スマホアプリは「ミッドコアゲーム」が大きく成長、課題は「継続率」【Adjust調べ】

上位1,000アプリについて、セッション数、時間帯毎の使用状況、アドフラウドの影響などを分析。

Adjustは、モバイルアプリ市場の動向をカテゴリ・国別に調査・分析した「Adjust Global App Trends 2019レポート」を発表した。上位1,000アプリについて、セッション数、時間帯毎の使用状況、アドフラウド(広告不正)の影響などを分析している。

「成長指標」でもっとも伸びたのは「ミッドコアゲーム」、国ではインドネシア

この調査は、1か月あたりのインストール数をMAU(1か月のアクティブユーザー数)で割り、カテゴリと国別に計測した「成長指標(Growth Index)」をベースとしている。

カテゴリ別では、「ミッドコアゲーム」(RPG/シューティング/戦略ゲームなど、カジュアルゲームより注力が必要な中級者向けゲーム)が、2018年最大の成長指標の伸びを見せた。「配車サービスおよびタクシー」関連のアプリ、「ゲーム(スポーツ)」アプリも大きな伸びを示し、以下「ビデオとストリーミング」「マッチングアプリ」が続く。なお国別では、インドネシアが成長指標1位。以下、ブラジル、韓国、マレーシア、トルコが続く。

「アプリの継続利用」という課題、平均1週間で79%のユーザーが離脱

次に、成長率のもっとも高いアプリのカテゴリにおいて、「継続率」(インストール後にアプリを使い続けるユーザーの割合)や「セッション数」(ユーザーの1日におけるアプリ起動回数)を調査。「インストールした日からインストール後1日」で、平均69%のユーザーが離脱していることが明らかとなった。「7日目まで」では継続率は21%に下がり、平均1週間で79%のユーザーが離脱していた。

一方「ニュース」31%、「漫画」28%といったジャンルのアプリは、インストール後7日目の時点でも、高い継続率を保っていることが判明した。一方、逆に「スポーツ」「ミッドコアゲーム」は7日目までにもっとも高いユーザーが離脱しており、10%以上を失っている。

アドフラウドは、全カテゴリにおいて深刻な問題

同調査では、アドフラウド(広告不正)についても分析。Adjustによると、2018年だけで2億6,903万6,991件の不正インストールが拒否されたことが明らかとなっている。内訳を見ると、「クリックインジェクション」47.7%、「クリックスパム」25.6%、「SDKスプーフィング」17.3%、「フェイクユーザー/ボット」9.4%だった。

調査概要

  • 【調査対象】Adjustが集約した上位1,000のアプリデータ
  • 【調査期間】2018年1月1日~2018年1月1日
  • 【調査指標】インストール、成長指数、継続率、セッション数、時間帯毎の使用状況、アドフラウド発生率など
  • 3つのカテゴリ(ショッピング、モバイルバンキング、旅行)については、エンゲージメントについても調査。

  • 【調査数】70億インストール、1,200億セッション、23カテゴリ
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