SMX Advanced Seattle 2010 : ツイッターのリアルタイム検索とリアルタイムSEO | SEO Japan

SEO Japan - 2010年6月21日(月) 08:01
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2番目のセッションは原題「Twitter, Real Time Search & Real Time SEO」。前のSMXで似たようなセッションを聞いたのですが多少メンバーも違いますし、数か月の間で何かアップデートされた情報があるかもということで参加。モデレーターはダニー・サリバン。スピーカーはMint.comのマーケティング・ディレクター、ステュー・ランギル、Advance InternetのソーシャルメディアSEOディレクターであるジョン・シーハタ、キーレリバンスのオプティマイゼーションディレクター、クリス・スミス。


まずはプレゼンタイムから。
リアルタイム検索とリアルタイムSEM
最初はなんとダニー・サリバン自ら。Googleでは毎月880億回(88 billion)検索されている。検索は人々の「Desire」。検索結果がそれに答えられる情報を提供できるか?ウェブやキーワードだけの問題ではない。携帯電話で登録したレストランの電話番号を探すことも検索。
「普通の検索」では現状はmany to manyのプラットフォーム。
■リアルタイム検索とは?
知り合いに質問をしてリアルタイムで答えを得ることができる。また検索結果はパーソナライズされている。ツイッターでキーワード検索することだけでなく、つぶやく・質問すること自体が検索体験ともいえる。many to manyではなく、1 to 1のマーケティングプラットフォーム。
■ブランドモニタリング
リアルタイム検索でブランドのモニタリングは可能だが、基本的にはウェブ検索のブランド検索ランキングと余り変わりはない。とはいえ簡単だし、意味はあるだろう。
■リプライの威力
ツイッターで”anyone know”をキーワードの前につけて検索すると、多くの人がそのキーワードについて質問していることが分かる。例えばanyone know pizaa。これは検索の一種。この際に上位表示されることが重要。
ツイッター検索で質問されていることを探し、リアルタイムで答えを提供する。これこそがリアルタイムSEM。
■リンクの共有
リアルタイム検索はリンクを共有することでもある。OneRiotなど様々なツイッターでつぶやかれているリンクを集約し紹介するサイトが登場している。ツイッターのリンクはGoogleやBingでも中長期的にウェブ検索結果で上位表示される要素になりうる。
■リアルタイム検索の未来(ツイッター)
即時性より関連性。180億回(18 billion)の検索がツイッターで毎月されている。関連性を重視するようになると、より many to many の検索エンジンになるかもしれない。逆にいえばツイッターでレピュテーションを築いていくことは今後非常に重要になる可能性がある。
■リアルタイム検索の未来(フェイスブック)
検索はできるがリプライもできないし、レベルが低い。リアルタイム検索の可能性を理解していると思えない。

なるほど、ツイッターのログを検索することだけがリアルタイム検索ではないんですよね。ユーザー視点に立つとウェブ検索もツイッターで質問することも同じわけで。そこに答えを提供していくことがSEMだと。考え方として非常に参考になりました。フェイスブックの検索がイマイチなのは日本のSNSも同じですかね?

MintのソーシャルSEO
次はMint.comのマーケティング・ディレクター、ステュー・ランギル。インフォグラフィックを使ったソーシャル&SEO、を効果的にマーケティング活用していることで有名です。
■インフォグラフィック
強力なコンテンツを用意することがまずは重要。インフォグラフィックやビデオを使ったコンテンツを作成。通常、リリースした時点である程度のアクセスがあり、しばらくたってネット上でバイラルに拡がった場合はさらにアクセスが増える。その後は一気に減る。その繰り返し。
DiggやFacebook、Twitterで取り上げられるコンテンツを作成。プロのコンテンツクリエイターを雇って、ソーシャルメディアで人気が出そうなコンテンツを作っている。取り上げられることが重要で、結果としてSEOはついてくる。作成したコンテンツに関連したキーワードでウェブ検索すると、上位に表示される場合が多い。
Googleのローカル検索トレンドを研究して連携したコンテンツを表示させている。
■Q&A
独自でQ&Aのコンテンツも提供している。Q&Aコンテンツが検索トラフィックを呼ぶようになっていると思う。ユニバーサル検索がこの傾向を加速化していると思う。Q&Aコンテンツを立ち上げてから60日で大幅にトラフィックを増やすことができた。
■Twitter
ツイッターのファイナンスに関する(Mint.comはファイナンスサービスの会社)アグリゲーションサイトを作ってサイト内で提供。新たなトラフィックを呼び込んだ。
■効果測定
ツイッター、GoogleトレンドのAPIを利用して旬のキーワードを常に抽出している。ツイッター経由(フィード含む)のトラフィックを正確に測定するツールが現状ない。

インフォグラフィックだけかと思っていたら、Q&Aやツイッターアグリゲーションなどかなり色々なソーシャル&SEOマーケティングを展開しているんですね。APIで検索エンジンのデータを引き抜いてコンテンツにすべき旬な情報を抽出するのもスゴイ。元々がファイナンスサービスの会社でソーシャルの活用は難しいジャンルと思うのですが逆にそれをうまく活用しているようです。色々と参考にしたい!

リアルタイム検索のSEO
次は出版大手のコンデナストの子会社であるAdvance InternetのソーシャルメディアSEOディレクターであるジョン・シーハタ。コンデナストの各雑誌のウェブ版のマーケティングを行っているようです。
Googleのウェブ検索の上位表示の要素は色々あるのは皆さんも知っている通り。
リアルタイム検索は、最も新しく、かつ関連性のある検索結果を表示する。
「リアルタイム検索=情報発信者のオーソリティ+サイトのオーソリティ+関連性+即時性」
■リアルタイム検索で重要なこと

ドメインオーソリティよりユーザーオーソリティ
ブログの更新頻度よりマイクロブログ(ツイッター)の更新頻度
リンク数よりフォロワー数
リンクの質よりフォロワーの質
インバウンドvsアウトバウンドリンクよりフォロー数vsフォロワー数
1000人のフォロワーより1人の影響力あるフォロワーが重要!
フォローされるだけでなく、リプライされたりリツイートされることも重要

■潜在的な要素

つぶやきの更新頻度
ユーザー名のキーワード
外部サイトからツイッターのアカウントページへのリンク
古いツイッターアカウントが有利になる
他色々・・・

■プチティップス
ツイッターでfrom:*アカウント名*で検索。結果が出てこればフィードの内容がGoogleに反映されている。
■ソーシャル共有の最適化
何十もソーシャルサイトの共有ボタンを置いている人がいるが、人気サイトに絞った方が結果的にブックマークや共有数が増え、そのサイトで上位表示されるようになり、結果的にアクセスが増える可能性が高い。
ツイッターのつぶやきはリツイートがそのままできるように120文字以下が良い。
■ティップス

コアなソーシャルユーザーに受けるコンテンツが重要
新しいユーザーが参加してくれるコンテンツを提供
旬のキーワードや話題を探して関連するコンテンツを提供
GoogleトレンドやGoogleサジェスションから旬な話題は抽出できる
特にGoogleニュースのサジェスションは旬なネタが多い
などなど

■Google/Bing経由のツイッタートラフィックティップス
Google – google.com/url?q= “url?q=”はツイッター検索の場合が多い
Bing – bing.com/twitter “twitter”はツイッター検索

情報が豊富で参考になりました。ニュース検索のサジェスションは日本語だと動いていないようですね。リアルタイム検索で関連性やオーソリティが重要になれば、有力なツイッターアカウントの有料フォローサービスなんてものがでてきてもおかしくはないですよね。

ツイッターのオートメーション
最後はキーレリバンスのオプティマイゼーションディレクター、クリス・スミス。
■ツイッター戦略
・顧客が一番! – 顧客が自社ブランドについて何を語っているか?顧客がツイッターをどう使っているか?
・時間・投資
・ゴール
■事例
ピザハットのツイートロジスト
インターンがツイッターをしていたが、大学卒業後、社員で雇った。
ベネズエラのチャベス大統領
ツイッターの管理に200人雇っているらしい。ツイッターが革命に必要だ、ということらしい。。。(会場から少し失笑)
■オートメーションについて
基本的に2種類ある。
1. スタティック・オートメーション – 通知、最低限のコミュニケーション
2. スマート・オートメーション – コミュニケーション重視、ただし人は介在しない
■インテリジェント・エージェント
元々はチャットのボットから進化。例えばtwitter.com/sp411。
■消費者ニーズでツイッター検索
例えば格安のホテルであれば「cheap hotel」で検索すれば、安いホテルを探している人を知ることができる。効果的にPUSHマーケティングを仕掛けることができるかも。
■特定ニーズに対応したボット
例えばシカゴの天気予報だけ、など。自動的にパーソナライズされた情報を配信できる。
twitter.com/dealmaphouston。例えばヒューストンのお得な情報だけを配信。
■OAuthを使って更新情報のソースを表示
■Listsの活用
個別のツイッターアカウントを大量に生成するよりはリストを活用した方が効率的。将来はアカウントは1つでリストを活用する手法が主要になるかもしれない。
■ブログからツイッターを自動更新
TwitterFeed.comなど。少し不安定だが。
dlbr.it(ベータ版)を使うと、RSSフィードからツイッターやFacebookをまとめて更新できる。時間の設定やフィルタリンクもできる。フィルタリンクを使うと、単純に同じ情報を全てのサイトに同時発信する以上のことができる。ハッシュタグも自動的につけられる。Google Readerを使えば通常のサイトをRSS化できる。
Closely.comは、中小企業向けのFacebook/Twitterへの情報発信ツール。インターフェースが良い。
■ツイッターのアカウントネーム
リツイートのことを考えると長過ぎない方が良い!
0-6文字 13%
6-9文字 58%
9-12文字 27%
12-16文字 2%
■リツイートに含まれる言葉はYouが一番多い
などなど。

同じく色々なネタが満載でした。dlbr.itは結構色々細かな設定ができるんですね。ちょっと見てみようと思います。Closely.comも面白そうです。

Q&A
そしてQ&Aコーナー。
Q: リツイートは古いバージョン(全員が見れる)と新しいバージョン(フォロワーのみ見れる)どっちが良い?
A: 古いバージョンの方が露出力はあるだろう(全員)。
Q: 個人のオーソリティ評価でレピュテーションを決めるのはその人のエゴ次第で暴走するリスクがあるのでは?
A: それはあると思う(誰か)。
A: ガイ・カワサキのことか?(会場、笑)ちょっと前までsmxのハッシュタグも相当悪用されていて見たい情報が全く見れなかった。ただ最近は改善されてスパムなツイートは表示されなくなってきている(ダニー・サリバン)。
Q: ツイッターはローカルマーケティングに使えるか?
A: 使い方によっては使えるだろう(誰か)。
Q: インフォグラフィックの効果はどれ位続くのか?
A: コンテンツによるが、他の手法よりはトラフィックが長持ちする気がする(Mint.com)。
以上でした。全体的に細かなプチネタが満載という感じでしたね。最初のダニー・サリバンのプレゼンについてはリアルタイム検索やリアルタイムSEOについて改めて考えさせられる内容で非常に参考になりました。流石、わざわざ自らプレゼンするだけある内容でした。
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