Google アナリティクスの新しいクロスデバイス機能で、顧客をより的確に理解し、より適切なメッセージを届ける | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2018年7月23日(月) 16:54
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この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事「Better understand and reach your customers with new Cross Device capabilities in Google Analytics」を元に構成しております。


本日は、Google アナリティクスの新しいクロスデバイス機能についてご紹介します。新機能でカスタマー ジャーニーを分析すれば、ユーザーの複数デバイスによるお客様のサイトへのアクセス状況を把握することができます。その結果、マーケティングの成果を全体的に理解し、ユーザーにより的確なメッセージを届けられるキャンペーンを展開できるようになります。




断片的な情報をつなげて全体像を把握する



新しいクロスデバイス機能の一つである、クロスデバイス レポートでは、同じユーザーが複数のデバイスからウェブサイトにアクセスした場合に、別々のユーザーからのセッションとして(たとえば PC からのアクセス 1 件、モバイルからのアクセス 1 件という形で)ではなく、同一ユーザーによる複数のセッションとして認識されます。個々のデバイスの接点を、カスタマー エクスペリエンスを構成する要素の一つと捉えることで、プロダクトやマーケティングに関するより的確で情報に基づいた意思決定をすることができます。



たとえば、旅行会社のマーケティング担当者がクロスデバイスレポートの一つである「集客デバイス」レポートでアクセス状況を調べたところ、顧客の多くが最初は情報収集のためにモバイル端末でサイトにアクセスし、その後 PC からアクセスして旅行を予約していることがわかったとします。この場合、旅行のプランを考え始めた段階のユーザーにリーチできるよう、モバイル広告キャンペーンに力を入れると高い効果が見込める可能性があることが分かります。



クロスデバイス レポートは「集客デバイス」だけではありません。「デバイスの重複」「デバイス経路」「チャネル」なども近日中にご利用いただけるようになります。 なお、クロスデバイス レポートでは匿名化された集計済みデータのみが表示され、データ収集対象は広告のパーソナライズを有効にしているユーザーに限定されます。従来どおり、ユーザーはいつでもオプトアウトすることができます。




適切なユーザーにリーチする



上述の機能に加え、ユーザーが各種デバイスで行ったアクションをもとに、より緻密で的確なオーディエンスを構成できるようになります。結果として、ユーザー により関連性が高く有益なエクスペリエンスを提供することができます。





たとえば靴を販売する小売店で、お得意様限定の特別プロモーションを行うことにしたとします。「お得意様」とは、デバイスは問わず、過去 12 か月間にサイトで購入した靴の総額が 5 万円を超えている購入者とします。スマートフォンで 3 万円、PC で 3 万円の購入者と、1 つのデバイスで 6 万円の購入者とでは、変わりはなく、いずれも「お得意様」に該当します。





新しくなったアナリティクスでは、この 2 種類の顧客層による購入総額が等しいことを正しく認識できるため、従来以上に精度の高いオーディエンス リストを作成し、リーチの絞り込みに活用することができます。また、顧客のセグメントやオーディエンスの作成の際に使用できる指標は購入額だけではありません。たとえばリマーケティング キャンペーンを作成して、複数デバイスから合計してどのくらいのアクセスがあったかを指標として用いることもできます。





ぜひお試しください





新しいクロスデバイス機能を使用するには、アナリティクスにログインして [管理] から [Google シグナルの有効化] を選択します。現時点では該当する設定が表示されない場合もあります。今後数週間で、すべてのアナリティクス アカウントでご利用いただけるようになる予定です。機能を使用するためにウェブサイトのタグの変更や、デベロッパーのサポートを受ける必要はありません。





今回ご紹介した新機能は、ベータ版でご提供いたします。複数のデバイスで行われているカスタマー ジャーニーを把握することで、ユーザーにとってさらに関連性が高く、有益なエクスペリエンスが実現できるようになります。ぜひご活用ください。








投稿者: Jesse Savage - Google アナリティクス プロダクト マネジメント担当ディレクター

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