きほんの トラブルシューティング > 第4回 動作が遅いときはメモリの状況を把握してみよう

2016年10月24日 15:14

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CTC教育サービスはコラム「 きほんの トラブルシューティング > 第4回 動作が遅いときはメモリの状況を把握してみよう」を公開しました。

はじめに

みなさん、こんにちは。前回までの「きほんのトラブルシューティング」では、ネットワークとディスク容量に関してのトラブルシューティングを紹介しました。いずれも基本的なコマンドを紹介しましたが、みなさん、使う機会はありましたか?(当然、ないほうがいいですね。)

さて、今回は、メモリに関するトラブルシューティングで使うであろうコマンドを紹介しましょう。なお、今回も主にLinuxを対象とします。

メモリの状況を把握する

とはいえ、マシンで何らかの不調が発生している場合、その原因がメモリであると、すぐに特定できることは非常に少ないでしょう。マシンの不調は、アプリケーション、ミドルウェア、OS、ハードウェアがそれぞれ複雑に関連しているからですが、動作が遅いといったような場合には、メモリ不足などの可能性もあります。以下のようなコマンドを使って、メモリ状況を把握しましょう。

cat /proc/meminfo

マシンのメモリ状況を見ることができます。

$ cat /proc/meminfo

MemTotal:        3922732 kB

MemFree:          917892 kB

Buffers:         1012192 kB

Cached:           434480 kB

SwapCached:            0 kB

Active:          1221492 kB

Inactive:         332656 kB

Active(anon):     107496 kB

Inactive(anon):      560 kB

Active(file):    1113996 kB

Inactive(file):   332096 kB

Unevictable:           0 kB

Mlocked:               0 kB

SwapTotal:             0 kB

SwapFree:              0 kB

...

といった感じで、たくさんの情報が出てきますが、ここで見ておくのは以下の3つ。

MemTotal:        3922732 kB

搭載されている物理メモリ量です。ここでは、3.9GBが搭載されていることを示しています。

MemFree:          917892 kB

使われていないメモリ量です。917MBとなっています。

Inactive:         332656 kB

ページキャッシュや無名ページのうち、最後にアクセスされてからある程度時間が経ち、解放することができるページです。332MBとなっています。

実際に利用可能なメモリ量は、上記の `MemFree` と `Inactive` を足したものと考えればよいです。つまり、約1.2GBが使えるメモリ量ということになります。この値が一定量を下回らないようにすることが重要です。

この続きは以下をご覧ください

http://www.school.ctc-g.co.jp/sse/columns/ozawa2/ozawa204.html

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