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「入口商品」からリピート購入への流れを設計しよう | マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
コツ32:「入口商品」からリピート購入への流れを設計しよう

登場キャラクター

くまがいさん

くまがいさん お料理が得意な主婦。料理の隠し味にはいつもはちみつを使っている。

くまがいさん「いっけない! はちみつ切れちゃった。次はどんなはちみつにしようかなぁ。一瓶だけでも結構量があるしはずれないようにしないと…………ん! わ! これイイ! しかも送料無料で1,000円ぽっきり!!」
数日後
くまがいさん「うん、アカシアが一番おいしいわ! この大瓶を注文しようっと。ネットではちみつ買えるなんて本当にいい時代……。一昔前なんてこうよこう!!」

リピート率を高める「入口商品」

「入口商品」とは、価格が安い、送料無料など、購入のハードルを低く設定した「とにかく買ってもらう」ための商品のことです。どんなにいい商品でも、一度は買ってもらわないことには、決してリピートしてもらえないので、まず「はじめの1回」が必須なのです。

特にオリジナルタイプなど、魚鱗戦略をとる店にとって「入口商品」の購入率は、店の成否を分けるほど非常に重要です。そして、それらの購入客がリピートしてくれなければ、継続的な運営はなかなか見込めないものです。

「入口商品」をリピートにつなげるには

では、リピート率を高める「入口商品」はどのように作ればいいのでしょう。第一に買いやすくするために、単価を低めに設定し、送料込みにするのが基本です。1,000円の商品を安いと感じても、それに送料が500円かかるとしたら、途端に割高に感じ、買うのを躊躇してしまいますよね。

次に、「リピートを促す導線」を作ること。「入口商品」を無事購入してもらえたとしても、よほどの商品でない限り、少し試しただけのものを自発的にリピート購入しないものです。だからこそ、同封チラシやメルマガなど、商品本体以外のリピートを促す「仕掛け」が大切です。入口商品は単なる商品ではなく、「当店についての案内」という側面を持っているのです。これをきちんと見せることで、はじめてリピートにつながると言ってもいいでしょう。

「シリーズ第1話」タイプで「続き」を売る

まず、さわりだけ試してもらうことにより、「続きに手を出したくなるような設計」の入口商品を紹介します。

シリーズ物の教材やレンタルDVDに1話のみ収録されている海外ドラマなどが典型例です。値下げしてでも1回目を体験してもらえれば、続きが気になり手を伸ばす人は多く、自然と売れます。

これは、化粧品、健康食品、ダイエット、教材など「続けることで意味が出てくる」商品ジャンルに適しています。入口の商品販売後に、フォローメールや同封チラシなどで、とにかく「続ける意義」をうまく伝えてリピートを促すことが大事です。

この場合、入口商品は「効果を体感しやすい商品」が好ましいですが、違いが端的にわからないような商品、例えば、ダシなど「天然と化学調味料の風味の違い」を購入客に知ってほしい場合は、リピーターの感想などを引用しつつ、「味覚の鋭い人の感覚」を追体験させることで、一般の購入客も気付きやすくなり、リピートにつながりやすくなります。

「いいとこ取りセット」でどれか1つでも気に入ってもらう

何種類かの商品が少しずつ入った「お試しセット」も入口商品の王道です。いろいろな商品を比べて試せるので、どれか1つでも気に入ったものがあれば、その商品をあらためて購入してもらえます。お酒の小瓶や梅干しなど、小分けできる商品に特に適しています

「当店のランキング受賞商品だけ集めました」などと、「いいとこ取り感」をアピールするようなコピーが付いているとなおいいですね。本購入への布石なので、1つ1つの分量は少なくても、商品ページ上ではすべての商品について詳しく説明してください。このタイプも、フォローメールや同封チラシでのリピート訴求はもちろん重要です。

くまがいさん「一瓶だけでも結構量があるしはずれないようにしないと…………ん! わ! これイイ! しかも送料無料で1,000円ぽっきり!!」
「お試しセット」は新規顧客の獲得にも効果がある。お試しだけで終わらないようにきっちり追客を行おう。

オークションの入札から本購入へ誘導する

「激安で落札できるかも」という売り文句でオークションを開催し、多数の入札を得てから、入札客に対して通常購入をすすめるという手法があります。これは、楽天市場出店者の中でも、特にメルマガを得意とする店でよく用いられます。オークションでは入札客のメールアドレスを多数確保できるので、落札者を知らせる「結果発表」と同時に「入札客限定の敗者復活セール」などをメールで案内して購入へと誘導するのです。

「懸賞の景品に使うと応募数が多い商品」をオークションに出品すると、入札が多く集まるようです。だから、家電や自転車などの比較的高額な商品か、無名商品なら「比較的誰もが欲しがるもの」を多数出品するのが定番だと言えます。

逆に、無名のニッチ商品などは、たとえ1円でもまったく入札されないこともあるので気を付けましょう。Yahoo!オークションであれば、ニッチ気味な商品でも入札があるようですが、いずれにせよ商品特性や出品先を十分考えて開催するようにしましょう。

入口商品の例。人気のお酒5種を飲み切りサイズで飲み比べられる「いいとこ取りセット」。
入口商品の例。人気のお酒5種を飲み切りサイズで飲み比べられる「いいとこ取りセット」。
あさびらき十一代目 源三屋 http://www.rakuten.ne.jp/gold/asabiraki/

 

入口商品の例。人気のお酒5種を飲み切りサイズで飲み比べられる「いいとこ取りセット」。
9種のサプリから初回を送料無料100円で注文できる。
オーガランド http://www.rakuten.ne.jp/gold/oga/

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川村トモエ, 湯鳥ひよ+トレンド・プロ(マンガ)

5,000件の受注も1人で楽々対応。山善くらしのeショップを支えるシステムとは | ネットショップ担当者フォーラム2014 in 東京 セミナーレポート | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
山善くらしのeショップを支えるシステムについて、テクマトリックスの岩崎氏と山善の尾崎氏が対談した。

多くのECサイトではビジネスの拡大に伴い、受注業務の自動化や効率化といったシステム基盤の改善が課題として挙げられている。山善が運営するネットショッピングモール「くらしのeショップ」は、テクマトリックスの支援のもと、バックオフィスシステムを改善。業務の大幅な効率化と、さらなる売上増に不可欠な「ファン育成」を可能とするシステム基盤を構築した。 写真◎Lab

テクマトリックス株式会社 カスタマーソリューション営業部 特命課長  岩崎 徹志 氏
テクマトリックス株式会社
カスタムメイドソリューション事業部
カスタマーソリューション営業部
コマースソリューションチーム
特命課長
岩崎 徹志 氏
株式会社山善 家庭機器事業部eビジネス部部長代理  尾崎 友章 氏
株式会社山善
家庭機器事業部 eビジネス部
部長代理
尾崎 友章 氏

楽天ショップ・オブ・ザ・イヤーを7年連続で受賞

山善は工作機器や家庭機器を扱う専門商社だが、2006年に「くらしのeショップ」を楽天市場に出店。オリジナル商品を中心に家具、家電、アウトドア用品などを販売している。現在は楽天に2店舗とYahoo!ショッピング、Amazonの合計4店舗の運営を行っている。売上は8期連続増収を達成。楽天ではショップ・オブ・ザ・イヤーを7年間連続受賞するなど、大きな成功を遂げている。

このセッションでは、「楽天SOY7年連続受賞!YAMAZENくらしのeショップが考えるEC成長戦略とは?」と題し、山善の尾崎友章氏と、テクマトリックス株式会社の岩崎徹志氏が対談。日々大量に寄せられる注文に効率的かつ丁寧に対応し、さらなるビジネスの拡大を目指すためのEC戦略と、それを支えるバックオフィスシステムの改善策について語られた。

売上増とともに業務の負荷も急増。システムのリプレースが急務に

「くらしのeショップ」では、2008年に受注システム、2009年には在庫管理システムを導入するなど、バックオフィス業務のシステム化も継続して進めてきた。しかし、そうした中で下記のような課題が浮上していたという。

  1. 社内の基幹システムとの連携が複雑で、人為的なミスなどが発生していた。
  2. 受注担当は「社内システム」「受注システム」「各モールのシステム」の3つを習得しなければならず、育成までに時間がかかり、人件費増加につながっていた。
  3. 各店舗に受注担当を決めて運営していたが、病欠などがあると処理の遅れが発生していた。
  4. 在庫についても店舗間の連動システムは導入したものの、基幹システムとは連動はしておらず、適切な処理がなされないことがあった。
  5. スーバーセールなどイベント明けは、夜の21時までかかっても受注処理が追いつかないことがしばしばだった。
くらしのeショップ旧システムの概要
「くらしのeショップ」旧システムの概要

尾崎氏はほかにも、「この業界では大手ネット通販会社のスピード感が当たり前になりつつあり、このスピードに追いつけない限りは衰退してしまうという危機感が強かった」と振り返る。

そうしたことから、さらなる顧客満足度を向上させていくためにも、受注処理後のサンクスメールや出荷案内をタイムリーに送信できること、当日出荷が必須であること、そして、フォローメールなどでファンを育成することが急務と感じていた。

要件は「ヒューマンエラー撲滅」「スピードアップ」「人件費抑制」

これらの課題を解決し、将来的な目標である売上100億円を達成するためにシステムのリプレースを決断。「ヒューマンエラーの撲滅」「メール案内、発送までのスピードアップ」「売上アップに伴う人件費の抑制」をテーマに掲げ、具体的なシステム化の要件として下記を定めた。

  1. 業務効率化
  2. 顧客満足度の向上
  3. 売上強化
  4. 物流戦略

複数のベンダーを比較検討し、最終的に選ばれたのが、パッケージをベースとした自動化・効率化のためのソリューションを有し、楽天のRMSパートナーで楽天に造詣の深いテクマトリックスだった。

尾崎氏は、「実際に私たちの受注業務をすぐ隣で見てもらい、細かなところまで確認してもらえたほか、受注業務処理に関するアドバイスや自動化に向けたコンサルティング的な対応もしてくれた。これらの作業を二人三脚で行えたことで、プロジェクトを着実に進めることができた」と評価する。

また、テクマトリックスの岩崎氏も「山善独自の業務要件に対応するために、ヒアリングを徹底した。また、提案段階からイメージが理解できるようデモ画面を作成したことも、現場のスタッフの方から評価していただけた」と振り返る。

その後の設計フェーズについても、要件定義をしっかりと固めたことが奏功し、スムーズに進められたという。後のテストフェーズで不具合が発生したものの、テクマトリックスの迅速な対応により、無事、新システムのカットオーバーを迎えることができた。

受注処理の90%を自動化。売上100億円を目指す

システムリプレース前は、3,000件の受注を5名のスタッフが8時間かけて対応していた。しかし、新システムではそれまで手作業で行っていたデータの入力や取り込みなど、業務のおよそ90%の処理を自動化したことでヒューマンエラーはゼロになり、5,000件の受注を1名で対応できるようになった。大幅な簡素化が実現されたのだ。

テクマトリックスが提案した新システムの概要
テクマトリックスが提案した新システム「e楽DA!」の概要

一番の効果はモチベーションの向上

山善はテクマトリックスの協力により、大幅な業務の効率化を実現できたわけだが、尾崎氏は、「一番のメリットは、社員がルーティンワークから解放され、売上につながる施策を考える時間ができ、モチベーションが向上したことだ」と強調する。

システムで行うべきことはシステムが行い、人が考えるべきところは、人が考える。これこそがビジネスを拡大させていくためのベストな方策であり、今回、そのための基盤を実現することができた」(尾崎氏)

商品レビューに基づいた新製品開発などで、すでに効果が上がってきていると言う。

「例えば、組立式の折り畳み式ベッドについて、お年寄りの方には組み立てが大変だという声をいただいていた。そうした声に応えて、組立済みの完成品をラインナップに揃えたところ、初月から300セットを超える大ヒット商品になった。今後もお客様からの声に耳を傾け、ご要望に応える商品企画を行うことで、さらなるファンの育成を進めていきたい」と尾崎氏は語る。

先に述べた売上100億円という目標だが、尾崎氏は、「毎年130%の伸びを実現することで、3年以内に達成できる」と意欲を見せる。

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伊藤 秀樹

ライター

伊藤 秀樹

モバイル決済サービス「LINE Pay」は外部ECサイトへの導入が可能に、加盟店の募集開始へ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
決済手数料は月間決済額100万円までは無料(100万円以上は3.45%)、トランザクションフィーも無料で提供する

LINEは12月16日、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」の公開にあわせ、加盟店の募集を近く始めると公表した。加盟店はECサイトを運営する企業やデジタルコンテンツの配信を手がける企業などが対象。決済手数料は月間決済額100万円までは無料(100万円以上は3.45%)、トランザクションフィーも無料で提供する。加盟ハードルを下げ、大企業から中小規模まで幅広いEC企業が加盟店になれるようにする。

「LINE Pay」はLINE子会社の「LINE Pay株式会社」が運営する。キャリアやOSを問わず、iPhone、Android版のLINEアプリを通じて友だちへの個人間送金や、提携サイトでの決済が利用できるサービス。

LINEはユーザーがスマートフォン上から、簡単に送金・決済を行う利用シーンの拡大を目指している。そのための対応サービスの拡充、オフライン店舗との提携を進めていく方針で、近く加盟店の募集を始める。

募集する加盟店は物販を手がけるECサイトなどが中心となる。手数料は月間決済額100万円までは無料。100万円以上の手数料は3.45%。「まずは使っていただくことが必要。中小規模のECサイトなどでも利用できるようにした」(広報)と言う。

LINE Payの加盟店手数料

「LINE Pay」の手数料やトランザクションフィーの他社比較について

現在導入のためのガイドラインなどを策定している。加盟店の導入方法については「導入のためのハードルが高くなっては意味がない。たくさんの企業が導入しやすい環境を整えるためのガイドラインを作っている」(同)。

LINEによると、「購入者に対して会員登録やクレジットカード情報などの登録を求める必要が無くなるため、ユーザーの決済手続きの手間を省くことができ、さらなる成約率の向上を期待することができる」と言う。導入店舗向けの「LINE Pay サービスサイト」を近日中に公開し、加盟に関する詳細と案内、加盟店の申し込み受け付けを行うとしている。

まずは、LINE関連サービスの有料コンテンツが購入できる「LINE ウェブストア」に「LINE Pay」を導入している。

LINEによると、加盟店は国内5400万人を超えるLINEユーザーからの利用・流通額を見込むことができるという。

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瀧川 正実

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通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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後払い決済における未回収割合は6%、かっこ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
過去に支払い実績のあるユーザー(リピーター)による取引が占める割合は26%という

不正検知システム提供のかっこは12月12日、「ECサイトにおける未回収取引検知レポート2014年上期版」を発行した。レポートよると、ECサイトの後払い決済で、未回収・未回収の疑いがある取引は金額ベースで全体の6.01%、件数ベースで6.51%にのぼることがわかった。

レポートは、同社が開発・提供するビックデータ解析による取引審査システム「O-PLUX」で審査したデータを使用。2014年1月から6か月間のECサイトにおける後払い決済代金の未回収について分析した。

未回収取引のうち、過去に支払い実績のあるユーザー(リピーター)による取引が占める割合は26.56%にのぼるという。リピーターでも多くの未回収取引が発生していることがわかる。

リピーターのうち、未払い・超過を起こしたことがないユーザーは92.81%で、未払いを起こしたことがあるユーザーは5.84%。90日以上超過して支払ったユーザーは1.58%という。このことから、一部のユーザーが繰り返し未回収を起こしているとしている。

未払いが最も起こりやすいパターンとして、特定地域のマンスリーマンションなどを受取先に指定し、「DIY工具・バッグ」を注文するケースを挙げている。

これらの商品は高価格帯であることに加え、2014年の取り込み詐欺集団によるターゲットアイテムだったためという。今後もターゲットとなるアイテムを変えながら、同じような注文が行われる可能性が高いとしている。

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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消費税が10%になったら8割超の消費者が「節約する」、ネクスト調査 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
「かなり節約すると思う」が42.4%、「少し節約すると思う」が40.9%だった

不動産・住宅情報サイト「HOME'S」を運営するネクストは12月12日、「消費税が10%に上がった場合の節約意識」についての調査結果を公表、それによると8割以上のユーザーが「節約する」と回答した。

回答の内訳を見ると、「かなり節約すると思う」が42.4%、「少し節約すると思う」が40.9%。合わせて83.3%もの人が「節約」を考えていることがわかった。「特に変化はない」は16.7%だった。

ネクストによると「現状既に節約をしている人が7割近くいる」としており、さらなる家計の引き締めが行われる可能性があるとまとめている。

ネクストが実施した「消費税が10%に上がった場合の節約意識」①

消費税10%になった場合、今よりも節約するかについて

年齢別で考察すると、20~30代で「節約する」が多く、30代では48.4%が「かなり節約する」と回答している。一方、20代では22.5%が「特に変化はない」と回答し、「若年層の方は将来に対して悲観的な見方をする層と前向きな見方をする層の2極化が見てとれた」とネクストは分析している。

40~50代のミドル層は若年層と比較すると、「節約する」と回答している人の割合が高い。40代では86.9%、50代では85.0%が「節約する」と回答。ネクストは「漠然とした将来への不安があるといえる」とまとめている。

ネクストが実施した「消費税が10%に上がった場合の節約意識」②

年齢別の傾向について

第47回衆議院議員総選挙後の報道番組で、安倍晋三首相は2017年4月の消費税率10%への再引き上げを予定通り実施する方針を表明している。

調査概要は以下の通り。

  • 調査実施期間:2014年12月3日~2014年12月4日
  • 調査対象者:20歳~59歳までの男女
  • 調査方法:インターネット調査
  • 有効回答数:484サンプル

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担当編集者のコメント: 

2015年10月に予定されていた消費税の再増税は、2017年4月に延期される見通し。EC事業者は約2年3か月後に再び消費増税が行われることを前提に、サイト運営をする必要がありそうだ。

調査会社のマーシュが2015年10月の消費増税を前提に消費者意識を調査(2014年9月に実施)したところ、「まとめ買いや駆け込み購入する予定である、おそらくすると思う」が65.3%にのぼった。

2014年4月の増税前に「まとめ買いや駆け込み購入した」ユーザーは53.5%(マーシュ調査)。2017年の再増税時に駆け込み購入するであろう消費者は、2014年と比べてさらに増えると考えるべきだろう。

価格対策、付加価値のある商品やサービス提供、商品調達、リピーター作り……2年3か月後を見越していまから対策を進めていきたい。

瀧川 正実

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通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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ABCマートが「実店舗とECとの融合」への変化に対応するため、基幹システムをクラウドへ移行 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
アマゾンが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」に移行

ABCマートは11月末、店舗業務を支える基幹システムをアマゾンが提供するクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」に移行した。ビジネスモデルが「実店舗中心」から「実店舗とECとの融合」へと変化している状況に対応した。

ABCマートの基幹システム「ABC-Mart Retail System(ARS)」は、フューチャーアーキテクトと2010年に構築。稼働後もビジネスの拡大とともに効率的なインフラ投資を継続してきた。

2012年11月には店頭でタブレット端末「iPad」を使い、店頭にはないサイズの商品などをその場で注文でき、後日自宅に無料で届けるオムニチャネルサービスを開始。ネット通販システムの機能を活用し、「気に入った靴を見つけても、サイズがないのであきらめる」といった靴の購入に関する不満を解消するサービスとして展開している。

ABCマートが展開するオムニチャネルサービス「iChock」

ABCマートが展開するオムニチャネルサービスの名称は「iChock」

このようにABCマートのビジネスモデルは実店舗中心から、「実店舗とECとの融合」へと変化。基幹システムに対し、柔軟な拡張性と高い対応力が求められるようになったという。

ABCマートとフューチャーアーキテクトはARSをクラウドサービス「AWS」に全面移行。ハードウェア機器や設備などの物理的な事情に左右されることなく、柔軟でスピーディなリソース調達と増減設が容易になったという。

固定費だったハードウェアのコストも変動費化され、コスト面でのメリットも生み出している。

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瀧川 正実

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成果を上げる通販誘導アプリは「使ってもらう」が重要。東急ハンズ、DeNAなどの事例から学ぶ | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
東急ハンズ、カカクコム、DeNAが運用するアプリから、ネット販売へ誘導するための取り組みを紹介

スマートフォンでの買い物が当たり前になった昨今、専用のアプリをリリースしているネット販売企業も多い。しかし、多様なアプリがある中で、ユーザーにとって「買い物アプリ」の優先度は高くないのが実情ではないか。今回は「使ってもらう」「アンインストールされない」ためのさまざまな工夫を施しながら、ネット販売への導線を探るアプリを紹介する。いずれもネット販売を主目的としたアプリではないが、「集客」や「アクティブ率向上」へのヒントが見えてくるかもしれない。

東急ハンズアプリ、店頭で〝ブックマーク〟

東急ハンズの「東急ハンズアプリ」
東急ハンズの「東急ハンズアプリ」

東急ハンズでは11月25日、同社のハンズクラブカード会員向けの新しいアプリとして、「東急ハンズアプリ」の提供を開始する予定だ。ポイント管理など、これまでの会員カードに代わる機能だけではなく、同社の店頭で気になる商品をバーコードでスキャンして「ほしいものリスト」に入れ、後日通販サイトから購入できる機能や、店舗在庫の確認、アプリで店舗の商品を「取り置き」できる機能などを設けた。

アプリのコンセプトの一つは「オムニチャネル購買のサポート」だ。同社の長谷川秀樹執行役員オムニチャネル推進部長は「3つの顧客の購買行動をサポートしたい」と話す。まず、1つ目は「パソコンやスマートフォンなどで取り置きをして、後日店舗で購入する」というもの。実は、店舗にかかってくる問い合わせのうち、70%程度は「目当ての商品の在庫があったら取り置いてほしい」というものだという。これを解決するわけだ。

2つ目が「うけたまわり機能」。これは、行った店舗で扱いのない商品を取り寄せるというもの。長谷川執行役員は「問屋や他店からの取り寄せなど、今までは店員がアナログでやっていた部分をテクノロジーで代用するということ」と説明する。

3つ目は「“一目ぼれ”をサポート」。店舗で「いいな」と思ったとしても、その場で買わないというのは良くあるケースだが、それをカバーする。つまり、ネット販売に良くある「欲しい商品のブックマーク機能」を店舗でも実装したというわけだ。

長谷川執行役員は「家電量販店などが、バーコードをスキャンして検索し、他店と価格比較する機能を持つアプリを出しているが、それとはコンセプトが違う」と話す。店頭でブックマークしても、ハンズの通販サイトから買わず、より安い価格の競合サイトで買われてしまうケースも考えられる。

東急ハンズの「東急ハンズアプリ」②
「欲しい商品のブックマーク機能」を店舗でも実装

東急ハンズは基本的には値引き販売をしていないこともあり、「『買い物をする際に価格が最優先』という消費者は、そもそもあまりハンズには来ないのではないか」(長谷川執行役員)。目当ての商品を見るために、電車賃や時間をかけてハンズに来るくらいなら、最初からネットで検索した方が手間はかからない。「(ブックマークした商品が他社で買われてしまうケースは)ゼロではないだろうが、まず自社の会員を大事にする必要があると思っている」。

アプリにはGPS機能がついているので、店舗の近辺に来た際にクーポンを発行することも可能。また、購入金額や来店頻度、年齢などによる、顧客の細かいセグメント分けに基づいた販促ついては「今後の課題」(長谷川執行役員)だ。

長谷川執行役員は「買い物スタイルを変えていく足がかりにしたい」と意気込む。店舗での利用が前提のため、来店頻度の高い人にとっては便利なアプリだが、悩みは「どれだけ使ってもらえるか」ということ。

「起動してもらうための“クセづけ”をした方がいいのだろう。例えばコンテンツを配信するやり方もあるが、小売りのやるべきことなのかという気もする」。プッシュ機能によるセール通知やクーポン配信なども「マス的なものではなく、自分に合ったものを配信する」(同)ことが「アプリを消されない」ために重要となりそうだ。

ヴィニカ、定期購入で〝活性化〟

カカクコムが提供する「Vinica(ヴィニカ)」
カカクコムが提供する「Vinica(ヴィニカ)」

価格比較サイト大手のカカクコムは10月8日、ワインの写真を投稿するだけで銘柄情報が自動登録されるアプリ「Vinica(ヴィニカ)」において、コーヒーと輸入食品の店「カルディコーヒーファーム」を運営するキャメル珈琲と提携し、ワイン2本セット(税別5000円)を届ける定期購入サービスを開始した。

ヴィニカのスタートは2013年2月。同社の主力事業は価格比較サイト「価格.com」だが、パソコンや家電といった耐久財の情報については強みを有するものの、衣料品や食品などの消費財は耐久財ほどの強さはない。管理本部財務経理部長兼企画室長の中島花絵氏は「消費財はまだまだ伸ばせるはずで、これまでとは違ったアプローチの事業を立ち上げることで成長の一助としたいと考えた」と振り返る。

ワインのラベルを撮影するだけで銘柄が表示されるアプリとしては、すでに「Vivino」というデンマーク製のアプリが存在するが、比較するとコミュニティー機能を強化しているのがヴィニカの特徴だ。ラベルだけではなく、ボトル全体や料理など、ワインを楽しむ空間そのものが写真として多数掲載されており、「ワインを介したユーザー同士の交流」がやりやすくなっている。

カカクコムが提供する「Vinica(ヴィニカ)」②
「Vinica(ヴィニカ)」のユーザーは約3万1000人で最近は急成長

現在のユーザーは約3万1000人で最近は急成長。今年に入ってからは、ユーザー同士が実際に会ってワインを楽しむ「オフ会」が開催されており、ヴィニカ主催のものやユーザー主催のものも含め、最近では毎週開催されているような状況で、中島部長も良く参加するという。

定期購入について、中島部長は「当初からアイデアの一つとしてはあったが、自分が全国のワイン好きと会えてすごく楽しかったことがサービス実現の動機になっている」と説明する。オフ会では皆が同じワインを飲むことで交流が生まれるわけだが、ワインを販売すればオンラインでも同じことができるのではないか。ヴィニカで生まれた、ユーザー同士の交流をさらに活性化するための手段が定期購入サービス、というわけだ。

ワインの定期販売を手掛ける会社に話を持ち込んだものの、共同事業で利益をシェアする形になることや、ユーザー層の違いもあり、色よい返事は得られなかった。転機は中島部長がオフ会で、ヴィニカのヘビーユーザーであるキャメル珈琲の社員と会ったこと。アプリ内でユーザー同士がワインでつながることの意義を理解してもらい、商品提供が決まったという。ただ、10月末現在ではまだ申し込みは少ない。申し込み用のページに遷移するための導線が分かりにくいことも原因となっており、今後は他のユーザーが投稿した写真が表示される、アプリのフィードに情報を表示させることも考えている。

特設ページから月末までに申し込むと、翌月10日前後にワインが届けられる。中島部長は「ワインの品質は高いし、サービスが始まれば、『このワインにはこんな料理やグラスが合う』といった話題がヴィニカで盛り上がるはずで、そうなれば申し込みが増えるのではないか」と期待する。

ハッカドール、〝おすすめ〟機能強化へ

DeNAが提供する「ハッカドール」
DeNAが提供する「ハッカドール」

ディー・エヌ・エー(DeNA)は8月、アニメや漫画、ライトノベルといった“オタク向けコンテンツ”に関する情報に特化したアプリ「ハッカドール」をリリースした。ユーザーの好みに合わせて学習し、配信する情報を出し分けるのが特徴で、公式の美少女キャラクター「ハッカドール」も用意。ダウンロード数が数十万に達するなど、人気アプリとなっている。

漫画やアニメ、ライトノベルが大好きという開発者のビジネス開発統括部メディアディベロップメント部の岩朝暁彦シニアプロデューサーは「私自身は漫画やアニメにすごく詳しいという自負があるが、オタクでも皆がそういうわけじゃないし『隠れオタ』もいる。そういう人たちに『この作品が好きならこれもおすすめ』などと教えてあげられれば世界が広がるんじゃないか」と開発の動機を語る。ユーザーにマッチングした情報を届けるメディアは「これまでリーチできなかった消費者」の取り込みにつながり、コンテンツ提供側にもメリットが出てくる。

ニュースの配信は1日3回。フィードに表示されるニュースは、ニュースサイトやブログ、まとめサイトなどをクロールし、アプリ側が取捨選択する。記事の開封率などをもとに学習し、次第に好みにあうものが配信されるようになる。

DeNAが提供する「ハッカドール」②
ウンロード数が数十万に達するなど、人気アプリとなっている

アプリにはキュレーションによる情報配信だけではなく、登録したキーワードに関する記事を配信する「ウォッチリスト」があり、キーワードに関連した商品も表示される。商品ページから、提携サイトの「TSUTAYAオンラインショッピング」に遷移する。

岩朝氏は「漫画やアニメに関する記事を読み、そのまま関連商品が買えたらすごく便利。アプリとしてレコメンドする形を実現できたら」と話す。現状はニュースがメーンであり、ウォッチリストからの購入はほとんどないという。フィードに商品をたくさん表示させるやり方は「アフィリエイトブログみたいで反感を買いそう」というが、例えばユーザーの好みを分析してハッカドールたちが漫画をおすすめするなど、理想は「友達が勧める」というようなイメージのレコメンドだ。

ただ「一般的な併売分析を使ったレコメンドはちょっと違うじゃないかと」(岩朝氏)。ある漫画の最新刊を購入した人に、既刊や同じ作者の各作品をおすすめしてもあまり意味がないのでは――というわけだ。もちろんユーザーの趣味嗜好にあわせたレコメンドは必要になるわけで、岩朝氏は「例えば、アニメ業界を描いたアニメ『SHIROBAKO』が好きな人には、出版業界が舞台の漫画『重版出来!』を勧めるようなイメージ」と話す。

通販への誘導と外部からの広告出稿がマネタイズの柱となるが「プライオリティーは高くない。ユーザーにとって必要な情報や体験を提供することが最優先」(同)という。レコメンドについても、ユーザーに合った商品を勧めることでアプリ名の由来(渉る)と同じく「捗った」と感じてもらうのが目的だ。岩朝氏は「規模拡大は大事だが、『正しいユーザー』をつかむことはもっと重要。ユーザーの大半が漫画を読まない人だったら意味がない。ウェブサービスだとKPIを気にしがちだが、数を追いかけるのは必ずしも正しいとはいえないのでは」と話す。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:成果を上げる通販誘導アプリは「使ってもらう」が重要。東急ハンズ、DeNAなどの事例から学ぶ | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム
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「即日発送」「○○実施中」に注意! 安心して正月を迎えるためにやっておきたいこと | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago

ネットショップ担当者が読んでおくべき2014年12月8日〜14日のニュース

今週の要チェックはリスティング広告関連売上アップのヒントです。年末年始は「広告審査」「予算」「広告文」の3つに注意しておきましょう。特に審査は早めに終わってしまうので早めの入稿を。売上アップのヒントでは超個性的な商品を紹介しています。何が個性的かは見てのお楽しみ。

※記事の難易度を、低い難易度:低から高い難易度:高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • 「LINEグループ購入」「LINEギフト」から考える LINEのプッシュ型コマース、期待と課題 | ECzine
    http://eczine.jp/article/detail/1480

    今なぜLINEが共同購入やギフトに参入したのかといえば、LINEの機能にはグループ機能があり、すでに多数のグループが動いているからです。そのグループの仲間にお店がセールスするのではなく「一緒にどう?」と友だちがPushし、勧められ、さらに自分も買うことで商品代金が安くなる(=自分が買わないと高くなる)というような仕組みを提供できます。こんな強みは他にありません。

    「Push Commerce」という新しい取り組みに挑戦中のLINE。仲良しグループの友だちからのオススメで、しかも安くなるのであれば買ってしまう確率が高くなりそうですよね。しかし、それが逆に強迫観念的になってしまう可能性もあります。欲しくないけど勧められたから買わないといけない……というような。記事中には仕組み的な課題が書かれていますが、こうした心理的な課題も多いと思います。どのようにして広げていくのかが注目です。

モール関連

  • 売れている店だけを優遇するYahoo!ショッピングにはしたくない | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/993

    出店者の多くは従来のショッピング内の広告枠を買うことに慣れているので、「Yahoo!プロモーション広告」の細かな運用に追いつけていないことが多いです。「Yahoo!プロモーション広告」は細かな運用を行うことで成果が出る広告なので、とりあえず試しに使ってみたけれども、手をかけなかったため成果が出ず、あきらめてしまったというケースも多くあります。

    リスティング広告は運用型広告とも言われていますので、慣れていない人には難しいかもしれません。Yahoo!ショッピングではコンバージョンタグやリマーケティングタグが最初から設定されているので導入は比較的楽なのですが、そこから先はやはり知識と経験がものを言います。Yahoo!プロモーション広告の正規代理店もありますが、予算的に対応が難しいと思われますので、ここがうまく解決できれば使い勝手が良くなってきそうです。

  • Yahoo!ショッピングと楽天市場、2014年間総合ランキング比較 | ECzine
    http://eczine.jp/news/detail/1534

    「クリスタルカイザー」だけ見ても、1つにまとめているYahoo!ショッピングと、ショップごとにランクインさせている楽天市場と違いがあり、単純に比較はできませんが、ミネラルウォーター、スカルプシャンプー、保存がきくセットものがよく売れていることがわかります。日用品まとめ買い、強いですね。

    売れる商品であるがゆえに競合も多くなりますよね。よほどうまくやるか資本がない限りかなり厳しいので、ここ載っているジャンルは避けたいところです。

SEO関連

  • 全ECサイト登録必須。Google「ウェブマスター ツール」入門 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/916

    現在GoogleアナリティクスではGoogleからの流入キーワードが(not provided)となってしまい確認できません。完全に一致はしませんが、この「検索クエリ」レポートが参考になるでしょう。このレポートではCTR(クリック率)も確認できます! 上位に出ているものの、CTRが低くないか、逆にクリックされているページはどんな種類のページか、意外な傾向が見つかるかもしれません。

    ウェブマスターツールは楽天やYahoo!ショッピングでは使えませんが、使える環境にある人は、記事中に書かれているように検索結果に表示されたキーワードが分かります。これはつまり検索で強いキーワードなので、意図するものがあればリスティング広告を出稿するなどして攻めていきたいですよね。

リスティング広告関連

アクセス解析関連

  • 購入頻度の高いユーザーの行動を分析して、売り上げアップにつながる施策を考えるには? | Web担当者Forum
    http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/12/11/18876

    直近の30日間で何度か商品購入している顧客の行動を分析して、さらに購入額や購入頻度を増やすような施策を考えたい

    …というケーススタディです。アクセス解析は目的をもって取り組まないと効果が出ませんので、こういったケースタディは助かります。

SNS関連

  • 「Betweenしよう」が告白の定番に、若者に広がるカップル専用アプリとは? ~人気の理由がわからなすぎて担当者に聞いた | ケータイ Watch
    http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20141210_679582.html

    カップルのバランスによるんですよね。片方が積極的に利用していて、もう片方がそうではない場合、残念ながらアプリを使われなくなることもあると思います。
    先日ユーザーさんから聞いたエピソードによると、「私ばっかり積極的で、彼氏がぜんぜん写真をアップしてくれない」って愚痴っていた女の子がいたんですけど、彼氏に「ちゃんと見てるから」って言われてキュンとなったのだとか(笑)。
    ――それ女子にありがちな、愚痴から始まるのろけエピソードじゃないですか(笑)。楽しそうでいいですね。

    あーもう、オッサンは甘ったるすぎてついていけません(笑)。 分かったような分からない世界ではありますが、世の中にはこういったものがありますよ、という記事でした。

売上アップのヒント

  • ストップ温暖化!帰ってきた地球にやさしいエコヒーロー 人型寝袋フリースX(エックス) | ビーズ株式会社
    http://www.bibilab.jp/product/eh_2014/

    人型寝袋フリース X(エックス)の主な特徴

    バカバカしいような商品に見えて様々な便利機能が満載です。暖房費を節約したい人にはおススメ……か!?

  • 商品説明の文章は専門用語を「翻訳」して、わかりやすくするべし | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/968

    • 「塗布する」→「塗る」
    • 「結束する」→「束ねる」
    • 「接合部」→「つなぎ目」
    • 「輝度が高い」→「輝きが強い」
    • 「煮沸する」→「湯で煮立てる」

    普段から社内でこういった言葉を使っていると、サイトの文章でも使ってしまいますが、そこは知らない人をイメージして書き直さなければなりません。専門性が高い商品であれば、逆にトコトン深くしてもいいですけどね。

    「難しいことを難しいまま言うやつ、あれ馬鹿だよね」

    タモリさんの言葉だそうです。このまとめも馬鹿と言われないように気を付けながら……。

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ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ
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森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

ヒートマップとGoogleアナリティクスでまとめ記事を改善してみた | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
ヒートマップ解析ツール「クリックテール」でまとめ記事を改善してみた記録のまとめ

「ヒートマップ」ってご存じですか? 閲覧者の注目点やクリックした箇所がわかるアレです。自分の記事がどのように読まれているかを調べて改善できないかと思い、「クリックテール」の無料トライアルアカウントを使ってみました。題材はネットショップ担当者フォーラムで連載中の「ネットショップ担当者が知っておくべきニュースのまとめ」です。さて、どんな知見が得られるのでしょうか? 改善の記録をまとめました。

クリックテールでわかること

クリックテールは、Web上のマウスの動き、クリック、スクロールなどの操作を記録できるヒートマップ解析ツールです。クリックテールでは主に以下の4つのデータを見ることができます。

マウスの動き(mousemove)
より多くの読者がマウスを動かした領域が赤くなる→読者の目線が集まっている箇所がわかる。

クリックされた箇所(click)
クリックされた場所が明るくなる→読者が「もっと知りたい」と思ったポイントがどこにあるのかがわかる。

注目度(attention)
長い時間(※)見られたエリアが赤くなる→読者が興味を持った文章がわかる。
※クリックテールで言う時間とは「エンゲージメントタイム」と言って、ユーザーがマウスを動かしているなど、アクティブな状態にある時間のことを言います。

スクロール到達度(scroll)
スクロールされたエリアが赤くなる→記事が最後まで読まれているかがわかる。

他にも、訪問者がどう行動しているのかをリアルタイムでモニターしたり、マウスの動作を録画したりする機能など、クリックテールにはまだまだたくさんの機能がありますが、数字が取れるとどんどん細かいところが気になってきます。「木を見て森を見ず」にならないよう、今回は上記の4つをしっかり見ていくことにします。細かいところを見るには、大きいところの改善が終わってからでも十分です。

上の画像は、クリックテールで10月7日に公開された記事を見てみたものですが、これだけを見ても「ここは赤いね」「クリックされたね」「見られたね」といった感想しか出てこないと思います。それはそれで問題ありません。最初はとにかく気付いたことをブレスト的に書き出してみます。

クリックテールで見えた課題

私がデータを見る時は、「マインドマップ」を開きながら見るようにしています。マインドマップの良いところは、階層構造が作りやすいことと、後で整理しやすいことです。何も考えずにメモだけをしていると重複する内容や相反することをメモしていることもありますので、重複や漏れがないように考えられるマインドマップがピッタリです。ツールについてはこちらをご覧ください。

頭の中を空っぽにして素直な心で見てみてください。いきなり正解を見つけようと思っても何も出てこず、疲れるだけです。

また、ヒートマップを見ていない人にも何が起こっているのかがわかるよう、細かく見てメモをしておきましょう。書き出したことをまとめるといつの間にかそれが1つの方向性を示すようになります。

読者が気になっている部分と気にならない部分が見えてきました。

導入部分の文章や、太字になっている見出しの部分は気になるようですが、画面の下に行くに連れて興味が薄れていくようです。特にページ下部の私の顔写真やあとがきが不要感満載です。オッサンの画像なんて誰も見ないですし、同じようなコメントもくどいだけですよね。最後の「その他」の見出しが弱いなあということも気付きました。

そんなものヒートマップを使わなくてもわかるじゃん!」と思う方もいるかもしれませんが、それは自分の主観や単なる思い込みかもしれません。データを見るということは客観的な事実を得ることですので、同じこと言っても説得力がまったく違います。

Google アナリティクスも合わせてチェック

続いて、Google アナリティクスでもチェックしてみます。気付いたことを同じマインドマップに追加していきます。

ニュースのまとめのGoogleアナリティクスのメモ

簡単ですが、サイト全体を見ているわけでもなく、ランディングページのように明確なコンバージョンでもないメディアサイトの1記事なので、こんな感じだと思います。

わかったことは、Facebookからの流入で昼休みや夕食後などのまとまった時間が取れる時に読まれているということです。短い空き時間に読む記事ではないようなので、記事の内容は詳細まで書いても良さそうです。

そして、対策を考える

思いつく限りの対策案を追記していきます。

考えたのは主に2つ。

  • Facebookで表示される画像とタイトルを工夫する
  • 最後まで読んでもらえるように記事を工夫する

くどいようですが、すぐにでも思いつきそうな内容です。しかし、そうではな…(以下略)

具体的には、画像内にその回のタイトルを入れていたのをやめ、「5分でわかる先週のネットショップ関連ニュースまとめ」と入れることにしました。また、「その他」という見出しを「売上アップのヒント」に変更し、あとがきをやめて人気記事ランキングへのリンクにしました。各項目のコメントの長さにもリズムを付けることにしました。

さて、改善後はどうなった?

上記のような改善策を行った記事を、再びクリックテールで見てみました。

マウスの動き

クリックされた箇所

注目度

スクロール到達度

「その他」を「売上アップのヒント」にしたことと、人気記事ランキングへのリンクを入れたことは効果があったようですが、各項目へのコメントははっきりとした結果が出ませんでした。ピックアップした記事にも影響されますので、ここは継続的に見ていかないと判断は難しそうです。傾向としては、具体的ですぐに使えそうな記事は人気がありそうな感じではあります。結果をマインドマップに追記したのが下図です。

やはり記事タイトルも重要だということも分かりました。11月26日までの期間で、セッション数の多かった記事をピックアップしてみました。

掲載期間が長ければ長いほど有利なはずですが、掲載期間がそれほど長くない記事でも、多くのセッション数を集めた記事があります。

念のため下位の記事のタイトルも書いておきます。

自分で書いておきながらそりゃ駄目だろうと……。

これら以外では運営堂サイトからの誘導も多少はありました。Facebookや自然検索以外の流入元で、しかも自分でコントールできるものなのでここは積極的に使っていきたいところです。ちなみに運営堂ではブログ・Twitter・Facebook・メルマガで発信していますし、セミナーや交流会などのイベントに行く機会もありますので、そういった機会にこのまとめを告知していって認知度を上げることをしていかないといけません。ネットの記事をネットだけで紹介していても届かない人が多いですからね。

つまり、こういうことがわかりました

長々と書きましたがわかったことはこの3つ。

  • タイトルは超重要! 命をかけるレベル(煽りすぎないように)
  • 売上に直結する記事は人気がある
  • もっと知ってもらうためにリアルでも地道に告知する

クリックテールもGoogle アナリティクスも高度な解析ツールですが、シンプルな解析をしてシンプルな結論が得られました。本当にくどいようですが、これは皆さんご存じのことですよね。

しかし、これを知識として知っているだけなのか、それとも実体験として体感しているのかは大きな違いです。1+1=2という幼稚園児でもわかるような計算でも証明するのは難しいように、当たり前だと思っていることを証明するのは意外と難しいのです。

また、当たり前のことを証明することによって方向性が明確になるメリットもあります。「こうだと思うんだけど、ひょっとしてこっちもありそうだし……」という迷いがあると、力が分散してしまいますので、当たり前のことでもはっきりさせておくとスムーズに進んでいきます。

◇◇◇

今回は短期間の試用だったので、もっと長い期間計測したらどうなるのか、また、他の機能を使ってみたらどんなことがわかるのかなど、興味深いところではあります。

読者の皆さんも予算の許す限り、気になったことは検証してみると良いと思います。周囲の認識も変わりますし、担当者の引継ぎ時もスムーズになって、同じことを繰り返さずに済みます。地道な検証と改善が成果を出していくので、根気よく続けて行きましょう!

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森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

「えびすマート」に外貨決済機能を追加、インターファクトリー | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
越境ECに力を入れる企業が増えている現状に対応する

インターファクトリーは12月10日、ECサイト構築パッケージ「えびすマート」に外貨決済機能を追加した。追加開発を行うことなく外貨による決済に対応できる機能を追加し、越境ECに力を入れるEC企業が増えている状況に対応する。

オプションとして外貨決済機能を追加。オンラインサイト上で使用する通貨が変更できるほか、通貨の記号や位置、小数点、カンマなどの表記フォーマットの設定が可能になるという。

ECサイトが現在利用している決済代行会社が、海外通貨決済に対応している場合、その対応している通貨であればすべて利用可能だが、サイト上で表示できるのは1種類の通貨のみとなる。決済代行社が20か国の通貨に対応している場合、サイト上で表示できるのは20種類のうち1種類となる。

「えびすマート」は海外言語に対してカスタマイズで対応しており、海外通貨決済と合わせて、言語での相談も受け付けていきたいとしている。

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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通販の配送トラブルをなくすために知っておくべき、誤配と破損・汚損が起きるメカニズム | 元ドライバーが明かす宅配業界裏事情 配送トラブルを無くすために知っておきたい豆知識 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
誤配の原因の大半がドライバーの「空目」、破損・汚損は簡易梱包に起因するケースが多いです。それが起きるメカニズムと対策を解説

通販・EC事業者の皆さん、誤配と破損・汚損が起きるメカニズムは知っていますか? 誤配と破損・汚損が起きる原因を知れば、配送クレームがなくなるかもしれません。そのためには、宅配会社を営業所単位で1つの取引先と考え、その責任者と密にコミュニケーションを取る環境を構築し、自社主導で品質管理を行っていくこと。前回コラムの遅配が起きるメカニズムを合わせて読むと、よりいっそう配送現場のことが理解できるはずです。

なぜ誤配が起きるのか、そのメカニズムを知ろう

誤配の原因の大半が「空目」です。配送ドライバーって、そこに存在していないものを見たと認識してしまうことがあるんですよね。

荷物に貼る送り状の届け先を記入する枠は、縦4cm×横7cm程度しかありません。商品を発送するためにそこへ20~50くらいの文字が書き込まれているわけです。

現場のドライバーや仕分けスタッフはそれを何十個、人によっては何百個も瞬時に読み取り、判別しなければならないのが宅配業務の仕事です。

機械化が進んでいるものの、まだまだ「人」による仕分け作業が多いのが事実。日本には紛らわしい地名がたくさんあり、それが原因で「誤配」が起きるケースが多いんです。

また、購入者が配送先住所の記入をミスしてしまうといったケースも往々にしてあるんです。

たとえば、市区郡名だけを見ても……

  • 中野区(東京都) と 中央区(東京都・大阪市・札幌市・福岡市・相模原市・他)
  • 中野区(東京都) と 中野市(長野県)
  • 大田区(東京都) と 大田市(島根県) と 太田市(群馬県)
  • 松山市(愛媛県) と 松本市(長野県) と 松江市(島根県)
  • 玉野市(岡山県) と 玉名市(熊本県)
  • 飯田市(長野県) と 飯山市(長野県)
  • 綾瀬市(神奈川県) と 綾部市(京都府)
  • 亀山市(三重県) と 亀岡市(京都府)……etc

ぱっと見て判別しづらい名前が多いですよね。これが町名ともなるともっとわかりづらい。

たとえば東京都中央区で「日本橋」と付く町名は……

日本橋、日本橋室町、日本橋本町、日本橋本石町、日本橋箱崎町、日本橋中洲、日本橋蛎殻町、日本橋茅場町、日本橋兜町、日本橋小網町、日本橋大伝馬町、日本橋小伝馬町、日本橋浜町、日本橋馬喰町、日本橋横山町、日本橋人形町、日本橋堀留町、日本橋小舟町、日本橋富沢町、日本橋久松町

と、20余りも存在しているのです。

この「日本橋」の例を見ても、うっかり「○○町」の部分を入力もしくは書き忘れたり、間違えたりすることは往々にして起きうることです。万が一、書き間違えた住所に同じ苗字のお宅があったりしたら大変なことですよね。

通販・EC物流で誤配、破損・汚損が起きるメカニズム①
「日本橋」の例をみても、「○○町」の部分を書き忘れたもしくは記入されていない荷物は誤配の原因に

もし、自社で発送している荷物で「遅配」「誤配」が多いなと感じているのであれば、「送り状」をよーーーく眺めてみましょう

印字されている(書かれている)文字が小さかったり、変なところで改行されていたりしていませんか?

ひょっとするとそれがドライバーの「空目」の原因になっているかもしれませんよ。

破損・汚損が起きるメカニズム

商品を集荷し、送り先の営業所までに送るまでにはさまざまな行程があります。大型のトラックがよく使用されますが、そのなかは“通勤ラッシュ時の満員電車”のようなもの。最近ではエコやコスト削減の観点から、一部で簡易梱包が流行っているようですが、簡易梱包で荷物を送るというのは、「満員電車にパンツ一丁で乗るようなもの」なのです

要するに、商品の破損を防ぐ方法はしっかり梱包をすること以外にないということ。宅配便が安く荷物を運べるのは「混載」をしているから。「混載」とは自分の荷物がまったく知らない会社の荷物と一緒に積み込まれて運ばれることです。

たとえば簡易梱包での配送は無謀な行為です。やめた方が身のためです。だって、あのアマゾンさんでさえ、厳重に梱包するのですから。

なぜ“通勤ラッシュ時の満員電車”のようなことが起き、破損事故が起きてしまうのか。そのメカニズムを説明しましょう。

クロネコヤマトのホームページによると、東京~大阪まで120サイズ(みかん箱程度)の荷物を送ると運賃は1512円(税込)になります。しかし、同じ東京~大阪間を誰かがタクシーに乗って、この荷物を届けに行くと、20万円以上の運賃を請求されます。

なぜ同じ距離を移動させるのに130倍もの料金の差が発生するのか考えたことはありますか?

宅配便の料金が安い理由は、大量の荷物を集約して運ぶからです。たとえば、夜間高速道路をビュンビュン走っている大型トラック。この荷台の箱のサイズは(車種によって差はありますが)長さ9.5m×幅2.4m×高さ2.5mといったところが標準です。

このサイズの荷台のなに、さっきの120サイズの荷物が単純計算で1000個ほど入ります。

では、大型トラック一台のチャーター料金が、タクシーと同じ東京~大阪まで20万円の運賃だったとするならば(本当はもうちょっと違う料金なんですけど)、これまた単純計算で1個あたり200円となります。もちろん宅配貨物はそんなに単純な動きをするわけではありません。

宅配会社のセンターで夜間に仕分けをし、何度も積み替えをして、配達をするドライバーの手元まで渡ってから、消費者のもとに届けられます。そういったコストも加算されての東京~大阪は1512円となるわけなんです。

この低価格が実現されているのは、トラックの荷台いっぱいに隙間なく荷物が積まれていることが前提となります。もし半分の1.25mの高さにしか荷物が積まれてなかったら、1個あたりの運賃が200円→400円になるわけですから。

1000個の荷物を最も効率よく運ぶためには、トラックの荷台の箱のなかに長さ9.5mで幅2.4m、そして高さ2.5mの荷物の立方体を作り上げなければならないということなんです。

そしてその巨大な立方体を最高時速80kmのスピードで移動させなければなりません。外側は箱で囲われているとはいえ、荷物は“ジェンガ”のように積み上げられ、その1つひとつに時速80kmの慣性の法則が働くので、最悪の場合2.5mの高さから荷物が落下することも十分あり得ることなのです。

通販・EC物流で誤配、破損・汚損が起きるメカニズム②
通販・ECの配送では、荷物は“ジェンガ”のように積み上げられています
◇◇◇

EC会社の皆さんにとって配送は自社の手が届かないところです。クレームを引き起こさせないためにできることは、宅配会社の営業所と密にコミュニケーションを交わし、自社主導で品質管理を行っていくことなのです。

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元ドライバーが明かす宅配業界裏事情 配送トラブルを無くすために知っておきたい豆知識
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鎌野 誠司

シースリートランスポーター株式会社

鎌野 誠司(かまの・せいじ)

シースリートランスポーター株式会社 常務取締役

1995年、佐川急便に入社。セールスドライバーとして活躍した後、現場の管理職を経て関東支社勤務となる。関東エリアの大口顧客専門の営業職として大手通販・量販企業などを担当。

現在はその経験を生かし、EC事業者が抱える物流の問題解決のサポートを行っている。シースリートランスポーター社内では広報およびマーケティングを専門とし、EC事業者が段階的に物流部門をステップアップさせていくための方法論「コンパクト3PL」を提唱している。
 ⇒ 詳細はこちら

シースリートランスポーターのホームページ内では、オリジナルキャラクター「しーちゃん」と「トラ先輩」の日常をつづる四コマ漫画「しーちゃんとトラ先輩の配達日誌」を連載中。
 ⇒ 詳細はこちら

鎌野 誠司

アマゾンジャパンが交通広告を実施! 初の列車広告をJR東日本の車両と中吊りで展開 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
ネットだけでは獲得できない層に訴求し、知名度アップおよび新規顧客の獲得を狙っているようだ

アマゾンジャパンは12月8日から、JR東日本中央快速線で列車広告を実施した。車両全体に配送時に使用されるアマゾンの段ボール箱風のデザインを、また車両内部の中吊りおよび車内映像メディア「トレインチャンネル」もアマゾンの広告とした車両「Amazonトレイン」が12月23日まで運行する。列車広告はアマゾンが12月8日から開始した日替わりのタイムセールを軸とした大規模セール「サイバーマンデー7日間限定セール」を含めた特別ページ「ウインターホリーデーストア」のPRの一環。アマゾンが列車広告を実施するのは今回が初めて。

「Amazonトレイン」内に掲示する中吊り広告では、アマゾン内で販売する商品紹介のほか、「明日12月24日水曜日にお届けします」「欲しいものを欲しいときに、届ける。」というメーンコピーとともに「なにかといそがしい年末。『お急ぎ便』対象ならクリスマスイブの前日だってOK。しかも、Amazonプライム会員になると配送料が無料です。」とし、速配を訴求する内容や、レコメンド機能や豊富な品ぞろえ、カスタマーレビュー、タイムセールなどアマゾンの特徴を説明している。また、トレインチャンネルでは中吊り広告で訴求したアマゾンの特徴や強みを30秒程度でまとめた数パターンの動画を作成、放映している。

アマゾンジャパンが展開する列車広告
アマゾンの広告とした車両「Amazonトレイン」

なお、列車広告にあわせて、「Amazonトレイン」などをモチーフとしたLINEの無料スタンプを12月2日から同29日まで配布している。

アマゾンが列車広告を行うのは国内では今回が初めて。ネットだけでは獲得できない層に訴求し、知名度アップおよび新規顧客の獲得を狙っているようだ。

アマゾンジャパンが展開する列車広告②
「Amazonトレイン」内に掲示する中吊り広告

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出品者の商品も当日配送の表示を可能に、アマゾン | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
スピード配送表示によりコンバージョン率の向上につなげる

アマゾンは12月10日、Amazonマーケットプレイスに出品する販売事業者が直接購入者に出荷する場合、迅速な配送予定日を提示することができる「マケプレ当日お急ぎ便」「マケプレお急ぎ便」の提供を開始した。当日配送などスピード配送ができることを表示し、コンバージョン率の向上につなげる。

大口出品サービスを利用し、顧客満足度指数が一定以上の出品者は、東京23区内であれば出品者の配送予定日を最短で「注文当日」、それ以外は最短で「注文翌日」と提示することが可能になった。

表示するかどうか、適用対象地域、配送料金などは各販売事業者が出品管理ツールから設定できる。顧客満足度指数が一定以上であれば、当日配送に対応していなくても当日出荷の表示設定ができるが、「これまで満足度指数を高く保ってきている出品者が、あえて自らの評価を落とすようなことをするとは考えにくい。また、間違った表示をすればすぐに評価が下がるため、表示ができなくなる」(アマゾン広報)としている。

アマゾンが物流を代行するFBA(フルフィルメントバイアマゾン)を利用している商品は、すでにお急ぎ便などに対応しているため対象外。一部商品でFBAを利用している店舗が条件を満たした場合、FBAを利用していない商品ではこの表示が可能となる。

「マケプレ当日お急ぎ便」「マケプレお急ぎ便」は、Amazonプライムの対象外となっており、出品者が設定した送料が必要となる。

アマゾンはこのサービスを始めることで、素早い配送を出品者も行うイメージを広げ、配送スピードで他のサイトよりも優れていることをアピールしていく。

「マケプレ当日お急ぎ便」の表示事例

「マケプレ当日お急ぎ便」の表示事例

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オリジナル記事:出品者の商品も当日配送の表示を可能に、アマゾン | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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カメラのキタムラのECはなぜ上手くいっているのか? | ネットショップ担当者フォーラム2014 in 東京 セミナーレポート | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
キタムラにとってのECは「企業のインフラであり、事業から基盤へと進化するもの」。

キタムラ執行役員の逸見光次郎氏がECの世界に飛び込んだきっかけは、書店に勤めていた時の経験だという。「手数料や送料がかかっても、送ってもらった方が確実」という地方からの電話を受け、本来は定価販売のはずの書籍が、住んでいる場所によって入手しづらかったり交通費などコストが余計にかかったりするのはおかしいという問題意識を持った。その後、ネットスーパーやアマゾンでの経験を積んだ。現在、キタムラでどのようにオムニチャネルに取り組んでいるのかを講演した。 写真◎Lab

株式会社キタムラ 執行役員 EC事業部長  逸見 光次郎 氏
株式会社キタムラ
執行役員 EC事業部長
逸見 光次郎 氏

キタムラのECは「店舗支援業務を第一とするもの」

キタムラの事業の主軸は、全国約900店舗の「カメラのキタムラ」が行っているカメラ・用品販売、スマホ販売、写真プリント製造・販売と、全国約400店舗の写真館「スタジオマリオ」での撮影と写真販売だ。また、Apple製品の正規サービスプロバイダとしての業務も行っている。国内3か所にラボと呼ばれる生産工場と、2か所に物流センターを擁し、合計で約9,000人の従業員が勤務している。EC事業に求められているのは、これらの事業資産をさらに活性化させることだ。

キタムラEC事業部が発足したのは2012年。2004年からスタートしたEC専業子会社ピクチャリングオンラインとキタムラの各EC事業を統合してできた。その後、いくつかあった個別のECサイトを翌2013年8月に1つに統合している。組織的にはEC事業部があるが、バイヤーや販促、システムなどすべてが本部の対応部門と連携しており、ECは店舗を支援するというスタンスである。

キタムラのEC体制図
キタムラのEC体制図

宅配も店舗受け取りも「EC関与売上」として最大化

キタムラのECには、注文する場所と受け取る場所という観点で、流れが3つある。

  1. 家で注文→宅配受け取り……一般的なECで、ネットからの注文をEC基幹システムで受け、メーカーに発注。入荷したら発送し、メールで連絡するという流れ。EC事業部の売上になる
  2. 家で注文→店で受け取り……ユーザーが店を指定して受け取るもので、キタムラではこれを重視している。ネットでの注文を受け取り店のPOSレジに連携し、店やEC倉庫、近隣店に在庫があればそれを発送、なければメーカー発注する。品物が入荷したら連絡して来店してもらうという流れだ。受け取り店の売上になる
  3. 店頭タブレットで注文→店で受け取り……納期や商品マスタをEC事業部が管理している「店頭ECタブレット」が各店舗に置いてあり、店頭在庫のない商品をそのタブレットから注文できるようになっている。店頭タブレットからPOSレジに連携し、EC倉庫や近隣店舗、なければメーカー発注して、入荷したら連絡して来店してもらう流れになる。受け取り店の売上になる

キタムラのEC事業では、1.の「宅配売上」、2.との「店受取受注」、それらを足した3.「EC関与売上」という3つの指標がある。店頭で購入商品の使い方を教えるサービスが好評で、売上額は宅配売上よりも店受取受注の方が断然多い

もうひとつ特殊な流れとして、中古品の買い取りと販売がある。中古カメラの買い取りを行っている店舗が400ほどあり、買い取った店はそれをネットで公開する。ユーザーはネットから受け取り店を指定して買える。この時、中古カメラを買い取りネットに登録した店と、受け取り店になった店で、利益配分する。多くを受け取るのは買い取り店で、受け取り店に指定された店はたまたまラッキーだったわけだから取り分は少ないが、きちんと接客し、リピート顧客に取り込む。

EC事業部の売上となるのは宅配売上だけだが、EC事業部の目的はEC関与売上(宅配と店での受け取りを足したもの)を最大化することだ。だから、宅配での収益を上げることはもちろん必要だが、店舗受け取りを拡大することを重視している。経営陣と本部メンバーにはそれらが見える形で毎週報告し、ECが店舗の売上に貢献していることが見えるようにしている。これにより、「それだけ店の売上に貢献しているなら、ECは会社のインフラだ」と受け止められるようになっている。

ECは店の便利な道具。最大限に活用して売上アップをはかる

現在、キタムラでは以下のようなオムニチャネルの取り組みを行っている。

①お店がネットで集客

店舗ブログや店舗メルマガで商品やサービスについての情報を発信し、リピート化を図る。本部発信ではなく各店舗からの発信。書き方やSEO対策について店舗に指導している。

②お店でネット送客して店舗リピート化

店舗で写真プリントのアプリを勧める。ユーザーにとってはアプリであればいつでも注文でき、待たずに受け取れる。また、1枚当たりの価格も安いといったメリットがある。店舗側にとっては店頭の接客が仕上がりの確認だけになるというメリットがある。店頭ではアプリのインストール方法やプリント発注の方法をレクチャーし、ネット会員への登録も促す。これにより、利幅の大きいプリント事業のリピーターを増やす。

③ネットで集客、店舗へも送客

新製品やセールをメルマガで告知し、「ネット注文ならお得」「店舗でも同じ価格で受け取れる」などの利点を訴求する。また、新機種と前機種との違いや使い方など、店頭で説明する内容を動画にしてYouTubeで公開しているのも評判が良い。

④店頭タブレットを活用した販促

店頭タブレットでは、カメラのページで同時にアクセサリを勧める、新製品のページに中古品下取りをアピールするといった取り組みを行っている。カメラの新機種を購入する人はそれ以前の機種を持っていることが多いため、価格面で購入を迷っていたら持っているカメラを下取りできることをアピールする。下取り価格はネットで公開されている。

キタムラにおける店頭タブレットの活用
キタムラにおける店頭タブレットの活用

価格競争から、専門店ならではのサービス競争へ

その他、ネットからの年賀状注文、中でもスマホやタブレットからの注文が増えている。11月から12月は七五三や年賀状など、キタムラでの繁忙期に当たる。しかし、ネットで予約や注文などを受けておくことで、ユーザーを待たせることなく、店側も余裕を持って接客できる。スマホをキーにした顧客接点作りには今後も注力していく。

また、ECサイトの新しい取り組みとして、商品詳細ページの「買い物カゴに入れる」ボタンの下に「電話で相談・注文」ボタンを付けた。キタムラのコールセンターは店長経験者が多く、カメラについてのディープな相談を受けることができる。相談の過程で注文を受けることも増え、かなり効果的だった。

キタムラでは、価格競争ではなく専門店ならではのサービス競争をするために、ECを店舗の便利な道具として使っている。キタムラ単体の売上全体のうち、EC関与売上(宅配+店受取)の割合は3分の1で、これはかなり大きな数字だ。経営陣からも重視され、ECは会社全体を成長させる大事なプラットフォームと認識されている。そのため、EC事業部の宅配収益だけで戦略を決めなくてよくなり、経営の自由度が上がっていく。

さらに、メーカーと店舗をつなぐ物流の役割として、サプライチェーン・マネジメントによる適正な在庫と、正確な納期が小売の一番の武器と考えている。そのために、EC物流、店舗物流、店舗間物流を意識した効率的なロジスティクスの構築を重視している。

EC戦略を立案するときの考え方

まず商品・サービスを考えてお客さまをイメージする。それから、それを運用するためのインフラの構築を行う。ここでは、誰がどう運用するかまでを考える。ここが不十分だと、お客さまを失望させることにつながりかねないので、しっかり設計する。そして、そこまでできて初めて販促・集客の立案を行う。この3つが逸見氏のEC戦略立案の軸だ。

また、EC戦略を社内に浸透させ、スムーズに運営するためのポイントについては、

  1. 「日本語」(専門用語を使わない)と「社内語」(キタムラの場合は高知弁! 笑 + 社内用語)で説明する
  2. 「御利益」(ごりやく:経営指標からみた売上とコスト、現場の業務軽減など)を明確にする
  3. ECのシステムは8割できていれば良しとする

の3つを挙げた。ECのシステムについては、「1年かけて設計して2年から5年使い続ける」といったイメージを持つことが多いかもしれないが、それでは現実的ではない。世の中の流れに対応しなければならないので、常に8割程度の完成度で、常に更新し続けるくらいが良い

ポイントは、フロントは常にユーザーの利便性を考えて改善し、基幹系はインターフェース以外ほとんどいじらない。その中間のミドル部分を定期改修し、開発の負荷・コストを下げながらもサービス改善し続けていくこと。

日本ではますますオムニチャネルが進んで、ECと実店舗は融合し、お客さまが使いやすいサービスになっていく。お客さまがどう利用するかを考えた顧客接点を作り、ネットでもリアルでも、スマホでもPCでもサービスが変わらないというのがオムニチャネルの本質。これができたところが成功していくと考えている。

関連リンク:

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柏木 恵子

ライター

柏木 恵子

ネット通販の請求書を装ったスパムメールが急増、トレンドマイクロ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
国内銀行主要15行のネットバンキングの認証情報などをターゲットにしているとみられる

トレンドマイクロは12月10日、ネット通販会社の請求書を装ったスパムメールを送り、請求書の中に不正プログラム仕込んだサイバー攻撃が今月8日以降、急増していると発表した。国内銀行主要15行のネットバンキングの認証情報などをターゲットにしているとみられる。

今回確認されたマルウェアスパムの件名は「2014/12/8付ご注文」などとなっており、「請求書_8_12_2014.rtf」というファイルが添付されているという。

添付ファイルを開いただけでは不正プログラムが実行されることはない。しかし、文書内に張り付けられているアイコン画像をダブルクリックすることによって不正プログラムが実行されるという。

メールは「myinfo[アットマーク]rakuten.co.jp」など楽天名義を装って送られているケースが多いが、楽天に会員登録しているメールアドレス以外にも数多く送られていることから、不特定のアドレスに送られているものとみられる。

楽天によると、12月8日以降「身に覚えのない請求書が届いた」というという合わせが増えたため、セキュリティ会社や公的機関とも密な情報共有を行うなど対策を行っているという。12月12日時点で問い合わせはほとんどなくなってきたとしている。

トレンドマイクロは「買い物が増えるクリスマスシーズンを狙ったもので、覚えのないメールが届いても、安易にファイルを開かないでほしい」と注意を呼び掛けている。

楽天もFAQサイトの情報を更新し、利用者に「メールで請求書のファイルを送ることはないので注意してほしい」と注意喚起している。

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「お得」「今すぐ」「体験」。これからの通販・ECに消費者が望むことトップ3、JADMA調査 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
価格の安さ、配送スピードの速さ、試着や試食といったサービスの発展を消費者が望んでいる実態が浮き彫りになった

公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)は12月11日、2014年の通販利用実態とこれからの通販ニーズを調べることを目的に消費者調査を実施し、その結果を公表した。これからの通販に望むこととして、「通販サイト共通のポイントがあること」「同じ商品をより安く販売している通販サイトの告知による値引き」といった意見が挙がった。

「これからの通販で実現してほしいこと」を聞いたところ、「お得」「今すぐ」「体験」を望む消費者が多かった。

最も要望が多かったのは「お得」について。トップが「どの通販サイトでもポイントが貯まる、ポイントが使える共通ポイント(カード)がある」。「同じ商品をより安く売っている通販サイトを見つけたら、そのサイトの値段より安くしてくれる」が続いた。

「今すぐ」に関する要望は3位、5位、6位の上位にランクイン。3位には「緊急で必要になったものを、深夜でも届けてくれる」、5位には「スーパーや百貨店で買い忘れたものを注文すると、帰宅するまでに自宅に届く」が入った。

JADMAによると、「緊急で必要」「ついうっかり買い忘れた」といったシチュエーションで、通販のサポート、活躍が期待されているとまとめている。

4位に入ったのは「体験」に関する要望。まず試した上で購入したいというニーズの高さがうかがえる。

JADMAが実施したこれからの通販に望むことに関する調査

JADMAは「これからの通販で実現してほしいこと」について、寄せられた自由回答を分析。消費者が望む「進化した通販」について考察した。

消費者は、「お金や手間も節約可能な一元化サービス」「買えば買うほどプラスαの優遇」「配送の更なるスピードアップ」「試用、試食、試着の進化」「新たな出会いの創出」といったサービスの普及や発展を望んでいる消費者の実態がわかった。

調査概要は以下の通り。

  • 調査名:通販に関する実態調査
  • 実施時期:2014年9月19日から9月22日
  • 調査手法:インターネット調査
  • 調査対象:全国の10代から60代、および直近1年で通販を利用したことがある男女

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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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商品画像が立体的に見られる「疑似3Dブラウザ」をマガシークが導入、ヤフー開発の技術を活用 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
「疑似3Dブラウザ」はヤフーの企業内起業家育成プログラムで開発された技術

ファッションECのマガシークは12月12日、多方向から立体的なコーディネート画像が閲覧できる「疑似3Dブラウザ」を、通販サイト「OUTLET PEAK(アウトレットピーク)」に導入した。マガシークによると「疑似3Dブラウザ」をファッション通販サイトで採用するのは初という。

ファッション通販サイトは試着ができないため、消費者は購入の可否を決める要素として商品画像を重要視している。「疑似3Dブラウザ」はコーディネートを正面以外のほか、試着姿の左右も見ることができるため、試着イメージが沸きやすくなる。試着ができないといったアパレル通販の弱点を補完する。

「疑似3Dブラウザ」を採用した商品画像は、マウスをクリックもしくはタッチパネルの画面をスワイプしてコーディネート画像を回転させることができる。多方向から立体的にコーディネート画像を見ることが可能。閲覧できる範囲は、マガシークによると「140~150度くらい」と言う。背面も見たいっといったニーズにも今後は対応を検討していく。

マガシークが導入した「疑似3Dブラウザ」

「疑似3Dブラウザ」を導入した商品画像は、立体的に左右140~150度くらいのコーディネート姿を画像で見ることができる

「疑似3Dブラウザ」はヤフーの企業内起業家育成プログラムで開発された技術。ヤフーの技術協力のもと試験的に導入した。

今回の技術により、立体的に画像を撮影するための専用ターンテーブルや3Dスキャナーなどの特殊機材が不要になったという。どんな場所でも背景をつけたまま、さまざまな角度から閲覧できるコーディネート画像を提供できるようになる。

マガシークでは購入コンバージョンと滞在時間を効果指標として計測、有用性があれば引き続きヤフーと協力していくという。

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ヤマトと佐川が後払い参入。そのねらいとは?/9割が「送料無料で購入を決断」 | 人気記事ランキング | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
2014年12月5日~11日に公開された記事の中から、アクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

ヤマトと佐川が相次いで後払い決済サービスに参入したことについての解説記事や、9割の人が「送料無料が購入の後押しになる」と答えたというジャストシステムの調査など、配送関連の話題に注目が集まりました。

  1. ヤマトと佐川、配送大手2社が相次いで後払い決済サービスに参入した理由とは

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    後払いへの取り組み方は全く異なり、ターゲット、今後の展開なども大きく異なることがわかった2014/12/5
  2. 「送料の有無」は9割の消費者が商品購入の後押しになると回答、ジャストシステム調査

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    「普段使いの商品購入」「自分へのご褒美」「大切な人へのギフト」の3つのシチュエーション別で「送料の有無」が最も多かった2014/12/8
  3. BtoEは新規個人客の宝の山? 法人向け通販で個人客を取り込むオイシックスなどの挑戦

    .sbm_facebook span{vertical-align:baseline !important} (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ $("#fb_like_placeholder_top_966").lazyload({ skip_invisible:false, fire:function(){ $(this).html(''); var _this = this; if (typeof window.registerFbAsyncInit == "function") { registerFbAsyncInit(function(tgt){FB.XFBML.parse(tgt);}, _this); } else { FB.XFBML.parse(_this); } } }); }, 4000 ); }); })(jQuery) (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ !function(d,s,id){var js,fjs=d.getElementsByTagName(s)[0],p=/^http:/.test(d.location)?"http":"https";if(!d.getElementById(id)){js=d.createElement(s);js.id=id;js.async=true;js.src=p+"://platform.twitter.com/widgets.js";fjs.parentNode.insertBefore(js,fjs);}}(document, "script", "twitter-wjs"); }, 4000 ); }); })(jQuery)このエントリーをはてなブックマークに追加 (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ $($(".hatena-bookmark-button")[0]).append( $(document.createElement("script")) .attr("src", "https://b.hatena.ne.jp/js/bookmark_button.js") .attr("charset", "utf-8") .attr("async", "async") ); }, 4000 ); }); })(jQuery) (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ $(".g-plusone-placeholder").each(function(){ $(this) .addClass("g-plusone") .removeClass("g-plusone-placeholder"); if ("undefined" !== typeof gapi){ var dataOpt={}; dataOpt.href=$(this).attr("data-href"); dataOpt.size=$(this).attr("data-size"); gapi.plusone.render(this, dataOpt); } }); }, 4000 ); }); })(jQuery)
    オイシックス、CCCグループ、らでぃっしゅぼーやの3社がオフィス向けECに取り組む狙いなどを紹介2014/12/5
  4. ブランド体験から取り組むGapのオムニチャネル戦略

    変化の激しいファッションの世界で、顧客のブランド体験をどう作っていけば良いのか。ギャップジャパンの遠藤氏が講演した。2014/12/10
  5. 売れている店だけを優遇するYahoo!ショッピングにはしたくない

    サーチ&コマース広告ユニットコマース広告サービス中島淑志氏マネージャーに話を聞いた2014/12/10
  6. ファッション性の高い作業着を厳選したECサイトを開設、ランドマーク

    人材の確保が重要になる建設業界に向け、“かっこいい”作業着を提案2014/12/8
  7. より安くなどと思うな! 人の意見・お客さまの声など聞くな! 消費者に喜ばれる商品開発のポイント

    自社ブランド商品の生産・販売のコンセプト、価格設定の考え方を解説2014/12/9
  8. ベトナムのマーケットプレイス事業に参入、SBI HLDS/econtext Asia/BEENOS

    3社合計で総株式の33%を取得、日本のノウハウを入れてさらなる成長を図る2014/12/8
  9. SEOで成果を出し続ける3つの方法とYahoo!ショッピングで売上を2倍にする方法

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2014年12月1日〜7日のニュース

    2014/12/9
  10. ユナイテッドアローズが購入済商品とサイズ比較できる新機能を導入、最適なサイズ選びを支援

    過去にECサイトで購入した商品と販売中の商品をサイト上で比較できる「Virtusize」の新機能を導入2014/12/5

※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

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オリジナル記事:ヤマトと佐川が後払い参入。そのねらいとは?/9割が「送料無料で購入を決断」 | 人気記事ランキング | ネットショップ担当者フォーラム
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ソフトバンク・ペイメント・サービスがチャージバック保証サービスの取り扱いを開始 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
イーディフェンダーズが提供するサービスを導入事業者に取り次ぐ

決済代行のソフトバンク・ペイメント・サービスは12月10日、イーディフェンダーズが提供する「チャージバック保証サービス」の取り扱いを開始した。毎月一定の保証料を支払うことで、EC事業者らのチャージバックによる被害を保証し、被害リスクを軽減する。

イーディフェンダーズが現在提供する「チャージバック保証」サービスを取り次ぐ。料金は月額3000円からで、事業者の規模ごとに保証内容などの調整を行う。

ソフトバンク・ペイメント・サービスとイーディフェンダーズが提携することで、面倒なシステム連携が不要となり、ソフトバンク・ペイメントサービスの決済を導入しているECサイトは「チャージバック保証」がスピーディーに加入できるようになる。

自社サイト以外に複数のモールに出店している場合でもまとめて契約することで、モール出店サイトのチャージバックも保証する。

イーディフェンダーズではすでに、J-Payment、GMOイプシロン、SAVAWAYなどとも提携し、「チャージバック保証サービス」の提供を行っている。決済代行大手のソフトバンク・ペイメント・サービスと提携することで、さらに「チャージバック保証サービス」の導入件数を増やす考え。

チャージバック保証サービスの基本的な流れ

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全ECサイト登録必須。Google「ウェブマスター ツール」入門 | ネットショップのためのSEO施策ゼミナール | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago

Googleの「ウェブマスター ツール」は、Googleアナリティクスに続く2つ目の必携ツールです。(連載第6回)

SEO施策の前にいくつか準備しておくものがある…ということで、前回はGoogleアナリティクスの説明をしました。今回は2つ目の必携ツール「ウェブマスター ツール」について解説します。ウェブマスター ツールはGoogleが提供するWeb担当者向けのチェックツールです。クロールエラーやタイトルの重複などの課題を把握することもできますし、ペナルティを受けた場合のメッセージもここに届きます。とにかく少しでもSEOに興味があるなら、登録必須のツールなのです。

まずはウェブマスター ツールにサイトを登録

まず、まだ入れていないサイトはぜひ入れましょう。といってもソフトをインストールするわけではありません。下記を参考に自社サイトを登録してください。

サイトを登録する方法は、所有者を確認するためhtmlファイルをアップロードする方法が推奨されていますが、metaタグの追加やGoogleアナリティクスのアカウントと連携するなど、複数の方法が用意されています。

また、下記のようにサブドメインやサブディレクトリ単位でも登録することができます。

  • http://example.com/
  • https://example.com/
  • ftp://ftp.example.com/
  • http://bar.example.com/
  • http://foo.bar.example.com/
  • http://www.example.com/foo/
  • http://www.example.com/foo/bar/
  • http://foo.bar.example.com/catalog/dresses/

例えば、スマホサイトが別ドメインの場合などは、分けて登録をしておくとスマホサイトの検索クエリなどが確認できて便利です。非常に残念ですが、楽天やYahoo!ショッピングなどのモールは現在個別店舗に入れることはできないようです(みんなでモールにリクエストを出し続ければ、そのうち登録できるようになるかもしれません)。

さて、ウェブマスター ツールにはいろいろな機能がありますが、今回はその中から活用法を4つ紹介していきたいと思います。

活用法① Googleからのメッセージを確認する

ナビゲーションメニュー>サイトのメッセージ
ナビゲーションメニュー>サイトのメッセージ

大規模サイトや外部リンクを買っているようなサイトでなければあまり関係ないかもしれませんが、念のため「サイトのメッセージ」は定期的に確認しましょう。主なメッセージの種類と内容は次の通りです。

メッセージ 意味と対応
Googlebotがサイトにアクセスできません クロールエラーの確認をする必要あり。1回きりのメッセージであれば問題ありませんが、頻繁に続くようならサーバー会社に問い合わせを。
ソフト404エラーが増えています
Googlebotにより、サイトで非常に多くの数のURLが検出されました よほどの大規模サイトでないと来ないメッセージ。来た場合はURL構造に問題があります。サイト内に類似ページが多数できていないかなどを確認しましょう。
xxxで検出された不自然なリンクに関するGoogleウエーブマスターツールからのお知らせ 外部リンクの購入など、不自然なリンクを検出した場合に届きます。思い当たる節があれば「サイトへのリンク」というレポートを確認して不自然な被リンクの削除や無効化申請などが必要です(→参考)。
Unnatural inbound links

特に外部リンク系のメッセージが届いた場合には、なるべく早めに対処したほうがいいと思います。ちなみに楽天などのモールの場合にも店舗さんがリンクを買っていれば運営モールのウェブマスター ツールにしっかりメッセージが届きます。数万店舗あってもGoogleは不自然なリンクをしっかり検出しているのですね。もし過去にリンクを買っていて、急に順位が下がるなど気になることがあった場合には、運営元に問い合わせてもいいかもしれません(教えてくれるかはわかりませんが、把握はしていると思います)。

活用法② 流入キーワードやCTR(クリック率)を確認する

ナビゲーションメニュー>検索トラフィック>検索クエリ
ナビゲーションメニュー>検索トラフィック>検索クエリ

前回説明したように、現在GoogleアナリティクスではGoogleからの流入キーワードが(not provided)となってしまい確認できません。完全に一致はしませんが、この「検索クエリ」レポートが参考になるでしょう。このレポートではCTR(クリック率)も確認できます! 上位に出ているものの、CTRが低くないか、逆にクリックされているページはどんな種類のページか、意外な傾向が見つかるかもしれません。

アユダンテの検索クエリ

上記はアユダンテの検索クエリですが、“google 障害”という言葉で平均3.4位に表示され、CTRが17%と高めであることがわかります。実際には12月11日現在で5位に次のコラム記事がヒットしていました。自分の会社ながら、確かにクリックしたくなる表示内容だと思います(笑)。

ちょうど先日Advanced Web Rankingという会社からCTRの平均値が出ていましたが、検索結果1位が31.24%、2位が14.04%、3位が9.85%、4位が6.97%、5位が5.50%となり、6位から10位が3.73%だそうです(参照:http://www.sem-r.com/2014/10/02.html)。

ただし、これは全クエリの平均であり、社名やブランド名に関する1位はもっと高いと思われます。リスティング広告を買っていない場合は、1位で50%〜80%くらいではないかと個人的に感じています。あまりに低いクエリは、実際に検索してみて検索結果を確認してみるといいでしょう。

活用法③ Googleにクロールをリクエストする

ナビゲーションメニュー>クロール>Fetch as Google
ナビゲーションメニュー>クロール>Fetch as Google

次は少し難しい響きのレポートですが、「Fetch as Google」(フェッチ・アズ・グーグル)について紹介します。これは本来Googleのクローラーと同じようにページを見られるレポートです。ただこの機能を使うと「クロールしてください」というリクエストを送信することができます。通常、Googleは何もしなくてもリンクをたどってクロールしてくれますが、新しいページを作ったり、リニューアルなどでページを大幅に変更したりした場合は、こちらからURLを送信するといいでしょう。

①URLを入力して「習得」を押す
①URLを入力して「取得」をクリック。
②「インデックスに送信」を押す
②「インデックスに送信」をクリック
③サイト構造が大きく変わってない場合は「このURLのみをクロールする」を選択して送信
③サイト構造が大きく変わってない場合は「このURLのみをクロールする」を選択して送信。
※月間500件送信可能。「このURLと直接リンクをクロールする」は月間10件しか送信できない。

私の経験では、Fetchすると割と早くクローラーが来てくれて、30分程度でインデックスが更新されたこともありました。1ページずつ手動で送信しなくてはいけないのが難点ですが…。例えば季節の特集やイチオシの新商品ページなどはぜひ送信してみてください。

活用法④ タイトルやdescriptionをチェックして検索結果画面をデザインしよう

ナビゲーションメニュー>検索のデザイン>HTMLの改善
ナビゲーションメニュー>検索のデザイン>HTMLの改善

次は「検索のデザイン」という中にある「HTMLの改善」レポートについて紹介します。「検索のデザイン」と聞いてもイメージできないかもしれませんが、次のような検索結果画面の最適化のようなものです。「自分のサイトの検索結果を最善な状態にデザインしよう!」ということですね。

検索のデザインの概要

「HTMLの改善」ではページのタイトルタグとmeta descriptionに関する課題がわかります。

タイトルタグは「検索のデザインの概要」の中のタイトル、そしてmeta descriptionはスニペット(説明文)に出る可能性が非常に高いので、「ここを最適にしておくとユーザーの利便性が向上しますよ!」ということですね。

さて、ここで何がわかるかというと、次のような問題が発見できます。

  • タイトル タグの問題…ページタイトルがない、重複しているなど、ページのタイトルタグに関する潜在的な問題。
  • メタデータ(description)の問題…存在しない、重複しているなど、メタデータ(description)に関する潜在的な問題。
  • インデックス不可コンテンツの問題…一部のリッチメディアファイル、動画、画像など、インデックスに登録できないコンテンツを含むページ。

実際、アユダンテのレポートでは、数件の重複や短すぎるという指摘が出ていました。

「つぶやきデスクは、企業向けTwitterクライアントです。会社やチームのみんなで一つのツイッターアカウントを使っている場合の管理運用を助けるサービスです。出先で便利な携帯版もあり!」という内容のdescriptionが5ページに入って重複しているようです。これはいけませんね。

最近のGoogleは似たようなページが多数あることを好みません。タイトル、meta descriptionはどちらもそのページに特化したユニークな内容にしておくことをおすすめします。また、長すぎても短すぎてもいけないのでタイトルは全角30文字以内、descriptionは120文字前後とし、スマホを考慮して70文字くらいで一度文章を区切るといいでしょう。自分でも管理しきれないページのタイトルなどをGoogleが自動で解析してくれるなんて本当に便利ですね!

◇◇◇

さて、次回は準備するものその3、「順位計測」について解説したいと思います。

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:全ECサイト登録必須。Google「ウェブマスター ツール」入門 | ネットショップのためのSEO施策ゼミナール | ネットショップ担当者フォーラム
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江沢 真紀

アユダンテ株式会社

江沢 真紀(えざわ まき)
アユダンテ株式会社 SEOコンサルタント。2001年よりイージャパンにてJeff Rootに師事。
検索キーワードからユーザー心理を読み解くSEOで数々の成果を上げ、大手通販サイトを中心にいままでに手掛けたSEOは100サイト以上。「できる100ワザ SEO&SEM」「いちばんやさしい新しいSEOの教本」(共にインプレスジャパン刊)を執筆。

江沢 真紀
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51 分 46 秒 ago
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