デジタルガレージがスイスの1plusXと資本業務提携、国内でクッキーレス広告配信を開発

国内有力メディア28社と連携、ポストクッキー時代の次世代型広告事業をアジアでも展開

インターネット関連事業のデジタルガレージ(DG)を中心にしたDGグループは、スイスのデータプラットフォーマーの1plusXと資本業務提携した、と2月3日に発表した。DGと子会社でデータ関連ソリューション事業のBI.Garageを通じて、次世代型広告事業を日本とアジアで共同展開する。DGとBI.Garageは1plusXが保有するポストクッキー時代に対応したデータプラットフォームの日本独占取り扱い権と、アジア地域の優先権を獲得した。

BI.Garageは、国内28社の有力メディアが組成するコンテンツメディアコンソーシアムの新広告商品を開発する。1plusXが保有するデータプラットフォームのプライバシー保護と、Webサイトの閲覧履歴を記録した「Cookie」を使わないクッキーレスのデータマネージメント機能を活用して、有力メディアを横断するポストクッキー時代に対応した独自の広告商品を展開する。

1plusXのデータプラットフォームは、GDPR(一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)など欧米の厳しいプライバシー規制に準拠する。独自開発の機械学習エンジンで、サイト運営者と異なる第三者のサードパーティクッキーを利用せずに顧客データやコンテンツの分析、ターゲティングができる。ドイツのパブリッシャーアライアンスの「Ad Alliance」が導入するなど、欧州を中心に利用が拡大している。

日本でも改正個人情報保護法の成立やアドフラウド(広告詐欺)対策で、これまで以上にプライバシー保護や広告主のブランドセーフティ(ブランド毀損の防止)配慮、新規制への対策が求められている。DGは1plusXとともに日本とアジアで次世代型広告プラットフォームの普及を目指す。1plusXとの提携にあたって、BI.GarageとDG Daiwa Ventures(DGと大和証券グループ本社で合弁設立したベンチャーキャピタル)が出資した。
 

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