メタバース関連サービス、利用したことはないが知っている層がじわじわ増加【博報堂DYHD調べ】

メタバースにおける旅行・スポーツ観戦・リラックス体験・アバター関連は、課金額が増加中。

博報堂DYホールディングスは、「メタバース生活者定点調査2023」の結果を発表した。メタバースに関する現状の生活者意識や動向について、全国15~69歳の生活者が回答している。事前スクリーニング調査は78,952サンプル、本調査は3,525サンプル。今回は2回目で、2022年の「メタバース生活者意識調査」の聴取内容と比較を行っている。

総務省が発表したメタバース市場の予測(2023年版 情報通信白書)によると、メタバースの世界市場は2022年に8兆6,144億円だったが、2030年には123兆9,738億円まで拡大すると予想されている。

「ゲームだけじゃない」ゴルフやランニングが趣味の層でも利用が増加。

まず「メタバース関連のサービスを認知」(約50のメタバース関連サービスを提示し、認知、利用経験・頻度を聴取)を聞くと、2023年度は全体の40.5%(推計約3,294万人)が利用なし認知層・利用層だった。2022年の36.2%から4.3ポイントの上昇が見られる。利用率(2~3か月に一度以上でいずれかのメタバース関連サービスを利用している)は8.4%で、こちらは0.1ポイントのみの上昇。利用なし認知層は32.1%だった。

利用層の趣味を見ると、「テレビゲーム」34.0%(全体差分+13.0ポイント)が最多だが、「ゴルフ」15.4%(同+9.3ポイント)、「ジョギング・ランニング」19.0%(同+9.3ポイント)、「ジム・フィットネス」16.3%(同+7.2ポイント)など、フィジカル系の趣味が続く。

性格については「ゲームをプレイすることが好き」61%(全体差分+13.5ポイント)が最多で、「いつも楽しそうだねと人によく言われる」28.4%(同+7.9ポイント)、「ノリがよく、ハメを外すこともある」28.6%(同+7.0ポイント)が続いた。

「カテゴリ別の課金額」を聞くと、「ゲーム体験」6,907円(2022年度マイナス4,860円)、「買い物体験」13,425円(マイナス2,092円)などの主要カテゴリの課金額は前年から減少。一方で、「旅行」21,265円(+6,591円)、「アバター購入」11,552円(+5,916円)、「リラックス体験」9,140円(+3,738円)、「スポーツ観戦」12,573円(+3,096円)が増加しており、ユーザーの嗜好がはっきりと分かれ始めた印象だ。

調査概要

  • 【調査対象】全国の15~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2023年11月
  • 【有効回答数】事前スクリーニング調査78,952サンプル、本調査3,525サンプル。
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