東急は、物流不動産のプロロジス、共同配送管理システムなどのウィルポートとの協業で「オープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム」を構築、東急線沿線エリアで2022年2月1日から運用を開始する。
「オープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム」は、プロロジスがラストワンマイル拠点の整備・運営ノウハウを提供、ウィルポートが共同配送管理システム「TMS」を開発・提供、東急が既存配送拠点の活用とコンビニサービス「東急ベル」の配送スタッフ(「ベルキャスト」)による配送を行う。
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「オープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム」のイメージ
「TMS」は、ドライバーの空き状況確認や配車に加えて、ドライバーの技能、研修履歴、車両整備状況などを一元管理するクラウドシステム。各ドライバーの配送状況をリアルタイムに把握して配送技術を評価(配送品質の見える化)、適切でタイムリーな配車と配送品質の向上が可能となる。将来的には「個宅向け配送混載モデル」によって、ラストワンマイル圏における配送効率の向上をめざす。
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TMSの画面イメージ(ドライバーの研修履歴などを一元管理)
東急線沿線エリアのラストワンマイル配送は、「TMS」を使った3つの配送パターンになる。①「センター出荷型配送」=荷主の倉庫から配送拠点に届いた荷物を仕分けし、ラストワンマイル配送を行う②「リアル店舗出荷型配送」=荷主の店舗にある荷物を東急ベルがラストワンマイル配送を行う③「シェアリング型配送」=買い物代行――などの配送を行う。
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東急線沿線エリアのラストワンマイル配送のイメージ
東急ベルは東急線沿線エリアでの運用開始に先駆けて、すでにウィルポートの「TMS」を利用、都内渋谷区・港区などで大手アパレル企業の店舗・倉庫から個宅への配送を実施している。配送品質について荷主企業、利用者の双方から評価されているという。
東急は商品購入のチャネルの多様化、特にECの拡大に応じて配送機能を強化。荷主企業の意向に応じた返品、試着など、多角的な配送付帯サービスを提供することで、東急線沿線の生活環境のさらなる向上を図る。
今後、東急線沿線エリアでの実運用をモデルケースに各地域の配送プロバイダと連携し、「オープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム」を全国へ拡大していく予定。3社協業で、物流業界全体が抱えるドライバー不足などの課題を解決し、地域での効率的な配送網の確立をめざす。
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オリジナル記事:東急線沿線でラストワンマイル配送の仕組み「オープン型ラストワンマイル配送プラットフォーム」を展開
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