ネットショップ担当者フォーラム

無印良品のネットストアが再開見込みを1月下旬に延期、「システムメンテナンスに想定以上の時間を要している」

6 years 1ヶ月 ago

良品計画は1月13日、システムメンテナンスのために停止しているECサイト「ネットストア」の再開を、1月下旬に再延期すると発表した。システムメンテナンスに想定以上の時間を要しているためとしている。

当初1月1日にシステム更新を終える予定だったが、1月上旬の再開に延期。それをさらに1月下旬の再開に再延期した。

「ネットストア」および「MUJI passport」アプリは当初、2019年12月31日0時~2020年1月1日13時の期間で、システム更新に伴うメンテナンスを行う予定だった。

「MUJI passport」アプリは2019年12月31日0時~2020年1月8日15時でメンテナンスが終了。「MUJI passport」アプリのiOSに続き、Androidに新しいバージョンをリリースしたものの、「MUJI passport」経由での買い物など一部機能が利用できない状態となっている。

良品計画では国際会計基準(IFRS)適用を前提に、2020年から決算期を8月に統一する。全世界共通の業務オペレーションによる効率的な情報管理を実現するため、国内・海外のグローバル標準システムの構築を計画。当初国内での稼働は2019年12月を、中国では2020年1月からの稼働を予定していた。

良品計画のグローバル標準システムの構築計画
2019年4月時点でのグローバル標準システムの構築計画(2019年2月期の決算説明会資料から編集部がキャプチャ)

2019年3~8月期(中間期)の決算説明資料では、12月の日本から順次導入する会計領域の各国展開を優先すると説明。ECのリリース、個客領域の新規取り組みに関わる追加機能開発を後ろ倒し、リリース時期を変更することで、会計(SAP)導入・MDシステムのスムーズな移行・切り替え業務に集中するとしていた。会計システムの移行・切り替えが問題となり、メンテナンスが遅れているとみられる。

良品計画のグローバル標準システムの構築計画
2019年10月時点での新システム、会計領域の開発進捗と計画(2019年3~8月期の決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
石居 岳
石居 岳

インアゴーラがスギ薬局と提携、中国越境ECやインバウンド事業を支援へ

6 years 1ヶ月 ago

中国向け越境ECアプリ「豌豆公主(ワンドウ)」を運営するインアゴーラは1月10日、スギ薬局と業務提携契約を結んだことを発表した。スギ薬局が取り組む中国向けの越境ECや、日本国内におけるインバウンド事業を支援する。

インアゴーラは、中国国内におけるマーケティングやスギ薬局のブランディングをサポートするという。2020年春から「ワンドウ」を通じ、スギ薬局が販売しているスキンケア商品「プリエクラ」を中国で販売する予定。

スギ薬局のインバウンド事業を支援するため、中国人消費者のニーズや消費動向などの知見をスギ薬局に提供する。中国人観光客などの誘致や購入促進、ブランディングもサポートするとしている。

今後は中国のSNS「Weibo」や「WeChat」などを通じ、KOL(インフルエンサー)を活用した情報発信を行う予定。中国人観光客の来店を見据え、スギ薬局の店舗の品ぞろえや商品陳列、顧客対応などの企画にも携わるとしている。

「ワンドウ」は中国の消費者向けに日本製品を越境ECで販売するプラットフォーム。インアゴーラが2015年8月に提供を開始した。取扱商品数は約4万商品。

インアゴーラは1月10日、SBIホールディングス、スギホールディングス、信金投資控股の3社から総額53億円を調達したことも発表している。

渡部 和章
渡部 和章

「@cosme TOKYO(アットコスメトーキョー)」が原宿にオープン。「世界で勝負できる化粧品小売店になる」

6 years 1ヶ月 ago

化粧品口コミサイト「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイルは1月10日、@cosme初の路面店「@cosme TOKYO(アットコスメトーキョー)」をオープンした。百貨店で取り扱われるラグジュアリーブランドから、いわゆるプチプラ商品まで約200のブランドを展開。ユーザーは横断的に化粧品を試すことができる。「ネットとリアルの新たな融合で、ユーザーとブランドをつなげる」という目標をめざす店舗をレポートする。

殿堂入りアイテムがひと目で分かる「ベストコスメアワードタワー」

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
1階エントランスをくぐると、目の前には@cosmeでベストコスメを授賞したアイテム、ランキング殿堂入りアイテムが陳列された「ベストコスメアワードタワー」が展開されている
@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
商品の横にはスタッフ手書きの商品紹介ポップが展示されている

ブランドを横断的に試せる「テスターバー」

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
アイシャドウやクレンジングなど種類毎に分けられており、さまざまなブランドの商品を試すことができる。1階と2階に設置されている
@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
コットンやスポンジ、チップ、綿棒などユーザーが自由に使えるメイクツールも充実。「女性がもっと化粧品を使いたくなるような、試しやすさにこだわった」(遠藤氏)

インバウンド需要を見込んだスマートロッカーと外貨両替機

インバウンド対策として、商品のJANコードを設置タブレットで読み取ると、多言語で商品の説明を表示するJANコード翻訳リーダーや翻訳アプリを用意。また免税対応レジや、多言語に対応したフロアマップサイネージを設置している。

スマートフォンでロックを解除できるスマートロッカーを設置。大きい荷物のある観光客だけでなく、身軽に買い物をしたいユーザーのニーズに応える。

インバウンド比率は40%~50%を見込んでいる。(遠藤氏)

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
外貨両替機では120か国、85金種に対応

化粧品はもちろん、美容家電も手に取れる

YVES SAINT LAURENT(イヴ・サン・ローラン)やshu uemura(シュウウエムラ)など百貨店で取り扱われる化粧品ブランドから、ドラッグストアで購入できるプチプラコスメまで幅広いアイテムを1店舗で実際に手に取ることができる。

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
M・A・C(マック)やLANCOME(ランコム)などラグジュアリーブランドのコーナー
@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
プチプラコスメも充実。コットンやパフなどの関連商品も取りそろえている
@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
化粧品だけでなく、ダイソンのヘアドライヤーなども実際に試せる

毎週入れ替わる「@cosmeウィークリーランキングコーナー」

1階奥には@cosmeで週間ランキングを獲得した商品を展示。@cosmeのランキング結果と連動して毎週商品が入れ替わる。

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
@cosmeランキング商品を実際に手に取れる。オンラインランキングとの連動施策は@cosme実店舗では初の試み

店舗のPOSデータと連動した巨大サイネージ

1階と2階のレジカウンター後ろには巨大サイネージを設置。店舗のPOSデータと連動しており、直前に購入されたアイテムが表示される。

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
ブランドのプロモーション映像や@cosme TOKYOからのお知らせも表示される

動画配信を行う公開型スタジオ「@STUDIO(アットスタジオ)」

タレントやクリエイター、モデル、インフルエンサーなどがライブ配信を行う。来客中のユーザーや店頭の通行客だけではなく、店舗にいないユーザーも配信動画をリアルタイムで視聴できる仕組み。

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
動画はYouTubeをメインに配信される。4月からは注目コスメや美容情報、メーカーとのタイアップ番組などを@cosme TOKYO公式SNSアカウントで朝から晩まで毎日配信予定。「渋谷のスペイン坂スタジオのように、さまざまな情報を発信していきたい」(吉松氏)

店舗の人気商品がわかる「@cosme TOKYOセールスランキングコーナー」

2階に上がると、@cosme TOKYO店舗の売り上げランキングの商品が展示されている。

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
商品種類ごとに人気のアイテムを知ることができる

常設店では初「メンズ・ユニセックスコーナー」

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
男性ユーザーが来店した際にも対応できるよう、男性向け化粧品コーナーが設置されている

3階は@cosmeアプリユーザーだけが使用できる設備も

3階にはイベントスペースを設置。ユーザーとブランドの出会いを作るイベントを毎日のように開催予定。

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
アプリユーザーだけが使用できる酸素カプセル。大人数での利用も可能

@cosme TOKYOが目指すのは「ネットとリアルの新たな融合」

オープンに伴い、アイスタイル代表取締役社長兼CEOの吉松徹郎氏とコスメネクスト代表取締役社長の遠藤宗氏が@cosme TOKYOに込めた思いや果たすべき役割について語った。

アイスタイルが設立当初からずっと大切にしてきたことは、「ネットとリアルを使って、いかにユーザーとブランドをつなぐことができるか」ということ。@cosme TOKYOはラグジュアリーブランドからプチプラまで幅広いブランドの商品を取り扱っており、お客様に新たなブランドを知るきっかけになる場所だ。キーになるのはそれだけではなく、来店しているお客様だけではなく、店舗の外にいるお客様も常にお客様だということだ。

他のネットとリアルの融合店と異なるのは、「@cosme TOKYOが小売店である」ということ。きちんと収益を上げていく必要があり、初年度の売り上げは40億円を目指す。新しい小売店のあり方を提案していきたい。(吉松氏)

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
アイスタイル代表取締役社長兼CEOの吉松徹郎氏

 

@cosme TOKYOは単なる店舗という箱や売り上げを上げるという概念ではなく、「お客様がブランドとつながる体験をいかに作ることができるか」ということを重視して店作りを行った。肌解析やバーチャルメイクを取り入れているが、それは店頭をIT化したいということではない。お客様にバーチャルテクノロジーを通じてさまざまな体験をしてもらいたい、ということだ。

@cosme TOKYOで買い物をしてもらえなくても良いと考えている。「お客様と新しいブランド、商品との出会いをどれだけ作れるか」ということが@cosmeが果たすべき役割だからだ。

「日本の化粧品小売業を世界に発信したい」「世界で通じるような、勝負できるような店舗づくりをしたい」と思っている。@cosme TOKYOはその役割を担う店舗になる。(遠藤氏)

@cosme @cosmeTOKYO アイスタイル 旗艦店 化粧品 フラッグシップショップ アットコスメ
コスメネクスト代表取締役社長の遠藤宗氏

 

藤田遙
藤田遙

「必要なのはお客様からの共感」。日本通信販売協会(JADMA)新年賀詞交換会 年頭所感

6 years 1ヶ月 ago

公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)が1月10日に開いた新年賀詞交換会には会員企業を中心におよそ500名が参加、JADMAの阿部嘉文会長らが語った年頭所感を紹介する。

求められるのは共感・共鳴

JADMAの阿部会長は、「消費増税の影響を引きずっていたのか、残念ながら通信販売協会協員の2019年11月度の売上高はマイナス3.4%だった。今年は広告の問題をはじめ健康食品の公正競争規約の作成、物流の効率化に向けた取り組みなどに向き合い、さらに努力を重ねていきたい」と語った。

昨年のラクビーワールドカップや先日の箱根駅伝が人気だが、こうした背景には、これから先の未来、バラ色とは言えない社会情勢にあって、共感や共鳴・共振、感動など、生きていく上でのワクワク感を人々は求めているのではないか

5Gの時代を迎えて機能性や利便性がますます高まることは当然として、やはり必要なのはお客様からの共感ではないか。そういった商品やサービスが求められていると考えている。(阿部氏)

公益社団法人日本通信販売協会 会長 阿部嘉文氏
公益社団法人日本通信販売協会 会長 阿部嘉文氏

オリンピック・パラリンピックの混雑緩和に協力呼びかけ

経済産業省 大臣官房審議官 商務・サービス担当の島田勘資氏は、東京オリンピック・パラリンピックに関連して、「特に都心部での交通混雑について行政として対応しなければならないと考えている。すでにさまざまな対策を講じてもらっているが、通信販売の事業に携わっている荷主である皆さま方にも、ぜひとも交通混雑の緩和に向け、輸送事業者の方としっかりとコミュニケーションしていただきたい」と語った。

経済産業省 大臣官房審議官 商務・サービス担当 島田勘資氏
経済産業省 大臣官房審議官 商務・サービス担当 島田勘資氏

機能性表示食品制度に2,393件の届け出

消費者庁 政策立案総括審議官の北島義斉氏は、消費者庁の最近の取り組みについて語った。消費者庁は2019年で10周年。機能性表示食品制度については昨年末時点で2,393件の届け出があった。平成27年4月の制度開始以来、5年弱でトクホの許可件数を大きく上回っている。

昨年6月に閣議決定された規制改革実施計画に基づき、機能性表示食品の販売後に事業者自らが把握できるように、事後チェックの透明性向上にかかるガイドラインを検討している。1月の早い段階でパブリックコメントに出したいと考えている。(北島氏)

また、ショッピングモールやフリマアプリ、オークションサイトといったデジタルプラットフォーマー企業の存在感が高まっていることに触れ、「デジタル・プラットフォーム企業が介在する消費者取引における環境整備等に関する検討会を昨年12月に立ち上げた。この検討会のために庁内横断的なプロジェクトチームを設けてやっている。今後。産業界の自主的な取り組みや規制等を含め、政策面、制度面から検討していきたい」と語った。

消費者庁 政策立案総括審議官 北島義斉氏
消費者庁 政策立案総括審議官 北島義斉氏
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内山 美枝子
内山 美枝子

経営データをリアルタイムに可視化。EC事業者によるクラウド型ERP「NetSuite」活用例

6 years 1ヶ月 ago

事業の拡大や変革に合わせて、ERP(総合基幹業務システム)の導入を検討するEC事業者が増えている。クラウド型ERPはオンプレミス型に比べ、導入コスト、運用・保守コスト、導入期間などの負担が軽く、特に中堅・中小企業にとって最適化されたソリューションといえる。グローバルで19,000社が導入するNetSuiteのサービス概要やEC事業者による活用事例を紹介する。

オールインワンで早い立ち上がり

プリセットされたダッシュボードが300以上

日本オラクルが提供するクラウド型ERP「NetSuite」は、20年以上の歴史を持つクラウドネイティブ製品。これまでに小売、製造業を始め、グローバルで19,000社以上が導入している。

NetSuiteを導入する企業例。小売、製造業を始めあらゆる規模・業界で導入されている

EC事業者は、オーダーマネジメントシステム(OMS)として導入・活用する例が多いという。

「会社や事業規模が小さいときに導入し、その後規模が大きくなっても使い続けられる」。日本版NetSuiteの開発・提供を行う日本オラクルの北村守氏(NetSuite 事業統括 統括本部長)は、クラウド型ERPのメリットをこう説明する。

日本オラクル NetSuite 事業統括本部長 北村守氏

企業がNetSuiteを導入する理由について、北村氏は以下3点をあげた。

①可視化

データを一元管理し、リアルタイムな経営状況を可視化

②統制

グローバル展開する場合の言語・通貨対応など

③俊敏性・柔軟性

オンプレミス型ERPの弱点は開発期間が長く自社でメンテナンスできないところにあるが、NetSuiteの場合は導入企業が自社でカスタマイズできる

それぞれ詳しく見ていく。

ダッシュボードでリアルタイムな経営状況を可視化

クラウドファーストかつクラウドオンリーのNetSuiteを導入することで、すべての業務プロセスやデータをクラウド上で統合し、リアルタイムな経営状況をダッシュボードで一元管理、可視化できる。

使いやすいダッシュボードでリアルタイムな経営状況を可視化

OMSとして導入するEC事業者のなかには、販売管理や在庫管理に利用するケースもあるといい、「全ての機能のなかで一部だけを利用するクライアントも非常に多い」(北村氏)。

NetSuiteにはプリセットされたダッシュボードツールが300以上あり、導入後そのまま利用できる。また、ダッシュボードのレイアウトを変えたりデータの保存先を変えたりといったカスタマイズにも対応しており、自社にとって一番使い勝手の良い状態へ調整が可能だ。

複数子会社を一元管理。対応通貨は190以上

「NetSuite OneWorld」というソリューションを活用すれば、グローバル展開する複数子会社を一元管理できる。

グローバル展開する場合の課題として、言語や現地通貨への対応などがある。特に税金対策は毎年国ごとに変わっていくが、「SaaSベンダーなので追従し、常に最新の状態にアップデートできる」(北村氏)。

NetSuiteでは現在24の言語、190以上の通貨に対応するなど、「ほぼ全てを網羅しているのではないか」と北村氏が自信を見せるとおり、世界中のどこからでも取引できる体制を整える。

最近は少ない人数で海外に出て行くEC事業者も多く、10〜15人体制では大掛かりなERPを入れられないという声も聞く。会計パッケージで税金の計算、財務諸表を作ることはできても、言語対応、通貨対応まではなかなか難しく、そういう意味でNetSuiteを選んでいただくケースもある 。(北村氏)

NetSuiteによる通貨や言語対応などグローバルでのサポート体制

柔軟なカスタマイズ対応。オラクル製品以外でも連携可能 

NetSuiteには、プログラム開発なしで「セルフカスタマイズ」できる機能がある。新しいビジネスが始まったときでも、導入企業の担当者がトレーニングを受けていればビジネス内容に合わせて自社でNetSuiteをカスタマイズできるというものだ。

セルフカスタマイズ例としては、以下がある。

  • データ項目の追加
  • データ構造(テーブル)の追加
  • レポートレイアウトの作成・変更
  • 画面レイアウトの作成・変更
  • ワークフロー(承認)の定義
  • BI(保存・検索)の作成・変更
  • 役割(ロール)の作成・変更
  • ローカライズ・翻訳の作成・変更

ERPに限らず業務システムの中には、MA(マーケティング・オートメーション)などのツールを導入しようとしても、同じ会社の製品じゃないと連携できないといったケースもあるが、NetSuiteは「顧客が持っている資産を大事にし、コストをかけずにERPを構築することをコンセプトに作られている」(北村氏)ことから、オラクル社の製品じゃなくても連携可能だ。

SaaSならではの自動アップグレード(年に2回バージョンアップ)により、導入企業は常に最新バージョンを利用できる。

メジャーバージョンアップに加え、マイナーバージョンアップは通年で行なっている

進化したクラウドERP「NetSuite SuiteSuccess(スイートサクセス)」

最短2か月で導入。ランニングコストの大幅な縮小を実現

オラクル社では、NetSuiteの進化版ともいえる「NetSuite SuiteSuccess」の提供も行っている。同サービスの特徴は、最短2ヶ月でのスピード導入と、ランニングコストを従来のERPに比べ大幅に抑えることだ。ケースによっては月額20万円(初期費用込み)で運用が可能となる。スタートアップ企業のキャッシュフローへの負担を最小限にすることができると言える。

企業へのスピード導入を可能にした理由は、要件定義を無くしたことにある。

20年NetSuiteを提供してきた経験から、お客様の共通項が見えてきた。それをプリセットし機能をアクティベーションしていくので、要件定義が不要になる。(北村氏)

また従来のNetSuite同様、カスタマイズにも対応するので、「プリセットされている部分の中で足りないところを、クライアント自ら作り変え、発展させられる」(北村氏)。

北村氏は、NetSuite SuiteSuccessの経済的効果を次のように説明する。

導入手法が最適化されているNetSuiteと比較しても、導入コストを18%圧縮できる。この数値はあくまでNetSuiteとの比較なので、他社ツールと比較するとさらに圧縮率は上がるだろう。(北村氏)

また、チェンジオーダーは導入企業630顧客中、わずか3%しかないなど顧客満足度の高さも伺える。理由は、柔軟なカスタマイズ体制にあると考えられる。

企業自ら自由に設定できるので、導入時、2年後、3年後と会社や事業規模に合わせて進化させて利用できる。なかには、OMSとして一部の業務に使うために導入したが、今は全社の業務基盤となるERPシステムとして利用している事例もある(北村氏)。

現在アメリカでは全オーダーの96%が、NetSuite SuiteSuccessだという。

日本オラクルが示すNetSuite SuiteSuccess導入における経済的効果

複数チャネルのコマース事業をサポートする「オムニチャネルコマース」

メガネECのオーマイグラスが導入。データを分析し販売戦略を立案

NetSuiteには、複数チャネルのコマース事業をサポートする「オムニチャネルコマース機能」がある。同機能では、APIを通じて他のシステムやサービスと連携できるだけでなく、それらのデータを取り込むことも可能。また在庫管理データとの自動連携もでき、それらのデータをタイミングや場所を問わず参照できる。海外で事業展開する場合には、海外でNetSuiteのアカウントを作るなど事業体を1つ作ることで、データの自動連携に対応する。

オムニチャネルコマース機能を利用している事業者例として、日本オラクルの海老原善健氏(NetSuite 事業統括 マーケティング部 マネージャー)から、自社ブランドメガネの他、国内外ブランドの取り扱い、卸売も行う「オーマイグラス(Oh My Glasses)」が紹介された。

日本オラクルNetSuite 事業統括 マーケティング部 マネージャー海老原善健氏

オーマイグラスは現在国内10店舗に加え、ECサイトの運営、卸売を行っている。

オーマイグラスが運営する直営店舗の様子

ECサイトの場合は、①オンラインでフレームを選択し、最大5本を自宅に送り自宅で試着した後、検眼情報や決済情報を入力して購入するか、②オンラインで試着したい店舗を選び、店舗で試着、検眼などをし購入する2パターンがある。

同社は、オンライン、オフラインで取得できる膨大なビッグデータを分析して顧客動向を把握する「オーマイグラスのメガネデータポータル」を構築し、販売戦略に生かすため、2014年11月、すべてのチャネルデータを一元管理できるNetSuiteを導入。開発からわずか9ヶ月で、オンプレミス型ERPからクラウド型への移行を実現した。

オーマイグラスのNetSuite導入に関する各種データ
オーマイグラス代表取締役社長の清川忠康氏は、2014年の導入時にNetSuiteを選択した理由について、「メガネを中心としたB2Bビジネスのハブとなる仕組みを作るにあたり、将来拡大するであろうビジネスに対応できる業務基盤が必要だった」とする

オーマイグラスの事例を紹介した日本オラクルの海老原善健氏はNetSuiteについて、「企業の成長、変革に合わせて柔軟に変化できるシステム」とした上で、「事業規模や段階に合わせてワークフローを変更したり、蓄積したデータを経営やマーケティングフローに生かすなどして利用してほしい」と締めくくった。

日本オラクルの海老原善健氏はNetSuiteを「企業の成長に合わせて成長することができるシステム」と説明した
公文 紫都
公文 紫都

製品の魅力を伝えるコツとは? ベネフィットで引き付ける商品説明作り6つのポイント | E-Commerce Magazine Powered by futureshop

6 years 1ヶ月 ago
ECサイトでは、スマホやパソコンの画面を通して商品をアピールしなければなりません。しかし、相手の反応を見ながら話ができる接客と違って説明が難しく、「商品説明の書き方に不安がある」「商品の魅力をしっかり伝えてもっと売上を伸ばしたい!」と考える方は多いと思います。
今回は売上拡大を目指すために、より魅力の伝わる商品説明を書く上で意識すべきポイントや書き方のコツを紹介します。

ECサイトの商品説明は「徹底したユーザー目線」がカギ

商品説明を書く上で外せないポイントが1つあります。それは「徹底したユーザー目線」です。ECサイトの特性上、ユーザーは購入前に商品を手にできません。そのため、商品の情報を集めながら買うかどうかを慎重に検討しています。そこで相手の悩みやニーズに寄り添い、必要な情報を先回りして伝えることができれば、ユーザーをスムーズに購入へと導けます。

もし自分が商品を購入する立場だったら、

  • どんなことを知りたいか
  • どんなことに不安を感じるか
  • どんな情報があったら嬉しいか

などを深く考えてみましょう。

ネットショップとはいえ、画面を介した人対人の商売であり、接客業であることに変わりはありません。どれだけ相手のことを考えられるかが重要です。

商品説明の充実は売上アップにつながる

ユーザー目線で商品説明を充実させ、商品を強く訴求できれば売上拡大が期待できます。たとえば、Amazonは2015年に「商品紹介コンテンツ」という機能をリリースし、画像や説明を組み合わせて商品の魅力をより表現できるようにしています。Amazonの調査によると、導入後1か月で平均売上が10%向上したり、平均ページ訪問回数が18%向上したといった成果があったそうです。

売上拡大を目指すのであれば、ユーザーの不安を解消し、納得して商品を購入できるような商品説明を考えることが大切です。

良い商品説明を書くための6つのコツ

ECサイトにおける商品説明の書き方には、さまざまなコツがあります。その中でも、特に押さえておきたいコツを6つにまとめました。

  1. 必要な情報を「6W2H」で整理する
  2. 購入後に得られるベネフィット(利益)で引き付ける
  3. デメリットやリスクがある場合は必ず盛り込む
  4. 自分のサイトで買うべき理由を打ち出す
  5. 説明の読みやすさ・わかりやすさにこだわる
  6. イメージ写真とディティール写真で訴求する

これらを実践し、より商品訴求できる商品説明を書きましょう。

1.必要な情報を「6W2H」で整理する

ユーザーが必要としている情報を過不足なく伝えるには、「6W2H」というフレームワークが便利です。

「6W2H」とは、What ・ When ・ Where ・ Who ・ Why ・ How (5W1H)に、「Whom」「How much」を加えたものです。

いきなり商品説明を書き始めてしまうと、情報の漏れや抜けが生じる可能性があります。まずは伝えるべき内容とユーザーが知りたい情報を「6W2H」に当てはめてリストアップします

「6W2H」の内容

What何を商品情報(商品名、型番、色、サイズ、特徴、機能)
Whenいつ発売日、販売期間、セール期間、旬や季節
Whereどこで販売店、販売ルート、発送方法
Who誰が生産者、メーカー、歴史、由来
Whom誰にターゲット像(性別、年代、職種、環境、悩み)
Whyなぜ商品開発の理由、ストーリー、商品が提供できる価値
Howどうやって商品の選び方、使い方、お客様の声、特典、保証
How muchいくらで販売価格、セール価格、お試し価格、支払方法

2.購入後に得られるベネフィットで引き付ける

『ドリルを売るには、穴を売れ』という本がありますが、ユーザーは商品がほしいのではなく、商品がもたらすベネフィットを求めています。商品のスペックや特徴などの情報は大切ですが、それを通じてどのようなベネフィットを得られるのかという内容も盛り込みましょう。

たとえば、ワンピースの素材に綿(コットン)を使用しているとします。このときの説明文として、以下2つの文章を比べてください。

①「吸水性や通気性に優れた綿を使用しています」

②「吸水性や通気性に優れた綿を使用しているため、暑い日でも涼しくさわやかに着られます」

①の説明は商品に関する事実を述べただけです。それが自分にとってどんなメリットがあるのかわかりにくいですよね。それに対し②の説明は「それがどんな価値をもたらすのか」まで盛り込まれており、より具体的なイメージがしやすくなっています

このように、商品がもたらすベネフィットや購入後のストーリーを具体的に書けると、商品の魅力をより強く訴求できます

3.デメリットやリスクがある場合は必ず盛り込む

商品を使用する上で、デメリットやリスクが存在するなら必ず説明文に盛り込みましょう。
わざわざマイナス面を書くことに気が引けるかもしれません。しかし、正直に書くことで売り手への信頼や安心感が増し、購入後のトラブルも抑えられます。デメリットやリスクを書くことは、マイナスどころかプラスに働きます。

たとえば木製の食器を販売する場合、1つひとつデザインや色味が違い、始めは匂いが気になることがあります。商品説明で事前にそのことを記載しておき、匂いの対策法も盛り込んでおけばユーザーはより安心して商品を購入できます

4.自分のサイトで買うべき理由を打ち出す

自分のサイトで商品を購入してもらうためには、数多くあるネットショップの中から選ばれる理由が必要です。オリジナル商品を扱ったり独占販売をしたりしても、競合となる商品は必ず存在します。その中で優位に立つために、商品に付加価値をつけて商品力を高めていきましょう

具体的には以下のような方法が挙げられます。

商品への付加価値の付け方

  • 食品の場合:生産者の顔写真やコメントを掲載して、安心感や信頼性を打ち出す
  • 日用品の場合:リピート購入や定期購入による割引価格を用意する
  • 取り扱いが難しい商品の場合:使い方の説明や無料相談など、フォロー体制を作る

ほかにも、数量限定や期間限定、対象限定(女性のみなど)で特別感をメリットにしたり、送料無料やセット割引、特典付き、即日発送などのサービスを強化する方法もあります。
付加価値を付ければ競合商品との差別化になり、興味を持ってくれたユーザーの購入を後押しできます

5.説明の読みやすさ・わかりやすさにこだわる

ユーザーが商品説明を読むのは、情報を得たいからです。情報がスムーズに伝わるように、ぱっと見たときの読みやすさ、わかりやすさにこだわりましょう。商品の価値を強く訴えても、「一文が長い」「改行がない」など説明がわかりづらいと、じっくり説明を読んでもらえません。特にスマホから商品を閲覧、購入するユーザーが増えているため、小さな画面でもすらすらと読める工夫が必要です。

具体的には、以下のような方法があるのでぜひ取り入れてみてください。

わかりやすく伝える・見出しを付ける
・文章をできるだけ短くする
・専門用語や業界用語を避ける
要点を強調する・太字にする
・マーカーを引く
・文字の色やフォントサイズを変える
情報をまとめる・文章の意味ごとに改行をはさむ
・3つ以上の事柄は箇条書きにする
・グラフや表、図解を使う

6.イメージ写真とディティール写真で訴求する

購入検討において、商品説明の写真は重要な判断材料となります。カメラや設備環境を整えたりセミナーで撮影方法を学んだりして、写真のレベルを高めましょう。また、商品写真には「イメージ写真」と「ディティール写真」の大きく2種類があります。商品の魅力を伝えるには、これらを上手く使い分けることが大切です。

①イメージ写真

「実際に商品を買うとどうなるか」をイメージとして撮影した写真です。
たとえば、ファッションであれば全身のコーディネート、食品であれば食卓に並べたシーンなどです。実際の生活シーンを描いた写真を用意できれば、購買意欲を刺激したり商品の訴求力を高めたりすることができます

②ディティール写真

商品の細かい部分や仕様を複数枚にわたって撮影した写真です。詳細情報をしっかり伝えることで、より商品のイメージが湧きやすく購入への不安を取り除けます。全体像を含めあらゆる角度から撮影するほか、以下のような方法もあります。

  • 細かな作りや素材の質がわかるようにアップで撮影する
  • サイズ感がわかるように体や物と対比させて撮影する
  • ギフト用であれば商品と外箱を合わせて撮影する

まとめ

ECサイトの商品説明を書くコツについて改めてまとめます。

  1. 必要な情報を「6W2H」で整理する
  2. 購入後に得られるベネフィットで引き付ける
  3. デメリットやリスクがある場合は必ず盛り込む
  4. 自分のサイトで買うべき理由を打ち出す
  5. 説明の読みやすさ・わかりやすさにこだわる
  6. イメージ写真とディティール写真で訴求する

商品説明を書き、つい売り手目線で言いたいことを並べてしまいがちです。しかしそれではユーザーの心を動かすことは困難です。あくまで買い手が求める情報を先回りして提供することを考えましょう。そうすることでユーザーはスムーズに商品を購入でき、売上アップにつながります。

E-Commerce Magazine
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【シニアの消費2019】ECに費やしたのは11.8万円、2018年比で2.6万円アップ

6 years 2ヶ月 ago

大和証券グループ本社が100%出資する銀行で、「えらべる預金」を展開している大和ネクスト銀行は12月17日、シニア予備軍とシニアの“シニアライフに対する意識や実態”調査の結果を発表した。

それによると、2019年にシニアが「ネット通販」に費やした金額は平均11.8万円で、2018年と比べて2.6万円アップした。

「ネット通販」に使った金額はシニア予備軍が12.5万円、シニアは11.8万円で大きな差はなかった。2018年の調査結果と比較をすると、シニア予備軍もシニアも「ネット通販」に費やした金額が増加しており、シニア予備軍は2018年の9.1万円から2019年は12.5万円となり、3.4万円増加している。

シニア予備軍(表左)とシニアが2019年に費やした金額
シニア予備軍(表左)とシニアが2019年に費やした金額

シニア予備軍やシニアが2019年、「ネット通販」に費やした平均額は12.0万円。2018年の「ネット通販」に費やした金額では平均9.2万円で、2.8万円増加している。

シニア予備軍やシニアが2019年に費やした金額
シニア予備軍やシニアが2019年に費やした金額

シニア予備軍やシニアが2019年、どのようなことにお金を費やしたか聞いたところ、「旅行」が最も多く平均額は18.1万円。2018年の「旅行」平均額は17.4万円だったので0.7万円増加している。

「旅行」に使った金額はシニア予備軍が14.7万円、シニアは19.9万円とシニアの方が多くのお金を費やしていることがわかった。

キャッシュレス・ポイント還元をどのキャッシュレス決済で利用しているか聞いたところ、「クレジットカード」が最も多く64.8%、次いで、「電子マネー」が34.4%、「QRコード決済」が17.9%となり、キャッシュレス・ポイント還元を利用している人の割合は71.1%だった。

世代別にみると、「QRコード決済」はシニア予備軍が26.2%、シニアでは13.7%。キャッシュレス・ポイント還元を利用している人の割合は、シニア予備軍が76.2%、シニアは68.5%だった。

キャッシュレス・ポイント還元の利用率
キャッシュレス・ポイント還元の利用率

調査概要

  • 調査対象:全国の50歳~79歳の男女
  • 調査期間:2019年11月18日~11月19日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 有効回答数:1000サンプル(有効回答から男女の比率が均等になるように抽出)
     
石居 岳
石居 岳

クラシックギターのECサイトに不正アクセス。133件のクレジットカード情報漏えいの可能性

6 years 2ヶ月 ago

クラシックギターの販売を行う現代ギター社は1月7日、ECサイト「GGインターネットショップ」を利用した顧客133人分のクレジットカード情報と、19,328件の個人情報が流出した可能性があると発表した。

現代ギター社が運営するECサイトの一部システムの脆弱(ぜいじゃく)性を突く第三者による不正アクセスが発生。ペイメントアプリケーションの改ざんが行われ、決済時に入力したカード情報が不正送信されたという。一部のカード情報が不正利用された可能性もあるとしている。

カード情報を含む個人情報漏えいの対象者は、2019年10月6日~2019年10月24日の期間中に「GGインターネットショップ」でクレジットカード決済を行った顧客。カードの名義、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードが流出した可能性がある。

個人情報漏えいの原因は、第三者による不正アクセスによりサーバー内のデータが不正取得されたため。対象者は2008年6月25日~2019年10月24日の期間中に「GGインターネットショップ」で顧客情報の登録または商品を購入した顧客のうち、同サイト内に情報が残っていた顧客情報。流出した可能性があるのは、氏名、性別、郵便番号、住所、電話番号、FAX番号、メールアドレス、暗号化されたログインパスワード。

2019年10月24日時点で「GGインターネットショップ」の運営を停止している。再発防止のための対策を講じた上で再開する予定。

EC業界におけるセキュリティ対策について

経済産業省主導の「クレジット取引セキュリティ対策協議会」(事務局は日本クレジット協会)は、2017年3月8日に公表した「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画-2017-」において、EC事業者に対して2018年3月までにカード情報の非保持化、もしくは「PCI DSS準拠」を求めていく方針を掲げた。

カード情報の漏えいの頻度が高い非対面(EC)加盟店については原則として非保持化(保持する場合はPCI DSS準拠)を推進。EC加盟店におけるカード情報の非保持化を推進するため、PCI DSS準拠済みのPSP(決済代行会社)が提供するカード情報の非通過型(「リダイレクト(リンク)型」または「JavaScriptを使用した非通過型」)の決済システムの導入を促進するとしている。

2018年6月1日に施行された「割賦販売法の一部を改正する法律(改正割賦販売法)」では、クレジットカードを取り扱うEC事業者などに対して、「クレジットカード情報の適切な管理」と「不正使用防止対策の実施」が義務付けられている。

また、独立行政法人情報処理推進機構では不正アクセス対策についての資料をまとめており、「安全なウェブサイトの作り方」などを閲覧することができる。

藤田遙
藤田遙

2020年のトレンド予測&2019年の振り返り【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

6 years 2ヶ月 ago

2020年1月3日~2020年1月9日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?

  1. 2019年のEC業界振り返り & 2020年に起こりそうなことまとめ【ネッ担まとめ】

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  3. 定期購入の通販・ECで相次ぐ特商法違反による行政処分、なにが問題?

    特商法は2017年12月1日に改正され、定期購入にECについて、広告内に定期商品であることの明記、料金総額、定期購入の契約期間などの取引内容の詳細を、わかりやすく表示するように規定している

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    BtoBを語る上で避けて通れないEDI(Electronic Data Interchange/電子企業間取引)について、そのメリットやBtoB-ECとの違い、「2024年問題」について徹底解説(連載第6回)

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  5. 【2020年トレンド予測】カスタマーエクスペリエンス向上施策で押さえるべき5つの変化

    2020年は、消費者とのつながりを深めるカスタマーエクスペリエンスを追求するために、企業はより厳格に運用していくことでしょう。それらの変化は5つの主要な流れの中で顕著に現れます。

    2020/1/6
  6. 2019年のデジタルサービス利用率で楽天が41%、Amazonが38%【ニールセン調べ】

    ニールセン デジタルの調査によると、2019年におけるトータルデジタルでの日本人口に対するリーチ(利用率)TOP10サービスで、ECサービスでは楽天が41%で全体の5位、Amazonが38%で同7位にランキングした

    2020/1/7
  7. 元ZOZOの田端信太郎氏がサプリECなど手がけるレバレッジのマーケティング戦略顧問に就任

    ビジネスパーソン向けのサプリメント開発に田端氏が携わる予定

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  8. 【2020年市場予測】通販・EC企業の69%が拡大と回答。景況感は「下がっている」の声が大幅に増加

    通販新聞社は通販実施企業を対象に「今後の市場予測」についてアンケート調査を実施。「拡大する」と回答した企業の割合は69%。他方で景況感は消費増税の影響で「下がっている」と回答した企業が前年より大幅に増えた

    2020/1/8
  9. バロックジャパンリミテッドが自社ECと実店舗の在庫を連携、EC商品の店舗決済も

    「MOUSSY(マウジー)」など主力ブランドの実店舗と自社ECサイトの在庫データを連携。実店舗の在庫状況をECサイトに表示する機能を導入したほか、店頭にタブレット端末を設置し、ECサイトの商品を実店舗で購入できるようにした

    2020/1/7
  10. 顧客セグメントごとに配信タイミングとコンテンツを変えればLTVは向上する

    アクティブコアが、LTVを向上するための最適なCRM、マーケティングオートメーション施策を解説。クリック率、開封率を上げる配信シナリオを構築するためには、パーソナライズが重要だと説く

    2020/1/7

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    E-Grantの取締役COO北川氏が代表取締役に就任。向徹氏との共同代表制へ

    6 years 2ヶ月 ago

    EC通販専用CRMツール「うちでのこづち」を提供するE-Grant(イーグラント)は1月9日、取締役COOの北川健太郎氏が2020年1月より代表取締役に就任したと発表した。E-Grantは現代表取締役・向徹氏との共同代表制となる。

    代表取締役に就任した北川氏は次のようにコメントしている。

    イーグラントは今まで培ってきたEC通販業界を中心とした日本式CRMノウハウを国内外のさまざまな産業インフラへと発展させ、顧客と企業の良好な関係を実現すると同時に新たな産業の創出と拡大に貢献してまいります。それがイーグラントの掲げる「和の心」を世界に広げ「想いやり」に溢れた社会を実現することに繋がると強く信じ、今後も更なる飛躍をめざしてまいります。(北川氏)

    E-Grant イーグラント うちでのこづち CRM
    E-Grantの代表取締役に就任した北川健太郎氏

    今回の人事について、E-Grantは「今後、CRMをEC通販のみならず、さまざまな経済活動のインフラにすべく、一連の事業を管掌している当社COO北川を代表取締役とすることで、さらなる経営スピード、企業価値の向上を実現するため共同代表制度へ変更いたしました」と説明。

    E-Grantは、EC通販専用CRMツール「うちでのこづち」の提供、一般社団法人日本通販CRM協会の事務局などを手がけている。

    藤田遙
    藤田遙

    「GMO後払い」にECアプリ上でコンビニ支払いの電子バーコード発行機能を追加

    6 years 2ヶ月 ago

    GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)の連結会社であるGMOペイメントサービスは2019年12月25日から、後払い決済サービス「GMO後払い」を導入するEC事業者向けに、自社のECアプリ上でコンビニ支払い用の電子バーコードが発行できる「スマホアプリタイプ」の提供を始めた。

    EC事業者は、購入者が請求書を受け取ってコンビニへ持参する手間を省き、商品・サービスの購入から商品受け取りや支払いまでをスマホのみで行える環境が提供できるようになる。

    「スマホアプリタイプ」は、コンビニや銀行などで代金を支払う後払いにおいて、従来の支払い用バーコードを請求書に印字して郵送する「払込票方式」に加え、自社のECアプリ上で電子バーコードを発行する、請求書不要の「電子バーコード方式」の選択を可能にした。

    ECアプリを活用した、債権保証型後払い決済サービスの請求書不要の支払い方法は、日本国内で初めてという。

    「スマホアプリタイプ」は、従来の「封書タイプ」「圧着ハガキタイプ」の払込票(請求書)を用いた支払い方法と異なり、ECアプリ上に発行される電子バーコードを用いてコンビニ支払いができるもの。

    EC事業者にとっては、購入者が購入時だけでなく、商品受け取り・サービス利用後の支払いの際も自社のECアプリを活用するため、自社ECアプリの利用率向上やリピート顧客の増加が見込める。

    石居 岳
    石居 岳

    「自ら考え行動しなければならない時代」。ファンケル社長が年頭訓示で伝えたこと

    6 years 2ヶ月 ago

    ファンケルの島田和幸代表取締役社長CEOは1月4日、年頭にあたりグループ従業員への訓示を行った。

    島田社長は、キリンホールディングスとの資本業務提携、創業者である池森賢二氏が取締役を退任したことに触れ、次のように従業員へメッセージを贈った。

    私たちはまさに今、このパラダイムシフトに対応できるかが問われています。「何が正しいのか」「何をすべきなのか」「新しい価値観はどうあるべきか」など、あらためて自ら考え行動しなければならない時代になったのです。

    価値観が変わった今、社会課題解決など「不」を解消する事業展開やお客様を想う心、「正直品質。」の姿勢といった経営理念を根底に、常に進化していかなければなりません。

    「私たち自らが変わることができるか」「ファンケルの未来を自分たちで切り拓いていくことができるか」「人ではなく、自分がやる」と思い定めてください。

    ファンケルの島田和幸代表取締役社長CEO
    ファンケルの島田和幸代表取締役社長CEO

     

    こうしたことを踏まえ、島田社長は「私たちに求められていることは、志を高く持ち、周りをよく見る、よく聞くこと。そして自分たちで考え、自分たちで行動すること。今年もファンケルらしく、志高く、NEXT-FANCLへと一歩を踏み出だそう」と呼び掛けた。

    ファンケルは2020年、創業40周年を迎える。島田社長は2020年にファンケルがめざすこととして3点をあげた。

    • 2020年度を最終年度とする中期経営計画「実行 2020」の最終目標(連結売上高1400億円、連結営業利益180億円、ROE13.5%)を必ず達成する
    • 2020年、創業40周年を契機に、さらにファンケルブランドを磨く
    • 2030年、次の10年に向け歩みを始める

    この目標の実現と遂行のために、複数事業と販売チャネルを持つ強みを最大化できるビジネスモデルを再考。チャネルごとの顧客特性を踏まえ、成長性や収益性が見込めるビジネスモデルを考えていくという。

    また、新しい海外事業の成長モデル作りに本腰を入れて着手するとした。

    石居 岳
    石居 岳

    自宅を店舗化して買い物する時代がやってくる? AR/MRグラスを使ったネット通販とは

    6 years 2ヶ月 ago

    拡張現実(AR)と仮想現実(VR)を活用したサービスのプランニングや開発を手がけるクリエイティブスタジオMESONは、MR(複合現実)グラスを使って自宅のリビングルームをショッピング空間へと変える「PORTAL with Nreal」を、米国・ラスベガスで1月7日から開催されるテクノロジーカンファレンス「CES 2020」に出展すると発表した。

    「PORTAL with Nreal」は中国のNreal社が展開しているMRグラス「Nreal Light」を使い、自宅などでショッピングを疑似体験できるサービス。「Nreal Light」を着用すると、部屋の好きな位置にバーチャルなファッションモデルを配置し、洋服を鑑賞したり気に入った商品を購入したりできるという。

    「Nreal Light」を使ったMRショッピング体験のイメージ

    また、MR技術を使って部屋の模様替えを行う「Room Filter」という機能も備えている。

    「NrealLight」は重さが88g、一般販売価格は499ドル。2020年初旬に一般発売を予定しているという。

    MESONは「PORTAL with Nreal」を開発した理由として、近い将来、AR/MRグラスによって「家の店舗化」が起きると考えているという。消費者は自分の部屋でモデルが歩く姿を視聴したり、ブランドの世界観を体験したりするようになり、店舗以上に便利で楽しく買い物ができる空間に変わると予想している。

    渡部 和章
    渡部 和章

    エフカフェが中国大手KOLエージェンシー「REDFLY COMMUNICATIONS」と業務提携

    6 years 2ヶ月 ago

    エフカフェは1月8日、中国のメディア企業REDFLY COMMUNICATIONSと戦略的業務提携を締結したと発表した。提携の目的は天猫国際(Tmall Global)における店舗運営代行、KOLプロモーション、マーケティングのワンストップかつ効果的なサービスの提供。

    REDFLY COMMUNICATIONSは2006年設立。G2C(GLOBAL TO CHINA)のビジネスモデルの構築と中国国内でのマーケティングプロモーションをメインに、世界各国のブランドや製品の中国展開を支援している。

    今回の業務提携における両社の役割は下記のとおり。

    エフカフェ

    • 天猫国際店舗の運営代行、コンサルティング
      • 事業計画策定
      • 出店契約、手続き代行
      • 店舗構築や商品登録、中国語(簡体字)ページ制作など店舗運営
      • 中国語(簡体字)での顧客対応
      • モール内のプロモーション対応

    REDFLY COMMUNICATIONS

    • 中国市場を中心としたマーケティング、KOL、WEB・SNSメディアプロモーション
      • 中国市場でのマーケティング
      • KOLプロモーションの企画・実施
      • Webメディア・SNSプロモーション
    エフカフェ 取締役の高岡正人氏(左)とREDFLY COMMUNICATIONS FounderのMaurice Zhou氏(右)
    エフカフェ 取締役の高岡正人氏(左)とREDFLY COMMUNICATIONS FounderのMaurice Zhou氏(右)
    内山 美枝子
    内山 美枝子

    Amazonはどこまで拡大する? スピード配送、広告ビジネス強化、新食料品店など2019年のアマゾン施策まとめ | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    6 years 2ヶ月 ago

    2019年の全米EC事業トップ1000社で第1位(Digital Commerce360調べ)のAmazonは、世界で最も価値のある企業の1つですが、その地位に胡座をかいてはいません。さらに優位に立ち、小売業界トップの地位を確固にするために、Amazonは絶えず努力しています。

    大規模なリスクを取ることも成長の一環

    「企業が成長するにつれて、失敗の規模も含め、あらゆるものを拡大する必要があります」。2019年4月、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏は株主に宛てた年次報告の中で次のように述べています。

    失敗の規模が大きくなっていなければ、目立った変化をもたらす規模で価値を生み出すことはできません。我々が時々、数十億ドル規模の失敗を経験しているのであれば、それはAmazonが現在の企業規模にふさわしい実証実験をしていることになります。もちろん、このような実験をむやみに行うつもりはありません。良い投資になるように努力しますが、すべての投資が最終的に報われるわけではありません。このような大規模なリスクを取ることは、大企業としてお客さまや社会に提供できるサービスの一環だと考えています。

    Amazonは2019年にさまざまな実証実験を行いました。プライム会員への配送時間を半分に短縮、プライムデーのセール期間を12時間延長、新ブランドの食料品店を数十店舗開店するために静かに動き始めたり、広告ビジネスが急成長するなど、さまざまな分野で成果が現れました。

    今回は、2019年におけるAmazonの最も注目すべき進展をまとめました。

    スピード配送

    Amazonが2019年4月に、プライム会員向けに1日配送を無料提供するために8億ドルを投じる計画を発表したことで、eコマース業界の競合他社もその後を追わざるを得ませんでした。

    たとえば、Walmartは5月にいくつかのエリアで1日配送の無料サービスを開始。Targetは複数の同日配送オプションを提供する取り組みを急速に拡大しました。

    競合他社も同様のサービスを提供しているにも関わらず、Amazonの1日配送サービスの影響は大きく、消費者はよりAmazonで買い物するようになりました。Amazonの2019年第2四半期の売り上げは20%近く増加し、第3四半期に至っては24%の増加です

    しかし、このような売上高の増加には大きなコストも伴いました。たとえば、Amazonの配送コストは第3四半期に約46%上昇し、四半期ベースでは2年以上ぶりとなる減益に直結しました

    Moody社のAmazon担当アナリストであるチャーリー・オーシェア氏によると、この投資は「長期的な利益のための短期的な痛み」であり、実店舗を持つ小売事業者との競争力を高めるために必要だったと言います。

    フルフィルメントを加速するための投資は、Amazonの長期的な成長へのアプローチと一致しています。Amazonは長い間、配送とフルフィルメントに多額の費用を投じてきました。

    2018年には消費者への配送コストで277億ドルを費やし、2017年比で27.6%増加しました。また、Amazonの広範なフルフィルメントネットワークや施設の人件費の費用は2017年比34.8%増の340億3000万ドルを投じています。Amazonは2018年、配送とフルフィルメントに617億3000万ドルを費やしたことになりますが、これは全営業コストの28%にあたります。

    プライムデーを12時間延長

    Amazonは2019年7月15~16日、夏のプライムデーセール第5弾を実施しました。これは2018年7月に行った36時間セールから12時間延長したものとなりました。

    この時間延長に加え、実施地域は2018年より1か国多い18か国でプライムデーが開かれたおかげで、流通総額は推定71億6000万ドル(Digital Commerce360調べ)を記録しました。この数字は、2018年に比べて71%増になります。

    Amazonはプライムデー終了後、2日間の合計流通総額が2018年のブラックフライデーとサイバーマンデーを合わせた額を上回ったと発表しました。Amazonによると、18か国のプライム会員は、世界中のAmazonマーケットプレイスに出品しているサードパーティー販売業者からの購入を含め、1億7500万点以上の商品を購入したそうです。

    2015-2019年の米国Amazonのマーケットプレイスと直販の売上比率
    (Digital Commerce 360の「Amazon Prime Day 2019 analysis in 8 charts」をもとにネットショップ担当者フォーラム編集部が作成)

    マーケットプレイスのプライムデーにおける流通総額は20億ドルをはるかに超えたと、Amazonは発表しています。

    2015年-2019年の米国Amazon Prime Day会期中の売上推移(Digital Commerce 360の「Amazon Prime Day 2019 analysis in 8 charts」をもとにネットショップ担当者フォーラム編集部が作成)

    いくつかの要因がプライムデーの流通総額の伸びに影響しました。販売期間の延長に加えて、2017年の時のような大きな技術的な問題もサイト上で起こりませんでした。

    CIRP(国際生産工学アカデミー)の推定によると、2019年の全米のプライム会員は前年より1000万人増えたそうです。おそらく、Amazonの長期戦略にとって最も重要なことは、プライムデー初日にこれまでのどの日よりも多くの新規会員を獲得し、さらには翌日の7月16日もほぼ同数の新規会員が増えたことです。

    2015年6月-2019年6月の米国Amazon Prime会員数の推移(Digital Commerce 360の「82% of US households have an Amazon Prime membership」をもとにネットショップ担当者フォーラム編集部が作成)

    また、多くの小売事業者がプライムデーの前後に独自の催し行い、Amazonのホリデー商戦に対抗しようとしたことで競合他社に「ハロー効果」をもたらしました

    たとえば、Walmartは「夏の特売で大幅な節約ができます」と宣伝し、会費を払わなくても利用できる2日以内の配送特典を無料にしました。Nikeは厳選した商品を30%割引で提供する「フラッシュセール」を2日間実施し、eBayは7月中に関連セールを行いました。eBayが行った催しの中には、「クラッシュ」セールも含まれていましたが、「歴史が繰り返され、Amazonのサイトがまたクラッシュした場合に備えて」という意味を込めて、その名前をつけたそうです。

    Amazonのプレイデーに対抗した2015-2018年の企業数と、2019年の予測を示した変遷図(TechCrunchの「250 retailers will compete against Amazon's Prime Day, up from 194 last year」をもとに、ネットショップ担当者フォーラム編集部が作成)

    これらのセールは、多くの小売事業者に大きな成果をもたらしました。たとえば、マーケティングリサーチ会社のJumpshotによると、7月15~16日のWalmart.comの取扱高は2018年のプライムデーと比較すると43%近く増加し、Nike.comの取扱高は2018年と比較して153%増加したそうです。

    この分析は、世界中の1億人の消費者が毎月eコマースサイトで行う1600億回以上のクリックデータに基づいています(アメリカの消費者がパネルの大半を占めています)。Jumpshotは消費者のクリックストリーム(ユーザーがサイト訪問から離脱までの間に、どのページをどのような順序で遷移したか)を追跡し、サイト内検索、商品ページビュー、オンラインのコンバージョンポイントを追いかけています。コンバージョン率にはモバイルとデスクトップが含まれますが、アプリは対象外です。

    新しい食料品チェーン

    Amazonは11月、近いうちに新しい食料品店チェーンを立ち上げる可能性を示唆する情報を掲載しました。

    Amazonは、ロサンゼルス近郊のウッドランドヒルズで、新しい食料品店の従業員を募集する広告を開始。採用サイトでAmazonは、この新しい店舗(今のところ名前は未定)を「最初の食料品店」と呼んでおり、今後さらに店舗が増える可能性があります。

    求人ウェブサイトでは、カリフォルニア州の“仮想地区”で食料品店の地区責任者として働く人を募集していました。また、この「アマゾン初の食料品店」に関連し、シアトルに拠点を置くポジションで、実店舗でのインストラクショナルデザイナーやラーニングエクスペリエンスデザイナーの募集もありました。これらの仕事はすべて、ウッドランドヒルズの1つの店舗に関連するものかもしれませんし、2020年に複数の新しい食料品店にスタッフを配置する計画の一部かもしれません。

    Amazonは、2020年にオープンする食料品店の数や種類については明らかにしていません。しかしAmazonはCNET.comに対し、この新しい食料品店は、Amazonが2017年に137億ドルで買収したWhole Foods Marketとは別のものになると答えました。Amazonによると、新ストアでは従来のチェックアウト技術を採用する予定で、Amazonの小規模チェーンコンビニエンスストア「Amazon Go」で使用しているレジ不要システムは採用しないそうです。

    Amazon幹部は、ウッドランドヒルズ店をオープンしたからといって、Whole Foodsへの投資から後退するわけではないと強調しています。Amazonは2019年に新たにWhole Foodsを17店舗オープンし、今後もさらに増やす予定です。Amazonによると、新店舗はWhole Foodsの代替店として運営されるそうで、アナリストらは高級路線のWhole Foodsよりも低価格で提供されるだろうと推測しています。

    投資会社Edward Jones社の株式調査担当シニアアナリストであるブライアン・ヤーブロー氏は、Amazonが一般的な食料品店を開店することは理にかなっていると言います。1兆円を超える食料品市場において、Amazonが足場を固めることができるからです。食料雑貨小売業は通常利益率の低い事業ですが、食料品店をオープンすることでAmazonに消費者との交流機会を多く与えてくれるはずです。

    大規模広告ビジネス

    Alphabet社のGoogleとFacebookは長い間デジタル広告を支配してきましたが、Amazonの広告事業は彼らの強力なライバルとして急速に台頭しつつあります。

    デジタルマーケティング市場の調査を行うeMarketerによると、Amazonは2018年、アメリカのデジタル広告市場の約7.6%を占める98億5000万ドルの広告収入を生み出したと推察されています。2020年のアメリカにおける広告売上は32.6%増の130億6000万ドルと予測されていますが、デジタル広告はその8.6%を占めることになります。

    2018年-2021年の米国Amazonにおけるデジタル広告収入(デスクトップ、ノートPC、スマートフォン、タブレット、その他のネット接続デバイスに表示される広告。eMarketerの「Amazon Advertising 2019」をもとに、ネットショップ担当者フォーラム編集部が作成)

    成長の鍵は、Amazonが広告枠を劇的に増やしたことと、ブランドを自社のマーケットプレイスで販売させることに力を入れたことにあります。

    たとえば、スポンサーブランド(以前はヘッドライン検索広告として知られていました)は、広告主がブランド認知度を高めるのに役立つことを目的としたキーワードをターゲットとしたクリック単価型検索広告で、以前は検索結果のトップにしか表示されませんでした。しかし、2018年8月にAmazonは、スポンサーブランドをWebサイトの左側と検索結果の下部に表示。より多くの広告スペースの提供を開始しました。

    広告枠の増加により、インプレッション数が大幅に増加しました。たとば、2019年第2四半期、デジタルマーケティング会社Markle社は、クライアントが行ったスポンサーブランド広告のインプレッション数の57%が、サイト左側およびページ下部の広告によるものだったことを明らかにしています。

    この調査結果は、少なくとも19か月間にわたってMarkle社に協力し、戦略目標や商品の提供内容を大幅に変更していないクライアントのデータに基づいています。Amazonでこれらの広告が目立つようになったことで、消費者はこれらの広告をより頻繁にクリックし、より多くの買い物をするようになりました。スポンサーブランド広告の売り上げは2019年第3四半期で57%増加しています。

    また、スポンサープロダクト広告(デスクトップとモバイルデバイスの検索結果、および商品詳細ページの右側、または下部に表示されるキーワードをターゲットとしたクリック単価広告)の売り上げも増加しました。スポンサープロダクト広告の売り上げは、2019年第3四半期に69%増加同広告は、Amazonの主要な広告フォーマットで、2019年第3四半期におけるAmazonマーケティングサービスの全支出の85%を占めています

    当然のことながら、マーケットプレイスで販売する小売事業者は、Amazonのプライムデー向けの広告支出を大幅に増やしました。これらの広告を取り扱う複数のベンダーから得たデータによると、使った広告費用はきっちり回収できたようです。

    たとえば、2018年のプライムデーにAmazonで広告を出した小売事業者の61%が2019年に支出を増やしたと、Amazonの出店者向けソフトウェアを販売するSeller Labs社は、自社ツールを利用している事業者のデータをもとに推察しました。平均して、小売事業者は2018年より119%も多くの金額を広告に費やしたそうです。

    デジタルマーケティング会社のKenshoo社も、クライアント間で同様の動きがあったと報告しています。2018年と2019年のプライムデーに広告を出したKenshoo社のクライアントは、セール初日の月曜日に平均して前年の約2倍の広告を出稿しました。いくつかのカテゴリーの事業者はさらに積極的で、玩具やゲームのブランドは前年比で6.3倍、健康や美容のブランドは3.1倍、コンピューターや電子機器のブランドは2.0倍の広告費を使いました

    FedExとの確執

    FedExは8月、Amazonとの陸送サービス契約を更新しないと発表しました。

    この動きの背景には、Amazonが何百ものフルフィルメントセンターを持つロジスティクスネットワークを構築し、専用ジェット機で翌日配送を行い、FedExへの依存度を着実に減らしている状況があります。

    また、Amazonはアメリカの規制当局に提出した最新の年次報告書の中で、競争上のリスクを指摘したFedExの陸送請負業社による配送をモデルにした宅配サービスも開始する予定です。

    Amazonとの関係解消は、FedExの2019年第2四半期の収益に大きな影響を与えました。さらにFedExが競合他社と比較して、ホリデーシーズン中に商品を時間通りに配達することに苦戦していたため、Amazonは12月中旬にサードパーティーの販売業者がFedExのサービスを利用することを禁止しました。

    FedExはメールで次のように声明を出しました。

    「Amazonの決定に影響を受ける配送会社は大変少数ですが、最も出荷の需要が高い時期に、小規模事業者の選択肢を制限し、消費者の需要を満たしビジネスを存続させるための彼らの努力が報われなくなる可能性があります。

    「2つの会社の間には沢山のわだかまりがあります」とアトランタのコンサルティング会社Spend Management Experts社を経営するジョン・ヘイバー氏は言います。同氏によると、今回の揉め事はUPSにとっては有益であり、UPSはAmazonとの交渉力を高めることになると言います。

    Internet RETAILER
    Internet RETAILER

    キューサイが医薬品の通販事業に参入。DMを活用した通信販売を展開、将来的に調剤薬局も

    6 years 2ヶ月 ago

    キューサイは2020年1月に「キューサイ医薬堂」を立ち上げ、医薬品の通販事業を開始した。加齢による悩みに寄り添った医薬品を中心に取り扱い、資格を持った選任スタッフが対応する。

    キューサイ キューサイ医薬堂 インターネット医薬品販売

    2020年は既存顧客向けにカタログやDMで商品を案内し、電話で注文を受け付ける。2021年以降はECでの販売を予定しており、将来的には調剤薬局の開設をめざす。

    医薬品の通販・ECをめぐっては大衆医薬品のネット販売が条件付きで2013年に解禁。2014年には一般医薬品の販売ルールなどを定めた改正薬事法が施行され、第1類医薬品と第2類医薬品の通販・ECが正式解禁となった。

    キューサイは2010年、コカ・コーラ ウェスト(現コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス)による買収でコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス傘下に入った。2018年12月期の売上高は275億4000万円。2019年10月で創業55周年を迎えた。

    藤田遙
    藤田遙

    元ZOZOの田端信太郎氏がサプリECなど手がけるレバレッジのマーケティング戦略顧問に就任

    6 years 2ヶ月 ago

    フィットネスのメディア運営やパーソナルトレーニング事業、サプリメントのEC事業などを手がけているレバレッジは1月6日、ZOZOを2019年末に退職した田端信太郎氏がマーケティング戦略顧問に就任したと発表した。ビジネスパーソン向けのサプリメントの開発に田端氏が携わるという。

    マーケティング戦略顧問に就いた田端信太郎氏

    レバレッジはフィットネスのプラットフォームメディア「ダイエットコンシェルジュ」をはじめ、パーソナルトレーナーの求人サイト「トレーナーエージェンシー」、フィットネスジムのマッチングサイト「フィットネスコンシェルジュ」、ヨガ専門サイト「ヨガコンシェルジュ」などを運営している。

    プロテインやサプリメントの通販事業も展開しており、必須アミノ酸9種類を配合したバルクアップサプリ「EAA9」などを販売。「EAA9」は2019年10月の発売から3か月で1万個を売り上げたという。

    田端氏は2018年2月末にLINEを退社し、同年3月にスタートトゥデイ(現ZOZO)に入社した。ZOZOでの最終役職は執行役員コミュニケーションデザイン室長。

    1月7日時点でレバレッジのほか、SNSマーケティング支援などを手がけるwevnalのマーケティング戦略顧問や、駐車場予約アプリを展開するakippaのコミュニティアドバイザーなどにも就任している。

    渡部 和章
    渡部 和章

    【2020年市場予測】通販・EC企業の69%が拡大と回答。景況感は「下がっている」の声が大幅に増加 | 通販新聞ダイジェスト

    6 years 2ヶ月 ago

    通販新聞社では通販実施企業を対象に「今後の市場予測」についてアンケート調査を行った。2020年の通販市場について尋ねた結果、「拡大する」と回答した企業の割合は69%にのぼった。ネット販売が通販市場拡大のけん引役になるとの見方が多かった。他方、「景況感」についての質問では、「下がっている」とする回答が前年に比べて大幅に増えた。背景には消費増税の影響があるようだ。今後の通販市場はどうなっていくのか。各社から寄せられた声を紹介する。

    実施したアンケートでは「2020年の通販市場について、どのように予想していますか」と質問。それに対して「拡大する」「横ばい」「縮小する」の3つの選択肢の中から選んでもらった。その結果、「拡大する」は1年前に実施した前年調査に比べて13ポイント減少したものの、69%と最も多かった。次いで「横ばい」が前年から10ポイント増えて26%を占めた。最も少なかった「縮小する」は、前年調査から3ポイント増加して5%となっている。

    通販新聞 2020年市場予測 通販 ネット EC
    通販実施事業者を対象に行った、今後の市場予測に関するアンケート回答結果

    ネット販売が市場をけん引

    「拡大する」と回答した企業の理由を見ると、目立つのはネット販売が市場拡大をけん引するという見方だ。

    例えば「ネット販売事業の拡大が見込まれるため」(ベルーナ)や、「ネット通販のさらなる拡大」(マルハニチロ )、「世の中のトレンドとしてネット通販への移行が加速している」(全日空商事)、「スマホを中心としたEC通販の拡大」(ヒラキ)といった回答が見受けられた。

    テレビ通販系の企業からもネット販売を拡大要因に挙げる声が複数寄せられた。具体的には「インターネット販売の拡大が見込まれるため」(ジュピターショップチャンネル)、「リアル店舗販売よりECを中心にした通販市場は拡大していくことは当然に予想できること」(テレビ東京ダイレクト)、あるいは「スマホ決済等の拡大もあり、通販市場の拡大傾向は継続すると思うが、サービス面の充実により消費者の選択基準も厳しくなってくると考える。伸び率は鈍化するのでは?」(GSTV)といった反応もあった。

    媒体別の影響を指摘する企業も

    ネット販売を拡大要因とする企業はほかにもある。「ECの加速。共働き世帯の増加に伴う宅配の需要増」(オイシックス・ラ・大地)といった企業や、「業態問わず、webでの注文は今後加速すると考えるため」(サン・クラルテ製薬)。

    さらには「Amazon、楽天、Yahoo!などモールについては、ますます利用率が高まるが、一方で単品通販メーカーは苦戦が見込まれる」(メディプラス)と、仮想モールの拡大を予想するケースや、「カタログ通販は、縮小。EC通販の拡大」(ダイワ)のようにカタログ通販は縮小すると媒体ごとの影響を分析する企業もあった。

    通販新聞 2020年市場予測 通販 ネット
    PayPayモールキャンペーン発表会の様子

    ファッション系の企業からは「通販市場において、引き続き利用者の拡大が進むと予測されるため」(ユナイテッドアローズ)や、「海外と比較するとまだまだ余地はあると考えているため」(ロコンド)との見方が寄せられた。

    高齢化・高齢者もキーワードに

    これ以外の拡大の理由としては「手軽にいつでも購入できるチャネルとして、利便性が高いため、さらに拡大していくと考える」(ファンケル)や、「国民の生活様式の変化により、チャネルとしての通販へのシフトが続くと思われる」(ニッピコラーゲン化粧品)など。

    また、「高齢化進行、及び社会インフラ(キャッシュレス決済・宅配BOX等)の整備」(アプロス)、「高齢者向けサービスは堅調に推移しており、市場全体には伸びしろを感じるため」(エイチ・ツー・オー リテイリング)などのように高齢化・高齢者をキーワードに挙げるケースもあった。

    ほかには「新規参入が依然多いから」(世田谷自然食品)、「市場自体が縮小する要因は見当たらない」(大網)、「郊外における百貨店の閉鎖など、実店舗小売りの縮小及び都市化」(ダイドーフォワード)、「2020年は東京オリンピック・パラリンピック2020の影響で、全体的に購買需要が拡大すると思われるため」(田中貴金属ジュエリー)などの声もあった。

    ECは伸長も増税で横ばい

    次に「横ばい」と予測した企業の回答理由を見ていく。

    「EC市場の伸長はあるものの、増税の影響などにより横ばいは続くと想定」(リフレ)と増税がマイナス要因になるとの見方や、「市場については微増していくと思うが、競争は激化していくので厳しい状況が続くのではないか」(ヤマサキ)と、競争の激化を挙げる企業もあった。

    ほかには「googleのルール変更」(タンスのゲン)や「結果的にパイの奪い合いであり、市場規模そのものは増えていかない」(エー・ビー・シーメディアコム)との意見も寄せられた。

    3割が「下がっている」、背景には消費増税の影響が

    消費動向についてのアンケートも実施。「現状の消費の動向をどう捉えていますか」と質問し、「上向いている」「下がっている」「横ばい」の3択で回答してもらった。結果、「横ばい」は54%、「下がっている」は30%、「上向いている」が16%となった(グラフ参照)。前年に比べて「横ばい」が減り、「下がっている」が大きく増えた

    最も多かった「横ばい」は、前年調査から22ポイント減少した。

    通販新聞 2020年始状予測 通販 EC
    景況感を問う質問に対する回答

    選択理由をいくつか見ると、「景気動向が不透明な中で消費意欲は下がっていないが、何でも売れる状態ではなく、消費者の選別の目は厳しくなっている」(テレビ東京ダイレクト)との声や、「デフレ傾向の継続が見込まれるため」(ベルーナ)、「消費増税による落ち込みは今のところあまり見られないが、今後の影響を注視している」(アプロス)、「消費増税への大規模な緩和策の実施により、個人消費は大きく変わっていない。また、当社のメインの取扱商品である食料品については、軽減税率の対象となっているため」(オイシックス・ラ・大地)など。

    「下がっている」前年から26ポイント増

    次に多かったのは「下がっている」で、前年から26ポイントと大幅に増えた。多くの選択理由で増税の影響が指摘されている。

    「消費増税による購入マインド減退」(ディーエムジェイ)、「消費増税後の反動と、消費を著しく喚起させる要因を見つけにくいため」(ユナイテッドアローズ)、「直近は消費税の導入により10月、11月は前年対比で厳しい状況」(メディプラス)、「先行き不安や節約志向、増税による消費の低迷」(ヒラキ)、「増税の影響あり」(ロコンド)。

    さらに「当社はそれほど影響を受けていないが、市場全体では増税後の消費の落ち込みをやや感じる」(全日空商事)、「消費増税の影響は10月以降、少なからず感じており、キャッシュレス決済の還元キャンペーンが終了する時には消費は一層冷え込むと予想する」(エイチ・ツー・オー リテイリング)など。

    「上向いている」を選んだ企業は「増税前には駆け込み需要が見受けられたが、増税後も想定以上に大きく落ち込むことはなく、安定した売上を維持できているため」(ファンケル)や、「10月の増税直後は消費が落ち込んだものの徐々に回復しており、2020年のオリンピックに向け、消費はさらに活発になると思われる」(MOA)などの声が寄せられた。

    通販新聞

    BtoBのEC化率は30%超。その高さの裏にある「EDI」とは? | 鵜飼智史のBtoB-EC早わかり講座

    6 years 2ヶ月 ago

    経済産業省が発表した「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」によると、2018年の国内BtoB-ECの市場規模は344兆2300億円(前年比8.1%増)で、EC化率は30.2%(前年比0.8ポイント増)でした。

    BtoBの市場規模が大きいのは想像通りだと思いますが、BtoBの取引というと電話・FAXや対面営業といった、アナログなイメージが強いのに、EC化率が30%を超えているという点で「BtoBってそんなに進んでいるの?」と疑問を持った方も多いのではないでしょうか?

    実は“EC”だけじゃない「EC化率30.2%」

    経産省の調査において、「電子商取引」は下記のように定義されています。

    狭義電子商取引(狭義EC)

    インターネット技術を用いたコンピューターネットワークシステムを介して、商取引(受発注)が行われ、かつ、その成約金額が捕捉されるもの。

    広義電子商取引(広義EC)

    コンピューターネットワークシステムを介して、商取引(受発注)が行われ、かつ、その成約金額が捕捉されるもの。

    BtoBではEコマースが誕生する以前から、「EDI」(Electronic Data Interchange/電子企業間取引)「EOS」(Electronic Ordering System/電子受発注システム)といった、BtoB専用のシステムで取引に必要な情報をやり取りしてきました。そういった専用のシステムでの取引も「EC化率」に含まれているため、BtoBのEC化率は高く算出されているのです。

    BtoB-ECを理解するためにはEDIとBtoB-ECの違いについて理解する必要があります。

    そもそも「EDI」って何?

    「EDI」とは直訳すると「電子データ交換」。その歴史は1980年代に始まっており、「個別EDI」や「標準EDI」、最近では「共通EDI」と呼ばれるものがあります。

    また、専用回線を使った「レガシーEDI」もあれば、インターネット回線を利用した「Web-EDI」というように、一口に「EDI」と言ってもさまざまな種類があります。

    BtoC-ECの領域ではようやく自動化が注目されていますが、BtoBでは取引の効率化はもちろん自動化も、EDIなどを活用して当たり前のように行われてきました。

    「EDI」のメリットとは?

    EDIを利用するメリットはBtoB-ECで得られるメリットと重なる部分も多くあります。例えば下記のような点です。

    • 発注書に記入してFAXで送信するのではなく、あらかじめ決められたデータ形式で発注データを送信するので、ヒューマンエラーを防げる
    • 統一したデータ形式を保持できるのでガバナンスの強化につながる
    • 紙を使わないのでペーパーレスを実現できる
    • ビジネスの即時性を高めることができる
    • 在庫情報などのも共有できるので、需要予測や生産計画に役立つ

    しかし、ISDN回線を利用したEDIが使えなくなる「2024年問題」が注目を集めており、そのタイミングでEDIを利用してきた多くの企業がBtoB-ECに切り替えると見られています

    EDIの「2024年問題」とは?

    NTT東日本およびNTT西日本は、ISDN回線「INSネット(ディジタル通信モード)」のサービスを2024年1月に終了すると発表しています。パーソナルユースではほとんど見かけなくなったISDN回線ですが、ビジネスシーンにおいては今でもEDIによる商品や部品の受発注で利用されています。今回のサービス終了は、約50万社に影響がおよぶと言われています。

    EDIは決められた相手との取引を円滑に行うには適していますが、発注側と受注側の双方で接続する必要があり、小口取引やスピードが求められる場合には適していない側面があります。「2024年問題」を契機に、それらをカバーできる方法としてBtoB-ECへの切り替えに注目が集まっているのです。

    EDIとBtoB-ECの違い

    EDIとBtoB-ECの違いを、5つの観点から見ていきたいと思います。

    ①取引開始までのスピード

    取引業務プロセス、メッセージ(交換するデータの内容や表現の方式)、通信プロトコルなど、標準化されたEDIを採用することもありますが、多くの場合は事前に詳細な取り決めを行う必要があります。BtoB-ECではインターネットにアクセスできる環境があればブラウザを通じてすぐに取引を始めることができます。

    EDIでは一定量の取引が事前に見込める相手と、より効率的な取引を長期間に渡って行うことにつながり、BtoB-ECでは継続的な取引に発展しないかもしれない相手も含め、手軽に取引を開始できるという違いがあります

    ②費用負担

    EDIは発注側と受注側の双方で同じ仕組みを採用する必要があります。大手企業同士の取引であれば費用を負担するメリットもお互いにあるのですが、中小企業との取引では費用の捻出が難しい場合もあります。

    発注(購買)システムなどもあるので一概には言えませんが、BtoB-ECでは一般的に発注する側の費用負担はなく、システム費用は主に受注する側が負担します。

    ③取引相手

    EDIでは前述のように事前に取り決めをした既存の相手と取引するのが中心です。

    BtoB-ECでは、承認フローなどはあったとしても、インターネットにアクセスできる環境があれば新しい企業との取引が生まれます。取引先が遠方で営業マンを配置するのは難しいような場合や、小口の取引でも対応工数を抑えられるので、商圏の拡大や販路開拓が期待できます

    ④顧客接点

    EDIでは既存の取引先と決められたやり取りを行いますが、BtoB-ECでは新商品の発売などの各種情報発信もサイト上でできるので、取引先とのコミュニケーションがとれます。また、商品検索やレコメンドなどの機能を通じてアップセルやクロスセルをねらうことも可能です。チャットボットなどを利用して問い合わせ業務を削減することも可能です。

    ⑤業務範囲

    EDIでは、発注・受注、出荷・納品、請求・支払までの一連の取引を行うこと目的としています。また、どこまでの範囲をやり取りするのかなども事前に取り決めを行います。

    BtoB-ECでは、受発注が行われる前段階の集客や見込み客の管理などマーケティング的な要素も持ち合わせています。昨今では業務領域の異なるデータベースとの接続もAPIなどで比較的容易にできるようになりました。そういった意味では受発注を軸に前後の業務プロセスごとデジタル化するようなアプローチを取ることも可能です。

    ◇◇◇

    このようにEDIとBtoB-ECでは守備範囲やできることが違います。これまでBtoBにおいてはEDIが中心となってビジネスが構築されてきましたが、こと流通においてはECの影響力はますます存在感を増し、消費者向けの販売においてECの活用は外せないものになっています。

    今後、ECの勢いが加速していく中で、BtoBの領域でもBtoB-ECという手段で取引先とのビジネスを行う企業は増えていくと考えられます。

    鵜飼 智史
    鵜飼 智史

    バロックジャパンリミテッドが自社ECと実店舗の在庫を連携、EC商品の店舗決済も

    6 years 2ヶ月 ago

    バロックジャパンリミテッドは12月26日、「MOUSSY(マウジー)」など主力ブランドの実店舗と自社ECサイトの在庫データを連携したと発表した。これまで別々に管理していた店舗と自社ECの在庫データを自動連携することで、在庫効率の向上を図る。

    実店舗の在庫状況をECサイトに表示する機能を導入したほか、店頭にタブレット端末を設置し、ECサイトの商品を実店舗で購入できるようにした。

    自社ECサイト「SHEL'TTER WEB STORE」と実店舗の在庫データを連携したのは「MOUSSY」「AZUL BY MOUSSY(アズール バイ マウジー )」「SLY(スライ)」の3ブランド。すべての直営店舗が対象。

    店舗在庫をECサイトに表示

    商品が置いてある最寄りの店舗と、その店舗の在庫状況を「SHEL'TTER WEB STORE」の商品ページに表示する機能を実装。

    バロックジャパンリミテッドは、「MOUSSY(マウジー)」など主力ブランドの実店舗と自社ECサイトの在庫データを連携
    自社ECサイト上で商品が置いてある最寄り店舗と在庫状況を表示

    自社ECと実店舗の在庫連携

    在庫効率の向上を図るため、店舗用在庫と自社EC在庫が自動的に連携する仕組みに変更。

    EC商品を店舗で決済、自宅に配送

    店内にタブレット端末を設置し、店舗で欠品している商品をECサイトで購入できるようにした。タブレット端末で決済し、商品が自宅に届く。

    バロックジャパンリミテッドは、「MOUSSY(マウジー)」など主力ブランドの実店舗と自社ECサイトの在庫データを連携
    タブレット端末を通じた接客をスタート

    ECと店舗の連携強化は「NEW RETAIL施策」の一環

    実店舗とECサイトの在庫連携は、バロックジャパンリミテッドの中期経営計画における「NEW RETAIL施策」の一環。実店舗とECの連携強化を推進するため、在庫連携の対象ブランドを増やしていく予定。今後、実店舗とECの顧客情報や購買データなどを分析・活用することで、顧客体験の向上と事業の効率化を図る。

    2019年2月期決算における国内EC売上高は84億5600万円。国内事業の売上高に占める割合(EC化率)は13.4%。

    中期経営計画では、最終年度となる2024年2月期の国内事業の連結売上高目標を約800億円に設定、EC化率は20%をめざしている。

    渡部 和章
    渡部 和章
    確認済み
    17 分 5 秒 ago
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