YTGATEがEC事業者を対象に実施したクレジットカードの決済承認率(オーソリ承認率)の認知度に関する調査によると、年商100億円以上の大手企業を中心に、約76%のEC事業者が決済承認率の改善に意欲があると回答し、7割以上が改善について「重要な課題」と認識していることなどがわかった。
6割以上が「詳しく知らなかった」
クレジットカード決済承認率という言葉の認知について聞いたところ、「言葉を知っており、意味も理解していた」が37.5%で、6割以上が「言葉を知らなかった」または「意味を理解していない」と答えた。

クレジットカード決済承認率の認知
EC事業者の年商規模別に決済承認率の認知度について見ると、年商100億円以上の企業では「内容までよく知っている」が約30%と高く、年商10億円未満では 「知らない」割合が高くなっている。

決済承認率の認知度(年商規模別)
全体の約76.5%が改善ニーズを察知
クレジットカード決済承認率(オーソリ承認率)の把握・ニーズについての考えを聞いたところ、最も多かったのは「ある程度ニーズがある」で51.5%、続いて「非常にニーズがある」が25.0%で、合計すると約76.5%が承認率改善のニーズを感じていることがわかった。

クレジットカード決済承認率のニーズに対する考え
年商規模別に決済承認率向上のニーズを見ると、年商100億円以上の企業では、約75%が承認率改善の必要性を感じており、大手企業を中心に課題意識が高い傾向がある。

クレジットカード決済承認率のニーズに対する考え(年商規模別)
7割が決済承認率の改善を「重要な課題」と認識
クレジットカード決済承認率を把握・改善することはどの程度重要な課題だと考えているかを聞いたところ、「非常に重要な課題」が24.6%、「やや重要な課題」が45.9%で、合計すると全体の約7割が決済承認率を把握・改善することを「重要な課題」と認識していることがわかった。

クレジットカード決済承認率の改善はどの程度重要か
EC決済の課題は「不正利用の増加」「エラーや認証遅延」など
勤務先の自社ECサイトの決済に関して課題に感じていることを聞いたところ、次のような回答があがった。
- 不正利用の増加、クレジットカードの利用限度額の超過、カード情報の誤入力。本来の顧客決済が拒否され、売上機会の損失につながることを強く懸念している
- 多様な事案によるエラーや、認証遅延などの問題が生じ、クライアントの感情が爆発する局面が増加する傾向
- 決済手段が多様化しており、特にキャッシュレス化の波は避けられない。主要取引先に対して提案などを進めている
調査概要
- 調査期間:2025年5月26日~27日
- 調査機関:マクロミル
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:全国の20~70代のオンライン事業者309人
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オリジナル記事:クレカ決済承認率の改善、約7割のEC事業者が「重要な課題」と認識。年商が高い事業者ほど重視する傾向
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