ご存知の方も多いかもしれない「レインボーラムネ」。その誕生、製法、幻となった理由などを社長さんが話しています。とっても面白いので読んでみてください。
面白い話の中にも商売のエッセンスがちりばめられています
抽選に14万通!なぜ人気?74歳の今も「レインボーラムネ」を作り続けるイコマ製菓本舗・平口社長【突撃!近大人社長】 | Kindai Picks
https://kindaipicks.com/article/002625
入手困難で、幻のラムネと呼ばれる「レインボーラムネ」。発案者のイコマ製菓本舗2代目社長・平口治さんは、胃がんと心臓病を乗り越え、74歳の今も工場に立ち、さらなる美味しさを追求し続けています。レインボーラムネの人気の理由、社長の熱意の裏側とは?
私は「レインボーラムネ」をこの記事で初めて知りました…。「幻のラムネと言われるぐらいなので知らなくても当然」と開き直って記事を読んでみたら、とんでもなく面白かったです! ラムネ一つにこれだけのストーリーがあるのだな~と感慨深く思いながらも、社長の語り口で笑ってしまうことも何度も。皆さんもお読みください。
田辺優月:最初から抽選販売だったわけじゃないですよね。
平口社長:工場での直売は、近所迷惑になるからやめてん。商工会議所のビルを借りて予約販売したこともあったけど、駐車場が満車になって迷惑やから……って貸してもらわれへんくなって。その後、奈良にある600台駐められる駐車場がある会場で販売したんやけど、朝から駐車場が満車になっただけでなく、京都から奈良の押熊まで渋滞が起きて、京都府警と奈良県警に呼び出されてん。
「呼び出されてん」って(笑)。さらっと言っていますが、警察に怒られるほどの渋滞を作り出してしまうくらい人気だったんですね。
田辺優月:インターネット販売はしなかったんでしょうか?
平口社長:一度やったことがあるんですよ。お昼くらいに「商品アップしといて」って従業員に頼んでたんです。で、夜に販売ページ開いてみたら滝のように注文が来てて。急いで「販売とめて!」って電話した
田辺優月:どれくらい注文がきたんでしょうか?
平口社長:送るのに2ヶ月ぐらいかかる量やったなあ。それで、半日でインターネット販売をやめました(笑)
半日で2か月分の注文! ネット販売事業は半日で終了! 皆さんおわかりのようにそんなに注文が来てしまったら会社の中は戦争ですね。のんびり注文を受け付けている場合ではありません。とにかく作って配送して謝って…と嵐のように毎日が終わっていったのでしょう。
田辺優月:どうしてそんな人気に……?
平口社長:最初は松屋町筋商店街のお店に卸してたんやけど、全然売れへんかってん。それから自分とこの工場で販売するようになって、10年くらいは近所の人がぼちぼち買ってくれる程度やったんやけど、あるとき急にお客さんがたくさん来るようになって。誰かがmixiに投稿してくれたのをきっかけに、口コミで広がってな。
売れたきっかけは「mixi」! 当時、私も「mixi」を使っていましたが、やっぱり「レインボーラムネ」のことは知りませんでした…。そんなことより、クローズドなSNSで人気が出て、今でも売れ続けているというのはすごいですよね。
こんな調子で商売を振り返っていますので、皆さんもお読みくださいませ~。
【一元管理「楽々通販2」急停止で混乱】導入企業は膨大な注文を手動処理 顧客データ消失も | 日本ネット経済新聞
https://netkeizai.com/articles/detail/8843
一元管理システムが急にログインできなくなった――EC企業やECコンサルタントから、そんな耳を疑うような話を聞いた。事前の通告なく、今年4月末にサービスが急停止したようだ。
ある導入企業は、「サービスが使えなくなったのは4月28日のことだった。突然ログインできなくなり、運営企業に問い合わせても連絡が付かなかった」と言う。
先週気になったニュースをもう1つ。
一元管理ツールの「楽々通販2」がログインできなくなったとのことです。はっきりしたことはまだわからないのですが、提供元に連絡もつかないようです。
ある導入企業も「サービスが利用できなくなったため、手動で受注処理をせざるを得なくなり、受注スタッフの負担がとても大きくなった。別の一元管理システムを急いで導入したが、突然の移行だったので顧客データが修復できず、かなり大変だった」と話す。
多店舗展開をされている方はご存知のように、受注処理や商品登録、出荷の管理もしているツールなので、ここが止まってしまったらすべてが止まってしまいます。注文は入るものの出荷ができなければ購入者にも迷惑がかかりますし、出荷ができなかった実績もモール側に残ってしまいます。
今のネットショップはさまざまなツールに依存しています。それがなくなった時にどうするのか? 危機管理の1つとして考えておくべきことです。
今週の要チェック記事
なぜ事業計画通りに事業は展開しないのか? 絵に描いた餅にならない事業計画書の作り方 | THE OWNER
https://the-owner.jp/archives/13953
記事中にある、「売上-経費=利益」ではなく、「-マーケティング投資+売上-経費=利益」。これを知っておくと安定した経営ができるはず。
接客経験者が作る売り場は強い アルビオンが自社EC立ち上げで意識したブランドの魅力を引き出す方法とは | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/12780
商売は人間味が無いとうまくいかない。そんなことを気づかせてくれる記事です。
アマゾン、商品の検索を支援するAIチャットボットを計画か | CNET Japan
https://japan.cnet.com/article/35203895/
いよいよアメリカで本格始動!購買に最も近いであろうショート動画サービス「Amazon Inspire」を予習しておこう | コマースピック
https://www.commercepick.com/archives/35335
Amazonの動きを2つ。こちらは人間味無しでも売ることを追及しています。
赤字に転落した千趣会、梶原社長が語るV字回復に向けた2023年度の戦略とは | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10940
振り返りからこれからまで、具体的な内容が書かれているので参考になります。
SHEINが約2,800億円を調達 ー WSJが伝える | ST
https://shopping-tribe.com/world-watch/58834/
開始からたった半年!あのシーインをあっさり抜き去った中国の最強EC「Temu」とは何か? | ダイヤモンド・チェーンストアオンライン
https://diamond-rm.net/management/businessplan/442533/
「SHEIN」関連で2記事。出たばかりと思っていた「SHEIN」を抜き去った「Temu」は頭に入れておきましょう。
消費者に選ばれる通販のポイントは「送料の安さ」「価格」「品ぞろえ」【オンラインショッピング利用調査まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10973
上位の項目はずっと変わらないですが、お客さんが求めているのはその先。
日経クロストレンド「今後伸びるビジネス」2023年上半期ランキングを発表 | 日経BP
https://www.nikkeibp.co.jp/atcl/newsrelease/corp/20220523/
将来性のジャンルで音声SNS、越境EC、チャットbotが入っています。伸びてきそうですね。
楽天広告の種類・運用方法と選び方を解説【2023年最新】 | コマースメディア
https://commerce-media.info/blogs/ec/rakuten-ad
いつの間にか増えている楽天広告。記事を読んで頭の中を整理しておきましょう。
今週の名言
岡崎実央、ダウン寸前のプロレス誌記者がアート界で大暴れするまで | 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/otekomachi/20230522-OYT8T50074/
「白か黒かをみんな、はっきりさせたがりすぎる。あえてグレーな部分をグレーなままで許容する心の余裕こそが、プロレスを楽しむコツだし、魅力なのではないか」
グレーな部分って受け手に解釈の余地が残るんですよね。その解釈が多様性になってなんとも言えない深みを出します。日々の生活にグレーな部分を作ってみてはいかがでしょうか?
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:半日でインターネット販売をやめました(笑)――幻の「レインボーラムネ」の社長の話が面白すぎた!【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.