東京商工リサーチ(TSRデータインサイト)は、「生成AI」に関する企業アンケートの結果を発表した。6327社が回答している。なお資本金1億円以上を大企業、1億円未満(個人企業等を含む)を中小企業と定義している。
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まず「貴社では、生成AIツールの業務活用を推進していますか?」を聞くと、「方針は決めていない」が37.5%(6327社中2374社)でもっとも多かった。以下「個人で活用していることもある」27.1%(1718社)、「会社として活用を推進」20.3%(1289社)が続いた。
2025年8月の前回調査と比べると、「方針は決めていない」前回50.9%→今回37.5%、「会社として活用を推進」前回13.8%→今回20.3%、「個人で活用していることもある」前回22.3%→今回27.1%と、様子見から抜け出し活用姿勢が拡がっているのがうかがえる。
企業の規模別で見ると、大企業は「会社として活用を推進」36.4%、「部門によっては活用を推進している」22.6%と高い。一方、中小企業は「方針は決めていない」38.7%、「個人で活用していることもある」27.7%が高く、企業規模による差が目立つ。
産業別で見ると、「(全社で・部門毎に)活用を推進」は、「情報通信業」64.4%がもっとも多く、「金融・保険業」42.4%、「サービス業他」38.5%がそれに続く。
また「貴社では今後5年以内にホワイトカラー(事務や企画など)の従業員に対する早期退職を募集する可能性はありますか?」と問うと、「(早期退職を募集する可能性)ある」3.6%で、まだ大きな影響は出ていない模様だ。
そして「会社として活用を推進」「部門によっては活用を推進」と回答した企業に「今後5年を考えた際、生成AIツールの活用は貴社の人員構成にどのような影響を与えますか?可能性がもっとも高いものをお選びください」と選択式で聞くと、「人員構成への影響はない」46.5%で、53.4%の企業は「既存業務の効率化で、従業員を配置転換する可能性がある」28.9%、「既存業務の効率化で、総従業員数を抑制する可能性がある」16.1%となり、新規事業よりも既存業務効率化=人員再配置が課題となっていた。
調査概要
- 【調査対象】企業
- 【調査期間】2026年3月31日~4月7日
- 【調査方法】インターネットによるアンケート調査を実施
- 【有効回答数】6327社
