日清オイリオグループの「生活科学研究課」は、2025年の生活者の食生活に関する消費マインド予測を発表した。2025年の、生活者の食生活に関する消費マインドのキーワードは「潜在的好奇心」「生活習慣との掛け算」「選択と工夫」と予測。自分らしい食生活の追求、体作りや体力アップをめざす、食材・食品の調達・調理方法を適宜選ぶ――といった消費マインドに向かうと見ている。
生活者の食生活に関する消費マインドとして予測されている3つのキーワード
「生活科学研究課」が抽出した、2025年の3つのキーワードの詳細は次の通り。
潜在的好奇心
生活者は個々人の体験や知識が刺激となって引き出される興味・関心を基に、自分流のカスタマイズで食を楽しむと予測している。
「生活科学研究課」の調査によると、生活者の多くは食事について、栄養補給や空腹を満たすためだけでなく、コミュニケーションやレクリエーションの場にもなる楽しみと考えており、誕生日や良いことがあった時に少し特別な食事を取り入れたいと考えていることがわかった。
また、自らの経験、そこから得た知見を生かしてさまざまな価値と家計とのバランスを取り、自分らしい食生活を追求する方向に進むと予測。SNSから情報を得ている人が全年代で増加していることからも、自分に合った情報を参考にする傾向が強まっていると分析している。
健康に良いと紹介されたメニューの情報源(上)と、後世に残したい料理(下)/キーワード「潜在的好奇心」に関連する生活者の意識
生活習慣との掛け算
生活者は自身の生活スタイルのなかで、普段の食事と生活習慣を掛け合わせ、年齢や性別などの固定観念にとらわれずに好きなことができる、体作りや体力向上をめざすと予測している。
生活者の約8割は複数の食材で栄養バランスを整えたいと考えたり、約6割はおいしさを大切にしていることなどがわかった。食事を健康目的だけでとるのではなく、楽しんでいる様子もうかがえる。
「生活科学研究課」によると、食事の際の健康意識は60代以下のすべての年代で減少しているものの、健康全般への意識の変化においては、十分な休養や規則正しい生活など、食以外に対する意識が向上する人も見られているという。
食事に関連する普段の意識/キーワード「生活習慣との掛け算」に関連する生活者の意識
選択と工夫
生活者は気候変動による商品やサービスの変化、地球環境に配慮した社会の取り組みなどを柔軟に受け入れ、食材・食品の調達・調理方法を適宜選択し、工夫しながら、いつもの食スタイルの維持をめざすと予測している。
普段購入している食材が店頭で手に入りにくくなった、または入らなくなった経験の有無/キーワード「選択と工夫」に関連する生活者の意識
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オリジナル記事:【消費マインド予測2025】2025年のキーワードは「潜在的好奇心」「生活習慣との掛け算」「選択と工夫」
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