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Amazonプライム会員がもっとも利用するのは「お急ぎ便」「日時指定便」

8 years 8ヶ月 ago

インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所が6月19日に発売した新産業調査レポート『動画配信ビジネス調査報告書2017[ DAZN 日本参入など新たな局面を迎えるVOD市場の現状と将来展望 ]』で、Amazonプライム会員が利用しているサービス内容などが明らかになった。

Webアンケートによって3万2005サンプルから得た調査結果によると、Amazonプライム会員への加入率は10.9%だった。

総務省が発表した「平成28年版 情報通信白書」によると、2015年末のインターネット利用者は1億46万人。単純換算では、ネット利用者のうち1000万人程度がAmazonプライム会員という計算になる(ネッ担編集部推計)。

こうしたAmazonプライム会員で利用率が最も高いのは「お急ぎ便やお届け日時指定便の無料サービス」で78.7%。「プライム・ビデオ」が56.3%、「Prime Music」が28.5%と続いた。

商品を最短1時間で届けるAmazonプライム会員向けサービス「Prime Now」は3.3%。

Amazon プライム会員が利用しているサービス(複数回答)

Amazonプライム会員が利用しているサービス(複数回答)

『動画配信ビジネス調査報告書2017[DAZN 日本参入など新たな局面を迎えるVOD市場の現状と将来展望]』は、活発化する動画配信ビジネスをまとめた調査報告書。インターネットユーザーの有料の動画配信サービスの利用率、実際に動画配信を利用しているユーザーの利用動向などをまとめている。

調査概要

  • 調査対象:NTTコム リサーチの保有する消費者モニター
  • 有効回答数:3万2005サンプル
  • サンプリング:性年齢階層別インターネット利用人口構成比に可能な限り整合するように抽出
  • 調査手法:PC上でのウェブアンケート
  • 調査期間:2017年5月12日~22日

『動画配信ビジネス調査報告書2017』について

インプレスが発行した調査報告書です。価格はCD(PDF)版が68,000円(税別)、CD(PDF)+冊子版が78,000円(税別)。詳しくはこちらをクリックしてください。
https://r.impressrd.jp/iil/vod2017
*インプレスの販売サイトにジャンプします

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

瀧川 正実

「Facebookアナリティクス」が複数チャネルに対応

8 years 8ヶ月 ago
フェイスブックが「Facebook Analytics for Apps」を「Facebook Analytics」として刷新。モバイルアプリに加え、フェイスブックのピクセル(一般のウェブサイト)、ページ、メッセンジャーなど、クロスチャネルの分析が可能に。 ------------------------------ Facebook Analytics https://www.facebook.com/analytics/Facebook Analytics の新機能を使ったユーザー分析 https://www.facebook.com/marketingdevelopers/videos/1317973688317027/Facebook Analytics ブログ https://analytics.facebook.com/blog/------------------------------ 例えば、フェイスブックのピクセルをウェブサイトに埋めておけば、訪問者のフェイスブックのIDとクッキーを紐付け、ユニークブラウザーベースでなく属性付きユニークユーザーベースの分析ができる。フェイスブックのページについて、投稿に反応した利用者の属性を分析することもできる。さらに、それらの複数チャネルを横断して分析することもできる。
noreply@blogger.com (Kenji)

画像認識AIがLINEで着こなしを提案、ECサイトのレコメンドにも活用

8 years 8ヶ月 ago

ファッションベンチャーのニューロープは6月20日、ファッションアイテムやコーディネートの写真を人工知能が読み取り、写った商品の着こなしや関連商品をレコメンドするサービスをLINE上で開始した。

人工知能を搭載したアカウントがLINE上に登場。LINEユーザーはアカウントを友達登録することでサービスを利用できる。

人工知能のパーソナルスタイリスト「Riko」は、ユーザーがLINEのチャットで投稿したファッションスナップや商品の写真に基づき、着こなしのアドバイスを写真付きで表示する。

チャットボットに写真を投稿すると「Riko」が着こなしの見本を提示する仕組み

パーソナルスタイリストが着こなしを丁寧にアドバイス

パーソナルスタイリスト「Riko」が着こなしを丁寧にアドバイス

人工知能のショップ店員「Mika」は、ユーザーが投稿した商品写真に対して、そのアイテムを取り入れたコーディネートを提案。コーディネートのリンクをユーザーがタップすると類似商品の購入ページに移動する仕組み。

提案されたコーデの中から気になったものをタップすると商品を購入できる

「Mika」が提案したコーデの中から気になったものをタップすると商品購入できる

ニューロープによると、ニューラルネットワークに基づき約100万枚のファッションスナップデータを解析することで、画像認識の精度を高めてきたという。

「Riko」や「Mika」のアカウントのバックエンドに使われている画像認識技術をAPI「#CBK scnnr(カブキスキャナ)」として外部企業に提供している。「カブキスキャナ」を活用することで通販サイトや店舗オペレーションの改善が図れると説明している。

人工知能を使ったLINEアカウントを顧客対応に活用する取り組みはEC業界で広がりつつある。2016年11月にはアスクルが「LOHACO」の顧客対応にAIエンジンと人力を組み合わせたチャットサービスの運用を開始している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ヤマト運輸の大口向け運賃は15%超の値上げを想定。配送に関する改革の進捗状況は? | 通販新聞ダイジェスト

8 years 8ヶ月 ago

ヤマトホールディング(=ヤマトHD)とヤマト運輸は6月8日、「働き方改革」と「デリバリー事業構造改革」の進捗状況などを説明するとともに報道陣の質疑に応じた。働き方改革では在宅勤務への取り組みや週休3日制の導入検討を行っているとし、デリバリー事業構造改革については大口顧客との交渉のうちアマゾンジャパンへの運賃引き上げ要請で10月から適用する基本運賃の上げ幅約15%を上回る比率を想定していることを明かした。

また当日配送関しては、これまで夕方に宅急便センター(営業所)に届き午後9時までに配達していたのを既にほぼ取り止めた。

ヤマトHDの山内社長は働き方改革の進捗について説明した中で、コンプライアンスの徹底、ダイバーシティの推進、業務の見直し・効率化、コミュニケーションの活性化によって生産性の向上を図っていくとの姿勢を示した。

デリバリー事業以外では、特に多様な人材が働きやすいよう選択肢を用意し在宅勤務はじめ時間や場所に捕らわれずに働ける環境づくりに努めていく。業務の見直し・効率化でもICTによる実現に向け職場でバラつきのある業務内容の統一化と標準化を図っていくとした。

また同社長は中期経営計画を9月末までに発表するとし、100周年となる2019年の先の100年に向けた事業構想で企業間物流やクロスボーダーでの小口輸送、国際小口保冷輸送などの強化策を打ち出す考え。

ヤマトホールディングス・ヤマト運輸の運賃値上げ幅は15%超を想定。配送に関する改革の進捗状況は?
ヤマト運輸は5月22日に運賃値上げなどに関する特設サイトを開設した(画像はネッ担編集部がキャプチャし追加しました)

デリバリー事業の構造改革の進捗度について説明したヤマト運輸の長尾裕社長は、大口顧客約1000社との交渉に関し「1000社と概ねスタートしている。中には複数回にわたり協議を重ねたところもあり、着地点については言及を避けるが、理解いただき前進している」と述べた。

また同社長は配達指定時間枠が6月19日から変更し、正午2~午後2時を廃止し、午後8~9時を午後7~9時の指定枠に変更したことについて、ネット販売企業などが事前告知するところが始めているとし新たな指定枠の浸透が進んでいくとの見方をした。

さらに長尾社長は受け取りと集配のネットワークに関しての取り組みにも言及。ヤマト運輸と仏ネオポストグループの合弁会社パックシティジャパンが運営する宅配ロッカー「プドーステーション」を前倒しして来年3月までに3000台設置することに関し「6月末には500台を超え、そして上期中(9月末まで)には1000台の設置を進める。

駅への設置を優先してきたが、スーパーなどへ設置したり、オフィスや工場と従業員の福利厚生との意味合いで設置させていただいている事例もある。さらに周辺住民も利用できるアパート敷地、大学なでへも設置している」と幅広い対象に1都3県へ集中的に設置していること説明した。

またプドーステーションの都内の一部では、佐川急便の荷物の受け取りも可能にし、オープン化に動き出していることも披露した。

集配のネットワークは、10月に関西圏の大型ターミナル「関西ゲートウェイ」が稼働し、東名阪の幹線輸送を日中から多頻度に行える体制を構築する。ターミナル内では最新マテハンで省人化での作業を可能にして人手不足にも対応できるという。

このほか新たな取り組みとして、全国約70カ所の集配拠点であるベースから各営業所への仕分けについて、営業車初の車両単位ごとに仕分けた上で送り込むことや、セールスドライバーの配達順をITやAIで最適化するシステムの開発も進めて効率化につなげていくとした。

通販新聞

オイシックス+大地を守る会=「オイシックスドット大地」経営統合の理由とビジョン

8 years 8ヶ月 ago

オイシックスは株主総会を6月20日に開催、新社名「オイシックスドット大地」(Oisix.daichi)の決定を記念して、大地を守る会の契約生産者の土にオイシックスの契約生産者が育てるケールの苗を植え、両社の融合による飛躍を決意する「苗植えセレモニー」を行った。

「苗植えセレモニー」の様子
使用された土は埼玉県で50年に渡って野菜作りを続けてきた生産者の土。ケールは生命力が強い緑黄色野菜

10月の経営統合後は「オイシックスドット大地株式会社」が誕生し、オイシックス代表取締役社長の高島宏平氏が社長に、大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳氏が会長に就任する。

オイシックス代表取締役社長の高島宏平氏
オイシックス 代表取締役社長の高島宏平氏
大地を守る会代表取締役社長の藤田和芳氏
大地を守る会 代表取締役社長の藤田和芳氏

日本の社会に“食べていたいもの”を増やす

「大地の会とオイシックスのビジネスモデルはきわめて似ているがお客さまの重なりが少ない。オイシックスは20代後半から40代前半のお客さまが多く、Webでの注文が中心。大地の会のお客さまは40代後半以上のお客さまが多く、カタログからの注文が中心。

オイシックスはどちらかというとマーケティングに強みを持っているのに対し、大地を守る会はこれまで築き上げてきた生産者とのネットワークが強み。

両者の企業理念も近く、戦略的、合理的に考えた結果としての判断に加え、我々が一緒になるのと別々に競うのと、どちらが日本の社会のためになるのかという議論をしてきた。力を合わせた方が、食べていたいものの選択肢を日本の社会に増やすことができるのではないかと意見が一致した」(高島氏)

両社は今年の3月31日に株式交換を終えた。4月からオイシックスのサイト内で大地を守る会の商品を取り扱っており、5週連続で売上・利益目標を達成している。

現状はオイシックスが親会社で大地を守る会が100%子会社。10月の統合後も大地を守る会のブランドは存続させていく。

統合によって食品の相互供給が可能となり、売上単価の向上、商品調達の強化が見込まれる。また、物流ノウハウの共有や決済手数料のボリュームディスカウントなどによる、5000万円程度のコスト削減効果も見込んでいる。

オイシックス 代表取締役社長の高島宏平氏
新しい企業理念は「これからの食卓、これからの畑」

「Kit Oisix」「とくし丸」が好調

オイシックスの2016年度の業績は、売上高は前期比114%の230億円、営業利益は前期比110%の8.5億円で計画通りの114%成長。大地を守る会との株式交換に伴う費用約1億円を除けば計画を達成した。

レシピと加工済みの食材がセットになった「Kit Oisix」(キットオイシックス)について、会員数が156.2%成長の5万人と好調。シリーズ累計出荷数は500万個を突破した。

全体の会員数も前期比23.7%増の13万7,359人に増加。ただ、低頻度利用者の増加により、会員1人あたりの月間売上高は前期比3%減の11,890円となった(ともに2017年3月末時点)。

時短商品にニーズがあるとわかってきたため、今後もカット野菜、冷凍食品、添加物不使用の惣菜などの開発を強化する。去年に引き続き工場を新設し、生産能力2.5倍を目標に増床予定。

もう1つ好調なのが、移動販売車「とくし丸」による、買い物が困難な過疎地での移動販売事業。全国36都府県で、前期比90%増の97台が稼働しており、流通総額は10.3億円に成長した。2019年3月期末までに500台稼働が目標。

「オイシックスの利益はロイヤリティ収入なので利益としては小さい。流通総額を増やし、買い物難民の方のための社会インフラを作っていきたいと考えている」(高島社長)

大地を守る会との経営統合、「Kit Oisix」と「とくし丸」の成長によって、従来の「2019年に流通総額400億円達成」という目標を、1年前倒しで今期内に達成するとしている。

オイシックスドット大地新社名正式決定
新社名については、「ドメインは出自を表すもの。私たちの出自は大地である。自然から得られた食の恵を食卓にお届けするのが私たちの仕事と考え、大地というドメインの上にオイシックスがいるような意味で“オイシックスドット大地”という社名になった」(高島氏)。

GAPの取得・運用を無料で支援

今秋から、契約農家に向けてGAP(Good Agricultural Practice/農業生産工程管理)の取得と運用を支援する取り組みを開始する。

GAPとは、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検および評価による持続的な改善活動のこと。2020年の東京オリンピック選手村で提供する食材についても、GAPの取得が条件とされているが、短期的には経済的リターンがないため、ほとんどの生産者は取得できていない。

オイシックスドット大地ではGAP取得について、生産者に対して無料で指導を行い、審査料も負担する。また契約農家に限らず、GAP取得生産者向けに「生産管理アプリ」を提供予定。GAP運用の負担を軽減する。

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「お客様のためにここまでやっているとは、社内でも知られていない」。ヤッホーブルーイング「おもいやり隊」の人々 | STORY of BACKYARD ─ECサイトの裏方たち─

8 years 8ヶ月 ago

約4万店を超える楽天市場の店舗の中から、注文件数、売上の伸び率、お客様対応などを評価し、優れたショップに与えられる「ショップ・オブ・ザ・イヤー」。通販サイトなら誰もが憧れるこの栄光に、なんと10年連続で入賞するという前人未到の偉業を成し遂げる企業がある。それが、長野県の佐久郡に拠点を構えるクラフトビール醸造所の「ヤッホーブルーイング」(以下ヤッホー)。

「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」 など、個性的なビールを送り出し、日本で認知の低いエールビールをコンビニでも流通させるなど、めざましい活躍を見せている。群雄割拠するクラフトビール界において頭一つ抜けた知名度を誇る会社だ。

日本ではなじみの薄かったエールビールを広めるために。ヤッホーの試みはいつも型破り。ヤッホーの躍進を支える秘密を探るため、長野県佐久郡に向かった。

浅間山
ヤッホーの醸造所を見下ろす雄大な浅間山。晴れた日には、なだらかに続く稜線がはっきりと見える。「ヤッホーブルーイング」の名は、信州の山から「おいしいビールができたよ!」と呼びかけたくて付けられた名。この山から流れる雪解け水を使って、ヤッホーのビールが作られている。

ヤッホーのECを支える裏側には、上下関係がほとんどない。

オフィスに足を踏み入れた途端、その型破りな経営を思い知ることになった。時刻は朝9時、社員たちが部署ごとに朝礼を行っている。ここまではよくある風景。だがその朝礼が、爆笑の連続なのだ。

ヤッホーブルーイング社内

ヤッホーではスタッフ同士がニックネームで呼び合う 。そして毎朝朝礼を行い、すべての社員が「最近あった面白いこと」 などを話す。そうやってプライベートを分かち合うことで、社員の連帯感が高まり、仕事がスムーズになるという。

部下と上司、社員とパートなどの上下関係もほとんどないこの関係性が、革新的な取り組みができる所以なのだろう。こんな環境で働くスタッフたちは、どんな思いで業務に当たっているのだろうか?

「パートなのにどうしてここまでやるの?」って言われたら、「じゃあ言わせてもらうけど」って言っちゃいます 。

「のりぴい」のニックネームで呼ばれる並木典子さんは、50歳のベテランパートスタッフだ。通販事業のカスタマーサポート「おもいやり隊」ユニットにおいて欠かせない人物。社内からの信頼も絶大だ。

ヤッホーブルーイングの並木典子さん
のりぴいさんはもともと東京生まれの東京育ち。20年前に突然「東京じゃないところに住みたい!」と思いたち、夫と両親とともに移住。お気に入りの方言は“ほどよい”という意味の「なから」。

お客様の要望はなんとかして応えられないかっていつもみんなで考えている

おもいやり隊は「究極のおもてなしを考えるチーム」ということで、どうしたらお客様に喜んでいただけるかっていうことをみんなで考えるチームです。

うちの場合、お客様はどういった気持ちで注文してくれたのかが重要なんです。注文を見ていつも想像するんですよ。それがおもいやり隊の基礎にあるんです。

人生を長く過ごしているから、お客様の側にいけるんです。「この人はこんな気持ちで頼んでるのよ〜」って、みんなで家族構成とかも勝手に想像しちゃうので、完全にお客様側なんですよね。

それくらいやるので、「え? これをお客様にやってあげれらないのは問題じゃない?」っていう風になるんです

お客様から言われたことは、なんとかして応えられないかって、いつもみんなで考えていますね。それがうちのおもいやり隊全員のこだわりだと思います。(のりぴいさん)

のりぴいさん
「この前社内で『ザッポスの奇跡』が話題になって、会社で買ってもらって読んでみたんですよ。そしたら、『こんなこともう全部私たちがやってるわよ!』って(笑)。私たちのほうが先を行ってる」(のりぴいさん)

自信たっぷりに語るのりぴいさん。こんなに情熱的に仕事に取り組むことができるなんて、本当に素敵だ。受注全般と顧客対応を手がけるおもいやり隊において、受注の確認からメールや電話での問い合わせ、注文など、全てを見ているスーパースタッフである。

自社通販サイト、楽天市場、Yahoo!ショッピング、異なるプラットフォームからの注文をすべて見ています。ラインがバラバラですが、何年もやっていると瞬時にわかるようになりますが、慣れていることでも忘れることがある。スタッフ全員にチェック項目を渡し、細かくチェックするようにしています。(のりぴいさん)

ヤッホーでは定期的にビールを送付する「年間契約」というVIP枠がある。細やかなサポートを行っているため、顧客対応の中でもちょっと特別なケアが必要になるところもある。

ヤッホーブルーイングの醸造所
仕事を楽しくするための工夫は「いやにならないために、ちょっとしたところを楽しくすること。出荷のステータスをハートマークにするなどの遊び心を入れています」(のりぴいさん)。

CROSS MALL(編集部注:複数のネットショップを一元管理運営するためのASPサービス)のシステムを開けて、そこから注文してきた人の人生を考えます。備考欄に書かれている細かなお願いがあったら、「どうしてこういうお願いが必要になったんだろう?」ってその背景を想像するんです。

この前クレーム対応したお客様からまた注文を頂けたら「注文が来た!」って小躍りして喜んでしまいます。(のりぴいさん)

究極の顧客対応。それは、お客様の心に寄り添うこと。「全員が同じミスをするのだから、改善案を見つけよう」 というのがのりぴいさんのモットー。ミスは誰にでもあるが、怒るだけでは改善にならない。電話対応で聞き漏らしがないかチェックシートを作るなど、万全なチェック体制を敷き、良い雰囲気で仕事をしている。

最大の繁忙期は父の日。それより大変なのはテレビ

ヤッホーの最大の繁忙期は父の日。2か月ほど幅があるお中元の時期などとは違い、父の日は1日だけ。必ずその日に届けなくてはならない。しかし、それより大変なのは、マスコミで紹介された時に急激に伸びる注文への対応だという。

ヒットする番組があると、放送された瞬間にものすごい数の注文をいただくことがあるんですが、いろいろな媒体でご紹介いただいているので、営業サイドで「この番組で紹介されたからたくさん注文が来るだろう」と予想することは難しいんです。

でも私たちは、普段からお客様と同じ目線でテレビを見ているので、「この番組で紹介されたらきっとすごいことになる」というのがわかる。だから放送がわかったら、「在庫の指示はしてあるのか、箱は注文してあるのか」と製造に確認して……。(のりぴいさん)

日々の注文数を見ているおもいやり隊だからこそ、お客さんのニーズが感覚的にわかると言う。 こうした部署を越えた取り組みは、ヤッホーが普段から培っている「年齢も役職も関係ない」という社風だからこそできることだ。

社内の組織はほんとうにフラット。「パートなのにどうしてここまでやるの」って言われたら、「じゃあ言わせてもらうけど」ってなっちゃうんですよ。(のりぴいさん)

ヤッホーブルーイングの醸造所

「お客様をわかっている」という自信

パートで構成されているおもいやり隊。のりぴいさんが自信を持って社内のあらゆる部署に意見をすることができるのは、「お客様の気持ちをわかっている」という確信があるからだ。力強く語るのりぴいさん。その姿には、「この人にこそ注文したい」と思わせてくれるものがあった。

のりぴいさんの活躍はさらに続く。

「カタログは年に4回くらい送らなきゃダメでしょ?」と営業部に言って、自分でデザインして作っちゃいました。時間があるときは、メッセージも入れてお客様にお送りしています。(のりぴいさん)

お客様の小さな声を拾って、社内の営業にプレゼンする。データではわからない、たった1人の声を拾うことは、私たちにしかできない。

おもいやり隊ユニットのぴろりん☆こと高橋さんの顧客対応は“神対応”だ。1つひとつの注文を見て、のしの名前が間違っていれば電話をかけて手作業で修正し、急ぎのお客様には航空便を駆使して必ず指定された日まで届ける。“神対応”と呼ばれるこの顧客対応は、どうやって実現されているのだろうか?

カスタマーサポート「おもいやり隊」のぴろりん☆さん
カスタマーサポート「おもいやり隊」のぴろりん☆さんこと高橋さん

おもてなしはマニュアルにできない

マニュアルっていうのが作れないんです。新しく入ってくるスタッフのためにも「作った方が良いよね」って話はするんですけど、まとめようとするとまとまらない。

なぜかっていうと、お客様からのメールって、似たようなパターンはあるけどまったく同じものはないんです。例えば「お試しセット届きました。1缶へこんでました」って届くにしても、ひと言だったり、写真を添付してくださったりいろいろです。

それに対して用意されたテンプレートで同じ返事をしていたら、それは顧客対応としては良いとは思わないんです。

ただ、おもいやり隊のメンバーに伝えられるのは心がけだけ。お客様の気持ちとか立場になって考えて対応すること。これしか伝えられないんです。

マニュアルはない。あるのは心がけだけ。マニュアルにありがちな、顧客対応にふさわしいたくさんの言葉。しかし言葉を知っていることが、必ずしも良い顧客対応にはつながらないという。

お客様からいろいろ質問されて、すぐに答えられなくて「ちょっとお待ちください」っていうのを何度かしちゃって、結構長く感じたんですけど、一通り終わって「私からのご説明は以上です。何か質問はございますか?」って最後にお伺いしたら、「大丈夫です。もうありません。ただ一点、いいですか?」って言われたんです。

その時は自分の対応がダメダメだなーって思っていて、結構お待たせしちゃったし、答え方もしどろもどろだったから、あーちょっと言われるのかなって身構えたんです。

そしたら「高橋さん」って私の名字を呼んでくれて、 「今まで問い合わせした中で、高橋さんの対応が一番良かったです」って言ってくれたんですよ。 私もう、言葉がなくって。すごくうれしくって。

もちろん、スキルもあって滞りなく対応できるのが一番いいと思うんですけど、それも大事だけど、もっと大事なのが誠意を尽くすこと。電話だからこそ伝わるんだろうなって。姿は見えないけれど、伝わるんだなって実感したんです。(ぴろりん☆さん)

おもいやり隊などヤッホーの通販部から感じるのは、1つひとつの注文が、機械的に入るものではなく、画面の向こうにいる人が、いろいろな事情を経て注文してくれているかけがえのないものだと思っていること。注文の1つひとつに、ドラマがあるのだ。

備考欄に「父が好きだったので、お墓にお供えします」なんて書いてあったりして、泣いてしまうことも。お客様がわざわざ時間を使ってメールをくれたり、レビューを書いてくれたり、返信してくれているのを想像すると、ありがとうという気持ちしかありません

だからクレームを頂いた時に、きちんと対応して、謝罪をして、感謝の気持ちで締めくくりたい。明るい気持ちで終わりたい。(ぴろりん☆さん)

みつけた人だけが、しわわせな夜になる。よなよなエール。
丁寧に向き合う気持ちは、言葉だけではなく、かたちにして届けるようにしている。

お客様のためにここまでやっているとは、社内でも知られていない

お客様とのやりとりをメモしたり、カタログを送るときにご挨拶のカードを入れたり……。メンバーはみんな、そういうことができるんです。

「メッセージを入れ忘れてしまった」というお客様がいたら、宅急便を追跡して、営業所から返品してもらって送り直す。お客様も「自分がいけなかった」と思っていらっしゃるけど、そこを救ってあげたいんです

これは私たちだけの力ではなくて、宅急便の(クロネコ)ヤマトさんや、社内の出荷部が快く対応してくれるからできること。

普通は「コストがかかる」と言ってできないことを、「お互い様だから」と言ってやってもらえるのは、腹を割って話せるこの会社だからですね。(ぴろりん☆さん)

どうしてそこまで努力をするのか? と聞くと、こんな答えが返ってきた。

ヤッホーの注文はギフトが多いんです。ギフトはお客様が他の方に贈るもの。だから粗相ができないんですよ。社内的にもここまでやってることは知られていません(笑)。

お客様の小さい声をサーチライトのように拾って、社内の営業にプレゼンする。データではわからない、たった1人の声を拾うことは、私たちにしかできない

それが会社に伝わり、実際に変えていくことができる。ヤッホーの特徴、良いところはそこだと思います。(ぴろりん☆さん)

流れ作業ではできない人と人のやり取り。おもいやり隊の究極のおもてなしの真髄に触れ、アツい思いに感服するばかりだった。

おもいやり隊が営業にプレゼンをして実現したのが、ギフトに入れる「小分け袋」 。

お友達にあげたいというご要望をいただいていたので、かなりしつこく(笑)営業にプレゼンしていました。それがかなってクラフト紙の袋を作ってもらえたので、手作業で全部にハンコを押して……。楽天にレビューが書かれたときはうれしかったですね。(ぴろりん☆さん)

システムを選ぶのもフロントサイドとバックエンドでは意見が違うけど、ヤッホーには場を設けなくても自然に営業と話ができる環境があるのが良い。

ヤッホーのおもてなしをシステムで支える裏方もいる。通販事業のカスタマーサポート「おもいやり隊」の社員の「会長」こと新津さん。バックヤードなどのシステムを担当し、個性豊かでにぎやかな現場を支え、まとめ役として活躍している。

カスタマーサポート「おもいやり隊」システム担当の「会長」こと新津さん
カスタマーサポート「おもいやり隊」システム担当の「会長」こと新津さん

ヤッホーのパートさんたちは長く勤めている方が多いんです。経験を積むうちにノウハウができてきて、通販部内で話をしながら問題を解決していっている。みんな「究極の顧客志向」というのが念頭にあるので、お客様の目線になるんだと思います。これからもっと進化していくでしょう。(会長さん)

前職からシステムを手がけていた会長さん。3、4年前までは流通と通販が分かれていなかったため、午前中に受注して午後からすべての注文を出荷していたが、注文が増えてくると立ち行かなくなったそうだ。

みんながストレスなく仕事を進めていけるようなシステムを心がけています。自動化してしまうとチェックが抜けてしまうところが出てしまう……それを調整します。備考欄をすべて読めるようにしたり、定形でないメッセージを送れるようにしたり……。システムでクリアできない部分はエクセルのマクロなどで外側のツールをどんどん作って対応しています。(会長さん)

魂のおもてなしを支えるシステムにも、お客様のことを第一に考える人間味がある。

通販部は想像力豊かに、お客様の気持ちをメッセージから読み取ろうとしています。父の日のような大事な日には、送り主と届け先の人間関係まで勝手に考えながら。彼女たちは賑やかに話しながら仕事をしていますが、話し合いから引っ張り出されることが、お客様への対応につながっていっているんだと思いますね。(会長さん)

どうして父の日に受注が集中するのでしょう?

お中元は目上の方に送るものなので、スタンダードさが求められます。それが父の日だと、ちょっと変わったもので、自分が勧めたいものということで、ヤッホーのビールが喜ばれているようです。

今後の課題は、受注をさらにシステムで一本にすること。システムを選ぶ時、フロントサイドとバックエンドでは意見が違うケースがあるのですが、ヤッホーには場を設けなくても自然に営業と話ができる環境があるのが良いですね。わざわざミーティングを開かなくても、その場で営業を呼んで、スムーズに話ができる。意思決定が早くなるのはありがたいことです。(会長さん)

バックヤードもフロントも、全スタッフが「顧客志向が一番」という思いで前進している。バックヤードのアツい想いを知って、ヤッホーのビールがますます美味しくなった。

B.Y

B.Yは、普段表に出ないEコマースのバックヤード(受注、出荷、顧客対応)担当者を取材した“日本初”バックヤードに特化したWEBメディア。 バックヤードの人々が実践する「運用業務の創意工夫」「仕事への向き合い方」をSTORY、「バックヤード運用ノウハウ」をTOPIC、として発信している。本来Eコマースがもつ可能性を拡げ、バックヤードの人がいきいきと働けるキッカケを提供することでEC業界全体を支援している。

B.Y

ECサイトでポイントを使うユーザーは35%、共通ポイントの利用実態調査

8 years 8ヶ月 ago

マイボイスコムが6月20日に公表した共通ポイントの利用実態調査によると、直近1年間で共通ポイントを利用した消費者は90.6%にのぼり、そのうちオンラインショッピングで利用した割合は35.8%だった。

ポイントサービスを利用している店舗・施設(マイボイスコム調査)

一方、ポイントをためた方法は「店頭でポイントが貯まるカードを提示」が71.2%、「オンラインショッピングでの購入時」が41.7%。

直近1年間にポイントサービスを利用した店舗・施設は、「スーパーマーケット」が59.8%、「コンビニエンスストア」が56.1%、「ドラッグストア」が54.1%で過半数を超えた。4位以下は「クレジットカード」「家電量販店」「オンラインショップ」などが続いた。

共通ポイントごとの利用比率は「Tポイント」が69.1%、「楽天スーパーポイント」が56.5%、「Pontaポイント」が48.2%、「WAON POINT」が32.7%、「nanacoポイント」が31.7%、「dポイント」が17.8%。

10~20代では「Pontaポイント」の比率が「楽天スーパーポイント」より高い。「nanacoポイント」は北海道や東北、関東で他の地域よりやや高い傾向が見られた。

共通ポイントの利用状況(マイボイスコム)

ポイントサービスの利用に関してあてはまるものを質問したところ、「なるべくポイントサービスの取り扱い店を選んで利用・購入する」と答えた割合は53.2%、「ポイントがたまる支払い方法を選ぶ」は34.6%だった。

2017年5月1日~5日にインターネット調査を実施し、1万857件の回答を得た。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

求人検索のGoogle for Jobsをエンリッチ検索結果としてGoogleが公開

8 years 8ヶ月 ago

職探しをしている人が企業の求人情報を探しやすくする機能を Google は公開した。求人はエンリッチ検索結果の1つ。構造化データでマークアップすることにより、求人サイトは Google for Jobs に掲載してもらうことができる。

- 求人検索のGoogle for Jobsをエンリッチ検索結果としてGoogleが公開 -

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Kenichi Suzuki

ネット通販の取引額が2兆円に迫る、中国EC大手JDの大規模セール「京東618」

8 years 8ヶ月 ago

「京東(JD.com)」を運営する中国EC大手の京東集団(ジンドン)が6月18日までに行っていた大規模セールイベント「京東618」で、1~18日までの取引額は日本円ベースで約2兆円となった。

ジンドンが発表したドルベースの取引額は176億ドル。1ドル=111円で換算すると、日本円ベースでは1兆9536億円。前年同期比では50%増という。

6月18日は京東集団の会社設立記念日。毎年6月に大規模セールイベントを行っている。

今回のセールイベントではファッション、高級品、ベビー商材などの女性向けカテゴリーが好調。女性ユーザーの新規顧客数は、前年同期比で約2倍だったという。

「京東(JD.com)」を運営する中国EC大手の京東集団(ジンドン)が6月18日までに行っていた大規模セールイベント「京東618」で、1~18日までの取引額は日本円ベースで約2兆円

京東集団のJD.comでの特集ページ(画像は編集部がキャプチャ)

京東集団(JD.com)は中国最大のBtoC通販企業で1998年の設立。光磁気ディスクの卸売販売からスタートし、2004年にネットオークションを始めた。デジタル製品を主力商品として、取扱商品を拡大。現在はさまざまな商品を取り扱う総合ECサイトに成長している。

2013年にネットスーパー「京東商超」をオープン。2012年10月には英語版サイトをオープンし、40か国向けに約40万品目の商品販売をスタートした。

2010年に直販型に加え、プラットフォーム型を導入。出店企業に対して在庫管理、配送、アフターサービス、代引き、返品・交換などのシステムを提供している。海外企業が出店できるECマーケットプレイス「JD Worldwide」も運営する。

なお、中国で行われているネット通販の大規模セールはアリババグループが始めた「独身の日」(毎年11月11日)商戦が有名。2016年、阿里巴巴集団(アリババグループ)のECモール「天猫」では1207億元(日本円ベースでは約1兆8708億円)の流通総額(GMV)を記録した。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約11年。日々勉強中。

瀧川 正実

ユナイテッドアローズが越境ECを強化、海外向け購入代行サービス「Buyee」と連携

8 years 8ヶ月 ago

アパレル大手のユナイテッドアローズは6月16日、直営オンラインストア「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE(ユナイテッドアローズ オンラインストア)」に海外向け販売機能を追加した。

当初は最大83か国(86エリア)に向けて、19ストアブランドのオリジナル企画商品約5000品目を販売する。中期計画に掲げる「お客様との接点の拡大 海外展開の拡張」を推進する。

tenso社が手がけている海外在住者を対象とした購入代行サービス「Buyee(バイイー)」と連携した。海外から「ユナイテッドアローズ オンラインストア」にアクセスがあった場合、多言語表現された「Buyee」のバナーがトップページや対象商品詳細ページに表示される。

同バナーをクリックすると「Buyee」のサイトに移動。日本語か英語、中国語(繁体・簡体)の中から顧客が選択した言語でECサイトを表示する。

「Buyee」は複数の配送手段(EMS/SAL便・国際小包・船便DHL)や決済(クレジットカード・PayPal・Alipay・銀聯カード)の利用が可能。検品や配送保障を備えているほか、カスタマーサポートは4種類の言語(日本語・英語・繁体字・簡体字)で対応する。

今後は「Buyee」の取扱商品を拡充するため、各ストアブランドのオリジナル企画商品に加え、仕入れ商品の販売も視野に入れているという。

ユナイテッドアローズのECサイト「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE(ユナイテッドアローズ オンラインストア)」は海外在住者向け購入代行サービス「Buyee/バイイー」(*1)の連携機能を導入

「Buyee」を活用したサービスのイメージ図

これまでユナイテッドアローズの海外展開は、世界のセレクトショップを集めたオンラインショッピングサイト「Farfetch(ファーフェッチ)」に一部ストアブランドが2015年から出店している。また、2016年には台湾でECサイトを開設した。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ネッ担必見! LINEショッピングとLINEの戦略・全力まとめ | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

8 years 8ヶ月 ago

LINEショッピングの発表がありましたね。「LINEショッピングってなに?」「売れるの?」「出店方法は?などなど疑問があると思いますので、6月18日現時点の情報をまとめました。

集客力のあるポイントサイトが誕生

LINEのECサービス「LINEショッピング」は自社サイトの集客UPに役立つ? 出店方法は? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4422

新規獲得の3割を占める事業者も!LINEの機能を線でつなぐ新サービス「LINEショッピング」とは | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/4693

千趣会も驚いたLINEの集客効果とは? 担当者が語る「LINEショッピング」活用ポイント
https://netshop.impress.co.jp/node/4427

まとめると、

[ユーザー向け]
  • 「LINEショッピング」はLINEが提供するポイントサイトで、掲載されているECサイトで買い物をすると、購入金額に応じた「LINEポイント」をもらえる
  • 貯まったLINEポイントは1ポイントを1円として使える「LINE Pay」や、スタンプ購入などに使える「LINEコイン」と交換可能
  • 還元率が10%~20%のショップも多く、LINEポイント以外にもショップ自体のポイントも貯まる
  • LINEポイントはcookieを有効にしておかないと受け取れない。ポイント付与は最大で購入の90日後。180で消滅してしまうことなどに注意
[ネッ担向け]
  • 「広告費を消費者に直接支払う」という発想から生まれたサービス形態
  • 送客後の商品購入率は平均22.8%、新規購入者の割合は平均して20%~30%
  • 顧客単価は平均6,000円ほど
  • 初期費用および運用費用が無料で、売上金額に対して費用がかかる
  • 売れる商品、消費者へバックするポイント率が高いものが上にくるよう加味されている
  • JANコード有りの商品も上位表示を優先するなどの措置がある
  • ショップで専用のページを作成する際に「友だち追加」のボタンを設置可能
  • LINEショッピングで新規ユーザーを獲得し、LINEアカウントでリテンションさせることも可能

LINEショッピングは、ただのネット通販送客モデルで終わるつもりはありません。オフラインでもネット同様、決済があった金額に応じてポイントバックする仕組みを考えています。計測についても、すでにテストを始める段階になっています。これにより、リアル店舗への送客だけでなく、決済促進まで行える新しい取り組みになると考えています。広告での打ち手が詰まっていたEC事業者さんにとって、LINEショッピングが突破口になれば幸いです

─LINE株式会社 藤原彰二氏

いろいろと情報が流れていますが、ざっくりまとめると集客力のあるアフィリエイトサイトのようなものでしょうか。しかし、そこにはLINEがあるのでリテンションも可能ですしリアル店舗への誘導もできる。

還元率20%といった施策がいつまで持つかはわかりませんので、LINEユーザーとのコミュニケーションの場として考えたほうが良さそうですね。

関連記事

LINEショッピングは構想のほんの一部

マイナンバーからピザの出前まで生活インフラへと進化する『LINE』5年先の構想が明らかに | ファミ通App
https://app.famitsu.com/20170616_1069659/

まとめると、

  • LINEマンガは100億以上に、LINE PAYも570%の成長
  • カメラの新機能を今夏リリース予定。エフェクトやフィルターを強化
  • トークルームのメニューをカスタマイズできる「チャットアプリプラットフォーム」を年内に追加予定
  • 内閣府の「マイナポータル」と連携。子育て関連サービスから今秋開始予定
  • LINEショッピング開始。購入でポイント還元
  • 出前館との提携による「LINEデリマ」を今夏開始予定。将来的には生鮮食品、家庭用品、医薬品のデリバリーも視野に
  • 「LINE LIVE」の機能をLINE内に組み込み。視聴を手軽に
  • LINE初のハードウエアはAI搭載のスマートスピーカー「WAVE」
  • ソニーモバイルコミュニケーションズ、ヤマハ、トヨタ、ファミリーマートらと業務提携

「LINE CONFERENCE 2017」は上記の内容で3時間ほどの発表でした。ネッ担の皆さんに関係ありそうなのは、LINEショッピングとLINEデリマとLINE Pay。

特にLINE Payでは銀行口座や身分証を登録しなくても送金できるようになるとのことなので、これがネットショップにどのような影響を与えるかは気にしておいたほうが良いでしょう。

関連記事

EC全般

新人Web担当者に印刷して渡しておきたいWebやマーケの略語・用語 52個まとめ | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2017/06/13/26014

最低これくらいは知っておかないと会話ができないですよね。情報収集しながら覚えておきましょう。

【プライム会員分析】アマゾンユーザーの購買行動から学ぶ自社ECサイトの顧客作り | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4412

プライム会員は他のショップでも買い物をする人が多いということなので、買い物が好きな人がプライム会員ということですね。

EC事業者にこそFacebook広告がオススメな理由 ECのイロハ、西井さんに全部聞いてみよう | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/4622

個人的な感触では潜在層に効きそうなのがFacebook広告。

Yahoo!ショッピングで「プレミアムセール」開催 | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/news/mall/40093

KDDIの通販モール「Wowma!」、月額4800円で出店できる新プランの受付スタート | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/4415

LINEショッピングのニュースに隠れてしまいましたが、既存モールの動きもお忘れなく。

今週の名言

自分の人生をどう生きるか選ぶのは、自分自身です。世界中にいる色んな生き方をしている人に出会うことや、いろんな人の意見を聞くというのも大事だと思います。

ぽっちゃりモデルNao、自分を受け入れたきっかけは何千人もの『プロフィール写真』だった | HUFFPOST
http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/05/nao_n_16962682.html

これを読んでみるみなさんの生き方のヒントになれば。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

日本郵便がCtoC専用の配送サービス、「フリル」「メルカリ」「ヤフオク!」などが導入

8 years 8ヶ月 ago

日本郵便は6月20日、フリーマーケットアプリやオークションサイトなど「CtoC」に特化した新たな配送サービスを開始する。出品者は手書きの送り状が不要となる。料金の決済はECサイト上で完結するため、発送時に配送料金を現金で支払う必要もない。

CtoCサービスが急速に普及する中、事業者のシステムと連携することでユーザーの利便性向上を図る。

サービス名は「e発送サービ ス」。当初は「フリル」「メルカリ」「モバオク!」「ヤフオク!」「ラクマ」と連携してサービスを展開する。

配送サービスの対象は「ゆうパック」と「ゆうパケット」。ECサイト運営事業者が配送料金の一部を負担し、独自の配送料金を設定するという。

送り状の発行は約1000か所の郵便局に設置されている送り状発行用端末「ゆうプリタッチ」、ローソンの店頭端末「Loppi」で行う。「ゆうプリタッチ」の設置郵便局は年内に約5000局へ拡大する計画だ。

ECサイトごとの付加サービスとして、出品者と購入者が互いの氏名や住所を知らせることなく配送を完了できる「プライバシー配送」、荷物の受取場所をコンビニエンスストアや郵便局、宅配ロッカー「はこぽす」に指定できるサービスも提供する。

日本郵便がCtoCプラットフォームに提供するe発送サービスの取引全体フロー

e発送サービスの取引全体フロー 

拡大するCtoCのEC市場

経済産業省が4月に発表した2016年の「平成28年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」では、日本のネットリユース(CtoC)の市場規模調査も実施。「ネットオークションCtoC」「フリマアプリ」「BtoC EC」の市場規模は次のようになっている。

  • ネットオークション(CtoC)→ 3458億円
  • フリマアプリ → 3052億円
  • ネットショップ(BtoC EC)→ 約2300億円

また、経産省によると、2012年に誕生したフリマアプリの市場規模は2016年に3052億円規模に達し、今後も市場拡大が続くと予想している。

リユース市場におけるそれぞれの市場規模 経済産業省が4月24日に発表した2016年の「平成28年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

リユース市場におけるそれぞれの市場規模

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

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