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課徴金制度などが始まった景品表示表改正で通販・EC事業者に求められる対策とは? | 単発記事 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
改正景品表示法により変更になった点と事業者の行うべき対策について解説

今年(2014年)は、6月と11月の2回にわたり景品表示法の改正案が成立し、6月の改正部分は既に(多くは12月1日から)施行されています。今年の景品表示法の改正は、大きな問題となったホテルや百貨店、レストランなどにおいてメニューの不当表示が横行していた状況を踏まえたもので、広告やメニューなどの「表示」を行う事業者に対する規制が、相当強化されているのが特徴です。で改正法により具体的に何が変わったのか、事業者としてはどのような対策を行うべき概観してみましょう。

改正景表法で押さえておくべき3つのポイント

今回の景品表示法の改正案の変更点は、主に3つのポイントがあげられます。

  1. 事業者に対して課されるコンプライアンス体制
  2. 都道府県による監視指導体制の強化
  3. 課徴金制度の開始

以下、それぞれのポイントを詳しくみてみます。

1.事業者に対して課されるコンプライアンス体制

これまでの景品表示法では、過大な景品類の提供や不当な表示といった「行為」を禁止する形で、一般消費者が自由かつ合理的に購入する商品を選択できる途を確保してきました。ところが、平成26年6月の改正では、事業者に対し、こうした「行為」を禁止するだけでなく、景品表示法を遵守するために「必要な措置」を講じる義務を課しています。

改正法の条文第7条第1項をみてみると、

事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、景品類の提供又は表示により不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害することのないよう、……その他の必要な措置を講じなければならない

とされています。要は、事業者が自ら景品表示法を遵守するためのコンプライアンス体制を構築しなければならないということです。

とはいえ、事業者といっても、個人事業者から上場企業まで様々な事業者が存在し、事業規模、人員、業種など千差万別です。大企業であれば、コンプライアンス部を設置して対応にあたるのが自然だとしても、これを零細企業や個人事業者にあてはめるのは現実的ではありません。

この改正を踏まえて公表された「事業者が講ずべき景品類の提供及び表示の管理上の措置についての指針」(平成26年11月14日内閣府告示第276号、以下「管理指針告示」という)においては、

各事業者によって、必要な措置の内容は異なることとなるが、事業者の組織が大規模かつ複雑になれば、不当表示等を未然に防止するために、例えば、表示等に関する情報の共有において、より多くの措置が必要となる場合があることに留意しなければならない

としつつも、

他方、小規模企業者やその他の中小企業者においては、その規模や業態等に応じて、不当表示等を未然に防止するために十分な措置を講じていれば、必ずしも大企業と同等の措置が求められる訳ではない

とされています。要は、事業者ごとに身の丈に合った管理体制を構築すればよいことになるわけです。

また、「管理指針告示」においては、事業者が講ずべき表示等の管理上の措置の内容として、以下の項目が掲げられています。

  1. 景品表示法の考え方の周知・啓発
  2. 法令順守の方針の明確化
  3. 表示等に関する情報の確認
  4. 表示等に関する情報の共有
  5. 表示等を管理するための担当者等を定めること
  6. 表示等の根拠となる情報を事後的に確認するために必要な措置を採ること
  7. 不当な表示等が明らかになった場合における迅速かつ適切な対応

別添部分で、その具体例もあげられています。

たとえば、「景品表示法の考え方の周知啓発」とは、景品表示法に関する勉強会を定期的に開催したり、表示等に関する社内外からの問い合わせに備えるために景品表示法の考え方をメール等によって配信し、周知・啓発することです。景品表示法に精通したコンプライアンス要員がそろい、管理体制も十分とはいかない事業者も少なからず存在すると思われます。必要に応じ、弁護士など外部の専門家への協力を求め、合理的に管理体制を構築していくことが重要と考えられます。

2.都道府県による監視指導体制の強化

事業者に対する規制が強化される一方で、行政の監視指導体制も強化されました。事業者との関係で特に重要なのは、都道府県に措置命令権限が付与されたことです。

「措置命令」とは、景品表示法違反の行為を差し止め、違反行為の再発防止に必要な事項を命ずる行政処分のことです。これまで、発せられた措置命令は消費者庁ホームページにアップされてきました。名の通った会社や上場企業などが措置命令を受けるとニュースとして取り上げられることも少なくありません。

措置命令は、消費者庁長官(内閣総理大臣から委任されている)のみが発することができることとされていましたが、平成26年6月改正により、都道府県も措置命令を出すことが可能となりました

また、都道府県知事に措置命令権限が付与されたことに併せ、従来、消費者庁長官にのみ認められていた「合理的な根拠を示す資料の提出」を求める権限も付与されました。「合理的な根拠を示す資料の提出」とは、事業者が一定期間内に表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料を提出しなければ、不当表示とみなす制度であり、一般に不実証広告規制と呼ばれるものです。美肌効果、痩身効果をうたった健康食品の表示の規制として、これまで多くの事例で適用されてきていた実績もあります。

このように、都道府県の景品表示法に関わる権限が大幅に強化されているのが特徴です。事業者としては、都道府県が調査に入った場合でも、初動を怠らないことが重要となります

3.課徴金制度の開始

課徴金制度は、平成26年11月の改正法で可決成立したものです。不当表示に対して、これまでの措置命令に加え、課徴金の形で違反行為者に経済的不利益を賦課することにより、不当表示規制の抑止力を高めようとするものです。

景品表示法における措置命令は、不当表示を「直す」ことに主眼があり、違反した事業者に対する利益の収奪を予定したものではありません。そのため、悪質な事業者の「やり得」を排除することができませんでしたが、今回の改正でこれが可能となったといえます。

課徴金は、対象行為(不当表示。一部除外規定がある)に係る売上高(期間は3年が上限)の3%の額となっており、150万円未満の場合、課徴金は課されません

課徴金制度は、不当表示の抑止力を高めようとするものですから、一定の手続に従い被害者に対し自主的に返金措置を行った場合には、課徴金が課されないか、減額され、また、違反行為を自主的に申告した事業者には、課徴金額の2分の1を減額されるといった形になっています。また、仮に違反した場合であっても、真摯な努力をした事業者に対しては、「一種の温情措置」が用意されています。

そのため、事業者としては課徴金制度の対策として、景品表示法の遵守を記録に残る形で行うことが重要となります。

措置命令に至る手続と、課徴金納付命令に至る手続とは別個の手続きですので、措置命令を受けた事案のすべてについて課徴金が賦課されるわけではありません。課徴金賦課要件として、事業者の主観的要素が(消極的な)要件とされ、違反行為がされた期間を通じ、不当表示であることを「知らず、かつ、知らないことにつき相当の注意を怠つた者でない」場合には、課徴金を課されないこととされています。

この課徴金賦課の(消極的)要件である「相当の注意」の内容は、今後、消費者庁のガイドラインなどにより明確化が図られていくことになっています。

ただ、その際、上記1で述べた「必要な措置」をきちんと講じていることが「相当の注意」を払っていたのかということが前提となるものと考えられます。その意味で「必要な措置」を講じ、これを実践していることを形として残すことが重要であるといえます。

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松元 優季

弁護士

1980年東京都生まれ。2005年司法試験合格。2006年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了。2007年弁護士登録。現在、御宿・長町法律事務所所属。弁護士登録後、広告取引、業務委託に関する案件に携わる。

松元 優季

撮影した服の色や柄を自動認識し似た商品を表示、通販サイトに誘導するツールをNECが開発 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
通販事業者にとって、「死に筋の商品など在庫に余裕のあるアイテムにも光を当てられる」というメリットがある

NECは、独自の画像認識技術を使い、スマートフォンやタブレット端末で服を撮影すると、色や柄を認識してタイアップ先の通販サイトで扱う似た服やコーディネートを表示するサービスを、来年2月をメドに始める。ファッションの専門番組を放映するファッションTVジャパンと共同事業化するもので、衣料品を販売する通販サイトをターゲットに、2016年までに20社への導入を目指す。

新サービスの「GAZIRU―F(ガジルエフ)」は“欲しい1着に出会えるアプリ”をコンセプトに展開する。従来から、雑誌やカタログなどに掲載された服にスマホをかざして読み込むと、通販ページに遷移して掲載商品がそのまま買えるサービスはあるが、多品種少量生産で次から次へと鮮度の高い商品を販売する衣料品のネット販売事業者が増えており、消費者が掲載商品を買いたくてスマホをかざしても、サイトを閲覧したときには売り切れているケースも少なくない。

そのため、NECでは「こんな服が欲しい」という消費者に対し、色や柄が似た系統の商品を多数表示することで、「値段も手ごろだし、この服もいいな」という買い物の楽しみ方を提案する考え。

具体的には、「ガジルエフ」は色と柄で商品を自動認識するが、パイロット版では、色は12色(※技術的には32色まで認識可能)、柄は無地やストライプ、ボーダーなどの6パターンを設定。スマホで読み込んだ商品を72通りに分ける。ネット販売事業者は72のセグメントごとに売りたい順番に服を表示したり、他の商品との組み合わせで紹介することができる(図表を参照)。

NECの新サービス「GAZIRU―F(ガジルエフ)」
NECの新サービス「GAZIRU―F(ガジルエフ)」の仕組み

そのため、通販事業者にとっては売れ筋だけでなく「死に筋の商品など在庫に余裕のあるアイテムにも光を当てられるのがメリット」(田上健第二キャリアサービス事業部部長)とする。実際、通販サイト内で死に筋商品はセール品に分類されるなど売れ残り感が出てしまい、閲覧もされにくいのが一般的だ。

アプリ利用者にとっても、文字を入力することなく写真を撮るだけで気になる服と同系統の商品を探せるため、例えば、ファッション誌を見て、気になる商品があっても高くて手が届かない場合などでも、似た商品を安価に見つけることもできるという。

提携先通販サイトは1社独占にはせず、各セグメントの中で複数社の商品を提案し、ユーザーが選んだ服の売り先に飛ぶようにする。同社はアプリ経由のアクセス数や商品販売実績に応じたアフィリエイト収入を得る事業モデルだ。

来年2月のサービス開始に向けてネット販売事業者と交渉を進めているほか、認識する柄のパターンを増やしてほしいといった要望も出ているため、スタート時のセグメント数は少し増えることになりそうだ。

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ニトリが通販事業拡大などで埼玉と兵庫に物流センターを新設へ、約76億円で土地を取得 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
首都圏と近畿圏に商品供給の拠点を増強し、店舗数の増加と通販事業の拡大に備える

ニトリは12月24日、通販事業の拡大などにともない、埼玉県と兵庫県に物流センターを新設すると発表した。埼玉県と神戸市から合計約76億4000万円で土地を取得。首都圏と近畿圏に商品供給の拠点を増強し、店舗数の増加と通販事業の拡大に備える。

ニトリのネット通販売上高は2014年2月期に122億円。2013年2月期は84億円、2012年2月期は67億円で、右肩上がりを続けている。物流センターの新設は、通販需要の高まりと店舗数の増加にともう物量の増加に備えるため。物流の効率化と安定化につなげる。

ニトリグループでは現在、北海道、埼玉県、神奈川県、大阪府、兵庫県、福岡県に物流センターを10拠点構えている。通販専用の物流倉庫は持たず、各地域のセンターから商品を配送している。

右肩上がりを続けるニトリのECなどの通販事業(画像は編集部がキャプチャ)

新たに取得したのは埼玉県幸手市と兵庫県神戸市の土地で、埼玉県からは約50億円、神戸市からは約26億4000万円で取得。建設費用などを含めた総投資額は明らかにしていない。

埼玉県で4拠点目となる物流センターの土地面積は10万6441平方メートル。建設を予定している物流センターの床面積は約6万坪(約19万8000平方メートル)で、現在稼働している関東DC(埼玉県埼玉郡白岡町)と比べると約1.8倍の規模になる。

神戸市は2拠点目。土地面積は3万2239平方メートル。関西DC(兵庫県神戸市中央区)の2万9965坪(9万8884平方メートル)と比べると、やや小さい規模(約5万9400平方メートル)になる。

埼玉県の物流センターは2016年7月に着工、2018年上旬に竣工する予定。神戸市は2015年下期に着工、2017年度中に竣工する予定としている。

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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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楽天などECモールのAPI連携を1つのI/Fで実現するツール提供を来春開始、テクマトリックス | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
楽天やアマゾンなどモールのAPI連携の仕様を集約した「楽楽ECブリッジ Lite」を来春に提供開始

ITソリューションのテクマトリックスは2015年3月までに、楽天やアマゾンなどモールのAPI連携の仕様を集約したパッケージ型ECモール連携統合インターフェース「楽楽ECブリッジ Lite」の提供を始める。ネットショップは自社のECサイトシステムとモールのAPIを、共通のインターフェースにてデータ処理などが実行できるようになる。EC企業のほか、パッケージのECシステムを提供している開発会社などの利用も見込む。

「楽楽ECブリッジ Lite」は楽天市場、Yahoo!ショッピング、アマゾンのAPI連携の仕様を集約。共通システムのインターフェースで、自社ECサイトシステムと受注データなどのモール連携を構築可能にする。

それぞれのECモールと個別連携するための開発に比べ、効率的に複数ショップ連携が実現できる。段階的に出店モールを追加したい場合でも、大幅なシステム追加開発をせずに対応することができるようになる。

モールのAPI連携の仕様を集約した「楽楽ECブリッジ Lite」

モールのAPI連携の仕様を集約した「楽楽ECブリッジ Lite」の仕組み

ECサイトのほか、ECシステムのパッケージ提供や開発企業などに向けても提供する。モールとのAPI連携をモールごとに個別開発するよりも、集約したインターフェースで開発が可能になるので効率化を実現。パッケージ提供企業や開発企業経由での販売も進めていく。

パッケージ価格については現在非公開で、問い合わせごとに対応するとしている。

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瀧川 正実

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主婦の友ダイレクトが主力通販カタログ「TOMA・TOMA」を廃刊、ECなどに経営資源集中へ | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
「TOMA・TOMA」は2015年春夏号(商品の販売期間は2015年2月6日から8月31日)をもって廃刊

千趣会の通販子会社、主婦の友ダイレクトは主力の育児通販カタログ「TOMA・TOMA」「TOMA Baby」を、2月に発行する2015年春夏号を最後に廃刊することがわかった。少子化やネット専業通販の台頭などが主因。今後は雑誌通販やECに経営資源を集中する。

「TOMA・TOMA」は1988年創刊の通販カタログで、入園入学から小学校までの子どもとその親を対象に発行。「TOMA Baby」は0歳から3歳までのベビーとその親を対象に、育児便利グッズなどを販売している。

「TOMA・TOMA」は2015年春夏号をもって廃刊。商品の販売期間は2015年2月6日から8月31日まで。

主婦の友ダイレクトによると、ここ数年の間、少子化やネット専業通販の台頭などでカタログを取り巻く環境が激変。部数削減などの合理化を進め、2013年に千趣会の傘下入りで支援を仰いだものの、今回の廃刊決定に至った。

主婦の友社発行の出産準備のための雑誌『Pre-mo(プレモ)』、プレジデント社が発行する着物雑誌『七緒』などを通じた雑誌通販は継続。また雑誌で紹介した商品などを販売する「主婦の友ダイレクトオンラインショップ」と雑誌通販に経営資源を集中していく。

主婦の友ダイレクトが主力通販カタログ「TOMA・TOMA」を廃刊

主婦の友ダイレクトは今後ECなどに経営資源を集中する(画像は編集部がキャプチャ)

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通販・EC事業者の関心が高かった2014年の出来事は? 通販新聞読者が選ぶ「10大ニュース」 | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
消費税率8%、ベネッセの個人情報流出問題、スマートフォン市場拡大などが通販業界にとって関心が高かった

今年1年間に通販業界で起きた出来事を振り返る「読者が選ぶ2014年10大ニュース」。昨年の「消費増税の決定」に引き続き、今年も同じ話題である「消費税率8%に引き上げ」が大差をつけて1位となった。2位には企業の情報管理体制の在り方を改めて考えさせられる出来事となった「ベネッセの個人情報流出問題」がランクイン。そのほか、「スマホートフォン市場拡大」や「物流費の高騰」など通販業界にとって例年関心の高い項目が今年も上位に選ばれている。

通販新聞読者が選んだ「2014年の通販業界10大ニュース」
通販新聞読者が選んだ「2014年の通販業界10大ニュース」

「2014年の通販業界10大ニュース」は、今年の通販業界で起きた主な出来事やトレンドを本紙編集部が25項目に絞り込み読者アンケートを受けてランキング化したもの。アンケートは今後の市場動向にとって重要だと思う項目から順番に3項目まで受け付けて、あわせてその理由も聞いた。

増税が直撃した今年度の上半期

1位「消費税率8%に引き上げ」(69ポイント)

通販新聞読者が選んだ「2014年の通販業界10大ニュース」の1位は「消費税率8%に引き上げ」

昨年1位だった「消費増税決定」の47ポイントを大きく上回っており、実際の施行インパクトの大きさが伺える結果となった。施行直前の3月末にかけては多くの駆け込み需要が見込まれたことから、各社で関連セールやまとめ買いといった企画を実施。合わせてシステムや表示価格の変更作業にも追われるなどその対応に振り回された。

また、施行以降は駆け込み需要の反動による消費者の買い控えが起こり、春先の売り上げが大きく減少。日本通信販売(JADMA)が主要会員企業約145社に対して行っている月次の売上高調査によると、増税前の3月が前年同月比19.4%増と大きく伸長したのに対して、4月は同8.6%減と1割近く落ち込んだ。5月についても同3.7%減、6月は同5.2%減、7月は同4.1%減となるなど8月に同0.4%増となるまでマイナスが続いた。

読者からの主な回答としては「増税前のまとめ買いで購買サイクルが崩れてしまった。顧客の離脱を考えるとマイナスの側面が大きかった」「増税前の活況と増税後の冷え込みが極端。10%時は準備が必要」「増税前の2、3月は駆け込み需要もあり売り上げは大幅に伸びたが4月以降は反動がすごく、結果としては微増の売り上げで1年を終えることになりそう」「ECはとても影響を受けやすいと実感」「じわりと節約志向へ向かっている感じ」などの声が多数寄せられた。

中には「消費税率の引き上げは本来それに対する社会福祉の拡充が示され、消費者の生活不安が軽減されることで国内需要の拡大につながるはず。しかし実際には不安がなくならず消費が低調だった」「実質的に日常の中で感じる増税のメリットがないため、ただ単に負担増になった印象があるからだと思う」と、消費増税の制度設計そのものに不満を唱えた声もあった。また、4月以降に主要顧客である高齢者に対して自社で生活意識調査を行ったところもあり「多くの高齢者が影響を感じ意識して節約を始め、その結果日々の生活にかかる支出が減っていることが分かった」という回答もあった。

個人情報の大量流出問題で波紋

2位「ベネッセの個人情報流出問題」(44ポイント)

通販新聞読者が選んだ「2014年の通販業界10大ニュース」の2位は「ベネッセの個人情報流出問題」
通販新聞読者が選んだ2位は「ベネッセの個人情報流出問題」

通信教育事業を手がけるジャストシステムからのダイレクトメールがベネッセの顧客宛てにも届き始めたという問い合わせから明らかになったもの。その後の調査でベネッセの業務委託先の元社員が不正に持ち出した顧客情報を複数の名簿事業者に売却していることが明らかとなり、刑事事件にまで発展している。

同社によると売却された個人情報の件数は3504万件(9月10日時点)で、「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」、その他通販事業をはじめとする各種サービス利用者の名前、性別、生年月日、住所といった個人情報が流出したという。発覚以降、「個人情報漏えい事故調査委員会」を設置して外部の専門家とともに事故調査や再発防止策に取り組んでいるものの、その流出規模の大きさから関係業界に与えたインパクトは大きく、大量の個人情報を取り扱う通販企業にとっても消費者へのマイナスイメージが少なからず生じたと考えられる。

読者からも「経営者の問題意識のレベル感が浮き彫りになった」「あってはならない流出問題。顧客の不安は消えないし、そのニュース後に個人情報削除依頼が増加した」「個人情報保護について不信感を増幅させる原因となっている」「消費者の通販に対するイメージを悪化させる事件。業界全体に悪影響を及ぼすので各社全力で信用回復に努めてほしい」といった厳しい意見が多く寄せられた。

その一方で、「当社の場合会員ビジネスという観点から膨大な数の個人情報を扱うため他人事とは思えない」「個人情報への感度がさらに高まり対応を強化中。やらなくてはいけないが業績アップには中々つながらないのでどうクオリティを高めて円滑に進めていくかが課題」「顧客情報あっての通販ビジネスでは会社の信用の根幹にかかわる問題であると認識。改めて重要性を認識し、身を引き締めて各種対策を講じる」「大量の個人情報が瞬時に持ち出されてしまうのはビックデータ時代の利便性の裏にある恐ろしさと考える。セキュリティや個人情報管理、危機対応準備の必要性を強く感じた」などの声もあり、自社の管理体制を改めて見直す大きな契機になったことも伺えた。

スマホ経由での売り上げが拡大

3位「スマホ市場拡大」(31ポイント)

年々拡大し続けるネット販売市場の成長を支える大きな要因の一つとして注目された。今年に入り大手流通のイオンをはじめ、家電量販店や楽天グループなどが「格安スマホ」事業に参入。今後もスマホ利用者が大幅に拡大すると見られており、それに伴って消費者が日常で通販を利用する機会が増加していくことが考えられる。最近では購買と密接につながる機能を持ったスマホ向けアプリの開発も活況。通販サイトへの送客に向けた新たな施策を創出していく企画力も要求されるようになった。

読者からの主な意見では「スマホシェア拡大は業績への影響が非常に大きい」「市場が拡大することで、スマホ向けのページ制作が重要となる」「スマホの台頭によって、今や50%の国民がいつでもどこでもPCと同水準でネットにアクセスできる環境が構築されたのは大きな変化」「昨年度からは(購入比率で)スマホがPCを上回った」「今後、PC市場をスマホ市場が大きく上回ることが予想される。より充実したモバイルでのコンテンツ・サービス提供が必要となる」などがあった。

物流費高騰は「死活問題」、オムニチャネルにも高い関心

4位「物流費の高騰」

物流大手のヤマト運輸がサイズ別の適正運賃収受要請をしたことに伴い、改めてクローズアップされた宅配便の運賃問題。年末などの繁忙期に急増する荷物を遅滞なくさばくため、荷物サイズを的確に把握して必要な体制を整えることが不可欠と判断し、サイズ別適正運賃収受の要請を行ったもの。過去には通販関連の荷物獲得のため宅配便事業者の間で料金引き下げ競争の動きも見られたが、近年は運輸業界全体で労働力不足が深刻化するなど物流現場を取り巻く環境が変化している。

荷主である通販企業にとっては配送コストの増加という形で経費圧迫の一因ともなっている。読者からは「通販に欠かせない物流が高騰することは、業界にダメージを与える」「コスト構造の大幅な変化はサービスの見直し、生き残りをかけた死活問題に発展したが、いまだ世間の認識はないようだ」といった声が聞かれた。

5位「オムニチャネル戦略広がる」

実店舗やネットなど売り場の垣根を越えて、相互送客に向けた新たな販売戦略が各社で定着。主な意見では「各チャネルに渡り同じサービスレベルを求める顧客のライフスタイル変化に対応する必要がある」「業界全体の競争が激化している今日において単なる多角展開では競争に勝てない。シームレスに顧客にアプローチすることが重要」「今は表面上で声を出している企業が多い。組織が硬直している企業は対応できない」といったものがあった。

6位「健食新制度固まる」

政府の成長戦略の一環として健康食品を含む食品に「トクホ」「栄養機能食品」に続く新たな機能性表示制度を導入することが決定したもの。来春からスタートする予定。これまで機能の表示ができず、イメージ広告に頼らざるを得なかった業界にとっては市場活性化につながることが期待されている。読者からも「予防医学として役立ててもらえる制度が出来た」「今後の栄養補助食品事業にとって追い風となる」といったように歓迎の声が多かった。

7位「送料無料・当日配送進む」

今年は「DeNAショッピング」が食品や日用品について送料無料サービスを開始。当日配送についてもアマゾンジャパンが既存サービスの「当日お急ぎ便」を拡充してヤマト営業所での当日引き渡しを始めたほか、「ゾゾタウン」も首都圏の一都三県と大阪で即日配送を開始するなど通販各社の物流強化が進んでいる。「ネット販売の勝ち組・負け組を左右するポイント」「生鮮品などの通過型商品を扱う上でどこまで配送日数が短くなっていくのかとても興味深い」といった回答が寄せられた。

8位「消費税率10%延期へ」、「不正ログインなど通販サイトのセキュリティ問題」

当初は来年10月に予定されていた消費税率10%への引き上げが、経済情勢の悪化などを理由に延期することを安倍首相が表明した。今後の行方が注目されているが、読者からは「システム面、実売上ともに影響大」「増減税は消費への影響が大きい」との声が上がっている。

同じくポイント数で並んだのが「不正ログインなど通販サイトのセキュリティ問題」。今年はリクルートライフスタイルの「ポンパレモール」をはじめ、良品計画やスタイライフの通販サイトなどで不正ログインが発覚。会員の個人情報が不正に閲覧される被害などが報告されている。各社ともその後はパスワードの変更通知やログイン方法の変更、監視体制の強化を実施。大手企業のサイトで被害があったことから、まだ被害を受けていない企業も含めてセキュリティに対する関心が高まっている。主な回答では「通販市場拡大のために安全なネット環境を構築することが必須」との声があった。

10位「通販市場規模5.6兆円突破(本紙調査)」

今年7月に実施した「通販・通教売上高ランキング」の上位300社の売上高を合計したもので、前年同期と比べて9%増加した。読者からは「欧米と比べて通販・EC率がまだそこまで高まっていない中、今後は欧米水準まで引き上がっていくと思われる」という回答が寄せられた。

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ロコンドが4年ぶりにテレビCMを放映へ、「試着」「返品無料」といったサービスを訴求 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
テレビCMの放映期間は1月4日から1月12日までで、日本テレビ系列とフジテレビ系列で放送

靴のECを手がけるロコンドは2015年1月4日から、首都圏などでテレビCMの放映を始める。ロコンドがテレビCMを行うのは2011年のサービススタート時以来、4年ぶり。テレビCMでは、「自宅で試着できる」「30日間返品無料」といったロコンドが特徴としているサービスを訴求する。

テレビCMは1月4日から1月12日まで放映。放送エリアは首都圏、東海圏、近畿圏。日本テレビ系列とフジテレビ系列で放送する。CMの時間は15秒。

モデルの水野杏美さん、子役の高嶋琴羽さんを起用。ロコンドのメインユーザーである子育てをする主婦と子供を主人公に、ECサイト「ロコンド」の使い方についてやり取りするストーリーに仕上げた。

ロコンドが1月4日から放映するテレビCM

ロコンドが放映するテレビCMのイメージ

2011年のテレビCMはブランド認知の向上を狙ったストーリーに仕上げたが、今回はサービス内容の案内に重点を置いた。「試着」「返品」といったフレーズを使い、視聴者に「ロコンド」のサービス内容を訴求する。

テレビCMの放送を記念し、1月4日からキャンペーンを実施。1000万円分の「ロコンドポイント」を、期間内に商品購入した消費者で山分けする企画を展開する。

ロコンド公式YouTubeページでは、12月24日からCM動画を公開している。

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オリジナル記事:ロコンドが4年ぶりにテレビCMを放映へ、「試着」「返品無料」といったサービスを訴求 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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学生向け会員サービス「楽天ヤング」の提供開始、楽天 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
年会費1780円で送料無料クーポンや書籍にポイントを10倍付与するなど特典を用意

楽天は12月22日、18~24歳および大学や専門学校などの学生を対象とした特別会員プログラム「楽天ヤング」の提供を正式に開始した。2014年10月上旬からテスト的にスタートし、好評だったため正式サービスとして開始することにした。会員になると送料が無料となるクーポンを発行するほか、本やDVDがポイント10倍で購入できるといった特典を付与する。

ネット環境に慣れ親しんでいる若年層ユーザー向けのサービスを強化することで、若年層ユーザーのリピート利用の促進を図る考え。

「楽天ヤング」は、満18〜24歳もしくは日本国内にある大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校の学生が入会できるサービス。24歳以上でも大学のメールアドレスから登録すると入会可能。

年会費は1780円で最初の3か月間は無料で利用できる。無料期間終了時点で退会手続きを取らない場合、自動的に本会員となる。

会員特典として、楽天市場で利用できる送料無料クーポンを年間12枚発行。700円までの送料を使用すると送料分が無料となる。なお、送料分についてはポイントが使用されたときと同様、店舗はその分の金額を別途楽天から受け取ることができるようになっているが、全額が返金されるわけではないという。

そのため、「楽天ヤング」への参加は店舗が希望したときのみで、送料無料クーポンが利用できるのはこちらに記載された店舗に限られている。

そのほか、「楽天ヤング」会員限定のクーポンも発行。楽天ブックスでは、本や漫画、CD、DVD、ゲーム、PCソフトなどを購入すると、楽天スーパーポイントを通常の10倍付与する。楽天トラベルでは、国内の提携宿泊施設や高速バスを予約・利用すると、楽天スーパーポイントを通常の2倍付与するなど、グループのサービスでメリットが得られるようにした。

学生向け会員サービスとしては、すでにアマゾンが書籍に10%のポイントが付与したり、お急ぎ便が使い放題となる「Amazon student」を実施している。

サービス内容や料金体系は、「Amazon student」を意識してサービスを始めたといっても過言ではない。学生のうちから利用してもらうことで、顧客としての囲い込みを図る狙い。1人あたりのライフタイムバリューを高めていく戦略をモール大手2社が取り始めている。

楽天ヤング

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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「ポテトと新作バーガー」で客単価と満足度をアップさせよう | マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
コツ33:「ポテトと新作バーガー」で客単価と満足度をアップさせよう

登場キャラクター

うさみさん

うさみさん 石鹸専門の通販サイトを運営している。

店員「ご一緒にポテトもいかがですか?
うわみさん「じゃあポテトもください! ……はっ! バーガーを頼んだ人にポテトを提案する……。これって客単価アップになってる!!」
店員「お客様?」
うわみさん「うちは石鹸屋さん…。この場合のポテトは何になるのかしら? そうだわ! こうしたら
どうかしら!! ひゃー! 同梱! こっちも! この人も! このお客さんも!! 単価アップ大成功ね! ミルク成分の化粧水なのに牛のお客さんから注文がきたわ…」
牛のお客さん「3セット同梱してください」

ファストフードに学ぶ「ポテト提案」と「新作バーガー」のススメ

ファストフード店でハンバーガーを買うとき、「ご一緒にポテトもいかがですか?」「新商品の○○バーガーはいかがでしょうか?」とすすめられ、もともと買うつもりがなくてもつい買ってしまったことはありませんか? 実はここに、客単価アップの大きなヒントがあります。

ファストフード店では、定番のハンバーガーは割安でも、ポテトやドリンクなどの利益率の高い商品を一緒に買ってもらうことにより、利益を確保しています。牛丼屋でも同様。牛丼そのものは価格競争が激しいですが、卵や味噌汁など、粗利の高いサイドメニューで利益を稼ぐのです。これら「ご一緒に」は、いわゆる「ついで買い」の提案です。

もう1つ「新商品の○○バーガー」をすすめるのは、より単価の高いハンバーガーへの「グレードアップ」の提案です。

客単価をアップするための重要な施策です。覚えてぜひ実践しましょう。

「ポテト提案」で同梱を促進する

ネットショップでも「ポテト」と同様に、ついで買い商品を提案して、客単価・利益率を高めましょう。この提案は、「この商品も、同じ段ボールに梱包しませんか?」という意味で「同梱提案」とも呼ばれています。

ただ、やみくもに何でも同梱を進めてはいけません。ハンバーガーとポテトが一緒に売れるのは、一緒に食べるとおいしいからです。その商品を一緒に買う必然性がなければ、売れるはずがないので「なぜ一緒に買った方がいいか」についても、わかりやすく説明しましょう

うわみさん「こうしたらどうかしら!!」

「一緒に買う」納得できる理由がないと、いい反応は得られない。

 

ポテト提案(同梱提案)の例。「○円以上お買い上げで送料無料!一緒にこちらもいかがですか?」と提案する。
「○円以上お買い上げで送料無料!一緒にこちらもいかがですか?」と提案するポテト提案(同梱提案)の例。花と一緒に「選べるお菓子」の購入をすすめている。
フラワーマーケット花由 http://www.rakuten.ne.jp/gold/hanayoshi/

 

ネックレスとほかの商品のコーディネート例を紹介している。
ネックレスとほかの商品のコーディネート例を紹介している。
OREFICE http://www.rakuten.ne.jp/gold/orefice/top.html

 

「お米と一緒に欲しい!」「お米と一緒に買うと、とってもお得!」と、グッズや塩をすすめている。
「お米と一緒に欲しい!」「お米と一緒に買うと、とってもお得!」と、グッズや塩をすすめている。
お米のくりや http://www.rakuten.ne.jp/gold/okome-kuriya/

 

同梱提案に向く「小分け商品」の例。初回購入のユーザーを対象とする「お試しセット」の商品ページで、次回リピートのきっかけとなり得る「小分け商品」を使った同梱提案。送料込みのお試し商品と一緒に、小分け商品の同梱も提案している。
同梱提案に向く「小分け商品」の例。送料込みのお試し商品と一緒に、小分け商品の同梱も提案している。
林泉堂 http://www.rakuten.co.jp/rinsendou/

グレードアップ商品は「納得できる提案」を

前述の、「新商品の○○バーガー」をすすめるような「グレードアップ提案」をネットショップで行う場合、単に「グレードアップ商品を作って、メニュー表に載せただけ」の状態では、なかなか買ってもらえません。儲かる高額商品を買ってほしいのは単に売り手の都合であって、ユーザーが望んでいたことではないからです。

グレードアップ商品を多く売るには、同梱提案同様、ユーザーにとっての「購入する必然性」を提示する必要があります。やり方はいくつかありますが、共通して言えるのは「せっかく買うんだから、こっちにした方がいいな」と素直にユーザーが思えるだけの「納得感」を感じてもらうことです。

例えば、ネックレスなら「記念日に最適、チェーンをワンランクグレードアップしても、今なら○%オフ」といった感じで、気遣いの延長線上にある、売り手と買い手が互いに満足できるような提案がいいですね。詳しい例は、下の表を参照してください。

セット商品
「商品選びの代行」商品選びを楽にする
迷ったり悩んだりしなくて済む
例:「このセットには防災用品が全部入っていて安心」「OL100人が選んだワイシャツとネクタイのセット」など
グレードアップ品
「どうせ買うならいいものを」
単価は上がるがコストパフォーマンスが高い
例:「○円プラスするだけで、ダイヤモンドの階級をUP」「松竹梅作戦」(松10,000円、竹5,000円、梅3,000円と3種類の商品を並べると、竹を選んでしまうという心理を突く)
まとめ買い・大容量商品
「どうせまた買うし、あっても困らないから、まとめて買おう」という心理を刺激
例:「2パックの価格で3パック買える」「2個買えば送料無料」
定期購入
注文忘れがなくなり、継続できるなどの利便性、通常購入よりもお得な価格設定
例:健康食品、ダイエット食品、化粧品、調味料、教材など「継続して使い続ける商品」
グレードアップ提案の例

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マンガで納得! インターネット販売 売れるネットショップ開業・運営
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川村トモエ, 湯鳥ひよ+トレンド・プロ(マンガ)

ネット時代の商品提案、通販カタログとECサイトで見せ方や訴求方法を使い分ける千趣会の試み | 通販新聞ダイジェスト | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
カタログで掲載していたコーディネート提案や商品詳細は、通販サイト「ベルメゾンネット」にコンテンツを設置

千趣会は基幹のファッションカタログ「わたしの着たい服」を刷新し、2015年1月発刊の春号から「BELLEMAISONfashion(ベルメゾンファッション)」として展開を始める。商品基軸のカタログと位置づけるもので、従来以上に作り込んだオリジナル商品を掲載。商品の見せ方や訴求方法で誌面とネットを使い分けるなど新たな試みを盛り込む。

「ベルメゾンファッション」は、本誌年4回(春・夏・秋・冬)および特別号として盛夏号と厳冬号を発刊する。

新装刊第1号となる「ベルメゾンファッション2015春」は、発行部数約250万部で、A4判・420ページの誌面に衣料やインナー、シューズ、バッグ、ファッション雑貨など約770型・1万8000品番の商品を掲載。30~40代女性をメーンターゲットに、周辺の30~50代に向けたベーシックアイテムを中心にラインアップする。

今回のカタログでは、「いちばん心地よくいられる服」の意味を込め、"私の普段着"をキャッチコピーに採用。

千趣会が刷新する通販カタログ「ベルメゾンファッション」
千趣会が刷新する通販カタログ「ベルメゾンファッション」

普段着については、シンプルでありながら素材やパターンにも気を配ると同時に、産地やメーカーにもこだわった商品と定義し、こうした商品をとり入れることで着心地の良さを追求していくことを基本スタンスとする。

また、商品の見せ方や訴求方法も見直しており、今回の新装刊第1号では、商品の良さを伝えることを目的に、商品画像メーンに配した巻頭特集を掲載。従来、カタログで掲載していたコーディネート提案や商品詳細については、通販サイト「ベルメゾンネット」にコンテンツを設けており、カタログにネット誘導の案内を入れる。

同社では今年からスタートした5カ年中期経営計画の商品戦略として、「付加価値型のオリジナル開発商品による差別化」と「SPA型開発の強化・拡大」を掲げており、「ベルメゾンファッション2015春」での取り組みを今後の商品戦略の展開に向けた足掛かりとする考え。また、基幹ファッション以外のカタログについても再編やリニューアルを行う方針だ。

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スマホ経由の2014年ネット利用者は楽天・アマゾンともに前年比2ケタの増加、ニールセン調査 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
パソコン経由では、楽天は15%、アマゾンは14%、それぞれ前年と比べて減少した

ニールセンは12月16日、2014年のPCとスマートフォンでのインターネットサービス利用者数ランキングを公表した。それによると、トップ10に入ったEC企業、楽天とアマゾンともにパソコン経由の利用者数が減少した。一方、スマートフォンの利用者数は両社ともに2ケタの増加となっている。

ランキングではパソコンを使ったインターネット利用者数トップ10に入ったすべてのサイトが前年と比べて利用者数は減少。1位のヤフーは12%、2位のグーグルは17%減少している。全体では8%減。

EC企業では楽天が6位、アマゾンが7位。楽天は15%、アマゾンは14%、それぞれ利用者数が減少した。

ニールセンが調査した2014年のパソコンを通じたインターネット利用者のランキング

日本におけるパソコンからの利用者数TOP10(出典はニールセンの調査

ニールセンによると、2014年はスマートフォンが躍進。「2013年からさまざまなインターネットサービスの利用がPCからスマートフォンへ移行しており、今年はそれがさらに進んだ一年となった」としている。

スマートフォンを使ったインターネット利用者数のトップ10では、全企業で前年と比べると利用者数が増加。全体では34%増だった。トップはグーグルで33%、2位はヤフーで35%。

EC企業では5位に楽天、8位にアマゾンがランクイン。楽天は44%、アマゾンは60%、それぞれ増加している。

ニールセンが調査した2014年のスマートフォンを通じたインターネット利用者のランキング

日本におけるスマートフォンからの利用者数 TOP10(出典はニールセンの調査

ニールセンの高木史郎アナリストは「スマートフォンは、直近の弊社の調べでは、16歳~49歳では70%の普及率にまで伸長しました。来年以降の大きな伸びしろは50代以上(普及率17%)に限られるため、スマートフォン利用者数はこれまでのような急成長から、緩やかな成長へと移行していくと考えられます」とコメントしている。

今回の調査結果は、スマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)、PC版インターネット視聴率情報Nielsen NetView(ニールセン・ネットビュー)のデータをもとにランキングを作成した。

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セキュリティ向上のため「情報システム部」を新設、インターファクトリー | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
今後の脅威の複雑化に備え、専門部署を2015年1月1日に設置することを決めた

ECパッケージ「えびすマート」を提供するインターファクトリーは2015年1月1日、セキュリティ向上のための新しい部署「情報システム部」を設置すると発表した。IT 技術の進歩・情報化の発展にともない利便性が高まる一方、サイバー犯罪が複雑化している。今後こうした傾向が高まることが予想されることから、専門部署を設置することで対策を行っていく。

「情報システム部」の役割は以下の通り。

  • セキュリティ認証の取得・運用
  • 「えびすマート」(標準機能)に対する定期的な脆弱性診断の計画・実行・対策
  • 「えびすマート」に対するセキュリティ施策の立案・計画
  • 社内システムに対するセキュリティ施策の立案・計画
  • その他社内全般のセキュリティ対策・管理

防御体制・サービスの品質向上に向けての体制を構築していく考え。

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ネットショップ担当者フォーラム編集部

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多くのEC事業者で一番欠けているのは「他社の商品を買ってみること」だ | あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~ VOL.2

主に食品ECサイトの運営代行を手がけるネットショップ総研の長山衛社長を招き、北国からの贈り物の加藤敏明社長と“売れる食品ECサイトのページ作り”などについて対談。長山社長が独自の理論で作り上げたJ-POPの音楽構成に沿ったページ作りなど、さまざまなノウハウが披露された。

現役の有名ネットショップの運営者達が講師となり、ネットショップ運営者向けに通信講座を実施しているEコマース戦略研究所の代表パートナー3人が、それぞれ話を聞きたいネットショップ運営者に会い、現在のEC市場などについて対談する企画「あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~」の第2回。

J-POPの音楽構成に沿ったページ作りでおせちを販売

加藤ネットショップ総研では、楽天市場などのモールで食品ECサイトの運営代行をよく行っています。数ある商材のなかで食品をメインで行っているのはどうしてなのですか。

長山格好良くいえば、数ある商材のなかで最も難易度が高いと考えたからです。食品は競合となるショップが多く、それでいて粗利はそれほど高くない。賞味期限や配送にも気を付ける必要があるなど、他の商材に比べ、難易度が高いと考えています。だからこそ、ここをクリアできればほかの商材を取り扱うのは比較的簡単だと思い、食品から始めました。

加藤長山さんが監修するサイトのページデザインで、気を付けている点はどういった点ですか。

長山私が監修しているのは、食品のなかでも季節性のある食品を販売しているECサイトが多いです。通年販売する商品であれば、とりあえずページを作り、改善を加えていくことができます。一方、販売季節が限られている商品の場合、最初に作ったページでその年は勝負することが多くあります。たとえばおせちの場合、1個当たりの単価が高いため、転換率を少し上げるだけで、大きな売り上げアップにつながります。そのため、商品開発から参加し、ページを作る前にしっかりとイメージを持って撮影し、ページをデザインするようにしています

加藤通常、おせちのような単価の高い商品は転換率が3~5%ほどですが、長山さんはどのくらいの数字を目標にしているのでしょうか。

長山8%以上ですね。逆を言うと、8%以上の転換率がなければ、回収できないほど広告費をかけているとも言えますが、これくらいの数値はページデザインを工夫することで達成可能です。

加藤具体的に転換率を高める方法は。

長山完全に私の独自理論なのですが、ページデザインは音楽の構成をページデザインにも応用しています。欧米の曲は主に「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ」と続きますが、J-POPの場合、たとえば、B`zや小室サウンドにしても、最初にサビを持ってくるケースが多いです。構成は「サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Bメロ→サビ」となっており、1曲に3回以上のサビがある曲が多いですよ。J-POPが独自の構成になっているのは、日本人の感性受容に適合するからで、盛り上がる場面=サビを効果的に使うことが大事なのではないかと考えました。

これをページ構成に当てはめ、最もインパクトのある画像をサビと見立てると、最初にインパクトのある画像を持ってきて、その後、相対的にテンションが低めの商品説明やストーリーを紹介し、再び価格などでインパクトのある画像を用意するといったように当てはめています。楽曲制作において「ダイナミクス」というのですが、音圧波形のピークとミニマムの差分のことを指し、「ダイナミクス」が大きくて頻度が多いとインパクトを与えることができます。実際、この理論を応用して作ったページは転換率が高くなっています。また、他のサイトは、こうした考えのもとに作っていることはないと思いますが、結果的に似た作りになっているおせちの販売ページが多くあります

加藤J-POPの構成を基にしたページデザインは、他の商材でも利用できるのでしょうか。

長山おせちは日本の伝統的な商材だからこそ、J-POPと相性がいいのだと思います。たとえば、安売り商品であれば構成展開が早くて短いパンクロックの構成のほうが相性がいいと思いますし、他にも商材ごとにあった構成があるでしょう。

長山衛社長
ネットショップ総研

撮影に挑む日は空腹状態にして感情を研ぎ澄ます

加藤ページを作るうえで、大事な要素に写真があります。競合サイトの立場から、長山さんが運営しているサイトを見てみると、写真のクオリティが高いことに驚きます。写真を撮る際に気を付けていることは。

長山食品ECサイトにおいて、写真のデキが7割から8割を占めると考えているので、写真にはかなりこだわっています。これは精神論になってしまいますが、私の場合、前日の夜から絶食をして、空腹状態で撮影するようにしています。空腹状態で自分の「おいしそうだな」「食べたいな」というポイントで写真を撮ると、美味しそうな写真が撮れると考えています。科学的根拠は無いのですが、少なくとも満腹時に撮影する写真と異なり、自分のなかでの感情の沸点が低くなり、感性が研ぎ澄まされやすくなるのだと思います。

加藤それだけこだわっているということでしょうね。他に見せ方としての工夫は。

長山照明ひとつで印象がかなり変わりますので、照明はかなりこだわっています。おせちなどの場合、高級感を印象付けたいので黒背景にするなどの基本的なことは学んできました。デジタルカメラでは、シャッターを押すだけでいい写真が撮影でき、失敗しても何枚でも撮れます。とりあえず撮影していい写真を採用するショップ店長も多いですが、やはり基本的な知識は身に着けておくべきでしょう。

また、撮影をする前にどんな写真が必要かをイメージしておくことが重要です。イメージせずに撮影をして、ページを作る段階で「こんな写真を撮っておけばよかった」と思ったことは、多くの店舗であることでしょう。それを避けるためには、最初からどんな写真を用意しなければならないかをイメージしておくことが重要です。

加藤確かにページを作る前にイメージしておくことは難しいです。しかし、できるようになればいい写真が用意できそうですね。

加藤敏明社長
北国からの贈り物

日本の食品ECはグローバルでも戦える有利な立場だと思う

加藤食品ECも競合が激しくなっています。今後、食品EC市場で勝ち抜いていくためには、どのようなことが重要だと思いますか。

長山今後、ECのグローバル化が進んでくると、ローコストでオペレーションできる国には勝てなくなることは必定です。そのなかで、日本のEC会社に求められることは、やはり商品のバリューでしょう。そのため、価格競争に陥らない商品、市場競合優位性のある商品をいかに開発するかが、カギになってきます。食品というのは価格よりも、質や安全性が重要視されるジャンルですので、将来的に見ても有望なジャンルだと考えています。ただ、国内だけで勝負することは難しくなってくるので、海外に進出していくことが必要になってくるでしょう。

加藤将来的には日本の商品は国内で販売するよりも、海外で販売した方が高い値段で売れるようになることは間違いないこと。ただ、すぐに海外で売れるようになることはなく、たとえば10年後のECとなると、ウエアラブルなど新たなデバイスが出てくることも確実ですので、今のノウハウはほとんど役に立たなくなる。そのため、常に最新の売り方を学んでおく必要があり、そのためにも国内で厳しい競合の中でも、ECを続けていくことが必要になることでしょう。

長山その通りですね。将来的にはこうなるからと言って、将来のことだけを考えてもうまくいかない。ただ、今だけを見て将来への準備をしていかないのもどちらも失敗するだろうと思います。

加藤長山さんが新規でコンサルティングを行う際、どのように商材、ページデザイン、運営方法などを決めていくのですか。

長山会社としてEC事業をどのようなポジションとして展開していきたいのかを聞くようにしています。そのための窓口は代表者です。ポジションの延長線上に目標とする着地点があるかどうかを見るようにします。着地点を設定していって、会社としてのEC事業のポジショニングについてさまざまなことを話すようにしています。

持ち込まれる案件のほとんどは、1度は自社でECをやってみたけれどもうまくいかなかったため、運営をアウトソーシングしたいという会社です。その多くが、トップダウンでECを始めたが、担当者は既存の仕事もしながら片手間で行うケース。とりあえずサイトは作ったが、更新できていないということが多いですね。そのため、会社としてECをどのように考えているか。また、どれだけの売り上げを計上できるようにしたいかを考えてもらうようにしています。

よく指摘するのが、「まずはたくさんECサイトで商品を買ってください」ということ。買いたいと思った理由が必ずあるはずで、その理由を考えてもらったり、そのショップがどのような対応をしているか、どんなキャッチコピーを展開しているかを肌感覚で感じてもらうようにしています。

加藤長山さんもネットでたくさん買い物をするのですか。

長山年間でいうと数百万円分くらいネットで購入しているので、奥さんから怒られてばかりです(笑)。おせちなんて、調査のために毎年10個は買っているので、「誰がこれを食べるのか」とすごく怒られますよ。

加藤自分で買う際にどんなところをチェックしているのですか。

長山おせちを例にあげると、重箱の素材、冷凍技術、購入してからどのような対応が行われるかなど細かく見ています。やはり、買ってみないとわからないことが多いので、ネットショップの経営者には、ネットでの購入を勧めています。ただ、ネットショップの経営者に「ネットで何か買っていますか」と聞くと、よく本を買っているという話になります。ただ、本はどこで買っても同じようなページ作りで、企業ごとに対応もさほど変わない。そんな店よりも中小だけど人気のあるサイトや、競合サイトなどから買わなければならないと思います。

加藤長山さんは「おせち販売」の職人なのですね。職人だからこそ、他社商品の細かい部分も気になったりするのでしょう。今のECサイトに求められるのはこうした職人です。自分たちの扱っている商品に関して、他社の動向を含めてだれよりも知っているから、消費者に一番お勧めできる自社の商品を販売できる。だからこそ消費者はそこで買おうと思うし、満足度も高くなる。

食品EC企業は、取り扱っている商品がほとんど自社オリジナル商品のため、どうしても「自社の商品が一番だ」という考えに陥りやすい。だから、売れないとなると、価格のせいにして安売りしてしまうケースが多い。だけど、実際のところ、問題は価格ではなく別のところにあるのかもしれない。他社と比べたことがないので、そこに気付かないということはよくあること。やはり、ライバル会社からだけでも商品を購入して、客観的に見てみないとダメだと話を聞いて、私も改めて考えさせられました。

長山本当にその通りですよね。EC事業者に今、一番欠けているのは自分の会社を客観的に見るために、ライバル会社の商品を購入するといったことなのかもしれません

加藤ちなみに、いくつか商品を買ってみて、今年のおせちECで気になっていることはありますか。

長山キャラクター商品が増えたことが気がかりですね。昔から、サンリオやディズニーなどキャラクターが付いているおせちはありましたが、今年は特に増えた。キャラクターを付けると、キャラクター使用料を支払わなければならなくなるので、同じ値段でも食材にかけられる費用は減ってしまいます。「ネットで買ったおせちってこんなものか」と思う人が増えてしまうのではないかと懸念しています。

加藤食品は最も原価と満足度が直結しやすい商材だと思う。少しでも悪い食材を使うと、購入者の満足度が下がり、リピートが目に見えて少なくなる。そのため、キャラクターの付いた商品で満足度を高めるというのは両立しにくいですよね。

お互い食品を中心に取り扱うだけに、食品ECの未来について熱心に意見を交換した

簡単な動画でもまずは用意して掲載してみることが大事

長山EC周りのシステムで今、加藤さんが注目しているのは何ですか。

加藤楽天市場でメールの配信が完全有料化になりますが、改めてメールマーケティングについて注目しています。今までのメルマガではなく、新しい「売れるメルマガ」を作ろうと考え、スタッフと議論しています。そんななかで改めてメルマガの原点を見直すことを考えています。つまり、ワンツーワンでお客さまに自社が伝えたいことを提供するとともに、“このメルマガは必要だ”“面白い”と思ってもらえることが重要だと考えています。

もう1つは動画です。しずる感を表現できるなどグルメジャンルと相性がいいので、動画にはメルマガにはない機能があります。長山さんは、動画についてどう考えていますか。

長山私もグルメジャンルと動画は相性がいいと考えています。調理している状況を「魅せる」という点でも効果的ですし、作り方などを「説明する」上でも効果があります。プロモーションの観点でも、SNSで共有されやすい。今後、動画は重要になってくると考えています。グルメジャンルではありませんが、「オートウェイ」(タイヤなどカー用品のECサイト)で昨年作った動画が話題になりました。中小のECサイトでも工夫次第で注目を集めることが可能です。そういう意味では、もっとECサイトは動画に力を入れていくべきでしょう。

本格的な動画でなくても、スマートフォンで撮って、アプリで少し加工する程度で構わないので、まずは動画を使ってみることが必要ですよね。

加藤最後に、これから長山さんがやってみたいことを聞かせてください。

長山やりたいことがいろいろとありすぎて、1つに絞り切れていないというのが現状です。1つあげるとすると、農業に力を入れていきたい。すでに、生産法人を作って小松菜や大根などを作っています。なぜ農業を始めたかというと、今後TPP(環太平洋経済連携協定)の動向によっては、日本の第一次産業は今まで守られてきた産業だけに大きなダメージを受ける可能性があります。一方で、日本の農業や水産技術は世界でトップクラス。むしろ海外でも勝負できると思っています。農業に限ったことではないですが「良いものを作れば誰かが見つけてくれる」という時代ではない。日本の農家さんに最も欠けている部分はプロモーション能力です。そこを補完できるのが僕らなので、ECを活用することで一次生産者の底上げにつながればと考えています。

対談後の記念撮影

※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:多くのEC事業者で一番欠けているのは「他社の商品を買ってみること」だ | あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~ | ネットショップ担当者フォーラム
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あの人から聞きたい~大橋、加藤、洞本のEC対談~

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

「めちゃめちゃ売れましたよ」。5,000着を2日で売ったショップが考える「3年後のEC」 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago

ネットショップ担当者が読んでおくべき2014年12月15日〜21日のニュース

今週の要チェックはEC全般です。「ネットで服を出せば、売れるんちゃうか?」という単純な動機でネットショップを始め、今では年商70億円以上に成長したアーバンリサーチ。今日に至るまでの10年間の振り返りと、3年後の2018年を考えたインタビュー記事です。伸び悩んでいるショップの方々には読んでほしい記事です。

今年のまとめはこれで最後。年明けは6日の予定です。皆さん良いお年を!

※記事の難易度を、低い難易度:低から高い難易度:高まで、3段階で示しています。

EC全般

  • アパレル企業のWeb責任者が見る「2018年。3年後のWeb戦略」【前半】 | apparel-web.com
    http://www.apalog.com/report/archive/2548

  • アパレル企業のWeb責任者が見る「2018年。3年後のWeb戦略」【後半】 | apparel-web.com
    http://www.apalog.com/report/archive/2549

    アーバンリサーチ事業本部WEB事業部の坂本満広シニアマネージャーが、売れた事例を紹介していますので、そのうち2つをピックアップします。

    自社サイトはもちろん、他社さんが運営する外部モールサイトの商品写真を自社内で制作したものに差し替えてもらうようにしました。
    ―効果はどうでしたか?
    めちゃくちゃ売れましたよ(笑)。そして一番話題になったのは、モデルにしゃがんでもらい座って撮影した写真を使ったことですかね。着ているコートの雰囲気を出すためには、しゃがんだ方がいいという話になって撮影しました。普通では考えられないですが、これもね、売れました。

    「めちゃくちゃ売れましたよ」って言ってみたいです(笑)。自社のブランドを理解している人に任せることで、こうした個性的な商品画像も出てくるんですね。

    最高でも5,000枚ぐらいしか作ったことがない商品について、Webデータから声を聞いてみるとオンラインストアだけで8,000枚ぐらい売れそうだということがわかった。
    そこからすぐに商品部に掛け合ったんですが、予算がないとかで、なかなか相手にしてくれなかった。そこで、「売ってくれという人がおるんやから、作ったらええやないの」という勢いで会社に掛け合ったところ、最終的には最高数と同じ5,000枚作ったら2日で売れました。商品部のメンバーは、「ほんまや」と納得してくれました(笑)。
    さらに次の年は1万枚にした。正直、商品が運び込まれた時は(売れるか不安で)ゾっとしましたけど、これも1週間ぐらいで売れました。

    こちらはデータ分析からの事例です。これまで最高でも5,000枚ぐらいしか作ったことがない商品が2日で完売。その次は1万枚。ここまで思い切った判断をするのは不安だったとのことですが、裏付けとなる数字があったからこそ、判断を下すことができたのでしょう。しかし、データ分析は誰でもできるとも語っています。

    もともとはPCをメインで展開してきましたが、今は端末が小さいわけですよね。小さい端末で勝負していくためには、表現の幅も限定されてしまい難しくなってきている。もしかしたら、将来的に端末という形が物理的に消えてしまうことになるかもしれないですし、どうなるか本当に誰も分からないですよね。
    ビッグデータやウェアラブルデバイスなど色々言われていますが、データを読み解くことや、デバイス対応することは誰でもできてしまうんですよね。なので、我々は発想力で差別化していくためにも独自の世界感と企画力を大事にしていきたいと思っています。それさえあれば、どんな未来になっても商品は売っていけると思っていますわ。

    3年後の2018年に向けては独特の世界観と企画力が大切……。ここだけは時代が変わっても変わらないということが再認識できた記事でした。

  • クレジットカード決済手数料、ついに0%へ PayPal激怒必至の決済ベンチャー「SPIKE」、登録5万件あっさり突破 | ASCII.jp
    http://ascii.jp/elem/000/000/960/960864/

    無料で使う場合は月100万円までの決済上限があるが、月額3000円を支払えば月1000万円まで上限が上がる。上限を超えた場合は2.5%+30円の決済手数料が必要になる。

    月3,000円で毎月1,000万までの決済手数料が無料。スゴイです。

  • モバイル決済サービス「LINE Pay」が始動 手数料0円で個人間送金や割り勘可能に | TechCrunch Japan
    http://jp.techcrunch.com/2014/12/16/jp20141216line-pay/

    決済の手数料は月額100万円未満まで無料(100万円以上は3.45%)、トランザクションフィーも無料で出金するには200円(税別)の手数料がかかる。

    「LINE Pay」は出金時に手数料がかかるのでECではお店側はどのように対応していくのでしょうか? それにしても安くなったものです。

リスティング広告関連

  • <AdWords>リスティング広告は急がばまわれ | カルテットコミュニケーションズ
    http://quartet-communications.com/info/listing/technique/22441

    アクセス解析より、お問い合わせをしているユーザーはサイト訪問から60日以降に集中しており、掲載から2~3ヶ月遅れてお問い合わせに繋がるため、その間は辛抱強く待って頂くことをご提案。

    ここの判断をして提案できるかどうかがポイントですね。クライアント側もはっきりとした根拠があれば納得してくれますので、都合の悪いことは隠さず正直に伝えましょう。

アクセス解析関連

  • ヒートマップとGoogleアナリティクスでまとめ記事を改善してみた | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/965

    毎週のまとめを改善してみました。今はイントロ文に代理店へのリンクもついています。ヒートマップは見た目に面白いツールなので、気づいたことをまとめていけば、こうした改善につながっていきます。

SNS関連

  • Facebookで友だちから招待が! - 「Wiper Messenger」ってどんなアプリ? | AndroWire
    http://androwire.jp/articles/2014/12/18/07/index.html

    PCブラウザ版のFacebookにログインし、右上の「▼」をクリック、「設定」から左上段にある「ブロック」を選択。
    「アプリへの招待をブロック」という項目に、特定のアプリ名、今回のケースで言えば「Wiper Messenger」と打ち込めば、アプリへの招待がブロックされるので、招待が多くてウンザリしているという人は利用してほしい。

    私も何件か招待が来ました。今でも招待が来る人は上記の方法でブロックを。

スマホ・タブレット関連

  • スマホは我々からどのような時間を奪ったのか――ジャストシステムが調査 | INTERNET Watch
    http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20141217_680824.html

    スマートフォンを利用する前と比べて「雑誌を見る時間」が減ったと回答した人は40.8%(「すごく減った」「あきらかに減った」「少し減った」の合計、以下同じ)。年代別でこの割合が最も高かったのは50代で、48.7%に上る。
    「テレビを見る時間」は全体の34.9%。年代別では10代が49.4%で最多だった。「新聞を読む時間」は全体の32.6%で、年代別では50代が39.3%で最多。
    このほか、「ラジオを聞く時間」が全体の28.8%、「パソコンの利用時間」が全体の27.7%。パソコンについては、10代(31.9%)、30代(31.3%)、40代(31.3%)が3割超え。

    ネット調査ですが自分に置き換えてみるとそうかな?という気もしますね。自分の時間の使い方を自分で選ぶ流れはどんどん加速しています。

売上アップのヒント

  • カメラのキタムラのECはなぜ上手くいっているのか? | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/978

    EC事業部の売上となるのは宅配売上だけだが、EC事業部の目的はEC関与売上(宅配と店での受け取りを足したもの)を最大化することだ。だから、宅配での収益を上げることはもちろん必要だが、店舗受け取りを拡大することを重視している。経営陣と本部メンバーにはそれらが見える形で毎週報告し、ECが店舗の売上に貢献していることが見えるようにしている。これにより、「それだけ店の売上に貢献しているなら、ECは会社のインフラだ」と受け止められるようになっている。

    ここの仕組みは素晴らしいですね。どこに配分するかを考え出すと軋轢が出てきてしまいますが、どこかで関与しているんだからそこを伸ばそうよ、という考え方です。これ以外のオムニチャネル施策もヒントがありますので読んでおきましょう。

  • 商品の価格調査ツールを活用して競合店と差をつけよう!価格の自動更新も可能 | ネットショップ運営の気になる備忘録
    http://peacepopo.net/blog-entry-183.html/

    申し込みには「自社店舗のショップURL」が必要です。価格競争はしたくないですが、そうも言っていられない商品もありますので、他社の動きが気になる人は登録してみてください。

ネット通販業界の最新情報は、こちらも要チェック!

「店舗支援業務が第一」で成功しているカメラのキタムラのEC/マガシークが導入した疑似3Dブラウザ | ネットショップ担当者フォーラム12月12日~18日 人気記事ランキング

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オリジナル記事:「めちゃめちゃ売れましたよ」。5,000着を2日で売ったショップが考える「3年後のEC」 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ | ネットショップ担当者フォーラム
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ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ
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森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

EC市場拡大などで物流業界の4割以上が「人材不足」を懸念、帝国データバンクなど調査 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
産業能率大学の調査では、運輸業の53%が2015年の経営活動に与える要因に「人材の不足」をあげた

物流業界の人材不足が顕著になっている。帝国データバンクの調査では、「運輸・倉庫」の41%が2015年の懸念材料に「人材不足」をあげた。産業能率大学が実施した調査「2015年の中小企業の経営施策」では、運輸業の53%が2015年の経営活動に与えると想定している要因として「人材の不足」をあげている。

帝国データバンクが実施した「2015年の景気見通しに対する企業の意識調査」によると、「運輸・倉庫」の41.1%が人材不足を懸念。「人手不足から新規業務を獲得できない」といった企業も多いという。

他の業種を含めて「人手不足」を景気悪化の懸念材料にあげている企業は4社に1社の割合。「運輸・倉庫」では「人材不足」が顕著になっている状況がうかがえる。

帝国データバンク調査では、中小企業を中心に「人手不足」を2015年の経営上の懸念材料にあげている

帝国データバンク調査によると、「人手不足」を2015年の懸念材料にあげる企業が増えている

産業能率大学は調査で、「2014年の経営活動において、影響が大きかった要因は何ですか」と質問。運輸業では53.3%が「人材の不足」をあげた。

「2015年の経営活動において、影響を与えると想定している要因は何ですか」との問いに対し、運輸業は53.3%が人材の不足をあげている。

物流業界の人材不足が顕著になってきている要因の1つに、通販・EC市場の拡大にともなう配送荷物の増加があげられる。こうしたことを受け、国土交通省は対策に乗り出す方針を掲げた。

同省は「物流産業においては景気回復に伴い労働力不足が顕在化しつつあるが、物流産業従事者の中核を占める中高年男性は今後大量退職を迎えることから、労働力不足問題への対応が重要な課題となっている」と指摘。

「物流産業の各職種への就業が比較的少ない労働者層(女性・高齢者・若者等)の就業を促進することにより、持続可能な物流産業への転換を図ることが必要である」という認識を示している。

国土交通省は平成27年度予算概算要求で、「物流事業者及び求職者の意向把握」などの調査、労働者不足対策の検討などで1億3500万円を要求している。

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瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 デスク

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約8年。まだまだ、日々勉強中。

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ディノスのファッションブランドを販売する実店舗「dinos collection」をオープン、ディノス・セシール | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
ディノス事業の実店舗1号店「dinos collection by ニッポン放送プロジェクト」は「イオンモール東久留米」に出店

カタログ通販大手のディノス・セシールは12月26日、ディノス事業で展開するファッション通販ブランドのセール品などを販売する実店舗「dinos collection by ニッポン放送プロジェクト」をオープンする。運営は同じくフジ・メディア・ホールディングスグループで、イベント事業やラジオショッピングを行うニッポン放送プロジェクトが手がける。出店するのは東京都東久留米市のショッピングモール「イオンモール東久留米」。

ディノス・セシールでは、セシール事業でランジェリーショップ「ソッポ ソッピ 銀座三愛店」を運営。ディノス事業では、ファッション催事などを展開している。ディノス事業の実店舗「dinos collection by ニッポン放送プロジェクト」は1号店目。

ディノス・セシールが商品の選定および供給を担当し、ニッポン放送プロジェクトが店舗の運営を行う。ファッションブランド「ダーマ」「カーラ」「ルール」などのセール対象品を中心に販売する。

ディノス事業の第1号店「dinos collection by ニッポン放送プロジェクト」

「dinos collection by ニッポン放送プロジェクト」が出店する「イオンモール東久留米」

カタログ通販やECでは訴求できない消費者にアプローチ。ディノスブランドの特徴である素材感や品質を訴求する狙いがあるという。

今後、首都圏を中心に「dinos collection by ニッポン放送プロジェクト」を複数店舗展開する方針。

カタログ通販業界では、千趣会、ニッセン、ベルーナなども実店舗を展開し、店舗数を増やしている。

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瀧川 正実

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レコメンド広告サービスを「FutureShop2」を利用しているECサイト向けにパッケージ化、TAGGY | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
導入負荷を軽減し、小規模事業者も導入可能にした

ディスプレイ広告の最適化サービスを手掛けるTAGGYは12月19日、レコメンド広告サービス「おもてなしバナー」を、ショッピングカート「FutureShop2」を利用しているECサイト向けにパッケージ化したサービスを開始した。パッケージ化で小規模ECサイトなども「おもてなしバナー」を容易に導入できるようにした。2015年末までに1000社の導入を目指す。
    
「FutureShop2」の利用者向けにカスタマイズしたレコメンド広告サービス「おもてなしバナー for FutureShop2」は、ECに特化することで導入前の準備を簡単にした。

広告として表示する文言や写真なども自動的に生成できるほか、過去の訪問履歴やコンバージョンを計測するために設置するタグも自動的に設置できるようにした。

「従来はミニマムで5万ユニークユーザー(UU)以上のサイトでないと導入できなかったが、今回は当社側の手間も少なくなるため、こうした制限を排除して、中小のECサイトでも導入できるようにした」(同社)としている。

導入費用は初期費用は無料で、月額料金はUU数×1円となる。

TAGGYでは今後、「FutureShop2」以外のショッピングカートとの連携も進めていくことも検討しており、レコメンド広告サービスの普及につなげていく考えだ。

レコメンド広告サービスの仕組み

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中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

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接客上手なECサイトを作るために知っておくべき「商品情報」と「商品知識」の違い | 検索とレコメンドで実現するEC時代の接客術 | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
消費者から見て“簡単に商品が探せる要素”を含めた商品提案をする仕組みを解説

接客の本質とは、すなわちユーザーの要望を叶えることです。ECの場合、ユーザーの要望は1つ。「良い商品提案をして欲しい」。これだけです。それにはお客さんが商品を理解し、商品知識を得られるための提案が必要です。「商品知識」というのは商品情報だけではなく、良い商品提案をするために必要な全般的な知識のこと。ところがほとんどのECサイトでは「商品知識」ではなくて「商品情報」だけがECサイトに掲載されている状況です。これでは良い商品提案はできません。

ECは“商品出会い系サービス”、だから「商品知識」の提案が必要なのです

良い商品提案をするために必要なことは大きく2つ。それはお客さんの「理解」と「商品知識」です。結局のところ、商品提案はお客さんと商品のマッチングです。ECというのは商品と出会う場、つまり“商品出会い系サービス”なのです。

では、「商品知識」について考えてみましょう。お店を運営している人は、商品知識を兼ね備えていて当たり前です。ただECの場合、「商品知識」を形としてシステムに渡さなければなりません。

実店舗の店員であれば、「商品知識」が店員の頭のなかにあれば、接客=商品提案に活用することができます。もちろん実店舗であっても、商品知識を明文化し、店員もしくは店舗の間で共有することで、より接客における商品提案の品質を上げることは可能です。

一方、ECの場合、ECサイトの担当者の頭のなかにだけにある「商品知識」は、ECサイト上でのマッチングに一切活用されません。

そのため、多くのECサイトが、商品情報を「商品知識」としてECサイトに渡すことになります。それには「商品名」「価格」「在庫」「説明文」「カテゴリ」「色やサイズ」「発売時期」などがあります。もちろんこれらの情報はとても重要です。ECサイトを支えるシステムに教えなければいけない必須項目ですよね。

ただ、これだけの情報だけでは、消費者は「欲しい」と思いませんよね? 問題は「これらの情報だけでは良い商品マッチングをするには不十分」だからです。

ここで、「デジカメ」のたとえを挙げてみます。

ユーザーがECサイトで「デジカメ」と検索したら、普通に考えれば「デジタルカメラ」を探しているということがわかります。ところが、商品マスターでは「デジカメ」という文字列を持っているのは、「デジカメフィルム」「デジカメポーチ」のようなアクセサリで、デジタルカメラ自体は「デジカメ」という文字列を商品情報として持っていません。

これを機械的にヒットさせると、「デジカメ」という検索にアクセサリばかりが登場する、イマイチなECサイトになってしまいます。この場合、「デジカメ」は「デジタルカメラ」という文字列で展開するので、かつ商品名よりも商品カテゴリを優先してマッチさせるという処理が必要になります。

ECサイトに商品知識を与えるというのは、商品情報だけではなく、その「処理の仕方」、つまり、ユーザーから見て“簡単に商品が探せる要素”も含めて提供する必要があるのです。

実店舗における優秀な店員の接客をECにも取り入れればいい

ゼロスタート連載
実店舗で行われている高品質な接客をECサイトにも取り入れよう

在庫情報も重要な商品知識になります。

商品検索をすると、「在庫なし」ばかりが上位に出てくるサイトはまだまだたくさんあります。実店舗にたとえると、お客さんが「◯◯はありますか?」と聞いているのに、「ありますよ。在庫はありませんが」と答えているようなものです。

では、在庫なしを無条件に排除すればいいのかというとそういうわけでもありません。一時的に在庫切れでも、またすぐに入荷するような商品であれば、「在庫なし、ただしすぐに入荷予定」として、商品検索の上位に出す方が現実的です。

商品のバリエーションも重要な情報です。たとえばユーザーがデジタルカメラを型番で検索したとします。

そのデジタルカメラがあれば、トップヒットで表示することは必要です。しかし、その後継機種が発売されたらどうしますか? お客さんは後継機種がリリースされたことを知らないかもしれません。

その場合、その後継機種は検索条件で全くヒットしていなくても、2番手くらいに表示してあげるのが親切です。もちろん新機種が発売され、旧機種が値下がりしたのを狙っている可能性もあるので、あくまで型番が一致する商品よりは下位に出すべきです。

でも旧機種がすでに生産終了在庫なしだったら、その後の継機種をトップヒットで出してあげる方が良いでしょう。

デジタルカメラの場合、型番に色が含まれていることが多いのですが(-BKなど)、指定したカラー以外の色の方が、ディスカウントの幅が大きければ、それも候補として結果に出してあげるのが親切かもしれません。

他にも、A社のXというカメラを検索しているとき、ライバル機種であるB社のYという商品の方が、評価が高かったりディスカウントが大きかったりすれば、それも候補になり得ます。これらは実店舗における優秀な店員であれば自然にやっていることなのです。

◇◇◇

今回はECサイトにおける接客のうち、商品知識について触れてみました。次回以降は引き続き良い接客を実現するために必要な要素について取り上げてみます。

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検索とレコメンドで実現するEC時代の接客術
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山崎 徳之

株式会社ゼロスタート

山崎 徳之(やまざき・のりゆき)
株式会社ゼロスタート 代表取締役社長

青山学院大学卒業後、アスキー、So-netなどでネットワーク・サーバエンジニアを経験。オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)のデータホテルを構築・運営の後、海外においてVoIPベンチャーを創業。2006年6月に株式会社ゼロスタートコミュニケーションズ(現株式会社ゼロスタート)を設立、代表取締役就任(現任)。ECソリューションの「ZERO ZONE」シリーズとして検索エンジンやレコメンドエンジンを開発・販売している。

山崎 徳之

年末特別企画 2014年に注目を集めた記事を発表します! | 人気記事ランキング | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
2014年はイベント、モンスター、レオレオ、レオレオ、レオ、楽天、レオ、レオレオ、楽天、アンジェ!

2014年も残りわずかになってまいりました。今年5月にプレオープン、7月に本オープンしたこの「ネットショップ担当者フォーラム」。記念すべき第1回の年間人気記事ランキングを発表いたします。実質7か月ですが、記事の本数は1,000を超えました。編集部からのコメントもあわせてご覧ください。

1位〜10位:EC猫レオレオが大活躍

  1. 第3回 ネットショップ担当者フォーラム 2014

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    2014/5/19
  2. 「謝れ」「責任者を出せ」「今すぐ回答しろ」「誠意を見せろ」「納得できない」クレーム5大表現への対処法

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    連載第3回。クレーム対応の現場でよくある言葉への対処法を解説します。

    2014/6/3
  3. 父がマグロ漁船で猫がしゃべって、私、ネットショップで毎月100万円も稼がなきゃだなんて!

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    父が営むペットショップを手伝う香菜。平穏な日常に大事件発生!

    2014/7/31
  4. 毎月ネットショップで100万円なんてやっぱムリ! だってうちの店、お客さんが来ないんだもん

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    実店舗もネットショップもお客さんがさっぱり来ない。さて、どうする?!

    2014/8/28
  5. A/Bテスト5連発! クリック率の高い広告原稿はどっちだ!?

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    A/Bテストの結果をカンニングシートとしてバラします! 第1回2014/4/7
  6. 「楽天市場」の出店料金体系が大幅変更へ、メルマガ配信の完全有料化やシステム料率など

    (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ $("#fb_like_placeholder_top_602").lazyload({ skip_invisible:false, fire:function(){ $(this).html(''); var _this = this; if (typeof window.registerFbAsyncInit == "function") { registerFbAsyncInit(function(tgt){FB.XFBML.parse(tgt);}, _this); } else { FB.XFBML.parse(_this); } } }); }, 4000 ); }); })(jQuery) このエントリーをはてなブックマークに追加

    CSVダウンロード、サーバー利用料などの無料化も実施する

    2014/9/8
  7. A/Bテスト6連発! コンバージョン率の高いランディングページはどっちだ!?

    (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ $("#fb_like_placeholder_top_143").lazyload({ skip_invisible:false, fire:function(){ $(this).html(''); var _this = this; if (typeof window.registerFbAsyncInit == "function") { registerFbAsyncInit(function(tgt){FB.XFBML.parse(tgt);}, _this); } else { FB.XFBML.parse(_this); } } }); }, 4000 ); }); })(jQuery) このエントリーをはてなブックマークに追加

    A/Bテストの結果をカンニングシートとしてバラします! 第2回

    2014/5/19
  8. ネットショップも合コンと同じなのよ! 満足できなきゃ途中で帰っちゃうものなのよ!

    (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ $("#fb_like_placeholder_top_534").lazyload({ skip_invisible:false, fire:function(){ $(this).html(''); var _this = this; if (typeof window.registerFbAsyncInit == "function") { registerFbAsyncInit(function(tgt){FB.XFBML.parse(tgt);}, _this); } else { FB.XFBML.parse(_this); } } }); }, 4000 ); }); })(jQuery) このエントリーをはてなブックマークに追加

    集客数は伸びた! なのに1個も売れない! どうして!?(連載第3回)

    2014/9/25
  9. 【補足追加】サウンドハウスが楽天店を“怒り”の閉鎖、振込先を楽天銀行に統一する一連の対応に反発

    (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ $("#fb_like_placeholder_top_913").lazyload({ skip_invisible:false, fire:function(){ $(this).html(''); var _this = this; if (typeof window.registerFbAsyncInit == "function") { registerFbAsyncInit(function(tgt){FB.XFBML.parse(tgt);}, _this); } else { FB.XFBML.parse(_this); } } }); }, 4000 ); }); })(jQuery) このエントリーをはてなブックマークに追加
    「出店している店舗に対して一方的にこのような暴挙を行うことについて、弊社では理解することも容認することもできない」と楽天の対応を批判2014/11/19
  10. クックパッド、老舗の通販・ECサイト「アンジェ」を運営するセレクチュアーを5.5億円で買収

    (function($){ $(document).ready(function(){ setTimeout( function(){ $("#fb_like_placeholder_top_444").lazyload({ skip_invisible:false, fire:function(){ $(this).html(''); var _this = this; if (typeof window.registerFbAsyncInit == "function") { registerFbAsyncInit(function(tgt){FB.XFBML.parse(tgt);}, _this); } else { FB.XFBML.parse(_this); } } }); }, 4000 ); }); })(jQuery) このエントリーをはてなブックマークに追加

    インテリア雑貨などのECサイト「アンジェ」を運営するセレクチュアーの発行済み株式の80%を8月1日に取得する予定

    2014/7/29
安田
安田

記事ランキングの1位が自社開催イベントのページというのもアレですが、最初はイベントから始めて、あとからサイトを立ち上げたという経緯もありますので、ご容赦を。今年も2000人以上の方に来場いただきました。ありがとうございます!

中川
中川

今年から来年にかけて、楽天市場の出店体系が大幅に変わることを受けて、そういった記事をいくつか書きましたが、いずれも多くのPVを集めました。EC事業者の楽天市場への関心が高いことを改めて感じました。来年はもっと特集などの記事が上位に来るよう面白い独自コンテンツを充実させていきたいと思っています。

瀧川
瀧川

今年はスマホECの本格化やオムニチャネルなどEC業界は激動の1年でした(毎年“激動”とか言っている気がする……)。ネッ担も含めてEC系のメディアが増えた1年でしたが、やっぱりマーケティング系のネタが多いからでしょうか。全体を見ると、物流やカスタマー系の記事がPVを集めたと感じました。フルフィルメント関連に悩みを抱えているネットショップ担当者の受け皿として、そんな方のニーズにも応えられるような“場”を作っていきますので、2015年も「ネットショップ担当者フォーラム」をご愛好くださいませ。

ECに関するメディア&イベントも増えてきているので、来年はそうした方々と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、EC業界を盛り上げていきたいきます。 最後に「こんな企画記事を読みたい」「こんな情報あるよ」といった要望がありましたら、私までご一報くださいませ。

内山
内山

2位の「謝れ」「責任者を出せ」「今すぐ回答しろ」「誠意を見せろ」「納得できない」クレーム5大表現への対処法。この手の言葉で検索して当サイトにいらっしゃる方は多いのです。ECに限らず、どこかでモンスタークレーマーにお困りの方がいるんだなあと胸が痛みます。著者の東さんには続編をお願いしていますのでお楽しみに!

伝説のEC猫レオレオ 売れるネットショップ繁盛記は「女の子がECに詳しい猫に助けられる話」という、私の非常にボンヤリとしたアイデアを、売れるネット広告社の加藤公一レオさんご協力のもと、シンフィールドさんに形にしていただきました。猫好きとしても感無量です。

まだまだ勉強中ですが、ちょっとでもネットショップ担当者の皆さまのお役に立つコンテンツを作るべく、来年もがんばります!

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11位〜20位:大阪・福岡・札幌のイベントにも、ご来場ありがとうございました

  1. 2分で分かる佐川・ヤマトの現状と、送料値上げで顧客を失わないための対処法

     

    リレーコラム第5回。今回は倉庫・物流のプロが物流業界の現状と送料値上げ対策を伝授します

    2014/6/2
  2. 【9/5大阪セミナー】無印良品CRM戦略&失敗しないネットショップ業者の選び方・業界裏事情 ―― ネットショップ担当者フォーラム2014 in 大阪 9/5開催

     
    2014/7/28
  3. 「レスポンスの魔術師」が売上を劇的に上げるノウハウを大公開&徹底討論!九州ECミーティング・トークバトル ―― ネットショップ担当者フォーラム2014 in 福岡 7/25開催

     
    2014/6/24
  4. 詐欺サイトなどからユーザーを保護するためで、収益につなげるつもりは全くない

     
    楽天市場の銀行振り込みを楽天銀行に統一した理由について聞いた2014/11/26
  5. 日本のファッションEC市場は2020年に2.6兆円規模へ、海外進出の課題も提示~経産省調査

     

    日本のファッションEC市場は2013年の1.4兆円から、2020年には2013年比85.7%増となる2.6兆円まで拡大

    2014/7/17
  6. 競合メール便に対抗する小型通販荷物専用サービス「ゆうパケット」提供の狙い~日本郵便担当者インタビュー

     

    日本郵便郵便・物流商品サービス企画部の外薗博文担当部長に「ゆうパケット」提供の狙いを聞いた

    2014/6/11
  7. こんな言動が出たらモンスタークレーマーかもしれません

     

    あなたが対応しているのは大切なお客さまですか? もしかして「モンスタークレーマー」ではありませんか?

    2014/5/9
  8. “ヤフーeコマース革命&失敗しないネットショップ業者の選び方・業界裏事情” ―― ネットショップ担当者フォーラム2014 in 札幌 6/27開催

     
    2014/6/2
  9. 年商280億の9割がリピート売上!ドモホルンリンクルの再春館製薬所が築いた顧客満足経営とは

     

    売上高の9割がリピート顧客からというリピート通販のビジネスモデルを築いた再春館製薬所。西川正明社長の講演を一部取り上げる

    2014/6/6
  10. 2,980円の商品だけど500円で売っちゃう! ツーステップマーケティングに挑戦よ!

     

    ツーステップマーケティングのコツはフォローメールにあり(連載第5回)

    2014/11/27

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21位〜30位:SEOの連載が好評でした

  1. 浜崎あゆみさんのヒット曲起用のダンスエクササイズDVDを通販・ECなどで販売、アクシアなど

     

    人気ソングとエクササイズを合わせたダンスエクササイズDVDは通販・ECのヒット商品。浜崎あゆみさんを起用し、新たな需要を開拓する

    2014/7/11
  2. 通販・ECなどのBtoC企業がLINEモールへ出店するために知っておきたいLINEの戦略

     

    BtoC企業のLINEモール参加に言及したLINEの発表会から、EC企業などの出店条件を探ってみる

    2014/8/28
  3. 一番美味しいスープと麺で、最強のフォーム一体型のランディングページを作るのよ!

     

    「フォーム一体型」にして「クリエイティブテスト」をやらなきゃ駄目みたい(第4回)

    2014/10/30
  4. 「黒字化よりも規模拡大を優先」―売上高1兆円目指すロコンド田中社長が明かす成長戦略

     
    ロコンドは今後も積極投資を続け規模の拡大を追求、欧米型の大型上場を目指すという2014/10/3
  5. ネットショップのSEO。鍵を握るのは「キーワード」と「コンテンツ」

     

    第1回 ネットショップの集客に欠かせないSEO。ただ検索結果の上位に表されていれば良いというものではありません。あなたのSEO対策はお客さまをちゃんとお店に誘導しているでしょうか?

    2014/4/18
  6. Google好みのサイトになるための4つの条件

     

    第3回 SEOで効果を上げるためにはGoogleに好まれるサイトになる必要があります。どんなサイトが好まれるのでしょうか?

    2014/6/24
  7. 不在時でもメール便の荷物を受け取れるポストを開発、アマゾンが日本郵便らと共同で

     
    不在時でも安全に受け取れる環境を用意し、メール便の利便性高める2014/10/1
  8. キューサイ、新日本製薬、やずや―九州通販のトップ3社長が語るダイレクトマーケティング成功論と通販ビジネスの未来

     

    九州通販のキューサイ、新日本製薬、やずやといった有力企業のトップが集結、それぞれの通販ビジネスに対する想いや戦略などをパネルディスカッション形式で語った

    2014/6/13
  9. 健康食品の機能性表示に関する検討会が終了 報告書から見えてきたもの

     

    健康食品の機能性表示についてできるだけ噛み砕いてご紹介 連載第2回目

    2014/8/7
  10. 不正アクセスでセキュリティコード含めたカード情報2.2万件超が流出、「クルチアーニ」のリデア

     
    不正侵入原因はSQLインジェクション攻撃によるWordPressのアカウント情報の不正取得という2014/11/13

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31位〜40位:LINE、ZOZOTOWN、Amazon……注目企業の動向も気になりました

  1. お客様目線で運営していたらSEO的にも成功したネットショップ──石けん百貨

     

    徹底したお客さま目線、手作りのコンテンツ作りが成功の鍵(連載第4回)

    2014/8/21
  2. LINEとフェリシモが物流で提携、モール出品者の定額配送を開始、チラシ同梱等の広告ビジネスも

     

    物流量の多いフェリシモが購入者へ向けた商品配送を代行し、出品者の配送コストを少なくできるようにする

    2014/7/30
  3. カタログ通販のフェリシモがスタートトゥデイ運営の「ZOZOTOWN」に出店、新規客獲得狙い

     

    新たなユーザーとの接触機会を増やす取り組みを進めており、「ZOZOTOWN」への出店もその一環

    2014/8/25
  4. 原点回帰がもたらしたV字回復、ジャパネット高田明社長が語るモノ売りとして大切にしてきたこと

     

    ジャパネットたかたの高田明社長が都内で講演、モノ売りとして、経営者として考えていることなどについて言及

    2014/7/18
  5. 顧客満足度の高い通販・ECサイトは「アマゾン」「ヨドバシ」「オルビス」、JCSI調査

     

    大手モールでは「楽天市場」が「ロイヤルティ」の項目のみ13位にランクインした

    2014/8/21
  6. 出品者向けの検索連動型広告「Amazonスポンサープロダクト」を開始、アマゾン

     

    「ショッピングカートボックス」を獲得している時にのみ表示

    2014/9/9
  7. 「売るだけならアマゾンでええ」・・・実店舗開設で新たなビジネスモデル作りに挑むEC企業の挑戦

     

    大都は大阪市内に日本初というDIY製品専門店舗をオープン、体験教室といった役務サービスの提供、ECと実店舗の連動といった新たな取り組みも行う

    2014/5/16
  8. 「退任は間違いないこと」 ジャパネット高田社長、2015年1月16日で社長交代の意向を明らかに

     

    7月14日に都内で開かれた「年間優秀企業家賞」にて、ジャパネットたかた・高田社長自身が退任を明らかにした

    2014/7/14
  9. 開催概要・みどころ|第3回 ネットショップ担当者フォーラム 2014

     
    2014/10/16
  10. 業界初の楽天市場内で広告効果が測定できる測定ツールを販売へ、ハングリード

     

    コンバージョン率、費用対効果などを算出し、楽天出店者の計画的な広告出稿が可能になる

    2014/7/1

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41位〜100位:まだまだあります。今年のEC業界を振り返りつつどうぞ

  1. SEOの効果はどう測る? まずはGoogleアナリティクスを設定しよう

     
    2014/10/28
  2. ローソンがスマートキッチンをリニューアル、ヤフーとの連携は停止し、実店舗連携進める

     
    2014/7/3
  3. ハイテク装置にびっくり! オイシックスの物流倉庫はノウハウとお客さまへの思いでいっぱいでした!:Oisixステーション編

     
    2014/9/2
  4. 「単なる値上げではなく環境の変化に対応するため」~楽天市場料金体系変更の真相

     
    2014/9/10
  5. 「アンジェ」の拡大には集客力が必要だ~セレクチュアー洞本氏が語るクックパッド傘下入りの真相

     
    2014/8/8
  6. 7割以上の消費者が楽天・アマゾンで買い物をする、その次に多いのが約2割でヤフー

     
    2014/11/11
  7. 「売れている店舗はより“えこひいき”する」~ヤフーの「eコマース革命」、1年間の成果と今後

     
    2014/11/10
  8. 「送料無料サービスは継続して提供する」~アマゾンジャパン ジャスパー・チャン社長インタビュー

     
    2014/8/6
  9. 送料値上げ時代を生き抜くために知っておきたい通販・EC物流事情~EC物流代行サービス特集

     
    2014/9/12
  10. SEOで「検索結果」をあなたのサイトの最適な「トップページ」にする

     
    2014/5/19
  11. 機能性表示制度のキーワード「システマティック・レビュー」とは

     
    2014/9/16
  12. 通販・ECサイト「リコメン堂」運営のジェネレーションパス、東証マザーズに9月24日上場へ

     
    2014/8/18
  13. 「こだわり」を捨てて、本当に伝わる商品のアピールポイントを探そう

     
    2014/8/18
  14. 基調講演・特別講演|第3回 ネットショップ担当者フォーラム 2014

     
    2014/10/16
  15. 楽天市場などECモールの最安値価格を自動調査するツールを無料提供、ユーザーローカル

     
    2014/11/5
  16. カメラのキタムラのECはなぜ上手くいっているのか?

     
    2014/12/15
  17. なぜ米国アマゾンは無人機ドローンを飛ばすのか? 米国宅配事情から分かる物流の重要性

     
    2014/6/24
  18. LINEモールにグループ購入やギフト購入、産直販売支援などの新機能を追加、LINE

     
    2014/8/27
  19. ヤマトと佐川、配送大手2社が相次いで後払い決済サービスに参入した理由とは

     
    2014/12/5
  20. アーバンリサーチがバーチャル試着とEC連動の端末を開発、将来は体験型無人店舗の展開へ

     
    2014/6/18
  21. 忙しいネットショップの経営者・担当者に向けて5分で業界動向や役立つ情報が分かるネットショップ担当者フォーラムのメルマガ「5分で読める業績アップ応援マガジン ネットショップ担当者フォーラム通信」

     
    2014/6/13
  22. ホットマンのECサイトで6万件超の個人情報が流出、外部からの不正アクセスが原因

     
    2014/7/7
  23. ブルックスが東京・原宿に期間限定カフェをオープン、外国人観光客の来店にも対応

     
    2014/6/23
  24. 健康食品業界で今最も注目を集めている“健康食品の機能性表示”って何?--第1回

     
    2014/7/11
  25. 出店者の満足度が高い「プレミアムモール」へ~楽天 高橋理人常務執行役員インタビュー

     
    2014/8/25
  26. ベネッセHD子会社で760万件の顧客情報が漏えい、内部関係者の持ち出しが原因か

     
    2014/7/9
  27. 30%以上のポイント付与商品を中心に販売する「楽天スーパーDEAL」を開設、楽天

     
    2014/12/3
  28. 元小売&EC店長が体感した米国企業のオムニチャネル~ウォルマートのオムニ戦略

     
    2014/6/25
  29. ゼネラルセッション|第3回 ネットショップ担当者フォーラム 2014

     
    2014/10/16
  30. ケンコーコム創業者の後藤玄利社長、10月下旬に代表取締役を退任

     
    2014/8/27
  31. ランチセッション・スポンサーセッション|第3回 ネットショップ担当者フォーラム 2014

     
    2014/10/16
  32. 「ブランディング」を意識し過ぎると、伝わらないコピーができる件

     
    2014/9/19
  33. NO残業、副業OK、福利厚生の充実、時短勤務。EC企業の取り組みから学ぶ社員力アップ術

     
    2014/11/25
  34. 2期目で売上高15億円へ、後発のファッションEC企業コードシェアが好調なワケ

     
    2014/11/10
  35. ネット販売実施企業上位300社の売上高は2兆3575億円、上位企業の好調ぶり際立つ

     
    2014/10/24
  36. スマホ対応などサイト作りで知っておきたい支持されるベンダーの特徴~EC構築パッケージ特集

     
    2014/8/5
  37. ヤフーが「Yahoo!ショッピング」の注文系APIを11本公開、シームレスなデータ連携が可能に

     
    2014/7/8
  38. 日本郵便がメール便など3つの新ネット通販向け配送サービスを提供、ヤマトなど競合に対抗

     
    2014/5/22
  39. 「送料は当社負担という表現に」 物流コストの負担関係明確化を、経産省審議官が協力要請

     
    2014/6/23
  40. 「eコマース革命」から1年、ヤフーの小澤氏が振り返る「料金」「機能」「集客」の成果

     
    2014/10/2
  41. 最新のオムニチャネル事例が分かる! リアルとネットを融合する米国大手小売店のアプリ体験記

     
    2014/8/21
  42. 宅配や健康食品の通販・ECサイトのアクセスが急進、2014年上半期のサイト集客状況調査

     
    2014/8/19
  43. セブンネットショッピングの店頭受け取りキャンペーンで、書籍・雑誌受注件数が2倍超に拡大

     
    2014/10/3
  44. 日本でも始まる? アマゾンの顧客を自社サイトに誘導できる米アマゾンの新広告に注目する理由

     
    2014/8/29
  45. 健康食品を含む新たな機能性表示制度の説明会を実施へ、消費者庁

     
    2014/8/19
  46. 米国EC市場でも課題のデバイス対策 「レスポンシブ・デザイン対アダプティブ・デザイン」とは?

     
    2014/7/30
  47. フリマアプリ「フリル」が沢尻エリカさんら起用の初TVCMを放映へ、プロモ予算は数億円

     
    2014/10/29
  48. 実店舗とECの垣根をなくす! 良品計画が取り組むオムニチャネル時代のデジタルマーケティング

     
    2014/11/5
  49. ヤフーショッピング出店者向けのカスタマイズしたクリック課金型広告を8月末に開始、ヤフー

     
    2014/8/6
  50. DM発送のセプテーニ・ダイレクトマーケティングを買収、ゼンリン

     
    2014/9/17
  51. 米国最大の百貨店メイシーズでオムニチャネル体験。 ネットで注文し店舗で受け取ってみた

     
    2014/6/26
  52. 国交省が宅配便の再配達削減に動き出す、効果的な配送方法や消費者の誘導方策を検討へ

     
    2014/12/2
  53. ブリーフィングセッション|第3回 ネットショップ担当者フォーラム 2014

     
    2014/10/16
  54. アマゾンやモールに負けない自社ネットショップを作るために知っておきたい2つのこと

     
    2014/7/16
  55. グーグルはなぜ宅配事業をするのか? 米国では当日配送の物流サービスも !

     
    2014/6/27
  56. 物流代行会社の選び方について、私が経験から学んだ3つのポイント

     
    2014/7/7
  57. セブン&アイがファンケル化粧品とPB化粧品を共同開発、年間20億円の売り上げ目指す

     
    2014/10/6
  58. 売るための3大施策 「集客」「接客」「追客」を押さえよう

     
    2014/5/13
  59. ECを利用する理由は「品揃えが豊富だから」、商品購入は「価格を重視」、消費者庁が意識調査

     
    2014/6/17
  60. 楽天店舗向けクレカ不正利用の損失補償サービス化の背景と狙い~楽天グループ担当者に聞く

     
    2014/5/28

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オリジナル記事:年末特別企画 2014年に注目を集めた記事を発表します! | 人気記事ランキング | ネットショップ担当者フォーラム
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化粧品で“無添加”など、成分が使われていない旨を伝えるための5つの注意点 | 健康・美容業界の今を知る! | ネットショップ担当者フォーラム

10 years 11ヶ月 ago
健康食品や化粧品にかかわる法律、規制などについてわかりやすく噛み砕いてご紹介します(連載第6回)

通販会社の関心を集める「食品の機能性表示」ですが、2014年12月19日現在、まだベースとなるガイドラインは出ていません。ですが、先日12月9日に行われた消費者委員会の会合では、やっと機能性表示に関する「食品表示基準(案)」答申案が了承され、且つ、名称が当初と変わらず「機能性表示食品」ということで決定しました。食品の機能性表示解禁に向けて、着実に前進しています。年明けになるであろうと言われているガイドライン発表で慌てることの無いよう、心構えはしておいた方が良さそうです。

無添加の化粧品の表現は、何が“無添加”なのかを記載する必要がある

今回は自然志向への高まりから人気を集める傾向にある、“無添加”を掲げる化粧品の表現についてご紹介致します。

日常的に見かける“無添加”及び“無着色”といった表現にもルールがあるのをご存知ですか? 「事実を伝えているだけだし、問題があるなんて考えたこと無かった…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

化粧品公正取引協議会(※1)が定める「化粧品の表示に関する公正競争規約」では、

「無添加」、「無配合」、「不使用」等ある種の成分を配合していないことを意味する用語を表示する場合は、何を配合していないかを明示すること。

と書いています。これには2つのポイントがあります。

①ある種の成分を配合していないことを表示する場合は、何が入っていないのか、その成分名称を併記する

例:パラベン無添加、ノンエタノール

②ある種の成分群に属する成分すべてを配合していないことを表示する場合は、その配合されていない成分群を併記する

例:タール色素不使用、紫外線吸収剤無配合、オイルフリー

要は、単に「無添加」だけ述べてしまうと、何が無添加なのか伝わらずお客さまに誤解を与えてしまうため、何が無添加なのかを記載する必要があるということです。例えば、「無添加(※)」などと記し、続いて「※香料、鉱物油、保存料不使用」など打ち消しを明確に記さなければなりません。

また、「無着色」をうたう場合にも、特定の成分群のみが配合されていないのであれば、単に「無着色」だけだと誤解を生むため、例えば化学合成の“タール色素”のみを使用していない(原材料から抽出した色素は使用している)のであれば「タール色素不使用」としなければならないということです。

一方、薬事法(現在の医薬品医療機器等法。平成26年11月25日改正)に基づいて、広告が虚偽誇大にならないよう適正を図るため、当時の厚生省薬務局長(現在は厚生労働省医薬食品局長)から出された「医薬品等適正広告基準」及び、それを元に条件や解説を加えた「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等」には下記のような事が記されています。

化粧品及び薬用化粧品において、「肌のトラブルの原因になりがちな指定成分・香料を含有していない。」等の表現は不正確であり、また、それらの成分を含有する製品のひぼうにつながるおそれもあるので、「指定成分、香料を含有していない。」旨の広告にとどめ、「100%無添加」「100%ピュア」等のごとく必要以上に強調しないこと。

ここで出ているポイントは2つです。

①単に「指定成分、香料を含有していない。」を述べるのであれば差し支え無いものの、他社を比較・誹謗したりする表現は不可

例えば……
×  肌トラブルを招くパラベンは使用しておりません。
パラベンは使用しておりません。
理由…“パラベンを含有する化粧品は肌トラブルを招く”という意味になり、パラベンを含有している他社製品に対する誹謗になるため。

②「100%無添加」「100%ピュア」等、必要以上に強調することは不可

また、日本化粧品工業連合会(※2)における「化粧品等の適正広告ガイドライン 2012年版」においても、下記のようなことが書かれています。

特定成分の未含有表現いわゆる「無添加」等の表現については、何を添加していないのか不明であり、不正確な表現となる。従って、キャッチフレーズとしては行わない。ボディー部分において添加していない成分等を明示して、かつ、安全性等保証的にならない場合に可能。

ここで出ているポイントは3つです。

  1. 何を配合していないかを、しっかり明示する。
  2. キャッチコピー等のような形では使わない。
  3. 安全性の保証にならないようにする。
    例:「香料不使用だから安心です。」等は不可。

あくまでも見せ方として、“入っていないという事実のみを情報として伝える”という程度に留めるということになります。

それぞれをまとめると、

・キャッチコピーとして用いず、ボディー以下の所で使用する。
・何が使用されていないのかを明確に記す。
・他社誹謗にならないようにする。
・安全性の保証にならないようにする。
・「100%」等をつけることで、過剰な強調表現としない。

となります。“無添加”や“無着色”といった表現を使う際には、この点にぜひ注意してください。

最後に、たまに見かける「旧指定成分は無添加」という表現についても触れておきましょう。かつて薬事法では、特定の成分を配合する場合に、その成分が配合されている旨を事実に基づいて表記する事が義務付けられていました。当時の厚生省に香料を含めて102種類指定されており 、それがここで言う所の“旧指定成分”です。

このルールは2001年3月までが適用され、2001年4月からはこのルールに代わって“化粧品に配合されている成分すべてを、化粧品容器に表記する”ことが決められました。これが現在運用されている“全成分表示”になります。

「化粧品の表示に関する公正競争規約」にあるように“当該成分群”として丸めて書くのは可能といったところから考えると、「旧指定成分は無添加」と記載できるような印象を受けます。しかし「旧指定成分は無添加」という表現は、一般の方が理解できる表現とは言えず、「旧指定成分は無添加」とわざわざ書くことがイコール安全性の保証と解釈される可能性は否めませんので、行政の言葉を借りるのであれば『好ましくない』『ふさわしくない』『避けていただきたい』というものになると考えられますので、「旧指定成分は無添加」という表現は使用しないほうがいいといえるでしょう。

◇◇◇

※1…化粧品公正取引協議会とは、「化粧品の表示に関する公正競争規約」を運用するための機関として、昭和47年2月に公正取引委員会の承認を受けて設置された任意団体のこと。規約についての指導、調査、違反者への措置、官公庁との調整などを行う。東京本部(東京化粧品工業会)、近畿本部(西日本化粧品工業会)、中部化粧品工業会、日本輸入化粧品協会によって構成されている。

※2…日本化粧品工業連合会とは、東京化粧品工業会、西日本化粧品工業会、中部化粧品工業会によって構成されている業界団体のこと。略して“粧工連”とも呼ばれる。年3回、一定期間に出稿されたテレビCM、新聞広告、雑誌広告を「化粧品広告審査会(第三者委員等の学識経験者で構成) 」で審査し、その審査対象とした広告素材のうち、審査会で問題があると指摘されたものについては、その審査結果をまとめて会員に公表することによって注意喚起を促したり、改善要請も行っている。

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オリジナル記事:化粧品で“無添加”など、成分が使われていない旨を伝えるための5つの注意点 | 健康・美容業界の今を知る! | ネットショップ担当者フォーラム
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稲留 万希子

薬事法広告研究所 副代表

東京理科大学卒業後、大手医薬品卸会社にて医療従事者向けポータルサイトの企画運営に従事。東洋医学に興味を抱いたことをきっかけに、中医学専門学校にて3年間薬膳料理や漢方について学ぶ。その間、ヘルスケア分野でのビジネス展開には薬事法を避けて通れない事から、薬事法と広告についても並行して学び、その後、国際中医専門員、漢方薬膳療術師、反射療法士、薬事法管理者、コスメ薬事法管理者の資格を取得し独立。2008年3月、薬事法広告研究所の設立に参画。

稲留 万希子
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1 時間 3 分 ago
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