いたプログラムを策定する(どんな行動を起こしたいのか、何を変えたいのか、何を刺激したいのか、何を作りたいのか、何をまとめたいのか等) - 既存および新たに現れる接点を介してコンバージョンの機会を導入する - パフォーマンスを計測する - コンバージョンを増やす コンバージョンサイエンスは新しいコンセプトではない。検索、eコマース、開発、分析、広告、そして、ダイレクトマーケティングにおけるウェブの専門家の多くが素晴らしい結果を残す上で実践している方法である。「コンバージョンサイエンティスト」のブライアン・マッシー氏は、大半のマーケティング部門はメトリクスとしてコンバージョンを利用していると考えている。同氏の意見は的を射ている。コンバージョン率を獲得していればの話だが。コンバージョンサイエンスは、サイエンスであり、同氏曰く、“ビジターのことを理解し、ビジターの話を把握し、そして、ビジターが必要としているものを提供する”取り組みに集約されているようだ。 そして、コンバージョンおよび付随する行動を学ぶことでコンバージョンサイエンスは実行され、以下の取り組みを完成することになる: - 引き起こしたいアクションの決定 - アクティビティを捉えるためのメカニズム - 注目を集めるためのシステムおよび経路 - 意図および価値を関連するソーシャルグラフにもたらす際に力を貸してくれる人物の焦点および力 - 私たちがオンラインで作り上げ、配信するソーシャルオブジェクトの関連性 データはソーシャルマーケッターのインスピレーションを刺激する源 コンバージョンサイエンスは、右脳と左脳のアクティビティを混ぜ合わせ、創造性、そして、分析を通した革新を育む行為である。初期の情報収集およびリサーチを組み合わせ、コンバージョンサイエンスを活用することで、最初から最後まで、当該のデジタルプログラムがノイズに惑わされない状況を作り出すことが出来る。推測ではなく、見識によって刺激を受けたデータに基づくソーシャルメディアプログラムは、アイデア頼みのプログラムを凌ぐだろう。 データで支えられた想像は、結果に意図が感じられ、また、精査することが可能な知識に基づいた実験につながる。分析、想像、リサーチ、そして、学習が、価値、関連性、反響、そして、利益を享受する側としての事業のパフォーマンスで構成される高潔なデジタルサイクルを生みだすのだ。 恐らく、コンバージョンサイエンスおよびデータをキャンペーンに導入したことで得られる成果の中で最も意義深い成果は、プログラムにゴーサインを出す重役や意思決定者が理解することが出来る点である。しかるべく記録され、まとめられれば、支援に値することを示し、予算およびリソースを正当化する上でも役に立つ。そして、継続的に一貫して実行すれば、データと理解が得られ、プログラムおよび予算を拡大することが出来る可能性がある。 ソーシャルメディアのコンバージョンに火をつける、もしくは抑止するものが何をか学ぶことで、マーケティングの能力に磨きをかけつつ、マーケットでの集中力を維持するために必要な見識を豊富に得ることが可能だ。データの収集および解釈を通じて、想像を活性化し、芸術的才能と革新を呼び起こすことが出来る。データと創造力により、成果に関連し、簡素化され、文字通り科学的に効果をもたらすソーシャルオブジェクトの策定において、時間、リソース、そして、労力を節約することが出来る。注目は限られており、コンバージョンサイエンスは、閲覧し、共有し、行動を起こすことが可能な方法でストーリーを伝える上で役に立つ。あのエルビス・プレスリーのかつての名曲の歌詞にもあるように、「会話は少なくていいから、もっと行動を起こそうではないか」。 この記事は、Brian Solisに掲載された「Opportunity Clicks: Social Media and Converting Clicks into Action」を翻訳した内容です。 現状のソーシャルメディアはまだまだ発展途上ですし、ブランディングやリレーション構築が重視、またはとりあえずエンゲージ、参加することだけで精一杯の状況。コンバージョンまで考える余裕はないかもしれませんが、ソーシャルメディアマーケッターにもいずれは多少は求められていく視点ではあると思います。今思い起こせば、10年前は検索広告も、そもそも「広告」として認められていなかった時代でしたし。。。もちろんソーシャルメディアの本質はコンバージョンにないと思いますが、企業が顧客との関係性を築いていく中で、常に忘れてはいけない視点であり、それを念頭においてソーシャルメディアプログラムを策定していくことは重要と思います。 — SEO Japan
14 years 8ヶ月 ago
昨年Googleが「Googleゴーグル」というカメラで撮影した画像を元に検索する技術サービスがリリースされたことを知っていることは、Googleマニアの方なら多くがご存じかもしれません。今回はそんなGoogleの新技術が目指す未来をGoogleの特許をベースに考察。– SEO Japan Googleゴーグルでは、史跡、本、名刺、芸術作品、製品のラベル、ロゴ、そして、テキスト等の写真を撮影して、検索を行うことが出来る。ゴーグルは、光学式文字認識システムを利用し、イメージ内のテキストをウェブで検索可能なテキストに変換したり、バーコードを読んだり、同様のイメージを芸術作品や史跡のベータベース、そして、その他のデータベースの中から探し出す。Googleゴーグルを介して写真ベースのビジュアル検索がもたらす機能は奥が深く、私たちが知らないことはまだまだたくさんある。 今週公開されたグーグルの特許には、電話用のグーグルのビジュアル検索が進化した姿が描かれている。街で写真を撮ると、その写真には建物、道路標識、人の顔、車、その他の物体が映っているはずだ。その写真をクエリとして送信すると、検索エンジンはイメージを分解し、イメージ内の大半の物体に対する検索を行い、そして、すべてのパーツを基に混合した検索結果を提供してくれるようだ。 それではその特許を紹介しよう: ビジュアルクエリの複数の領域に対する検索結果を提供するためのインターフェース考案: David Petrou、Theodore Power米国特許申請番号 20110035406付与日: 2011年2月10日申請日: 2010年8月4日 概要 写真、スクリーンショット、スキャンしたイメージ、あるいは動画のフレーム等のビジュアルクエリが、クライアントシステムからビジュアルクエリ検索システムに投稿される。検索システムは、このアイテムを多くの平行検索システムに送信することでビジュアルクエリを処理する。それぞれのシステムが特徴的なビジュアルクエリ検索プロセスを実装する。 複数の結果が平行検索システムから送られてくる。検索結果を利用して、インタラクティブな結果の文書が作成され、クライアントシステムに送信される。インタラクティブな結果の文書は、サブポーションに対するビジュアル識別子を少なくとも1つは持ち、当該のサブポーションの検索結果への選択可能なリンクを最低1つは掲載している。 ビジュアル識別子は、それぞれのサブポーションに関するバウンディングボックスの可能性もあれば、それぞれのサブポーションの上に表示される半透明のラベルの可能性もある。オプションとして、バウンディングボックスやラベルには結果のタイプごとに配色のコーディングが実施される。 同時に実行される検索のタイプを以下に挙げていく: 顔認識検索 イメージ内のテキストに対する光学式文字認識検索 イメージ対用語の検索システム 物体認識を用いる 製品認識検索 本やCD等の表紙の二次元のイメージおよび家具等の三次元のイメージを認識する バーコード認識検索 固有表現認識検索 特定の人物、場所、物事等の情報を提供する 史跡認識検索 実際の史跡、さらに広告掲示板で宣伝されているイメージを認識する 場所認識検索 GPSレシーバーのようなシステムから提供されるジオロケーションの情報の支援を受ける 色認識検索 同様のイメージ検索 クエリとして用いたイメージに似ているイメージを探す ビジュアル検索から返される結果には、ウェブページへのリンク、製品の検索結果、イメージ、動画、グーグルマップの結果、そして、プレイスページ、ストリートビューのシーン等が含まれる可能性がある。 人物の検索は、検索を行う写真の特定のパーツを分類し、さらには検索を実行する前に選ばれたパーツに注釈を与える可能性もある。 この特許は、このシステムの仕組みを詳細に説明しているが、掲載されているイメージは、仕組みを理解する上で大いに役に立つ。 スポーツドリンクの箱の写真を撮り、その写真には飲料を説明するテキスト、ボトルを飲むセレブの姿、ボトルの大きなイメージ、そして、製品のロゴが掲載されているとする。 ビジュアル検索システムは、この箱を異なる領域に分離し、検索を実行する: イメージの結果はテキストにリンク、顔認識のリンク、物体認識のリンク、製品のリンク、そして、商標のリンクとして表示される。 異なるタイプの結果の集まりが、製品マッチ、ロゴマッチ、顔認識マッチ、イメージマッチ、そして、ウェブ結果のようなカテゴリーに分類され、検索者に表示される可能性がある。顔認識マッチにおけるグーグルのビジュアル検索のセクションでは、興味深いことに、結果の中に「ソーシャルネットワークフレンド」と言う項目がある。これは恐らくプロフィールの写真やアバターとのマッチを示すのだろう。 Googleゴーグルを利用したことがあるなら、グーグルのビジュアル電話検索の機能が何となく分かるだろう。この特許は、検索の個別のタイプが合わせて提供される仕組みにも触れている。 今後、検索コンサルタントに、製品の箱や広告掲示板、そして、その他の野外の標識のデザインの仕事が依頼されるようになるのだろうか? この記事は、SEO by the Seaに掲載された「The Future of Google’s Visual Phone Search?」を翻訳した内容です。 最終的にはここで書かれているレベルの検索技術まで進化するのでしょうかね。しかし書かれていること1つ1つは同じことをやろうとしている会社が多くありますし、そこまで新規性があるものなのか?という気がしなくもないのですが特許が取れてしまうものなのですね。どちらかというと、そっちに驚きました。。。しかし、最後の一文にあるように、モノのデザインにまで検索性が求められる時代が来るのでしょうか?!そこまでは流石に、、って感じですが、さてさてどうなっていくやら。 — [...]
14 years 8ヶ月 ago
さて久々のオリジナル・インフォグラフィックを。今回はマーケティングやそれに伴うテクノロジーの進化、そしてスマートフォンなどデバイスの多様化で世界中で革新が進んでいるインターネット広告の世界を一枚のインフォグラフィックにまとめてみました。様々なプレーヤーが入り乱れる複雑怪奇なインターネット広告業界の概要がこれで分かる? — SEO Japan 広告主・パブリッシャー(掲載メディア)・オーディエンス(見込顧客)の基本構造をベースに技術的視点から掘り下げてみました。アトリビューションやDSP、イールド最適化など最先端のテクノロジーも含めています。米国でのプレーヤーを(日本の場合、該当する会社が少ないのもあり・・)羅列してありますので興味ある方は調べていただければと。しかしこうやってみると、いかにインターネット広告が様々な技術と仕組みによって支えられているかということが分かりますね。 Please Enjoy! 細かく見ていけば追加すべき技術やプレーヤーがあるとは思いますが、全体像を把握するにはちょうど良い位かとも思います。上にも書きましたが、幾つかのテクノロジーはまだまだ発展過程のものです。ある意味、どの分野もプレーヤーが多すぎる気がしますが、いずれ寡占化されていくのでしょうか。とはいえ、多種多様なプレーヤーが続々と誕生しているところがアメリカのテクノロジーベンチャーの凄さだな、、とも改めて感じますが。 — SEO Japan
14 years 8ヶ月 ago
久々のQuickSproutからECサイトからウェブサービスまでウェブベースのビジネスを行っている全ての方に贈る改善アドバイスを8つ。 — SEO Japan あなたは、Webベースのビジネスを持っているだろうか?もし、持っていないのなら、この記事を読んでビジネスを始めることを検討すべきだ。もし、持っているのなら、常に改善の余地があるということが分かるだろう。 ここ数年の間に、私は一握りのWebベースのビジネスを始め、100件程のビジネスのコンサルタントをした。そして、会社のサイズにかかわらず、あなたがビジネスを改善するために出来ることが常に8つ(少なくとも)あるということに気が付いたのだ。 これら8つのことのうちいくつかをすでにあなたが実施しているといいのだが、もし、していないとしたら、以下を参考にしよう。 1.完璧など存在しない 完璧なものなどどこにもない。あなたは、自分のウェブサイトが完璧でなければならないという勘違いを頭の中から消さなければならない。ウェブ上に存在する最悪のウェブサイトをいくつか見てみるのだ。その多くが大量のお金を儲けている。 だから、完璧なウェブサイトを作るという道を進むのではなく、ただそこに物を投げこんで徐々にそれを修正するというのはどうだろう?私は別にあなたのサイトが見苦しいものや非機能的なものでなければならないと言っているわけではない。ただウェブサイト訪問者はあなたほどには選り好みしないということに気が付いて欲しいのだ。 2.シンプルに保つ 目立つ機能、目立つ外観、目立つ特徴!ウェブサイトに最新のものを載せたくない人なんていないだろう。最新の素晴らしい機能をウェブサイトに置けばカッコよく見えるが、それがユーザービリティを損なうことにもなり得る。 ウェブで最も成功しているサイトの中には、とてもシンプルなものがある。Craigslistを見てみよう。ユーザーの立場から言えば、そこには多くのものがあるわけではないが、それでも人気がある。 物事をシンプルに保つのに一番いい方法は、サイトを1つの大きな目的に絞って考えることだ。物事がその目的に合ったなら、それを実施する。しかし、もし合わなければ、そのことで時間を無駄にしない。 3.ユーザーにフィードバックをお願いする あなたが欲しいものが問題なのか?いや、問題なのは顧客が欲しいものだ。ウェブサイトに大きな変更をする前に、訪問者にアンケートを取ることを検討すること。 彼らが何を求め、何を求めていないのか、そしてその理由を把握するのだ。それが分かったら、少し深く掘り下げる。なぜなら、人は何かを欲しがっておいて全く使わないことが多いからだ。 また、別の言葉で言うなら、自分のユーザーに調査をすることは素晴らしい最初の一歩だが、役に立つフィードバックが欲しければ、あなたは実際に彼らのことを知る必要がある。 4.訪問者があなたを信頼できるようにする たとえあなたがそうでなくても、人々はオンラインでクレジットカードを使うことを恐れている。もしあなたが訪問者を顧客に変えたいのであれば、いくつかのことを検討すべきだ。 証言広告の追加 – 単に偽物の証言広告を作るのではなく、本当の顧客から得た本物の証言広告を載せるのだ。もしまだ証言広告が手元にないのなら、正直な証言広告と引き換えに何人かにあなたの製品またはサービスを無料提供しよう。そして、いくつか証言広告を手にしたら、それらを自分のウェブサイトに組み入れるのだ。 バッジが信頼を築く – ベター・ビジネス・ビューローのバッジでも、返金保証の印でもいい、バッジが信頼を築くのに役立つ。 連絡先の選択肢 – Eメールアドレスを載せるのに加えて、電話番号やライブチャットなどの選択肢を追加することを検討しよう。これらのこと全てが、あなたのウェブサイトの裏には本物の人間がいるということを訪問者に示すことになるのだ。 ビデオクリップ – あなたが醜くても、声が酷くても関係ない、人々はあなたを見たいしあなたの声を聞きたいのだ。自分のウェブサイト上にビデオを置くことが信頼を築くのに役立つ。 プレス – もしあなたのウェブサイトが有名なブログや主流メディアで紹介されているのなら、それを訪問者にも伝えるのだ。 5.コンバージョンを最適化する 行動喚起ボタンの色のような小さな変更が、コンバージョン率に大きな影響を与えることがある。コンバージョン率を最大限にするために、ウェブサイトのレイアウトの全ての側面をテストすることを検討しよう。 テストすることを今まであなたが考えたことがなかったかもしれないことをいくつか紹介する: 異なるフォントの種類を使う。他のものに比べて読みやすいフォントが存在するのだ。 異なるウェブサイトのコピーをテストする。ヘッドラインから段落内のテキストに至るまで、ウェブサイト上のコピーはコンバージョンに影響を与える主な要素の1つなのだ。 デザインから異なる要素を取り除く。一般的には、少ない方がより高いコンバージョンを生む結果となる。 ウェブサイトの背景色を様々なバリエーションで試してみる。 行動喚起ボタンは、色の違いだけをテストするのではなく、色合いの違いもテストする。 とても長いページがあって、あなたの目的が読者に全てのコンテンツを読んでもらうことなら、スクロールバーの色を調整してみる。スクロールバーの色を変えることによって、あなたのコンテンツを実際にスクロールするビジターの数に影響することがある。 ウェブサイトのコンバージョンを最大化するのが初めてなら、Google Website OptimizerやCrazy Eggを使ってみよう。両方ともコンバージョン率の最適化の方法を理解するのに役立つだろう。 それに加えて、すでにコンバージョンを最適化するのに大金を投資しているAmazonのような人気サイトをチェックすることも忘れずに。真似をすることは悪いことではない。 6.検索エンジンのためにウェブサイトを最適化する ウェブサイトにより多くのトラフィックを獲得する簡単な方法はSEOを使うことだ。検索エンジン最適化を扱った詳細なガイドには、SEOビギナーズガイドとブログのための検索エンジン最適化の2つがある。 これらのガイドは少し長くて至れり尽くせりなので、いくつかのSEOを優先するつもりなら以下のことを最初に実行することを検討しよう・・・ URLのストラクチャが整っていることを確認しよう。URLの中に無関係な文字(* & % [...]
14 years 8ヶ月 ago
ブライアン・ソリスから企業のソーシャルメディア活用に関する第二弾の記事を。ソーシャルメディアを運用する際のフレームワークの種類等が語られており、企業のソーシャル担当者には興味深い内容になっています。 — SEO Japan ビジネスの未来を見直すシリーズのパート 1では、ビジネスにおけるソーシャルメディアの現状を調査した。今回は、アルティメーターグループのJeremiah Owyang氏が発表した、「ソーシャルメディア・ストラテジストのキャリアパス」を見ていこうと思う。ソーシャルメディア・ストラテジスト、そして、分岐するキャリアパスに関する調査の一環として、Owyang氏は、ソーシャルの分野で名高い企業、そして、2011年の付随する戦略およびリソースに対するソーシャルフレームワークを精査した。一目見ただけで、結果は私の予想を越えていることが分かった。最も重要な点は、この結果には、さらにソーシャルを意識し、責任の重い次世代のビジネスの発生が反映されていることだ。 分割統治 ビジネスがソーシャルメディアを受け入れる仕組み、そして、最終的にビジネスが取り組みにリソースを振り分ける仕組みは、企業の推進派および文化の影響に直接関連する。Engage(エンゲージ)の後半はこの議論に割かれている。これは非常に重要な議論であり、今日、そして、今後、ビジネスが成長する上で役に立つだろう。これこそがニューメディアのインパクトであり、常に新しい影響を与えるだろう。ソーシャルメディアは、ニューメディアの進化、そして、企業および社会への影響における最新の章と言うことが出来るだろう。 このレポートの中で、Owyang氏は、現在、企業がソーシャルメディアをまとめている5つの方法を紹介している。 アルティメーターが調査を行った150社の企業のうち、41%がハブアンドスポークモデルを採用して、ソーシャルメディアを支援していた。このフレームワークは、機能横断型のチームおよび事業部を支えるガイドライン、管理、ベストプラクティス、そして、ポリシーを一元管理する。私が協力した企業のほとんどがハブアンドスポークモデルを採用していた。多くの場合、ハブは特別なユニットが対応している。通常、このユニットは、ソーシャルメディア委員会やアドバイザー委員会で構成されている。大抵、このチームはCMOまたはCEO、また場合によっては取締役副社長、そして、人事、法務、マーケティング、営業、カスタマーサービス等で構成されるメンバーに直接報告を行う。しかし、このような組織はニューメディアの採用サイクルにおいて、遅れを取っている。そして、これはソーシャルビジネスの進化の1つの段階でしかない点を強調しておこう。 さらに進化が進み、経験を豊富に積んだ組織は、ハブアンドスポークモデルがスケールアップした、アルティメーター曰く、「タンポポ」モデル(またはマルティプル・ハブアンドスポーク)を採用している。ソーシャルに対処するために構造化されているビジネスは18%に過ぎないが、このタイプの略図の流動化が進んでいる。中央化システムは、効率的なトップダウンのリーダーシップを実現し、さらに強調と指示に対するニーズを増幅している。2つのハブアンドスポークモデルを合わせると、調査に参加した組織の60%に当たり、ソーシャルビジネスの大多数を占めていることが分かる。 中央化は、対象の企業の大半において重要なテーマである。28.8%の企業はソーシャルメディアを1つの部門で管理している。企業広報と同様の部門が担当しているようだ。私は、マルティプル・ハブアンドスポークの原型とこの中央化のアプローチを組み合わせるようにしている。 アルティメーターは、組織の11%近くが未だにソーシャルメディアに対する構造化を行っていない点を発見した。反対に、ソーシャルは分散化されており、その結果、混乱とブランドの希薄化が発生する。 アルティメーターがインタビューを行った企業の中で、ホリスティック(全体)なメソッドでソーシャルメディアを運営していると答えたのはたった1.4%だった。 この点、そして、ソーシャルコンシューマーの様々な役割と高度なレベルを組み合わせて考えると、今後のビジネスのフレームワークは次のようになるだろう… ブランドの方向性を決める重役の管理チームは中核を担う。しかし、現在、私達は重役の層と事業部の間のソーシャルの長所をもたらす集中型のハブを加えている。このモデルは、各部門の既存の管理および実行の役割に権限を与え、それぞれの固有の状況に応じる際に、ソーシャルの要素を導入し、一方で、関係者を導く上で必要なリソースおよび情報を中央に集めている。このハブは、企業の使命および目的を守り、ニューメディアにおけるブランドの品位を裏付ける役目を持つ。そして、この新しいリソースセンターは、ベストプラクティスを維持し、方針および管理を定め、新たなメソッドおよびガイダンスを導入し、そして、望む成果を達成するために必要なトレーニングおよび技術を提供する。 ボトムアップからトップダウンへ、アウトサイドインからインサイドアウトへ 企業は様々な形でニューメディアにアプローチしているが、確たる方程式は存在しない。しかし、「何が」よりも、「何をする必要があるのか」が重要視されている点は共通する。ソーシャルメディアは、関係および親近感の基礎として、新たな、あるいは長い間忘れられていた要素をもたらす。ここ数年、ビジネスおよびメディアの世界はプロセスの障害を敷いてしまったようだ。障害とは、ブランドと成功を決定づける人々との間のテクノロジーおよび自動的な仲介者のことである。ソーシャルメディアは、変革を支持するだけでなく、私たちのマーケットを代表する人々で構成されるコミュニティに対する使命、目的、そして、責任を再確認する機会を与えているのだ。 文化とリーダーシップ、そして、最終的には組織が変化を受け入れる仕組みがソーシャルメディアの採用の鍵を握っている。決して簡単なことではない。組織の規模が大きければ、それほど難易度は高まり、また、政治的な要素も組み込まれる。しかし、だからと言って尻ごみする必要はない。 外部に協力を委託する前に内部の協力を導入すればチャンスは広がる。これはモデルチェンジと再構築の違いでもある。 企業は、何が必要かを明確に把握するため、内部に目を向ける必要がある。そこから、明日のビジネスには人間味が必要である点、そして、ソーシャルメディアは、新しい時代の内部および外部の協力への足掛かりである点を学ぶことが出来る。導き、そして、応じる以外に選択肢はない。なぜなら、ソーシャルコンシューマーの登場により、ブランドと顧客との間の力関係が崩れるからだ。組織がしかるべくしてソーシャルメディアを採用している点を確かめるのは私たちの責任である。その経験と洞察力は、情報収集と交流の部門および会社全体の役割をまとめる組織図およびワークフローを策定する上で役に立つはずだ。 この記事は、Brian Solisに掲載された「Rethinking the Future of Business Part 2: Building the Framework」を翻訳した内容です。 フレームワークの図解は中々に興味深いですね。ハブアンドスポークモデルが中心ながら、それが進化したタンポポモデル(形から来ているのでしょうが素敵な名前ですね!)を実践している企業も増加中。従来型の中央管理の仕組みもまだまだ健在。現場現場で連携なく運営されているケースもあり。ソーシャルメディアの運用に限らず会社組織自体でも考えられる興味深いケーススタディですね。ソリスがパート1で提唱しているソーシャルメディアプログラムが浸透した企業は自然とタンポポ型にならざるえない気もしますが。後半で語っている「ソーシャルメディアは顧客コミュニティに対する使命、目的、そして、責任を再確認する機会を与えてくれる」という一文は心に染みました。 — SEO Japan
14 years 8ヶ月 ago
140名の企業内ソーシャルストラテジスト(そんな職種についている人が既に140名もいるとは!)へのアンケートを元に、ブライアン・ソリスが企業のソーシャルメディア活用の現状、そして未来への考察を鋭く分析。データを元にしており彼にしては読みやすい記事となっています。 — SEO Japan 組織内でソーシャルメディアが歩む道を左右するのは皆さん自身である。しかし、最新のソーシャルツールに熟達していれば自動的に経営陣に加わることが出来るわけでもなければ、チームでの居場所を確保することが出来るわけでもない。ソーシャルメディアの推進派の役目は永遠に続くわけではなく、その期間は限られている。しかし、皆さんの役割およびニューメディアの役割は組織が前進するにつれ、進化する。今、組織はリーダーを必要としている。 リーダーなら、これからの決定と行動で在職期間が決まる。リーダーの役割は現在、そして、時間をかけて得られる。ストラテジスト、または、推進派なら、今後の地位がどのような役割で形成されているのか、そして、方向性を決める上で何をすることが出来るのか自分に問いかけてもらいたい。 今こそ変革の時である…そして変革には仲介者と決定者が欠かせない。 マーケティング、サービス、あるいはコミュニケーションの部門を通してソーシャルメディアに取り組むことも重要だが、内部および外部で変革を起こすためには、ロードマップを導入するだけでは不十分である。現実として、ソーシャルメディアの交流はキャンペーンやプログラムの実行者を越える新たな接点へのドアを開く。例えば、マーケティング部門がコンテストを行う場合、顧客もまたプラットフォームを使って懸念を表明する可能性があり、カスタマーサービスの返答を必要とする場合もある…様々な要素が足りない場合、キャンペーンは失敗に終わるリスクを抱えていると言えるだろう。 「企業ソーシャルメディア・ストラテジストのキャリアパス」レポートの一環として、アルティミーター・グループのJeremiah Owyang氏は、140名の企業ソーシャルストラテジストを調査し、既存のソーシャルメディアプログラムの詳細を明らかにした。既存のインフラ、そして、現在、大規模な企業、および、名前がよく挙げられる企業で実施されているプログラムを見直すことで、現状、そして、向かうべき場所を理解する上で役に立つだろう。それでは、このシリーズのパート 1として、企業内部のソーシャルメディアの現状を検証していく。 意外に思えるかもしれないが、多くの企業でのソーシャルメディアの存続期間は1-2年(<40%)または1年以下である(~30%)。約20%がここ2-3年間でソーシャルプログラムを実行しているようだ。過去を振り返ると、大半の企業では、イノベーションと変革を受け入れるペースは遅かったことが分かる。Owyang氏のレポートでは、取材を行った企業の~10%が過去3-4年のうちにソーシャルプログラムを実施したと答え、4-5年、そして、5年以上と答えたのは5%であった。 2010年、ソーシャルメディアに充てられた予算の金額が10万ドル–50万ドルだったのは40%であった。50万ドル~100万ドル、1万ドル~5万ドル、そして、5万ドル以上を投資したのはそれぞれ10%以下であった。1万ドル~10万ドルの境界線上が最も多いようだ。 驚くのはこれからである。50%の企業が組織内のソーシャルメディアの成熟度が「正式」なレベルにあると答え、20%はインフラが成熟していると答えている。少なくとも20-30%の企業は実験的な段階にあることを認めている。しかし、アルティミーター・グループが調査を行ったサンプルは平均的な組織を反映していないようだ。また、以下の発見が、ビジネスのソーシャル化 – つまり既存の部門および過程への協力の導入をもたらすソーシャルメディアの本来の道に沿ったものだとも思えない。 企業がソーシャルメディアの基盤の正式化および成熟化を主張すると言うことは、ソーシャルが重要だと言う点を認め、縦割りのプログラムを組織内で統合したことを意味するのではないだろうか。このような統合により、ソーシャルの実験は成熟する可能性が最も高い。しかし、成熟を、目標、成果、望むパフォーマンスのレベル、または協力とイコールで結びつける主張は、誤っていると言わざるを得ない。この「成熟」したプログラムは、通常、固定されており、サービス、マーケティング、またはコミュニケーション部門に存在するものの、組織全体で情報のやり取りが行われることは滅多にない。これこそが2011年および2012年に企業が直面する大きな問題の一つである。カルチャーショックを少し与えた方が良いだろう。 その典型的な例を上げよう。調査に参加した企業のほぼ50%がソーシャルメディアをマーケティングに置いている。30-40%は企業広報に置いている。この2つのグループは過半数を占めており、ともに限定している可能性がある。それ以外のケースでも大半の場合は、協力関係が築けているとは言えないだろう。しかし、営業、人事、経理等、その他の部門もいずれソーシャルなアプローチが求められる。この類の部門がインタラクティブなプロセスを組織にもたらす際は、私の経験上、その他の経験豊かな部門の知識を利用することなく独自で行っているか、率先するためにニューメディア組織の一元化を求めているかのいずれかのことが多い。さらにソーシャル化を促す上で欠かせない中央のハブがない状態だと、ブランドの整合性を失い、希薄化し、そして、マーケットの混乱を招く恐れがある。Engageが分厚いのはこのためだ…ソーシャルメディアのビジネスへのインパクトは、企業全体に及ぶのだ。 進歩の進歩: 組織が一つにまとまる時 より深い理解、そして、より強固なリーダーシップが必要な時代がやって来た。全体を踏まえて考え、5番目のP(People)をミックスに公式に統合することで、新しいプロセス、システム、そして、視点と方向性が求められる点を考慮しなければならない。これは簡単ではない。…私が協力しているフォーチュン 500の企業では、管理および実行のインフラを見直す3年以上を要するプロジェクトにスケールアップしていた。途方もなく大きく、しかも、大変な労力を必要とされるプロジェクトである。しかし、「オープンリーダー」を鼓舞するためには、多少の助けが必要である点、そして、突然経営陣がソーシャルメディアのポテンシャルを理解することがあるため、必ずしも説明する必要がない点を私は学んだ。コラボレーションと情報収集のメリットを実感し、その他の不確定要素が全体および利益に影響を与え始めるため、理解を得られるのだ。 ここ数年間、私は真っ向から経営陣および管理者チームに狙いを定めてきた。今後もこの取り組みを続けるつもりだ。私は、機会と危険を理解し、政治のメカニズムの仕組みを理解し、そして、会社を動かす方法を理解している重役(最初は幹部レベルではなく、幹部レベルに報告する役職の社員)との対話に時間を費やしている。これは変革の管理と組織の変化の組み合わせとも言えるが、- 実験と進捗状況の報告を介して、内部で行動を起こすことで、前進していくのだ。 オンラインでの存在感を確保し、母親のブロガーを募集し、フォースクエアで新しいバッジプログラムや特売を提供したり、またはインフルエンサーに対するプログラムを活発化するだけでは不十分である。構造、組織、ガイドライン、指示、そして、組織全体の有意義な協力が必要なのだ。その結果、ニューメディアの変革を後押しする代理業者、そして、代理業者に協力するスタッフは、マッキンゼー等のコンサルタント業者が提案する役割に対峙し始める。しかし、進歩している経営コンサルタント企業であっても、今後のビジネスの青写真を描くことに苦心している。 メディアの民主化により、影響の均等化が行われている。消費者には権限が与えられ、その結果、より魅力のある経験が求められるようになった。企業は今すぐに人間味を与え、関連性を得るだけでなく、活気にあふれる影響力の大きいコミュニティを構築する必要がある。これには時間がかかり、行動、構造、ビジョン、さらには、現在のソーシャルへのアプローチを考え直す必要性が生じるだろう。しかし、ソーシャルメディアはこの完璧な改革を強制しているのではなく、真の顧客中心主義の組織を作るための後回しにされていたドミノ効果を促す“きっかけ”に過ぎないのだ。 さぁ、皆さんの腕の見せ所だ… この記事は、Brian Solisに掲載された「Rethinking the Future of Business Part 1: The State of Corporate Social Media」を翻訳した内容です。 2010年、ソーシャルメディアの予算が1000万~5000万円の範囲だった企業が40%だと。既に5億円以上使っている会社も数%あるんですね。今年のソーシャル関連の予算は様々なアンケートで激増することが予測されています。またソーシャルメディアプログラムはマーケティングや社内外含む広報活動が中心となっているようですがソリスいわく本来はもっと社内の全ての現場やプロセスに取り組まれていくべきものだと。後半、特に最後の2パラグラフの文章には説得力を感じる言葉が多く含まれていました。 — SEO Japan
14 years 8ヶ月 ago
SEO Japan再開Day、最後の記事は先日行われたSMX Westの総集記事をサーチエンジンランドから。流石、イベント自身の主催者だけあって様々な話題をコンパクトにまとめてくれています。とりあえずこれだけ読んでおけば大丈夫?!(ってせっかく書いたのでお時間ある方はこちらもどうぞ)– SEO Japan 先日開催されたSMX ウエストでは、多くの良質な情報が提供された。以下に私が最も秘密にしたい、役立つ情報の一部を挙げていく。 ファーマー/パンダアップデートに関するGoogle自身の見解 グーグルのマット・カッツ氏は、変更が完璧ではない点を認めつつ、検索者のフィードバックは前向きなものが圧倒的に多かったと述べた。カッツ氏は、変更は手動による例外は皆無であり全てアルゴリズムに基づいていると伝えた。 「質の低いコンテンツ」を追放 マット・カッツ氏は、サイト上の質の低いコンテンツがサイト全体のランキングを落とす可能性について繰り返し説明していた。ページの質を改善する行為は、あるいは、ページを完全に削除する行為は、通常、この問題を解決する手段として良いとされているが、場合によっては異なる対策が必要とされる可能性もある。 例えば、ビジネスのレビューサイトは、ビジターがレビューを残すことが出来るように、各店舗に対するリスティングを含めたいと望むだろう。しかし、この類のページには、通常、ビジターがレビュー情報を投稿するまでは、ウェブ全体で重複する店舗を説明する情報しか掲載されていない。Q & Aサイトの場合、ビジターが回答を提供するまでは回答のない質問を掲載することになる。 このような場合、グーグルのマイリー・オイェ氏は、固有で質の高いコンテンツを用意するまでは<meta name=robots content=noindex>をページに用いることを勧めていた。オイェ氏は、この手法をrobots.txtを介してブロックする手法よりも推奨している。検索エンジンがページの存在を把握し、履歴を構築して、ページのブロックが解除されると、すぐに適切に格付けされるようにするためだ。パネルで私はこの件を取り上げ、大規模なサイトは例外であり、robots.txtは、検索エンジンのボットが質の高いコンテンツを持つページ上でクロールに確実に時間を費やしてもらう効果があると伝えた。 広告:コンテンツ比率 カッツ氏は、サイトに広告を掲載していることが、本質的に質を下げるものではないと述べた。しかし、度を超えている場合はその可能性がある。過去に投稿したエントリの中で、この変更、特に折り返し部分までは広告しか見当たらないージや広告が異常に多いページにおいては、広告ではないコンテンツを探すのが大変な状況は、劣悪なユーザーエクスペリエンスを与えることになると綴った。 スローダウンするクロール マット・カッツ氏は、また、グーグルが、サイトがユーザーにとって有益ではないと判断する場合、クロールの頻度が少なくなると述べた。この点に関しては、個人的には、サーバーログを確認して、グーグルボットがクロールしているページを特定し、さらに、その頻度をチェックしてみることを勧める。そうすることで、サイトに対する質の変化の影響が及ぶまでに、どれぐらい時間がかかるのかを大体把握することが出来るだろう。例えば、グーグルが30日に1度しかクロールしていないなら、質を改善してもランキングが10日間で変わることはないだろう。 米国外にも展開 カッツ氏は、現時点でアルゴリズムの変更が行われたのは米国のみだが、国外でもテストが行われており、“数週間以内”に他国にも展開されると認めた。また、同氏は、この変更がターゲットにした質の低いコンテンツのタイプは、他の国々よりも米国で行き渡っているため、米国以外では影響はそれほど大きくはないとも述べた。 継続されるアルゴリズムの変更 マット・カッツ氏は、今年さらに多くの変更が行われる予定があると述べた。カッツ氏は、今年は質の低いコンテンツおよびコンテンツファームを検索結果で目立たないようにすること、そして、コンテンツの元々のクリエイターがより多くのスポットライトを浴びるようにすることに焦点を当てていると明言している。グーグルは、例えば、オリジナルのコンテンツが上位に格付けされるように取り組んでおり、また、シンジケート版のソースがページに対する価値のシグナルに基づいて最も高いランクを得ている際に、オリジナルのソースのランクとシンジケート版のソースのランクを交換する試みを行う可能性があるようだ。また、グーグルは、スクレイプ(収集)されたコンテンツを特定する取り組みも継続している。 つまりSEOは継続的に変化しなければならないと言う意味だろうか?検索エンジンのシグナルに対してではなく、ユーザーに対して価値を高めることを信条としているなら答えは「No」だ。カッツ氏も言っていたように、「5年前に伝えたことは今でも妥当である: アルゴリズムを追いかけるのではなく、ユーザーが好むサイトを作る努力をしよう」。 ギル・ライク氏は、このアドバイスに対する一部の人々の解釈に関して私が感じたフラストレーションを綴っていた。 「SEOに訊けセッション」は、かつてはブラックハットとホワイトハットが対決する構図であった。今回、参加者の顔ぶれは同じだが、“ユーザーに焦点派”と“ユーザーに焦点を絞っているサイトが持つ足跡を作る派”に構図が変わっていた。バネッサ・フォックス氏は、他のパネリストが単純にブラックハットだった時代よりもこの議論が遥かに面倒になっている点に気づいていた。 その通りだ。例えば、パネルディスカッションで、ブルース・クレイ氏は、ランクが落ちたサイト、および落ちなかったサイトを分析し、ランクが落ちたサイトは全ての記事のワード数がほとんど同じであった傾向が見られたと述べた。つまり、記事の長さが同一にならないことが重要だと言ったのだ。私はオーディエンスに対して、このセッションの収穫として、サイトをチェックして、それぞれのページのコンテンツの長さが異なる点を裏付けるのではなく、それぞれのコンテンツが有益かどうかを確認してもらいたいと伝えた。 サイトが“ユーザーに焦点を絞る足跡を持っている”点を確実にするためには、ユーザーに焦点を絞ることが最善の方法である。 ホワイトハットのクローキングとは? 「ホワイトハット」のクローキングに関する情報が数多く舞い込んできている。ホワイトハットのクローキングとは、サイトがスパム目的ではない理由でビジターに見せるコンテンツとは異なるコンテンツを検索エンジンに見せるように設定されているケースを意味するようだ。例えば、ビジターにはフラッシュが表示されているものの、検索エンジンにはHTMLのコンテンツが表示されている場合や、サイトが検索エンジンには広告を見せない場合、もしくはURLのカノニカルなバージョンしか表示していない場合などである。 一部のSEO業者は、グーグルがこの類のクローキングを大目に見てくれると言っている。しかし、マット・カッツ氏は、この主張を否定し、次のように述べた: 「ホワイトハットのクローキングはグーグルの利用規約を侵害している。グーグルは、「ホワイトハット」のクローキングを例外的に扱わなければいけない理由はない。そのようなことを言われて真に受けているようでは危険極まりない。」 マット・カッツ氏は、グーグルボットに対する特別なコードが、ユーザーエージェントまたはIPアドレスによってサイトに含まれている場合、グーグルは、クローキングと理解し、サイトに対して対策を講じる可能性があると述べた。 First-Click Freeプログラムおよびジオターゲット ダニー・サリバン氏は、「first-click free」プログラム(註:Googleが提唱する、会員制のサイトの内部ページのコンテンツをGooglebotにだけ見せてインデックスさせる場合、ユーザーが検索結果ページからアクセスしてきた時にはログインページに誘導する前にその1ページだけはGooglebotに見せたものと同じ正規コンテンツを見せるべき、というGoogleがクローキングと見なさない会員制サイト向けのSEO対策)はホワイトハットのクローキングだと断定したが、カッツ氏は、グーグルボットとグーグル検索を経由したビジターに同じ内容の情報を見せていたと述べ、サリバン氏の見解に異を唱えた。また、カッツ氏は、コンテンツをジオロケーションを基に表示する行為はクローキングには当たらないと述べた。グーグルボットのIPに対する特別なケースではないためだ(地理的なロケーションに関連している)。 検索フレンドリーなURLに対するクローキング 複数のサーチエンジンランドのエントリ(このエントリとこのエントリを含む)は、検索エンジンフレンドリーなURLを見せる行為は、検索エンジンから問題視されていないと断言しているが、検索エンジン、特にグーグルは、この行為は推奨されるようなものではないと明言している。 このようなクローキングが問題ないと考える人達は、2005年のSES シカゴでのグーグルの代表者が述べた見解を当てにしている。しかし、2008年には、マット・カッツ氏が、「ユーザーエージェントを基にURLを書き直すクローキングは、少なくともグーグルにとっては許容出来るものではない」と私に明言していた(2005年のイベントはグーグルの代表者にとって初めての講演であり、クローキングの複雑さをよく理解していなかったのではないかと個人的には考えている)。 いずれにせよ、URLの問題を回避する策は豊富にある。URLを直接修正することが出来なくても、またはリダイレクトを実装することが出来なくても、rel=canonicalリンク属性、または、グーグルウェブマスターツールズのパラメータの処理機能を使えばよい(ビングウェブマスターツールズも同様の機能を用意している)。 アクセシビリティ目的でテキストを隠す -999pxのCSSテキストのインデントをイメージの代わりに使う行為は許容されるのだろうか?オイェ氏は、以前、個人のブログでこのような方法でテキストを隠す行為は、例えスパム目的ではなく、アクセシビリティを確保する目的であっても、グーグルのウェブマスターガイドラインを違反していると受け取られる可能性があると述べていた。通常、異なる方法を用いることが出来るはずだ(ALT属性やCSSスプライト等)。また、SMXのステージで、オイェ氏は、font-faceを利用することを勧めていた。これは実装するのは難しいが、フォントファイル自体に関しては、自分で構築するのではなく、グーグル ウェブ・フォントを利用する手もある。 カッツ氏は、その後に行われたセッションでこの手法に賛成していた: 「テキストを隠すのは、あまり良い取り組みとは言えない。オイェ氏が先程のセッションで取り上げていたと思う。」 新しいビジターと戻ってきたユーザーに異なるコンテンツを表示 新しいユーザーと戻ってきたユーザーに異なるコンテンツを表示する件を誰かが尋ねていた。マット・カッツ氏もビングのデュアン・フォレスター氏もこの類の手法には注意するよう呼びかけていた。通常、この種のシナリオは、クッキーを介して実行されることが多い。新しいユーザーもグーグルもサイトへのクッキーを持っていないが、戻ってきたユーザーはクッキーを持つことになる。カッツ氏は、グーグルボットを新しいユーザーと同じように対処したいなら、これで通常は問題はないと述べた。 リンク構築 リンクは今後も重要だが、検索エンジンが認めたメソッドを使って、どのようにリンクを集めることが出来るのだろうか?マット・カッツ氏は「自分に問いかけるべきだ」と述べていた。「人々に好かれるサイトを作るにはどうすればいいのか?」ブランドの価値をもたらす、印象的なサイトを忠実なオーディエンスと共に構築すれば(必ずしも検索を通してではなく)、リンクが集まってくるだろう。 コンテンツを超える価値を作るには [...]
14 years 8ヶ月 ago
またもやSEO Bookからパンダ・アップデートに関する話題を。アップデートの内容よりは、アップデート、そして順位が大幅に下がった多数のサイト群のことを横目に見ながら改めてGoogleの危険性/リスク、そして可能性/チャンスを考える記事です。 — SEO Japan まるで一昔前に戻ったようだ。 グーグルが大規模なアルゴリズムの変更を実施し、大きな混乱が生じている。ランキングの上下によっては、地獄を見た人もいれば、喜びを抑えきれない人もいるようだ。 先月の上旬「コンテンツファームはウェブのゴミなのか?」の中でも説明したように、: 言い方を変えてみよう。ディマンドメディアのコンテンツを除外するアルゴリズムは、大量のSEOのコンテンツも除外するだろう。SEOコピーライティングとは一体何だろうか?ディマンドメディアそのものである。1行目でも説明したように、多くのSEOコンテンツもほとんど同じであり、ディマンドメディアのコンテンツをターゲットに選ぶアルゴリズムも違いを判別しないだろう。キーワードのトラフィックの流れはタイトルタグと同一だろうか?イエス。数百単語で構成されているだろうか?イエス。SEOのフォーマットを用いているだろうか?イエス。キーワードおよびキーワードのフレーズを何回か繰り返しているだろうか?イエス。人類の役に立っているだろうか?ノー。SEOは自分が望むことに対してもっと注意する必要がある。…. 「コンテンツファーム」のレッテルを貼られていたサイトだけではなく、「キーワードの用語のためにエントリを作成」するSEOモデルを採用していた多くのサイトがSERPから追放されていた。皮肉にも私が例として用いたディマンドメディアは悠々と逃れていた。 何が起きたのか、なぜ起きたのかを詳しく知りたいなら、アーロン・ウォール氏が投稿したGoogleが葬ったコンテンツファームと葬らなかったコンテンツファームの差とは?を参考にしてもらいたい。また、SEO Bookフォーラムのメンバーの方はこの詳細に渡り、見識に溢れるスレッドにも目を通してもらいたい。 犠牲 多大な犠牲者が出ていると示唆している人達がいる。グーグルはまともなページも追放してしまったようだ。 コンテンツファームのページと似ているページまでもまが、打撃を受けてしまった。アルゴリズムは求められていたことを実施しただけだが、グーグルは改善が必要な点をある程度認めている。このアルゴリズムの変更が良いか悪いかは、グーグルのユーザーの見解に左右される。グーグルが質の高い結果を提供するようになったのか否かが問われている。 このガーディアンの記事は多くの人々が経験したフラストレーションを代弁している: 過去2年間このサイトを改善するために必死で作業してきたので、やりきれない気持ちだ。カルト・オブ・マックは、個人経営の小規模な事業である。私たちはスタートアップだ。規模は小さいものの、優秀なスタッフチームを抱えており、フルタイマーは私一人である。私たちは一生懸命質の高い、オリジナルのコンテンツをわずかな予算で作成している。ようやく成功の糸口が見え始めていた矢先のことだ。2年もの不安な時期を乗り越え、サイトはようやく一人立ち出来るようになりつつあった。しかし私たちの努力は水の泡となった。ラリー・ペイジの携帯電話の番号を知っている人がいたら教えてもらえないだろうか? スクロールダウンしていくと、このエントリへの返信として非常に面白いコメントが掲載されている。 当然だが、これは前にも起きたことがある。検索が始まって以来、この問題は常に存在している。検索エンジンはいつものように検索エンジンに頼っているビジネスを吹き飛ばし、一方で別のビジネスを優遇している。 どんな対策を講じればいいのだろうか? リスクを分散する 「グーグルへの依存を少なくしよう」と勧める人もいるだろう。 確かに言うのは簡単だが、検索業界をグーグルが独占している場合はどうすればいいのだろうか?制御することが出来ないエンティティに依存する戦略のリスクが高い点は知っているが、他に選択肢はあるのだろうか?ビングがしっかり仕事をするようになるまで待たなければいけないのだろうか?Blekko(ブレッコ)が台頭するのを期待しなければいけないのだろうか? 待てる余裕がある人はいないはずだ。 時折、どれだけグーグルのガイドラインに従っていても、グーグルは状況を一変させてしまうことがある。フェアかどうかは関係ない。グーグルは行動を必ず起こすのだ。 そのため、このリスクを軽減する上で役に立つウェブマーケティングの戦略を採用する必要がある。 リスクを軽減する最善の方法は、言うまでもなくグーグルに全く頼らないことだ。サイトをrobots.txtを使ってすべてのスパイダーをブロックしても生き永らえるようにサイトの戦略を策定しよう。グーグルからのトラフィックはおまけとして扱うのだ。このような戦略にはPPC、ブランド構築、オフラインの広告、ソーシャルメディア、eメールマーケティング、そして、その他の利用可能な多くのチャンネルが含まれるだろう。 上述の戦略を研究として実施してみることを勧める。自然なトラフィックなしで運営しなければならない場合、事業は持ちこたえることが出来るだろうか?高い需要、つまりその他のチャンネルで見受けられる需要を持つニッチを埋めているだろうか?広告に対する利鞘は大きいだろうか、あるいはビジネスモデル全体が無料の検索トラフィックに依存しているのだろうか?有効に利用することが可能なバイラルの要素は存在するだろうか?有効に利用することが可能なソーシャルの要素は存在するだろうか? 研究的な取り組みとは別に、リスクを軽減する方法は他にもある。一つの取り組みに全てを賭ける行為は危険である。単一のサイトを運営するのではなく、それぞれ異なるSEO戦略を用いた複数のサイトを運営しよう。アーロン・ウォール氏は、フォーラムの中で予備サイトの運営について説明している。 同分野の別のサイトでページ(記事や広告)を掲載してもらう試みを行おう。サイトが追放されても、別の人のサイトではあっても、少なくともニッチでの存在を継続することが出来るからだ。親切にもウェブマスターによっては新たに作成したサイトにリンクを補正してもらえるかもしれない。 リスクを軽減するその他の案を持っているなら、コメント欄で加えてもらいたい。 SEO業者でいることの利点 最後になるが、SEO業者である事実に感謝するべきである。 SEOは、難しなればなるほどサービスが求められ、壁が高くなればなるほど新しいパブリッシャーが参入するのは難しくなる。毎日、検索は複雑化している。結局、アルゴリズムの変更が行われただけに過ぎない。リバースエンジニアリングを行うことも可能であり、変化がもたらす機会を最大限に高める新しい戦略が採用されていくだろう。 グーグルが望むコンテンツを具体的に述べ、そのようなコンテンツに見返りを与える、そんな日が来るまで、SEO業者は黙々と取り組みを続けるだけである。そして有難いことに、グーグルは秘密主義である。グーグルが情報を大っぴらに公開するなら、競争力としてのSEOの知識の価値はなくなるはずだ。私たちの多くはすぐに撤退を余儀なくされるだろう。 短期間のダメージは確かに厳しいが、優れたSEO業者は復活するだろう。 そしてSEOが復活すると、今度はその他のコンテンツプロデューサーが困惑して取り残される運命が待っている。 この記事は、SEO Bookに掲載された「Google: The Risk And Opportunity」を翻訳した内容です。 Googleに完全依存すべきではないという話は以前からあったのですが、サイトを長年運営しており特定の分野で強いブランディングができていたとしても結局検索エンジンにかなりのトラフィックを頼っているサイトが大多数ではないでしょうか。日本の場合は、海外以上にGoogleのシェアが高まってしまった今、Googleで順位が下落することは死活問題になりかねないサイトも多数あるでしょう。特定のスパム手法のみならずサイトの品質まで問われるこの時代、なんだかんだいってもGoogleとはつきあっていかなくてはいかないわけで、ウェブマスターの悩みは尽きませんね。何故か最後にSEO業者の話まででてきたのですが、確かに全てが透明化すれば大半のSEO業者は商売上がったりになりそうですね。。。Googleの秘密をもっと知りたいけど全部は教えてほしくない、そんなひねくれた悩みの中、SEO業者は頑張っていくしかなさそうです。 — SEO Japan
14 years 8ヶ月 ago
引き続きSEO Bookからパンダ・アップデートに関する考察を。今回はアップデートの背景にあるGoogleの私企業としての姿に迫ります。相変わらずのGoogle批判視点ですが、色々考えさせられる記事。 — SEO Japan ワーストプラクティスと言う言葉を聞いたことはあるだろうか?恐らく一度もないはずだ。 何かが変わるまであらゆるアプローチがベストプラクティスと呼ばれる。 アドセンスのウェブサイトについて考えてもらいたい。 注目!ケーススタディだよ! グーグルのコンテンツファームのアップデートで最もダメージを受けたサイトの面々を見てみると、その多くがグーグルがケーススタディとして用いていた有料のアドセンスのパブリッシャーばかりであった。例えば、ハブページズやEジンアーティクルズだ(註:共に大量のページがサイト内にあることで有名な大手コンテンツファームサイト)。 誰もがこれらのサイトのコンテンツは良質であり、必ず復活するだろうと考えている: 私たちは時間の経過とともにこのサイトのライターのコンテンツがユーザーにとって魅力的である点が証明されることを確信している。私たちはグーグルが主要なアップデート後の結果を調整することが出来ると信じており、また、今後数週間で復活すると前向きにとらえている。実際に過去のアップデートでも私たちは復活してきたのだ – ポール・エドモンドソン 問題は多くのビジネスが、もはや復活することが出来ない点である。事実、一部のサイトは二度と立ち直ることは出来ないだろう。ウェブは進化してきたが、アルゴリズムはその先を進んでいるのだ。 必要とされる免責条項はどこに? この問題を悪化させているのは、グーグルがサイトに有料のアドセンスの情報を与えており、その他のサイトが明確な承認の証拠と捉えるケーススタディとして取り扱っている行為である。 これが見本です! グーグルが提案するベストプラクティスに従っている企業をグーグルが葬った後でさえ、この手のケーススタディは存続し、グーグル地獄へ案内しているのだ。 泣きっ面に蜂 このようなフィルター/ペナルティをさらに腹立たしくしているのは、自分のサイトがネガティブな報いを受けている一方で、コンテンツを盗み、アドセンスに包めているサイトが、ネガティブな報いを受けていないがために、自分のサイトよりも上位に格付けされていることがあるケースだ。:) スプログサイトは単独では長くは存続しないが、集合すると自分よりも上位にランクインし続け、美しく、重要なコンテンツを作るために数年間に渡って努力をしてきたとしても、そのコンテンツに対してスポットライトを浴びることは出来ない。 カルト・オブ・マック(註:Appleネタで有名な人気情報サイト、コンテンツファームではない)も報告している: 昨日も伝えたように、カルト・オブ・マックは、くだらないコンテンツファームに対するグーグルの戦いで犠牲になった。グーグルが先週の木曜日にアルゴリズムを調整した際に、私たちのサイトは、不可解な理由でランキングを落とされてしまったのだ。 しかし、本日、カルト・オブ・マックは復活した。グーグルニュース(毎日のトラフィックの重要な源)およびグーグルの通常の検索結果にも掲載されるようになった。しかし、未だに私たちのコンテンツを盗んだ一部のスクレイパーサイトよりもランキングが低い状態であり、何もかもが元通りに戻ったわけではない。 太字で綴られた部分は、今回の新しい“アルゴリズム”によるアプローチにおける最も許せない点である。グーグルにサイトを八つ裂きにされ、自分のコンテンツを盗用しているサイトにランキングで抜かれてしまうのだ。また、大半のコンテンツを盗むサイトはグーグルのダブルクリック & アドセンス広告で収益を得ている。 たった今聞こえた“いただきます”と言う声は、あの憎たらしいスプロガー達が現在ペナルティーをうけているサイトからコンテンツを盗む際の合図である。 カルト・オブ・マックは幸運にもメディアの注目を十分に浴び、考え直してもらえた。残念ながら、ダメージを被ったウェブマスターの多くは特別扱いしてもらえないだろう。また、既定のトラフィックレベルを基に契約をしている人や、利鞘が少なく、赤字化してしまった人達は、どん底に突き落とされたと言っても過言ではない。借金して成長を買わないことの重要性、そして、利鞘および現金の安全策の重要性が改めて浮き彫りになった。 この機会に便乗したのは? ページビューから最大の収益を得るために全てを最大化するアプローチの問題は、状況があっという間に変わってしまうと言う事実だ。私は、グーグルが私の友達に送ったアドセンスの最適化に関するアドバイスの一部を見せてもらったことがある。私は友人にその最適化のアドバイスはよくても短期間しか役に立たず、真に受けて実行してしまうと、やがて痛い目に遭うことになると伝えた。 グーグルは、グーグルのアドバイスに従ったサイトであっても、グーグルに多少の収益をもたらすなら、容赦なく切り捨てるはずだ。なぜなら、すぐに違う人がアドバイスに従おうとしているからだ。 私の友人は幸運にも私のアドバイスは、グーグルから直接得たアドバイスよりも信頼できる点に気づいた。もしグーグルのアドバイスに耳を傾けていたら、友人のビジネスは破壊されていた可能性がある。 グーグルは、SEOを他人を食い物にする連中として位置付けることを生きがいとしているが、以下に関して際どい行動を取っているのは何を隠そうグーグル自身である: 独占的なバンドル フェアユース/著作権 商標 詐欺的な広告の推進 グーグルアドセンスは“手っ取り早く稼ぐ”カテゴリーを持っている。これは私たちのウェブサイトには見当たらないタイプのアイテムである(このサイトにアドセンスの広告を掲載しない理由の一つでもある)。 AdSenseのヒートマップ?以下に注目! アドセンスのファームアップデートで最もダメージが大きかったサイトの一つがワイズギークであった。確かにワイズギークは20%近い広告クリックスルー率を稼ぎ出していた。しかし、トラフィックが75%下落しており、5%のクリックスルー率であってもクリーンなサイトを構築していた方が結果的には良かったのではないだろうか。 とは言ったものの、ワイズギークは、グーグルのアドセンスのベストプラクティスに単純に従っていただけに過ぎない: 犠牲者 最も収益性が高かったベストプラクティスに基づくアプローチが突然不十分なアプローチになってしまった。結果は常に推測することが出来るわけではない。グーグルがコンテンツファームを攻撃する決定を下した際、次のような状況を予測出来た人はいただろうか?: どうにかしてeHow.comは生き延びる それでも、グーグルの“アルゴリズム”アプローチは、遥かに質の高いコンテンツを持つ多くの小規模のサイトを八つ裂きにする アップデートが行われる前、私はeHowが生き残ることは確信していたが、グーグルのエンジニア達を見くびっていたようだ。と言うよりも、エンジニア達のことを知らなさ過ぎたのかもしれない。eHowを見過ごし、多くの個人のウェブマスターを葬ってしまうようなコンテンツファームのアルゴリズムが、まさか展開されるとは私は思ってもみなかった。 これはグーグルの大企業のサイトなら何でも許容するポリシーの延長と見ることが出来るのではないだろうか。最近のアドセンスのスレッドの中で、ブレット・タブキ氏が最高のコメントを残していた: 架空の世界で独占企業によってルールが決められ、ルールが施行される場合 – 不正行為は存在しない。 唯一の「不正」は法律の線の外側にはみ出すときのみである。 – ブレット・タブキ [...]
14 years 8ヶ月 ago
先日のSMX WestでGoogleのマット・カッツがGoogleの検索結果にはアルゴリズムの影響を受けないホワイトリストがあることを発言しました。Googleの公平性を疑われかねない発言でもあり、ネット上でもかなりの話題になっています。今回はSEO Bookが本件に関する意見を。 — SEO Japan グーグルは、格下げされたスパム目的のサイト、ハッキングされているサイト、スパイウェアを提供しているサイト等を除くサイトの格付けを“アルゴリズム”が管理する状態を長らく維持してきた。 そんな中、SMXのカンファレンスで、Googleがホワイトリストを利用していることが判明した: グーグルとビングは、アルゴリズムの影響を受けるべきではなかったものの、実際には影響を受けたサイトに対する“例外リスト”を用意している点を認めた。マット・カッツ氏は、グローバルなホワイトリストは存在しないものの、グーグルの検索結果のサイトにネガティブな影響を与える一部のアルゴリズムに対して、グーグルは個別のサイトを特別扱いする可能性があると説明した。 「スパマーを除き、サイトが値するランクを得る」と言うアイデアは、グーグルが反競争的行為に及ぶ可能性をけん制するために、昔から推進されてきた。グーグルのマーケティングは、「ウェブが持つ固有の民主的な特徴」と言うフレーズをさらに活用し、ページランクの元々の仕組みを強調してきた。 そこで、グーグルの行動、そして、グーグルが行動を起こしていると思ってもらいたくない心情の違いを考えるために、思考的な実験を行ってみようと思う。 まずはネガティブな見解から検証してみよう。グーグルが競合する製品を持っているか、あるいは、当該のサイトがグーグルのエンジニアに嫌われているかのどちらかであり、どうしても好きになれないと言う理由で、わざわざ攻撃していることになる。グーグルが世界の大半の国々で市場を独占しているレベルを考慮すると、グーグルが事業の関心を基に勝者と敗者を選んでいると言う考え方は受け入れられない。 ポジティブな見解は、「判断が微妙なスパムを除き、アルゴリズムがほぼすべてのページを処理する」と言うものだ。 初めに、グーグルのエンジニアが目標と目的を心に描きながらアルゴリズムを作成したと仮定する。 ユーチューブの買収後にグーグルが立ち上げたのはユニバーサル検索のみをであった。偶然だろうか?その可能性は低い。グーグルがユニバーサル検索をユーチューブの買収前に展開していたら、ユーチューブの価格は30%から50%値上がりしていただろう。 同様にグーグルはアルゴリズムの一部を人間の評価者を介して鍛えている。グーグルは、評価者に特定の疑問と求める目標を伝え、その後、目標に沿うアルゴリズムを作成するために、評価者の情報を用いる(これは3を挙げることは出来ないが、1と2を足して、あとは適当に繰り返してくれと私が頼むようなものだ ) ある時点で、グーグルはブランドフィルター(あるいはその他の任意のアルゴリズム)を展開して、他のサイトがマッチすることが出来ない基準を基に特定の好きなサイトを上位にランクインさせる。 ジャンクのドアウェイページを持つサイトを上位に格付けし、その他のサイトを格下げする。 上記の現象に対抗しようとして、一部のサイトはほそぼそと存続するか、マーケットでシェアを失う状況に追いやられる可能性がある。あるいは、積極的に活動し、ガイドラインを越えた行動を取ることも考えられる(技術的とはいかなくても、少なくとも気持ちの上では)。 サイトがガイドラインを超越した運営を行っているなら、お咎めなしで切り抜けられる場合もあれば、短期間のペナルティーを与えられる場合もあれば、あるいは、3年間にも及ぶ長期的なペナルティーを受ける場合もある。 ここからが面白いところだ… グーグルは、非常に懲罰的で多数の誤検出を生む自動アルゴリズムを展開することが出来るのだ。 さらに、グーグルは、身内の事業とホワイトリストを介して、特定の基準に一致するサイトを再び上位にランクインさせることで、駄目押しすることも可能だ。 ホワイトリストされたサイトと同じことをしているサイトは、同じことをしたために大打撃を受ける可能性があり、また、レビューにより、冷遇されるだろう。 「アルゴリズム」はほとんど全てのページに対処していると言う主張が行われても、個人的な偏見をくみ取り、上位にランクインさせるサイトとさせないサイトを容易に決定することが出来る。「アルゴリズム」は何よりもまず法的な盾としての役目を持っている。さらに、マーケティングツールとしても有効である。関連性は重要度においては3番目に位置しているのであろう(それ以外には、コンテンツファームの問題に対してグーグルが重い腰を上げる前にここまで時間がかかった理由が思いつかない)。 この記事は、SEO Bookに掲載された「A Thought Experiment on Google Whitelisting Website」を翻訳した内容です。 この問題発言、実は私も参加したセッションだったのですが、見事にこの問題発言を見逃しておりました。。。ファーマーズアップデートに関する話の中で「ホワイトリストは一部存在するが、ファーマーズ(パンダ)アップデートでは特に適用されなかった」とマット・カッツはさらっと流した発言だったのですが、前者の「一部存在する」が結果的に大きく取り上げられたようですね。確かに言われてみると、これまで認めていなかった話ですからね。セッション中は突っ込まれていなかったため見過ごしてしまいましたm(__)m しかしホワイトリストがありなら、上記のSEO Bookが考える世界まではいかなくとも検索結果が自由に操作される世界になってしまいそうで怖い気もしますね。今後の展開に注目。– SEO Japan
14 years 8ヶ月 ago
今日からSEO Japan復活させていただきます。今更ながらと思われるかもですが、Googleのパンダアップデートに関する考察をSEO Bookから。SEO Bookにしては軽めの内容です。 — SEO Japan グーグルはインデックスのアップデートを専門家から命名することに奔走し、今回のアップデートを“パンダ”と名付けた。どうやら、エンジニアの一人に因んで命名したようだ。 公式のグーグルのメッセージを私なりに分かりやすく言い変えてみると、こうなる: 信じて欲しい。私達は悪い人と良い人を分け隔てている。 ワイアードがグーグルに好き放題言わせなかったのは痛快だった。 ワイアードは次のように主張した: Wired.com: アルゴリズムを使って、自分達の広告主を優先させないことを証明するため、透明性を保つべきだと誰かが言っても、きっとグーグルは否定するのだろう。 シンガル氏: はっきり言っておこう。お金は私達の決定には影響を与えない。 Wired.com: その証拠を示してもらいたい。 この主張に対するマット・カッツ氏の答えは面白かった: カッツ氏: 「なぜサイトのランキングが落ちたのか?」のような具体的な質問があるなら、そのサイトのランキングが下がった理由を教えるのは、公正であり、当たり前であり、そして、妥当である。しかし、例えば、最新のアルゴリズムが、操作される可能性のあるシグナルを含んでいる場合はどうなるのか。それが100%明白なら、悪い人達は最適化を行い、再び上位にランクインする方法を把握することになるだろう。 望みがあるなら、なんで今まで黙ってたんだ! Blekko(ブレッコ)は、明白およびオープンになる点を重大視しているが、グーグルは秘密主義を通してきた。ユーザーが気に入り、信頼する質の高い文書をグーグルが私達に作成してもらいたいなら、ユーザーが気に入り、信頼するような質の高い文書とは何かを私達に教えてくれてもいいのではないだろうか。 問題は、グーグルのアルゴリズムに明らかに弱点が見受けられる点であり、実際にグーグルは操作される可能性があることを認めている。だからこそ秘密裏に行動する必要があるのだ。マット・カッツ氏は、アルゴリズムをオープンソース化することが可能な時期がやって来ることを願っているものの、その時期は今ではないと述べている。 何か新しい情報は? それでは分かった情報をまとめてみよう。 グーグルは操作される可能性がある。前から知っていたことだが…. グーグルは今でもあまり多くの情報を公開していない。今まで通りと言うことだ…. しかし、このような情報も無視することは出来ない: グーグルは、ディマンドメディアの仕組みと非常によく似た仕組みに関する特許を申請している。つまり、コンテンツが不足しているSERPの分野を探して、ライターに当該のコンテンツを作成するよう促す仕組みである。 この特許は、基本的に、質の低いコンテンツを含む検索クエリを特定して、パブリッシャーかこのトピックを探している人達により質の高いコンテンツを作ってもらうシステムを説明している。 このシステムは、コンテンツの質を確認する際に検索の量を判断材料に入れるため、グーグルが他の誰かにコンテンツの作成を提案する必要がないようにするためには、大きなキーワードのコンテンツの質は優れていなけばならない。 グーグルがこの特許をベースとしたテクノロジーを実装するなら、“コンテンツファーム”モデルを責めていないことは明白である。グーグル自身がコンテンツファームモデルを統合している可能性があるのだ。 その時が来るまでは…. コンテンツファーマーのレッテルを貼られないようにするには 「質の低いパブリッシャーのレッテルを貼られないようにするためには、どうすればいいのか」と言う疑問は残る。とりわけeHowのようなサイトは無傷であり、その一方、カルト・オブ・マックが排除されている現状では不安は募る一方である。注記: カルト・オブ・マックは復帰したようだが、メディアの注目を惹きつけるためだったのか、あるいは、アルゴリズムの調整による結果だったのかは不明である。 グーグルは、ユーザーが役に立つと思うようなコンテンツを求めている。 相変わらずグーグルは“役に立つ”の定義を明かそうとはせず、そのため、コンテンツを配信し、上位にランクインしたいものの、コンテンツファームとは混合されたくない人達は、推測しなければならない。そして、リバースエンジニアリングを多少行うことになるだろう。 SEO Bookの調査、カンファレンスの模様、そして、純粋な憶測を基に、一つの試みを行ってみた: 役に立つ文書は人間の検査をパスする 役に立つ文書は広告で埋め尽くされていない 役に立つ文書は外部へのリンクが十分に張られている 役に立つ文書は別の文書のコピーではない 役に立つ文書は通常検索チャンネル以外の配信チャンネルを持つブランドまたはエンティティによって作成される 役に立つ文書は直帰率が100%ではなく、同じ検索クエリに対して異なる検索結果がクリックされるようなものではない 分かり切った基準ばかりである。それとも検討違いだろうか?他に判断材料はあるだろうか?アルゴリズムに関して、e-HowとSuite 101の違いは何だろうか?利用のパターンが違うのだろうか? しかし、ユーチューブの件はいまだに説明が行われていない。するとまた次の主張に行きつく: Wired.com: 証拠を示してもらいたい。 ユーチューブ、確かにそのドメインは非常に有益だが、一部のページは、 – あまり役に立つとは思えない。ユーチューブもパンダアップデートの鉄槌を受けただろうか? [...]
14 years 8ヶ月 ago
この度の東北地方太平洋沖地震により被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。 SEO Japanを運営するアイオイクス株式会社では、今回の震災による被災者・被災地の現地復興に役立てていただくため、準備が整い次第、義援金を寄付させていただくこととしました。 被災地の一日も早い復興と、皆様のご無事を心よりお祈り申し上げます。 2011年3月17日 アイオイクス株式会社 代表取締役社長 SEO Japan 運営責任者 滝日伴則
14 years 8ヶ月 ago
さて今回はちょっと上級と思われる内容のセッション。アダプティブ・コンテンツと行動ターゲティングについて。ちょっと難しそうな内容ですがさてさて。ちなみにアダプティブ・コンテンツとは、ユーザー行動に基づいて最適なコンテンツを表示することです。日本だと言葉として余り使われませんが、コンテンツターゲティングと似たようなものでしょうか。さてさて。 — SEO Japan 原題「Adaptive Content & Behavioral Targeting」。Madera Labsのジャスティン・デイビスとAmadesaのピート・オルソン。 まずはMadera Labsのジャスティン・デイビス。制作会社のデザイナーだそうです。 Amazon.comは35%の売り上げをアダプティブ・コンテンツ経由で売り上げている。 時間によるアダプティブ・コンテンツ。 何故? 新しい発見・気付きをユーザーに与える。 ユーザーの障害を減らす。 コンバージョンを増やす。 関連性を近づける。 まずはコンテンツから。 コンテンツベースのフィルタリング。 ユーザーの過去の購買行動からフィルタリングする。 Amazon.comが得意とする分野。過去の購買履歴からおススメ商品を表示する。 コラボレティブ・フィルタリング 同じくAmazon.comも得意。同じような購買行動をしている他ユーザーの購買行動を元におススメ商品を表示する。ソーシャル・プルーフ(social proof)の一種。 時間によるアダプティブ・コンテンツ = レコメンデーション — インターアクション。 2000年前半。BBCのサイト。ユーザーがクリックしたコンテンツが多いニュースセクションの背景を濃くする手法を入れた。効果は不明だが(公表されていない)興味深い。 アダプテーション・ループ 最初にインターフェース ↓ ユーザーの反応 ↓ システムによる判断 ↓ インターアクションの仇ぷレーション ↓ 最初に戻って繰り返し ・・・ ゴールは何か? 最初のインターフェースはどうするべきか? 見るべきユーザーの反応は何か? システムはどのようなユーザーの反応を判断すべきか? アダプティブ・コンテンツのチャレンジ データを集める。。 データを分析する。 小さなことから1つ1つ始める。 Amazon.comは今回話したことを最も効果的に実践している。 繰り返しになるがAmazonの35%の売り上げはアダプティブ・コンテンツ経由。 続いてAmadesaのピート・オルソン。大手LPOツールの会社ですね。 アダプティブなウェブサイトとは? [...]
14 years 8ヶ月 ago
Conversion Conference初日午後のセッションは、モバイルメディア、主にスマートフォンにおけるオプティマイゼーションという内容。モバイル大国日本でも余りコンバージョン最適化の努力をしているサイトは少ない気がしますし気になる話題です。ちなみにモバイルサイトと記事では書いていますが、スマートフォンと思っていただいてもそのまま通じる内容です。スマートフォンサイトを作る企業・制作会社も増えていると思いますし、読んでおきたい。 — SEO Japan スピーカーはEight by Eightのエイミー・アフリカ。 モバイルで重要なこと。 1. スピード。最も重要。 モバイルショッパーは15秒待たない。とにかくスピードが重要。 平均的なモバイルサイトのファイルサイズは230-240k。 B2B、B2Cであっても100k以下が理想。 さらに理想は10k以下。 2. ゴールを明確に。 ゴールは1つ。ブランディング、エンゲージメント、顧客獲得、カスタマーサービス、顧客維持、、、なんでもいいが1つだけにする。 PCサイトと同じと考えるべきではない。どちらかというと真逆の場合も多い。 3. 1つのことに集中する。 リードを得る。注文を得る。メールアドレスを得る。 4. SEOも忘れずに。 モバイルでもサーチエンジン経由でアクセスしてくるユーザーが多い。サーチ経由で来たユーザーを確実に目標とするページにリダイレクトする。 Eコマースサイトなら右上にショッピングカートのボタンを表示してサイトがEコマースサイトと分からせる。 今のところ、モバイルのアドワーズ広告はPCより41%安い。もっと活用すべき。 5. ユーザーが買いたい場所で売る。 Fコマース(Facebookのコマース)。電話。ブリック&モルタル。ウェブサイト。ライブチャット。Vチャット(ビデオチャット)。メールなどなど。 6. シチュエーショナル・コンテキストが鍵。 Situational Context – ユーザーがどこにいるか?ユーザーの周りで何が起こっているか?場所。時間。行動。ユーザーの意図・行動が変わる。どこまでくみ取れるかが大事。 7. ブランドマッチ。 1ページが全て。スクロールさせない。ブランド認知が一瞬でできるようにする。色・デザインも重要。ブランドマッチが無いと離脱率が高まる。 8. ユーザーを認識。 ユーザーエージェント、cookie、スクリプト、、ユーザーのデバイスを正しく認識する。iphoneでzapposのサイトにアクセスするとアプリをダウンロードするよう促される。私は好きではないが、やり方としてはある。 9. ユーザーがどこから来ているか? ツイッターから?検索エンジンから?表示する内容を変える。ソーシャルメディアから来たユーザーには共有ボタンをつける、など。 10. ユーザーリンキング。 製品を写真で撮ってメールで友達に送る。友達がメールで返信してくる。などなど。様々なユーザーのタッチポイントに対応できるようにし、電話番号や検索フォームなどユーザーがサイトにアクセスしてきた時に望ましい行動ができる情報を表示する。 ユーザーが情報にアクセスしてから実際に購買するまでにEコマースでいえば平均50日前後かかる。 11. アプリはモバイルサイトでは無い。アプリはアプリ。 アプリかモバイルサイトどちらかだけをやるならモバイルサイトが良い。アプリは流行りだがアプリだけだとダウンロードする前に離脱するユーザーも多い。 アプリとモバイルサイトは違う。顧客の種類も違う。期待も違う。 12. iPadはモバイルデバイスではない。 [...]
14 years 8ヶ月 ago
2つ目のセッションは、まさに直球ど真ん中ともいうべき、スプリットランテスト(A/Bテスト)と多変量解析(マルチバリエイト)テスト。事例ベースのセッションなので参考になる・驚きのあるデータが多数あります。特に「ページの表示速度」とコンバージョンの関係はSEOに関わる人も注目。 — SEO Japan スピーカーはSiteSpectのエリック・J・ハンセンとWingifyのパラス・チョプラ。SiteSpectは有名なLPOツールの会社です。Wingifyは簡単LPOで最近話題のビジュアルサイトオプティマイザーの会社なんですね。 まずはWingifyのパラス・チョプラ。 僕らのクライアントの結果は平均50%コンバージョンがあがった、といきなり宣言。常に保障はできないけどね、と笑いを取ってセッション開始。 A/Bテストと多変量解析テストのどっちが効果的か? 多変量解析テストはテクノロジーも優れているし、魅力的だがA/Bテストでも効果を十分に上げることができる。 A/Bテストはディテールでは無く、様々なユーザー体験をテストすることができる。例えばページ全体のデザイン。メッセージング。A/Bテストで効果的なデザインテンプレートを発見した後、多変量解析テストでさらに効果を上げることができる。 Test Among Good Options(TAGO) テストすべき要素はほんの一部しかない。無駄なテストはしない。100%の中の極数%。逆にいうと間違ったテストをしない。 (ここでデザインが良いサイトと悪いサイトを見せる) どっちのコンバージョンが高いと思う?80%がデザインが良いサイトに挙手。 何故か?画像が多い。デザインが綺麗で信頼性がある。ブランド認知度が高い。ナビゲーションが簡単。などなど。 実際に大半の人がデザインが良かったサイトが良いと思う。 その決断は一瞬でなされる。1/20秒以下で決まる。 ファーストインプレッションは重要。 最初の決断は、最後のコンバージョンに大きな影響がある。様々な調査で証明されている。 コンバージョン・ファンネルのボトムから変える。 ショッピングサイトの決済ページのユーザビリティ。サイト内の利用率自体はホームページや商品ページに比べ必然的に低くなるが、改善することでのコンバージョン改善率は極めて高い。サイトのデザインは色々手を加えるのに決済ページの改善をやってないサイトが多すぎることに、いつもイライラする 笑 例えば決済ページに、購入完了までのステップ数を表示したり、セキュリティ証明の画像を張るだけでも効果がある。とある事例では(lumensという照明家具の通販サイト)決済ページのコンバージョン率が50%も上がった。 他にも例えば登録ユーザーのログインページ。新規ユーザーの登録リンクを目立たせていない、登録ユーザーが前提になっているようなページが多い。 ログインページで新規ユーザーと既存ユーザーへのアプローチを同等にすることが重要。新規ユーザー登録率が上がる。 他の改善事例。 ランディングページをリデザインし、基本となるテンプレートを作成した上でターゲットユーザー別のランディングページを作成。 ベースのテンプレート。大きな画像。より魅力的な登録ボタン(登録、ではなく、**を始める!)。コンバージョンまでのステップ数を表示数。 アドワーズ広告のキーワードやメッセージ別に全部個別のランディングページを作成。結果、30%のコンバージョン改善を実現。1年で1億円近い売上アップ。ROI1600%。実施に3週間。 あなたが思っているより改善できることは多い! 次はSiteSpectのエリック・J・ハンセン。Mozilla.comのFirefoxダウンロードサイトの改善例を紹介。 Mozilla.comは実は世界でアクセス数が多いサイトのトップ50に入るサイト。1カ月のページビューは2009年12月で700万。Firefoxのシェアは2009年で40%。ダウンロード数は1300億以上。 FirefoxとMozilla.comに可能な限り最高のユーザー体験を提供するモラル的な必要性がある。 – Mozilla.com CEO サイトの最適化に社内で2名の専属のチームがいる。 2009年の11月、mozilla.comは最適化テストは長期的に常に行っていく作業ということを社内で認識し、より本格的な最適化テストを行うことにした。 テスト1: ・コンバージョン = Firefoxのダウンロード数 ・ちなみにFirefoxのダウンロードページのコンバージョン率は80%近い ・ダウンロードのランディングページを改善し、コンバージョン率を改善 ・多変量解析テストを実施。32のバリエーション。 ・・「機能」に関するコピー ・・「ティップス」に関するコピーの場所 ・・フッターの詳細 ・・ボタンのデザイン ・・ダウンロードの統計 ↓ 主に3つのパターンでテスト。 [...]
14 years 8ヶ月 ago
Conversion Conference最初のセッションはなんとSEOとCRO(Conversion Rate Optimization、コンバージョン率最適化)に関するSEO Japanにぴったりな内容です。 — SEO Japan 原題「SEO vs. CRO – Tactics for Optimizing Both Search & Conversion」。Agillianのカルロス・デル・リオとEllianceのアブ・ノアマン。共にウェブマーケティング会社のCEO。 まずはEllianceのアブ・ノアマンから。 サーチ ブランド コンバージョン IA(インフォメーション・アーキテクチャ) 其々の要素が別々に運用されているケースが大半。もう少し統合してできないか?SEOとデザインの融合、SEOとコンバージョンの融合など。より効果的なSEOが実現できる。 コンバージョンファンネルを分析。ユーザーにもファンから半信半疑なユーザーからコンバージョンする気が元々無いユーザーまで色々ある。 量より質が重要。 事例ベースで説明したい。その1。 Duquesne大学のビジネススクール。サステナビリティのMBAプログラムを提供。 戦略。 ユーザーを3種類に分類。 ビリーバー(信頼しているユーザー)をリードする。 リセプティブ(半信半疑な受けなユーザー)をコンバージョンさせる。 ノンビリーバー(興味が無い人)は無視。 サイトで「何故サステナビリティのMBAか?」というページを強調。興味がある人に強調。興味が無い人を排除。 MBAプログラムの評価やレビューを紹介するページも掲載。どのような仕事が得られるかということも紹介。 プログラム紹介のページではビッグワードをターゲット。 実際の生徒の生活も紹介。ローカルキーワードをターゲット。 ブログを執筆し、フィードでコンテンツ配信。ブログやWiki、ニュースサイト等で定期的に紹介されるようになる。リンクも増えて例えば mba sustainability(MBA サステナビリティ) というキーワードで大学のサイトが1位、wikipediaの紹介ページが2位、他ブログで紹介されたページが3位に表示。検索結果上位を独占。ちなみに競合もそれなりにあり、PPCの広告も多いキーワード。 コンテンツ配信を積極的にすることでブログ等のソーシャルメディアで取り上げられ、同時に検索結果の上位表示も実現。2007年の入学は15人だったが、2009年は34人が入学。入学者のGMAT(大学院生用のテスト)の点数も537から570にアップ。生徒の質も上がった。 — 事例その2。 Sophisticated Alloyという製造メーカー。元々ウェブサイトもひどかった。デザインもひどく、コンテンツも無い。大幅にリニューアル。 新サイトでは大手クライアントをホームページで紹介。nasa、HP、3M、ハニーウェルなど堂々たる大手クライアントがいる。 メーカーが得意にしている製品をキーワードで分類し(vacuum meltingなど極めて専門的)、サイトの構成とコンテンツを構築。効果的に上位表示。1ページ目に表示。 数少ないが電話がかかり、またクライアントの質は高くなった。 — 事例その3。 別の小さな製造メーカー。Miller [...]
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