電通が「子ども自身が答えるインターネット調査手法」を開発というが、それほど画期的だとは思えないのですが。。。 | Insight for WebAnalytics

Insight for WebAnalytics - 2010年4月22日(木) 08:56
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私もタイトルをキャッチーにすることはよくありますが、電通さんがそこまでしなくても。。。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2010/pdf/2010043-0421.pdf

子ども手当に関連してキッズマーケットが注目される中、「親の意識」や「親を通した子どもの意識」に関する調査は数多く実施されていますが、子どもたち自身の本音についてはどうでしょうか。そのような問題意識から、電通は、電通リサーチと共同で、『どっちカード』というビジュアルを活用して子ども自身の本音を引き出すインターネット調査手法を開発しました。
ということで、その中身ですが、

・調査手法①:『どっちカード』というビジュアルを活用したインターネット調査
・調査手法②:親には、<子どもの本音を引き出す5カ条>※を守っていただき、あくまでも子どもの“本音”をそのまま引き出す

※<子どもの本音を引き出す 5カ条>
①代わりに答えないでください
②無理強いしないでください
③誘導しないでください
④どんな回答をしても叱らないでください
⑤急がせないでください

とあります。

別にリサーチやっている人なら常識的な対処方法ですね。
①代わりに答えないでください (調査員が代返するメーキング、やってはいけませんね)
②無理強いしないでください (①と③をあわせたような感じですかねえ)
③誘導しないでください (誘導質問、質問紙でも口頭でもいけませんね)
④どんな回答をしても叱らないでください (論外ですね。でも所詮調査なんて理想の答えを想像しながら答えてしまうバイアスもあるという点では大人でも同じです)
⑤急がせないでください (いい加減な答えをしないように、あまり早いインターネット調査の回答はよく精査しますよね)

ということで、わざわざ開発したと宣言するまでもないような。。。今まで自社あるいは世間一般の子供向け調査が、いい加減だったかのような誤解の逆に与えてしまいかねないような逆効果のような気が。。。しかもネットの調査で、親を教育しましたっていっても、①~⑤のことを担保するのは難しいだろうなあ。という意見でした。

よく見ると、狙いはリリースの中に書いてありますね。子供向けの大規模リサーチパネルをつくりましたから、どうぞご利用下さいということのようです。↓リリースのタイトルもその方がわかりやすいと思います。私のようなひねくれ者が勘違いしていましますね。皆さんご活用になって下さい。

電通は、電通リサーチと共同で、上記のようなインターネット調査を実施するための小学生調査パネル『子どもの本音ネット』を整備しました。パネル総数は、約1万人で、課題に応じて、長子や末子、兄弟人数、エリアを絞って抽出することも可能です。
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