ツムラは、「なんとなく不調」に関する調査結果を発表した。20代~60代の男女3,000人が回答している。
同社では、「自覚しながらもつい我慢しがちな症状や、調子が悪いものの病名の診断がつかない症状の総称」を「なんとなく不調」と定義し、2021年より調査を実施しており今回で4回目。
8割が自覚する「なんとなく不調」、男女とも前年より増加
まず「2023年を振り返り日常生活で心身になんとなく調子が悪いと感じることがある(あった)か」を聞くと、「非常によくある」17.2%、「時々ある」33.0%と過半数が、「たまにある」29.8%を合わせると8割が“なんとなく不調”を感じていた。2022年(第3回調査)では72.1%だったため、1年でかなり増加したこととなる。
なお 「なんとなく不調」を感じる日数は1か月のうち平均で9.5日。1か月のおよそ3分の1は「なんとなく不調」を感じていることとなる。
性年代別で見ると、“なんとなく不調”を感じる人は男性(75.7%)より女性(84.3%)が多く、なかでも20代女性(88.0%)・30代女性(90.0%)・40代女性(87.0%)は、ほぼ9割が“なんとなく不調”を感じていた。
「“なんとなく不調”がある」と答えた2,401人に「具体的な症状」を聞くと、全体では「疲れ・だるさ」53.4%、「目の疲れ」49.7%、「肩こり」48.1%、「頭痛」47.9%が上位。性別で見ると男性は「目の疲れ」47.7%が最多、女性は「疲れ・だるさ」58.6%が1位だった。女性のスコアが高めで、特に「頭痛」は18.9pt(男性37.9%、女性56.8%)、「冷え」は20.3pt(男性11.9%、女性32.2%)の男女差がある。
年代別も加味すると、「疲れ・だるさ」「目の疲れ」はどの性・年代でも高いが、「頭痛」が20代・30代の女性に特に多い。男性は60代で「腰痛」がトップに躍り出た。
「“なんとなく不調”がある」と答えた2,401人に「なんとなく調子が悪いと感じる要因」を聞くと、「睡眠不足」38.3%、「やる気が出ない」36.2%、「加齢」34.3%が上位。やる気が出ないのは要因というより結果に近く、実質的に睡眠不足が要因という人が多いようだ。また2023年は猛暑だったため「気温の寒暖差が激しい」33.2%をあげる人も多かった。
なお“なんとなく不調”の症状としてもっとも多かった「疲れ・だるさ」をあげた人にその理由を自由回答で聞くと「仕事で責任を持つべき立場に変わったこと」「社内の人間関係でコミュニケーションが取れないから」など、仕事関係のストレスをあげる声が多かったという。
調査概要
- 【調査対象】全国の20代~60代男女
- 【調査方法】インターネット調査(調査委託先:マクロミル)
- 【調査時期】2023年12月4日~7日
- 【有効回答数】3,000人(性・年代別に各300人ずつ、男女各1,500人)
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