CRM(顧客関係管理)ソリューション事業の米国Salesforceの日本法人、セールスフォース・ジャパンは、マーケティング業務のAIエージェント「Agentforce Marketing」を共通ポイントサービス「Vポイント」を運営するVポイントマーケティングが導入したと6月19日に発表した。個客マーケティングによる顧客エンゲージメントの強化を目的に、1.3億人超の国内会員基盤でのタイムリーなメール配信を実現した。ユーザーごとの最適化で、メール開封率が最大80%となった成果を強調している。
VポイントマーケティングはAgentforce Marketingを導入後、約7カ月間にわたって概念実証(PoC)を実施した。新規会員向けオンボーディング(定着化)施策と離脱防止施策の2シナリオから始めて、Vランク(V会員向け特典サービス)との連携やクーポン・キャンペーンとの組み合わせなどでA/Bテストを重ねて施策を拡張した。AIエージェントによる施策を実施したユーザー群と未実施のユーザー群との比較では、クリック率で最大20~30ポイントの差を確認したシナリオもある。
年間アクティブユーザー約6200万人に対して同社は、各会員に最適な提案をする「One to Oneマーケティング」への転換を推進しているが、購買データやポイント変動などの大規模データを安全かつ安定的に処理しながら、タイムリーな個別コミュニケーションを実現することが課題となっていた。年間30億通規模の配信に対応できる処理性能と拡張性に加えて、基幹システム(DWH)と必要なデータセットのみ連携・循環できる点を評価してAgentforce Marketingを導入したという。
