博報堂生活総研、生活者の意識や行動の時系列観測調査「生活定点」2018年の結果を発表
博報堂生活総研は時系列観測調査「生活定点」の2018年の調査結果を発表した。26年間・約1,400項目のデータが無償公開されている。
2018/10/12 7:00
博報堂生活総合研究所は、時系列観測調査「生活定点」の2018年調査を実施した。この調査は、生活者の意識や行動の変化から将来の価値観や欲求の行方を予測するために、1992年から2年に一度のペースで継続的に実施している。
また、2018年調査の結果を受け、「生活定点」調査の26年間・約1,400項目におよぶデータを無償公開するWebサイトもアップデートしている。
https://seikatsusoken.jp/teiten/
2018年に“過去最高”を更新した主な項目
「生活定点」2018年調査は21カテゴリーの約1,400項目から構成される。このうち、博報堂生活総研がピックアップした、2018年に“過去最高”を更新した主な項目は以下のとおり。
*各項目の先頭はカテゴリー名。
- [働き] 女性の上司のもとで働くことに抵抗はない:69.8% (質問開始時点比 +36.3ポイント)
- [消費・お金] クレジットカードを使うことに抵抗はない:58.7% (同 +30.7ポイント)
- [情報] 情報は自分で検索しながら手に入れたいと思う:32.3% (同 +10.3ポイント)
- [恋愛・結婚] 外国人と結婚することに抵抗はない:29.3% (同 +9.1ポイント)
- [交際] 人づきあいは面倒くさいと思う:32.0% (同 +8.8ポイント)
- [働き] キャリアアップのためには、会社をかわってもかまわない:48.3% (同 +7.1ポイント)
- [暮らし向き] 睡眠時間を増やしたい:60.0% (同 +5.8ポイント)
- [食] コンビニの食品は私の食生活には必要だと思う:20.4% (同 +5.8ポイント)
2018年に“過去最低”を更新した主な項目
同様に、2018年に“過去最低”を更新した主な項目として以下がピックアップされている。
- [贈答] お歳暮は毎年欠かさず贈っている:27.3% (質問開始時点比 −34.5ポイント)
- [社会意識] 貿易の自由化は賛成である:20.1% (同 −28.0ポイント)
- [食] お米を1日に1度は食べないと気がすまない:47.9% (同 −23.5ポイント)
- [消費・お金] 普及品より多少値段がはってもちょっといいものが欲しい:30.6% (同 −22.8ポイント)
- [恋愛・結婚] いくつになっても恋愛をしていたいと思う:29.3% (同 −20.6ポイント)
- [遊び] 家の中よりも、野外で遊ぶ方が好きだ:25.5% (同 −19.9ポイント)
- [衣] 自分はおしゃれなほうだと思う:12.9% (同 −9.8ポイント)
- [暮らし向き] 電車がくるのを待っている時間にイライラする:68.0% (同 −6.7ポイント)
26年間のほぼ全データが掲載されたWebサイトを無償公開中。意外な発見や着想が得られるかも
「生活定点」調査のほぼ全てのデータを無償公開する「生活定点WEBサイト」も、2018年調査結果を加えてアップデートされた。
チームラボの制作協力のもと、膨大なデータをグラフィカルに表示するとともに、「意外な発見や発想のヒントを得たい」人のためにさまざまな切り口でデータを紹介。「サイト内検索」*や「カテゴリーから探す」はもちろんのこと、「グラフの形から探す」や「人の属性で比較する」なども可能となっている。
*2018年10月5日12時の時点で、サイト内検索のデータはサイト更新前のものが表示される。
なお、データはすべてPCからダウンロードすることが可能。出典を明記すれば、データを自由に利用できる。
調査概要
- 【調査地域】首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)、阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
- 【調査対象】20歳~69歳の男女 *2015年国勢調査に基づく人口構成比(性年代5歳刻み)で割付
- 【調査方法】訪問留置法
- 【調査時期】2018年5月16日~6月15日
- 【回答者数】3,080名
- 【設計・分析】博報堂生活総合研究所
- 【実施・集計】H.M.マーケティングリサーチ
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