半数以上の企業がRPAを未導入、展開の課題は「対象業務の選定」【パソナグループ調べ】

パソナグループは、人事部門の取締役・執行役員・部長・課長層の役職者を対象に「RPAの導入と活用に関する調査」を実施した。
赤城歩佳(Web担編集部) 2018/11/9 7:00

人事部門の役割と機能を探求し「CHO(チーフ・ヒューマン・オフィサー)=最高人事責任者」と次世代CHO候補者の育成を目指す「日本CHO協会」(運営主体:パソナグループ)は、人事部門の取締役・執行役員・部長・課長層の役職者を対象に「RPAの導入と活用に関する調査」を実施した。

半数以上の企業がRPAを未導入

RPAの導入状況は「本格展開中」が15%、「トライアルが完了し、本格展開の検討中」が5%、「トライアル実施中」が20%と、導入済みの企業が4割となった。

一方、「導入を検討中」は30%、「未導入・未検討」は23%となり、半数以上の企業がRPAの導入自体を行っていなかった。(n=100、単回答)

RPAの導入状況

また、RPA導入済み企業40社(「本格展開中」「トライアルが完了し、本格展開の検討中」「トライアル実施中」と回答した企業)に、導入しているRPAツールのタイプを聞いたところ、「デスクトップ型(各自のパソコンによる処理)」が34%と最も多く、「サーバー型(サーバー経由で、RPA実行専用パソコンによる処理)」が27%と続いた。(n=40、単回答)

導入しているRPAツールのタイプ(RPA導入済み企業40社)

RPA展開中に発生した最も多い課題は「対象業務の選定」

RPA導入済み企業40社(「本格展開中」「トライアルが完了し、本格展開の検討中」「トライアル実施中」と回答した企業)で、RPAの展開にあたり発生した(発生している)課題で最も多かったのは、「対象業務の選定に関する課題」で16件、続いて「開発人材不足・開発スキル不足」の13件だった。(n=40、複数回答)

RPAの展開にあたり発生した(発生している)課題

「経営企画部門」でRPA展開を推進、「人事部門」は少数

社内でRPAを展開する推進主体部門を聞いたところ、最も多い回答は「経営企画部門」の17件、次いで「情報システム部門」で16件だった。「人事部門」は4件で、回答選択肢内で6番目となった。(n=40、複数回答)

社内でRPAを展開する推進主体部門

RPAの導入・展開方法は「経営層からのトップダウンによる全社展開」が約6割

社内でのRPA導入・展開方法を聞いたところ「経営層からのトップダウンによる全社展開」が59%と最も多く、「現場主導による一部の部門内導入(全社レベルの展開には至っていない)」が18%、「管理職からの提案をきっかけにした全社展開」が15%だった。(n=40、単回答)

社内でのRPA導入・展開方法

人事部門内では「出退勤/勤怠管理・労働時間管理」で活用

人事部門の業務におけるRPAの導入状況を聞いたところ、「出退勤/勤怠管理・労働時間管理」への導入が最も多く12件、続いて「給与計算・社会保険関連」が8件、「採用関連」が5件だった。一方で、「(人事部門の業務には)導入していない」は15件に上った。(n=40、複数回答)

人事部門の業務におけるRPAの導入状況

調査概要

  • 調査方法:WEBアンケート票記入方式
  • 調査期間:2018年10月1日~13日
  • 回答方式:選択式回答
  • 調査対象:CHO協会会員(人事部門の取締役・執行役員・部長・課長層の役職者)
  • 回答者数:100人
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