楽天と日本HPがPCで「Rakuten AI for Desktop」提供、オンデバイスとクラウドのハイブリッドAI

楽天の日本語LLM「Rakuten AI 7B」特別版を搭載、文章のリライト、要約、翻訳がオフラインで可能

小島昇(Web担編集部)

7:03

楽天グループと日本HPは、日本国内のHP製PC向けに「Rakuten AI for Desktop」の提供を開始したと7月29日に発表した。楽天独自の日本語に最適化した大規模言語モデル(LLM)「Rakuten AI 7B」をPCのローカル環境で初めて利用できるようにした。PCに内蔵されたAI演算能力を活用するオンデバイスモードによってオフライン時でもプライバシーに配慮して利用でき、従来のクラウドモードでも利用できる。まず法人向けHP製PCから提供を始め、コンシューマー向けは10月以降を予定する。


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Rakuten AI 7Bの特別版「Rakuten AI 7B ONNX」が「HP AI PC」向けに初めてオンデバイス実装された。インターネット接続に依存せずに低遅延かつ高いプライバシー性を備えたAI体験を提供し、文章のリライトや要約、翻訳などを安全に実行できる。Rakuten AI 7BはフランスのAI企業のMistral AIが公開するオープンLLM「Mistral-7B-v0.1」を継続学習して開発した70億パラメータの日本語基盤モデル。PC用の特別版はファインチューニングや量子化(Quantization)によって最適化されている。

クラウドモードでは、専門AIエージェントや楽天エコシステムに接続し、「楽天市場」の商品検索、「楽天トラベル」の宿泊予約、「楽天モバイル」の案内、「楽天PointClub」でのポイント残高確認など70超のサービスへのアクセスが1つのチャット画面から可能。画面上にはAIチャットウィンドウ、フローティングアイコン、要約や翻訳を自動提案するコンテキストアクションバーを用意。タスクバーのアイコンから公式サイトへアクセスし、アプリケーションをダウンロードして起動する。

今回の発表は、2025年11月に発表した両社の協業に基づくもの。日本HPのPCブランド力と、楽天のAI・エコシステムを組み合わせ、日本語や日本の文化・習慣に最適化したAI体験の提供を目指す。AI活用の拡大に伴って、コスト負担やプライバシーを犠牲にすることなくAIの利便性を享受したいという需要が高まっていることから、両社は、AI処理をローカル環境またはクラウド環境で柔軟に実行できる「ハイブリッドAI」が、今後ますます重要な役割を果たすとの認識を示している。

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