TOPPANが「TOPPANデータクリーンルーム」で流通企業の購買分析や販促広告配信が可能に

プライバシーを保護しながら「Shufoo!」の情報とunerryの人流データを掛け合わせる

TOPPANホールディングス傘下のTOPPANは、独自に企業が収集した顧客情報「ファーストパーティーデータ(1st Party Data)」を元にデータ分析と広告配信ができる「TOPPANデータクリーンルーム」を開発した、と8月28日に発表した。まず流通企業を対象に提供する。Webサイトをまたいで閲覧履歴を共有するサードパーティークッキー(3rd Party Cookie)に依存せず、プライバシー保護とマーケティング活動の両立を実現する。

「TOPPANデータクリーンルーム」第1弾のイメージ

データクリーンルームはプライバシーを保護しながら複数事業者のデータを掛け合わせるクラウド環境のこと。第1弾のTOPPANデータクリーンルームではグループ会社のONE COMPATH(ワン・コンパス)が運営するチラシアプリ「Shufoo!」の情報と、2021年からリテール企業向けデジタルマーケティングで協業するunerry(ウネリー)が保有する流通等の人流データを接続。流通企業の購買・来店傾向の分析や販促広告配信ができる。

サードパーティークッキーを使用せずファーストパーティーデータを活用することで、プライバシーを保護しながら顧客の統計情報抽出・Web広告配信を可能にした。TOPPANグループが長年培ってきた企業のセキュリティ情報を取り扱う技術・ノウハウを駆使して安全安心なデータの取り扱いを実現。分析結果をもとにした新たなターゲティング広告配信など、自社だけでは不可能だった顧客の購買・来店傾向を分析して活用できる。

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