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AMPはニュースサイトだけじゃない、ECサイトでもAMP対応可能 #IO17JP

8 years 6ヶ月 ago

Google I/O 2017 で参加したセッションにもとづいて、EC サイトを AMP 対応させる方法を解説する。AMP はもともと静的コンテンツ向きで、ダイナミックな機能を必要とする EC サイトでは実装が難しかった。しかし状況は変わりつつある。EC サイトを AMP 化するためのコンポーネントが増えている。

- AMPはニュースサイトだけじゃない、ECサイトでもAMP対応可能 #IO17JP -

Posted on: 海外SEO情報ブログ - SuzukiKenichi.COM by Kenichi Suzuki

Kenichi Suzuki

最も利用されているフリマプリは? 「メルカリ」が利用率94%で他を圧倒

8 years 6ヶ月 ago

フリマアプリ市場で “メルカリ一強”の現状が浮き彫りになった。

インターネット調査会社のマクロミルがこのほど実施したフリマアプリの利用実態調査によると、フリマアプリの利用経験があるのは約2割で、サービスごとの利用率は「メルカリ」(94%)が他社サービスを大きく引き離している。

フリマアプリを「利用したことがある」と回答した1000人に、利用しているフリマアプリの名称を複数回答で質問した。

利用率の上位5つは「メルカリ(メルカリ)」が94.0%、「ラクマ(楽天)」が22.1%、「フリル(Fablic)」が19.4%、「minne(GMOペパボ)」が8.9%、「ZOZOフリマ(スタートトゥデイ)」が5.9%。

マクロミルがこのほど実施したフリマアプリの利用実態調査によると、フリマアプリの利用経験があるのは約2割で、サービスごとの利用率は「メルカリ」(94%)がトップ

フリマアプリ利用状況

全国の15~69歳1万5000人を対象にフリマアプリの利用経験を聞いたところ、フリマアプリの存在を知っている人は66.5%、現在利用している人は16%だった。

クロミルがこのほど実施したフリマアプリの利用実態調査

フリマアプリ認知・利用率

若い世代ほど利用率が高く、10代の女性では56.7%がフリマアプリの利用経験がある。

クロミルがこのほど実施したフリマアプリの利用実態調査

フリマアプリ認知・利用率(性別×年代別)

使う理由1位は「出品や購入が簡単・シンプルだから」

フリマアプリの利用目的は「出品」が17%、「購入」が32%、「出品と購入の両方」が51%。

出品や購入する理由を選択式で聞いたところ、1位は出品・購入ともに「出品(購入)方法が簡単・シンプルだから」(出品78%、購入63%)が選ばれた。

クロミルがこのほど実施したフリマアプリの利用実態調査

フリマアプリで購入する理由

出品する理由の2位は「お金のやり取りを、購入者と直接しなくて良いから」(40%)、購入する理由の2位は「欲しいものが見つけやすいから」(48%)となっている。

調査概要

  • 調査主体:マクロミル
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • ① フリマアプリ利用状況把握調査
    • 調査対象:全国15~69歳の男女(マクロミルモニタ)
    • 割付方法:平成27年国勢調査による、全国5エリア×性別×年代の人口動態割付/合計15,000サンプル
    • 調査期間:2017年5月15日(月)~17日(水)
  • ② フリマアプリユーザーに聞く、利用実態調査 調査対象
    • 調査対象:「①フリマアプリ利用実態調査」で、スマートフォン&フリマアプリを利用していると答えた人 (マクロミルモニタ)
    • 割付方法:割付なし/合計1000サンプル
    • 調査期間:2017年5月17日(水)~18日(木)

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ECサイト構築サービスのトレンドは「ID決済」や「サブスクリプションコマース」

8 years 6ヶ月 ago

矢野経済研究所が5月22日に公表した国内のECサイト構築支援サービス市場に関する調査結果によると、注目すべき動向として「ID決済機能」や「サブスクリプションコマース機能」を実装するEC サイト構築システムが増えているという。

Webサービスの会員IDなどを使って決済する「ID決済」は、ECサイトの購入ステップを減らすことでショッピングカートからの離脱防止が期待でき、新規顧客の獲得促進に効果を発揮するなどメリットは多い。

「ID決済」を取り入れるEC事業者が増えていることに伴い、「ID決済」に対応したECサイト構築支援サービスを提供する事業者も増えていると分析している。

EC事業者間の競争が激化する中、既存顧客の囲い込みやリピーター獲得に役立つ定期購入特化型ショッピングカートの取扱総額が拡大。クラウド型サービスを中心にサブスクリプションコマース機能の導入も進んでいるという。

ECサイト構築支援サービスの市場規模(事業者売上高ベース)は、2016年度時点で前年度比6.2%増の546億円(見込み)と算定した。内訳は、パッケージ型サービスが同104.7%の331億円、クラウド型サービスが同108.6%の215億円。

2020年度の市場規模は668億円に拡大する見通し。パッケージ型サービスが397億円、クラウド型サービスは271億円に達すると予測している。

矢野経済研究所が5月22日に公表した国内のECサイト構築支援サービス市場に関する調査結果

ECサイト構築支援サービス市場規模推移と予測

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ヤマト運輸が宅急便の運賃変更、サービス規格の改定などまとめた特設サイトを公開

8 years 6ヶ月 ago

ヤマト運輸は宅急便の基本運賃と一部サービスの規格改定に伴い、告知などを行う特設サイトを公開

特設サイトのトップページ(画像は編集部がキャプチャ)

ヤマト運輸は宅急便の今後変更する基本運賃の詳細、一部サービスの改訂内容などをまとめた特設サイトを公開した。特設サイトでは、10月1日以降の宅急便の基本運賃表の詳細などを掲載している。

特設サイトはこちら

ヤマト運輸は基本運賃を荷物1個あたり140~180円値上げするなど、サービス規格の改訂に踏み切る(変更内容などはこちらを参照。宅急便料金の基本運賃(税抜き価格)の改定幅は次の通り。

  • 60-80サイズ:現行の運賃に一律140円を加算
  • 100-120サイズ:現行の運賃に一律160円を加算
  • 140-160サイズ:現行の運賃に一律180円を加算

新たな割引制度として、店頭端末で発行したデジタル送り状を利用した場合、荷物1個につき50円を割り引く制度を運用する(デジタル割)。

また、クロネコメンバーズ会員が発送時に直営店に荷物を持ち込んだ場合、現行の持ち込み割引と合わせて1個あたり合計150円を割り引く(現行の割引額は1個100円)。

荷物の届け先を自宅ではなくヤマト運輸の直営店(宅急便センター)に指定した場合、通常の宅急便運賃より荷物1個あたり50円値引きする制度も展開する。

特設サイトではこうした基本運賃表、サービスの改訂などについて説明している。

なお、特設サイトには、宅急便の基本運賃と一部サービスの規格改定に関するヤマト運輸のメッセージも記載されている。

配送業務の現場はかつてない厳しい状況にあり、日本全体の人手不足によって労働力の確保も困難です。
さらに事業税の増税や社会保険適用範囲の拡大など、社会制度にも大きな変更がありました。
私たちは、こうした環境変化をふまえ、これからも宅急便のネットワークを維持、発展させていくため、また、その担い手である社員の健全な労働環境を守るため、27年ぶりに運賃を全面改訂いたします。
多くのお客さまにご負担をおかけすることを、深くお詫びしますとともに、重ねて、ご理解とご協力をお願いいたします。

-ヤマト運輸の特設サイトから引用

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

瀧川 正実

「急に売れなくなった」「競合の売上が知りたい」「ユーザーの導線は?」。定番のお悩みにプロが回答 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

8 years 6ヶ月 ago

「急に売れなくなった。どうすればいい?」「競合の売上は?」「ユーザーの導線を知りたい」。ネットショップのコンサルをしていると必ず聞かれるのがこれ。特に、急に売れなくなったという話はここ半年間でよく聞きます。今まで以上の競合がいる中で、今まで通りやっていても下がるだけなので、良いと思っていたものも見直してみましょう。

競合を見てから自分たちの強みを見つけましょう

ベテラン店ほど要注意!訴求は古いと売れなくなる | コマースデザイン
http://www.commerce-design.net/blog-staff/170518-furuisokyu/

まとめると、

  • ベテラン店の場合は特に「商品訴求が古くなっている」という傾向がみられる
  • 古くなるとは「時代やお客さんに置いて行かれている」ということ
  • 市場動向を見て「紹介」「優位性」「新提案」という観点で訴求を調整する

ビールと同じ製法なのにプリン体ゼロ!ヘルシーで美味しいホッピー(昔の訴求は「ビールの安い代用飲料」。そのポジションは発泡酒に取られた)

カワイイはつくれる!ハンドブローだけで毛流れ揃うエッセンシャルシャンプー(昔の訴求は「ダメージケア」。市場の激化で安売りシャンプーとして埋没していた)

「今までこれでうまくいっていたのに……」そう感じたら、そのポジションは他社に奪われているということです。自分たちのポジションをしっかり見直して立ち位置を変え、訴求も変えてみましょう。ここからが本当の競争です。

目からウロコの競合調査法

競合ネットショップの売上を把握するための方法 | ECMJ
https://www.ecmj.co.jp/no1331/

まとめると、

  • 実店舗の場合は開店直後と閉店直前に買い物し、ネットショップの場合は0時と23:59に注文を入れ、レシートの番号や注文番号の差分からその日の注文数を類推する
  • 自社と同じカテゴリであれば「自社の客単価×0.8~1.2」で客単価の幅を予測
  • カテゴリが違う場合は「売れ筋商品の販売価格×1.2~1.4」が客単価の幅を予測

開店直後に実店舗で買い物をします。レシートには当日の最初の注文のレシート番号が発行されます。そして同じ日の閉店直前にまた同じ実店舗で買い物をします。レシートには当日の最後の注文番号が発行されます。

 最初のレシート番号と最後のレシート番号の差が、その日の注文数ということになります。

聞いてみてば単純なことなんですが、この方法を知っていた人はいるでしょうか? 有料のツールを使ったりしなくても2回注文するだけで大体わかってしまいます。

逆を言えば自社も同じように調査されているかもしれませんので「売上はバレているもの」という意識を持っておきましょう。

ユーザーの閲覧経路なんて結局わかりません

GAの複雑なフロー系レポートなんて使わなくていい! ページ経路から課題を発見する2つの方法 | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/05/18/25699

まとめると、

  • ユーザーの閲覧経路を調べるのは毛細血管の中で詰まっている箇所を言い当てるようなもの。つまり無理
  • ランディングページとその次に見たページなら「入口からの遷移」でわかる
  • 重要なページの前後の行動は「ナビゲーション サマリー」で見る

Googleアナリティクスには、[行動]>[行動フロー]レポートに代表される経路分析向けのレポートがいくつか用意されている。

(中略)

これらはデータがユニークに視覚化されているので、見ていて楽しかったり面白かったりするレポートの代表格だと思う。しかし、だからといって施策の改善につながる分析の役に立てられるかというと、それはあまり関係ない。

データを分析するときはここが要注意ポイントですよね。それっぽいものを見て、それっぽいことがわかったところで、アクションにつながらなければ無駄な時間です。自分たちの行動につながるデータを見る習慣を身に付けましょう。

EC全般

ECサイトで「購入までにかける平均時間」はどのくらい? 商材と価格別の調査結果 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4313

オンラインショッピングにおける消費者行動の実態 | KPMG
https://home.kpmg.com/content/dam/kpmg/jp/pdf/jp-the-truth-about-online-consumers.pdf

ケーススタディもあったり、購買プロセスのデータもあったりと盛りだくさんです。必読。

配送コストは3人に1人が「意識しない」、宅配便に関するネット通販利用者の意識調査 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4310

送料無料のショップが多いので意識しない人が多いのかもしれませんね。念のために書いておくと3分の2は意識しています。

ニッセンが通常送料を100円値上げへ、「送料価格の維持は困難」と判断 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4321

ヤマト運輸、運賃値上げと総量抑制で宅急便単価5.9%UPの592円を計画 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4326

上の調査に関連して。送料はじわじわ上がってきましたので、送料を意識する人は増えそうですね。

【家具ECサイトのSEO事例】内部リンク設計でカテゴリページへの検索流入が1,157%改善 | SEO HACKS
https://www.seohacks.net/blog/column/furniture-seo/

ちょっとテクニカルに感じるかもしれませんが、SEOの基本ともいえる部分です。ネットショップはページがどんどん増えるのでこういった整理は重要です。

「適当に取材して一丁あがり!」なんて考えてないよな? オウンドメディアの取材記事は事前準備が9割【前編】 | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/05/15/25503

取材する相手に失礼がないようにするのが基本中の基本。事前に質問事項を伝えておくとスムーズに進みます。

今週の名言

お客さんのことを、めちゃくちゃ細かく見ている。なのに、「これで正解でしょ?」という自己顕示欲は微塵も感じさせない。

たったひとつの「接客術」で、ある飲食店の虜になってしまった話 | ニューアキンドセンター
https://new.akind.center/201705/katsuse/

お客さんのことを細かく観察して、Web上のコンテンツなどには自己顕示欲を感じさせない。ネットショップでも参考になることはたくさんある記事です。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

再配達削減へて向けオープン型宅配ロッカー「PUDO」の設置加速、佐川との共同利用も

8 years 6ヶ月 ago

ヤマト運輸が普及を先導しているオープン型宅配ロッカー「PUDO」の設置が進んでいる。

首都圏や名古屋、大阪など都市部の駅や集合住宅、コインパーキング、ホテルなどに設置。佐川急便の不在荷物も取り扱うロッカーを拡充するなど、ユーザーの利便性向上を図っている。

「PUDO」は複数の宅配業者が共同利用するオープン型宅配ロッカー。フランスの郵便機器製造会社ネオポストシッピングとヤマト運輸による合弁会社Packcity Japan(パックシティ ジャパン)が設置や運営、管理を行っている。

ECサイトの利用者は商品を購入する際、受取場所として「PUDO」を選択すると、荷物がロッカーに届く。荷物が収納されると購入者にメールで通知。購入者はパスワードを使ってロッカーを解錠する。

「PUDO」は首都圏や名古屋、大阪などで設置が広がっている。5月15日にはドラッグストアモリの店舗、18日にはレンブラントホテル厚木、19日には東葉高速鉄道の東海神駅など4駅に設置した。

5月21日には、新京成線の元山駅と、くぬぎ駅に設置されていた宅配ロッカーで佐川急便の荷物の取り扱いを開始している。

Packcity Japanは2022年までに全国の駅、百貨店、コンビニエンスストアなど5000か所に設置する計画だ。

コインパーキングに宅配ロッカー、オープン型「PUDO」を日本パーキングが設置

大宮駅東口パーキングの出入り口付近へ5月に設置された「PUDO」の宅配便ロッカー

近年、配送会社の人手不足が深刻化する中、不在による再配達の削減が課題になっている。国土交通省が2015年に取りまとめた報告書では、2015年時点で再配達の件数は約7億4000万個、宅配便の約2割にあたる。

再配達削減に向けて「PUDO」の導入は加速しているものの、現状では佐川急便など他社との共同利用は一部地域にとどまっている。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

2017/3広告業売上、全体では前年同月比2.7%増、マス4媒体は0.4%増、ネット広告は同11.5%増

8 years 6ヶ月 ago
2017/5/22の経済産業省の特定サービス産業動態統計調査から。http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/result/result_1.html

全体では前年同月比で2.7%増。テレビは3.2%増、新聞は5.3%減、雑誌は12.2%減。紙媒体はまだ反転せずインターネット広告は11.5%増。


noreply@blogger.com (hiromi ibukuro)

GAの複雑なフロー系レポートなんて使わなくていい! ページ経路から課題を発見する2つの方法(新GA入門講座 第42回)

8 years 6ヶ月 ago
Web担当者Forumの2017/5/18の記事をどうぞ。
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/05/18/25699

フロー系レポートは使わずに、ページ閲覧順のデータから課題を発見する方法。

・ランディング ページとその次のページを「入口からの遷移」で見る
・重要なページの前後を「ナビゲーションサマリ」で見る
といった話
noreply@blogger.com (hiromi ibukuro)

6/9福岡開催。JIMOS、豆腐の盛田屋が明かす、中国向け越境ECのノウハウ。グーグル担当者が語る検索のトレンドと本質など全7講演

8 years 6ヶ月 ago
ネットショップ担当者フォーラム2017春 eコマースコミュニケーションDay

ネットショップ担当者フォーラム2017/Web担当者Forumミーティング2017 in 福岡

ネットショップ担当者フォーラム、Web担当者Forumでは、地域におけるeコマース市場の現状と課題を把握し、その方策を導くため、「ネットショップ担当者フォーラム2017/Web担当者Forumミーティング2017 in 福岡」を開催します。

オープニング基調講演
今、ネットショップ担当者&Web担当者が意識すべき検索のトレンドと本質
講師
グーグル合同会社
サーチ クオリティ チーム
シニア サーチ エヴァンジェリスト
金谷 武明
Google
パネルディスカッション
  • 第一部:
    JIMOS、豆腐の盛田屋が明かす中国向け越境ECの攻略ノウハウ
  • 第二部:
    通販・ECの“プロ”が本音で語る「これからの通販・ECで押さえておくべきこと」

モデレータ

  • 柿尾 正之

パネリスト

  • 株式会社JIMOS
  • ホールセール事業部事業部長/
    DMS(通販支援) 事業部事業部長
  • 川部 篤史
  • 株式会社スクロール360
  • 常務取締役
  • ビジネス戦略室長
  • 高山 隆司

オープニング基調講演はグーグルの金谷氏が「今、ネットショップ担当者&Web担当者が意識すべき検索のトレンドと本質」をテーマに登壇。

パネルディスカッションでは二部制に分かれ、第一部では注目の越境ECをテーマに「JIMOS、豆腐の盛田屋が明かす中国向け越境ECの攻略ノウハウ」をお届けします。

第二部では、通販歴の長い、元JADMA(日本通信販売協会)理事で現在はネットショップ担当者フォーラムの編集顧問を務める柿尾氏をモデレータにJIMOS川部氏、スクロール360高山氏に通販・ECの“プロ”が本音で語る「これからの通販・ECで押さえておくべきこと」をテーマにお話いただきます。

ネット通販、デジタルマーケティングに関わる全ての方にお役立ちの情報満載です。
あなたも、お知り合いをお誘い合わせのうえ、ぜひご参加ください。

ご来場プレゼント

ご来場いただいた方に1人1冊プレゼント!
※アンケートとお引き替えにお渡します。

「ヨドバシ.com大躍進の舞台裏」

  • 発行:インプレス
  • 発売:2016年10月31日
  • 定価:本体1,800円+税
「ヨドバシ.com大躍進の舞台裏」

開催概要

イベント名
ネットショップ担当者フォーラム2017 in 福岡/
Web担当者Forumミーティング2017 in 福岡
日時
2017年6月9日(金)11:30~18:00(受付開始11:00)
場所
福岡県福岡市中央区天神2丁目5−55 アーバンネット天神ビル 5F(地図
交通アクセス
西鉄福岡(天神)駅から徒歩2分
地下鉄空港線天神駅から徒歩5分
地下鉄七隈線天神南駅から徒歩5分
JR博多駅から天神まで地下鉄で5分
福岡空港から天神まで地下鉄で11分
天神バスセンターから徒歩3分
参加費
無料(事前登録制制)
主催
株式会社インプレス ネット担当者フォーラム
協賛企業
  • アマゾンジャパン合同会社
  • カゴヤ・ジャパン株式会社
  • 富士通株式会社
  • 株式会社ヤプリ
特別協力(予定含む)
  • 九州ECミーティング
  • 一般社団法人ウェブ解析士協会
  • 一般社団法人通販エキスパート協会
  • 一般財団法人ネットショップ能力認定機構
定員
120人
このページのURL https://netshop.impress.co.jp/event/201706fukuoka
お問い合わせ
株式会社インプレス イベント事務局
TEL:050-3356-0787
受付時間 10:00~18:00(土・日・祝日を除く)

タイムテーブル

11:30~12:20
オープニング基調講演
今、ネットショップ担当者&Web担当者が意識すべき検索のトレンドと本質
講師
グーグル合同会社
サーチ クオリティ チーム
シニア サーチ エヴァンジェリスト
金谷 武明
金谷 武明
セッション概要

モバイル フレンドリー、モバイル ファースト インデックス、AMP、などなど、Google 検索、特にモバイル検索の変化を感じている方も多いのではないでしょうか。モバイルユーザーとデスクトップユーザーの傾向はどんどん変わりつつあります。

しかし Google 検索の本質は変わらず、“ユーザーに検索クエリと関連性の高い、有益な情報をお届けすること”です。そこで、そのモバイルの流れにネットショップ担当者、Web担当者のみなさんがどのように対応すべきか、そのヒントとなるような話をしたいと思います。

プロフィール

ソニー・コンピュータエンタテインメントのウェブディレクターとして EC サイトの制作やサイトのプロモーションなどを担当。2007年よりグーグル株式会社勤務。中小企業を対象としたオンライン広告のコンサルティングを経て、Google 検索のエヴァンジェリストとしてGoogle 検索と相性の良いサイトの作成方法などの情報発信に携わる。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、小規模店舗向け、モール店舗向け、 その他

普段 Google 検索を担当していない方が、最新の Google 検索に関するモバイルのトレンドを理解するのに最適です。

参加対象者
  • - 検索担当者だけでなく、Web デザイナーやマーケティング担当者や管理者など、サイトの運営に関わる全ての方
  • - 検索の最適化って結局良いコンテンツを作ればいいんでしょ?という段階で止まっている方

Google 検索の大きなトレンドやその対応方法などを解説します。ランキングを上げる裏技のようなトピックは扱いません。

受講するメリット

モバイル化の流れの中で今できることを理解し、始めることができる

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

モバイルフレンドリー、AMP、モバイルファーストインデックスといった、Google の最新の動きについていけてないかも。

続きを読む
12:30~13:10
ランチセッション※軽食をお出しします
任せて安心の「マネージド専用サーバー」(仮)
講師
カゴヤ・ジャパン株式会社
セールスグループ セールスチーム
チームリーダー
森 明義
森 明義
セッション概要

サイトのインフラとして非常に有効な「クラウド/IaaS」ですが、中身は「サーバー」です。

運用いただくには相応の知識が必要ですし、OSやアプリケーションのセキュリティ、24時間の監視など、ケアすべき点は多数あります。

カゴヤなら、20年近いホスティングサービス提供の運用実績に培われた運用監視のサービスと、365日無休の電話サポートで、コンテンツの運用のみに集中いただけるインフラを提供いたします。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、小規模店舗向け、モール店舗向け、 その他

さまざまなサイト/アクセス規模に対応可能なプランを提供いたしております。

参加対象者

Eコマースを運営するマネージャークラスの方、そのマネージャ右腕となる方

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

より簡易に、より柔軟にWebサイト/ECサイト運用いただけるインフラをご提案

続きを読む
13:20~14:00
講演1
Amazon Payが提供する新しい決済の世界~コンバージョン率UPからオムニチャネル対応まで~
講師
アマゾンジャパン合同会社
Amazon Pay事業本部
事業本部長
井野川 拓也
井野川 拓也
セッション概要

「Amazon Pay」はAmazon以外のEコマースサイトでもお客様がAmazonアカウントで簡単にログインし、お支払いできるサービス。定期販売やモバイルアプリでの決済にも対応し、導入ECサイトでは新規会員獲得やコンバージョン率の改善、不正利用対策などにその効果が表れています。本講演では「Amazon Pay」の導入メリットをご説明し、最新の導入事例、オムニチャネルへの対応例もご紹介します。

講師プロフィール

2010年1月より2015年10月までアマゾンジャパン セラーサービス事業本部 事業開発部 部長として、セラービジネスの事業企画、マーケティング、出品事業者向けの広告事業、事業者向けのID決済ビジネス、などを担当。
2015年11月よりAmazon Pay事業の日本に於ける責任者となり、現在に至る。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け、小規模店舗向け、モール店舗向け、 その他

参加対象者

ECサイト運営責任者、運営担当者

受講するメリット

最新の決済サービスに関する情報が得られる

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

新規顧客獲得、コンバージョン率向上

続きを読む
14:10~15:00
パネルディスカッション 第一部
JIMOS、豆腐の盛田屋が明かす中国向け越境ECの攻略ノウハウ
セッション概要

急拡大している中国EC市場向けのネット通販はやった方がいいですか? 儲かりますか? 難しいですか?

こんな通販・EC事業者のお悩みや課題に対し、中国で爆売れしたJIMOS「マキアレイベル」と、豆腐の盛田屋「豆乳よーぐるとぱっく玉の輿」の責任者がパネル形式で答えます。

元日本通信販売協会(JADMA)の柿尾氏が、JIMOS川部氏、スクロール360高山氏に、中国向け越境ECを本気でやってみてわかった中国EC市場の実態、攻略ノウハウなど、ここだけしか聞けない中国向け越境ECの裏側を聞き出します。

続きを読む
モデレータ
柿尾 正之
柿尾 正之
講師プロフィール

マーケティング会社にて小売業・外食産業等のリサーチ・コンサルティング業務に従事。1986年4月、公益社団法人日本通信販売協会(所管:経済産業省)に入局。おもに調査、研修業務を担当。主任研究員、主幹研究員を経て、理事・主幹研究員。2016年6月、退任。現在、企業顧問、社外取締役。関西大学大学院商学研究科、東京国際大学商学部講師(非常勤)。日本ダイレクトマーケティング学会理事。著書に「通販〜不況知らずの業界研究〜」(共著:新潮社)等多数

パネリスト
株式会社JIMOS
ホールセール事業部事業部長/
DMS(通販支援) 事業部事業部長
川部 篤史
川部 篤史
講師プロフィール

2012年株式会社JIMOSへ入社。現在は、通販支援部門であるDMS事業部事業部長およびホールセール事業部事業部長を兼任。越境EC進出の立ち上げのほか、通信販売モデルでの事業構築&製品マーケティング戦略立案・実行を得意とする。現歴以前は、マキアレイベル製品開発部長・健康食品部長(2012〜2014)を歴任。
前職では大塚製薬株式会社(通販・EC部門)、株式会社千趣会(製品企画・開発・仕入/制作企画/EC等)にて活躍。

パネリスト
株式会社スクロール360
常務取締役
ビジネス戦略室長
高山 隆司
高山 隆司
講師プロフィール

1981年株式会社スクロール(旧社名ムトウ)入社以来、36年にわたり通販の実戦を経験。2008年には他社のネット通販企業をサポートするスクロール360の設立に参画、以後、200社を超えるネット通販企業の立ち上げから物流受託を総括。
その経験を生かし2015年2月に「ネット通販は物流が決め手!」「シニア通販は『こだわりの大人女性』を狙いなさい」(ダイヤモンド社)を出版。

15:10~15:50
講演2
成長通販の人気アプリを徹底解剖!〜売上直結型のECアプリとは?〜
講師
株式会社ヤプリ
エヴァンジェリスト
金子 洋平
金子 洋平
セッション概要

モバイルファーストと呼ばれるようになって久しい今、スマホサイトの次に取り組むべき手段として、注目されているECアプリ。アプリ経由のEC売上は、今やウェブ広告やメルマガを上回っており、今後アプリの存在感は大きくなっていくことが予測される。「アプリで売上が上がるの?」こんな疑問をお持ちのEC担当者様向けに、導入実績200社以上のアプリ運営プラットフォーム「Yappli」が、ECアプリの最前線をお伝えします。

プロフィール

1979年生まれ。新卒でGMOインターネットでマーケティング、営業、新規事業立ち上げを経験。24歳で起業し、ファッションECを11年運営した。2016年よりファストメディアに参画。文化服装学院・非常勤講師/ネットショップ能力認定機構・認定講師。翔泳社ECzine「金子洋平のおしゃれEC通信」。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

これからアプリ導入を検討されている方向けの内容となります。

参加対象者

マーケティング、EC、販促 ご担当者様

受講するメリット

アプリを導入することのメリットや想定される効果が分かります。

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

・アプリを導入したいが、いまいち効果がわからない
・モバイルマーケティングを強化したいと感がている方
におすすめの内容です。

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16:00~16:40
講演3
DMPによる顧客マーケティング最前線 ~デジタルマーケティングの最適解とは~
講師
富士通株式会社
オファリング推進本部
デジタルマーケティングオファリング統括部
デジタルマーケティングソリューション部
マネージャー
西本 伸一
西本 伸一
セッション概要

DMPという概念が一般化し、企業における活用が進む一方であまりに広範囲な業務、ソリューションに跨る領域であるために、未だに「わかり難い」であったり「どこから取り組んで良いのか分からない」といったご意見を聞きます。このセッションでは「DMP」をSIベンダーの視点より解説し、その可能性について事例を交えお話します。

プロフィール

製造/流通業担当SEとして主にBI/BAパッケージやECソリューションの導入に従事。
豊富な現場経験をベースに、現在はデジタルマーケティング領域全般の販売推進を担当。

内容レベル

大規模店舗向け、中規模向け

参加対象者

マーケティング・販促部門、情報システム部門

受講するメリット

デジタルマーケティングとDMPに関する最新の動向を知ることができます。

こんなニーズや悩みにこたえられる内容です

デジタルマーケティング、特にDMPに関してまず理解したい、という方にお勧めです。

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16:50~18:00
パネルディスカッション 第二部
通販・ECの“プロ”が本音で語る「これからの通販・ECで押さえておくべきこと」
セッション概要

送料値上げ、少子高齢化、進むEC化、競争激化、価格競争などを乗り越えるために必要なことなど、通販業界に携ること30年以上の元JADMA柿尾氏、JIMOS川部氏、スクロール360高山氏が本音で語ります。

モデレータ
柿尾 正之
柿尾 正之
講師プロフィール

マーケティング会社にて小売業・外食産業等のリサーチ・コンサルティング業務に従事。1986年4月、公益社団法人日本通信販売協会(所管:経済産業省)に入局。おもに調査、研修業務を担当。主任研究員、主幹研究員を経て、理事・主幹研究員。2016年6月、退任。現在、企業顧問、社外取締役。関西大学大学院商学研究科、東京国際大学商学部講師(非常勤)。日本ダイレクトマーケティング学会理事。著書に「通販〜不況知らずの業界研究〜」(共著:新潮社)等多数

パネリスト
株式会社JIMOS
ホールセール事業部事業部長/
DMS(通販支援) 事業部事業部長
川部 篤史
川部 篤史
講師プロフィール

2012年株式会社JIMOSへ入社。現在は、通販支援部門であるDMS事業部事業部長およびホールセール事業部事業部長を兼任。越境EC進出の立ち上げのほか、通信販売モデルでの事業構築&製品マーケティング戦略立案・実行を得意とする。現歴以前は、マキアレイベル製品開発部長・健康食品部長(2012〜2014)を歴任。
前職では大塚製薬株式会社(通販・EC部門)、株式会社千趣会(製品企画・開発・仕入/制作企画/EC等)にて活躍。

パネリスト
株式会社スクロール360
常務取締役
ビジネス戦略室長
高山 隆司
高山 隆司
講師プロフィール

1981年株式会社スクロール(旧社名ムトウ)入社以来、36年にわたり通販の実戦を経験。2008年には他社のネット通販企業をサポートするスクロール360の設立に参画、以後、200社を超えるネット通販企業の立ち上げから物流受託を総括。
その経験を生かし2015年2月に「ネット通販は物流が決め手!」「シニア通販は『こだわりの大人女性』を狙いなさい」(ダイヤモンド社)を出版。

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高嶋 巌

ネット広告費の6割はスマートフォン

8 years 6ヶ月 ago
D2Cがサイバー・コミュニケーションズと共同で、2016年のインターネット広告市場におけるデバイス別広告費、広告種別広告費、ビデオ広告費を調査。電通「2016年 日本の広告費」の内訳を推計したもの。PC広告費は減少傾向だが、スマートフォン広告費は前年比24%増の8,010億円となり、インターネット広告媒体費の62%を占めている。
noreply@blogger.com (Kenji)

メルカリとヤッホーブルーイングの社長が語る「強い組織を作る“バリュー”の重要性」

8 years 6ヶ月 ago

日本最大のフリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリと、「よなよなエール」で知られるクラフトビール最大手のヤッホーブルーイング。

業界は異なるものの、成長を続ける2社に共通するのは、3つの“バリュー”を持ち、それを社員に浸透させることで強い組織を作っていること。

メルカリの小泉文明社長兼COOとヤッホーブルーイングの井手直行社長が、組織作りで重要視している“バリュー”経営について語り合った。

小泉氏と井手氏の対談「メルカリ×ヤッホーブルーイング ビアトーク~”バリュー”が誰にも真似できない会社をつくる~」は5月11日、東京・六本木ヒルズ内メルカリ本社で開催。登壇者と聴講者にはヤッホーブルーイングのクラフトビールが提供され、和やかな雰囲気の中でトークセッションは始まった。

メルカリとヤッホーブルーイングの社長が語る「強い組織を作る“バリュー”の重要性」 メルカリの小泉文明社長兼COOとヤッホーブルーイングの井手直行社長のトークセッション
メルカリの小泉文明社長兼COOとヤッホーブルーイングの井手直行社長のトークセッション
  • モデレーター
    リンクアンドモチベーション執行役員 麻野耕司氏
  • パネラー
    メルカリ取締役社長兼COO 小泉文明氏
    ヤッホーブルーイング代表取締役社長 井手直行氏

ヤッホーブルーイングのミッションとバリュー

  • ミッション:ビールに味を!人生に幸せを!(画一的な味しかなかった日本のビール市場にバラエティを提供し、新たなビール文化を創出する。そしてビールファンにささやかな幸せをお届けする)
  • バリュー:①革新的行動 ②顔が見える ③個性的な味

メルカリのミッションとバリュー

  • ミッション:Create value in a global marketplace where anyone can buy & sell(新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る)
  • バリュー: ①Go Bold(大胆にやろう)②All for One(すべては成功のために)③Be Professional(プロフェッショナルであれ)

ミッションやバリューを作ったきっかけは?

リンクアンドモチベーション執行役員 麻野耕司氏(以下、麻野):メルカリさんもヤッホーブルーイングさんも、独自の企業文化を持っているということでメディアに取り上げられることも多いですね。両社とも、企業理念が社員に浸透していることが定量的にも証明されている企業。バリューをどのように経営に生かしているのか聞いていきたいと思います。

聴講者から事前に質問をいただいているので、それを順番に聞いていきます。最初の質問は、バリューをいつ、どんな方法で決めたのか。まずはヤッホーブルーイングの井手さんお願いします。

メルカリとヤッホーブルーイングの社長が語る「強い組織を作る“バリュー”の重要性」 リンクアンドモチベーション執行役員 麻野耕司氏
リンクアンドモチベーション執行役員 麻野耕司氏

ヤッホーブルーイング代表取締役社長 井手直行氏(以下、井手):経営が苦しいときは、ミッションやバリューがないと、社員がばらばらになってしまう。こうした、どん底を経験したことがミッションやバリューを作ったきっかけです。

創業した1997年から売り上げは順調に伸びていたんですが、2000年代に入って地ビールブームが去ると、業績がガクンと落ちた。創業メンバーは皆、夢を持って会社を作り、仲も良かったのですが、業績が悪くなってくると会社の雰囲気も険悪になってくる。お互いに「営業が売ってこないから悪い」「醸造がもっと腕を上げないのが悪い」「そもそも日本で地ビールを根付かせようとしたのが悪い」とか、もう皆が好き勝手にいろいろなことを言って、辞めていく人も出てきた。

創業後しばらく、ミッションやバリューを作っていませんでしたが、私が社長になった2008年頃、社員が同じ方向にむかって仕事をするには経営理念が必要だと感じ、ミッションやバリューを順次作っていきました。

最初に上位概念のミッションを決めて、それを達成するためのビジョンを定め、ビジョンを支えるバリューを考えて――という順で作っていきました。

メルカリとヤッホーブルーイングの社長が語る「強い組織を作る“バリュー”の重要性」 ヤッホーブルーイング代表取締役社長 井手直行氏
ヤッホーブルーイング代表取締役社長 井手直行氏。長野県軽井沢発のクラフトビール「よなよなエール」「インドの青鬼」といった個性的な製品をECなどでも販売。縮小するビール業界において12年連続で増収増益を達成し、上場会社の経営者らが視察に訪れるほど高い注目を集めている

麻野:会社にとって大事なことはたくさんあると思いますが、3つのバリューはどのように絞ったのでしょうか。

井手製品や会社に対するお客さまの声を整理し、うちの会社がファンから支持される理由を洗い出しました。また、クラフトビールの先進事例が多いアメリカで、高い人気を誇るクラフトビールの特徴も調べました。つまり、「弊社がお客さまから選ばれる理由」と「成功している他社の取り組み」を調べ、さらに「私自身が大事にしていること」を加味して3つに絞りました

麻野:メルカリさんはいかがですか。

メルカリ取締役社長兼COO 小泉文明氏(以下、小泉):私は創業メンバーではなくて、少し遅れて入社したんですが、入社した当時のミッションは「インターネットで世界を変える」みたいな、ふわっとしたものでした。そしてバリューはありませんでした。これではいずれ方向性を見失って、会社がうまくいかなくなると直感的に思いました。なぜなら、私はミクシィの経営者だったときに失敗した経験があるからです。

SNSの「mixi」のような強いプロダクトがあると、経営陣が多少手を抜いていても、ある程度自然に会社のカルチャーが出来上がってしまうんですよ。プロダクトに求心力があるので、社員が勝手にまとまるんです。業績が良いときは、それですごく上手く会社が回る。

でも、業績が下がってくると急に求心力が低下して、それこそ皆が自分の「mixi像」を好き勝手に言い出して、まとまらなくなるわけです。

この失敗の経験があったので、メルカリに入社したとき、まっさきにミッションやバリューの策定に着手しました。「ミッション」は5年後、10年後の夢をみんなで語りながら考えるわけですけど、ミッションを達成するために僕らの会社はどう行動すれば良いのか、アイデアをひたすらポストイットに書いていった。そして、たくさんのアイデアをグルーピングして、最終的に3つに絞り込みました。

ぼくらが手がけているCtoCのマーケットプレイスは、ものすごく競争が激しい。多くの会社が参入して、しかも1位になった1社しか生き残れない、そういう市場です。つまりリスクを取らないと絶対に勝てないですから、「GoBold(大胆にやろう)」を一番大事にしています

メルカリとヤッホーブルーイングの社長が語る「強い組織を作る“バリュー”の重要性」 メルカリ取締役社長兼COO 小泉文明氏
メルカリ取締役社長兼COO 小泉文明氏。2017年5月に社長就任。2013年7月にリリースしたフリマアプリ「メルカリ」は、2017年4月時点でアプリダウンロード数は日米合計6000万DL、月間流通額100億円を超えている。2016年6月期の売上高は122億円、当期利益は30億円。従業員は日米英で合計500人以上

麻野:ミクシィの話が出ましたが、私もたくさんの企業を見てきて、事業が伸びているときは企業理念がなくても社員がまとまるものの、事業が伸びなくなったときに人や気持ちが離れていくことは多いと思います。でも、「事業」ではなく「理念」で結束している会社は、業績が悪化しても踏ん張れる印象はありますね。

小泉:ワンプロダクトの会社は、事業と会社の思いがオーバラップすることが多いですが、その場合、事業が伸びなくなると会社も崩れてしまう。だから弊社は意識的に会社とプロダクトを分けるようにしています。たとえばグーグルも、検索エンジンの「Google」と会社で働く「グーグラー」のイメージを分けていますよね。

麻野:2人の話を聞いていて、バリューがうまく機能している会社というのは、事業とバリューがしっかりリンクしている印象を受けました。自分たちのビジネスを踏まえて、それを成功させるにどのようなバリューが必要かを考えているんですね。

バリューを社員に浸透させるには、どうすべきか

麻野:企業理念を作る会社は多いですが、バリューが社員に浸透していないケースもあると思います。バリューを浸透させるために大切なポイントとか、うまくいった施策があれば教えてください。

井手:ポイントは1つしかないと思っていて、それは「トップが諦めない」こと。それだけなんですよ。ことあるごとに社員の前でミッションやビジョンを口に出す。徹底できていなかったら、その場で指摘する。壁にも張り出していますし、研修もします。もう、あの手この手を使って徹底させる。

トップが徹底すれば経営理念が浸透しないはずないんですよ。浸透しないということは、僕が言うのもおこがましいですが、トップが本気じゃない。それだけだと思いますね。

麻野:トップのコミットメントが大事だと。非常にわかりやすい。メルカリさんはどうですか

小泉:全く同感ですね。僕らはバリューをとにかく「見える化」してます。たとえば、会議室の名前を「Bold」にしました。そうすると、社員は自然と口に出しますから。バリューを印刷したTシャツを作るとか。

麻野:社員が思わず口に出してしまう状態を作るということですね。

井手:小泉さんの話を聞いて思い出したのは、弊社の社員があるとき、「クラフトビールの革命的リーダーになる」とか「自ら考えて行動する」とか、企業理念が書かれた日めくりカレンダーを自発的に作ったことがありました。面白おかしく、ビジュアルも入れたりして。

社員が増えてきたことで、新しく入ってきた人たちに経営理念が浸透してないのではないかと、古参の社員が問題意識を持ったわけです。すごいなと思うのは、僕が何も言わなくても社員が自分で考えて行動してくれたことですね。

メルカリとヤッホーブルーイングの社長が語る「強い組織を作る“バリュー”の重要性」 バリューを浸透させる方法を語る井手社長らの話に聞き入る聴講者
バリューを浸透させる方法を語る井手社長らの話に聞き入る聴講者

経営陣にバリューを重視してもらう方法

麻野:トップのコミットメントという話も出ましたが、次の質問は「事業に目が向きがちな経営陣にバリューにこだわってもらうには、どうすれば良いか」というものです。いかがですか?

小泉:先ほど麻野さんがおっしゃった通り、大事なことは「事業とバリューが紐付いていること」ですよ。事業で勝つためにバリューを作れば、かならずバリューを浸透させようとするはずですよね。

社長がバリューにコミットメントしない会社は、事業とバリューが離れていると思います。事業とバリューが離れていると、バリューは単なる社長の価値観になってしまうので、それでは浸透しません。

弊社は3つのバリューを、さらにブレークダウンして9つの価値を定め、それらを人事評価や採用などの判断基準に使うなど、バリューを事業と密接に結び付けています。

麻野:事業と行動指針が紐付いていれば、行動指針を浸透させることが業績につながるということですね。井手さんはいかがですか?

井手:小泉さんの意見に同感です。うちの会社は業績がどん底だったとき、社員が同じ方向を向いて働けばきっとすごい力を発揮すると信じて経営理念を作りました。そうしたら実際に結果が出ました。経営理念を徹底したことで、12年連続増収増益という業績に現れているんですよ。業績を伸ばし続けるには、経営陣の能力に頼るのではなく、経営理念が浸透したチームで勝っていくしかないと思っています。

バリューを徹底したことの具体的な成果

麻野:短期的な勝利は、もしかすると事業とか個人から生まれるかもしれないけど、中長期的に勝ち続けるには理念とか組織が大事だということですね。それに付随して、バリューを起点とした経営の本質的な強さや価値を聞きたいです。すでに語っていただいた部分もありますが、バリューを浸透させておいてよかったと感じた具体的な場面があれば教えていただけますか?

小泉:僕らの会社は「Go Bold」が浸透したことで、リスクテイクする意識が強まりました。言葉の魔力みたいなものがあって、迷うんだったらやろう、どんどんリスクテイクしようという文化が醸成されるんですよ。そのことが良い結果を生んでいると思います。積極的にリスクテイクして、博打に勝ってきたから成長できているわけですから。最近はリスクテイクを乱発しすぎて、もう少し検討して欲しいと思うこともあるんですど(笑)。

井手:経営理念がなぜ大事かということですが、社員が経営理念に基いて業務上の判断を行うと、経営陣と社員の判断の差異が減ってくるんですよ。全員のベクトルが合ってくるので、それまで会議を5回やらないと決まらなかったことが、1回で決まるようになる。そうすると当然、生産性が高まって業績も良くなるわけです。

事業の方針に納得していない人は、仕事に「やらされてる感」を持ってしまい、本来の力を発揮してくれません。でも、僕たちの会社は、全員が事業方針に納得しているから、社員の力を足し算すると10人の力が20にも30にもなるんですよ。経営理念が徹底されていると、ただの人の集まりが「チーム」に変わると思っています。

麻野:次は人事に携わっている方からの質問です。「会社にとって必要なスキルを持っているものの、会社のバリューに合わない応募者がいた場合、採用しますか?」 というものですが、いかがでしょう?

小泉:採らないですよ、採るわけないじゃないですか、バリューが大事だってこれだけ言っておいて(笑)

経営理念はある意味、応募者に対する「踏み絵」だと思っています。会社の考え方に同意しますかを問う踏み絵。僕らはオウンドメディアの「メルカン」などを通じてバリューを発信しています。それは、バリューに合う人だけに応募してきて欲しいからです。

麻野:井手さんはいかがですか?

井手:ここで採りますって言ったら非難轟々でしょうけどね(笑)。うちも絶対採らないですよ。今年の新卒は12人が入社したんですが、応募者は1000人ぐらいいました。採用面接で僕らが見るのは「優秀であること」と「経営理念に合っているか」という2軸です。両方重要ですが、どちらをより重視するかといえば、「経営理念に合っているか」です。

バリューの優先順位は?

麻野:それでは会場から質問を受けたいと思います。

会場の質問者1:3つのバリューに優先順位はありますか?

小泉:①Go Bold(大胆にやろう)②All for One(すべては成功のために)③Be Professional(プロフェッショナルであれ)の順番です。メルカリは「ウィナーテイクスオール」(勝者独占方式)の市場にいるので、とにかくリスクテイクが大事だということで「Go Bold」を最も重視しています。ちなみに、ミッションは変えることはありませんが、バリューは毎年見直します。事業のフェーズによって大事なことは変わりますから。

井手:うちは①革新的行動②顔が見える③個性的な味――という順番です。「革新的行動」っていうのは、社風やビールのコンセプト、味、デザイン、ネーミング、プロモーションなど、全てにおいて革新的であれということ。ビール業界に風穴を開けて、もっとビール業界を新しくして、消費者に新しい楽しみを我々が提供していこうという思いがあるので、「革新的行動」を最も大事にしています

メルカリとヤッホーブルーイングの社長が語る「強い組織を作る“バリュー”の重要性」
聴講者からの質問も受けた

会場の質問者2:メルカリの小泉さんに質問です。バリューを決めるとき、どのぐらいの社員が参加したのでしょうか。

小泉:バリューは役員だけで決めました。会社の方向性はトップダウンで決めるべきことですから。バリューを決める場に社員を加えると、いろんな人の顔が見えてしまうので、バリューの言葉がマイルドでつまらないものになってしまうと思います。

ミッションが決まり、それを浸透させる段階で社員を巻き込んでいきます。ミッションやバリューを決めた翌月、社員合宿を行いました。バリューは決めるだけでは意味がなくて、浸透まで責任を持つことが大事ですからね。

会場の質問者3:井手さんに質問です。約2年半前にキリンビールと業務提携し、生産委託を開始しましたが、製造を外部に委託することでバリューに影響はありましたか?

井手:キリンさんと業務提携した目的は、売り上げの成長速度に製造設備が追いつかなかったからです。委託を決めるとき、弊社のお客あまの声や、海外の事例など、いろいろなことを分析し、大手と提携しても3つのバリューさえしっかり守っていればファンは離れないと判断しました。

社外で製品を造っていてもファンから強烈に支持されている例としてAppleがありますよね。Apple製品はすべて製造を委託していますけど、そんなことはファンには関係ないわけです。

会場の質問者3:キリンビールにネットマーケティングなどのノウハウを提供しているとのことですがバリューをどう扱っているのでしょうか。

井手:キリンさんにはレシピも全部開放しているし、ノウハウも全部教えています。全部オープンなんですよ。参考になることがあれば、どうぞやってくださいと。でも、できないんですよ。カルチャーが違いますから。うちはキリンさんだけでなく、同業他社に対しても全てオープンにしています。毎週のようにいろんな会社の方が見学に来るんですが、すべてオープンにしています。

小泉:全部オープンにするって大事なことだと思っていて、うちも「メルカン」で社内のことを全てさらけ出しています。オープンにした結果、社員が自分の仕事にプライドを持つようになりました。社外から「すごいですね」「こんなことやってるんですか」と言われると、もっと社会を驚かせたい、もっと新しい仕事を作り出して社会に気づいて欲しいという気持ちが湧いてきて、セルフモチベートされていく。アウトプットの質がよくなるんです。

井手さんがおっしゃってたように、オープンにしても真似できません。真似しても意味ないんですよ、会社の状況も事業も違いますから。

麻野:最後に2人から「真似できない、文化が違う」という言葉が出たのは、今日のテーマとしては非常に良かったと思います。

そろそろ終了時間が近づいてきましたので、最後に2人からメッセージをいただいて終えたいと思います。

小泉会社のバリューを末端の社員まで浸透させれば、会社の競争力につながりますし、そういう会社が日本をどんどん元気に強くしていくのだと思います。皆さんの会社も何か強みを見つけていただければいいんじゃないかなと思います。僕からは以上です。

井手:最後に3つ言いたいことがあります。1つ目は、何かしら皆さんの参考になるようなものを提供できたなら嬉しいなということ。2つ目は、お話ししきれなかったことも含めて、うちの会社のことをまとめた書籍を出したので、よかったら買ってください。そして3つ目、これが今日の一番大事なことなんですが、みなさんのテーブルの上にビールあるじゃないですか、これローソンとかで売ってます(笑)。買ってください(笑)。

麻野:ということでセッションは以上です。ありがとうございました。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

リクルートのECモール「ポンパレモール」が取り組む2017年の戦略まとめ | 通販新聞ダイジェスト

8 years 6ヶ月 ago

リクルートライフスタイルは開設から4周年を迎えた仮想モールの「ポンパレモール」について、昨年夏から開始した試験広告を今期は定期サービスとするほか、中国をはじめとした越境ECへの展開も強化するなど新たな方針を打ち出している。モール運営責任者の山下隆太プロデューサーに前期の状況と今後の方向性について聞いた。(聞き手は通販新聞記者・山﨑晋)

出店者向け広告は4月から定期サービスとして展開

――昨年8月に試験開始した出店者向けの広告の進捗は。

「出店者からの要望が想定以上にあり、トップページのバナーや会員向けメルマガなどで開始したもの。まずは一部出店者を対象としていたが、3月までの広告売り上げは当初の計画値の145%となった。出店者にとって大きな効果も得られたのでこの4月からも(正規サービスとして)継続する方針。売り上げを一緒につくることが大事なので、フォロー担当と話し合いながら他の店舗の要望も受けていく」

――出稿した出店者の具体的な成果は。

「配信先のセグメントなどが綿密に話し合いながら決められるので、例えば(リース契約で)自動車を取り扱う出店者がメルマガ広告を行った際に、女子向けの“お車女子”といった切り口などで会員をセグメントして配信した。当初は自動車をメルマガで売ることがイメージできなかったが、開始以前と比べて売り上げが大きく伸び、今では集客の1つの柱になったという。メルマガの制作については依頼があればこちらで受けるし、持ち込みにも対応している」

――昨年度は越境EC向けのサービスを相次いで導入した。

「『Tモール』『ジンドン』『イーベイ』など(中国の)主要モールにポンパレの旗艦店を“モールinモール”という形で立ち上げ、出店者が越境ECをできる環境を作った。(中国のモールは)審査が厳しいので企業が個別出店するのは難しい状況。パートナー企業と組んだ購入代行の仕組みでやっているので、翻訳や物流、決済など難しい手間はすべてこちらが負担する。出店者は商品を掲載するだけで、国内アカウントで(取り引きが)完結できる」

――利用状況はどうか。

「とにかくマーケットが桁違いなので、『独身の日』には前日比で50倍の売り上げを記録した。中国の消費者が日本製の正規商品を求めていることから、化粧品などの引きが非常に強いことが分かってきた。

ただ、数字は伸びているが、掲載点数がまだ少ないのでこれからだと思う。今のところ『Tモール』への出店者数としては10店舗にも満たないような段階。商品画像などポンパレで使っている素材がそのまま利用できないケースもあり、ここら辺の大変な作業をクリアして商品を増やしていくのが今後の課題」

――中国の消費者の傾向などについては。

日本よりも進んだECユーザーで、購入前の価格比較などは徹底しているケースが多い。価格競争がある中で、出店者と一緒になってどれだけ価格面の調整を進められるか。半年間で売れることは分かったので、あとはどう売っていくか、どれだけ売り上げの割合を増やすかのフェーズに入っている」

リクルートのECモール「ポンパレモール」が取り組む2017年の戦略まとめ リクルートライフスタイルのモール運営責任者の山下隆太プロデューサー
モール運営責任者の山下隆太プロデューサー

スマホサイトの導線改良

――現在の出店者数や取扱商品数は。

「毎年1000店舗ずつ増えていたが16年度は前年比で500店舗増の3500店舗(3月末時点)となり、商品数は3400万点となった。これまでは店舗数、商品数を増加させることに注力していたが、今は規模の拡大だけでなく売り切れ商品を減らしたり、良い価格で提供することなどに注力している」

――直近で出店者向けに追加した機能は。

「3月に商品データアップロードに関して自動変換の機能を追加した。他のモールに多店舗展開している出店者が多いため、商品登録をはじめ画像のサイズや数、細かいファイル形式などについて他のモールで使っているデータを自動変換でそのまま取り込めるようにした。これまでかかっていた作業の手間を緩和することで販促や分析に関する業務に集中できるようにしている。ユーザビリティー面でも前年度の下期にABテストを繰り返しながら改善させた」

――そのほか、今期に取り組んでいくことは。

「1つがスマートフォン対応。アクセス数ではPCアクセスの伸び率に対して150%となっている。しかしコンバージョンレートで考えると、腰を据えて購入するPCに対しては隙間時間で利用している顧客が多いのでまだ余地がある。その点から12月~3月にかけて集中的にトップページの配置やスマホサイトの商品選択、購入などのメイン導線を変えた

――具体的に変えたポイントについて。

「『ホットペッパー』や『じゃらん』の顧客がポイントの利用先としてポンパレモールに来た際、リクルートIDを持っているにも関わらずログイン画面で『新規登録』を選択してしまうことが多く、そこで分からなくなって離脱につながっていた。今はログイン画面にじゃらんなどのロゴを配置することで、(共通の)リクルートIDが使えることを明確にした。

購入確認画面でも『配送日』の入力欄は空白で顧客が入力する仕組みだったが、最短配送日を最初から表示するように変更した。それだけで離脱率の低下に大きくつながった」

――スマホサイト設計でこれから重視していくことは。

「スマホサイトの作り方はPCに載せている情報をベースにどこを削っていくかという進め方だったが、今後はスマホはスマホだけで一から別々に考えていく方針に改めている。アクセス数ではすでにスマホがPCを抜いた売り上げについても今年度中にはスマホが逆転するだろう」

ポンタポイントユーザー集客へ

――再配達問題など通販物流に関して社会の関心が高まっている。

「再配達が増えると配送コストが増え、結局は利用者の負担につながってしまう。モールとして取り組むべき課題だと位置付けており、例えばコンビニやロッカーなどで受け取れる仕組みを今夏頃に何かしらのサービスとして提案する

――今後の目標は。

「昨年度の仮想モール市場はポイント還元の消費戦が激化していた。今年度はそこに携帯キャリアも参画して4月以降もさらに進んでいくだろう。その中で我々としては(昨年2月にリクルートポイントと完全統合した)『ポンタポイント』をいかに使いやすくするかだと思う。

ポンパレモールが振り出しているポイントの100倍以上の『ポンタポイント』が世の中に振り出されている。それだけ多くの利用者がいるのであればまだまだ白地がある。今後はそこを何%まで取り込んでいくかという部分を追求したい」

通販新聞

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