アーバンリサーチ事業本部WEB事業部の坂本満広シニアマネージャーが、売れた事例を紹介していますので、そのうち2つをピックアップします。
自社サイトはもちろん、他社さんが運営する外部モールサイトの商品写真を自社内で制作したものに差し替えてもらうようにしました。
―効果はどうでしたか?
めちゃくちゃ売れましたよ(笑)。そして一番話題になったのは、モデルにしゃがんでもらい座って撮影した写真を使ったことですかね。着ているコートの雰囲気を出すためには、しゃがんだ方がいいという話になって撮影しました。普通では考えられないですが、これもね、売れました。
「めちゃくちゃ売れましたよ」って言ってみたいです(笑)。自社のブランドを理解している人に任せることで、こうした個性的な商品画像も出てくるんですね。
最高でも5,000枚ぐらいしか作ったことがない商品について、Webデータから声を聞いてみるとオンラインストアだけで8,000枚ぐらい売れそうだということがわかった。
そこからすぐに商品部に掛け合ったんですが、予算がないとかで、なかなか相手にしてくれなかった。そこで、「売ってくれという人がおるんやから、作ったらええやないの」という勢いで会社に掛け合ったところ、最終的には最高数と同じ5,000枚作ったら2日で売れました。商品部のメンバーは、「ほんまや」と納得してくれました(笑)。
さらに次の年は1万枚にした。正直、商品が運び込まれた時は(売れるか不安で)ゾっとしましたけど、これも1週間ぐらいで売れました。
こちらはデータ分析からの事例です。これまで最高でも5,000枚ぐらいしか作ったことがない商品が2日で完売。その次は1万枚。ここまで思い切った判断をするのは不安だったとのことですが、裏付けとなる数字があったからこそ、判断を下すことができたのでしょう。しかし、データ分析は誰でもできるとも語っています。
もともとはPCをメインで展開してきましたが、今は端末が小さいわけですよね。小さい端末で勝負していくためには、表現の幅も限定されてしまい難しくなってきている。もしかしたら、将来的に端末という形が物理的に消えてしまうことになるかもしれないですし、どうなるか本当に誰も分からないですよね。
ビッグデータやウェアラブルデバイスなど色々言われていますが、データを読み解くことや、デバイス対応することは誰でもできてしまうんですよね。なので、我々は発想力で差別化していくためにも独自の世界感と企画力を大事にしていきたいと思っています。それさえあれば、どんな未来になっても商品は売っていけると思っていますわ。
3年後の2018年に向けては独特の世界観と企画力が大切……。ここだけは時代が変わっても変わらないということが再認識できた記事でした。