会員数が110万人を突破したフォトブックサービス「TOLOT」。気配り満載の工場を見学してきました! | はぴさやがゆく! ネットショップの裏側探検記 | ネットショップ担当者フォーラム | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2014年11月21日(金) 07:00
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ワンコインで自分だけのフォトブックやカレンダーが作れるTOLOTの裏側を探検しました!(連載第4回)

今回探検したのは「TOLOT」(トロット)さん。先月会員数が110万人を突破したという、人気のフォトブックサービスなんです。「配達以外はすべて自社」とのことで、印刷・製本から検品、梱包まで、すべてが倉庫をリノベーションしたちょっと変わったオフィスで行われていました。場所は江東区東雲(しののめ)。鉄のエントランスの向こうは「大切な写真、贈りたい写真をきちんと届けたい」という熱い気持ちでいっぱいでした! 写真◎吉田 浩章

ワンコインでアプリから作れるフォトブック

TOLOTとは、PCやアプリでフォトブックを作れるサービスです。フォトブックは文庫本サイズ64ページ。もちろんオールカラー。料金は送料無料でたったの500円。気軽に作れるお値段がミソです。

はぴさやのフォトブック
私はフランスで撮った写真で作ってみました。Instagramの写真を使いたかったので、アプリをインストールしてスマホで制作しました。写真やテンプレートを選ぶだけであっという間に作れるので、とても簡単でした!
はぴさやのフォトブック
旅にはいつも小さなノートを持ち歩くのですが、TOLOTは文庫本サイズなので持ち歩きにピッタリ! 旅程を書き込んだり、メモを残したりできるようにTrip noteに仕上げました。これを持って次はどこに行こうかな…と、妄想が膨らみます♡
カレンダーもあります

TOLOTではカレンダーも作れます。注文はPCからのみで、1月始まりと4月始まりが選べます(来年6月まで受付予定)。ケースがスタンドになりますが、マスキングテープや磁石で貼って楽しむ人も多いそうです。

エンジニアさんの家の猫カレンダー
こちらはTOLOTのパートさんに拾われて、エンジニアさんの飼い猫になった子猫のカレンダー。可愛い!
フォトブック…だけじゃない第2世代フォトブック TOLOT

「TOLOTは第2世代フォトブックなんです」

と、TOLOTセールスプロモーション部の田崎さん。第2世代フォトブックって?

「従来型の第1世代のフォトブックは高額で気軽に作れるような物ではなく、ここぞという時に奮発して作る記念品と定義しています。フォトブック市場は100億円市場と言われていますが、こうした第1世代のフォトブックを指します。それに対して、TOLOTは第2世代フォトブック。低価格で日常的に気軽に使えるサービスとして2011年6月にスタートしました。またページ数が64ページと多く、写真のアルバムとしてだけでなくいろんな形で活用できるのが特徴です」

確かにTOLOTのサイトの「ダウンロードアイテム」には、写真を装飾するアイテムの他に、スケジュール、メモ、防災、ダイエット・健康など、いろいろなアイテムがあります。お気に入りの写真を入れたオリジナルのスケジュール帳やお薬手帳ができるのです。これまでのフォトブックでは考えられない使い方ですね。手帳としても使えるように、用紙やインクは水性ペンでも書き込めるものにしているそうです。

株式会社TOLOT セールスプロモーション部 田崎 豪介さん
株式会社TOLOT セールスプロモーション部 田崎 豪介さん

TOLOTにはデザイナーが3名いて、デザインにも力を入れています。

「お客さまからの要望が多かったこともあり、表紙に写真を入れられるようにしたのですが、どんな写真が入ってもある程度の完成度を保てるようにするには、装丁のデザインが重要。TOLOTは“誰でも簡単にデザイン性の高い本が作れる”っていうところを着地点にしています。なので、シンプルなデザインですが、ここに到るまでは結構試行錯誤をしているんです。その一方、表紙に写真を入れられるようになってからも、あらかじめ用意しているTOLOTオリジナルのデザイン表紙を利用する人は多いんです。デザインの良さをメリットに感じてもらえているんだなと思っています」

それにしても会員が110万人を突破したなんてすごいですね。

「TOLOTはフォトブックのそれ以上に、コミュニケーションツールだと思っています。作ったフォトブックを持ち歩いて誰かに見せたり、プレゼントとして利用していただいたりしています。商品が一人歩きして、口コミの話題になってくれるので宣伝担当として助かります(笑)」

お友だちがお孫さんの写真入りのお薬手帳を持っているのを見たおばあちゃんが「あれと同じのが欲しい」ってお嫁さんにお願いする…なんてこともあるそうです。シニアの間にもTOLOTの輪が広がりつつあるんですね!

田崎さんと
「みんながポータブルカセットプレイヤーのこと“ウォークマン”って呼ぶようになったみたいに、フォトブックのことを“TOLOT”って呼んでもらえるところまで頑張りたいです」と頼もしい田崎さん。

「これからは500円という価格的な魅力だけでなく、利用していただく機会をどう増やしていくかが課題だと考えています。利用シーンを具体的に提案することで、写真を収めるためのフォトブック以上の付加価値を作っていきたいです。競合するサービスも出てきていますが、結果的にそれが、他社との差別化にもなっていくはずです」

印刷工場に潜入!

TOLOTでは配送以外のすべての工程を社内で行っています。オフィスの廊下を渡ると、そこは印刷、製本、検品、梱包、すべての作業を行うための広ーいスペースです。

印刷機全景
ずらりと並んだ印刷機「HP Indigo 7500」。工場内に置かれたサーバーで管理されているそうです。
印刷機
すごいスピードでじゃんじゃん出てきます。
印刷機
印刷機を開けてみるとこんな感じ。4色のインクが入っています。
PP加工

表紙に「UVニス加工」をする機械です。この加工をすると、ちょっとした水なら濡れても大丈夫なんです。

折り機
本文を折る「折り機」で2冊分をまとめて折ります。
製本
折り機で折った本文と、表紙をがっちりのり付けする機械です。別々に印刷された本体と表紙は、QRコードで紐付けされています。
断裁
裁断機でビシッと切られてでき上がりです!
仕上がりから配送まで、気配りがいっぱい!

でき上がった商品は検品を経て出荷作業へ。日々何千冊ものフォトブックが、一つ一つ丁寧に梱包されて送り出されて行きます。このコーナーで工場見学をさせていただくようになってから、この出荷の過程を見るのは特に好きな瞬間です。

まずは検品を終えた商品に、ビニールのカバーをかけます。もともとは普通の袋に入れていたんですが、カバーならその後もずっと使えるし、活用の幅が広いので変更したそうです。カバーをデコレーションするのも楽しそうですね。

カバー掛け
田崎さんにレクチャーを受けて、私も体験させてもらいました。年度末などの繁忙期は社員総出で取り組むそうで、慣れた手つきです。
カバー掛け
「はぴさやちゃん、1つ10秒で詰めて!」と追い立てられてあたふた(´・ω・`) コツをつかむ間もなく撃沈しました。
封筒
カバーをかけたら封筒に入れます。この封筒にもグッとくる仕掛けがあるんです。ぜひ注文して確かめてください! サンクスカードも同封されているんですが、これも季節によってデザインを変更しているそうです。
最後に
封筒をさらにビニールの袋に入れます。メール便で各家庭のポストに配送されるため、雨に濡れても大丈夫なようにという配慮です。私のところに届いた封筒も、この袋のおかげでとってもきれいでした。

びっくりしたことはプライバシーへの配慮です。TOLOTではISO27001を取得しており、個人情報は厳重に管理されています。

送付用の宛名ラベルは、注文内容、注文数、表紙と本文の組み合わせに相違がないかなどが確認できて初めて出力される仕組みになっています。また、印刷の課程でどうしても出てしまうミスプリントもそのまま廃棄せず、きちんとシュレッダーで処理しています。

「安いから個人情報とか大丈夫?」なんて言われることもあるみたいですが、まったく心配無用なのです。

2階は誰でも入れるギャラリーです

ちなみに印刷工場の2階は誰でも入れるコンテンポラリー・アート&フォトのギャラリーになっています。もともとこの建物は倉庫だったのですが、その武骨なたたずまいを利用しておしゃれな空間になっています。ファッションイベントやいろんな撮影にも使われているそうです。入場無料なのでぜひどうぞ! →TOLOT/heuristic SHINONOME

ギャラリー
白い箱の中が部屋になっていて、写真展が開催されていました。この通路をランウェイにしてファッションイベントが開催されたことも。
作品1
Thomas Houseago / Yet to be titled (peeking figure)
出迎えてくれるのはこの作品。
作品2
Gerhard Richter / 8 Glass Panels 2012
どこかの窓で使うガラス…ではなく、これもアートです。
トイレ
トイレは一面黄緑のTOLOTカラーになっています。びっくり!
◇◇◇

工場の見学中、印刷されていく表紙を見て、私は涙が出そうになるのをぐっとこらえていました。

お子さんの成長記録や、カップルたちの思い出の写真集。ご両親の結婚記念日へのプレゼントや、「早く元気になりますように」とメッセージ付きのお見舞いのフォトブックも。

完成されたものが彼らの元へ届き、思い出の1冊として残っていくのだと思うと、自分がプレゼントされたかのような気持ちになり、胸がいっぱいになりました。

ネットショップの裏側を取材するようになり、毎回感じる人気の秘密は、お客さまの喜びを心から自分の喜びのように感じ、尽力していることが絶対の共通点だと感じています。

「“人に喜んでもらえることが仕事のやりがい”って、一般論としてよく言われますけど、今は持論としてもそう思います。お客様がSNSにお褒めのコメントをつけてくれますので」

田崎さんがふとこぼした言葉が印象的だったのですが、それは人に喜んでもらえることが、自分自身の成功やHappyにつながるということ。

第2世代フォトブックとして大ブームのTOLOT。今日もいろんな場所で、たくさんの人がこのフォトブックを手に取っているかと思うと、嬉しくて嬉しくてたまりません!

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はぴさや

はぴさや

福島生まれ東京在住。わくわくすること、人との出会いを愛して世界中を旅する旅ガール。

東北を元気にする応援を続け、チャリティイベントの主催や、ベルギーで行われた日本政府主催の「Japanese Week」でEUの大臣や市民の前でスピーチをする機会を得た。

自分が発信することで誰か元気になる人がいるならばと、フォトエッセイスト、イラストレーターとして活動する他、“はぴさや”として芸能活動を再始動している。

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