Aggregator

Amazonの「ブラックフライデー」で消費者はどう行動した? 購入ユーザーの6割がセール前までに商品ページを初回閲覧

1 year 8ヶ月 ago

Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査し、その結果を発表した。

商品購入したユーザーの約64%は、ブラックフライデー前日までに初回閲覧した。Grocery(食品・飲料・お酒など)」は他ジャンルと異なり、ブラックフライデー前に閲覧し、期間中に商品購入するユーザーが目立っているという。なお、他のセールで前日までに商品ページを初回閲覧する割合は「プライムデー」が48%、「プライム感謝祭」が30%。

Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
購入ユーザーの2023年「ブラックフライデー」前〜期間中までの商品ページの来訪タイミング

また、購入ユーザーのうち、セール本番前半で初回閲覧したユーザーの75%がそのまま商品を購入。先行セールで閲覧したユーザーの約45%がその場で購入せず、セール本番で商品を購入している。

Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
2023年「ブラックフライデー」の初回閲覧タイミングと購入タイミング

「ブラックフライデー」期間より前に多く閲覧したユーザーほど期間中でのCVRが高い傾向にある。「HPC(ヘルス&パーソナルケア)」「Hard Line(家電・PC周辺機器など)」はPV回数13回程度で伸びが緩やかもしくは鈍化しているが、「Beauty(化粧品)」「Grocery」は30回まで閲覧数に比例してCVRが伸びている。

Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
2023年「ブラックフライデー」期間前の閲覧回数とCVR
Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
2023年「ブラックフライデー」期間中の閲覧回数とCVR

「ブラックフライデー」の期間中、80%以上のユーザーはカートに商品を入れたものの、購入を見送っている。

Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
カートに商品を入れたが購入していないユーザーの割合
Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
2023年「ブラックフライデー」期間中の閲覧回数とユーザー割合

広告インプレッション数に対するカートに商品を入れた後の離脱率を見ると、離脱率は広告インプレッション数によって下がる傾向にある。もともと85%程度ある離脱率が、広告(Amazon DSP)に接触することで、35%ほど離脱率を改善できる可能性が高くなっているとした。

Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
広告インプレッション数に対するカートに商品を入れた後の離脱率

さらに、セールごとかつカテゴリごとの購入回数を調査した結果、「ブラックフライデー」でのみ購入するユーザーが最も多く、非参加は機会損失につながる可能性が高い。10月の感謝祭から期間があまり開いていないが、「ブラックフライデー」で獲得できるユーザーは異なるため、「可能な限り『ブラックフライデー』のセール参加には注力していくと良い」(ウヴン)としている。

Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
各セール期間での購入ユーザー割合
Amazonに関するマーケティング支援を手がけるウヴンは11月22日、2023年のAmazon「ブラックフライデー」期間中(2023年11月24日~12月1日)のユーザー動向を調査
購入ユーザーの各カテゴリでの割合
松原 沙甫

広告効果を高める4つの表現要素

1 year 8ヶ月 ago

メタ、カンター、クリエイティブエックスが、メタで配信された56,984個の広告を分析し、短期的な売上や長期的なブランド評価を左右するクリエイティブ要素を明らかにした。モバイルの時代は、親密性(intimacy)と即時性(immediacy)が重要だという。親密性のレバーは、人とのつながりを探求すること、およびブランドや商品をストーリーに組み込むことだ。即時性のレバーは、視覚的なダイナミズムを活用すること、および特色のある雰囲気を示すことだ。

  1. 人とのつながりを探求する(Human connection)
  • 広告に人を顔が見えるように登場させる。人とつながるために利用されるプラットフォームでは特に重要と思われる。
  • ブランドや商品をストーリーに組み込む(Brand integration)
    • ブランドや商品をストーリーの自然な一部に収める。主人公にしてもよい。
  • 視覚的なダイナミズムを活用する(Visual dynamism)
    • モバイルでのコンテンツ消費速度に合わせて、高速なカットや動きを取り入れる。
  • 特色のある雰囲気を示す(Distinctive atmosphere)
    • 非⾔語的なシンボルなど記号によるストーリーテリングで、特色を示す。

    A new era of storytelling: Inspiration for today’s brands
    https://adage.com/white-paper/new-era-storytelling-inspiration-todays-brands

    noreply@blogger.com (Kenji)

    アマゾンジャパン、静岡県で総額55億円以上を投資。Amazonに出品する県内事業者は約3000社

    1 year 8ヶ月 ago

    アマゾンジャパンは2023年に静岡県で16億円以上投資し、2020年から2023年までの総投資額は55億円超になったと11月22日に発表した。

    総投資額55億円超には、配送拠点のデリバリーステーションなどのインフラ設備、顧客や配送パートナー、中小企業向け各種プログラムの拡充、従業員の報酬などの事業運営費を含んでいる。

    2023年に静岡県初となる三島デリバリーステーション(DS)を三島市に設置し、2024年は浜松DS、袋井DS、駿河DSを新たに開設。これにより、静岡県の一部地域で翌日配送を実現した。

    Amazonへ出品する静岡県内の販売事業社数は約3000社。静岡県の販売事業者は2023年、数百万点の商品を販売し、その販売個数は前年比2ケタ増という。

    国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)が実施した「Eコマースの普及が企業と消費者にもたらす経済的影響」の調査によると、過去1年から9年前のタイミングで、ECを始めた静岡県の企業は開始後、平均して売上成長率は年約1.6%上昇。さらにECを開始した従業員100人未満の静岡県の中小企業の年間平均売上増加率の上昇幅は、同県の大企業の2倍以上の2.3%だった。

    さらに、静岡県ではEC開始4年目以降は平均3人を新たに採用しており、全国平均の3倍という。EC開始後に静岡県の企業の売上増加率は年に約1.6%底上げされている一方、月間平均労働時間は全国平均1.3時間減を上回る2.4時間減少しており、ECが生産性の向上につながっている。

    松原 沙甫

    売上高が54.6%増加した返品・試着マーケティングとは? 福田ECマネージャーに聞く「MAISON SPECIAL」の成功事例

    1 year 8ヶ月 ago
    返品送料無料キャンペーンを切り口に、ECでも「試着しやすい」サイト作りに成功したPLAY PRODUCT STUDIO。取り組みの詳細をEC事業部マネージャーが語る

    サザビーリーググループ傘下のPLAY PRODUCT STUDIOは、購入後の体験に焦点を当てることで、運営するアパレルブランド「MAISON SPECIAL(メゾン スペシャル)」の売上アップに成功している。自社ECサイトで、商品を購入した顧客に対して返送無料キャンペーンを試験的に実施したところ、過去最高のEC売上高を更新。キャンペーン中の売上高は平時の約1.5倍となった。PLAY PRODUCT STUDIOにおける返品マーケティングの成功事例をEC事業部の福田省吾マネージャーに聞いた。

    売上54.6%アップに成功したキャンペーンの全ぼう

    オンラインでも「試着しやすい」環境を築き、購入ハードルを下げる

    アパレルブランド「MAISON SPECIAL」の販路は店舗とECで、売上高は40億円規模となっている。EC化率は50%を超えており、事業成長はECが大きな役割を担う。「WOMAN」、「MEN/UNISEX」カテゴリーの商品をそれぞれ展開しており、顧客は20代後半~30代前半が多い。商品開発ではビジュアルにこだわっており、デザイン性が高い。これに加え、ハイブランドと比べると手に取りやすい価格帯であることも人気の秘訣となっている。

    PLAY PRODUCT STUDIOが運営する「MAISON SPECIAL」の自社ECサイト
    PLAY PRODUCT STUDIOが運営する「MAISON SPECIAL」の自社ECサイト

    「MAISON SPECIAL」立ち上げから2024年で6期目となるPLAY PRODUCT STUDIO。2023年1月のECサイトリプレイスに合わせて、これまでCRMや会員プログラムの見直しを図ってきた。このとき、顧客体験向上の観点で返品マーケティングにも着手。2023年12月8日~24日に、返品送料無料のキャンペーンを実施したところ、キャンペーン中のEC売上高は平時と比較して54.6%増加した。

    返品送料無料キャンペーン実施時の売り上げ、返品率、注文数など。平時と比べて大きく上回っている
    返品送料無料キャンペーン実施時の売り上げ、返品率、注文数など。平時と比べて大きく上回っている

    PLAY PRODUCT STUDIOはなぜ、顧客体験向上施策のなかでも返品マーケティングに着目し、さらに施策の反響につながったのだろうか。

    「MAISON SPECIAL」が従前から返品率が高いブランドだったというわけではありません。しかし、とがったデザイン、攻めたデザインのアパレル商品が多いため、ECサイトを訪れたお客さまのコンバージョン率は高いとは言えませんでした。実際に店舗に足を運んで、実物に触れたり試着したりしてから商品の購入を考えるお客さまが少なくないからです。

    そのため、購入した商品を返品しやすい環境を試験的に作って「まずは1回でも着用いただきたい」「今回を機にロイヤルティ向上を図りたい」という思いでキャンペーンを行いました。

    ほかにも、「『MAISON SPECIAL』を知っているが、まだ購入したことがない」ブランドを知っているが、まだ購入したことはない」という新規のお客さまへの訴求も狙いでした。

    PLAY PRODUCT STUDIO EC事業部 マネージャー 福田省吾氏
    PLAY PRODUCT STUDIO EC事業部 マネージャー 福田省吾氏

    PLAY PRODUCT STUDIOは、2023年のECサイトリプレイスと同時期に、Recustomerが提供する購入後体験プラットフォーム「Recustomer」の「返品キャンセル」「配送追跡」を導入。キャンペーンの実施はこのサービスの活用による。

    ロイヤルティの高い顧客、ライトな顧客層の双方から反響

    キャンペーン実施期間の返品送料はすべてPLAY PRODUCT STUDIOが負担した。こうしたコストを差し引いても、顧客からの反響は大きく、顧客のなかでもロイヤルティの高い顧客からの反響が特に良かった

    「MAISON SPECIAL」は会員を「S」「A」「B」「C」の4つにランク分けしており、年間購入金額に応じて「メンバーランク」が上がる仕組みとしている。顧客にとっては、ランクが上がるほど獲得できる特典が多くなる。

    キャンペーン効果の高さは、上述した売上アップだけでなく、セット率(※)を見てもわかる。

    ※顧客1人あたりの平均購入点数

    「MAISON SPECIAL」の平時のセット率は約1.3%となっている。返品無料キャンペーン期間中は、ランクが最も高い「S」の顧客において、「WOMAN」カテゴリーのセット率が3.6%、「MEN/UNISEX」カテゴリーのセット率が2.5%となり、ほかのランクの会員と比べても商品注文数が最も多かった。

    返品無料キャンペーン中の会員ランクごとのセット率。左側が「WOMAN」カテゴリー、左側が「MEN/UNISEX」カテゴリー
    返品無料キャンペーン中の会員ランクごとのセット率。左側が「WOMAN」カテゴリー、左側が「MEN/UNISEX」カテゴリー

    「S」よりも下の会員ランクである「A」「B」「C」の会員メンバーでも、平時と比べるとセット率が高まっている。「MAISON SPECIAL」の場合、ランクが高ければ高いほど返品マーケティング実施時のセット率が上がりやすいようだ。当初の狙い通り、新規顧客からの注文もキャンペーン期間中は増えた

    キャンペーン中は、「どうせなら1回の注文で複数の商品を試したい」と考えるお客さまが多かったのではないかと思っています。購入のハードルを下げることができました。「S」の会員さまは特に、今まで試してこなかった系統の洋服や、購入するかどうか悩んでいた洋服をまとめ買いしてくださった印象があります。(福田氏)

    返品のしやすさは試着のしやすさにつながり、売上アップにつながる

    店舗同様の購入体験をオンラインでいかに再現するか

    自社ECサイトでの返品マーケティングに効果を実感しているPLAY PRODUCT STUDIO。購入した商品の返品ハードルを下げることで、顧客にとってはECの商品を「試着」しやすい環境になる。福田氏は、このことがECサイトの付加価値につながると見ている。

    「返品可」ということを打ち出し過ぎるとイメージダウンにつながりかねないという懸念がありますが、「試着しやすい」という訴求ができるのは良いところです。アパレル店舗ではどのお店も、試着室から出てきたお客さまが別の商品を探す素振りをしていたら、「この商品はどうですか」とスタッフがどんどん提案すると思います。それと同じことをオンライン――すなわちECでもどれだけ再現できるか、だと思います。(福田氏)

    福田氏はさらに、今回「MAISON SPECIAL」で売上アップにつながったように、EC事業者にとって、返品を切り口としたマーケティングはプラスに影響することが多いと指摘する。

    「返品を自社ブランドの負担とすることでコストが増える」「人的・時間的コストが負担」といった心配が先立つEC担当者は多いと思うが、売上アップにつながるアクションであることを意識してチャレンジしてみるのは良いのではないでしょうか。(福田氏)

    ロイヤルティアップ+会員向けの付加価値として有用

    PLAY PRODUCT STUDIOは今後も精力的に返品マーケティングを検討していく。たとえば、会員ランクが高い「S」「A」顧客への特典として返品送料無料オプションを追加し、顧客のロイヤルティアップにつなげるなど、「試着しやすい」が焦点となる付加価値を追求していく。

    高野 真維

    EC業界の「人」を表彰するアワードMVPはカンロの武井デジタルマーケティングチームリーダー。2024年受賞者に学ぶ成長の秘訣 | EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    1 year 8ヶ月 ago
    ネットショップ担当者フォーラムが11/20に開催した、EC業界の「人」を讃えるアワードの受賞者をダイジェストで紹介する

    EC業界で活躍する“人”にフォーカスし、企業や団体などで活躍する個人の功績や取り組みを表彰するアワード「ネットショップ担当者アワード」(主催はインプレスの「ネットショップ担当者フォーラム」)の第2回授賞式で、受賞者を発表しました。受賞者が獲得した賞、受賞者の実績をダイジェストでお届けします!

    第2回アワードの受賞者(トロフィーを持っている7人)、2023年に開催した第1回アワードの受賞者(前列の右から4人)、選考委員(後列の右から4人)
    第2回アワードの受賞者(トロフィーを持っている7人)、2023年に開催した第1回アワードの受賞者(前列の右から4人)、選考委員(後列の右から4人)

    いま注目するべき7人を表彰

    ネットショップ担当者フォーラム編集部と4人の選考委員が、いま注目するべき7人の受賞者の功績を讃えました。

    選考委員を務めたのは、ネクトラス代表取締役の中島郁氏(委員長)、スマイルエックス代表の大西理氏、CaTラボの代表でオムニチャネルコンサルタントの逸見光次郎氏、ルームクリップ KANADEMONOカンパニー管掌やオルビスCDO(Chief Digital Officer)などを務める石川森生氏です。

    ネットショップ担当者アワード MVP:カンロ 武井優氏

    カンロ株式会社 マーケティング本部 デジタルマーケティングチームリーダー 武井 優 氏
    カンロ株式会社 マーケティング本部 デジタルマーケティングチームリーダー 武井 優 氏
    2010年、カンロに入社。情報システム、マーケティング、EC、広報を経験するなかで、各デジタル領域を担当。2021年にデジタルマーケティングを推進する全社プロジェクトのリーダーを務めたのち、デジタルコマース事業にて戦略立案・EC商品の開発・サイト運用を担当。現在は、デジタルマーケティング業務全般を担当するチームのマネジメントを担当。
    武井氏(左)と、プレゼンターを務めた中島選考委員長
    武井氏(左)と、プレゼンターを務めた中島選考委員長

    MVPは、実績や個人の挑戦などを総合的に考慮して選出しました。

    カンロの武井氏はD2Cのメーカー直販ECをリードしてきました。自社ECサイト「Kanro POCKeT(カンロポケット)」の運営を管掌し、コロナ禍を契機とした自社ECの販路強化に成功しています。2021年度~2023年度のEC売上の伸長率は前年比40~50%増で推移。2024年度も堅調に伸ばしています。

    「体験価値」を売りにした高単価商品の開発や、商品だけでなくカンロそのもののファンを増やすという考え方など、さまざまな挑戦にも取り組んでいます。

    編集部が直撃! 武井氏の詳細インタビューはこちら

    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    前期比40~50%増の売上高を維持する秘訣とは? カンロの自社EC管掌・武井デジタルマーケティングチームリーダーに聞く

    大手菓子メーカー、カンロの自社ECサイトを運営する武井優氏(マーケティング本部 デジタルマーケティングチームリーダー)を、11/20に授賞式を開催する第2回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。右肩上がりに実績をあげているメーカー直販ECのリーダーとして活躍する本人にインタビューした。<第2回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第6弾>
    松原 沙甫[執筆]11/14 7:00210

    ベストチーム賞: マドラス 丸山堅太氏

    マドラス株式会社 リテール事業部EC課 課長 (紳士担当)丸山堅太氏
    マドラス株式会社 リテール事業部EC課 課長 (紳士担当)丸山堅太氏
    2013年、マドラスに入社。入社後、紳士靴の百貨店セールスを担当。2020年にEC課へ異動。2021年にECサイトリニューアル、ECサイトとブランドサイトの統合、顧客データ統合などのプロジェクトに携わり、現在は自社ECサイトと外部ECモールの業務全般、ECチームのマネジメント、リアル店舗とのOMO事業推進を担う。
    丸山氏(左)と、プレゼンターを務めた逸見選考委員
    丸山氏(左)と、プレゼンターを務めた逸見選考委員

    ベストチーム賞は、ほかのEC事業者のロールモデルとなり得るチームをけん引している人物や、チームそのものを顕彰する賞です。

    ECのベストチームを築き、リーダーとして活躍してきた丸山氏を受賞者に選出しました。老舗革靴メーカーとして知られるマドラスでEC改革のけん引役となったのが丸山氏です。

    百貨店セールスからいきなりEC課の責任者に抜擢され、EC経験ゼロから挑戦し続けてきた丸山氏。ブランドサイトとECサイトの統合、サイトのリプレイスなどに力を入れてきました。2024年は2019年と比較して会員数が137%増加。自社ECサイトへの流入数は2020年と比較して約3倍近く伸長しています。

    編集部が直撃! 丸山氏の詳細インタビューはこちら

    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    EC経験ゼロから老舗企業のEC責任者へ。靴ECで実店舗・卸との“共存”を進めるマドラス・丸山課長の挑戦

    マドラスのリテール事業部EC課 課長(紳士担当)として活躍する丸山堅太氏を、11/20に授賞式を開催する第2回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。老舗靴店のECをリードしてきた丸山氏の取り組みや、丸山氏が率いるチームの実績を本人にインタビューした。<第2回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第2弾>
    松原 沙甫[執筆]11/6 7:008460

    サブスクリプション賞:POST COFFEE 下村祐太朗氏

    POST COFFEE株式会社 CCO 下村 祐太朗 氏
    POST COFFEE株式会社 CCO 下村 祐太朗 氏
    デザイン会社 HERETIC, inc.の取締役、デザイナー、アートディレクターを経て、2018年に国内最大級のコーヒー通販PostCoffee®を創業。Webデザインからグラフィック、UI/UX 、ムービーなどあらゆるクリエイティブを駆使し、PostCoffee®の世界観を構築する。過去には渋谷でMAKERS COFFEEというコーヒースタンドを立ち上げ、バリスタとして立っていた経験もある。
    下村氏(左)と、プレゼンターを務めた逸見選考委員
    下村氏(左)と、プレゼンターを務めた逸見選考委員

    サブスクリプション賞は、特にサブスクリプションの分野でほかのEC事業者のロールモデルとなり得る取り組みをしてきた人物を讃える賞です。

    コーヒーのサブスクリプションECを手がけるPOST COFFEEの下村氏は、データドリブンにより顧客の好みに合わせたコーヒーの提案、チャートによる味わいや香りの可視化など、先進的な取り組みによって優れた顧客体験を実現しています。好みに基づく高精度の商品提案により、解約率はわずか3%となっています。年間売上高は、サービスのローンチ当初と比べると約10倍に成長し、前年比20%増で推移しています。

    編集部が直撃! 下村氏の詳細インタビューはこちら
    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    解約率わずか3%のサブスクコーヒー「PostCoffee」の下村祐太朗CCOに聞く人気の秘訣

    コーヒーのサブスク通販を展開するPOST COFFEEの下村祐太朗CCOを、11/20に授賞式を開催する第2回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。サブスクサービスの離脱率改善や充実した顧客体験につながっている、POST COFFEEならではの顧客に長く愛されるサイト設計を本人にインタビューした。<第2回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第4弾>
    松原 沙甫[執筆]11/12 7:00420

    フロンティア賞<BtoB部門>:エトワール海渡 桑原惇氏

    株式会社エトワール海渡 営業開発部 副部長 桑原 惇 氏
    株式会社エトワール海渡 営業開発部 副部長 桑原 惇 氏
    2014年、エトワール海渡に入社。オリジナルタオルの営業としてキャリアをスタート。その後、レッグウェアやアパレルの営業を経験。2020年にEC化のプロジェクトメンバーを経て、法人営業に異動。2023年よりデジタルマーケティングを活用した新規営業も担当し、現在は法人営業と新規営業の業務全般、およびチームのマネジメントを担当。
    桑原氏(左)と、プレゼンターを務めた石川選考委員
    桑原氏(左)と、プレゼンターを務めた石川選考委員

    フロンティア賞は、受賞者が所属する企業のEC事業において、従前にない取り組みに果敢に挑戦し、実績をあげている人物を讃える賞です。BtoB部門では桑原氏を選出しました。

    企業を対象にアパレル、雑貨、食品まで幅広い商品を販売している総合卸問屋のエトワール海渡。従来のショールーム型の商品提案から、BtoB-ECのビジネスモデルに大きく転換し、成果を上げています。

    その最前線でデジタルマーケティングをけん引し、デジタルを通じた新規顧客の獲得、獲得顧客のナーチャリング(顧客育成)を進めているのが桑原氏です。ECの売上比率はコロナ前の20%から90%に急拡大しています。

    編集部が直撃! 桑原氏の詳細インタビューはこちら
    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    EC化率2割からコロナ後に9割へ。ビジネスモデルの大転換を遂げたエトワール海渡の桑原氏にEC化の裏側を聞いた

    総合卸問屋のエトワール海渡の桑原惇氏(営業開発部 副部長)を、11/20に授賞式を開催する第2回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。ビジネスモデルの過渡期を乗り切り、BtoB-ECの定着に大きく貢献した本人にインタビューした。<第2回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第5弾>
    松原 沙甫[執筆]11/13 7:00310

    フロンティア賞<BtoC部門>:Tshirt.st 後藤鉄兵氏

    株式会社Tshirt.st 代表取締役 後藤鉄兵氏
    株式会社Tshirt.st 代表取締役 後藤鉄兵氏
    1999年からEC事業に関わり2002年には自社製造アパレルブランドの販売をするなど、日本のEC黎明期から活動を続ける。Shopifyはまだ日本語版も日本法人も存在しない頃から独自のローカライズで運用。現在は年間140万枚30万件のECサイトを運用している。
    後藤氏(左)と、プレゼンターを務めた石川選考委員

    フロンティア賞のBtoC部門ではTshirt.stの後藤代表を選出しました。

    Tシャツ専門のECサイト「Tshirt.st」を運営している後藤氏。購入をキャンセルしたユーザーに対する再購入を促す新たなマーケティング「キャンセルリカバリー」の実践、バックヤードのシステム化による改善など、EC業界でも先進的な取り組みに着手している点が特長です。「Tshirt.st」では“キャンセル落ち”ユーザーのなんと7割超が再購入につながっています。

    編集部が直撃! 後藤氏の詳細インタビューはこちら

    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    キャンセル落ちユーザーを再購入に導く新たなマーケティング「キャンセルリカバリー」とは? TシャツECの後藤社長に聞く

    Tシャツ専門のECサイトを運営するTshirt.stの後藤鉄兵代表取締役を、11/20に授賞式を開催する第2回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。売上アップや顧客の利便性アップにつながっている、Tshirt.stならではの取り組みを本人にインタビューした。<第2回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第3弾>
    松原 沙甫[執筆]11/11 7:00120

    ロールモデル賞<ワークライフバランス賞>:ルームクリップ 田中ゆみえ氏

    ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー General Manager MD&QA管掌 田中ゆみえ 氏
    ルームクリップ株式会社 KANADEMONOカンパニー General Manager MD&QA管掌 田中ゆみえ氏
    商社などで貿易や生産管理を経験。2014年第一子の妊娠をきっかけに離職もアルバイト勤務を続けながら第二子を出産。2020年に株式会社bydesign(現ルームクリップ株式会社KANADEMONOカンパニー)に時短契約社員として入社。2020年8月に同社初の時短マネージャー、続く2022年2月に初代General Managerに抜擢。商品開発・生産・品質管理を行うチームのマネジメント、並びに国内外工場とのサプライチェーンの構築を担当。
    田中氏、田中氏のお子さん2人(前列)、プレゼンターを務めた大西選考委員
    <キャプション>田中氏、田中氏のお子さん2人(前列)、プレゼンターを務めた大西選考委員

    ロールモデル賞は、働き方やキャリア形成などのさまざまな観点で、個人でほかのEC事業者の目標となりうる人物を顕彰する賞です。育児とキャリアアップを両立して活躍している田中氏を、ロールモデル賞のなかの「ワークライフバランス賞」に選出しました。

    田中氏は、成長著しいベンチャー企業であるルームクリップの管理職業務と育児を両立する2児の母です。「育児中の女性が仕事を諦めなくて良い世の中になってほしい」という思いを抱いています。授賞式にはお子さんたちも参加してくれました。

    編集部が直撃! 田中氏の詳細インタビューはこちら

    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    「育児経験が管理職業務に生きる」。ベンチャーEC企業の責任者と育児を両立するルームクリップの田中ゆみえGMの働き方とキャリア形成

    ルームクリップのGeneral Managerとして活躍する田中ゆみえ氏を、11/20に授賞式を開催する第2回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。ECパーソンとしての田中氏の活躍や魅力を本人にインタビューした。<第2回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第1弾>
    松原 沙甫[執筆]10/30 8:00210

    ロールモデル賞<キャリアデザイン賞>:タイムマシン 小川 公造 氏

    株式会社タイムマシン 取締役 小川 公造 氏
    株式会社タイムマシン 取締役 小川 公造 氏
    Webエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後マーケターへ転身。カタログ通販やテレビ通販企業のEC部門を経て、一度タイムマシンに入社。その後独立を経験し、2023年に再びタイムマシンにジョイン。現在はタイムマシンの「e☆イヤホン」ブランドにおける、OMO、デジタル戦略およびメディア部門を管掌。また、ガジェット系ブロガー・YouTuberとしても活動中であり、その経験とインフルエンサーの視点も生かしながら事業の成長に注力している。
    小川氏(左)と、プレゼンターを務めた大西選考委員

    ロールモデル賞のなかの「キャリアデザイン賞」は、EC担当者のキャリアデザインのヒントになるようなキャリアを築いた人物を讃える賞です。「イヤホン・ヘッドホン専門店 e☆イヤホン」を運営するタイムマシンから小川氏を選出しました。

    小川氏はECのエンジニアやマーケターを経験した後、タイムマシンに入社。その後、独立してインフルエンサーとして活躍し、ガジェット紹介のブロガーやYouTuberとして頭角を表しました。在職時の実績を評価され、2023年に再びタイムマシンに参画。OMOを中心に、メディアミックスの顧客コミュニケーションを構築し、タイムマシンのDX化を担っています。

    編集部が直撃! 小川氏の詳細インタビューはこちら

    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    エンジニアからマーケ担当、インフルエンサー、そして売上80億円企業の取締役へ。異色の経歴を持つタイムマシン小川氏に聞くEC業界への挑戦

    「イヤホン・ヘッドホン専門店 e☆イヤホン」を展開するタイムマシンの小川公造取締役を、11/20に授賞式を開催する第2回「ネットショップ担当者アワード」の受賞者の1人に選出。エンジニア、通販のマーケティング業務の経験後、インフルエンサーとして独立。取締役としてタイムマシンのEC事業で手腕を振るっている。<第2回「ネッ担アワード」受賞者インタビュー第7弾>
    松原 沙甫[執筆]11/14 8:303110

    授賞式には2023年受賞者も参集。「『人』を顕彰するアワードの意義は大きい」

    「第2回ネットショップ担当者アワード」授賞式には、第1回アワード開催となった2023年の受賞者も駆けつけてくれました。自身や部内のモチベーションアップにつながるなど、「『人』を顕彰するアワードの意義は大きい」「アワードの再度受賞をめざして励む」などと話してくれています。

    前回受賞者のうち授賞式に駆けつけてくれた4名(左上・マッシュスタイルラボ 今井貴大氏、右上・集英社 湯田桂子氏、左下・大網 小林裕児氏、右下・アズワン 中野裕也氏)
    前回受賞者のうち授賞式に駆けつけてくれた4名(左上・マッシュスタイルラボ 今井貴大氏、右上・集英社 湯田桂子氏、左下・大網 小林裕児氏、右下・アズワン中野裕也氏)

    第1回受賞者の受賞後アフターインタビューはこちら

    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    「ベストパーソン賞」「ベストBtoB-EC賞」第1回受賞者が振り返る「ネッ担アワード」受賞後の変化。社内外に与えたポジティブな影響とは?

    2023年秋にネットショップ担当者フォーラムが初開催したアワードで、「ベストパーソン賞」「ベストBtoB-EC賞」の受賞者にインタビューした。第1回受賞者の受賞後インタビュー「前編」
    松原 沙甫[執筆]11/5 7:00310
    EC業界で活躍する人を顕彰!「ネットショップ担当者アワード」

    マッシュスタイルラボと大網のECリーダーに聞いた「ネッ担アワード」。モチベーションアップ+業界で横のつながりを作れる魅力とは?

    2023年秋にネットショップ担当者フォーラムが初開催したアワードで、MVPと「ベストチーム賞」を受賞したチームの代表者にインタビューした。第1回受賞者の受賞後インタビュー「後編」
    松原 沙甫[執筆]11/7 7:00140
    ◇◇◇

    「第2回ネットショップ担当者アワード」の授賞式は、2024年11月20日(水)に東京・虎ノ門で実施しました。

    詳細なレポート記事は近日配信します。各賞の選出ポイント、受賞者のコメント、選考委員の講評など、詳しくお届けします。お楽しみに!

    高野 真維

    シニア層が主要顧客のユーグレナ、20~30代子育て世代の獲得を進めるワケは? 子ども向け商品の工夫・販促をブランドマネージャーに聞く | 通販新聞ダイジェスト

    1 year 8ヶ月 ago
    ユーグレナが子ども向け飲料の販売強化に乗り出している。シニア層が顧客の大半を占めるなか、子育て世代の新規顧客獲得を狙う

    ユーグレナは20~30代の新規顧客層の獲得をすすめる。子ども向けの商品シリーズを立ち上げ、8月に独自素材のユーグレナを配合した飲料を発売した。多種類の栄養素を持つ素材の強みを生かし、偏食や食べムラがある子どもの栄養課題の解決をサポートする。

    「からだにユーグレナ フルーツミックス」(左)と「からだにユーグレナ いちごミックス」
    「からだにユーグレナ フルーツミックス」(左)と「からだにユーグレナ いちごミックス」

    子ども向け栄養サポート市場に参入

    シニアが顧客基盤も、子育て世代へも裾野拡大

    発売したのは、「からだにユーグレナ フルーツミックス」と、「からだにユーグレナいちごミックス」(1ケース24本入り4354円)。1本で500mgのユーグレナを摂取できる。未就学児から小学校低学年の子ども利用を想定し、ユーグレナの配合量は、成人向けの既存飲料等の約半分に抑えた。

    これまでは、60~80代のシニア層が7~8割を占め、顧客基盤の中心だった。子ども向けの栄養サポート市場への参入で、20~30代の子育て世代にアプローチする。手軽に幅広い栄養素を摂れる素材の強みを生かし、親が抱える子どもの栄養の悩みや、バランスの良い食事を用意できていないストレスや不満・不安の解消につなげる。

    子ども向けの訴求を注力

    子ども向け商品の展開は初めて。シニア世代を中心に顧客基盤を築く既存飲料「からだにユーグレナ」のユーザーインタビューで、家族で飲んでいるケースが多いことに着目した。これまで30~40代もターゲット層にしていたが、子どもの利用を提案する訴求はしていなかった。

    商品開発では子どもが飲みやすい味わいを追求し、親が子どもに飲ませたい商品を設計することをめざした。子どもと母親を対象にした官能評価を繰り返し、摂取意向や完食率、残量などを踏まえて甘さを控えた。既存の飲料は、甘みが強かった。

    今後は子ども向け商品のラインアップ拡充

    新規顧客の獲得はWeb広告を中心に行う。

    既存飲料は、59種の栄養素を摂取できることが、食が細くなりがちなシニア層から支持を得ていた。このため、オフライン広告が中心だった。

    今後は子どもを持つ母親にウェブ広告の強化、商業施設におけるイベントのサンプリングでアプローチする。子どもの便通や睡眠の質の改善に対する実感が、親の悩みの解決、リピート購入につながるとみている。

    今後、子ども向け商品のラインアップも拡充していく。9月には、ユーグレナを配合したふりかけをリニューアル発売した。個包装からチャック付きパウチに変更し、好みの量を使用できるようにした。

    既存顧客はシニアが8割。子ども向け商品で新規獲得めざす

    ユーグレナのサスティナブルブランド戦略部食品・ユーグレナ素材戦略室の三重啓次郎ブランドマネージャーに、子ども向け商品展開の狙いを聞いた。

    ユーグレナ サスティナブルブランド戦略部食品・ユーグレナ素材戦略室 三重啓次郎ブランドマネージャー
    ユーグレナ サスティナブルブランド戦略部食品・ユーグレナ素材戦略室 三重啓次郎ブランドマネージャー

    子どもの栄養課題に着目

    ――子ども向け商品の狙いは。

    食の細くなるシニア層にとって、「ユーグレナ」のも持つ59種の栄養素の幅が価値になっている。60~80代が7~8割を占めるなか、新規顧客層を開拓が課題だった。この栄養の幅が子どもの栄養課題の解決になることがわかった。

    ――開発の課題は。

    開発期間は2年。特に味の決定が難しかった。既存商品は30~40代をターゲットにしていたため、子どもに合わせて味わいを変えた

    ――具体的には。

    甘さを控えた子どもが飲みやすく、子どもが飲むことを意図して購入してもらえる商品にした。既存商品に「カロリーオフ」をうたったものがあるが、「甘さ控えめ」とは印象が異なる。

    自然なものとして「ユーグレナ」を受け入れてもらえるように差別化

    ――機能性表示食品制度の活用は。

    考えていない。機能性表示食品は明らか食品(※編注:外観、形状などから明らかに食品であると認識されるもの)のカテゴリーであっても人工的なイメージがある。「ユーグレナ」は自然のものとして摂取してもらいたいし、そのような顧客ニーズもある

    ――子どもの栄養市場はどうみるか。

    市場には野菜を使用したジュースや、特定の栄養素を摂取できる飲料などがある。ただ、これら商品には人工的なイメージがあり、親は積極的に飲ませたいとは思っていないだろう。「ユーグレナ」は自然のものとして差別化し、独自のポジションを獲得したい

    ――20~30代の「ユーグレナ」の認知度は。

    「ユーグレナ」の認知度は素材を含めて全世代で47%。60~70代になると60%まで高まるため世代間のギャップがある。

    リピーターを獲得できる商品。出足は好調

    ――どうアプローチするか。

    「ユーグレナ」の栄養の幅は幼児や小学生低学年の子どもを持つ子育て層の価値になる。Web広告やイベントでのサンプル配布などさまざまな取り組みを行う。

    ――出足は。

    想定よりも上振れている。次の顧客の軸として期待するためしっかりと育成する。便通改善や睡眠の質の改善などの体感があり、子どもが良い生活を送れているという親の効果実感が重要だ。リピート購入を獲得できる商品になっている。

    ※記事内容は紙面掲載時の情報です。
    ※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
    ※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

    「通販新聞」について

    「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

    このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

    → 年間購読を申し込む(通販新聞のサイト)
    通販新聞の過去記事を読む(通販新聞のサイト)
    → 通販新聞についてもっと詳しく知りたい

    通販新聞

    完全栄養食のベースフード、eギフトサービスを開始。住所がわからなくてもメールやLINEで気軽なプレゼントを実現

    1 year 8ヶ月 ago

    完全栄養食のD2Cブランド「BASE FOOD」を展開するベースフードは、公式ECサイトで相手の住所を知らなくてもLINEやメールで「BASE FOOD」の商品を贈ることができるeギフトサービスを始めた。

    贈り手は、贈りたい商品をカートに入れた後の決済フローで「住所を知らない相手にeギフトで贈る」を選択し、デジタルメッセージカードを選んでメッセージを入力する。購入完了後に発行されるeギフトの受け取りURLを、LINEなどのSNSやメールで送信することでeギフトを贈ることができる。

    贈り方のイメージ
    贈り方のイメージ

    eギフトの受け手は、URLを開くと表示される画面で「eギフトを受け取る」を選択。届け先情報を入力すると、入力した届け先に商品が配送される。

    届いたURLからのeギフトの受け取り方
    届いたURLからのeギフトの受け取り方

    ベースフードは、日々の感謝を贈りたい相手、誕生日、母の日、季節のギフトシーンなどで気軽に「BASE FOOD」をギフトとして贈ることができるサービスとしてeギフトを追加した。

    eギフトサービスにあたってはAnyReachが提供するeギフト機能「AnyGift(エニーギフト)」を導入した。

    高野 真維

    クラシコムの「北欧、暮らしの道具店」スマホアプリが400万ダウンロード突破

    1 year 8ヶ月 ago

    クラシコムは11月19日、ECサイト「北欧、暮らしの道具店」のスマホアプリが10月で累計400万ダウンロード(DL)を突破したと発表した。

    クラシコムは、SNSからの誘導に依存しないビジネスモデルの構築、リピートユーザーの獲得、商品ページ・コラム・動画・ポッドキャストなど多様なコンテンツをシームレスに移動できるようにするために、「北欧、暮らしの道具店」のアプリを運用。2019年11月にiOSアプリ、2020年4月にAndroidアプリの提供を始めた。Androidアプリ提供から4年半。10月にアプリのダウンロード数は400万DLを突破した。

    その背景には、近年におけるマーケティング強化があげられるという。2019年にデータ分析チームを発足して解析基盤を構築し、2023年2月にはマーケティングチームを組成した。LTV(顧客生涯価値)の向上をめざし、本質的な効果分析・検証をした上で、サービス体験や広告運用方法を改善。スマホアプリのDL促進に向けた広告投資も増やした。

    スマホアプリのDL数が増加すると同時に、新規DLから30日間の1人あたりの平均購入金額(ARPU)は、2021年から2024年にかけて86%増えた。購入率や翌月継続率も伸長を継続している。

    クラシコムのECサイト「北欧、暮らしの道具店」 30日間の1人あたりの平均購入金額
    30日間の1人あたりの平均購入金額

    スマホアプリのDL数増でEC売上のスマホアプリ経由率も増加。2021年の100万DL数突破の際のスマホアプリ経由率は44%、2022年6月の200万DLで59%、2023年6月の300万DL数には68%まで伸長。400万DL突破時点で71%にまでスマホ経由売上の割合が増えている。

    このスマホアプリ経由のEC売上増加が、2024年7月期連結売上70億1200万円という過去最高売上に寄与したという。

    クラシコムのECサイト「北欧、暮らしの道具店」 EC売上高に占めるスマホアプリ経由の割合​​​​​
    EC売上高に占めるスマホアプリ経由の割合​​​​​

    なお、スマホアプリをはじめとするシステム開発体制を強化するため2024年10月29日付で、社外取締役の倉貫義人氏を初のCTO(最高技術責任者)として招へいしている。

    松原 沙甫

    楽天カードとみずほ銀行が「みずほ楽天カード」を発行/「Amazon ブラックフライデー」は11/29~12/6まで【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

    1 year 8ヶ月 ago
    2024年11月15日~2024年11月21日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
    1. 楽天カードとみずほ銀行が「みずほ楽天カード」を発行、「楽天カード」同様の特典や銀行取引の優遇を用意

      楽天グループと楽天カード、みずほフィナンシャルグループ、みずほ銀行、ユーシーカード、オリエントコーポレーションの6社が業務提携契約を締結。その一環として、みずほ銀行と楽天カードが提携した。

      2024/11/15
    2. 「Amazon ブラックフライデー」は11/29から12/6まで。先行セールは前日2日間

      「Amazon ブラックフライデー」を前に、ギフト選びのわくわく感を体験できるイベント「BLACK FRIDAY イルミネーション by Amazon」を11月22日~24日まで、東京都新宿区のサナギ新宿で実施する

      2024/11/19
    3. Amazonの激安ECプラットフォーム「Amazon Haul」とは? 「Temu」「SHEIN」に対抗する低価格サイトの特長

      中国発の激安ECプラットフォームに対抗し、EC最大手のAmazonが競合サイトを立ち上げました。Amazonの新プラットフォームについて説明します。

      2024/11/21
    4. 宅配品質の維持に追加料金は払える?「品質低下するとしても払いたくない」消費者が約半数【ネオマーケティング調査】

      「宅配サービスの品質を維持するには費用がかかるとしたら、どう思うか」についても消費者に聞いたところ、品質が低下してでも追加料金を払いたくないと回答した割合が48.9%にのぼった。

      2024/11/15
       
    5. 「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」の流通総額は約10.1兆円。物販EC市場の約7割を占める【Nintの2023年EC市場分析】

      経産省の「電子商取引に関する市場調査」によると、2023年の物販領域のEC市場規模は前年比4.8%増の14.7兆円。Nintの推計によると、3大モールの2023年流通総額は同5.9%増の約10.1兆円。

      2024/11/18
       
    6. ニッセンに続き白鳩も買収へ。BtoB通販の歯愛メディカルがBtoCのアパレル事業を強化

      歯愛メディカルは7月、セブン&アイ・ネットメディアが保有していたニッセンホールディングスの全株式を41億円で取得して子会社化、ニッセンとの協業を視野にBtoC事業の拡大を進める。

      2024/11/18
       
    7. 楽天グループの国内EC流通総額は5.5%減の約4.2兆円。前年のふるさと納税の駆け込み需要などの反動減続き【2024年3Q】

      楽天グループの2024年1-9月期(第3四半期)は、前年のふるさと納税のルール変更(2023年10月から)前の駆け込み需要の反動や「SPU」の改定などにより前年ハードルが高かったことなどから国内EC流通総額はマイナス成長となった。

      2024/11/15
       
    8. 売上2ケタ成長の花王「KATE」が挑む新たな取り組み。反響を得ている「没入型ECストア」「グローバル旗艦店」の特徴を担当者が語る

      「リップモンスター」などヒット商品を次々と飛ばす花王の化粧品ブランド「KATE」。最新の取り組みをブランドマネージャーに聞く

      2024/11/18
       
    9. 大丸、松坂屋、パルコで買取専門店を展開へ。J.フロントリテイリングとコメ兵が合弁会社設立

      合弁会社の資本金および資本準備金は6億円の予定。出資比率はJFRが51%、コメ兵が49%。買取専門店を大丸・松坂屋・パルコで展開、買取ったリユース品はコメ兵に売却する。

      2024/11/18
       
    10. ファーストリテイリングが進める必要な商品だけを作り・販売するビジネスモデルへの転換とは?「LifeWear=新しい産業」の進捗

      顧客の声を収集・分析し、ニーズやライフスタイルの変化に応じ、必要とされる商品だけを作り、必要なタイミングで販売する、あらゆる無駄を排除したビジネスの実現に向け取り組みを進めている。

      2024/11/18
       

      ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

      藤田遥

      ユナイテッドアローズが越境ECサイトを開設、日用品や工芸品を作り手の思いや背景ストーリーを世界へ広く発信

      1 year 8ヶ月 ago

      ユナイテッドアローズ(UA)は11月20日、越境ECサイト「TABAYA United Arrows(タバヤ ユナイテッドアローズ)」を開設した。日本の伝統文化を象徴する日用品や工芸品を販売する。取り扱う製品の作り手の思い、背景にあるストーリーを世界に発信し、海外顧客に対してUAの認知度向上、販路拡大につなげる。

      「TABAYA United Arrows」で扱うのは皿、グラスなどの食器、包丁などの調理道具、インテリアのカテゴリーを中心に展開。価格帯は、食器が3500円~4万円、調理道具が5000円~2万円、インテリアが5万8000円~25万円程度。

      ユナイテッドアローズ(UA)は11月20日、越境ECサイト「TABAYA United Arrows(タバヤ ユナイテッドアローズ)」を開設
      販売する商品のイメージ

      「本当に価値のあるものを長く大切に使っていただきたい」という思いを込め、商品の背景にある作り手の情熱やこだわりといったストーリーを「TABAYA United Arrows」で配信する。

      UAは、中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)の主要戦略の1つに「UA MULTI戦略:グローバル拡大」を掲げている。海外におけるEC展開は、台湾の自社ECサイト、中国のECモール「天猫国際(Tmall Global)」がある。自社で運営する越境ECサイトは「TABAYA United Arrows」が初めてという。

      なお、国内から「TABAYA United Arrows」へのアクセスおよび商品購入はできない。

      松原 沙甫

      1口5千円、能登地震の復興など14種類の基金活動を応援できるフェリシモの「基金付きお買い物券」とは

      1 year 8ヶ月 ago

      フェリシモは11月14日から、1口5000円の買い物券を購入すると、商品購入に加えて応援したい支援先の基金活動に参加できる「GO! PEACE! 基金付きお買い物券」のEC販売を開始した。2025年1月6日までの期間限定の取り組み。

      「基金付きお買い物券」は、1口5000円の買い物券(「フェリシモ定期便専用お買い物クーポン」500円×10口)を購入すると、そのうち200円を基金としてフェリシモ財団を通じて支援先に拠出するというもの。4800円はフェリシモの定期便(頒布会)の買い物券として利用できる。

      フェリシモは11月14日から、1口5000円の買い物券を購入すると、商品購入に加えて応援したい支援先の基金活動に参加できる「GO! PEACE! 基金付きお買い物券」のEC販売を開
      「GO! PEACE! 基金付きお買い物券」について

      支援先は、野生動物の保全活動、能登半島地震の復興支援、iPS細胞研究支援などフェリシモが用意した全14コースの基金活動のなかから選べる。購入特典として、①支援先ごとで実施されるイベント抽選に参加できる②支援先にメッセージが送れる――を用意した。

      5000円クーポンを使用できる期間は、フェリシモ定期便を「初めて」「再開する」というユーザーは2025年1月8日~3月5日。フェリシモで買い物中のユーザーは2025年2月分~3月分。フェリシモの2万点以上のオリジナル商品の定期便の買い物に使用できる。

      フェリシモの基金活動は1990年からスタート。これまで33年間も継続しており、累計の預かり金額は31億円を突破している。

      松原 沙甫

      エアークローゼットがドレスレンタルサービス「airCloset Dress(エアクロドレス)」を提供開始

      1 year 8ヶ月 ago

      エアークローゼットは、ドレスのレンタルサービス「airCloset Dress(エアクロドレス)」の提供を開始した。

      返却時のクリーニング不要でドレスをレンタルできるサービス

      「エアクロドレス」は、バイヤーが厳選したさまざまなドレスをレンタルできるサービス。サービスサイトからレンタルしたいドレスを申し込むと、自宅にドレスが届く。申込時にスペア(予備)ドレスも選択でき、両方試着した後に好みやサイズに合うドレスを1着レンタルできる。着用後はクリーニング不要で、コンビニから返送可能。

      レンタル期間は7泊8日で、料金は6480円(税込)からの都度課金制。送料、キャンセル料、クリーニング料などはかからない。今後、ドレスのラインアップ拡充や機能追加を進める予定だ。

      エアークローゼット airCloset airClosetDress エアクロドレスの特徴
      「エアクロドレス」の特徴
      エアークローゼット airCloset airClosetDress エアクロドレスでレンタルできるドレスの一例
      レンタルできるドレスの一例

      コロナ禍が明け、結婚式、イベントなどが増加するなかで、パーティドレスを着用するシーンが増加。「多様なドレスを着用したい」というニーズが高まっているという。

      こうした状況を踏まえ、エアークローゼットは「airCloset Dress」を新たに展開することを決めた。エアークローゼットがこれまで女性向け月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を通して構築してきた、レンタルに特化した独自システムや蓄積したノウハウなどを活用しているという。

      藤田遥

      ロクシタンジャポン、LINEやメールで気軽にプレゼントできるeギフトサービスをスタート

      1 year 8ヶ月 ago

      ライフスタイルコスメ大手のロクシタンジャポンは11月19日、相手の住所を知らなくてもLINEやメールで「ロクシタン」商品をギフトで贈ることができるeギフトサービスを、公式通販サイトで始めたと発表した。

      贈りたい商品をカートに入れ、次にチェックアウトページで購入ページに進み、eギフトメッセージ・贈り主名・カードを選択し、メッセージカードを入力。注文完了ページの「eギフト受け取りURL」をコピーし、LINEなど各SNSやメールでURLを伝えることで、eギフトを贈ることができる。

      eギフトの受け手は、届いたURLを開くき「eギフトを受け取る」を選択。届け先情報を入力すると、入力した配送先にeギフト商品が配送される仕組み。

      ライフスタイルコスメ大手のロクシタンジャポンは11月19日、相手の住所を知らなくてもLINEやメールで「ロクシタン」商品をギフトで贈ることができるeギフトサービスを、公式通販サイトで始めた
      eギフトサービスの利用イメージ

      ロクシタンの主力商品であるハンドクリームなど、クリスマスや年末年始のギフトシーズンを迎えることから、簡単にギフトが送れるeギフトサービスを追加した。

      松原 沙甫

      Amazonの激安ECプラットフォーム「Amazon Haul」とは? 「Temu」「SHEIN」に対抗する低価格サイトの特長 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

      1 year 8ヶ月 ago
      中国発の激安ECプラットフォームに対抗し、EC最大手のAmazonが競合サイトを立ち上げました。Amazonの新プラットフォームについて説明します。

      Amazonは11月13日、低価格を重視したECモール「Amazon Haul(ホール)」を開設しました。「拼多多(Pinduoduo、ピンドウドウ)」を展開する中国EC大手PDDHDが海外向けに展開している越境ECサイト「Temu(ティームー)」、SHEIN Grpup(シーイン・グループ)が展開するファストファッションブランド「SHEIN(シーイン)」に対抗するのが狙いです。現時点で判明している「Haul」の特長を解説します。

      大半の商品が10ドル以下、「Temu」「SHEIN」に対抗する激安EC

      ベータ版として開設した「Amazon Haul」は、「amazon.com」内で専用ページを設ける形で運営をスタートしました。多くの消費者が価格高騰に直面しているなか、低価格を重視する米国消費者を獲得しようとしています。これは、「Temu」「SHEIN」など大手ディスカウントECモールに対抗するための、Amazonにとってこれまでで最大の取り組みと言えます。

      「Amazon Haul」で販売する商品の上限価格は20ドルで、ほとんどの商品は10ドル以下です。なかには、値付けが1ドルの超低価格商品もあります。ほとんどの商品を中国の販売業者から直接仕入れることで低価格を実現。注文を受けた商品の配送にかかるリードタイムは、通常1週間から2週間となっています。

      ラインアップする商品の大半が10ドル以下の価格となっている「Amazon Haul」のイメージ(画像はAmazonのニュースリリースから編集部がキャプチャ)
      ラインアップする商品の大半が10ドル以下の価格となっている「Amazon Haul」のイメージ(画像はAmazonのニュースリリースから編集部がキャプチャ)

      Amazonのワールドワイド販売パートナーサービス担当副社長であるダルメッシュ・メータ氏は「Amazon Haul」について次のように説明しています。

      お客さまにとって、気に入った商品を低価格で見つけられるのは大切なことです。Amazonは販売事業者と協力して、販売事業者が超低価格で商品を出品できる方法を模索し続けています。(メータ氏)

      オンラインで低価格での買い物を好む人たちの大半は、モバイル端末で買い物をする

      「Amazon Haul」は現在、米AmazonのモバイルアプリとWebブラウザでのみ利用できます。Amazonによると、オンラインで低価格での買い物を好む人たちの大半は、モバイル端末で買い物をする傾向があるそうです。

      Amazonは今後、「Amazon Haul」を利用する顧客からのフィードバックに基づいて改善、拡大する計画です。拡大に向けた具体的な構想はまだ明らかになっていません。

      「Amazon Haul」では手頃な価格のさまざまな商品を販売しています。取扱カテゴリーはファッション、家庭用品、電化製品など。米国の消費者が「Amazon Haul」にアクセスする方法は、Amazonのサイト上で「Haul」を検索する、Amazonのメインメニューからたどり着く、モバイルブラウザーで「www.amazon.com/haul」にアクセスする――の3種類です。

      送料無料ラインや割引でまとめ買いを推奨

      「Amazon Haul」は、「Temu」や「SHEIN」に似たグリッドスタイルのサイトデザインを採用。そして、低価格の商品を取り扱っていることをPRしています。

      「Amazon Haul」のユーザーインターフェースのイメージ (画像はAmazonのニュースリリースから編集部がキャプチャ)
      「Amazon Haul」のユーザーインターフェースのイメージ(画像はAmazonのニュースリリースから編集部がキャプチャ)

      バナーには「信じられないほどの激安価格」といったキャッチコピーを使用して商品を宣伝。たとえば冬用手袋が3.21ドルなどで販売しています。激安販売の例は、ほかにも、iPhoneケースが1.79ドル、グリル用トング2個セットが4.99ドルなどがあげられます。

      合計25ドル以上の注文を受けた場合は送料無料。それより少ない注文には3.99ドルの手数料を徴収します。Amazonは顧客にまとめ買いを促すため、送料無料ラインの設定だけでなく、50ドル以上の注文で5%の割引、75ドルを超える注文で10%の割引を提供しています。

      商品の保証による顧客保護の取り組み

      Amazonは激安商品に対する消費者からの信頼を得るため、「Amazon Haul」で取り扱う商品はすべて安全性、真正性、ルールに準拠しているかどうかを審査しています。購入品はAmazonのA-to-Z保証によって裏付けられています。A-to-Z保証は、Amazonが提供する購入者保護プログラム。購入商品の破損、欠陥、不当表示などの問題をカバーし、購入者が安心して買い物できるよう保護します。

      さらに、「Amazon Haul」で購入した商品は、15日以内であれば3ドル以上の商品は無料で返品できます。顧客は各地のAmazonロッカーや、スーパーマーケットのWhole Foods(ホールフーズ)、物流業者UPS、文房具店Staplesなどが提供する全国8000か所以上の返却場所で商品を返品できます。

      当局による「Temu」「SHEIN」の規制の動き

      Amazonがこのように「Amazon Haul」で取り扱う商品の安全性やコンプライアンスを重視している一方、競合他社の「Temu」「SHEIN」は欧州と米国で取りざたされている規制上の問題に直面しています。

      「Temu」を展開するPDDHDは、違法商品の販売を未善に防止できなかったとして欧州委員会の調査を受けています。欧州圏では現在、約9200万人のユーザーが「Temu」を利用しています。PDDHDは規制当局に対し、調査に全面的に協力すると表明しています。

      2023年に欧州で前期比68%増の売上アップを記録した「SHEIN」を運営するSHEIN Grpupは現在、企業が行う環境活動に関して消費者をだます「グリーンウォッシング」の疑いでイタリアの規制当局から調査を受けています。

      米国では、バイデン政権が提案した改革案により、800ドル以下の小口貨物には関税を課さずに簡易な手続きだけで輸入できる制度(デミニミスルール)を見直す可能性があります。まさに「Temu」「SHEIN」などの激安商品を扱うプラットフォームがターゲットになっています。

      一部の評論家は、激安商品を扱う企業は関税を課せられることを回避するために、デミニミスルールを乱用していると批判しています。政府側はこの抜け穴を一部の企業が利用し、不当な利益を享受していると主張しています。

      この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

      Digital Commerce 360

      ECの成長につながるオンラインとオフラインの融合とは? オンワードデジタルラボ社長が語るOMO成功術 | 通販新聞ダイジェスト

      1 year 8ヶ月 ago
      EC売上を順調に拡大しているオンワードグループ。ブランド複合型店舗の出店拡大、チャネルをまたいだ顧客分析といったOMOの取り組み強化が成果につながっている

      オンワードデジタルラボは、オンワードホールディングスグループのデジタル戦略を担う会社だ。通販サイト「オンワード・クローゼット」の運営を軸に、DXを通じて顧客のブランド体験を高めることに力を注いでいる。グループの2024年2月期の国内EC売上高は前年比6.5%増の約477億円と順調に拡大。そのうち自社ECが約410億円を占めているのもオンワードの特徴だ。「OMOサービスの利用者は熱量が高い」と語る山下哲社長に、コロナ禍を経て進化したECやOMOの取り組みなどを聞いた。

      オンワードデジタルラボ 山下哲社長
      オンワードデジタルラボ 山下哲社長

      コロナ禍も成長し続けるEC事業の軌跡

      実店舗とECの顧客データと倉庫を一元化

      ――ECに長い期間携わっている。

      オンワードデジタルラボの社長に就任したのは2023年3月だが、2012年からグループのEC事業に従事している。当時はOMOという言葉もなく、ECチャネルでトップラインを上げることに専念していた。積極的に集客をしたりEC在庫を確保したりして、プロモーションを仕掛けることを最初の5年くらいは重視していた。

      ――実店舗とECの連携を強化し始めたのは。

      実店舗のお客さまを対象とした「オンワードメンバーズ」という会員プログラムが2014年に始動した。2016年にはそれまで実店舗とは別々に管理していたEC会員も「オンワードメンバーズ」に一元化し、1人のお客さまを販売チャネルに関係なく管理できるようにした。2018年には店舗とECの倉庫在庫も一元化した。

      2020年度のEC購入者数は1.5倍

      ――コロナ禍でアパレル各社のOMO戦略が一気に進んだ。

      コロナ禍に入ってすぐに実店舗が休業したので、店頭ではスタッフを活用したオンライン接客や、お客さまとのコミュニケーションとして「LINEワークス」を使った遠隔接客に切り替えた。

      ――ECはどうか。

      自社ECはオンライン接客からの流入もあったし、実店舗を閉じていた分、ECにアクセスするお客さまが急増した。顧客ニーズに合わせてマスクなど品ぞろえの幅を広げたこともあり、2020年度は購入者数が1.5倍くらいに増えた。アクセス数がすごく増えてサイトが重くなったのと、セキュリティ面の万全を期すためにも2021年2月にECシステムをリプレイスした。

      EC刷新を機にコンテンツを強化

      ――ECの機能やコンテンツ面は。

      スタッフのコーディネートコンテンツを商品購入の直前に閲覧しているユーザーが約7割と多いことがわかったので、コーデの投稿頻度を高めた。ネットで購入する不安を和らげるために商品レビューを強化したり、過去に購入した商品と気になる商品のサイズ比較をできるようにしたりした。あとは、決済手段を増やして利便性を高めた

      コロナ禍2年目もECの成長を維持

      ――コロナ禍2年目はEC事業がマイナス成長となるアパレル企業もあった。

      オンワードグループの国内EC売上高は2020年度の27.5%成長に対して2021年度は5.7%成長で、コロナ1年目に急増した購入者数を何とか維持できた。

      一方で、コロナが一段落した後の新規顧客獲得に苦戦したが、既存顧客の復活購入や継続購入といった指標を重視することで成長を続けてきた。

      たとえば、「オンワード・クローゼット」はグループの商材だけでなく、EC独自のMDとして外部ブランドの商品取り扱いを強化し、品ぞろえの幅を広げることで継続購入につなげた。休眠顧客に対してはポイント付与などのアプローチで復活購入を促した。

      OMO強化をけん引する「オンワード・クローゼット」が果たす大きな役割

      ECなみのブランド展開が実店舗でも可能に

      ――ブランド数や店舗数が多い企業としてOMO戦略の基本的な考え方は。

      一番大切なのはお客さまがストレスなく自由に買い物ができることで、ブランド複合型店舗「オンワード・クローゼットセレクト(OCS)」の展開に代表されるように、ブランドの垣根をなくす取り組みはグループの歴史としても非常に意義深いと思う。

      ブランド複合型店舗「オンワード・クローゼットセレクト(OCS)」の一例
      ブランド複合型店舗「オンワード・クローゼットセレクト(OCS)」の一例

      主力の通販サイト「オンワード・クローゼット」は元々ブランドの壁がないので、自社ECとほぼ同じブランドの展開、接客がオンラインでもオフラインでもできるようになったことは大きな転換点だ。

      EC商品を取り寄せる「クリック&トライ」が売り上げアップに貢献

      ――自社ECで取り扱うほぼすべての商品を店舗に取り寄せて試着、購入できる「クリック&トライ」の利用件数が伸びている。

      今年5月末時点の「クリック&トライ」対象店舗数は、前年から44店舗増えて404店舗となり、導入率は60%まで高まった。対象店舗の拡大に伴って、「クリック&トライ」の予約点数も増えている。また、導入店舗の売上高増減率は未導入店舗を17%上回り、実店舗の売り上げ拡大に貢献した。

      「クリック&トライ」の利用イメージ
      「クリック&トライ」の利用イメージ

      ――「クリック&トライ」に取り組み始めたのはいつからか。

      ららぽーとTOKYO―BAYなどにOMO型ストアを開設する前のトライアルのような位置づけで、2020年11月に有楽町マルイや北千住マルイなどに期間限定出店して試したのが最初だ。

      ECの販売機会ロスを減らす取り組みを平行

      ――「クリック&トライ」の利用件数増による苦労は。

      気になっている商品の在庫がお客さまのよく行く店舗にあれば「取り置き」対応で、在庫がなければECの倉庫から店舗に送る「取り寄せ」になるが、大半が「取り寄せ」になるので、ECの担当者目線では在庫がなくなっていく状況ではあるが、それはサービス設計時点でわかっていたこと。

      「クリック&トライ」はEC在庫を届けてお客さまが店舗で試着をし、購入しなければEC倉庫に戻すフローで、開始当初はECで再販できるまで3~4週間かかっていたが、販売機会ロスを減らすために物流のフローを見直して、いまは10日~2週間後に再販できるようになった。

      取り寄せされた商品の購買可否を可視化

      ――サービスの効率化や分析はできているのか。

      2021年2月にECのシステムをリプレイスしたときに「クリック&トライ」の仕組みにも手を入れ、商品ステータスの管理をできるようにした。

      いつ商品が倉庫を出たとか、商品がお店に届いたら店舗スタッフはステータスを更新するので、本部のメンバーも店頭スタッフも常に商品のステータスが分かる。取り寄せた商品が売れたかどうかの結果についてもスタッフが送信をするので、本部でデータ分析ができる。

      何か課題が出てきたら原因を明らかにして改善を進めていて、来店日時を選択できるようにしたのも、日々の店頭業務のなかでお客さまが何時頃に来店されるかを事前に把握しているかどうかで、時間の使い方や接客の仕方も変わってくる。

      熱量の高いユーザーに刺さるサービス

      ――「クリック&トライ」を予約して来店しないケースは。

      キャンセルは数%程度で、熱量の高いお客さまに使って頂いていると感じる。以前、お客さまインタビューのなかで「クリック&トライ」のサービスを知っているか聞いたら、「知っているが予約をして来店することにプレッシャーを感じるので使ったことはない」と答えた方がいた。そういう風に感じる人がいるなかで、お店に来て試着するという判断をするお客さまは熱量が高いと言えるのではないか。

      また、店舗スタッフからアドバイスを受けたいお客さまも「クリック&トライ」を使って来店され、取り寄せた商品以外のアイテムを購入して帰るというケースもある。

      今後は複数販路の利用者+取扱商品拡大に注力

      ――OMOサービスの機能などは広がっていくのか。

      私の思いとしては、「クリック&トライ」の導入店舗数を増やすことと、一時期の店舗閉鎖の影響で、あるエリアでは取り扱いがなくなってしまったブランドもあるので、そうした問題をOMO型ストアを中心に解消できればいい。

      ――ECの成長率を落とさないためにすべきことは。

      自社ECと実店舗の両チャネルで買い物をしてくれるクロスユース率を増やすのはもちろんだし、ECのトップラインを上げるという側面では、カテゴリーの広がりも必要になる。年間購入額の高いお客さまは購入しているカテゴリーの幅も広い。

      ブラウスだけでなくコートも買っているなど、カテゴリーシフトしているお客さまが多い。また、ブランドをまたいで買い物をしているお客さまも購入金額が高い傾向にある。ライフスタイル雑貨の取り扱いを増やすなど、アパレル以外の品ぞろえも拡充したい

      ――グループ内のブランドだけで広げられるのか。

      たとえば、雑貨のカテゴリーについては、ブランド内で展開している雑貨もあるが、外部企業ほど品ぞろえがあるブランドをグループ内に抱えているわけではないので、「オンワード・クローゼット」で外部ブランドの取り扱い商品を広げていくことや、グループとしてもカテゴリーを広げていくことが大事だ。提案の幅を広げてLTVを高めていきたい

      顧客を5つにセグメントしマーケティング

      ――「オンワード・クローゼット」の認知拡大に向けては。

      マスに向けてデジタルとの親和性が高いユーチューブやTverなどコネクテッドTVでも露出している。

      ――マーケティングにもさまざまな手法がある。

      現状は、顧客を「未認知顧客」「認知・未利用顧客」「離反顧客」「一般顧客」「ロイヤル顧客」の5つのセグメントに分けた上で、未認知顧客を除く各セグメントで自社ブランドを買いたい「積極顧客」と、競合ブランドを選ぶ「消極顧客」に分けて分析するマーケティング手法を試している。

      「オンワード・クローゼット」には各セグメントにどれくらいの顧客が属しているのかをモニターサイトなどを使って調べることで、言わば健康状態がわかる。

      その上で、たとえば「認知・未利用顧客」のボリュームを増やすために認知拡大施策を打ってみて、認知が高まったかどうかを見たり、少し長いタームで当該層の利用してくれる人がどれくらい増えたかを調査する。

      ――マス向けの施策はそうしたマーケティング手法で必要と判断したからか。

      その通りだ。それまではリスティングやディスプレイ広告などに広告宣伝費を投じてきたが、コストも上がっているし、そうした広告経由の新規獲得自体が難しくなっているので、ある程度、「オンワード・クローゼット」を知っている人に対する広告は出し切ったと見ている。

      次に広告を投下すべきところを考えたときに、「未認知」の割合はどれくらいあるかを調査した上で施策を打ち、「認知・未利用」のボリュームを増やすことで、リスティングやディスプレイ広告をあてられる幅が広がる。

      チャネル横断のデータ活用で顧客満足度アップ

      両チャネルから獲得したデータを接客に活用

      ――グループの中長期経営ビジョンの改訂版を発表した。

      顧客との関係構築をより強めていく必要がある。そのためにも、今期は顧客のデータ活用に重きを置いていて、ECでも実店舗でももっと活用していく。販売スタッフを含めて良い接客を実現するために、デジタルとリアルの横断的なデータを活用することで、お客さまの満足度を高めることにつながる。

      AI活用で顧客1人ひとりの好みに寄り添う

      ――データ活用でカギになるのは。

      どういうデータを活用するかという点では、これまでのデータは購入履歴などすでに完了している情報がほとんど。これからは、お客さまの趣味嗜好など感性的なデータを大事にしていきたい。ファッションは感覚的な部分が非常に多いし、年齢を重ねることで趣味嗜好も変化していくので、お客さま1人ひとりの「好き」にもっと寄り添えるよう、データとして定量的にとらえていきたい。

      ――具体的な活用イメージは。

      ECでは徐々に始めているが、AIを活用して、お客さまが好きだと思われる情報やキーワード、たとえば「オーバーサイズ」とか「ゆったりめ」といったインスタグラムなどのハッシュタグになるような情報を閲覧データなどから貯めた上で、お客さまが好きそうな系統の商品を提案する。

      アイテムの閲覧データだけでなく、「オンワード・クローゼット」には読み物コンテンツも多いので、たとえば、セレモニー服に関する記事を読んでいたら、子どもがいる、キレイめな服を探しているといったことも推察できるので、閲覧情報を分析することで提案力を高められる。

      実店舗であれば、なじみのお客さまが来店されたときに、スタッフは過去の接客をベースにお客さまが好きそうな商品を提案したりするので、それに近いことをECでも実現したい。

      外部メーカーや異業種との協業進む

      ――自社ECの強化コンテンツは。

      外部企業との共創の観点では、この1年間くらい、外部メーカーとのコラボや異業種とのコラボを展開している。

      異業種で言うと、るるぶさんなどとコラボを実施した。双方にとって送客メリットがあるだけでなく、見せ方としても従来はアパレルに寄りがちのコンテンツが多いが、ライフスタイルという幅広い視点のコンテンツを強化している。異業種とのコラボはすぐに売り上げにつながるコンテンツではなく、新しい切り口のコンテンツになればいい。

      新規顧客にもリーチできる動画活用に意欲

      ――動画活用は。

      動画の使い方は模索しているところで、商品ページ内での動画活用はなるべく早く取り組みたい。また、リールやショートムービーなども他のアパレル企業と比べると少ないので、スタッフコンテンツの一環として取り組みたい。既存顧客向けだけでなく、新規ユーザーにリーチする上でもUIの観点から変えていく必要がある。

      ――動画活用の課題は。

      販売スタッフの協力といったソフト面だけでなく、ハード面もかかわってくる。たとえば、商品の色味を正確に見せるためにも、静止画と動画でライティングの仕方を変える必要がある。ただ、そうしたことを厳密にやり過ぎても前に進まなくなるので、もっとライトにお客さまに見て頂けるような形で動画活用を強化していきたい

      販売スタッフ協力のもとデータ活用強化

      ――EC・OMOで今期の重点取り組みについては。

      データまわりの部分では、実店舗もECも垣根なく接客に活用できるデータを蓄積して利用できる状態にする。とくに実店舗では、販売スタッフの協力が不可欠だ。オペレーションフロー上、データを貯めるのも活用するのも手間がかかってはダメなので、スタッフとよく話をしながら、負荷をなるべくかけないフローを構築する。

      また、すでにECの行動データは膨大な量が貯まっているので、活用するのを見越した上でデータの適切な保管の仕方、貯める構造自体も見直す必要がある。数年前にリプレイスした際にデータを集約することになったが、今度は集約したデータをどのように最適分配するかが課題になっている。

      実店舗とECの顧客データ蓄積とその利用を強化する
      実店舗とECの顧客データ蓄積とその利用を強化する

      ――アプリなどは。

      「オンワード・クローゼット」の公式アプリも2017年に立ち上げたが、リプレイスは一度も実施していないし、他のアパレルが積極的に取り組んできているロイヤリティプログラムについても改変していない。そういう意味では、データを蓄積する場所やアプリ、ロイヤリティプログラムそれぞれの見直しが必要になっている。成熟しかけてきた部分を再構築していく。

      ――アプリで改修が必要な部分は。

      ヘビーユーザーほどアプリからのセッションが多いということがわかっているが、もっとライトに使ってもらうことで、アクティブユーザー数の拡大につなげたい。アプリユーザーからは「重たい」「サクサク動かない」といった声もあるので、使い勝手を高めないといけない。

      また、リプレイスに当たっては、アプリとWebの違いを明確にすべきだと思っている。アプリを使うお客さまにとっては、「オンワード・クローゼット」のようにすべての情報が並んでいるのではなく、自分に適した情報がカスタマイズされて表示されることが大事だ。

      ネイティブアプリ化も検討していくし、OMOのサービスをアプリに付加していくことも重要になる。

      購買行動以外のアクションにもインセンティブ付与

      ――ロイヤリティプログラムの改変は。

      これまでは購買に対するポイント還元で、買うというアクションがベースになる。ただ、商品のお気に入り登録などから始める一連の買い物行動を楽しむことがすごく多いため、購買以外のアクションや、環境負荷軽減につながるようなアクションに対してもインセンティブを付与していければいい。

      推奨サイズを知らせる仕組みを計画

      ――その他に新しい取り組みや挑戦したいことは。

      体型を瞬時に計測できる機器があるが、今後は既製品についての推奨サイズを知らせることなどができると思っている。オンワードグループは型紙のデータも持っているので、採寸データと商品ごとのパターンデータをかけ合わせれば、お客さま1人ひとりの推奨サイズがわかる。

      ※記事内容は紙面掲載時の情報です。
      ※画像、サイトURLなどをネットショップ担当者フォーラム編集部が追加している場合もあります。
      ※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

      「通販新聞」について

      「通販新聞」は、通信販売・ネット通販業界に関連する宅配(オフィス配)をメインとしたニュース情報紙です。物品からサービス商品全般にわたる通販実施企業の最新動向をもとに、各社のマーチャンダイジング、媒体戦略、フルフィルメント動向など、成長を続ける通販・EC業界の情報をわかりやすく伝え、ビジネスのヒントを提供しています。

      このコーナーでは、通販新聞編集部の協力により、毎週発行している「通販新聞」からピックアップした通販・ECのニュースや記事などをお届けしていきます。

      → 年間購読を申し込む(通販新聞のサイト)
      通販新聞の過去記事を読む(通販新聞のサイト)
      → 通販新聞についてもっと詳しく知りたい

      通販新聞

      売上高物流コスト比率は21~30%が最多。エンタメ・アパレル・アウトドアは3割超が半数、食品・飲料は10%以下

      1 year 8ヶ月 ago

      EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC運営におけるコストの実態調査」によると、EC事業者の売上高に占める物流コスト比率は21~30%が最多となった。

      調査対象は20~70歳代のEC事業を運営している担当者・責任者を務める男女1000人、期間は2024年11月8日~12日。

      調査ではまず、自社ECサイトやECモール店などの総合的な平均顧客単価について聞いた。平均顧客単価は3000~5000円が25.6%で最多。1001~3000円が16.6%、5001~7000円が13.2%と、3000~5000円を中心とした分布となった。

      EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC運営におけるコストの実態調査」
      全体の顧客単価の平均は3000~5000円だった(n=1000、ウルロジ調べ)

      商材カテゴリごとに分析したところ、エンタメグッズとアパレルのECは平均顧客単価が5000円以上の事業者が7割以上を占めた。他の商材カテゴリに比べ単価が高い傾向が見られた。エンタメグッズは、限定商品やコレクターアイテムなど、希少価値の高い商品が多く、ファン心理をくすぐる価格設定がしやすいと考えられる。またアパレルは、ブランドイメージやデザイン性によって高付加価値化しやすく、高価格帯でも需要が見込めるとした。

      EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC運営におけるコストの実態調査」
      エンタメグッズ・アパレルは単価が高い傾向に(n=736、ウルロジ調べ)

      EC事業の売上に対する物流費用が占める割合についても調査。物流費用は21~30%の事業者が最も多く、全体の22.4%となった。

      EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC運営におけるコストの実態調査」
      売上高に占める物流費用の平均比率は21~30%(n=1000、ウルロジ調べ)

      商材カテゴリ別では、エンタメグッズ、アパレル、アウトドア用品のカテゴリで売上高に対して物流費用に30%以上かけている事業者が半数以上を占めた。一方、食品・飲料は、物流費用が10%以下の事業者が最も多く、他のカテゴリに比べて物流費用率が低い傾向だった。

      EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC運営におけるコストの実態調査」
      嗜好品カテゴリでは物流費率30%以上が半数(n=736、ウルロジ調べ)

      エンタメグッズ、アパレル、アウトドア用品は、顧客満足度を高めるために、丁寧な梱包や迅速な配送サービスを提供している企業が多いと考えられるとした。そのため、梱包材や配送コストに費用をかけている可能性がある。アパレルは、返品率が高く、返品に伴う物流コストが発生しやすいと考えられると指摘。アウトドア用品は、大型商品や重量のある商品が多いため、配送コストが高くなる傾向があるとした。

      平均顧客単価で分析してみると、平均顧客単価が20001円~50000円の高単価の場合、物流費用の比率も高くなる傾向が見られた。高単価の商品を扱うEC事業者は、顧客満足度を高めるため、物流品質に投資していると見られる。

      EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC運営におけるコストの実態調査」
      高単価の場合は物流費率が高くなる傾向に(n=1000、ウルロジ調べ)

      EC運用における各コストに対しての印象も聞いた。物流費用と商品原価については、それぞれ50%以上の事業者が「高くなっている」と感じていることがわかった。システム運用費、広告・マーケティング費用についても、それぞれ40%以上の事業者がコスト上昇を実感。いずれの項目においても、「安くなっている」と回答した事業者は10%未満と少数だった。

      EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC運営におけるコストの実態調査」
      物流費用と商品原価のコスト上昇を感じている事業者が半数以上(ウルロジ調べ)
      鳥栖 剛

      人気記事トップ10

      人気記事ランキングをもっと見る