SEOとネットPR【レポート】第8回News2uユーザー会勉強会 | ネットPR.JP

ネットPR.JP - 2012年4月26日(木) 18:41
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去る4月18日『第8回News2uユーザー会勉強会』が開催されました。


News2uユーザー会は、ニュースリリース配信ASPサービス「News2uリリース」のユーザー(年間契約)様にご参加いただき、勉強会を中心として活動しています。


今回のテーマは『SEOとネットPR』。前回の『SEOの最新動向~Yahoo! JAPANのGoogle採用で何が変わったか?』を受けて、出席者全員で考えてみようという趣向です。


まずは「おさらい」ということで、前回の紺野俊介氏による講演を、わたくしNews2u四家正紀が改めてご紹介。ただ振り返ってもつまらないので、得意の落語ネタでご説明申し上げました。


続いて、富士フイルムプレゼンテック・長谷川正様による、SEOを意識したニュースリリース活用についてのご講演をいただきました。



さらにMS-Japan有山 智規様に加わっていただき、神原の司会でパネルディスカッションを行いました。



ご参加者の意見・質問も多くお寄せいただき、大変有意義な勉強会となりました。


ご登壇、ご出席の皆様、ありがとうございました。


さて。


ネット上のプロモーションを考えると、どうしても「効率よく情報を伝える」ことに重点が置かれがちです。
しかしその「効率よく伝えたい」情報は、はたして「受け手にとって価値のある情報」でしょうか。
  

ネットが他の媒体と大きく違うのは「情報の受け手が、効率よく、自分の欲しい情報を求めている」点です。
なので「伝えたい」情報は「欲しい」情報でないといけないわけです。
 

このマッチングを行うのが検索エンジンです。


なので、価値のある情報を持っているのに正しくアクセスできるようになっていない→SEO無配慮価値のない情報に無理やりアクセスさせようとしている→SEOスパム


どちらもダメなんですね。
前者は「価値のある情報」をサイトに載せていなかったり、豪華流麗なFlashバリバリでまとめられているサイトなんかによく見られますね。集客を広告に頼るならそれでもいいんですけど。


後者は、不正なSEOを駆使して人を呼び込むわけですけど、いくら呼び込んでも自分の望んでいる情報がないところに連れてこられたユーザーは悪印象を持ちます。ひどいときは怒ります。集客したネットユーザーの大半に嫌われても残りの人が買ってくれればいさいや、という「スパムの理論」で事業を行うのであれば、それでもいいんですが。


まっとうな企業にとって大切なことは「ネットユーザーが知りたがっていることに、できる限りきめ細かく答える」ことです。


ネットユーザーの「問い」の多くは、多くの場合、検索エンジンを通じて発せられます。


「御社の商品のここがわからないんだけど」
「今後、人材採用を行う予定ははありますか」といった「名指しでくる質問」から、


「45歳を過ぎたんだけど、保険の見直しはどうしたらいいだろう」
「車検が近いんだけど、近くに安い工場はないかな」
「あの会社の株価が最近振るわない理由はなんだろう」
「うちの会社でタブレットPCを使った新しいシステムを導入したいんだが」という一般的な質問まで。


こうした問いが、それぞれのネットユーザーごとの事情に合わせて検索エンジンにキーワードとして突っ込まれています。企業はこの問いに対して答えを用意する必要があるわけです。


ここでニュースリリースが登場します。


ニュースリリースは「ニュース」である以上、速報性と機動力を特徴とするツールですが、一方で、ブログ同様に「情報蓄積が可能なツール」でもあります。

ニュースリリースを駆使して、ふだんから様々なファクトを情報発信し、ネット上に蓄積している企業は、それだけで「さまざまな問いに答える準備ができている」ことになります。


これからのネットPRは「どれだけの人に情報が届くのか」ではなく「ネットユーザーからの問いにどれだけ答える準備ができているか」、単純なアクセス数/掲載順位より「問いに答えているインデックスの数」を評価すべきではないのか。


数多くのインデックスが正しくなされていれば、あとは従来型のPRや広告などと連動しながら、ネットPRはさらに高い効果を上げることができるでしょう。


また、常に新しい情報が掲載されることにより、Webサイトのリピートユーザーが増加することも大いに考えられます。


長谷川様・有山様からお伺いした体験談も、この線で理解すると非常によく伝わってくるお話でした。


PV、UUといった「わかりやすい数字」を至上のものとするネット活用は、何かひずんだものを生み出している気がします。いまこそ「問いに答える」発想の転換が必要なのではないでしょうか。


(さらに言えば、ソーシャルメディア活用についても、この「問いに答えているか」という視点で見るとよいと思うのですが、それはまたそのうち)


※参考記事

ASCII.jp:米Google, ウェブスパムを標的とした新検索ランキングを導入

(四家 正紀)
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