ADKマーケティング・ソリューションズは、「エンタメ総合調査レポート2025」を発表した。エンタメ領域におけるユーザーの動向・実態を把握・分析し、「7つのニーズ」と「6つのユーザークラスター」を導き出している。
関連記事
ファン自認が動画プラットフォームの利用を加速
まず「好きなエンタメコンテンツ」は、1位「映画」32.5%、「ドラマ/バラエティー」29.7%、「アニメ」28.1%をあげる人が多く、動画系コンテンツが上位を独占した。4位に「映画館」20.6%もランクインしており、エンタメユーザーをもっとも惹きつけるのは「動画」といえる。
「動画視聴スタイル」について「ながら見・倍速」か「じっくり・集中して一気見」かどちらのスタイルかを聞くと、全世代において「じっくり・集中して一気見」のほうが多かった。空き時間の21時~22時、あるいは休日などに動画を見ている人が主流といえる。
動画コンテンツの「視聴したことがあるジャンル・好きなジャンル・ファンだと思うジャンル」については、いずれも「音楽・ライブ」が最多。“音楽オーディション×リアリティショー”が人気のようだ。
こうした背景をもとに、ADKマーケティング・ソリューションズでは動画コンテンツファンを「心理軸(ファン自認率)」と「経済軸(メイン利用率)」をグロースカーブで観測。ファン自認率の割合が回答者全体のうち5%前後を超えると、メイン利用率の伸び率が加速し、グラフがS字のカーブを描いていた。またファン割合が5%~10%では縦軸(メイン利用割合)の伸び率が加速しており、早期のファン育成が重要であることが示されているとのこと。
さらにエンタメユーザーの主要ニーズを分析すると、「7つのニーズ」に分類可能という。
- 癒やし/安らぎ
- 推し活/熱心な応援
- 笑い/ユーモア
- 知的好奇心/考察
- 共感/感情表現
- 没入/現実逃避
- 刺激/スリル
これらの組み合わせにより、「推し活エンジョイ層」「刺激コンシャス層」など6つのエンタメユーザークラスターに分類できるとのこと。