dlvr.itはRSSフィードからTwitter/Facebookへの自動投稿サービスの決定版かも
今日は、Web担のソーシャルメディアアカウントでのサイト更新情報の配信に使っているサービスの情報を。いろいろ使ってきましたがRSSフィードの配信にはdlvr.itがかなり柔軟で良さそうです。
FacebookやTwitterなどのWeb担アカウントでは、サイトで更新した記事の情報を、RSSフィードを経由して流しています。
その際に、Web担のRSSフィードを取得してきて各ソーシャルメディアアカウントに投稿してくれるサービスを使うのですが、実はいくつかのサービスを渡り歩いてきています。twitterfeed、FriendFeed、NetworkedBlogsといった感じですね。
今回、RSS広告ネットワークのPheedo(フィード)が提供するdlvr.itというサービスに乗り換えたのですが、どうやらこのサービスで落ちつきそうです。
これまでサービスを乗り換えてきた理由は、記事が公開されたのにソーシャルメディア上に投稿されるのが遅れたり、投稿時の表示スタイルが気に入らなかったりといった点。
dlvr.it(デリバー・イット)は、今のところ問題なく更新されていますし、かなり柔軟に設定できるのがすばらしいのです。今まで知らなかったのが恥ずかしいぐらい。
dlvr.itの気に入っているのは、次のようなポイント。
dlvr.itの良いところ
何をどこに配信するかを柔軟に組み合わせ可能
ソーシャルメディア投稿系のツールには、1つのサービスアカウントに1つのTwitterアカウントを紐づけて、そのアカウントに特定のフィード内容を自動投稿するというものが多いのです。しかしdlvr.itはそうではなく、「どの情報(配信元)」を「どこ(配信先)」に配信するのかを指定していくスタイルです。配信元・先の組み合わせはいくつも設定できますので、Web担全体の配信と、編集部ブログの配信とを1つのdlvr.itアカウント内で管理できます。
また、配信元・配信先それぞれ複数設定できるので、これまではRSSフィード → Twitter → Facebookのように連鎖的に更新させていたようなものも、dlvr.it上で「このフィードの内容をTwitterとFacebookに」と指定できます。また、複数のフィードからの内容をまとめて配信することも可能。
配信するエントリのフィルタが柔軟
RSSフィードに自動挿入される広告を除外したり、逆にフィードの中から特定の文字列を含むものだけを流したりといった設定も柔軟にできます。
配信内容を柔軟に指定・加工できる
これまでも、ツイートするときに「サイト更新情報:」などの文字列を付けて流せるツールはありましたが、dlvr.itはそのあたり、かなり自由。配信内容の前後にメッセージを加えたりするだけでなく、内容の一部を自動的に削除したり置換したりということも可能です。
また、フィードの「タイトル」「本文」「URL」をどう流すかも自由に変えられるのも、実は強力な機能です(後述)。
OGPにも対応
これは地味にうれしいところ。Facebookで投稿した際のアイコンを、ふつうに「シェア」したときのように、OGPで指定したアイコンで表示してくれます。
- 15分ごとから配信できるし、pubsubhubbubにも対応
Web担ではだいたい1時間おきぐらいに更新しているのであまり重要ではないのですが、15分おきに自動更新してくれるのはありがたいですね。また、pubsubhubbub(パブサブハブバブ、PuSH)という仕組みにも対応しているので、更新時に半リアルタイムにソーシャルメディアに反映させることも可能。
- (簡易的な)統計データ表示も可能
dlvr.itの短縮URLを使うことで、各コンテンツのクリック数もトラッキングできるようになっています。このあたり、本来ならば最終的なサイトのアクセス解析で行うのがいいと思うのですが、さらっと確認できるのはうれしいところ(各ソーシャルメディアアカウントのフォロワー数の増減なども併せて見せてくれるのは良いですね)。
もっとちゃんと解析したい場合は、自分が使っている解析ツール用のトラッキングパラメータをURLに自動的に付けるようにも設定できます。
企業サイト用CMS→dlvr.itでソーシャルメディアアカウント管理?
これぐらい柔軟だと、サイトの更新情報をフィード経由で投稿する以外の利用方法も可能ですね。
たとえば、企業のソーシャルメディアアカウントでの投稿を、いつも使っている企業サイト用のCMSで管理してしまうというやり方です。
サイト上では公開しないけれども特定のフィードにだけ出す記事としてコンテンツをCMSで入力できるようにしておき、ソーシャルメディアアカウントに投稿するコンテンツをCMS上で入力していきます。必要ならばいつもの承認フローを通したうえで、CMSの自動公開機能でフィードに流し、PuSHで通知して、dlvr.itからはフィードの本文だけをソーシャルメディアアカウントで投稿するというものです。
dlvr.itでは、Facebook用には「シェア」風のリンクとして出すだけでなく、「近況アップデート」風に投稿することも可能なので、上記のような方法でも自然にいけるはずです。
こうすれば、特殊なツールを使うことなく、いつものCMSの管理画面からソーシャルメディアアカウントのコンテンツを管理できますし、だれがいつどういうアクションをしたのかの記録にもなります。
というように、かなり気に入っているdlvr.itですが、ログイン画面やパスワード変更の画面でもSSLを使わずhttp:になっていて、送信先も非HTTPSとなっている点は、気になるところ。ここは直してほしいな……(開発元に連絡済み)。
ソーシャルもやってます!