ネットショップ担当者フォーラム

米国「TikTok」の利用禁止騒動で注目が集まった動画コマース特化のプラットフォーム「Orme」とは? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

1 year 2ヶ月 ago
米国内で一時的にサービスが停止された「TikTok」。現在は再開していますが、サービス停止を受けてユーザーにもたらした影響は大きく、多くの人が「TikTok」に代わるプラットフォームに移りました。その1つが「Orme」です。「Orme」が受けた影響とサービスの特長を解説します

中国のByteDance(バイトダンス)が運営する動画投稿アプリ「TikTok」が、米国内でのサービス利用禁止が2025年1月に浮上したことで、「Orme」といった動画コマースプラットフォームの利用者が拡大しています。「Orme」は米国内での「TikTok」利用停止前後で、ユーザー数は約15%拡大。「TikTok」とは一線を画し、ECにつながることを最優先とする動画プラットフォームとして独自路線を進めています。

※編注:米国政府は1月20日、米国内における「TikTok」のサービス利用を再開。第2次トランプ政権が大統領令で「TikTok」禁止法の施行に猶予を与えています(2025年2月13日現在)

「TikTok」に代わる動画コマースが米国内で普及拡大

「TikTok」の利用を禁止する法律が米国内で2025年1月19日に発効される前に、「TikTok」は一時的にサービス利用を停止しました。その時、米国企業のORMEが運営するEC機能を重視したソーシャルプラットフォーム「Orme」は、アプリのダウンロード数が急増。「Orme」を開発・提供するORMEのファイザル・アーメッド氏(共同創業者兼CEO)は「動画をアップロードしたいという人々が『Orme』に押し寄せました」と振り返っています。

「Orme」の特長+ビジネスモデルとは?

「Orme」はオンラインマーケットプレイスであると同時に、ソーシャルメディアプラットフォームでもあります。「TikTok」やMetaの「Instagram」上で最大90秒の縦型動画を作成・投稿・視聴できる機能「Reels」と同様、ユーザーの興味に基づいて動画フィードを表示します。

「Orme」のUIイメージ(画像は「Orme」の公式サイトから編集部がキャプチャ)
「Orme」のUIイメージ(画像は「Orme」の公式サイトから編集部がキャプチャ)

「Orme」が「TikTok」や「Instagram Reels」と異なるのは、各動画にユーザーが購入できる商品が少なくとも1つ表示し、アプリ内ブラウザを開いたり、アプリから離れることなく、動画ページから直接商品を購入できる点です。

すべての動画について、「Orme」から直接購入できるECの導線がひかれている(画像は「Orme」の公式サイトから編集部がキャプチャ)
すべての動画について、「Orme」から直接購入できるECの導線がひかれている(画像は「Orme」の公式サイトから編集部がキャプチャ)

ユーザーが「Orme」を通じて商品を購入した場合、その商品の動画を制作したクリエイターは必ず手数料を受け取れる仕組みがあります。クリエイター本人の発信ではなく、別のユーザーがその動画をシェアした場合でも、動画をシェアしたユーザーと動画を制作したクリエイターの両方が、動画経由で販売・購入された商品の手数料を受け取ることができます。

「TikTok」の米国内での利用禁止に伴う「TikTok難民」に対応するため、ORMEは従前の機能に変更を加えました。

その変更には、商品の購入ルートを設けない動画のアップロードの許可、商品の世界観にフォーカスした動画への転換などがあります。米国のEC専門誌『Digital Commerce 360』による取材で、ORMEの共同創業者であるロバート・ディロレン氏は「『Orme』はすでに、それらの変更からさまざまなインサイトを学んでいます」と説明しました。

「TikTok」利用禁止議論の渦中に「Orme」のユーザーが急増

ORMEは2024年4月に「Orme」の提供を始めたため、サービスリリースから1年も経過していません。

ファッションブランド「Halston」やバスケットカバンのブランド「Longaberger」などを展開するXcel Brandsは、2024年中盤の決算説明会で次のように説明しました。なお、ORME共同創業社のディロレン氏は、Xcel Brandsの会長兼CEOでもあります。

IT企業との合弁事業としてORMEを立ち上げます。また、Xcel BrandsがORMEの株式の30%を保有します。(ディロレン氏)

Xcel Brandsの2024年7-9月(第3四半期)決算説明会では「『Orme』は3万人近いユーザーを獲得し、順調なスタートを切っています」(ディロレン氏)としています。

2025年1月19日とされていた「TikTok」利用停止の前に米国内でのサービスを一時停止した際、「Orme」など他のプラットフォームがその空白を埋めようとする動きが生まれました。

最も人気があったのは米国内の多くの「TikTok」ユーザーが閉鎖を見越してインストールしていた中国のソーシャルメディアアプリ「RedNote(小紅書)」でした。「RedNote」は中国企業Xingyin Information Technologyが運営するソーシャルメディアで、「中国版Instagram」とも言われています。

米国企業のORMEが運営する「Orme」も勢いを増しました。「TikTok」閉鎖前後の数日間で、「Orme」はユーザー数を約15%拡大。アーメッド氏はこれをTikTok利用禁止議論に直接起因するものだと見ています。

TikTok利用禁止が「Orme」に与えた変化

購入不可の動画の投稿許可もすぐに修正

急増した新規ユーザーのさまざまなニーズに対応するため、ORMEはユーザーが購入不可の動画も投稿できるように「Orme」の仕様を変更しました。しかし、アーメッド氏とディロレン氏は、この試みは長くは続かなかったと振り返ります。「ある意味、失敗でした。ただのソーシャルメディア投稿サイトになってしまいました」(アーメッド氏とディロレン氏)

変更の数日後、「Orme」は元の購入可能動画のみのモデルに戻すことを決定。同時に、動画コンテンツを投稿する際のフィルターを新たに設定しました。「Orme」に動画を投稿するユーザーは、アプリで動画コンテンツを作成する前に、「Orme」で少なくとも1000人のフォロワーを持っている必要があるというものです。ただし、すべてのユーザーは動画投稿者が制作したコンテンツを引用してシェアできます。

アプリに変更を加えた3~4日間は、興味深い動画コンテンツがいくつかありましたが、「Orme」はEC機能を最優先としたソーシャルサイトです。ソーシャルメディアや、EC機能が二の次になるようなプラットフォームではありません。(ディロレン氏)

「TikTok」よりも高価格帯のブランディング

また、「『Orme』は『TikTok』と直接競合していたわけではない」とアーメッド氏は言います。ディロレン氏も「米国内で『TikTok』がサービスを停止したことで『Orme』に注目が集まりましたが、『Orme』は『TikTok』と異なり、アップロードされる動画コンテンツで高級感のあるブランドを取り扱っています。EC事業者が「TikTok」上で仮想店舗を出店できる『TikTok Shop』にあるブランドの多くは、低~中価格帯です」と説明しています。

「Orme」はかねてから、ヨーロッパ発のハイブランドではないものの、高級感のあるプレミアムゾーンのブランドを引き付けることを意図してきました。通常、プレミアムブランドは平均注文額が高くなる傾向にあります。ORMEは、20ドル、25ドルという低価格帯で勝負しようとしているのではありません。(ディロレン氏)

今後の焦点は美容カテゴリー

2025年1月現在、「Orme」は主に美容ブランドの商品の販売に注力する方向に転換しました。アプリにすでに登録されているアパレルやその他の小売ブランドは引き続き運用となりますが、「Orme」は徐々にヘルス&ビューティーカテゴリーに突出していく予定です。

「Orme」は商品の重点を美容製品に移す方針としている
「Orme」は商品の重点を美容製品に移す方針としている

「Orme」はこの方向転換により、ORMEや動画投稿者に売上アップをもたらす以上に、美を探求する「場」にもなります。ヘルス&ビューティーカテゴリーは、動画コマースに非常に適しています。(ディロレン氏)

さらに、アーメッド氏は、衣類、靴、ハンドバッグは、美容商品と比較して返品率が高いことを指摘。「Orme」に登録された主要なアパレルブランドのなかには、コンテンツがまったくないものもあったそうです。「これと対照的に、ほとんどの美容ブランドは、プラットフォームにアップロードできる優れたコンテンツを持っています」(ディロレン氏)

テレビチャンネルのライブ配信を計画

まだ実装されていませんが、ディロレン氏によると「Orme」にはテレビチャンネルをライブ配信できる機能があるそうです。

テレビショッピング大手のQVCとHSNは、Xcel Brandsにとって非常に重要な戦略的パートナーです。Xcel Brandsは両社の主要ベンダーの1つで、Xcel Brandsにとって両社は最大の小売パートナーの1つです。(ディロレン氏)

Xcel BrandsとQVC、HSNなどを傘下に持つQVC Groupは、互いに情報を共有しています。ディロレン氏によると、QVC Groupは短編動画とソーシャルコマースに注目しています。その理由は、ケーブル離れが進み、ケーブル配信が年々縮小していることを課題と認識しているからです。

Xcel Brandsの計画は、逐一QVC Groupに知らせてきました。「Orme」には、独自機能として、どのテレビ局からのライブ配信も受け付ける機能を組み込みました。「Orme」自体がストリーミングネットワークになることを可能にするためです。(ディロレン氏)

QVC Groupは、以前のQurate Retail Groupという名前から社名を変更しました。これは、テレビネットワークとWebサイトのブランド認知度を活用するための一環です。

QVCとHSNは、テレビという言わば動画配信プラットフォームでマーケティングを行い、実績を重ねてきました。この一方で、「Netflix」「Sling」などその他の動画配信プラットフォームに、買い物をする目的でアクセスする人はどれくらいいるのでしょうか?

リアルタイムで在庫を確認できるプラットフォームで、ライブフィードを一日中配信できれば、「Orme」はEC第一の視点から構築された新しいストリーミングプラットフォームを展開できます。QVCやHSNではすでに一日中、毎日、長編コンテンツを作成しているのですから。(ディロレン氏)

この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

Digital Commerce 360

経済産業省+警察庁が案内するサイバーセキュリティ対策まとめ

1 year 2ヶ月 ago

経済産業省、警察庁が、サイバーセキュリティ対策に関して実施している施策の案内と、警察への連絡体制の協力を呼びかけている。ランサムウェア攻撃を含めたサイバー攻撃の増加、高度化・巧妙化が背景にある。

経済産業省におけるサイバーセキュリティの各種施策

経済産業省では、産業界をサイバー攻撃から守るために内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)などの関係省庁、所管する独立行政法人情報処理推進機構(IPA)と連携しながら、産業界のサイバーセキュリティ対策の強化を促すための各種施策に取り組んでいる。

主な取り組みは次の通り。

  • サイバーセキュリティ経営ガイドライン:社内でサイバーセキュリティ対策を推進するための経営者を対象としたガイドライン
  • セキュリティサービス審査登録制度:一定の基準を満たす脆弱性診断などのセキュリティサービスのリストを公開
  • JC-STAR(IoT製品に対するセキュリティ適合性評価制度):IoT製品に対するセキュリティ適合性を評価し、適合基準を満たすものにラベルを付与
  • サイバーインシデント発生時の相談窓口:インシデント発生時の対応や平時のセキュリティ対策について専門機関によるサポート体制を構築

中小企業向け

  • 中小企業の情報セキュリティガイドライン:中小企業の経営者・実務担当者向けにセキュリティ対策の具体的な手順などを示したガイドライン
  • SECURITY ACTION:すべての企業に必ず実施を要請しているセキュリティ対策をまとめたもの
  • サイバーセキュリティお助け隊サービス:中小企業のサイバーセキュリティ対策に不可欠な各種サービスをワンパッケージで安価に提供するサービス

警察庁からの協力要請について

警察への連絡体制の整備

ランサムウェアなどのサイバー事案が発生した際に迅速・的確な対応につなげるため、平時から警察への連絡体制を整備するなど必要な取り組みの推進を事業者に呼びかけている。対策の例は次の通り。

  • サイバー攻撃対応マニュアルなどに警察の連絡先を記載する
  • サイバー攻撃を想定した事業継続計画(BCP)を策定し、初動対応における警察との連携について記載する

被害発生時における対応

  • 被害発生時における速やかな通報・相談:サイバー事案の被害が発生した際は、初動対応における被害拡大防止・復旧に向けた助言や暗号化復号ツールの案内などを警察が支援できるとし、最寄りの警察署や都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口への速やかな通報・相談を呼びかけている
  • 初動対応における警察との連携:サイバー事案発生時における初動対応では、侵入経路や侵害範囲の特定のため、外部接続機器を中心としたログの保全に努めるよう呼びかけている。都道府県警察が捜査を開始する際は、次の事項を聴取する。
    • 被害端末に関する情報(データの暗号化の有無、具体的な症状など)
    • ネットワークの構成(ネットワーク構成図)
    • インターネットに接続可能な機器に関する情報(機器名、利用状況、パッチ適用の有無)など
    • 業務への影響、復旧方針など
高野 真維

社会で長く活躍できる制度の拡充を。ジャパネットグループが始めた最大1年間休職できる「不妊治療サポート休職制度」とは?

1 year 2ヶ月 ago

ジャパネットホールディングスは、女性は最大1年・男性は最大1か月の休職を取得できる「不妊治療サポート休職制度」を新設した。ジャパネットグループ16社の全従業員(正規・非正規)を対象とする。

「不妊治療サポート休職制度」は、女性は最大1年、男性は最大1か月の休職を取得できる制度。女性は43歳、男性は60歳まででかつ配偶者の年齢が43歳までを制限とする。

ジャパネットグループが始めた最大1年間休職できる「不妊治療サポート休職制度」
「不妊治療サポート休職制度」の概要

「不妊治療」はステップを進めると、身体への負担や時間的拘束が大きくなることが多い。仕事との両立への不安やステップの進行に悩む声があったことから、心身ともに「不妊治療」へ専念しやすい環境整備を考えたという。

ジャパネットグループは、「人生の大部分を占める会社という場所だからこそ、従業員1人ひとりが心もからだも健康な状態でいきいきと働くことのできる環境を大切にしている」と説明。それを踏まえ「不妊治療サポート休職制度」を新設した背景について、「従業員のライフデザインがより自分らしいものであってほしいと考え、ワークライフバランスに配慮したルール作りと、社会で長く活躍できる制度の拡充に努めている」(同)という。

「不妊治療サポート休職制度」は、不妊治療のステップが進むにつれ身体的・時間的な負担が生じるなかで、一度治療に専念でき、かつ復職後の業務にも不安のない環境を用意することがサポートになると考え新設しました。2022年に導入した「卵子凍結費補助」の福利厚生に加え、ライフプランへの支援にとどまることなく、女性も男性も幅広い選択肢のなかでライフデザインを描くことができ、働き続けることのできるサポート体制へと拡充いたします。(ジャパネットホールディングス)

ジャパネットグループが始めた最大1年間休職できる「不妊治療サポート休職制度」 ジャパネットグループの就業ルールとサポート制度
ジャパネットグループの子育て支援(画像はジャパネットHDのWebサイトからキャプチャ)

厚生労働省の調査「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査」によると、「不妊治療を経験した方のうち26.1%の方が、不妊治療と仕事を両立できずに離職したり、雇用形態を変えたり、不妊治療をやめたりしている」という。その理由の上位にあがっているのが、通院回数の多さ、仕事との日程調整の難しさ。「こうした現状に、従業員の想いを応援し支えとなる会社でありたいと考えている」(ジャパネットホールディングス)

ジャパネットグループが始めた最大1年間休職できる「不妊治療サポート休職制度」
仕事と治療の両立が難しいと感じる内容(厚生労働省の発表資料より)

ジャパネットホールディングスは2022年、「卵子凍結費補助」の福利厚生を導入。従業員が卵子凍結をする際の検査から採卵にかかる諸費用を最大40万円まで補助している。

子どもを持ちたいと希望する従業員が1人でも多く希望を叶え、それぞれのライフデザインに合わせながら社会でも長く活躍できる職場を作るための選択肢の1つとして導入したという。

費用面の補助だけでなく、「女性のカラダの変化」や「不妊治療の実態」など妊娠に必要な知識の共有を女性に限らず全従業員に向けて行い、従業員1人ひとりが自分自身で、娠・出産に関する計画の際、役立てることができるように支援しています。(ジャパネットホールディングス)

瀧川 正実

「トランプ関税」日本への影響は? 関税発動で少なくとも約1.3万社の企業活動に影響の可能性

1 year 2ヶ月 ago

帝国データバンクが実施した調査によると、第2次トランプ政権が米国に輸入される物に対する関税措置を発動した場合、日本では少なくとも約1.3万社の企業活動に影響する可能性があることがわかった。

帝国データバンクは保有する企業信用調査報告書ファイル(CCR、約200万社収録)から、輸出先(得意先・販売先)に「中華人民共和国」「アメリカ合衆国」「カナダ」「メキシコ」各国内の企業と取引のある日本企業について調査・分析した。

日本から北米・中国に製品・サービスを輸出する日本企業は2025年1月時点で1万2911社。このうち、「中国」向けが9850社と最多で、「米国」向けは4854社、「カナダ」向けが471社、「メキシコ」向けが243社。中国やカナダ・メキシコへの輸出は、各国拠点で加工・組立工程を担い、米国市場に輸出するといった供給網も含む。

トランプ米大統領はすでに中国向け追加関税を発動しており、メキシコ・カナダ両国に加え、日本にも関税が発動するシナリオの場合、少なくとも国内約1.3万社の企業活動に影響がおよぶ可能性がある。

中国・北米へ輸出を行う日本企業の数
中国・北米へ輸出を行う日本企業の数

業種別に見ると、最も多いのが「卸売業」で6348社、全体の49.2%を占めた。40.4%にのぼった「製造業」(5211社)と合わせると、2業種で全体の約9割を占めた。

「卸売業」では、白物家電など電化製品を扱う「機械器具卸売業」(2026社)のほか、「飲食料品卸売業」(669社)など食品関連が上位にあがった。製造業では、金属工作機械などの「一般機械器具製造業」(1444社)、「電気機械器具製造」(787社)、「化学工業、石油・石炭製品製造業」(540社)などが上位で、日本酒人気などを背景に「食料・飼料・飲料製造業」(320社)も多い。

企業規模別では、売り上げ規模「1-10億円未満」が4850社で最多。地場・業界中堅クラスに相当する「10-100億円未満」は4558社、大手企業を中心とした「100億円以上」は2019社だった。

中国・北米へ輸出を行う日本企業(種別・規模別)
中国・北米へ輸出を行う日本企業(種別・規模別)

米国向けの輸出を見ると、業種別で最も多いのが「製造業」で2499社。米国向けの製造業輸出は、工作機械や機械工具、半導体製造装置製造などの「一般機械器具製造業」が多いという。米国を中心とした日本企業の輸出相手国の動向を見ると、中国・北米向けの中で「米国1か国」のみを輸出先とする企業が2726社と最も多かった。

「米国・中国」両国に輸出する企業は2058社。米国向け輸出企業(4854社)の約4割に上った。2058社を業種別に見ると「製造業」が1108社、「卸売業」(829社)の2業種が合わせて9割以上を占めた。

米中両国に輸出する日本企業では、日本から中国へ原材料や部材を輸出し、現地工場で加工・組み立て後、米国へ完成品を出荷するといった供給ルート、米中双方の研究施設向け備品搬入など扱い品目や取引先は幅広い。

「米国・カナダ」(112社)、「米国・メキシコ」(44社)でも同様に、製造業と卸売業が中心だった。

米国に関連する輸出状況
米国に関連する輸出状況

中国向けの輸出を見ると、業種別で最も多いのが「卸売業」で5200社。「卸売業」のなかでは「機械器具卸売業」が多い。中国での日本産食品の需要増を背景に、和牛や日本酒、健康食品などを取り扱う「飲食料品卸売業」も多く見られたという。

中国を中心とした日本企業の輸出相手国の動向を見ると、「中国1か国」のみを輸出先とする企業が7499社で最多。「中国・カナダ」(229社)、「中国・メキシコ」(149社)の組み合わせでは、両国に生産工場などの拠点設備を有する企業も見られた。

中国に関連する輸出状況
中国に関連する輸出状況

「トランプ関税」の影響、広く影響およぶ懸念

トランプ米大統領は2月4日、中国からの輸入品に対して10%の追加関税を発動し、メキシコやカナダからの輸入品に最大25%の関税発動を予告している。

米大統領はすべての国からの輸入品に一律関税を課すことも引き続き検討していると説明しており、日本も追加関税対象になるシナリオも想定される。

高野 真維

2025年バレンタイン商戦の動向は? 高島屋、小田急、楽天、LINEヤフーなどの取り組みまとめ | 通販新聞ダイジェスト

1 year 2ヶ月 ago
2025年のバレンタイン商戦は、激しい市場競争やチョコレートの高騰といった市況のなか、各事業者が独自性を打ち出している。定番の百貨店、仮想モールだけでなく、新たに市場に参入する事業者も存在感を高めている

今年のバレンタイン商戦が本格的にスタートした。実店舗に客足が戻る中、ECチャネルは予約開始時期の前倒しや店頭にはない品ぞろえも奏功して通販実施各社は概ね順調な出足となっているようだ。百貨店各社のネット販売の状況や、仮想モール、通販事業者のバレンタイン商戦の特徴などを見ていく。

高島屋ではEC売上10%増めざす

高島屋は、今年のバレンタイン商戦でEC売上高は前年比10%増、実店舗を合わせた全体では同5%増を目標とする。

ECでは最大400ブランド展開

同社は恒例のバレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」を開催する。「高島屋オンラインストア」では店頭に先行して12月中旬に販売を開始しており、関西の店舗は1月17日、関東の店舗は同月22日からスタートする。店頭は100以上のブランド、オンラインストアでは最大約400ブランドをそろえて商戦に臨む。

「推し活」「アップサイクル」切り口の商品も展開

今年は“推しチョコ活”を意識した「世界のプレミアムなショコラ」の豊富なラインアップをはじめ、素材にこだわった国内のショコラブランドや、「カラティール」や「シェ・シバタ」「ル ショコラ ドゥ アッシュ」など1箱で6ブランドが味わえる「個性豊かな日本人シェフたちによる、豪華コラボレーションBOX」が新登場する。

また、毎年人気のサステナブルな取り組みのショコラをクローズアップする企画では、干し芋の端材を使用したアップサイクルショコラを「ピエール・エルメ・パリ」や「トシ・ヨロイヅカ」など7ブランドとコラボして提案する。

2025年は約1700種類を展開

高島屋では、前々回の商戦以降、ECでの販売開始時期を従来の1月から12月中旬に前倒しした。今回は12月の第1弾時点で約900種類を展開。1月以降を含めた会期累計では約1700種類の展開となる見込みだ。

また、オンラインストアでは、前回からバレンタイン特集ページ内のテーマ別ピックアップに「日本各地の名店」を打ち出し、同コーナーで紹介したブランドの売り上げが5倍となるケースもあった。

バイヤーセレクト品も展開強化

今回は、EC専属バイヤーによるセレクトを前年から約45種類増やして約250種類の商品を準備したほか、サイトの作り方も商品の魅力が伝わるようにショコラティエの情報などを多く盛り込んだという。

髙島屋オンラインストアのバレンタイン特設ページ
髙島屋オンラインストアのバレンタイン特設ページ

売り上げは前年並みで推移

期間中の売り上げはバレンタインデー本番に向けて1~2月にかけてピークを迎えるが、12月から展開していることを周知する目的で、今回から高島屋店頭にポスターを掲出したり、自社媒体物による告知を強化している。

高島屋によると、前年のバレンタイン商戦はとくに若者層で店頭回帰の傾向があり、店頭を含めた商戦全体の売り上げは伸長したが、店頭回帰もあってECは苦戦

今回については、売上高はほぼ前年並みで推移しているものの、母の日や父の日など日付が決まっているイベントは需要が直前に集中する傾向があることから、バレンタインも今後の伸びを見込んでいる

なお、売れ筋としては例年通り、キャラクター商品や海外ショコラブランドが人気という。

小田急ではWeb限定品が充実

小田急百貨店は、新宿店でのバレンタイン催事「ショコラ×ショコラ」に先行して、12月11日~2月8日の午前9時まで自社通販サイト「小田急百貨店オンラインショッピング」で特集ページを展開する。ECチャネルでは店頭のイベント会場では取り扱いのないウェブ限定品を含めて約100ブランド、700種類以上のチョコレートや焼き菓子を販売する。

同社では近年のバレンタイン商戦の注目度の高まりに合わせて、前回から自社ECでの販売を約2週間前倒しして展開している。

小田急百貨店が展開するWeb限定品の一例
小田急百貨店が展開するWeb限定品の一例

Web限定品としては、フルーツ系やナッツ系、和素材などを使った色とりどりのボンボンショコラを詰め合わせた「『パティスリーハヤトヤマダ』ボンボンショコラアソート8個入」(4000円)や、「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」を使ったボンボンショコラで、塩をアクセントに加えたミルクタイプと米の甘い香りを際立たせたビタータイプの詰め合せ「『ショコラティエ パレドオール』獺祭ショコラ(6個入)」(3240円)、アラン・デュカスのビスケット専門店からハート型のビスケットをチョコレートでコーティングした「『ル・ビスキュイ・アラン・デュカス』ピュール・クール詰め合わせ10枚入り」(4536円)などを提案する。

楽天、クーポンが当たる抽選企画を初開催

楽天グループの「楽天市場」では1月6日~2月17日、バレンタインデーの特集ページを開設。売れ行きは順調に推移しているという。

今年はお試し・少量サイズの企画を初めて導入。さらには、1月28日までにエントリーして1000円以上購入した顧客を対象に、バレンタイン直前で使えるクーポンが当たる抽選企画も初めて行っている。

「楽天市場」で開催の抽選企画
「楽天市場」で開催の抽選企画

定番の百貨店ブランド(リンツチョコレートやクラブハリエ)が人気アイテムとして、売れ筋上位にランクインしているのに加えて、今年のトレンドとしては、かわいらしいキャラもののチョコレートが人気となっている。

また、同モールでしか購入できない限定商品も取り扱っており、なかでも、ともに今年で楽天市場店25周年を迎える「バニラビーンズ」と「伊藤久右衛門」の店舗コラボレーション商品となる、バタークッキーの生チョコサンド「ショーコラ・宇治抹茶アソート」(4個入りで価格は2025円)にも注目が集まりそうだという。

ヤフーは6ジャンルに分けて提案

LINEヤフーが運営する仮想モール「Yahoo!ショッピング」では1月10日から、各出店者が販売するバレンタイン用チョコレートなどを集めた特集ページ「バレンタイン特集2025チョコ&ギフト大作戦」を開設した。2月15日まで設置する予定。

同ページでは「高級・プレミアムチョコ」「レビュー高評価チョコ」「個別包装・小分けチョコ」「おもしろチョコ」「チョコ以外のギフト」「ふるさと納税でおくるギフト」と検索性を考慮して6つのジャンルに分けて紹介

また、百貨店に出店している「ゴディバ」や「リンツ」などの有名ブランドのチョコレートを紹介する「百貨店ブランド・ランキング」や恋人や家族、職場、友だちなど贈る相手別にお勧めのチョコレートなど紹介するページも設けた。

このほか、住所がわからない相手にもチョコレートなどのバレンタインギフトを贈ることができる「ソーシャルギフト」なども設けている。

「Yahoo!ショッピング」バレンタイン特設サイト
「Yahoo!ショッピング」バレンタイン特設サイト


拡販のため、特集ページ内に「バレンタイン応援クーポン」を配布するページを用意。7000円以上の購入時に使用できる1000円クーポンと3000円以上の購入時に使用できる400円クーポンをそれぞれ期間中、3回配布する。

「LINE」でもバレンタインデー用ギフトを訴求、クーポン配布も

同じく同社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE」内で展開中のソーシャルギフトサービス「LINEギフト」では1月14日からバレンタインデー用ギフト特集「ご褒美チョコ特集」の掲載を開始

パッションフルーツとショコラオレを組み合わせた「モガドール」やビターチョコレートに甘酸っぱいフランボワーズの風味が楽しめるという「クロエ」などショコラのフレーバーを中心に6種6個のマカロンを詰め合わせた「『ピエール・エルメ・パリ』マカロン 6個詰合わせ」(税込3996円)や6色の花びらをイメージしたチョコレート「『shodai bio nature』プティミルティペタル」(同4450円)などを紹介している。特集掲載にあわせて期間限定の10%引きクーポンを配布している。

ブランド名で検索するユーザー多数

なお、LINEヤフーによると同社運営のネット検索サービス「ヤフー検索」によるキーワード検索の傾向として「バレンタイン」にプラスして「高島屋」「阪急」「伊勢丹」「大丸」など百貨店名や「ゴディバ」「メリー」「モロゾフ」「ロイズ」などブランド名で探すユーザーが多いという。

Mr. CHEESECAKE、バレンタイン市場に参入

ECチャネルを中心にチーズケーキを販売するMr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)は、バレンタイン限定商品として、ブランド初となるチョコレートを発売する。常設店や通販サイトでの販売に加え、全国でポップアップを開催し、より多くの消費者に体験してもらう。

今年は「チョコレートにおぼれる、冬にしたい」をテーマに、バレンタイン特別企画「Mr. Chocolate」を開催する。これまでのバレンタインではチョコレートフレーバーのチーズケーキを販売してきたが、顧客からの要望に応え、チョコレートの開発に至った。

Mr. CHEESECAKEがバレンタイン限定で販売するチョコレート商品の一例
Mr. CHEESECAKEがバレンタイン限定で販売するチョコレート商品の一例

「SILKY CHOCOLATE White Tonka」(税込3240円)は、ブランドの原点であるシグネチャーフレーバー「クラシック」から着想を得た商品。トンカ豆の香りを抽出した生クリームに、ホワイトチョコレートとバージンココナッツオイルを混ぜ合わせ、バニラの香りを添えた。

「SILKY CHOCOLATE Black Cacao」(同3240円)は、過去のバレンタインで販売し、人気の高かったフレーバー「ブラックカカオ」をイメージした。ココナッツオイルにスパイスやフルーツなど、チョコレートと相性の良い素材をバランス良く組み合わせることで、チョコレートの風味を引き立たせた。

他にも、チョコレートにカカオ風味のガレットブルトンヌを組み合わせた限定チーズケーキなどを販売する。

商品は1月19日から、常設店の「ミスターチーズケーキ グランスタ東京店」と自社通販サイトで販売する。並びにポップアップストア「ミスターチーズケーキ ユアシティ」を開催。1月17日のジェイアール名古屋タカシマヤ、京都高島屋SCを皮切りに、全国8か所の百貨店で販売する。

HEAVEN Japan、限定デザインの下着を訴求

女性向けの下着カテゴリーでもバレンタイン商戦を実施している。自分へのご褒美としてチョコレートなどのスイーツが需要を伸ばす中で、自分のために好きなデザインを選びたい下着のニーズが合致した。チョコレートをイメージした限定デザインの提案でご褒美需要の獲得につなげている。

HEAVEN Japanは1月14日から、バレンタイン限定デザインのブラジャーとショーツなど4アイテムを用意した。3アイテムを購入したユーザーに対して、お揃いのヘアバンドをプレゼントするほか、5%引きで購入できる特典を用意した。

バレンタイン限定デザインの下着
バレンタイン限定デザインの下着

限定デザインを展開するのは「ビスチェリーナ」シリーズで、ブラジャーとスタンダードショーツ、コフレセット限定で選べるTバックショーツを展開ナイトブラ「夜寄るブラ」でも限定デザインを提案した。

同社にとって、バレンタイン限定商品の企画は初めて。数量は700セット限定で展開する。

「ビスチェリーナ」はバストをふっくらと補正し、柔らかいお肉をしっかりと集めることが特長。ビスチェのようなセミロング丈となっている。幅広い層から支持を得る人気商品だったことから、限定デザインを提案することにした。

チョコレートをイメージしたデザイン

限定商品はチョコレートをイメージして、ブラウンとピンクのレースを使用した。アンダーバストにもたっぷりとレースを使って丈を長くし、バックに蝶をあしらった。着用しやすいカラー展開と、可愛らしすぎない雰囲気を重視した。

バレンタイン限定商品は1月7日から公開した。1月13日まで、SNSでは好みのチョコレートのツイートを促すキャンペーンを実施して興味を喚起した。「限定デザインはカタログ未掲載商品で、顧客にむけたサプライズ企画になる。今後はSNS広告も展開し、20~30代を中心に幅広い年齢層に訴求したい」(同社)とした。

フェリシモ、恒例の「日本初上陸チョコ」を予約販売

カカオショックの影響も

フェリシモでは昨年10月より、海外チョコレート専門カタログ&Webサイト「幸福(しあわせ)のチョコレート」において、2025年の新作となるチョコレートの予約販売を開始している。

同カタログでは毎年、“チョコレートバイヤーみり”こと、バイヤーの木野内美里氏が日本初上陸となる海外チョコを現地で発掘し、掲載するのが恒例となっている。今回は33の国と地域から87ブランド・157点、うち日本初上陸20ブランド・42点、同社限定130点の海外ローカルチョコを掲載した。

木野内美里氏
木野内美里氏

今年は、気候変動などの影響によるカカオ豆の不作から価格が急騰する「カカオショック」が出来した。

同社では昨年11~12月にかけて、「幸福のチョコレート講座」を全国で開催。来場者からは「ガーナのカカオ状況について、ニュースでは見ていたが、今回のセミナーで本当に危ないんだ……ということを感じた」「気候変動によるカカオショックの話は、とてもシリアスな問題として心に残った。これからもおいしいチョコレートを皆が食べられるように、何かできることがあれば応援したい」といった声が挙がっていたという。

サステナブル商品も台頭

カカオショックを踏まえて、サステナブルなチョコの提案も行った。

ガーナ産コーヒー豆が入ったチョコレートは、カカオ豆からチョコレートを製造するまでの全工程を一貫した、近年流行の「ビーン・トゥー・バー」だ。

スロバキアのチョコレートは、牛乳などを使わないヴィーガン向け。コロンビアに自社の契約農場を持っており、パッケージもスロバキア人のデザイナーで、包装紙も再生紙が使用されている。カカオショックの影響も受けておらず、フェリシモとの仕入れ交渉の際には唯一「値下げ」を持ちかけてきたのだという。

同社では「きちんとサステナブルの商品として認識をして購入しているのが分かる。たくさん売れるということはないですが、商品情報をしっかり見て選んでいることを実感している」(木野内美里氏、以下同)と手応えを語る。「セミナーでの質問もこの件に関して多く、関心が高い」。

健康を意識したチョコレートもラインアップ

また、カカオの代替品として「キャロブ(イナゴマメ)」を使用した、添加物不使用、カフェイン・グルテンフリーの健康的なチョコとして、インドネシアのキャロブチョコも掲載。カカオショックを受けてチョコレート価格が急騰する中で、新たなチャレンジも行っている。「顕著に売れているということはないが、ほかでは扱ってないので、どんな味かチョコの知識として購入する人が多いのではないか。ある意味、チョコという食と知識を両方追及する人がある程度いるように感じる」。

食の多様性が深まる2025年のバレンタイン

昨年と比較したトレンドの変化については「食の多様性が深まっている。同じ味に集中するわけではなく、自分の“好き”を金額は関係なく探しているという傾向がどんどん増している」という。また今年の売れ筋は「新商品には注目が集まるので、ブルガリア、ギリシャの日本初上陸チョコなど注目されている」。

カカオ高騰受け、値上がり顕著

カカオショックを受けて、相次いだチョコレートの値上げ。同社でも「カカオの価格が3~4倍に高騰しており、人件費や流通の値上げも大きく、価格は国によって違うが、物価は世界全体で上がっている。特にEU、アメリカは小売価格にして1000円以上値上がりしたところもあり、それによって取り扱いを断念したチョコもある」という。

「ストーリー」で高級チョコ販売

今商戦の売れ行きについては「やはり世の中のチョコレートが値上がりしていく分、買い控える顧客、離れていく顧客もいるのではないか」とした上で、「しばらく輸入チョコは厳しい状況だが、チョコの旬たる気温が低い冬季シーズンは、ただイベントや日常楽しむチョコだけでなく、自分用としてしっかりストーリーを知ってチョコを選び購入をするという顧客もますます増えてくると思うので、高級になればなるほど、スペシャルな海外からのチョコストーリーを知って食べる。そういうチョコの楽しみ方と文化を作っていきたい」と意気込む。

※記事内容は紙面掲載時の情報です。
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※見出しはネットショップ担当者フォーラム編集部が編集している場合もあります。

「通販新聞」について

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通販新聞

AI活用やモール戦略などのノウハウを公開。味の素AGF、楽天グループ、Amazon、ジェイフロンティア、メルカリなどが登壇の無料オンラインセミナー【2/19+20開催】

1 year 2ヶ月 ago

ユニメディア、コマースピック、WUUZYは、EC事業者が2025年を勝ち抜くための戦略や実践を学ぶ機会となる無料オンラインセミナーを2月19日、20日の2日間で開催する。

セミナー「ECカンファレンス2025Winter」の詳細はこちら

同セミナーでは、サステナビリティ、ライブコマースの進化、AI活用による顧客体験の革新、シームレスな購買体験を実現するOMO戦略など幅広いトピックスに注目。楽天グループ、味の素AGF、メルカリなど、業界をリードする企業が最新のトレンドとノウハウを語る。ECモール・D2C運営、デジタルマーケティング、フルフィルメント、越境EC展開など、業界の課題と可能性を多角的に掘り下げる。

セミナーはオンライン開催で、参加費は無料(事前登録制)。

ユニメディア、コマースピック、WUUZYは、EC事業者が2025年を勝ち抜くための戦略や実践を学ぶ機会となる無料オンラインセミナーを2月19日、20日の2日間で開催

セミナーに参加すると学べること

  • 生活者の声を取り入れた店舗運営
  • 3大ECモールでの売れ筋商品のデータを基にした、最新のトレンド
  • データ分析を活用した戦略見直し、運営体制の改善、顧客体験の向上を通じた売り上げ回復の方法
  • EC売上を最大化するための4P戦略(商品設計・価格設定・販売チャネル・プロモーション)の再構築
  • 最短で成果を出しやすい人材獲得・人材配置
  • ECサイトに適した顧客体験をデザインし、長期的な成長を目指すためのヒント
  • 「物流の自動化」を成功させるポイント
  • 越境ECプラットフォームの選び方、施策内容のポイント
  • 折込チラシ、テレビ通販、テレマ、催事活用を通じた新規顧客獲得のための方法
  • インフルエンサーマーケで成果を出すためのポイント

1日目は、「楽天市場」に出店している味の素AGFによる、公式ショップならではの価値の設計や、メルカリによる「メルカリShops」の全容とEC事業者に役立つポテンシャルなど。

2日目は、eBay Japanによる「Qoo10」のショップ運営ノウハウ、海外EC販路の支援を手がけるキレイコムによる中国越境ECの手引き、ニッセンによるオフライン施策の活用法など、通販・ECの成長に役立つノウハウや知見を数多く講演する。

開催概要

  • 開催日時:2024年2月19日(水)、20日(木)両日10:00~18:00予定
  • 開催内容:オンライン配信
  • 参加料金:無料(事前登録制)
  • 主催:通販通信ECMO(株式会社ユニメディア)、コマースピック(株式会社コマースピック)、ECタイムズ(株式会社WUUZY)
  • 後援:ネットショップ担当者フォーラム(株式会社インプレス)、日本ネット経済新聞(株式会社日本流通産業新聞社)、ECのミカタ(MIKATA株式会社)
  • 詳細と申し込みhttps://seminar.tsuhannews.jp/events/impress/
高野 真維

「楽天ラクマ」に出店するリユース事業者など向け「eBay」出品連携プランを本格スタート。海外向け販売を支援

1 year 2ヶ月 ago

楽天グループは2月下旬、フリマアプリ「楽天ラクマ」でリユース事業者が中心に出店する「ラクマ公式ショップ」向けにファッションアイテムを「eBay」に出品できるプランの本格提供を始める。

新プランの名称は「ラクマ海外出品おまかせプラン」。「ラクマ公式ショップ」の出店事業者は、「楽天ラクマ」が出品する「eBay」の米国サイト(ebay.com)を通じて、商品販売ができるようになる。「ラクマ海外出品おまかせプラン」申し込みの受け付けを2月7日に始めた。

まずは「ハンドバッグ」カテゴリから付帯を始め、今後は対象テゴリを拡充していく予定。

「ラクマ海外出品おまかせプラン」出品商品は、「eBay」が2020年に開始したブランド品の鑑定を無料で行う「eBay真贋保証サービス」の対象となる。そのため、「ラクマ海外出品おまかせプラン」から「ハンドバッグ」カテゴリでは出品連携する商品金額の上限を撤廃する。これまで出品連携できなかった、一定の基準を超える高価格なブランド品の出品も拡充される見込みという。

楽天グループは2024年5月、「ラクマ公式ショップ」の一部出店者の商品を「eBay」に出品する試験運用をスタート。7ショップから開始し、現在は30ショップ以上が出品連携している。

eBay Inc.の日本法人であるイーベイ・ジャパンによると、2024年7~9月における日本の出品者による年間販売額実績で、「レディース アパレル&バッグ ブランド小物」「時計・パーツ&アクセサリー」カテゴリが上位を占めているという。

瀧川 正実

ZETAが新サービスロイヤルティ向上エンジン「ZETA ENGAGEMENT」の提供を開始

1 year 2ヶ月 ago

ZETAは、店舗やECサイトにおけるユーザーとのタッチポイントからインセンティブを付与し、ユーザーのファン化やコミュニティの成長拡大をサポートするロイヤルティ向上エンジン「ZETA ENGAGEMENT」の提供を開始する。

ポイントなどのインセンティブを付与し、顧客ロイヤリティ向上につなげる

「ZETA ENGAGEMENT」は、レビュー、ハッシュタグ、キュレーション、レコメンドなどを活用したエンゲージメントの創出、顧客接点を活用したインセンティブ(ポイント)の提供、マイレージプログラムの導入などにより、顧客のファン化とコミュニティ活性化を促進し、ロイヤルティ向上につなげるソリューション。

ZETA ロイヤルティ向上エンジン「ZETA ENGAGEMENT」
ZETAの新サービスロイヤルティ向上エンジン「ZETA ENGAGEMENT」

「ZETA ENGAGEMENT」を利用すると、SNSのようなフォローやお気に入り登録、実店舗への来店予約やチェックインなど、ユーザーのアクションに応じてインセンティブ(ポイント)を付与し、特典や商品と交換できるマイレージプログラムを導入できる。このような施策を通じて、継続的な利用やブランドへの愛着につなげ、顧客ロイヤルティ向上に寄与できるという。

マイレージプログラムの例

  • 例1:会員ステージに応じた特典付与
    • 獲得したポイント数ごとに会員ステージを設定(ブロンズ/シルバー/ゴールドなど)
    • 会員ステージに応じて、プレゼントクーポン、送料無料などの特典を付与
  • 例2:クーポンとの交換
    • 4万ポイント1000円分のクーポンを付与
    • 8万ポイントで3000円分のクーポンを付与
  • 例3:商品やサービスとの交換
    • 商品や景品と交換
    • 体験やサービスと交換

また、ZETAの既存製品であるハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」、レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」、ECキュレーションエンジン「ZETA BASKET」との連携も可能。

ZETA CXシリーズとの連携によるタッチポイント例

  • 例1:ハッシュタグ活用エンジン「ZETA HASHTAG」との連携
    • 投稿したレビューから新しいハッシュタグが作成された場合、投稿したユーザーにポイントを付与
  • 例2:レビュー・口コミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」との連携
    • 投稿したレビューから商品が購入された場合、投稿したユーザーにポイントを付与
    • 投稿したレビューの閲覧数が500件を超えた場合、投稿したユーザーにポイントを付与
  • 例3:ECキュレーションエンジン「ZETA BASKET」との連携
    • 投稿から商品が購入された場合、投稿したユーザーにポイントを付与
    • 投稿への「いいね」数が1000件を超えた場合、投稿したユーザーにポイントを付与

ユーザー同士、ユーザーとブランド・商品のエンゲージメント向上が重要に

SNSが日常的なコミュニケーションツールになるなか、ECサイトでもレビューなどのUGCやハッシュタグといったコンテンツが浸透。さらに、ユーザー同士やスタッフとの交流を促進するメディアコンテンツの導入で、ECサイトはユーザーに購買体験を楽しんでもらう場所、いわゆる「コマースメディア」へと進化してきている。

ZETAはコマースメディアにおいてユーザー同士、ユーザーとブランド、ユーザーと商品のエンゲージメントを高めていくことが重要になると考え、サービスの提供開始に至った。

藤田遥

トランプ関税の相談窓口「米国関税措置等に伴う日本企業相談窓口」を設置、経産省とジェトロ

1 year 2ヶ月 ago

第2次トランプ政権が発表した関税措置によって賦課対象となった地域に展開する日本企業の事業運営に影響が出る可能性を踏まえ経済産業省、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)は、「米国関税措置等に伴う日本企業相談窓口」を立ち上げた。

2月1日に米国が関税を賦課することを発表したカナダ、メキシコ、中国への進出企業を含め、トランプ政権による関税措置の影響を受ける可能性のある中堅・中小などの日本企業を支援する。

「米国関税措置等に伴う日本企業相談窓口」はジェトロの北米、メキシコ、中国事務所、本部、国内事務所に設置。

ジェトロ本部に「米国関税措置等に伴う日本企業相談窓口」を設置、北米地域などを専門とする専門家を配置し、広く日本企業からの個別相談に対応する。米国、カナダ、メキシコ、中国の各事務所、全国49か所(大阪本部含む)の国内事務所にも相談窓口を置いた。本部と連携して相談に対応する。

また、ジェトロのホームページの特設ページを通じたトランプ政権の動向など有益な情報も提供する。第2次トランプ政権の動向、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)を取り巻く環境などのコンテンツを配信している。

トランプ関税の相談窓口「米国関税措置等に伴う日本企業相談窓口」を設置、経産省とジェトロ
ジェトロはトランプ政権の動向などの情報配信を強化(画像はジェトロのWebサイトからキャプチャ)

ジェトロ本部「米国関税措置等に伴う日本企業相談窓口」

瀧川 正実

「買いたい人」より「売りたい人」が多い時代。「みんなの75点より、誰かの120点」で突破しよう!【ネッ担まとめ】 | 新・ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ

1 year 2ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2025年1月25日~2月7日のニュース

「本当にお客さまはいるのか」「どれくらいの売り上げが見込めるのか」。ニッチ戦略の有効性に気づいているとしても、現実を考えるとどうしても尻込みをしてしまうものです。「ドンキホーテ」の「偏愛めし」をはじめとした事例記事をご紹介します。

特定の顧客層を狙った“とがった商品設計”

ドンキ「みんなの75点より、誰かの120点」が、マーケティング戦略的に正しいワケ | ITmedia ビジネスオンライン
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2501/31/news080.html

「偏愛めし」とはドンキが展開する食品シリーズである。公式Webサイトを見ると、「みんなの75点より、誰かの120点」というコピーとともに「開発者全員が“好きな人は絶対に好き!”と確信を持てる、偏愛メニューだけをお届けしていく」という宣言が目を引く。

食の好みは人それぞれなのに、世の中に並ぶ弁当や総菜は“万人に嫌われない及第点”ばかり。それではかえって、本当に強く愛される商品が生まれにくいのではないか――そんな問題意識が根底にあるようだ。

我が家(石田家)では毎週土曜日早朝の「ドンキ買い出し」が定番イベントになっていまして、朝6時ごろに「ドンキホーテ」北池袋店を訪問しています。

2023年の終わりごろからお弁当コーナーの様相が変わり、めちゃくちゃ気になっておりました。それが、この「偏愛めし」。だって、普通のお弁当だったらコンビニでもお弁当チェーンでも買えますもんね。特に、文中にも出てくる「アメリカンドッグのココだけ」にはビビりました。

「また『ドンキホーテ』が変わったことしてるよ」って感じなのですが、変わったことをし続けているから、「ドンキホーテ」がブランドなんですよね。

ニッチ戦略とは、大手が参入しない領域を狙い、その狭い市場でリーダーになることである。しかし「狭い市場=限られた売り上げ」と安直に決めつけるのは早計である。

たとえ対象顧客のボリュームは小さくても、その一人一人の客単価やリピート率を高められれば、十分に高収益を見込めるからだ。

“少数の顧客を圧倒的に満足させる”というアプローチは、「パレートの法則(80/20の法則)」とも通じる。大抵のビジネスでは利益の8割を2割の顧客がもたらしている。であれば、その2割をもっと“熱狂的なファン”に育成すべくリソースを集中投下することが、ビジネスとしても合理的である。

お客さまに「選択肢」が多い時代です。実店舗だけではなく、ネットショップも選択肢を広げています。まさに「買いたい人」より「売りたい人」が多い状況。

すでにマスの時代は終わってしまったわけで、いかに選ばれるニッチを作り出すかが大切。ある意味、大手企業もマス一本で攻めるのではなく、たくさんのニッチを束ねてビジネスをしなければいけないわけです。

とはいえ、ニッチ戦略に「本当にお客さまはいるのか」「どれくらいの売り上げが見込めそうなのか」を考えると尻込みしてしまうのが普通。いかに「潜在ニーズを読むか」と「テストマーケができるか」が重要でしょうね。

要チェック記事

【2025年EC業界予測】2024年よりも厳しくなる。活路を見出すポイントは「密な顧客との関係」「単品通販」「新たなインサイト発掘」 |ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/13387

商品を増やしてデータを見て絞り、また増やしてデータを見て絞り。「至極の30商品をいかに回すか」になるでしょうね。

キーワードは「心地よい距離感と関係性」サッポロビールが挑戦するコミュニケーション強化法とは | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/01/30/48334

「何がお客さまを盛り上げたのか」よりも、「何がお客さまを離れさせたのか」の方がデータの傾向が掴みやすそうです。

ネットの情報発信で選ばれる企業に!ヤスミ資材グループに学ぶBtoBのホームページ作成 | CHACO-WEB
https://www.chaco-web.com/blog/case-yasumi-group/

「マジックミラー理論」で、ユーザーや求職者側からはこちら側がすべて見えてないといけない時代なんですよね。この理論名は私が考えました。

若手時代の「失敗したくない」を乗り越えた瞬間―チュチュアンナのデジマ担当に聞く「挑戦の転機」 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/e/2025/01/30/48500

事業会社における「デジマ担当」の位置付けがもっともっと高くなるといいな。こういった事例が増えてほしい。

日程調整ツール 約8年で会員数100万人突破 調整さんに「出欠回答締切機能」と「日程確定機能」を追加! | ミクステンド
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000032995.html

それほど難しいシステムでもなく競合サービスも多いのに、なぜかブランドを確立している「調整さん」の凄さ。

美術館のSNS運用で総フォロワー80万超!成功の秘訣を洞田貫晋一朗さんに聞いてみた。 | よむよむCOLOR ME
https://shop-pro.jp/yomyom-colorme/103518

あくまで来館してもらうことが大切。細かいフォロワーの増減を気にする必要はない。目的を見失ってプレッシャーを感じすぎないこと。

今週の名言

「Eコマースは辞めようと思っていた」挫折からの一念発起。薄利多売だった地方の小さなネットショップが楽天市場の頂点に立つまで | コマースプラス
https://commerceplus.jp/tamachanshop/

「このお店が上手くいかなかったら納得して引退できる」と思えるくらい、自分が満足できるお店を作ろうと決意したことがきっかけです。

「お店=私自身」という考えで、私の個性やお店を通じて伝えたいことを再定義したのが、ブランディングの第一歩でした。

「格好良くスマートに売れるようになりたい」。そう期待してECを始めたとしても、現実は甘くありません。99.9%の人間は天才でもありません。

挫折もあると思います。ECを辞めたいとも思うでしょう。ただ、実はそこからが本当のスタート。格好悪くても泥臭くても、本当の自分に向き合い、お店を作る。だからこそ個性は伝わり、いつしかブランドになる。

成功のために本当に大切なのは、その決意と覚悟なのかもしれませんね。

ECマーケティング人財育成は「EC事業の内製化」を支援するコンサルティング会社です。ECMJコンサルタントが社内のECチームに伴走し、EC事業を進めながらEC運営ノウハウをインプットしていきます。詳しくはECMJのホームページをご覧ください。

UdemyでECマーケティング動画を配信中です。こちらもあわせてご覧下さい。

ユウキノインは寄り添い伴走しながら中小企業・ECサイトのSEOからコンテンツマーケティング、プレスリリースやクラウドファンディングなど集客・販促・広報をお手伝いする会社です。詳しくはユウキノインのホームページをご覧ください。

Designequationは何かに特化したサポートではなく、モール・ベンダー選定や広告・CSなど各企業に合わせたカスタマイズ型の運用サポートを行っています。

石田 麻琴

アマゾン日本事業の売上高は約4.1兆円。ドルベースでは274億ドルで5.4%増【Amazonの2024年実績まとめ】 | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

1 year 2ヶ月 ago
アマゾン日本事業の2024年(2024年1-12月)売上高は円ベースで4兆1375億5100万円。ドルベースでは274億100万ドルで前期比5.4%増。

アマゾン日本事業の2024年(2024年1-12月)売上高は円ベースで4兆1375億5100万円だった(2024年の平均為替レートを1ドル=151円で換算)。米Amazonが公表した「年次報告書」から、2024年のAmazon日本事業、米Amazonの状況をまとめた。

アマゾン日本事業の売上高推移(ドルベース)

日本事業のドルベースでの売上高は274億100万ドルで前期比5.4%増(2023年の日本事業売上高は260億200万ドルで前の期比6.6%増)。2ケタ増収は2016年から2021年まで続いたが、直近3年は1ケタ増収にとどまっている。

全売上高に占める日本事業の割合は4.3%で、2023年比で0.2ポイント減った。

アマゾン日本事業の売上高推移(ドルベース)
アマゾン日本事業の売上高推移(ドルベース)

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが公表している2024年の年間平均為替レート「1ドル=150.58」(TTB)を参考に、1ドル=151円で換算すると、日本円ベースの売上高は4兆1375億5100万円となる。

2024年も円安・ドル高が急伸、日本円ベースの売上高は大きく拡大した。日本円ベースの売上高について、1ドル=141円で換算した2023年は3兆6662億8200万円、1ドル=131円で換算した2022年は3兆1958億7600万円だった。

アマゾン日本事業の日本円ベースの売上高推移(年間平均為替レートで円換算)
アマゾン日本事業の日本円ベースの売上高推移(年間平均為替レートで円換算)。平均為替レートは、2010年が87円、2011年は79円、2012年は79円、2013年は97円、2014年は105円、2015年は120円、2016年は108円、2017年は112円で換算、2018年は111円で換算、2019年は109円で換算、2020年は107円で換算、2021年は110円、2022年は131円、2023年は141円で換算、2024年は151円で換算)

アマゾン日本事業の売上高は直販ビジネスのほか、第三者による販売(マーチャント売り上げ)の手数料収入、FBA利用料金、定期購入サービス、AWS(Amazon Web Service)などが含まれる。

米Amazon、アマゾンジャパンともに流通総額は公表していないが、「Amazon」グローバル流通総額に占める販売事業者経由の割合は6割程度に達しており、日本も同様の流れにあると見られる。

全体の流通総額のうち第三者による販売は6割程度、手数料収入は平均して第三者販売額の約10%、FBA売上は約20%などと数値を仮定し、全社売上の構成比率などから「Amazon.co.jp」の流通総額を推計すると6兆円程度に達していると見られる。

グローバルの販売状況

2024年(2024年1-12月)連結業績によると、売上高は前期比11.0%増の6379億5900万ドルだった

売上高の内訳は次の通り。

  • 仕入れ商品などによる製品売上(直販売上、デジタルメディアコンテンツなど含む)→ 2470億2900万ドル(前期比前6.5%増)
  • 第三者販売サービス売上など(第三者が販売するサービスに関する手数料売上、FBA利用収入など)→ 1561億4600万ドル(同11.5%増)
  • 定期購入売上(サブスクリプションサービス売上)など(「Amazon プライム」の会員費など)→ 443億7400万ドル(同10.4%増)
  • AWS(Amazon Web Service)→ 1075億5600万ドル(同18.5%増)
  • 実店舗売上(主にホールフーズの売り上げ)→ 212億1500万ドル(同5.9%増)
  • 広告サービス→ 562億1400万ドル(同19.8%増)
  • その他(クレジットカード契約などの売上高)→ 54億2500万ドル(同9.4%増)
Amazonの売上高の内訳
Amazonの売上高の内訳(2024年)。カッコ内の数値は全体売上高に占める割合

地域別の売上高は次の通り。Amazon全体の売上高に対して日本事業が占める割合は4.3%。2023年比で0.2ポイント減った。

  • アメリカ → 4380億1500万ドル(前期比10.7%増)
  • ドイツ → 408億5600万ドル(同8.7%増)
  • イギリス → 378億5500万ドル(同12.7%増)
  • 日本 → 274億100万ドル(同5.4%増)
  • その他 → 938億3200万ドル(同14.5%増)
Amazonの地域別売上高
Amazonの地域別売上高(2024年)。カッコ内の数値は全体売上高に占める割合
瀧川 正実

ネット通販利用世帯は55.3%、支出額の平均は約月2.5万円[家計の消費実態把握調査2024]

1 year 2ヶ月 ago

総務省が公表した「家計消費状況状況調査」によると、2024年におけるネットショッピング利用世帯(2人以上の世帯が対象)の割合は55.3%だった。2023年と比べて1.8ポイント増えた。

12か月分のネットショッピング利用世帯の割合を単純平均した数値で、月次推移を見ると2024年はすべての月で54%を超えている。12月は58.5%(前年同月比0.9ポイント増)。

ネットショッピング利用世帯の割合の推移 総務省が公表した「家計消費状況状況調査」
ネットショッピング利用世帯の割合の推移

1世帯当たりのネットショッピングの月間支出額は平均2万4928円(名目増減率8.3%増)。ネットショッピング利用1世帯当たりの月間支出額は4万5047円で、名目増減率は4.9%増となっている。

項目別の支出額は、「食料」が5225円(名目増減率6.4%増)、「家具・家電」が1752円(同2.5%増)、「衣類・履物」が2536円(同6.0%増)、「保健・医療」が1076円(同4.0%増)、「チケット以外の教養関係費」が1,337円(同7.0%増)、「贈答品」が910円(同2.1%増)、「保険」が1099円(同8.6%増)、「旅行関係費」が5195円(同15.5%増)、「その他」が4719円(同8.0%増)だった。

総務省が公表した「家計消費状況状況調査」 ネットショッピングによる支出額
ネットショッピングによる支出額

 

瀧川 正実

生活用品専門商社の三栄コーポレーション、大型商品のECフルフィルメントサービスを開始

1 year 2ヶ月 ago

生活用品の専門商社で、OEM(卸売)事業や小売業などのブランド事業を手がける三栄コーポレーションは、大型商品の配送を得意とするEC向けフルフィルメントサービス「Thirdlogi(サードロジ)」を開始した。

専門商社として長年、家具を扱ってきたリソースやインフラ、ネット通販で培ってきたノウハウなどを外販する。店舗立ち上げ、商品調達、撮影、商品ページの制作、SEO対策、集客、受発注、物流、アフターサービスなど、顧客のニーズに合わせた必要なサービスを提供する。

3辺(タテ・ヨコ・高さ)の合計が260センチメートル以上の大型荷物の配送に対応するのが特長。コストがかさむ大型商品の保管、配送に関して、自社のリソースやノウハウで、「魅力的な価格を提供する」(三栄コーポレーション)と言う。

顧客企業が取り扱う商品の輸出入手続きをはじめ、海外メーカーからの商品調達や交渉にも対応。長年にわたり海外生産、商品調達、情報収集の拠点として国内外ネットワークを生かしたビジネスを展開してきた強みを生かす。アジアを中心に海外17拠点のネットワークを持つ。

三栄コーポレーションが「Thirdlogi」で提供するサービス(画像は「Thirdlogi」のサービスページから編集部がキャプチャ)
三栄コーポレーションが「Thirdlogi」で提供するサービス(画像は「Thirdlogi」のサービスページから編集部がキャプチャ)

三栄コーポレーションは、1946年に雑貨の輸入商社として創業。現在は輸入業のほか、家具、インテリア、ガーデニングなどのブランドを取り扱うネット通販を自社EC、ECモールで展開している。

2024年3月期のEC売上高は52億5000万円。2025年3月期は前期比14.3%増の60億円を計画している。2024年4-9月期(上半期)のEC売上高は28億7800万円で推移。EC事業は特にインテリアショップがけん引している。

三栄コーポレーションのEC売上高の推移(画像は三栄コーポレーションの決算説明資料から編集部がキャプチャ)
三栄コーポレーションのEC売上高の推移(画像は三栄コーポレーションの決算説明資料から編集部がキャプチャ)
松原 沙甫

品ぞろえ拡充、自社ECと直営店の会員データ一元化、詳細な商品説明――EC売上年間成長率40%のミレーに学ぶオムニチャネル成功のポイント | E-Commerce Magazine Powered by futureshop

1 year 2ヶ月 ago
システム開発のコストや時間を短縮し、EC売上の年間成長率40%を継続しているミレー・マウンテン・グループ・ジャパン。オムニチャネル成功のポイントを取材しました

オムニチャネルを行うには、システム開発に莫大な費用と時間がかかる――。そんな定説をくつがえし、SaaS型プラットフォームを活用することでシステム開発のコストや開発期間を抑え、オムニチャネルで成果を上げている企業があります。フランス発祥のアウトドアブランド「MILLET(ミレー)」を展開しているミレー・マウンテン・グループ・ジャパンです。

2017年11月にEC事業を開始した同社は、EC売上高の年間成長率が平均40%以上のペースで推移するなど、目をみはる成果をあげています。その急成長の背景には、ECサイトの利便性を高めるためのさまざまな施策に加え、ECと実店舗のポイント共通化や顧客データの統合といったオムニチャネルの取り組みがありました。

ミレー・マウンテン・グループ・ジャパンが描くEC戦略とは? これまで取り組んできた施策や、オムニチャネルを実現した方法と今後の展望について、EC担当の奥村武さんと松浦洋さんにお話をうかがいました。

ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン

営業部
イーコマース・マネージャー
奥村 武(おくむら・たけし)氏
営業部
イーコマース・マーケティングスペシャリスト
松浦 洋(まつうら・ひろし)氏

【インタビュアー】

フューチャーショップ 取締役
安原 貴之(やすはら・たかゆき)

アプリのリニューアルやオムニチャネルでEC事業が拡大

フューチャーショップ 安原(以下、fs安原): 本日はミレー・マウンテン・グループ・ジャパンさんが手がけているEC事業やオムニチャネルの取り組みをうかがいます。まずは御社の事業概要を教えてください。

ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン 奥村さん(以下、奥村さん):弊社はフランス発祥のアウトドアブランド「ミレー」を1992年から日本で展開している会社です。登山を中心としたアウトドア用のリュックやウェア、アクセサリーなどを販売しています。

日本市場向けにローカライズした商品も多く、国内売上高の約7割は日本規格の商品です。「ミレー」のブランドコンセプトを踏襲しながら、日本人の体型や、日本の気候に合ったウェアやリュックなどを商品化してきました。プロの登山家から、趣味でアウトドアを楽しむ方々まで、年齢や性別を問わず幅広いお客さまにご愛用いただいています。

アウトドア用のリュックやウェアなど約5000SKUを販売している

fs安原:どのような流通経路で商品を販売しているのでしょうか。

奥村さん:流通経路は、卸先の販売店、直営店、ECの3つです。

登山専門店やスポーツ用品店を中心に卸売りを行っているほか、直営店8店舗をアウトレットモールに出店しています。EC事業は公式オンラインショップ「MILLET」のほか、「楽天市場」店と「Yahoo!ショッピング」店の合計3店舗を運営しています。

fs安原:EC事業の現状や、運営体制を教えてください。

奥村さん:EC事業を開始した2017年11月に自社ECサイトをオープンし、その後、2020年に「楽天市場」、2022年に「Yahoo!ショッピング」に出店しました。

EC事業のメンバーは私と松浦を含めて4人です。マーケティングやプロモーション、コンテンツ制作などは主に社内で行い、商品撮影や商品登録、物流といったバックヤード業務はパートナー企業にもご協力いただいています。

fs安原:EC事業が急成長しているそうですね。

奥村さん:2018年から2024年まで、EC売上高の年間成長率は平均40%以上のペースで推移しています。EC売上高の約6割を占める自社ECサイトを中心に、さまざまな施策を打ってきたほか、オムニチャネルに着手したことでECの成長に弾みがつきました。

自社ECサイト「MILLET」はSaaS型のECサイト構築プラットフォーム「futureshop」で構築・運用している

ECと直営店のポイントを共通化、会員データの一元化も実現

fs安原: オムニチャネルの進捗状況をお聞かせいただけますか?

奥村さん: 2023年8月に自社ECサイトと直営店のポイントを共通化したほか、会員データも一元化しています。

ポイントの共通化と会員データの統合は、ポイント・顧客一元管理システム「CROSS POINT(クロスポイント)」を使いました。また、2022年に導入したアプリプラットフォーム「MGRe(メグリ)」をアップデートし、会員登録したお客さまの情報を自社ECサイトの会員情報と紐付けることで、ECと直営店の会員データを統合しています。

「CROSS POINT」と「MGRe」は「futureshop」と連携しているため、こうしたオムニチャネルの仕組みをスムーズに実現することができました。今後は直営店の在庫数をアプリで閲覧できるようにすることも検討しています。

営業部 イーコマース・マネージャー 奥村さん

fs安原:自社ECサイトと直営店の会員データを一元化したことで、CRM施策の幅も広がったのではないでしょうか。

奥村さん:そうですね。以前は実施できなかったCRM施策にも取り組めるようになりました。たとえば、ECと直営店の両方の購買実績にもとづいてRFM分析を行い、セグメントごとにアプリでコンテンツを出し分けるといった施策を行っています。また、会員さまの居住地域に合わせて、近隣の実店舗のセール情報をアプリで通知するなど、O2Oの施策も取り入れました。

ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン 松浦さん(以下、松浦さん):アプリのプッシュ通知やメルマガ、LINEなどを活用してコンテンツの発信にも力を入れています。新商品の情報やキャンペーン、クーポン、読み物など、さまざまなコンテンツをお届けし、お客さまが便利に楽しく買い物をしていただけるように工夫してきました。

ECのリピート率を上げるには、お客さまと継続的にコミュニケーションをとることが欠かせません。お客さまにとって「ミレー」が第一想起になるように、適切な形でコンテンツを届けていきたいと考えています。

営業部 イーコマース・マーケティングスペシャリスト 松浦さん

アプリ会員の獲得に店舗スタッフが大きく貢献

fs安原:CRM施策の成果を上げるには、アプリ会員の人数を増やしていくことも重要ですね。

奥村さん:おっしゃる通りです。「ミレー」のアプリは、会員登録していなくても店頭での会計時にポイントがたまります。こうした機能はアプリのダウンロード促進には有効ですが、CRMの施策を打つには、会員登録も行っていただくことが重要です。

fs安原:会員登録を行っていただくために、工夫していることはありますか?

奥村さん:アプリのダウンロード用のQRコードを店頭に設置し、店舗スタッフがお客さまにアプリをご案内しています。店舗スタッフがお客さまにアプリの利便性を伝えるとともに、アプリ会員になると誕生月クーポンなどの特典を受けられることや、新規登録特典としてECで使える送料無料クーポンを付与していることを説明しています。

店舗スタッフによるこうした取り組みを始めた結果、アプリのダウンロード数はそれ以前の3倍以上に増えました。現在、アプリダウンロードの9割以上は店頭経由です。

会員登録特典を設けるとともに、直営店のスタッフが顧客にアプリを紹介している

ECサイトは「品ぞろえ」と「情報発信」で実店舗を補完

fs安原:オムニチャネルを推進する上で、ECと実店舗の相乗効果を生み出すために、ECサイトの運営で意識していることはありますか?

奥村さん:意識していることは多岐にわたりますが、重視していることの1つは品ぞろえを充実させることです。

実店舗は物理的な制約もあり、すべてのSKUの在庫がそろっているわけではありません。ECサイトではロングテールの商品を含めて、できるだけ多くの商品を掲載することで、実店舗にない商品を探しにきたお客さまのニーズに応えています

また、ECサイトでは写真や動画、文章を駆使して商品の機能についても詳しく説明しています。「ミレー」の商品は保温性や防水性、通気性、伸縮性、防虫効果など、さまざまな機能を備えています。店頭ではお客さまに伝えきれない商品の機能や素材の特徴などをわかりやすく伝えることも、ECサイトの役割だと考えています。

商品ページやカテゴリーページでは、動画・写真・文章で商品の機能を詳しく説明している

ECとブランディングを両立するコンテンツ制作の仕組みとは?

fs安原:「ミレー」の公式サイトは、ブランドサイトとECサイトを統合していますね。ブランディングとECを両立させる上で、工夫していることや意識していることはありますか?

奥村さん:コンテンツの制作において、複数の部署が連携し、それぞれの強みを生かしています。

たとえば、トップページの制作はブランディングの知見に長けたマーケティング部門が担当しています。また、商品の機能を詳しく説明するコンテンツは、商品部に協力を仰ぎながら制作します。そして、商品ページや購入動線の設計などはECの部署が担っています。

このように、部署を横断してコンテンツを制作することで、実店舗とECで統一されたブランドの世界観を表現しながら、ショッピングの利便性も高めています

fs安原:ブランドサイトとECサイトを統合することで、どのようなメリットがあると考えていますか?

奥村さん:サイトを統合するメリットの1つは、ブランドサイトとECサイトを行き来するユーザーの離脱を防げることです。サイトが2つに分かれていると、ページ遷移の回数が増え、ユーザー動線が複雑になるため、離脱率が上がりやすくなるでしょう。

fs安原:SEOの観点でも、ブランドサイトとECサイトを統合した方が有利だと言われています。

奥村さん:そうですね。検索エンジンからの集客という観点でもブランドサイトとECサイトを統合する効果は大きいと思います。

「Amazon Pay」やWeb接客システムなど外部ツールも積極的に導入

fs安原:「ミレー」の自社ECサイトにWeb接客ツールを導入するなど、外部サービスも積極的に取り入れていらっしゃいますね。

奥村さん:ECの技術は日進月歩ですから、いろいろなツールを試しながら、お客さまにとって便利なECサイトをめざしています。

たとえば2024年5月には、商品情報から自動でハッシュタグを生成する「awoo AI(アウーエーアイ)」とWeb接客ツール「MATTRZ CX(マターズ シーエックス)」を活用し、ハッシュタグで商品を検索できる取り組みを開始しました。

自社ECサイトにハッシュタグ検索機能を実装した。商品データにもとづいてハッシュタグが自動生成されるほか、検索結果の商品一覧ページも自動的に生成される。「awoo AI」と「MATTRZ CX」は「futureshop」と連携しているため個別開発を行うことなく実装することが可能

fs安原:決済サービスの「Amazon Pay」も導入していますね。

奥村さん:「Amazon Pay」は自社ECサイトの売上拡大に大きく貢献しています。

「Amazon Pay」はAmazon IDを使って「ミレー」の自社ECサイトでログインや決済を行えるため、新規のお客さまは買い物の際にクレジットカード番号などを入力する必要がありません。入力フォームでのカゴ落ちを防げるため、ECサイトのコンバージョン率向上につながっています。ちなみに、「ミレー」の自社ECサイトにおける「Amazon Pay」の決済シェアは、クレジットカードに次いで2番目に高いです。

「Amazon Pay」の決済フローのイメージ

倉庫への出荷指示や返品対応を自動化

fs安原:受注処理の効率化も実現したとうかがいました。

奥村さん:ECサイトの受注管理システムとWMS(倉庫管理システム)を連携し、出荷指示が倉庫側へ自動的に送られるようにしました。現在は8割以上の注文が自動的に処理されています。

自社ECサイトと「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の受注データは以前から「CROSS MALL(クロスモール)」で一元管理していましたが、このたび受注データをWMSと連携したことで、運用の手間がさらに軽くなりました。

また、弊社が休みの土曜日や日曜日に入ってきた受注データも自動的に処理されるため、土曜・日曜の出荷が可能になり、配送リードタイムを短縮することができました。

松浦さん:業務効率化の一環で、返品対応を自動化するサービス「Recustomer(リカスタマー)」も導入しました。返品対応の業務負荷が軽くなりましたし、お客さまにとっては返品や交換の手順が簡素化され、より使いやすいECサイトになったと思います。

実店舗とECの垣根を意識させないショッピング体験の実現へ

fs安原:最後に、EC事業の抱負をお聞かせください。

奥村さん:「ミレー」の商品を愛用してくださっているお客さまに、より便利に楽しく買い物をしていただけるように、ECサイトのコンテンツを充実させ、UI・UXの改善を加速させたいと考えています。

オンラインで買い物をすることが当たり前になり、オムニチャネルへの対応も求められようになったことで、ECサイトの役割も変化していると思います。実店舗とECの垣根を意識させないショッピング体験を実現するために、EC担当者として何ができるのか。そういったことも考えながら、日々の仕事に取り組みたいです。

編集後記

今回のインタビューでは、アウトドアブランド「MILLET」のEC事業が伸びている要因について、施策や運用体制、バックヤード業務を効率化する方法まで、さまざまなお話をうかがうことができました。こうした知見は、アパレルECはもちろんのこと、それ以外の商材においても、自社ECサイトの売り上げを伸ばすヒントになったのではないでしょうか。

また、自社ECサイトと直営店のポイントを共通化するとともに、会員データを統合してCRM施策を推進している同社の取り組みは、オムニチャネルの1つの形として示唆に富むものでした。オムニチャネルを推進している事業者さんや、これからオムニチャネルに着手する事業者さんは「MILLET」の成功事例をぜひ参考にしてください。

この記事はフューチャーショップのオウンドメディア『E-Commerce Magazine』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

E-Commerce Magazine

【2/10現在】全国的な荷物の配送遅延が大雪の影響で継続中。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の配送状況まとめ

1 year 2ヶ月 ago

北日本から西日本の大雪の影響により、全国的な荷物の配送遅延が続いている。ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便は2月10日までに配送状況を公表、全国的な荷物の配送の遅れ、一部地域で預かり停止などが発生しているという。

ヤマト運輸(2月10日時点)

次の地域では荷物の預かりと配達業務、全国からの荷物の受け付けを停止している。

  • 石川県 → 白山市(阿手町、尾添、河内町内尾、河内町金間、河内町下折、桑島、白峰、中宮、深瀬)
  • 鹿児島県 → 熊毛郡屋久島町

全国からの荷物の受け付けを停止している地域は次の通り。

  • 福島県 → 南会津郡(桧枝岐村)

荷物の配送に遅れが生じている地域は次の通り。配送遅延を了承の上で荷物を預かっている。

  • 全国 ⇔ 北海道(全域)
  • 全国 ⇔ 福島県の一部(会津地方)
  • 全国 ⇔ 新潟県の一部(北部地域)
  • 全国 ⇔ 富山県 魚津市、富山市、滑川市、黒部市、砺波市、南砺市、下新川郡(朝日町、入善町)
  • 全国 ⇔ 岐阜県大野郡(白川村)、高山市、飛騨市
  • 全国 ⇔ 広島県山県郡(安芸太田町、北広島町)、廿日市市(浅原、飯山、大野、玖島、栗栖、津田、中道、虫所山、吉和)
  • 全国 ⇔ 島根県飯石郡(飯南町)、隠岐郡(海士町、隠岐の島町、知夫村、西ノ島町)
  • 全国 ⇔ 徳島県三好郡(東みよし町)、三好市

なお、ヤマト運輸は荷物の配送に余裕を持った利用を呼びかけている。

佐川急便(2月10日時点)

フェリー、貨物鉄道、航空機などの交通機関に欠航や遅延が生じており、高速道路と国道の規制が発生していることから、全国で荷物の配送に遅れが生じる可能性があるとしている。

日本郵便(2月10日時点)

全国から会津地方の一部宛てのゆうパックなどについて、2月9日から荷物の引き受けを停止。引受停止期間は当面の間としている。

なお、全国的に郵便物やゆうパックなど一部の配送に大幅な遅れが発生しているという。

瀧川 正実

LINEヤフーの取扱高、ショッピング事業は約6%増の1.3兆円。eコマース全体は約5%増の約3.3兆円(2024年4-12月期)

1 year 2ヶ月 ago

LINEヤフーの2024年4-12月期(第3四半期累計)におけるショッピング事業の取扱高は、前年同期比5.9%増の1兆3154億円だった。eコマース取扱高は同4.8%増の3兆2804億円となっている。

eコマース取扱高は「LINEヤフー」内の「ショッピング事業」「リユース事業」「サービスEC事業」、「ZOZO」「アスクル」、メディア事業の「その他」の有料デジタルコンテンツなどの取扱高の合算値。

ショッピング事業は「Yahoo!ショッピング」「ZOZOTOWN」「LOHACO」「チャーム」「LINEブランドカタログ」「LINEギフト」「LINE FRIENDS」「Yahoo!クイックマート」の取扱高。

eコマース取扱高のうち、国内物販系の取扱高は同3.1%増の2兆3407億円。内訳は、「Yahoo!ショッピング」「LINEギフト」などによるショッピング事業取扱高が同5.9%増の1兆3154億円となっている。

子会社が好調だったほか、「Yahoo!ふるさと納税」の開始などで「Yahoo!ショッピング」の注文者数・注文単価が伸長した(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
第3四半期(2024年10-12月期)は「Yahoo!ふるさと納税」の開始などで「Yahoo!ショッピング」の注文者数・注文単価が伸長した(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「Yahoo!オークション」「Yahoo!フリマ」によるリユース事業の取扱高は同2.3%減の7332億円。「Yahoo!フリマ」の取扱高は好調だったが、「Yahoo!オークション」は落札者数が伸びず取扱高が振るわなかった。

「一休.com」「Yahoo!トラベル」などによる国内サービスECの取扱高は同9.8%増の5286億円。なかでも「Yahoo!トラベル」の予約数が増加し、取扱高アップに寄与した。

2024年4-12月期(第3四半期)における連結業績は、売上収益が前年同期比6.1%増の1兆4287億5900万円、営業利益は同46.2%増の2547億6500万円、純利益は同21.3%増の1655億8100万円となっている。コマース事業の売上収益は同3.3%増の6363億円900万円。

コマース事業の売上収益は、ZOZOグループおよびアスクルグループなどの子会社を中心に増加。また、2024年5月にバリューコマースを非連結化した影響があったものの、サービスEC事業などが好調に推移したことにより前年同期比で増収となった。

松原 沙甫

Amazonの2024年売上高は6380億ドルで11%増、日本円換算では約96兆円

1 year 2ヶ月 ago

米Amazonが2月6日(現地時間)に発表した2024年度(2024年1-12月)連結業績によると、売上高は前期比11.0%増の6379億5900万ドルだった。

営業利益は同約1.9倍の685億9300万ドル。当期純利益は同約1.9倍の592億4800万ドルとなった。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが公表している2024年の年間平均為替レート「1ドル=150.58」(TTB)を参考に、1ドル=151円で換算した場合、日本円ベースの売上高は96兆3318億円。

セグメント別売上高では、直販にあたるオンラインストア売上は2470億2900万ドルで同6.5%増。第三者販売サービス売上(マーケットプレイスを通じた第三者が販売するサービスに関する手数料売上など)は1561億4600万ドルで同11.5%増えた。

ホールフーズ店舗が大部分を占める実店舗売上は212億1500万ドルで同5.9%増だった。

サブスクリプションサービス売上(「Amazonプライム」の会員費、デジタルビデオ、オーディオブック、デジタル音楽、電子書籍などのサブスクリプションサービス)は、同10.4%増の443億7400万ドル。

広告サービスの売上高は562億1400万ドルで同19.8%増。AWS(アマゾンウェブサービス)は1075億5600万ドルで同18.5%増。その他は54億2500万ドル。

高野 真維

メルカリが始めたクリック課金型の広告配信サービス「メルカリAds」とは

1 year 2ヶ月 ago

メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」内でクリック課金型の広告配信サービス「メルカリAds」を2月6日から本格的に開始した。広告主は、検索結果画面に検索キーワードなどに合わせた広告を掲載できる。

「メルカリ」ユーザーは他のECサイトと比べて利用時間が長い傾向にあるという。「メルカリAds」を通じて、「メルカリ」のユーザーが入力する検索キーワード、ユーザーの興味関心に一致する広告を表示することで、欲しいモノに出会える機会を広げる。

「メルカリAds」の配信方法は、外部サイトへ誘導するオフサイト広告、「メルカリ」内へ誘導するオンサイト広告の大きく2種類となる。

オフサイト広告

オフサイト広告は、「Product Ads」「Infeed Ads」の2種類。

  • Product Ads:商品データフィードを連携することで、通常の出品情報と同様のクリエイティブで広告配信ができる、主にEC事業者向けの広告商品
  • Infeed Ads:画像やテキストクリエイティブを入稿すると広告配信ができる、広告主の業種を問わない広告商品

オンサイト広告

  • 検索結果画面で、「メルカリ」内に開設できるネットショップ「メルカリShops」の商品を表示されやすくする広告商品

近年、小売事業者が顧客データを活用した広告事業であるリテールメディアを始める動きが加速している。日本のリテールメディア広告市場は年々拡大しており、2024年に4692億円、2028年には約2.3倍の約1兆845億円になると予測されている。メルカリは、「メルカリ」が月間2300万人に利用されているサービスに成長していることから、広告事業に参入することでリテールメディア広告市場における一定のポジションを確立できると判断した。

「メルカリ」内で顧客の購買データを活用した広告を掲載することで、「メルカリ」の利用者に、二次流通では出会えないモノやサービスに出会える機会を提供する。

松原 沙甫

ファッションレンタルEC「airCloset」「airCloset Dress」、卒業式・入園式向けレンタルサービスを拡充

1 year 2ヶ月 ago

エアークローゼットは、月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」とドレスレンタルサービス「airCloset Dress(エアクロドレス)」で、母親向けの卒業式・入園式に適した洋服のレンタル提供を開始した。

スタイリストによる卒業式・入園式向けのコーディネートを提案

普段着のファッションレンタルサービスを提供するなかで、ユーザーから卒業式・入園式に適した洋服へのリクエストが多く寄せられていたという。こうした声を受け、「airCloset」「airCloset Dress」において卒業式・入園式に適した洋服のレンタルを開始した。洋服はプロのスタイリストがコーディネートする。

エアークローゼット airCloset airCloset Dress 卒業式・入園式向けファッションレンタルの利用イメージ
「airCloset」「airCloset Dress」における卒入学ファッションレンタルの利用イメージ
エアークローゼット airCloset airCloset Dress コーディネート例
コーディネート一例

各サービスの内容は次の通り。

「airCloset」卒入学セレクトオプション

オプションを利用することで、「airCloset」で届く洋服を卒業式・入学式のタイミングに合わせて、適した洋服に変更できる。

  • レンタル内容:卒業式・入学式向けアイテム「ジャケット・ジレ(内1着)」「トップス・ボトムス・ワンピース(内2着)」のコーディネート
  • 取扱サイズ:S~L
  • 対象プラン:レギュラープラン、ライトプラン
  • オプション料金:1980円(税込)/1回
エアークローゼット airCloset airCloset Dress 卒入学セレクトオプションの利用イメージ
オプション利用イメージ

「airCloset Dress」CEREMONY COLLECTION

「airCloset Dress」の取扱アイテムに卒入学向けファッションが加わり、プロのスタイリストが監修したコーディネートセットをユーザー自身で選んでレンタルできる。

  • レンタル内容:卒業式・入学式向けのコーディネートセット(スペア(予備)を1セットまで無料でレンタル可能)
  • 取扱サイズ:S~L
  • レンタル期間:7泊8日
  • サービス料金:6480円(税込)~、都度課金型
  • 「airCloset Dress」単体の登録で利用できる。また、「airCloset」と「airCloset Dress」併用での利用も可能
藤田遥

EC支援会社から自社直販、新規事業、制作、ブランド事業など幅広いフィールドでの活躍を求めて転職した4人に聞く「コマースメディア」を選んだ理由

1 year 2ヶ月 ago
多彩なメンバーが集まり、ECに関連する事業を幅広くかつ深く手がけるコマースメディア。さまざまな業務に挑戦できる環境であり、EC業界で成長したい転職者を引きつけています。「EC業界の知見や実務経験を深めたい」という方はぜひ一読ください。
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EC物流、ECメディア、「Shopify」を用いたサイト構築――。異なるバックグラウンドを持つ転職者たちは、なぜコマースメディアを選んだのでしょうか。ECの総合支援や自社でのEC直販、販売代理店などの事業を手がけるコマースメディアには、部署を横断してECに関連するさまざまな業務にチャレンジできる環境があり、多種多様な企業で経験を積んだ“プロフェッショナル”が活躍しています。

この記事では、転職者のなかから豊田秀俊さん、小林俊也さん、斎藤友貴さん、中村晋さんに、企業の特長、子育ても両立しやすい働き方、求める人材などについて本音で語ってもらいました。コマースメディアの社員インタビュー第5弾です。

コマースメディア ECコンサルティング ECの総合支援 サイト制作から運用、物流まで一気通貫でサポート

物流の営業、「Shopify」の構築、他業種からの転身など多様なバックグラウンドを持つスタッフが活躍

ネッタヌネッタヌ

皆さんの現在の業務内容について教えてください。

豊田豊田秀俊さん(以下、豊田)

制作部に所属し、コーポレート窓口にお問い合わせをくださったお客さまの対応を行っています。案件受注後は、クライアント企業のサイト構築、ディレクション業務、保守のサポートも担当。最近、コマースメディアはお酒の流通・販売を手がける事業者の事業承継(M&A)を行い、新規事業として「酒販事業」を立ち上げました。そのECサイトの立ち上げも進めています。

小林小林俊也さん(以下、小林)

私がコマースメディアに入社したのは2020年5月です。コンサルティング部に所属し、育児用品を中心に扱う「POLED(ポレッド)事業」の責任者をしています。「POLED事業」では韓国のPOLEDから製品を輸入し、日本の総代理店として直販を手がけています。以前は4人体制で運営していましたが、販売規模の拡大に併せて徐々に人数を増やし、現在は10人以上のチームになっています。

「POLED」のECサイト
POLED」のECサイト
斎藤斎藤友貴さん(以下、斎藤)

直販部のマネージャーとして企画・バイヤーを担当しています。直販部はコマースメディアが国内外に商品を直接販売する部署で、自社で商品の仕入れや企画をして、その商品をECで販売しています。

コマースメディアが運営するECサイトの1つでライフスタイルグッズなどを販売する「緑葉風(リョフウ)」
コマースメディアが運営するECサイトの1つでライフスタイルグッズなどを販売する「緑葉風(リョフウ)」
中村中村晋さん(以下、中村)

運営部に所属し、EC事業者さまの総合的なサポートをしています。「Shopify」サイトの改修、新機能の実装などの対応から、各モールストアの運用、社内/社外のディレクションを担当しています。

ネッタヌネッタヌ

転職前はどのような会社で、どういった事業に取り組まれていましたか?

豊田豊田

在庫管理システムを提供している物流企業、EC支援企業で営業を担当していました。インバウンドでお問い合わせのあったお客さまの対応や、オンラインセールスで法人営業を担当していました。その経験が、現在のコマースメディアでの業務に役立っています。

コマースメディア POLED事業 営業 中村コマオさん
コマースメディア 制作部 豊田秀俊さん
小林小林

前職はECのメディアを運営する企業で、法人営業、カスタマーサクセス、新規事業の立ち上げに従事していました。

斎藤斎藤

大手ECモールでECコンサルタントを担当し、その後、スタートアップの事業会社2社、エネルギー関係と水産関係の企業で働いていました。

中村中村

「Shopify」のサイト構築支援会社で勤務し、インバウンドセールスから受注後のディレクション、ストアの構築などに携わっていました。

「ECに深く携わりたい」という意欲が転職の契機に

ネッタヌネッタヌ

転職を決めたきっかけを教えてください。

豊田豊田

前職では物流の観点でEC事業者に携わっていましたが、さらにクライアントの売り上げに直結するような、ECの運営支援そのものを学びたいという意欲が芽生えたことがきっかけです。

小林小林

前職でECが好きになり、ECに関連する知見やスキルをさらに身につけたいと思うようになりました。そのためにはメディア運営の業務では限界があると感じました。そのため、ECについて広く深く事業を展開している企業への転職を考えたんです。

コマースメディア コンサルティング部 POLED事業責任者 小林俊也さん

コマースメディア コンサルティング部 POLED事業責任者 小林俊也さん

斎藤斎藤

ECコンサルタントに従事した後、ECとは違う業界で働いていましたが、個人的に「Shopify」への興味・関心が高まっていました。また、コマースに関連する会社で働きたいという思いが強くなったため、転職を決めました。

中村中村

前職では「構築したサイトの納品までがゴール」となっており、その後の支援までは入り込めていませんでした。しかし、「サイトを納品した後も、支援すべきことはたくさんあるはず」とも考えていました。そうした実体験から、ECの全般的支援により幅広く携わりたいと思い、転職を決めました。

ECに関わるさまざまな業務にチャレンジできる社風が魅力

ネッタヌネッタヌ

コマースメディアを転職先に決めた理由を教えてください。

豊田豊田

コマースメディアは、「Shopify Plus」 パートナーの企業です。自分が転職した2020年当時から、コマースメディアは言わば「Shopify」のエキスパートだったことが大きな理由です。前職でも「Shopify」とは関わりがありましたから。入社前の面接でも、幅広く、さまざまなことにチャレンジできるコマースメディアの社風を感じました。そのことも後押しになり、入社を決意しました。

小林小林

元々コマースメディア自体は知っており、運営代行から自社EC、さらにはCS(カスタマーサポート)、物流など幅広い業務を自社で運営していることも理解していました。自分のスキルを高めることができる、やりたいことができるという会社だったことが入社の大きな決め手になりました。

斎藤斎藤

「Shopify」に強い企業という触れ込みで、コマースメディアの求人に出会ったのがきっかけです。そこに魅力を感じて応募しました。

コマースメディア 直販部マネージャー 企画・バイヤー 斎藤友貴さん
コマースメディア 直販部マネージャー 企画・バイヤー 斎藤友貴さん
中村中村

私も「Shopify」に関連する仕事がしたかったことが理由の1つです。それに加えて、サイトを構築して納品した後もきちんとクライアント企業さまを支援できるような会社を探していたところ、コマースメディアの求人を見つけて応募しました。

ネッタヌネッタヌ

コマースメディアに転職して良かったと感じる点を教えてください。

豊田豊田

さまざまな業務に携わることができることです。私の所属は制作部ですが、新規事業にも携わっています。制作だけでなく会社の事業全体に携われていることが転職して良かったと感じている点です。他部署の勉強会に参加することもできますし、やりたいことがあればサポートを得られる環境があることも魅力です。

小林小林

ECの実務に携われることが一番うれしいです。コマースメディアは、クライアント企業との健全な関係を徹底して構築しているところも魅力です。クライアント企業のなかには無理な依頼をする企業もありますが、お互い納得できる理由がない限りはコマースメディアではそういった仕事は受けません。逆もしかりで、コマースメディアが仕事をお願いしている物流企業などに対しても、「下請け」という目線ではなく、対等な「パートナー」として接し、仕事をしています

斎藤斎藤

私は子育てをしているので、働き方の1つとして在宅勤務を選べるのがとても助かっています。コマースメディアでは社員1人ひとりの自立と自律を重視しており、自身の裁量で仕事を進めていく社風です。仕事で信頼を獲得していくことで自分の裁量が増えていくのは良い会社だなと感じています。

中村中村

部署間の垣根がないので、興味を持ったことに対しては積極的にチャレンジすることができます。またそうした前向きなチャレンジに対しては、部署の所属など関係なく、多くのメンバーがサポートしてくれます。自分の行動次第で仕事の幅や内容を広げられるところに魅力を感じています。

コマースメディア 運営部 中村晋さん
コマースメディア 運営部 中村晋さん

専門性の高いスキルを持つスタッフが多く在籍

ネッタヌネッタヌ

コマースメディアならではの強みは?

豊田豊田

高いECスキルを持つメンバーが多く在籍しているので、コマースメディアにECの相談をすると、ほとんどの課題をコマースメディア内で解決できることが強みです。場合によってはクライアント企業の事業計画を作成することもあります。自社ながら「そこまでやるか」と思うほど高いレベルでサービスを提供しています

小林小林

ECの総合支援がメイン事業ですが、ECはあくまで売り上げを伸ばす手段だと捉えていることですね。クライアント企業のブランド価値を上げ、自然に商品が売れていく状態を作る――。そのために、コマースメディアは自社ECやECモール出店のサポートを手がけていく……というイメージです。

斎藤斎藤

メンバーがみんな仕事を楽しんでいることですね。一般的に、業務量が多かったり仕事内容がきつかったりすると社内の雰囲気が悪くなりがちですが、そういう雰囲気がないことは素晴らしいことだなと思います。メンバーは良い人ばかりです。

中村中村

自社EC事業、「Shopify」と各モールストアの総合支援、コンサルティングから制作、運用代行までほぼすべてのEC業務に対応している会社は珍しいですし、それが強みだと思います。社内には、仕事に対してプロ意識を持っているメンバーが多いです。仕事が好きで、意欲的に取り組んでいる人が集まっています

転職前までの経験が業務に生きる

ネッタヌネッタヌ

転職前までに築いたスキルや知見が、コマースメディアでの仕事に生きている点はありますか?

豊田豊田

お客さまとの交渉や打ち合わせの進め方などで、在庫管理のシステムを提供している物流企業で営業を担当していた経験が生きています。営業を経験してきて良かったと感じています。

小林小林

ECメディアの営業をしていた経験から、EC構築、3PL企業など、EC関連企業と多くのつながりがあることでしょうか。また、外部企業のツールやサービスも幅広く知っているので、その点は現在の仕事にも生きていますね。

斎藤斎藤

大手ECモールのECコンサルタントとして幅広い商品ジャンルのコンサルティングに携わってきたため、その経験が現在の仕事にも生かせていると感じています。また、スタートアップで事業会社で働いた経験も、コマースメディアで展開している直販業務に生きています。

中村中村

前々職のEC事業会社では、「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「amazon.co.jp」などのモールの運用や、OMS(受注管理システム)/WMS(倉庫管理システム)の新規導入も経験していたため、物流のシステムやECモールについてのさまざまな経験が生きています。前職の構築支援会社で得られたShopifyの知見も生かすことができています。

コマースメディア 豊田さん

求められる能力は自主的に動くこと

ネッタヌネッタヌ

転職前と比べて、働き方や仕事内容で変わったことやギャップを教えてください。

豊田豊田

とにかくスピーディに進めていくという企業カルチャーを感じます。ベンチャーならではのスピード感です。作業のゴールに向けた時間配分などは自分で判断していくという裁量の大きさは、この会社ならではですね。

小林小林

前職のECメディアでのスキルが、ECの実務で直接生かせる部分はほとんどありませんでした。ECにはある程度詳しくても、実務は素人同然だったからです。そのことは入社前から想定していたのでギャップは感じませんでした。

斎藤斎藤

私もギャップは感じなかったですね。スタートアップ企業に所属していた時は、ゼロイチを数多く経験しました。コマースメディアでも新規事業の立ち上げがあり、その時のゼロイチの経験が生きています。

中村中村

これまでいた企業と比較して変わったことは、縦割り組織ではないという点ですね。コマースメディアは部署間の垣根があまりなく、かつそれぞれの領域でプロフェッショナルな人が多数在籍しています。業務で困ったことがあっても、部署関係なく社内のメンバーに相談しやすいです。一方で、能動的に自ら動いていくことが求められる環境ではあるとも感じます。

ネッタヌネッタヌ

コマースメディア入社後は、どのような能力や考え方が求められますか?

豊田豊田

業務では何事もまず自分で考えて、自分なりの答えを持っておく必要があるでしょう。入社後すぐに、上席から業務の進め方について「50%は会社のルールがあり、残りの50%は余白」だと伝えられました。会社としてのスタンスは持ちながらも、残りの50%はちゃんと自分で考えて動いたり、価値を提供したりすることが大事だと思います。

小林小林

豊田さんと重複しますが、ルールや進め方が明確に決まってないものに対して、自分で判断して推進していくことが重要です。自分の場合は徐々にそれができるようになって、さまざまな業務を任せてもらえるようになったと感じています。

斎藤斎藤

豊田さんと小林さんが指摘している通り、決まったことを正確にやることももちろん大切ですが、コマースメディアでは「自分で考えて動く」という部分が重要ですね。

中村中村

コマースメディアには合理的な考え方を持ったメンバーが多いと感じています。クライアントさまや周囲のメンバーから求められている「基準」や役割を把握しつつ、意思決定しながら自主的に行動するバランス感覚が求められると思います。

向いているタイプは「柔軟性がある人」「能動的、主体的に動ける人」

ネッタヌネッタヌ

どのような人がコマースメディアに向いているか教えてください。

豊田豊田

複数の業務領域に携わる意欲や覚悟がある人です。入社後、複数業務を兼務するケースが多いので、さまざまなことに興味を持って楽しめる人の方が働きやすいですね。また、仕事に対して待ちの姿勢ではなく、自分で前に進められる能力も求められます。スピード感を持ってレスポンスできる人だと、さらに良いですね。

小林小林

新しいことに挑戦する企業なので、柔軟性がある人です。ルーチンワークで決まった業務に淡々と取り組むタイプの人は向いていないかもしれません。クライアントに対しては「対等なパートナー」という意識を持ち、無理な要望に対してはちゃんと違和感を持てることが必要だと感じています。

斎藤斎藤

決められたことを正確にこなすことも重要ですが、自分で考えて「どうしていくか」と判断する能力も求められます。新しいことを取り入れて改善サイクルを回していく環境なので、ゼロイチ経験者などは向いている職場だと感じます。

中村中村

仕事に対して積極性のある人が向いていますね。小林さんも指摘している通り、言われたことだけをやる人や、受け身で消極的な人などはあまり向いていないのではないかと思います。

コマースメディア 中村さん 小林さん

転職者目線で見るコマースメディアの「足りない部分」「入社後の苦労」

ネッタヌネッタヌ

転職者の目線から、現在のコマースメディアに足りない点、課題と感じることを教えてください。

豊田豊田

代表の井澤のつながりで始まる案件が多いので、メンバーが直接相談をもらえる環境を作っていきたいですね。人材育成や既存スタッフの成長を通じて、クライアントのさまざまな要望に応えられる環境作りが課題だと感じています。

小林小林

コマースメディアは新しいことにどんどん挑戦する企業カルチャーなので、その都度足りない点は出てきます。たとえばメーカー事業を任された際に、輸入に関してのノウハウが自分にはまだなかったのですが、社内である程度経験があるメンバーやパートナー企業と協力して、徐々に知見を増やしました。

斎藤斎藤

足りないのは「若さ」と「勢い」ですね。コマースメディアのさらなる成長に向けて、現在は代表の井澤がさまざまな部分をけん引していますが、同じように勢いとリーダーシップを持って引っ張っていけるタイプの人材が必要だと感じています。

中村中村

新卒の人材を受け入れられる教育体制がまだ整備できていないことが課題です。その反面、経験者は前職までの知見を生かしてチャレンジしやすい環境です。

ネッタヌネッタヌ

入社後に苦労した点や課題はありますか。

豊田豊田

コマースメディアの仕事はスピード感が求められますが、前職も同様にスピードが求められていたのでそこは問題なく対応できましたね。

小林小林

EC運営のバックヤードの部分を覚えるのに苦労しました。受注、在庫の引き当て、出荷という各工程で人とシステムを組み合わせて作業する必要があり、ECならではの難しさだと思いました。

斎藤斎藤

ECはtoCのビジネスなので、やはり「人ありき」のサービスだと改めて思いました。AIでは解決できないことも多いです。その点は覚えることもやることもたくさんあります。

中村中村

入社時は業務に慣れるまで苦労しましたが、当時は目の前の仕事に対して指示されたことをただこなしているだけで、社内社外かかわらず、その仕事の背景にある本質を深く理解できていなかったと思います。現在は、エンドユーザーさまをはじめ、関わっているクライアントさま、社内メンバーのニーズを想像しながら業務に取り組んでいます。

コマースメディア 斎藤さん

部署間の連携、新規事業の成功――。四者それぞれの「コマースメディアでめざしたいこと」

ネッタヌネッタヌ

今後、コマースメディアでめざしていきたいことは何ですか。

豊田豊田

酒販事業の立ち上げに携わっているところなので、まずはこの新規事業をやり切り、事業を成功させたいです。この経験は、今後制作のディレクションなどほかの業務にも生かせると思っています。

小林小林

会社としては、支援企業と自社事業をそれぞれバランスよく伸ばしていくことをめざしています。足りない部分が出てきたら、そのたびに対応していくということを繰り返して成長していきたいです。

斎藤斎藤

既定路線に捉われずに、自分たちで可能性を探っていきたいです。その積み重ねが他社との差別化になって、会社の強みになっていくと思います。

中村中村

いま所属している運営部をはじめ、制作部やコンサルティング部といった各部署間の横の連携を進めることで、コマースメディアは組織としてさらに強くなると思っています。私自身としてもそうした各チームの連携に積極的に取り組んでいきたいです。

ネッタヌネッタヌ

ありがとうございました。みなさんのこれからのご活躍を楽しみにしています。

この記事を読んでコマースメディアに興味を持った方は、コマースメディアのサイトをのぞいてみてくださいね。このシリーズのバックナンバーも合わせてご覧ください!

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キヨハラサトル
吉田 浩章
確認済み
16 分 32 秒 ago
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