ゲストスピーカー

>高橋真也氏

野村證券株式会社
マーケティング部 次長 マーケティング課長 兼 宣伝課長

>江島周平

株式会社アイ・エム・ジェイ
アカウント第3統括本部 アカウントマネジメント第1部 マネージャー


第1部「今、なぜコンテンツマーケティングなのか?」野村證券 マーケティング部次長 高橋真也氏 | BACKYARD デジタルマーケティングNEWSはこちら [1]


第2部「コンテンツマーケティング成功のポイント」 野村證券 マーケティング部次長 高橋真也氏 | BACKYARD デジタルマーケティングNEWSはこちら [2]

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『EL BORDE』 https://www.nomura.co.jp/el_borde/ [4]

社内や経営層の巻き込み方について

【質問1】
IMJ
 いろいろな部門から人を集めてチームを作る話がとても興味深く、私たちも社内を巻き込んでいくことをよく提案するのですが、逆に巻き込み過ぎて収集がつかない…という場合にどうしたらいいのでしょうか?
 

高橋 企画担当者は強い意思を持たないといけません。たとえ上司であってもダメなものはダメです!と(笑)言わないと。コンテンツにはこれが正解というものがないので、一般的に組織内で意思決定権限を持っている人がコンテンツに口を出しすぎるとダメになる。コンテンツは基本的に好き嫌いがあるものですから。制作の現場も疲弊します。それは仕事を実際に仕切っていく中間管理職クラスが譲ってはいけないところだと思っています。ブレる時って大抵、多くの人の意見を聞きすぎてしまうときです。
 

【質問2】
IMJ
 海外に経営層に行ってもらうとうまくいくという話がありましたが、具体的にはどこに行ったのですか?

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高橋 やっぱり金融サービスは海外が進んでいる部分があるので、百聞は一見にしかずで、経営層が海外に行って先進的なサービスに触れることは重要だと思います。私が数年前に一緒に行ったのは、当時オムニチャネル化が進んでいる金融機関があったベルギーとスペインですね。リサーチ会社から情報をもらって、コーディネートしてもらって。当社の主立った役員は年に1回は海外に行っていると思います。

『EL BORDE』について

【質問3】
IMJ
 『EL BORDE』の最大のヒット記事って何ですか?

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江島 「迫俊亮×朝倉祐介×濱松誠」の鼎談企画ですね。ローンチ時点の記事の「できるリーダーの『叱り方の極意5カ条』」というのもずっと読まれています。「質問力特集」もタイトルがうまくいった人気記事ですね。

【質問4】
IMJ
 ターゲットの設定について「80年代生まれ」という切り方って珍しい。このサイトそのものもエイジングしていこうと考えてのことですか?
 

高橋 最初からそこまでは考えていなかったんですが、何年生まれとしたほうが自分ゴト化するかなと思ってこの切り方にした。「R25」みたいな考え方ではなく、このほうが刺さると思ったので、そうしました。

江島 「80年代生まれのリアル」というコーナーがありまして、統計的に年収や恋愛などこの世代の傾向を語るコンテンツなんですが、この記事に興味を抱いてサイトに入ってくる人が多いです。
 

【質問5】
IMJ
 野村證券さんは営業現場が強いイメージあるんですが、営業現場との連動ってあるんでしょうか?

高橋 営業現場にも80年代生まれは多いので、意識高い系な営業担当者は見てる、という感じです。話のネタには使えますが、これをガッツリ使ってビジネスをやっているという感じではないです。
 

【質問6】
IMJ
 ペルソナの志向性まで追いかけて作った「EL BORDEらしさ」はこれからどうしていこうと考えていますか?

高橋 1980年代生まれをターゲットにしているので、ターゲットも毎年ひとつずつ年齢が上がっていきます。今ターゲットにしている1980年代生まれの興味・関心の分野も変化していく可能性がある。だから『EL BORDE』もターゲットの成長と一緒に価値観が変わっていかなければいけないと思っています。まあ、10年後には1990年代生まれ向けのコンテンツを作っているかもしれませんし。

竹内 1980年代生まれの20代後半とか30代って仕事でもスイッチが入ったり結婚というライフイベントがあったり価値観が変わる時期ですから、それに合わせて常にアップデートしていくって感じでしょうか。

高橋 まさにそうですね。

コンテンツマーケティングにおけるKPIについて

【質問7】
IMJ
 「EL BORDEらしさ」をアップデートしていくに伴ってKPIも変わっていくものでしょうか?

高橋 変わっていくと思います。メディアのステージによって変わっていくと思います。5年後はコンバージョンになっているかもしれない。
 

【質問8】
IMJ
 KPIの設定って難しい。上層部とのコミットだと思うんですが、偉い方への説得はどうやったのでしょうか? すぐコンバージョンを求められると思うのですが。

高橋 あまりロジックとか証明とかにこだわりすぎるとうまくいかない。企画の目的をはっきりさせて本気度を見せる。精神論になってしまうんですが、迫力(笑)。「これを自分は本気でやってみたいんです!」と言うと、じゃあやってみたら、と。もちろん、うまくいかない場合もありますので、その判断をするためのKPIをセットできちんと持っていきますけど。解決したい会社としての課題、うちでいえば、例えば「若年層との接点」、という部分をブラすことなくしっかり抑えて、迫力で押し切る(笑)
 

【質問9】
IMJ
 新しいメディアだと数字を出してもそれが高いのか低いのかわからないと思うのですが、そのあたりはどうしていますか?

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高橋 試行錯誤です。正解って一発で出ることはない。KPIって仮説なんです。最初から100点を目指さなくても30とか50点でPDCAを回していきながら変えていけばいい。KPIを設定することにはこだわるけれど、一度設定したからと言ってそれをずっと守ることにこだわる必要はないと思っています。

【質問10】
IMJ
 中間KPIの指標にした含有率について、このくらいあればいいという数字があれば教えてほしいです。

高橋 これくらいあればいいという数字は設定していない。とりあえず今は30パーセントを目指しましょう、みたいなものはあるけれど、どれが最適なのかは見きれていない。やはり試行錯誤です。

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【IMJ LIP 〜パートナーに聞く〜】第2回ゲスト 野村證券株式会社 高橋真也氏をお迎えし、過去に手掛けた事例や話題のメディア『EL BORDE』をもとに、「コンテンツマーケティング」に対する考え方を伺うことができました。

新しいことの挑戦、継続する力、強い意思をもってコンテンツマーケティングを推進されている高橋氏のお話は、とても考えさせられる有意義なものでした。
 

リアルな現場の声を聞き、直接問いかけ、学び合う『IMJ LIP(リップ)〜パートナーに聞く〜』。
これからもパートナー企業様のスペシャリストをお招きし、みなさまにリアルな声をお届けしたいと思います!