「広告代理店」対「システムインテグレーター」 | 業界人間ベム

業界人間ベム - 2013年5月30日(木) 19:03
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 「ゴジラ対キングギドラ」みたいなイメージにしたかったが、いまいち迫力が乏しいのは両方ともあまり勢いがないからかな。

広告代理店は、メディアの枠を売ることで成り立っている。もともとはスペースブローカーで、新聞の枠を売るために、「広告文も書きますよ」から始まって、CMクリエイティブや調査、マーケティング、プロモーション、PRなど様々なサービスを提供するようになったが、結局は広告枠を売るために提供しているサービスだ。
 
 一方システムインテグレーターの収入源はもちろん発注する企業ごとのシステム構築にある。巨額なコストがかかることでは、広告メディアと似ていて、ここで利益を上げるので、それに至るまでのコンサルなどのサービスは、そのものがゴールではない。

 一部のシステムコンサルも、マーケティングコンサルのようなことにチャレンジして元広告代理店マンを入れたりしてみているが、そううまくいっているとは聞いたことがない。

 もともと会いまみえることのない両者であったが、今後競合することになりそうだ。(逆にいうと、競合できない広告代理店は市場から退場するだろう。)
広告マーケティングの世界にも、「データが通貨」という時代が迫っている。そして、システムインテグレーターも業務管理システムなどの「守り」のシステムからマーケティングテクノロジーの世界に進出しなければならないからだ。マーケティングテクノロジーをスクラッチでつくる企業はほとんどない。
 

 その領地争いの舞台になりそうなのが、DMPである。
広告業界は、DSPの機能拡張型DMPにまずは乗り出すだろうが、本丸は企業が広告の最適化に留まらず、商品開発ほかすべてのマーケティングに活用するためにある。
 そもそも巨大なデータを扱ってきたシステムインテグレーターにとって、基幹システムから上流のマーケティング領域に踏み出すチャンスでもある。
 しかし、DMPはターゲットセグメントをかけたあと実際にメッセージを当ててみて反応をとることで実証しないといけない。その意味での広告配信は必須なのである。

 アドテクノロジーとマーケティングテクノロジー、これらの領域には様々な機動力のあるテクノロジーベンダーがいる。
「かゆい所に手が届く」開発を一生懸命やっている彼らを応援したい。利用者となる企業も是非、中小規模でもテクノロジーベンダーと直接向き合って、どんどん要件定義をして、より良いシステムをお互いにつくるくらいの姿勢であってほしい。

とはいえ、大手エージェンシーも、システムインテグレーターも、それを黙って観てはいないだろう。(しかし日本のエージェンシーは米国でのATD/DMP攻防戦に比べると、あまり分かっていないようだ。『DMP入門』の補稿をご覧あれ。)
そういう意味では、彼らと思想を共有し、しっかり味方につけるのは、エージェンシーかSIerか・・・。
アドエイジ誌のエージェンシーランキングで、上位では最高の伸び率を示しているのがIBMのインタラクティブエージェンシー部門(法人?)であることを気付いているだろうか・・・。

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