2026年はどんな生活気分に? 「ふだんの食事にお金をかけたい」人が前年3位から1位に!【博報堂調べ】

来年お金をかけたいもの「貯金」が大幅増。

冨岡晶(Web担編集部)

12月11日 6:30

博報堂のシンクタンク「博報堂生活総合研究所」は、「2026年 生活気分」に関する調査結果を発表した。生活者が予想する来年の景況感や生活気分、行動意欲などを、全国11都市に住む20~69歳の男女3900人にアンケート。2020年10月(2021年予想)以降の調査との比較を行っている。

景気が悪くなると思う理由は「物価上昇の継続・加速」が最多

まず「今年2025年の景気」について聞くと、「悪かった」57.2%で前回調査の52.0%より5.2ポイント増。前回までの減少傾向から転じて増加した。 性年代別で見ると、女性は「悪かった」63.4%で、男性の50.9%を大きく上回っている。「良かった」「悪かった」ともに年齢があがると減少し、「どちらともいえない」が増加する傾向がみられる。

今年の「世の中の景気」実感

「来年お金をかけたいもの(全25項目)」では、前回3位だった「ふだんの食事」23.1%が1位になり、「旅行」22.5%、「貯金」19.0%がそれに続いた。

1位の「ふだんの食事」については、「今年お金をかけた」39.1%から大きく数値が下がったが、“支出を抑制しながら工夫して楽しみたい”という消費者意識がかいまみえる。4位「外食」も同様に今年より下がっている。一方3位「貯金」は「今年お金をかけた」を来年の意向が上回っており、9位「老後の暮らしの準備」も上昇。将来への備えに目を向ける層も多いようだ。

今年お金をかけた&来年お金をかけたいもの(上位15位)

「2026年の景気」を予想してもらうと、「悪くなる」45.2%で前回の37.7%より7.5ポイントと大きく増加。2015年の調査開始以降、過去最大の値となった。一方「良くなる」9.3%は前回10.8%から-1.5ポイントの減少にとどまったが、「変わらない」45.5%は前回51.5%より6.0ポイント減少しており、この層が「悪くなる」という予想に流れたことがわかる。なお年代別では、年代が上がるにつれて「悪くなる」のスコアが高くなる。

「悪くなる」と思う理由では「物価上昇の継続・加速」55.0%、「良くなる」と思う理由では「希望的観測」23.5%がトップ。物価上昇が大きく、来年の景気を悲観的に考える人が多いようだ。

調査概要

  • 【調査対象】全国11都市(首都40km圏、名古屋40km圏、阪神30km圏、札幌20km圏、仙台20km圏、新潟30km圏、金沢20km圏、静岡20km圏、広島20km圏、高松30km圏 、福岡30km圏)に住む20~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2025年10月2日~6日
  • 【有効回答数】3900人(男性1949人 女性1951人)

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