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完全な状態のオリジナル記事は 「
トップ自らがお客様と向かい合う姿勢……ニンテンドー3DS値下と任天堂・岩田社長」 からご覧ください。
パソコンやデジカメなど、デジタル系の商品では、発売直後から時間が経つにしたがって、どんどん価格が落ちていくことがあります。
『コンパクトデジカメ急落、発売時の半値以下も :日本経済新聞』
によると、中には発売時の半値以下になった機種もあるとか。
買うほうも、こうした現状に対してはある程度慣れてしまっていて「高くても発売直後に買うか」「少し待って価格がこなれてから買うか」という選択をしているようです。
しかし、市場原理が反映される店頭の価格ではなく「メーカー希望小売価格」となると、話はちょっと変わります。
その数字には、メーカーの意思が明確に示されているからです。
任天堂が「ニンテンドー3DS」のメーカー希望小売価格を25,000円から15,000円に値下げすると発表しました。
ニンテンドー3DS アクアブルー任天堂¥ 23,563
ニンテンドー3DS値下げのご案内
(PDF)
当然、発売直後に購入していたユーザーからは反発が予想されます。
こうしたユーザーの中には、従来からの任天堂ファンもかなり含まれており、1万円もの値下げはファンに対する裏切り行為とみなす向きも多いでしょう。
これに対して任天堂は、このようなメッセージを出しています。
「ニンテンドー3DSを価格改定前に購入されたみなさまへ」
ポイントはいくつかあります。
●トップ自らがユーザーに語りかけている
→「みなさん、こんにちは。任天堂の岩田です。」
●理由をきちんと説明している
今回、このような前例のないタイミングで値下げに踏み切ったのは、ニンテンドー3DSの発売前と、現時点で大きく状況が変わり、今思い切った手を打たなければ、多くのお客様にニンテンドー3DSを楽しんでいただく未来がつくりだせない可能性が高まったと判断したためです。(後略)
●ユーザーの気持ち理解していることを示す
このことは、いちばん最初にニンテンドー3DSを応援してくださったみなさまからのご信頼を損ない、ご批判を受けかねないことだと痛感しております。
みなさまは、ニンテンドー3DSを最初に応援してくださった大切なお客様です。「早く買って損をした」というお気持ちを完全になくすことはできないかもしれませんが、(後略)
●「頑張ります」などのあいまいな言葉でなく、具体策を提案している
特別なお客様であるみなさまに対し感謝の意を表して、以下のようなご提案を用意させていただきました。
こう見ていくと、他の企業ではなかなか出すことのできないステートメントであり、任天堂という企業のブランド訴求につながっています。
以前から『社長が訊く』というタイトルで、開発スタッフへのインタビューを続けている岩田聡社長は、ユーザーに対するトップ自らの直接的な情報発信を重視し、実行しているところが素晴らしい。
「ご提案」の中身を含めて、まずは、ぜひお読みください。